JP2005313335A - 配線部材の接続方法 - Google Patents

配線部材の接続方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2005313335A
JP2005313335A JP2004130703A JP2004130703A JP2005313335A JP 2005313335 A JP2005313335 A JP 2005313335A JP 2004130703 A JP2004130703 A JP 2004130703A JP 2004130703 A JP2004130703 A JP 2004130703A JP 2005313335 A JP2005313335 A JP 2005313335A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bump
load
height
range
temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004130703A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4192830B2 (ja
Inventor
Koji Imai
浩司 今井
Yuji Shinkai
祐次 新海
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP2004130703A priority Critical patent/JP4192830B2/ja
Priority to US11/114,977 priority patent/US7166529B2/en
Publication of JP2005313335A publication Critical patent/JP2005313335A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4192830B2 publication Critical patent/JP4192830B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K3/00Tools, devices, or special appurtenances for soldering, e.g. brazing, or unsoldering, not specially adapted for particular methods
    • B23K3/06Solder feeding devices; Solder melting pans
    • B23K3/0607Solder feeding devices
    • B23K3/0623Solder feeding devices for shaped solder piece feeding, e.g. preforms, bumps, balls, pellets, droplets
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/36Assembling printed circuits with other printed circuits
    • H05K3/361Assembling flexible printed circuits with other printed circuits
    • H05K3/363Assembling flexible printed circuits with other printed circuits by soldering
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/14Structure thereof only for on-demand ink jet heads
    • B41J2002/14459Matrix arrangement of the pressure chambers
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K2201/00Indexing scheme relating to printed circuits covered by H05K1/00
    • H05K2201/03Conductive materials
    • H05K2201/0332Structure of the conductor
    • H05K2201/0364Conductor shape
    • H05K2201/0367Metallic bump or raised conductor not used as solder bump
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K2201/00Indexing scheme relating to printed circuits covered by H05K1/00
    • H05K2201/03Conductive materials
    • H05K2201/0332Structure of the conductor
    • H05K2201/0388Other aspects of conductors
    • H05K2201/0394Conductor crossing over a hole in the substrate or a gap between two separate substrate parts
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K2203/00Indexing scheme relating to apparatus or processes for manufacturing printed circuits covered by H05K3/00
    • H05K2203/02Details related to mechanical or acoustic processing, e.g. drilling, punching, cutting, using ultrasound
    • H05K2203/0278Flat pressure, e.g. for connecting terminals with anisotropic conductive adhesive

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

【課題】 バンプを電極に押しつけて溶融させる際の荷重と温度を、バンプの高さに対応した適切な範囲内の値にして、配線部材と電極との間の電気的接続の信頼性を向上させること。
【解決手段】 複数の端子部60とこれら複数の端子部60に夫々接続された複数の導線部61とを有するFPC13を複数の外部電極45に電気的に接続するFPC13の接続方法は、端子部60に、導電性ろう材により凸状のバンプ70を形成する第1工程と、バンプ70を所定の荷重Fで外部電極45に押しつけながら、バンプ70を所定の温度Tに加熱して溶融させることにより、端子部60と外部電極45とをバンプ70を介して接続する第2工程とを備えており、荷重Fと温度Tの少なくとも一方が、予め区分された複数の高さ範囲のうちバンプ70の高さが含まれる高さ範囲に対応した所定の範囲内にあることを特徴とする。
【選択図】 図5

Description

本発明は、記録ヘッドの複数の記録素子に夫々対応する複数の電極に配線部材を電気的に接続する配線部材の接続方法に関する。
一般的な記録ヘッドは、複数の記録素子に対応して設けられた複数の個別電極を有するアクチュエータユニットを備えており、このアクチュエータユニットは、複数の個別電極に対して選択的に駆動信号が供給されたときに、その記録素子を駆動して記録媒体に記録するように構成されている。このようなアクチュエータユニットとしては、例えば、複数の平板状の圧電素子と、これら複数の圧電素子に夫々対応する複数の電極(信号電極)を備えた圧電アクチュエータがある(例えば、特許文献1参照)。
このような圧電アクチュエータの複数の電極に、所定の配線パターンが形成されたフレキシブルプリント配線板(Flexible Printed Circuits:FPC)等の配線部材を接続する場合、まず、配線パターンを形成する導線の端子部の表面に半田等の接合材により導電性のバンプを凸状に形成する。そして、所定の荷重でバンプを電極に押しつけながら、バンプを所定温度に加熱して溶融させ、導電性のバンプを介して配線部材の端子部と電極とを接合する。
特開2003−69103号公報(図2、図3参照)
しかし、従来では、配線部材の自重によりバンプを電極に押しつけるなどしており、バンプの高さと、バンプを電極に押しつける際の荷重あるいは加熱温度の関係が厳密に規定されていないことが多かった。しかし、バンプ形成工程における接合材の温度条件の違いや装置の精度誤差等により、配線部材ごとにバンプの高さがばらついてしまうことがあるが、そのようなバンプの高さ(即ち、接合材の量)が配線部材ごとで異なる場合でも、バンプを電極に押しつける際の荷重やバンプの加熱温度を常に一定の条件で接合を行ってしまうと、電極上に流れ出す接合材の量が多すぎたり、逆に、少なすぎたりして、配線部材の端子部と電極との間の接合強度が低下したり、オープン又はショートが生じやすい状態となって電気的接続の信頼性が低下する虞がある。
本発明の目的は、バンプを電極に押しつけて溶融させる際の荷重と温度を、バンプの高さに対応した適切な値にして、配線部材と電極との間の電気的接続の信頼性を向上させることである。
課題を解決するための手段及び発明の効果
第1の発明の配線部材の接続方法は、複数の端子部とこれら複数の端子部に夫々接続された複数の導線部とを有する配線部材を、記録ヘッドの複数の記録素子に夫々対応する複数の電極に電気的に接続する配線部材の接続方法であって、前記端子部に、導電性のろう材により凸状のバンプを形成する第1工程と、前記バンプを所定の荷重Fで前記電極に押しつけながら、前記バンプを所定の温度Tに加熱して溶融させることにより、前記端子部と前記電極とを前記バンプを介して接続する第2工程とを備え、前記第2工程において、前記バンプの高さが高いほど、前記荷重F及び前記温度Tを低くすることを特徴とするものである。
この配線部材の接続方法においては、まず、第1工程において、端子部に、導電性のろう材により凸状のバンプを形成し、次に、第2工程において、バンプを所定の荷重Fで電極に押しつけながら、所定の温度Tに加熱して溶融させ、端子部と電極とをバンプを介して電気的に接続する。
ここで、第2工程においては、端子部に形成されたバンプの高さが高いほど、荷重F及び温度Tを低くする。そのため、例えば、第1工程において形成されたバンプの高さが、配線部材ごとにばらついてしまう場合でも、バンプの高さが低い(ろう材の量が少ない)ときには、荷重及び温度を高くして流れるろう材の量が少なくなりすぎるのを防止するとともに、バンプの高さが高い(ろう材の量が多い)ときには、荷重及び温度を低くしてろう材が流れすぎてしまうのを防止することができる。従って、バンプの高さに応じて荷重及び温度の値を適切な値にして、適切な量の導電性ろう材を電極上で溶融させることができるようになり、端子部と電極との間の接合強度を高め、その電気的接続の信頼性を向上させることができる。尚、荷重F及び温度Tは、バンプの高さに対して連続的に変化させることもできるし、複数のバンプの高さ範囲ごとに離散的に変化させることもできる。
第2の発明の配線部材の接続方法は、複数の端子部とこれら複数の端子部に夫々接続された複数の導線部とを有する配線部材を、記録ヘッドの複数の記録素子に夫々対応する複数の電極に電気的に接続する配線部材の接続方法であって、前記端子部に、導電性のろう材により凸状のバンプを形成する第1工程と、前記バンプを所定の荷重Fで前記電極に押しつけながら、前記バンプを所定の温度Tに加熱して溶融させることにより、前記端子部と前記電極とを前記バンプを介して接続する第2工程とを備え、前記第2工程において、予め区分された複数の高さ範囲のうち前記バンプの高さが含まれる高さ範囲が高いほど、前記荷重Fと前記温度Tを低くすることを特徴とするものである。
この配線部材の接続方法においては、まず、第1工程において、端子部に、導電性のろう材により凸状のバンプを形成する。次に、第2工程において、バンプを所定の荷重Fで電極に押しつけながら、バンプを所定の温度Tに加熱して溶融させ、端子部と電極とをバンプを介して電気的に接続する。
ここで、第2工程において、予め区分された複数の高さ範囲のうちバンプの高さが含まれる高さ範囲が高いほど、荷重F及び温度Tを低くする。そのため、バンプの高さが低い(ろう材の量が少ない)ときには、荷重及び温度を高くして流れるろう材の量が少なくなりすぎるのを防止するとともに、バンプの高さが高い(ろう材の量が多い)ときには、荷重及び温度を低くしてろう材が流れすぎてしまうのを防止することができる。従って、バンプの高さに応じて荷重及び温度の値を適切な値にして、適切な量の導電性ろう材を電極上で溶融させることができるようになり、端子部と電極との間の接合強度を高め、その電気的接続の信頼性を向上させることができる。
第3の発明の配線部材の接続方法は、前記第2の発明において、前記配線部材は、可撓性を有する配線部材であることを特徴とするものである。従来から、配線部材がプリント配線板等の可撓性を有しない配線部材である場合には、配線部材の自重によりバンプを電極に押しつける方法が採用されることがある。しかし、配線部材がFPC等の可撓性を有する配線部材である場合には、配線部材の自重によりバンプを電極に均等に押しつけることは困難である。そこで、可撓性を有する配線部材に強制的に荷重をかけることによりバンプを電極に押しつける必要があるが、このような荷重Fと温度Tとを、端子部に形成されたバンプの高さに対応した適切な値にすることができるため、適切な量の導電性ろう材を電極上で溶融させることができる。
前記第2又は第3の発明において、荷重Fと温度Tの両方を、バンプの高さが含まれる高さ範囲に対応した所定の範囲内にすることができる(第4〜第9の発明)。
バンプの高さが30〜50μmの高さ範囲にあるときには、荷重Fが1つのバンプ当たり3〜5mNの範囲内にあり、且つ、温度Tが265〜285℃の範囲内にあることが好ましい(第4の発明)。さらに、この第5の発明において、荷重Fが1つのバンプ当たり4mNであり、且つ、温度Tが275℃であることが特に好ましい(第5の発明)。
また、バンプの高さが50〜70μmの高さ範囲にあるときには、荷重Fが1つのバンプ当たり2〜4mNの範囲内にあり、且つ、温度Tが260〜280℃の範囲内にあることが好ましい(第6の発明)。さらに、この第7の発明において、荷重Fが1つのバンプ当たり4mNであり、且つ、温度Tが270℃であることが特に好ましい(第7の発明)。
さらに、バンプの高さが70〜100μmの高さ範囲にあるときには、荷重Fが1つのバンプ当たり1〜3mNの範囲内にあり、且つ、温度Tが255〜275℃の範囲内にあることが好ましい(第8の発明)。さらに、この第9の発明において、荷重Fが1つのバンプ当たり2mNであり、且つ、温度Tが265℃であることが特に好ましい(第9の発明)。
また、前述した第2の発明においては、第2工程において、予め区分された複数の高さ範囲のうちバンプの高さが含まれる高さ範囲が高いほど、荷重F及び温度Tの両方を低くしているが、荷重Fと温度Tの一方だけを低くすることもできる(第10の発明)。さらに、前述した第3の発明と同様に、この第10の発明において、配線部材が可撓性を有する配線部材であってもよい(第11の発明)。
そして、前記第10又は第11の発明において、荷重Fをバンプの高さに関わらず一定の範囲内の値とし、温度Tだけを、バンプの高さが含まれる高さ範囲に対応した所定の範囲内にすることができる(第12〜第17の発明)。即ち、30〜100μmの前記バンプの高さ範囲に亙って、荷重Fが1つのバンプ当たり2〜4mNの範囲内である場合に、前記バンプの高さ範囲が30〜50μmの高さ範囲にあるときには、前記温度Tが275〜295℃の範囲内にあることが好ましい(第12の発明)。さらに、この第12の発明において、荷重Fが3mNであり、且つ、温度Tが285℃であることが特に好ましい(第13の発明)。
また、前記バンプの高さ範囲が50〜70μmの高さ範囲にあるときには、前記温度Tが260〜280℃の範囲内にあることが好ましい(第14の発明)。さらに、この第14の発明において、荷重Fが3mNであり、且つ、温度Tが270℃であることが特に好ましい(第15の発明)。さらに、前記バンプの高さ範囲が70〜100μmの高さ範囲にあるときには、前記温度Tが245〜265℃の範囲内にあることが好ましい(第16の発明)。さらに、この第16の発明において、荷重Fが3mNであり、且つ、温度Tが255℃であることが特に好ましい(第17の発明)。
一方、前記第10又は第11の発明において、温度Tをバンプの高さに関わらず一定の範囲内の値とし、荷重Fだけを、バンプの高さが含まれる高さ範囲に対応した所定の範囲内にすることができる(第18〜第23の発明)。即ち、30〜100μmの前記バンプの高さ範囲に亙って、温度Tが260〜280℃の範囲内である場合に、前記バンプの高さ範囲が30〜50μmの高さ範囲にあるときには、前記荷重Fが4〜6mNの範囲内にあることが好ましい(第18の発明)。さらに、この第18の発明において、温度Tが270℃であり、且つ、荷重Fが5mNであることが特に好ましい(第19の発明)。
また、前記バンプの高さ範囲が50〜70μmの高さ範囲にあるときには、前記荷重Fが2〜4mNの範囲内にあることが好ましい(第20の発明)。さらに、この第20の発明において、温度Tが270℃であり、且つ、荷重Fが3mNであることが特に好ましい(第21の発明)。さらに、前記バンプの高さ範囲が70〜100μmの高さ範囲にあるときには、前記荷重Fが0.5〜2mNの範囲内にあることが好ましい(第22の発明)。さらに、この第22の発明において、温度Tが270℃であり、且つ、荷重Fが1mNであることが特に好ましい(第23の発明)。
本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。本実施形態は、複数のノズルからインクを吐出して用紙に記録するインクジェットヘッドに本発明を適用した一例である。
図1〜図3に示すように、インクジェットヘッド1は、その内部にインク流路が形成された平面視矩形状の流路ユニット11と、この流路ユニット11の表面に設けられたアクチュエータユニット12とを備えている。そして、アクチュエータユニット12は、ドライバIC51を搭載したドライバ回路基板50と、フレキシブルプリント配線板13(Flexible Printed Circuits:FPC)を介して接続されている。尚、ドライバ回路基板50は、コネクタ52を介してインクジェットプリンタの制御装置(図示省略)と接続されている。
図3に示すように、流路ユニット11は、平面視矩形状の9枚のプレートが積層されて構成されている。これら9枚のプレートのうちの、最下層のノズルプレート11aには、複数のノズル(図示省略)がその長手方向に沿って4列形成され、対となる2列ずつが夫々千鳥状に配置されている。最上層のキャビティプレート11bには、複数のノズルに夫々対応する複数の圧力室23がキャビティプレート11bの長手方向に沿って4列形成され、対となる2列ずつが夫々千鳥状に配置されている。
キャビティプレート11bとノズルプレート11aの間の7枚のプレートには、4列の圧力室23の列に夫々対応し、プレートの長手方向に沿って延びる4本のマニホールド(図示省略)と、マニホールドと圧力室23とを連通させるインク流路30と、圧力室23とノズルとを連通させるインク流路25とが形成されている。そして、流路ユニット11には、マニホールドから圧力室23を経てノズルに至る個別インク流路(記録素子)が形成されている。また、4本のマニホールドは、キャビティプレート11bの長手方向の端部に形成された4つのインク供給孔31を介してインクカートリッジ(図示省略)に接続されている。尚、4つのインク供給孔31には、インク内のゴミ等を濾過する為のフィルタ32が装着されている。
アクチュエータユニット12は、複数の圧力室23の夫々に対応する複数の個別電極(図示省略)が設けられた圧電シート12aと、スルーホール41の周囲を除く全面に共通電極(図示省略)が設けられた圧電シート12bとが交互に積層され、さらに、その上に、複数の表面電極39,40が設けられた圧電シート12cが積層された構造を有する。これら圧電シート12a,12b,12cは、強誘電性を有するチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)系のセラミックス材料により平面視で同一の矩形形状に形成されている。複数の表面電極39は、スルーホール41を介して複数の個別電極と接続されており、さらに、複数の表面電極39は、平面視で対応する複数の圧力室23と夫々重なる位置に配置されている。即ち、図3に示すように、圧電シート12c上に設けられた4列の表面電極39は、複数の圧力室23と同様に、2列ずつが対となって夫々千鳥状に配置されている。各表面電極39,40は、Ag−Pd系等の金属材料からなり、圧電シート12cの短手方向に延びる帯状に形成されている。また、図示しないが、表面電極39とスルーホール41を介して接続された個別電極は、表面電極39と略同じ平面形状を有し、対応する表面電極39(及び圧力室23)と平面視で重なる位置に配置されている。また、共通電極は、スルーホール42を介して表面電極40と接続されており、表面電極40に接続される後述のFPC13を介して接地されてグランド電位に保持される。
次に、このアクチュエータユニット12の作用について説明する。圧電シート12a,12bはその厚み方向に分極されており、個別電極に接続された表面電極39を共通電極に接続された表面電極40と異なる電位にして、個別電極と共通電極と間の圧電シート12a,12bに対してその分極方向に電界を印加すると、その電界が印加された部分が活性層として働き、その厚み方向すなわち積層方向に伸長又は収縮しようとする。
そして、ドライバIC51(図1、図2参照)から表面電極39にFPC13を介して吐出パルス信号が印加されると、まず、表面電極39に接続された個別電極の電位が、電界の方向と分極方向とが同方向となるような正又は負の所定電位となり、個別電極と共通電極と間の圧電シート12a,12bが収縮しようとする。ここで、図3に示すように、最下層の圧電シート12aの下面は圧力室23を区画するキャビティプレート11bの上面に固定されているため、複数枚の圧電シート12a〜12cは圧力室23と反対側へ凸になるように変形する。このため、圧力室23の容積が増加して圧力室23内のインクの圧力が低下するため、マニホールド側から圧力室23内にインクが吸い込まれる。そして、再び個別電極の電位が共通電極と同じ電位に戻ったときに、マニホールドから圧力室23に吸い込まれたインクがノズルへ押し出され、ノズルからインクが吐出される。
次に、アクチュエータユニット12とFPC13との接続部分の構造について説明する。
図3、図5に示すように、最上層の圧電シート12cの表面に設けられた表面電極39には、後述するFPC13の端子部60(図4参照)が接続される外部電極45が形成されている。この外部電極45はAg等の金属材料により平面視で略矩形状に形成されている。この外部電極45は、表面電極39よりも幅が広く、長さは短く形成されている。さらに、外部電極45は、表面電極39の1つの列において、表面電極39の一端部と他端部に交互に設けられており、千鳥状に配置されている。
図4、図5に示すように、FPC13は、ポリイミドフィルムからなるベース材13aと、このベース材13aの一方の面(図5の上面)に銅箔で形成された複数の端子部60及び複数の導線部61とを有する。複数の導線部61の端部には複数の端子部60が夫々接続されており、これら複数の端子部60は、アクチュエータユニット12の複数の外部電極45に夫々対応する位置に配置されている。また、複数の端子部60から夫々延びる複数の導線部61は、端子部60の配置位置の間を縫うようにして配設されており、これら複数の導線部61により、ドライバIC51(図1、図2参照)と複数の外部電極45の各々とを個別に接続する配線パターンが形成されている。図1、図2に示すように、導線部61の端子部60と反対側の端部には、ドライバ回路基板50に接続される端子部53が設けられている。
図4、図5に示すように、ベース材13aには、端子部60と反対側の面から、例えば、レーザ加工、プラズマエッチング加工、電解エッチング加工等の種々の加工法により、貫通穴62が形成されている。そして、この貫通穴62により端子部60は図5の下側に露出している。また、図4に示すように、貫通穴62は端子部60よりも一回り小さい平面形状に形成されている。さらに、端子部60の露出部分の面積は、外部電極45よりも小さく形成されている。そして、この端子部60の露出部分と外部電極45とが半田により接合されて、FPC13とアクチュエータユニット12の外部電極45が電気的に接続されている(図5(b)参照)。
次に、FPC13をアクチュエータユニット12に接続する方法について説明する。
図5(a)に示すように、ベース材13aに、レーザ加工等により貫通穴62を形成して、端子部60を下側に部分的に露出させてから、端子部60の露出面以外の部分をマスクした状態で導電性ろう材である半田を印刷することにより、端子部60の露出面に半田を付着させる。そして、一旦、半田をその融点よりも高い温度で軟化させて端子部60の露出部分全体を覆って広がるようになじませた後、半田を冷却して固化させ、端子部60に凸状のバンプ70を形成する(第1工程)。
次に、FPC13の端子部60が対応するアクチュエータユニット12の外部電極45に対向するように、FPC13を位置合わせしてアクチュエータユニット12の表面に重ねる。そして、FPC13のバンプ70を所定の荷重でアクチュエータユニット12の外部電極45に押しつけながら、ヒータ等によりFPC13を加熱することによりバンプ70を所定の温度まで加熱してバンプ70を溶融させる(第2工程)。すると、図5(b)に示すように、溶融したバンプ70が外部電極45の表面に広がり、溶融したバンプ70を介して端子部60と外部電極45とが接続される。尚、外部電極45からさらに外側に流れ出す半田は、金属材料で形成されているために濡れ性のよい表面電極39の表面に沿って流れやすく、溶融した半田を表面電極39に逃して半田が圧電シート12cに付着しないようにして、インク吐出時に半田により圧電シート12cの変形が阻害されてしまうのを防止できるようになっている。
尚、可撓性を有するFPC13を外部電極45に押しつける場合には、可撓性を有さないプリント配線板のように、その自重によりバンプ70を外部電極45に均等に押しつけることは困難であるため、この第2工程では、FPC13に強制的に荷重をかけることによりバンプ70を外部電極45に押しつけるようにしている。
ところで、前述の第1工程において、半田のバンプ70は所定の目標高さ(例えば、60μm)となるように形成されるが、実際のバンプ70の高さが、バンプ70の形成時の精度誤差等により、FPC13ごとでばらついてしまう場合がある。例えば、バンプ70を印刷により形成する際に使用されるマスクの劣化や、転写時の温度変化に伴う粘度の変化等に起因して、半田の転写量がFPC13ごとに異なってしまう場合などが考えられる。このように、バンプ70の高さがFPC13ごとにばらついてしまう場合においても、バンプ70を外部電極45に押しつける際の荷重や、バンプ70の加熱温度を、前述の所定の目標高さに対応する値のままで接合作業を行ってしまうと、バンプ70の高さによって外部電極45あるいは表面電極39に流れる溶融半田の量が異なってくるため、場合によっては、FPC13の端子部60と外部電極45との電気的接続の信頼性が低下する虞がある。
そこで、本実施形態におけるFPC13の接続方法では、実際に形成されたバンプ70の高さが、予め区分された3つの高さ範囲のうちの何れに含まれるかを検出し、接合時の荷重Fと温度Tとを、バンプ70の高さが含まれる高さ範囲に対応する値に設定して、端子部60と外部電極45との接合作業を行う。具体的には、バンプ70の目標高さ60μmに対して、予め、30〜50μm、50〜70μm及び70〜100μmの3つの高さ範囲を設定しておき、実際のバンプ70の高さが目標高さ60μmからずれた場合に、バンプ70の高さがこれら3つの高さ範囲の何れに含まれるかを検出して、実際のバンプの高さが含まれる高さ範囲に対応した、適切な荷重F及び温度Tを選択する。
図6は、荷重F及び温度Tを3つの高さ範囲の夫々に対応した所定の値(星印の点)に設定したときの、端子部60と外部電極45との接合状況を示す図である。図6(a)はバンプ70の高さが30〜50μm、図6(b)はバンプ70の高さが50〜70μm、図6(c)はバンプ70の高さが70〜100μmである場合を夫々示す。尚、図6(a)〜(c)に示されている荷重の値は、1バンプ当たりに付加される荷重である。
図6(a)〜(c)において、星印を含む領域A(太線の矩形枠で囲われた領域)は、端子部60と外部電極45との間の電気的な導通が確保されており、且つ、外部電極45及び表面電極39に流れる溶融半田の量が適量で接合強度が十分な状態である。一方、領域Aの左側の領域Bは、端子部60と外部電極45との間の電気的な導通は確保されているが、外部電極45及び表面電極39に流れる溶融半田の量が少なく接合強度が弱い状態である。また、領域Bよりもさらに左側の領域Cは、端子部60と外部電極45との間でオープン状態となっており、電気的な接続が不良である状態である。
さらに、領域Aの右側の領域Dは、端子部60と外部電極45との間の電気的な導通は確保されているが、外部電極45及び表面電極39に流れる溶融半田の量が多すぎる状態である。そのため、端子部60と外部電極45との間の接合強度に寄与する半田量が少なくなってしまい、その分、接合強度が弱い状態である。また、領域Dよりもさらに右側の領域Eは、溶融半田により複数の端子部60間がショートした状態となっており、電気的な接続が不良である状態である。
そして、図6(a)に示すように、バンプ70の高さが30〜50μmの場合には、荷重Fを1バンプ当たり4mN、温度Tを275℃(星印の値)に設定して、端子部60と外部電極45とをバンプ70を介して接合する。ここで、接合装置の精度によっては、この設定された荷重F及び温度Tから幾分ずれた荷重及び温度で接合されてしまう場合もあるが、その場合でも、荷重F及び温度Tが領域Aの範囲内(荷重Fが3〜5mN、温度Tが265〜285℃の範囲内)であれば、良好な接合状態を確保できるため、高精度な接合装置を用いて接合作業を行う必要はない。
また、図6(b)に示すように、バンプ70の高さが50〜70μmの場合には、荷重Fを1バンプ当たり3mN、温度Tを270℃に設定して接合作業を行うが、実際の荷重F及び温度Tは、領域Aの範囲内(荷重Fが2〜4mN、温度Tが260〜280℃の範囲内)にあればよい。同様に、図6(c)に示すように、バンプ70の高さが70〜100μmの場合には、荷重Fを1バンプ当たり2mN、温度Tを265℃に設定して接続作業を行うが、実際の荷重F及び温度Tは、領域Aの範囲内(荷重Fが1〜3mN、温度Tが255〜275℃の範囲内)にあればよい。
尚、3つの高さ範囲(30〜50μm、50〜70μm及び70〜100μm)の荷重F及び温度Tの設定値(星印の値)は、バンプ70の高さが高い(即ち、半田の量が多い)ほど低くなっている。従って、端子部60の半田量が少ないときには、荷重F及び温度Tを高くして流れる半田の量が少なくなるのを防止するとともに、半田量が多いときには、荷重F及び温度Tを低くして半田が流れすぎてしまうのを防止することができる。
また、3つの高さ範囲の荷重F(mN)及び温度T(℃)の設定値(星印の値)は、F=0.1T−51の関係式に従っており、荷重Fと温度Tとは1対1の関係にある。従って、30〜100μmの範囲を前述の3つの高さ範囲(30〜50μm、50〜70μm及び70〜100μm)以外の範囲に区切った場合でも、荷重F又は温度Tの一方を定めた後に、他方をこの関係式から導くことができる。これにより、端子部60と外部電極45との良好な接合を可能とする荷重及び温度の設定が容易になる。
以上のFPC13の接続方法においては、端子部60に形成されたバンプ70の高さが含まれる高さ範囲が高いほど荷重F及び温度Tを低くすることにより、バンプ70の高さが低い(半田の量が少ない)ときには、荷重及び温度を高くして流れる半田の量が少なくなりすぎるのを防止するとともに、バンプ70の高さが高い(半田の量が多い)には、荷重及び温度を低くして半田が流れすぎてしまうのを防止することができる。従って、FPC13ごとにバンプ70の高さがばらついた場合でも、荷重F及び温度Tをバンプ70の高さ(即ち、半田の量)に応じた適切な値にして、適量の半田を外部電極45上で溶融させることができるようになり、端子部60と外部電極45との間の接合強度を高めて、その電気的接続の信頼性を向上させることができる。
次に、前記実施形態に種々の変更を加えた変更形態について説明する。但し、前記実施形態と同様の構成を有するものについては、同じ符号を付して適宜その説明を省略する。
1]前記実施形態では、バンプ70の高さ範囲を3つに区切っているが、2つあるいは4つ以上の複数の高さ範囲に区切ってもよい。尚、高さ範囲を細かく区切るほど、図6の領域Aの範囲が広くなり、接合装置に要求される精度は緩くなる。さらには、バンプ70の高さが高いほど、荷重F及び温度Tが連続的に低くなるようにしてもよい。
逆に、高精度の接合装置を使用して接合を行う場合には、領域Aの範囲が多少狭くても良好な接合を行うことが可能となるため、1つの高さ範囲を広くすることができ、形成されたバンプの高さが少々目標値からずれた場合でも、荷重F及び温度Tの設定を頻繁に変更する必要がなくなる。
2]前記実施形態では、ある所定の高さを目標にして形成されたバンプ70の実際の高さが、この目標高さからずれる場合に、荷重F及び温度Tが、実際のバンプ70の高さが含まれる高さ範囲に対応した所定の範囲内となるようにしているが、バンプ70を形成する段階(第1工程)において、予め区切られた複数の高さ範囲から1つを選択してその高さ範囲のバンプ70を形成するようにしてもよい。例えば、第1工程において、その高さが、30〜50μm、50〜70μm及び70〜100μmの3つの高さ範囲のうちの何れかに含まれるバンプ70を形成し、この選択された高さ範囲のバンプ70に対応する所定の範囲内(図6の領域Aの範囲内)で荷重及び温度を設定するようにしてもよい。このようにすれば、所望の高さのバンプ70に対して、適切な荷重及び温度の条件を設定することができる。
3]前記実施形態のFPC13の接続方法では、荷重Fと温度Tの両方を、バンプ70の高さが含まれる高さ範囲に対応する所定範囲内の値に設定しているが、以下に説明するように、荷重F又は温度Tの何れか一方をバンプ70の高さに関わらず一定の範囲内の値とし、他方だけをバンプ70の高さが含まれる高さ範囲に対応する所定範囲内の値に設定するようにしてもよい。
まず、荷重Fをバンプ70の高さに関わらず一定の範囲内の値とし、温度Tだけを、バンプ70の高さが含まれる高さ範囲に対応した所定の範囲内の値にする場合について説明する。図7は、30〜100μmのバンプ70の高さ範囲に亙って荷重Fを一定の範囲内(2〜4mN)の値とし、温度Tをバンプ70の含まれる高さ範囲に対応する所定の範囲内の値に設定したときの、端子部60と外部電極45との接合状況を示す図である。図7(a)はバンプ70の高さが30〜50μm、図7(b)はバンプ70の高さが50〜70μm、図7(c)はバンプ70の高さが70〜100μmである場合を夫々示す。また、前記実施形態の図6と同様に、領域Aは、端子部60と外部電極45との間の電気的接続が良好で且つ十分な接合強度が確保されている状態であり、領域B,Dは、端子部60と外部電極45との間の電気的な導通は確保されているが、接合強度が不十分な状態であり、領域C,Eは、電気的接続が不良な状態である。
図7(a)に示すように、バンプ70の高さが30〜50μmの場合には、温度Tを高めにして、溶融による半田の自然な流れ出しを促す。即ち、荷重Fを1バンプ当たり3mN、温度Tを285℃(星印の値)に設定して、端子部60と外部電極45とをバンプ70を介して接合する。この場合、装置の精度誤差等により実際の荷重F及び温度Tが設定値からずれても、その荷重F及び温度Tが領域Aの範囲内(荷重Fが2〜4mN、温度Tが275〜295℃の範囲内)であれば、良好な接合を行うことができる。また、図7(b)に示すように、バンプ70の高さが50〜70μmの場合には、荷重Fを1バンプ当たり3mN、温度Tを270℃に設定して接合作業を行う。この場合には、実際の荷重F及び温度Tが領域Aの範囲内(荷重Fが2〜4mN、温度Tが260〜280℃の範囲内)であれば、良好な接合を行うことができる。同様に、図7(c)に示すように、バンプ70の高さが70〜100μmの場合には、温度Tを低めにして溶融による半田の自然な流れ出しを抑える。即ち、荷重Fを1バンプ当たり3mN、温度Tを255℃に設定して接合状態を行う。この場合には、実際の荷重F及び温度Tが領域Aの範囲内(荷重Fが2〜4mN、温度Tが245〜265℃の範囲内)であれば、良好な接合を行うことができる。
次に、温度Tをバンプ70の高さに関わらず一定の範囲内の値とし、荷重Fだけを、バンプ70の高さが含まれる高さ範囲に対応した所定の範囲内にする場合について説明する。図8は、30〜100μmのバンプ70の高さ範囲に亙って温度Tを一定の範囲内(260〜280℃)の値とし、荷重Fをバンプ70の含まれる高さ範囲に対応する所定の範囲内の値に設定したときの、端子部60と外部電極45との接合状況を示す図である。
図8(a)に示すように、バンプ70の高さが30〜50μmの場合には、荷重Fを高めにして半田の押し出しを促す。即ち、温度Tを270℃、荷重Fを1バンプ当たり5mNに設定して、端子部60と外部電極45とをバンプ70を介して接合する。この場合、実際の温度T及び荷重Fが領域Aの範囲内(温度Tが260〜280℃、荷重Fが4mN〜6mNの範囲内)であれば、良好な接合を行うことができる。また、図8(b)に示すように、バンプ70の高さが50〜70μmの場合には、温度Tを270℃、荷重Fを1バンプ当たり3mNに設定して、端子部60と外部電極45とをバンプ70を介して接合する。この場合、実際の温度T及び荷重Fが領域Aの範囲内(温度Tが260〜280℃、荷重Fが2mN〜4mNの範囲内)であれば、良好な接合を行うことができる。同様に、図8(c)に示すように、バンプ70の高さが70〜100μmの場合には、荷重Fを低めにして半田の押し出しを抑える。即ち、温度Tを270℃、荷重Fを1バンプ当たり1mNに設定して、端子部60と外部電極45とをバンプ70を介して接合する。この場合、実際の温度T及び荷重Fが領域Aの範囲内(温度Tが260〜280℃、荷重Fが0.5mN〜2mNの範囲内)であれば、良好な接合を行うことができる。
4]本発明の接続方法は、前記実施形態のようなFPC等の可撓性を有する配線部材をアクチュエータユニットに接続する場合に限られるものではなく、プリント配線板等の可撓性を有しない配線部材を接続する場合にも適用できる。
5]本発明は、例えば、サーマルプリンタやドットプリンタ等のインクジェットヘッド以外の他の記録ヘッドにも適用可能である。
本発明の実施形態に係るインクジェットヘッド(FPC接続状態)の平面図である。 インクジェットヘッド(FPC未接続状態)の平面図である。 流路ユニット及びアクチュエータユニットの一部拡大斜視図である。 FPCの端子部及び導線部の部分拡大平面図である。 FPCの端子部と外部電極との接続工程を示す図であり、(a)は接続前の状態、(b)は接続後の状態を示す。 荷重及び温度をバンプの高さに対応した所定の範囲内で設定したときの端子部と外部電極との接合状況を示す図であり、(a)はバンプの高さが30〜50μm、(b)はバンプの高さが50〜70μm、(c)はバンプの高さが70〜100μmの場合を夫々示す。 変更形態の、温度のみをバンプの高さに対応した所定の範囲内で設定したときの端子部と外部電極との接合状況を示す図であり、(a)はバンプの高さが30〜50μm、(b)はバンプの高さが50〜70μm、(c)はバンプの高さが70〜100μmの場合を夫々示す。 変更形態の、荷重のみをバンプの高さに対応した所定の範囲内で設定したときの端子部と外部電極との接合状況を示す図であり、(a)はバンプの高さが30〜50μm、(b)はバンプの高さが50〜70μm、(c)はバンプの高さが70〜100μmの場合を夫々示す。
符号の説明
1 インクジェットヘッド
13 フレキシブルプリント配線板
39 表面電極
45 外部電極
60 端子部
61 導線部
70 バンプ

Claims (23)

  1. 複数の端子部とこれら複数の端子部に夫々接続された複数の導線部とを有する配線部材を、記録ヘッドの複数の記録素子に夫々対応する複数の電極に電気的に接続する配線部材の接続方法であって、
    前記端子部に、導電性のろう材により凸状のバンプを形成する第1工程と、
    前記バンプを所定の荷重Fで前記電極に押しつけながら、前記バンプを所定の温度Tに加熱して溶融させることにより、前記端子部と前記電極とを前記バンプを介して接続する第2工程とを備え、
    前記第2工程において、前記バンプの高さが高いほど、前記荷重F及び前記温度Tを低くすることを特徴とする配線部材の接続方法。
  2. 複数の端子部とこれら複数の端子部に夫々接続された複数の導線部とを有する配線部材を、記録ヘッドの複数の記録素子に夫々対応する複数の電極に電気的に接続する配線部材の接続方法であって、
    前記端子部に、導電性のろう材により凸状のバンプを形成する第1工程と、
    前記バンプを所定の荷重Fで前記電極に押しつけながら、前記バンプを所定の温度Tに加熱して溶融させることにより、前記端子部と前記電極とを前記バンプを介して接続する第2工程とを備え、
    前記第2工程において、予め区分された複数の高さ範囲のうち前記バンプの高さが含まれる高さ範囲が高いほど、前記荷重Fと前記温度Tを低くすることを特徴とする記載の配線部材の接続方法。
  3. 前記配線部材は、可撓性を有する配線部材であることを特徴とする請求項2に記載の配線部材の接続方法。
  4. 前記バンプの高さが30〜50μmの高さ範囲にあるときに、前記荷重Fが1つのバンプ当たり3〜5mNの範囲内にあり、且つ、前記温度Tが265〜285℃の範囲内にあることを特徴とする請求項2又は3に記載の配線部材の接続方法。
  5. 前記荷重Fが1つのバンプ当たり4mNであり、且つ、前記温度Tが275℃であることを特徴とする請求項4に記載の配線部材の接続方法。
  6. 前記バンプの高さが50〜70μmの高さ範囲にあるときに、前記荷重Fが1つのバンプ当たり2〜4mNの範囲内にあり、且つ、前記温度Tが260〜280℃の範囲内にあることを特徴とする請求項2又は3に記載の配線部材の接続方法。
  7. 前記荷重Fが1つのバンプ当たり3mNであり、且つ、前記温度Tが270℃であることを特徴とする請求項6に記載の配線部材の接続方法。
  8. 前記バンプの高さが70〜100μmの高さ範囲にあるときに、前記荷重Fが1つのバンプ当たり1〜3mNの範囲内にあり、且つ、前記温度Tが255〜275℃の範囲内にあることを特徴とする請求項2又は3に記載の配線部材の接続方法。
  9. 前記荷重Fが1つのバンプ当たり2mNであり、且つ、前記温度Tが265℃であることを特徴とする請求項8に記載の配線部材の接続方法。
  10. 複数の端子部とこれら複数の端子部に夫々接続された複数の導線部とを有する配線部材を、記録ヘッドの複数の記録素子に夫々対応する複数の電極に電気的に接続する配線部材の接続方法であって、
    前記端子部に、導電性のろう材により凸状のバンプを形成する第1工程と、
    前記バンプを所定の荷重Fで前記電極に押しつけながら、前記バンプを所定の温度Tに加熱して溶融させることにより、前記端子部と前記電極とを前記バンプを介して接続する第2工程とを備え、
    前記第2工程において、予め区分された複数の高さ範囲のうち前記バンプの高さが含まれる高さ範囲が高いほど、前記荷重Fと前記温度Tの何れか一方を低くすることを特徴とする記載の配線部材の接続方法。
  11. 前記配線部材は、可撓性を有する配線部材であることを特徴とする請求項10に記載の配線部材の接続方法。
  12. 30〜100μmの前記バンプの高さ範囲に亙って、前記荷重Fが1つのバンプ当たり2〜4mNの範囲内にあり、
    前記バンプの高さ範囲が30〜50μmの高さ範囲にあるときに、前記温度Tが275〜295℃の範囲内にあることを特徴とする請求項10又は11の何れかに記載の配線部材の接続方法。
  13. 前記荷重Fが1つのバンプ当たり3mNであり、且つ、前記温度Tが285℃であることを特徴とする請求項12に記載の配線部材の接続方法。
  14. 30〜100μmの前記バンプの高さ範囲に亙って、前記荷重Fが1つのバンプ当たり2〜4mNの範囲内にあり、
    前記バンプの高さ範囲が50〜70μmの高さ範囲にあるときに、前記温度Tが260〜280℃の範囲内にあることを特徴とする請求項10又は11の何れかに記載の配線部材の接続方法。
  15. 前記荷重Fが1つのバンプ当たり3mNであり、且つ、前記温度Tが270℃であることを特徴とする請求項14に記載の配線部材の接続方法。
  16. 30〜100μmの前記バンプの高さ範囲に亙って、前記荷重Fが1つのバンプ当たり2〜4mNの範囲内にあり、
    前記バンプの高さ範囲が70〜100μmの高さ範囲にあるときに、前記温度Tが245〜265℃の範囲内にあることを特徴とする請求項10又は11の何れかに記載の配線部材の接続方法。
  17. 前記荷重Fが1つのバンプ当たり3mNであり、且つ、前記温度Tが255℃であることを特徴とする請求項16に記載の配線部材の接続方法。
  18. 30〜100μmの前記バンプの高さ範囲に亙って、前記温度Tが260〜280℃の範囲内にあり、
    前記バンプの高さ範囲が30〜50μmの高さ範囲にあるときに、前記荷重Fが1つのバンプ当たり4〜6mNの範囲内にあることを特徴とする請求項10又は11の何れかに記載の配線部材の接続方法。
  19. 前記温度Tが270℃であり、且つ、前記荷重Fが1つのバンプ当たり5mNであることを特徴とする請求項18に記載の配線部材の接続方法。
  20. 30〜100μmの前記バンプの高さ範囲に亙って、前記温度Tが260〜280℃の範囲内にあり、
    前記バンプの高さ範囲が50〜70μmの高さ範囲にあるときに、前記荷重Fが1つのバンプ当たり2〜4mNの範囲内にあることを特徴とする請求項10又は11の何れかに記載の配線部材の接続方法。
  21. 前記温度Tが270℃であり、且つ、前記荷重Fが1つのバンプ当たり3mNであることを特徴とする請求項20に記載の配線部材の接続方法。
  22. 30〜100μmの前記バンプの高さ範囲に亙って、前記温度Tが260〜280℃の範囲内にあり、
    前記バンプの高さ範囲が70〜100μmの高さ範囲にあるときに、前記荷重Fが1つのバンプ当たり0.5〜2mNの範囲内にあることを特徴とする請求項10又は11の何れかに記載の配線部材の接続方法。
  23. 前記温度Tが270℃であり、且つ、前記荷重Fが1つのバンプ当たり1mNであることを特徴とする請求項22に記載の配線部材の接続方法。
JP2004130703A 2004-04-27 2004-04-27 配線部材の接続方法 Expired - Fee Related JP4192830B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004130703A JP4192830B2 (ja) 2004-04-27 2004-04-27 配線部材の接続方法
US11/114,977 US7166529B2 (en) 2004-04-27 2005-04-26 Method of connecting wiring member

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004130703A JP4192830B2 (ja) 2004-04-27 2004-04-27 配線部材の接続方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005313335A true JP2005313335A (ja) 2005-11-10
JP4192830B2 JP4192830B2 (ja) 2008-12-10

Family

ID=35136999

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004130703A Expired - Fee Related JP4192830B2 (ja) 2004-04-27 2004-04-27 配線部材の接続方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US7166529B2 (ja)
JP (1) JP4192830B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE112006003066T5 (de) 2005-10-27 2008-09-25 Advantest Corporation Prüfvorrichtung und Prüfverfahren
JP2013082197A (ja) * 2011-09-30 2013-05-09 Brother Industries Ltd 液体噴射装置
JP2016140977A (ja) * 2015-01-29 2016-08-08 ブラザー工業株式会社 液体吐出装置、及び、液体吐出装置の製造方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7154897B2 (ja) 2018-09-06 2022-10-18 キヤノン株式会社 液体吐出ヘッドおよび液体吐出ヘッドの製造方法

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6835898B2 (en) * 1993-11-16 2004-12-28 Formfactor, Inc. Electrical contact structures formed by configuring a flexible wire to have a springable shape and overcoating the wire with at least one layer of a resilient conductive material, methods of mounting the contact structures to electronic components, and applications for employing the contact structures
US6142609A (en) * 1995-08-01 2000-11-07 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha End portion structure for connecting leads of flexible printed circuit board
US6379745B1 (en) * 1997-02-20 2002-04-30 Parelec, Inc. Low temperature method and compositions for producing electrical conductors
US6328423B1 (en) * 1999-08-16 2001-12-11 Hewlett-Packard Company Ink jet cartridge with integrated circuitry
JP4362996B2 (ja) 2001-08-22 2009-11-11 富士ゼロックス株式会社 格子状配列構造の圧電/電歪アクチュエータ及びその製造方法
KR100438709B1 (ko) * 2001-12-18 2004-07-05 삼성전자주식회사 잉크 젯 프린트 헤드
JP3922151B2 (ja) * 2002-09-27 2007-05-30 ブラザー工業株式会社 フレキシブル配線基板の接続構造および接続方法
US7059512B2 (en) * 2002-11-06 2006-06-13 Ricoh Company, Ltd. Solder alloy material layer composition, electroconductive and adhesive composition, flux material layer composition, solder ball transferring sheet, bump and bump forming process, and semiconductor device
JP3988710B2 (ja) * 2003-03-05 2007-10-10 三菱電機株式会社 金属電極を用いた接合方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE112006003066T5 (de) 2005-10-27 2008-09-25 Advantest Corporation Prüfvorrichtung und Prüfverfahren
JP2013082197A (ja) * 2011-09-30 2013-05-09 Brother Industries Ltd 液体噴射装置
JP2016140977A (ja) * 2015-01-29 2016-08-08 ブラザー工業株式会社 液体吐出装置、及び、液体吐出装置の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
US7166529B2 (en) 2007-01-23
JP4192830B2 (ja) 2008-12-10
US20050239229A1 (en) 2005-10-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7562428B2 (en) Manufacturing an ink jet head
US7588307B2 (en) Piezolelectric inkjet printhead having temperature sensor and method of making the same
US7390079B2 (en) Device mounting structure, device mounting method, electronic apparatus, liquid droplet ejection head, and liquid droplet ejection apparatus
US7900355B2 (en) Ink-jet head and method for manufacturing the same
US9545015B2 (en) Method for connecting two objects electrically
JP4501752B2 (ja) 基板接合構造の製造方法及びインクジェットヘッドの製造方法
US7527361B2 (en) Liquid transporting apparatus, actuator unit, and method of producing liquid transporting apparatus
JP5211631B2 (ja) 液滴吐出装置及びその製造方法
US7469994B2 (en) Ink-jet head and connecting structure
US9579892B2 (en) Wiring structure, method of manufacturing wiring structure, liquid droplet ejecting head, and liquid droplet ejecting apparatus
US6945637B2 (en) Liquid jetting head
JP2007203481A (ja) インクジェット式記録ヘッド
US7166529B2 (en) Method of connecting wiring member
JP4337762B2 (ja) 接着剤塗布方法及び基板接合構造の製造方法
JP2009094120A (ja) 圧電アクチュエータ、これを用いた液滴吐出ヘッド、及び圧電アクチュエータの製造方法
US20100079557A1 (en) Liquid ejecting head, manufacturing method of the same, and liquid ejecting apparatus
US7207663B2 (en) Flexible circuit sheet, continuous tape, and ink jet head
JP4985623B2 (ja) 配線部材の接続方法、配線部材の製造方法、及び、配線部材
JPH07156376A (ja) インクジェットヘッド及びその製造方法及びその製造方法に使用する導体パタン
JP2000263781A (ja) インクジェット記録装置
JPH10250053A (ja) インク噴射装置およびその製造方法
JP2001347655A (ja) インクジェットヘッドモジュール及びその製造方法
JP2003145496A (ja) マイクロマシン、インクジェットヘッド及びインクジェット記録装置
JP2001063036A (ja) インクジェットヘッド
JP2009040006A (ja) 流体噴射ヘッド及びその製造方法、流体噴射装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050825

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080131

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080520

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080722

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080826

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080908

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4192830

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111003

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111003

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121003

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131003

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees