JP2001063036A - インクジェットヘッド - Google Patents

インクジェットヘッド

Info

Publication number
JP2001063036A
JP2001063036A JP23991099A JP23991099A JP2001063036A JP 2001063036 A JP2001063036 A JP 2001063036A JP 23991099 A JP23991099 A JP 23991099A JP 23991099 A JP23991099 A JP 23991099A JP 2001063036 A JP2001063036 A JP 2001063036A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
electrodes
piezoelectric element
substrate
fpc
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP23991099A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Kimura
隆 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP23991099A priority Critical patent/JP2001063036A/ja
Publication of JP2001063036A publication Critical patent/JP2001063036A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高集積・高密度のノズル配列を実現したイン
クジェットヘッドにおいて、電極基板の電極とFPCの
電極との接続の信頼性を高める。 【解決手段】 液室の容積変化によりノズルからインク
を吐出させる圧力発生手段に電圧を印加するための電極
を形成した電極基板と、該電極に駆動電圧を印加するた
めの可撓性のプリント基板(FPC)とを設けるととも
に、これら基板の電極同士を接続したインクジェットヘ
ッドにおいて、電極基板の電極ピッチをT1、個別電極
パターンの数をN、電極幅をW1とし、FPC電極の幅
をW2とした場合、T1×(N−1)×0.003≧T
1−(W1+W2)/2のときには電極同士の接続が不
良となる(隣り合う電極と接触してしまう)ので、T1
×(N−1)×0.003<T1−(W1+W2)/2
が成り立つようにプリント基板の電極を分割して、電極
同士の位置合わせを行うことにより、良好な接続状態と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインクジェットヘッ
ドに関し、特に圧電素子により液室の壁を変形させるこ
とによってインクを吐出させるインクジェットヘッドに
関する。このインクジェットヘッドを備えたインクジェ
ット記録装置はプリンタ、複写機、FAXに有効に用い
られる。
【0002】
【従来の技術】ノンインパクト記録法は、記録時の騒音
発生が無視できる程度に小さい点で、オフィス用などと
して注目されている。そのうち、高速記録可能で、いわ
ゆる普通紙に特別の定着処理を要せずに記録できる、い
わゆるインクジェット記録法は極めて有力な方法であ
り、従来から種々の方式が提案され、又は既に製品化さ
れて実用されている。このようなインクジェット記録法
は、いわゆる、インクと称される記録液体の小滴を飛翔
させ、被記録体に付着させて記録を行うもので、記録液
体の小滴の発生法及び小滴の飛翔方向を制御するための
制御方法により、幾つかの方式に大別される。
【0003】第1の方式は、例えば米国特許第3060
429号明細書に開示されているものである。これは、
Tele type方式と称され、記録液体の小滴の発
生を静電吸引的に行い、発生した小滴を記録信号に応じ
て電界制御し、被記録体上にこの小滴を選択的に付着さ
せて記録を行うものである。より詳細には、ノズルと加
速電極間に電界をかけて、一様に帯電した記録液体の小
滴をノズルより吐出させ、吐出した小滴を記録信号に応
じて電気制御可能なように構成されたx,y偏向電極間
を飛翔させ、電界の強度変化によって選択的に小滴を被
記録体上に付着させるものである。
【0004】第2の方式は、例えば米国特許第3596
275号明細書、米国特許第3298030号明細書等
に開示されているものである。これは、Sweet方式
と称され、連続振動発生法により帯電量を制御した記録
液体の小滴を発生させ、この小滴を、一様電界がかけら
れている偏向電極間を飛翔させて、被記録体上に記録す
るものである。
【0005】具体的には、ピエゾ振動素子の付設されて
いる記録ヘッドを構成する一部であるノズルのオリフィ
ス(吐出口)の前に記録信号が印加されるようにした帯
電電極を所定距離離間させて配置し、前記ピエゾ振動素
子に一定周波数の電気信号を印加することでピエゾ振動
素子を機械的に振動させ、オリフィスより記録液体の小
滴を吐出させる。この時、吐出する小滴には帯電電極に
より電荷が静電誘導され、小滴は記録信号に応じた電荷
量で帯電される。帯電量の制御された小滴は、一定電界
が一様にかけられている偏向電極間を飛翔する時に、付
加された帯電量に応じて偏向を受け、記録信号を担う小
滴のみが被記録体上に付着することになる。
【0006】第3の方式は、例えば米国特許第3416
153号明細書に開示されているものである。これはH
ertz 方式と称され、ノズルとリング状の帯電電極間
に電界をかけ、連続振動発生法によって、記録液体の小
滴を発生霧化させて記録する方式である。即ち、ノズル
と帯電電極間にかける電界強度を記録信号に応じて変調
することにより小滴の霧化状態を制御し、記録画像の階
調性を出して記録させるものである。
【0007】第4の方式は、例えば米国特許第3747
120号明細書に開示されているものである。これは、
Stemme方式と称され、第1〜3の方式とは根本的
に原理が異なるものである。即ち、第1〜第3の方式
が、何れもノズルより吐出された記録液体の小滴を、飛
翔している途中で電気的に制御し、記録信号を担った小
滴を選択的に被記録体上に付着させて記録を行わせるの
に対し、このStemme方式では、記録信号に応じて
吐出口より記録液体の小滴を吐出飛翔させて記録するも
のである。つまり、Stemme方式は、記録液体を吐
出する吐出口を有する記録ヘッドに付設されているピエ
ゾ振動素子に、電気的な記録信号を印加してピエゾ振動
素子の機械的振動に変え、この機械的振動に従い吐出口
より記録液体の小滴を吐出飛翔させて被記録体に付着さ
せるものである。
【0008】これらの4方式は、各々に特長を有する
が、同時に、解決すべき問題点もある。まず、第1〜第
3の方式は、記録液体の小滴を発生させるための直接的
エネルギーが電気的エネルギーであり、かつ、小滴の偏
向制御も電界制御による。よって、第1の方式は、構成
上はシンプルであるが、小滴の発生に高電圧を要し、か
つ、記録ヘッドのマルチノズル化が困難で高速記録には
不向きである。第2の方式は、記録ヘッドのマルチノズ
ル化が可能で高速記録に向くが、構成上複雑であり、か
つ、記録液体の小滴の電気的制御が高度で困難であり、
被記録体上にサテライトドットが生じやすい。
【0009】第3の方式は、記録液体の小滴を霧化する
ことにより階調性に優れた記録が可能ではあるが、他
方、霧化状態の制御が困難である。また、記録画像にカ
ブリが生ずるとか、記録ヘッドのマルチノズル化が困難
で高速記録には不向きであるといった欠点がある。
【0010】一方、第4の方式は、比較的多くの利点を
持つ。まず、構成がシンプルである。また、オンデマン
ドで記録液体をノズルの吐出口より吐出させて記録を行
うために、第1〜第3の方式のように吐出飛翔する小滴
の内、画像記録に要しなかった小滴を回収する必要がな
い。また、第1,2の方式のように、導電性の記録液体
を使用する必要はなく、記録液体の物質上の自由度が大
きいといった利点を持つ。しかし、反面、吐出に必要な
ピエゾ振動子の大きさが大きく、ピエゾ振動素子の小型
化が極めて困難である等の理由から、記録ヘッドのマル
チノズル化が難しい。
【0011】圧電素子に駆動電圧を供給する手段として
は、制御素子を搭載したPCB基板や、FPC基板が使
用される。制御素子の出力側の信号数は、区切られた圧
電素子それぞれに信号を送るため、圧電素子のチャンネ
ル数が必要となる。PCB基板やFPC基板と、圧電素
子の電極とを接続する方法としてはワイヤーボンディン
グが使用されるが、この場合ワイヤーの高さ、さらには
機械的、電気的にワイヤーを保護する封止材の高さが必
要となり(通常1mm以上)、例えばサイドシューター
型ヘッドの場合には、圧電素子の電極面からノズル面ま
での高さが液室高さ(1mm以下)であるため、封止材
がノズル面以上になってしまう。
【0012】この不具合を解決する手段として、例え
ば、特開平6−320721号公報に示されているよう
に、圧電素子の電極とFPC(フレキシブル・プリント
・ケーブル)とを、直接ハンダ、異方導電テープで接続
する方法がある。この方法は、すべての電極を一括で接
続することができるため、低コストの接続方法として優
れている。しかしながら、この方法ではFPCの接触部
が、基板面のノズルと同じ方向にあるため、インクが付
着して電極間がリークするのを防止するための万全の保
護をする必要がある。また、接触部は流路板、共通液室
板、ノズルプレートがなく、表面が出ている必要がある
ため、少なくとも接続部の長さ以上、圧電素子を余分に
出す必要がある。そのため、圧電体の大きさが大きくな
るという不具合も生じる。
【0013】一方、フレキシブル配線板の接続方法とし
ては、実開平5−28673号公報に示されている方法
がある。これは、周りに電極を配した板状圧電体を下基
板と上基板とで挟み、一方の基板及び板状圧電体のそれ
ぞれの周辺に複数個のスルーホール電極を穿設して、駆
動電極とフレキシブル基板とをスルーホールを通して接
続するものである。この方法を用いれば、圧電体と反対
の基板面でフレキシブル基板と接続できるため、前述し
たようなインクによる汚染や、圧電素子を大きく作る必
要性が解決できる。しかしながら、基板はスルーホール
を形成するために、かなり凹凸が大きく、そのためにフ
レキシブル基板と信頼性よく、歩留まりよく接続するこ
とが容易ではないにもかかわらず、基板とフレキシブル
基板とをどのように接続するのかが全く述べられてな
い。
【0014】また、一般的にFPCに電極を作成する場
合、電極の形成精度には限界があり、特に電極数が多く
なった場合の累積誤差は非常に大きい。さらに、ノズル
数が多くなった場合には、FPC電極の累積ピッチの悪
さによって、隣接PZTと接触するなどの不具合が生じ
てしまう。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、これら従来
技術の問題点に鑑みなされたもので、高集積・高密度の
ノズル配列を実現したインクジェットヘッドにおいて、
FPCとの接続を信頼性良く行なうことを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のインク
ジェットヘッドは、インクを吐出するためのノズルと、
該ノズルに連通する液室と、該液室内の容積を変化させ
て前記ノズルからインクを吐出させるための圧力発生手
段が形成されるとともに、該圧力発生手段に電圧を印加
するための電極が形成された電極基板と、該電極に駆動
電圧を印加するための可撓性のプリント基板(FPC)
とを有するインクジェットヘッドにおいて、前記電極の
配列ピッチをT1、ヘッド個別電極の数をN、その幅を
W1、FPC電極の幅をW2とした場合、T1×(N−
1)×0.003≧T1−(W1+W2)/2のときに
は、前記プリント基板の電極との接触部を分割して設け
ることを特徴とする。
【0017】請求項2に記載のインクジェットヘッド
は、インクを吐出するためのノズルと、該ノズルに連通
する液室と、該液室内の容積を変化させて前記ノズルか
らインクを吐出させるための圧力発生手段が形成される
とともに、該圧力発生手段に電圧を印加するための電極
が形成された電極基板と、前記圧力発生手段に供給する
駆動信号を画像情報に応じて制御する駆動回路と電極が
形成された駆動回路基板と、一端が該電極に接続し、異
なる端部が前記駆動回路基板に接続し、前記圧力発生手
段に駆動電圧を印加するための可撓性のプリント基板と
を有するインクジェットヘッドにおいて、前記電極の配
列ピッチをT1、駆動回路基板の電極の数をN、その幅
をW3、FPC電極の幅をW2とした場合、T1×(N
−1)×0.003≧T1−(W3+W2)/2のとき
には、前記プリント基板の駆動回路基板電極との接触部
を分割して設けることを特徴とするものである。
【0018】請求項3に記載のインクジェットヘッド
は、請求項1又は2において、複数の異なるプリント基
板に分割されていることを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を参照しながら説明する。 第1の実施の形態(請求項1) 図1はインクジェットヘッドの概略斜視図、図2は図1
の基板27を裏(圧電体を設けない面)から見た図であ
る。図3は図1の分解斜視図、図4は図1のA−A線断
面図、図5は図1のB−B線断面図である。図6は図4
の主要部分を示す断面図である。
【0020】このインクジェットヘッドは、アクチュエ
ータユニット15と、このアクチュエータユニット15
上に接合された液室ユニット16とからなる。アクチュ
エータユニット15では、絶縁基板27上に複数の積層
型圧電素子を列状に配置(列設)してなる2列の圧電素
子列17と、これら2列の圧電素子列17の周囲を取り
囲むフレーム部材18とを、接着剤19によって接合し
ている。圧電素子列17は、インクを液滴化して飛翔さ
せるための駆動パルスが与えられる複数の圧電素子25
で構成されている。
【0021】液室ユニット16は、ダイアフラム部20
を形成した振動板21上に、加圧液室、共通インク流路
等を形成する感光性樹脂フィルム(ドライフィルムレジ
スト)、あるいはSUSなどの金属プレートからなる液
室流路形成部材22をドライフィルムレジストの熱圧着
や、接着剤により接着し、この液室流路形成部材22上
に複数のノズル23を形成したノズルプレート24を接
着してなり、これら振動板21、液室流路形成部材22
及びノズルプレート24によって、圧電素子列17の各
駆動部圧電素子25に対向するダイヤフラム部20を有
するそれぞれ略独立した複数の加圧液室26を形成し、
かつノズル23を圧電素子列17の各駆動部圧電素子2
5に対向して配列している。そして、この液室ユニット
16はその振動板21が接着剤によってアクチュエータ
ユニット15上に高い剛性で接合されている。
【0022】ここで、アクチュエータユニット15の基
板27は、厚さ0.5〜5mm程度で、しかも圧電素子
に似た材質のものからなり、圧電素子と共に例えばダイ
ヤモンド砥石による切削が可能なものであることが好ま
しい。また、駆動部圧電素子に対応して、高密度でスル
ーホールが作成できることが望ましい。
【0023】この基板27上の圧電素子の列設方向と直
交する方向の両端部には、各圧電素子列17の個々の駆
動部圧電素子25の対向しない端面側を接続するスリッ
ト溝28で分割された個別引出電極29が形成されてい
る。また、それぞれの個別引き出し電極には、スルーホ
ールが形成されている。
【0024】ここで、駆動部圧電素子25と個別引出電
極29及び共通電極30との位置関係は、図6に示すよ
うに僅かに隙間をあけている。これは、駆動部圧電素子
25が各電極29,30上に載ると、電極29,30の
厚みや誤差が圧電素子25の接合品質、すなわち接合の
均一性や接合後の面平行精度に影響を与えることになっ
て好ましくないからである。ただし、駆動部圧電素子2
5と個別引出電極29及び共通電極30とが僅かにオー
バラップする程度であれば悪影響は少ない。
【0025】圧電素子列17を構成している駆動部圧電
素子25としては、10層以上の積層型圧電素子を用い
ている。この積層型圧電素子は、例えば図4及び図6に
示すように、厚さ20〜50μm/1層のPZT(=P
b(Zr・Ti)O3 )31と、厚さ数μm/1層の銀
・パラジウム(AgPd)からなる内部電極32とを交
互に積層したものである。そして、これらの駆動部圧電
素子25の最上層31aの上面には内部電極32に相当
する電極を形成しないで不活性層としている。なお、圧
電素子として用いる材料は上記に限られるものでなく、
一般に圧電素子材料として用いられるBaTiO3 ,P
bTiO3 ,(NaK)NbO3 等の強誘電体などを用
いることもできる。
【0026】そして、各圧電素子列17の駆動部圧電素
子25の多数の内部電極32を1層おきに交互に両端面
に取り出して、両端面に形成した例えばAgPdからな
る個別端面電極33,34に接続し、各圧電素子列17
の各駆動部圧電素子25の対向する端面側の個別端面電
極33を基板27上の共通電極30に、ヤング率200
kgf/mm2 以上の導通処理材料35を介して接続
し、各圧電素子列17の各駆動部圧電素子25の対向し
ない端面側の個別端面電極34を基板27上の個別引出
電極29に導通処理材料36を介して接続している。各
個別引出電極29及び共通電極30にはFPC37が接
続されて、駆動電圧を与えられることによって積層方向
に電界が発生して、駆動部圧電素子25には積層方向の
伸びの変位(電界と同方向のd33方向の変位)が生起
される。
【0027】フレーム部材18は、線膨張係数が2×1
-6/℃以下のエポキシ樹脂系の熱硬化性成形材料から
なる板状部材であって、圧電素子列17に対応する透孔
部18a,18bを穿設して、各駆動部圧電素子25の
列設方向と直交する方向の一方側に固定部37,38を
形成すると共に、2つの圧電素子列17の他方側である
中央部にも固定部39を形成し、これらの固定部37,
38,39の各駆動部圧電素子25の列設方向の両端部
に架橋部40を形成したものである。
【0028】なお、フレーム部材18の一方の架橋部4
0には基板27のインク供給孔27aに対応するインク
供給孔18dが形成されている。そして、このフレーム
部材18の固定部下面には、図4に示すように導電性ぺ
一スト(導電性接合剤)41を前面に塗布して、スリッ
ト溝28で個々の圧電素子25毎(各チャンネル)に分
割された共通電極30を相互に接続して、一体の共通電
極30を形成している。
【0029】次に、液室ユニット16の振動板21は、
図4に示すように下側液室流路形成部材42側は平坦面
とし、圧電素子列17側はそれぞれ厚みの異なるダイア
フラム領域21a、接合領域21bを形成して、圧電素
子列17の駆動部圧電素子25に対応してダイアフラム
部20を形成したものである。この振動板21はNi
(ニッケル)の金属プレートからなり、エレクトロフォ
ーミング法によって製造している。なお、振動板21に
もインク供給孔21dを形成している。
【0030】液室流路形成部材22は、振動板21上面
とノズルプレート24との間に位置して加圧液室26の
流路等を形成するものであり、その製造工程から下側液
室流路形成部材42及び上側液室流路形成部材43で構
成している。下側液室流路形成部材42は、振動板21
上面に接着された感光性樹脂フィルムまたはSUS基板
からなり、図3に示すように上側液室流路形成部材43
と相俟って圧電素子列17の各駆動部圧電素子25に対
応して各々独立した加圧液室26の流路を形成すると共
に、各加圧液室26へのインク供給路を兼ねた流体抵抗
部44を形成する多数の内側隔壁部45と、加圧液室2
6の周囲に共通インク流路46を形成する外周隔壁部4
7とからなる。上側液室流路形成部材43は、下側液室
流路形成部材42と略同様の構成であるが、下側液室流
路形成部材42の流体低抗部44に相当する部分がない
点で異なる。
【0031】ノズルプレート24にはインク滴を飛翔さ
せるための微細孔である多数のノズル23が形成されて
おり、このノズル23の径はインク滴出口側の直径で5
0μm以下に形成し、かつノズル23は加圧液室26の
中心近傍に対応する位置に設けている。このノズルプレ
ート24も振動板21と同様にNi(ニッケル)の金属
プレートからなり、エレクトロフォーミング法によって
製造している。
【0032】本実施の形態では、加圧液室21の両側に
共通液室を設け、両側からインク供給を行なう例を示し
たが、共通液室、流体低抗部を一方だけに設け、片側か
らインク供給する構成でもよい。また、ノズルの位置は
特に中央に限ったものではなく、加圧液室の端部近傍に
設けても良い。
【0033】次に、このインクジェットヘッドの製造工
程について説明する。このインクジェットヘッドは、予
めアクチュエータユニット15と液室ユニット16とを
別々に組付けた後、両ユニット15,16を接着接合し
て製造している。このような製造工程を採用することに
よって、両ユニット15,16の良品同士を選んで組み
付けることができて歩留りが向上すると共に、加工組付
け工程で塵埃が発生しやすいアクチュエータユニット1
5と、塵挨の付着を完全に避けたい液室ユニット16と
を別々の工程で組付けることができるので、完成したイ
ンクジェットヘッドの品質自体が向上する。以下、具体
的に説明する。
【0034】先ず、アクチュエータユニット15の加工
及び組付け工程は、次のとおりである。すなわち、図
3、図6、図7及び図8に示すように、セラミックス、
高剛性の樹脂等の電気絶縁性材料から形成した基板27
に予めインク供給孔27aを形成する。さらに個別引き
出し電極となる位置及び共通電極となる位置の一部に、
スルーホール55を形成する。そして、この基板27の
両側部分に個別引出電極29を形成するための導電性材
料からなる個別引出電極用パターン48を形成すると共
に、基板27中央及び個別引出電極用パターン48を迂
回して基板27の両端部に臨むように導電性材料からな
る共通電極用パターン49を形成し、個別引出電極用パ
ターン48と共通電極用パターン49との間を圧電素子
接合領域50とする(図7参照)。
【0035】さらに個別引出電極用パターン48と共通
電極用パターン49の形成と同時に、または、それらを
形成した後に、スルーホール内部壁にも導電性材料から
なる層を形成しておいてもよい。また、この基板の裏面
には、図2に示すように、FPC37の電極と接続する
ためのパッド59が設けられ、スルーホール55,56
からパッド59までの範囲にパターン57,58が形成
されている。また、FPC37の接続部としては、図2
のようにスルーホール55,56の位置より、基板27
の内側に形成する。これにより、FPC37の接続部を
形成する際に基板27が大きくなることがなく、ヘッド
の小型化がはかれる。
【0036】これらの各電極パターン48,49,5
7,58は、例えばNi,Au,Cu等の金属蒸着、又
は同種金属の電解、無電界メッキ、あるいはAgPd,
AgPt,Auぺースト等の厚膜導体ぺーストの印刷等
の方法によって形成して基板27表面に密着させてい
る。
【0037】そして、図8に示すように基板27上の前
記圧電素子接合領域50に積層型圧電素子をプレート状
に形成してなる圧電素子プレート51を接着剤(図4参
照)を用いて接着接合する。この圧電素子プレート51
の基板27への接合に用いる接着剤としてはヤング率2
00kgf/mm2 以上のものがよく、ここでは加熱硬
化型のエポキシ系接着剤を使用している。接着剤の形態
としては、1液タイプ、2液混合タイプ、フィルムタイ
プ等のいずれでも使用可能である。
【0038】そして、これらの圧電素子プレート51の
長辺部端面には予め前記個別端面電極(個別外部電極)
33,34を形成するための端面電極52,53を形成
しておき、基板27上への接着接合後、これらの2枚の
圧電素子プレート51の対向する側の端面電極52を基
板27上の共通電極用パターン49に導通処理材料35
にて電気的に接続すると共に、2枚の圧電素子プレート
51の対向しない端面電極53を基板27上の各個別引
出電極用パターン48に導通処理材料36にて電気的に
接続する。この導通処理材料35,36としてはヤング
率200kgf/mm2 以上のものを用いている。ま
た、導通処理材料としては、例えば導電性接着剤、Au
等のスパッタリング、Au等の蒸着、AgPd等のディ
ッピングなどを用いることができる。
【0039】次いで、ダイヤモンド砥石をセットしたダ
イサー等によって、2枚の圧電素子プレート51及び基
板27の表面部を、その端面電極52,53と直交する
方向に所定のピッチ、例えぱ1ビッチ当たり100μm
程度の幅の圧電素子が形成されるピッチで切断するスリ
ット加工を施して、駆動部圧電素子25となる複数の積
層型圧電素子を分割形成する同時に、端面電極52,5
3を個々の駆動部圧電素子25に対応する個別端面電極
33,34に分割する。
【0040】このとき、図3にも示すように基板27に
所定の深さまで切込んでスリット溝28を入れて切断す
ることによって、個々の駆動部圧電素子25を完全に独
立させると共に、個別引出電極用パターン48を個々の
駆動部圧電素子25にそれぞれ個別的に対応する個別引
出電極29に分割する。この場合、基板27上の共通電
極用パターン49もその一部が個々の駆動部圧電素子2
5に対応して分割されることになる。
【0041】なお、分割形成された個別引出電極29
は、個々の駆動部圧電素子25の対向しない端面側の個
別端面電極34と導電処理材料36を介して接続された
ままである。また、共通電極用パターン49も圧電素子
列17の駆動部圧電素子25に対向する端面側のすべて
の個別端面電極33と導電処理材料35を介して接続さ
れたままである。
【0042】このように、絶縁性基板27上に、引出電
極用パターン48を形成すると共に、予め内部電極32
を交互に両端面に取り出して各端面に形成した端面電極
52,53に導通接続した積層型圧電素子51を接合
し、引出電極用パターン48と積層型圧電素子51の端
面電極52,53とを導通処理して接続した後、積層型
圧電素子51及び基板27の表面部に同時にスリット加
工を施して、複数の積層型圧電素子(駆動部圧電素子)
25を形成すると共に、引出電極用パターン48及び端
面電極52,53を複数の積層型圧電素子にそれぞれ個
別的に対応する個別引出電極29及び個別端面電極3
3,34に分割することによって、複数の積層型圧電素
子の高密度集積化が図られ、内部電極からの電極の取出
しが容易になるうえ、積層型圧電素子と基板が接合され
て接合強度が高くなっているため、スリット加工時の積
層型圧電素子の破損が低減して、歩留りが向上し、コス
トの削減を図ることができる。
【0043】そして、積層型圧電素子の端面電極と基板
上の引出電極とを導通させる導通処理材料35,36と
してヤング率200kgf/mm2 以上のものを用いる
ことによって、積層型圧電素子と基板との振動を低減す
ることができて、スリット加工時の積層型圧電素子の破
損が一層少なくなる。また、基板27と駆動部圧電素子
25との接着剤としてヤング率200kgf/mm2
上のものを用いることによって、積層型圧電素子と基板
との振動を低減することができ、スリット加工時の圧電
素子の破損を少なくすることができると共に、駆動部圧
電素子25の駆動時の変位効率の低下を防止してヘッド
の特性を向上させることができる。
【0044】このようにして、圧電素子プレート51等
のスリット加工が終了した基板27上にフレーム部材1
8を、ヤング率200kgf/mm2 以上の加熱硬化型
エポキシ系接着剤からなる接着剤を用いて接着接合す
る。その後、このフレーム部材18のスリット18c内
に図3に示すように導電性ペースト41を塗布すること
によってスリット加工で分割された共通電極形成用パタ
ーン49を相互に接続して、共通電極30を形成する。
【0045】ここで、フレーム部材18接合後のフレー
ム部材の上面と圧電素子列17の上面とは、精度良く同
一平面となっている必要がある。これは、後述するよう
にこの部分に液室ユニット16の振動板21を接合する
ため、面精度が悪いと接着されないダイアフラム部が発
生するからである。そこで、駆動部圧電素子25の最上
層31aの上面に電極を形成しないで不活性層として表
面加工を可能にし、圧電素子列17の高さよりも僅かに
高いフレーム部材18を接着接合した後、表面の研削加
工を行い、圧電素子列17の各圧電素子25上面が僅か
に削れて同一平面になるまで研削を行うようにして、両
部品の寸法精度及び接着工法の困難性を解消している。
【0046】そして、このようにして完成したアクチュ
ェータユニット15上に、別途加工組付けを行った液室
ユニット16をその振動板21側(接合面)を下方にし
て、位置合わせしながら接着接合する。
【0047】その後、図9に示すように、基板27裏面
の裏面個別電極パターン58及び裏面共通電極パターン
57のスルーホール部を除く一部を接続領域59とし
て、FPCケーブル37を熱と加圧で接合する。なお、
FPCケーブル37は圧電素子列17内の駆動部圧電素
子25を選択的に駆動できるパターンを有し、その接合
部には予め半田メッキを施している。この場合、FPC
を熱圧着する時の温度は、半田の溶融温度以上が必要
で、通常200℃以上である。スルーホールは、例え
ば、金属線などの電気伝導性の良い材料をあらかじめ、
セラミックスの中に配列し、焼成することで作ることが
できる。しかしながら、この方法は加工が難しく、か
つ、所望の配列を精度良く実現することが難しい。それ
に対して、基板にドリルなどで穿孔して作る方法があ
る。
【0048】これは、基板に貫通孔をドリルで作製し、
それに金属などの電気伝導性の良い材料を貫通孔内壁に
形成したり、あるいはその材料を充填することで作製す
る。この方法は、比較的精度良く所望の位置に、所望の
大きさの貫通孔を形成でき、しかも低コストであるとい
う点で、優れた形成方法である。しかし、この方法で
は、スルーホールの周囲には、バリが多く発生する。そ
のために、スルーホール部は基板の凹凸が激しく、この
部分ハンダを熱圧着した場合には、接触不良が生じやす
い。本発明のようにスルーホールから電極パターンを形
成して、スルーホールを避けて、比較的フラットな基板
部分で熱圧着することで信頼性の良いFPC実装が可能
となる。
【0049】また、FPCと裏面個別電極パターン及び
裏面共通電極パターンとの電気的接続方法としては、半
田以外に、異方導電性フィルムを用いることもできる。
異方導電性フィルムは、熱硬化性、あるいは熱可塑性樹
脂フィルムの中に、フィラーと呼ばれる導電性粒子(金
属粒子やカーボン粒子)を分散させたもので、裏面個別
電極パターン及び個別共通電極パターンとFPCの間
に、異方導電性フィルムを挟んで、加熱・加圧すること
により、フィラーを通じて裏面個別電極パターン及び裏
面共通電極パターンとFPCの電極が導通する。
【0050】異方導電性フィルムの場合でも、同様にス
ルーホール以外のフラットな部分で熱圧着することで信
頼性が向上するのはもちろんである。さらに、半田接続
方法が電極部の半田のみで基板27とFPCとが固定さ
れるのに対して、異方導電性フィルムの場合、電極部は
もちろんであるが電極が形成されていない部分でも、異
方導電性フィルムの樹脂が接着剤となって、基板とFP
Cを固定するので、接着強度を得る上ではより好まし
い。また、150℃以下で熱圧着が可能であるため、F
PCを加熱・加圧することによりFPCの樹脂基板が熱
膨張後に収縮して生じる応力の発生が低減されて、電極
の剥がれなどがなくなるので好ましい。
【0051】このようにしてFPCを実装した後に、最
後に、基板27のインク供給孔27aにインク供給パイ
プ54を挿入して接着剤を塗布硬化して固定する。ここ
で、アクチュエータユニット15のフレーム部材18を
線膨張係数が2×10-6/℃以下のエポキシ樹脂系の熱
硬化性成形材料から形成しているので、液室ユニット1
6の振動板21とフレーム部材18とを接着接合すると
きに、加熱接着をしても振動板21の変形を来さない。
このようにフレーム部材18と液室ユニット16とを加
熱接着することができるので、組立性が向上し、コスト
も低減する。また、上述したように、絶縁基板27とフ
レーム部材18、アクチュエータユニット15と液室ユ
ニット16、圧電素子17と絶縁基板27とを接合する
接着剤として、ヤング率が200kgf/mm2 以上
で、同一のエポキシ系加熱硬化型接着剤を用いることに
よって、コストが低減する。
【0052】次に、以上のように構成したインクジェッ
トヘッドの作用について説明すると、記録信号に応じて
選択的に駆動部圧電素子25に20〜50Vの駆動パル
ス電圧を印加することによって、パルス電圧が印加され
た駆動部圧電素子25が変位して振動板21の対応する
ダイアフラム部20をノズル23方向に変形させ、加圧
液室26の容積(体積)変化によって加圧液室26内の
インクを加圧し、インクがノズルプレート24のノズル
23から液滴となって噴射され、記録を行うことができ
る。
【0053】そして、インク滴の吐出に伴って加圧液室
17内のインク圧力が低下し、このときのインク流れの
慣性によって加圧液室26内には若干の負圧が発生す
る。この状態の下において、駆動部圧電素子25への電
圧の印加をオフ状態にすることによって、振動板21の
ダイアフラム部20が元の位置に戻って加圧液室26が
元の形状になるため、さらに負圧が発生する。
【0054】このとき、図示しないインクタンクに通じ
るインク供給パイプ54から入ったインクは、共通イン
ク流路46を通って流体抵抗部44から加圧液室26内
に充填される。そこで、ノズル23のインクメニスカス
面の振動が減衰して安定した後、次のインク滴吐出のた
めに駆動部圧電素子25にパルス電圧を印加する。
【0055】なお、上記実施の形態においては、駆動部
圧電素子25の両端面の個別端面電極33,34と共通
電極30、個別引出電極29とを導通処理する導通処理
材料35,36は個別端面電極33,34の外面の一部
に付着させているが、導通処理材料35,36を個別端
面電極33,34の全面に付着させて導通処理を行うこ
とによって、駆動部圧電素子25となる前の圧電素子プ
レート51に対するスリット加工前の圧電素子プレート
51と基板27との接合強度を飛躍的に向上させること
ができ、スリット加工時の積層型圧電素子の破損を一層
低減することができる。
【0056】さらに、上記実施の形態では、ノズルの開
口方向を圧電素子の変位方向と同軸上にしたサイドシュ
ータ方式のインクジェットヘッドに適用した例で説明し
たが、ノズルの開口方向を圧電素子の変位方向と直交す
る方向にしたエッジシュータ方式のインクジェットヘッ
ドにも適用することができる。
【0057】
〔実験条件〕
・電極パターン数(N):128,194 ・電極幅(W1):55μm、65μm,105μm ・電極ピッチ(T1):84μm,169μm ・FPC圧着条件 加熱温度:320℃ 圧着時間:5sec. 加圧力:2kg/cm2
【0058】
【表1】
【0059】接続が良好の場合、T1×(N−1)×
0.003<T1−(W1+W2)/2であり、接続が
不良(隣と接触)の場合には、T1×(N−1)×0.
003≧T1−(W1+W2)/2であることが判っ
た。
【0060】接続不良となったヘッドでFPCを図8に
示すように2分割し、1つのFPC電極ブロックがT1
×(N−1)×0.003<T1−(W1+W2)/2
となるようにして、それぞれのブロックで基板個別電極
と位置合わせをして接続したところ、全ての接続不良と
なった組み合わせで、良好な接続が得られた。
【0061】第2の実施の形態(請求項2) ヘッドのアクチュエータを画像信号に応じて、電圧を印
加する方法としては、電圧を各チャンネルごとにオン/
オフするためのドライバーICをPCB基板に搭載し、
そのPCB基板にFPC接続用の電極パッドを形成し
て、FPCを介してヘッドの電極と接続する方法が取ら
れる。この場合にも、電極数が多くなると同様の接続不
良が発生する。
【0062】そこで、第1の実施の形態についての実験
例1と同様の試験を行なったところ、実験例1と同様の
結果が得られ、T1×(N−1)×0.003≧T1−
(W3+W2)/2のとき、接続不良が生じていること
がわかった。ここで、W3はPCB電極の幅である。こ
れで接続不良となったPCBとFPCの組み合わせで、
FPCを同様に図2のように2分割し、1つのFPC電
極ブロックがT1×(N−1)×0.003<T1−
(W3+W2)/2となるようにして、それぞれのブロ
ックでPCB電極と位置合わせをして接続したところ、
全ての接続不良となった組み合わせで、良好な接続が得
られた。
【0063】第3の実施の形態(請求項3) 図9を参照して説明する。図8のように接続部のみを分
割した場合、位置合わせを行なうときに、既に接続が終
わった一方の電極ブロックによってFPCが拘束されて
いるため、位置合わせに多大な労力を必要としたり、接
続部に多大な力がかかったりする。これに対し本実施の
形態では、FPCを分割した(複数の異なるプリント基
板に分割した)のでこの問題がなく、容易に位置合わせ
や接続ができる。
【0064】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
係るインクジェットでは、接続不良が生じやすい電極ピ
ッチ・幅・電極数の条件のときに、FPCを分割してそ
れぞれ別個に位置合わせを行なってから電極接続したの
で接続不良がなく、信頼性のある電極接続が可能となっ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係るインクジェットヘッド
の概略斜視図である。
【図2】図1の基板の裏面図である。
【図3】図1の分解斜視図である。
【図4】図1のA−A線断面図である。
【図5】図1のB−B線断面図である。
【図6】図3の主要部分を示す断面図である。
【図7】図1のインクジェットヘッドの製造工程に係る
もので、インク供給孔などを形成した状態の基板を示す
斜視図である。
【図8】図1のインクジェットヘッドの製造工程に係る
もので、図6の基板上に圧電素子プレートを接着した状
態を示す斜視図である。
【図9】図1のインクジェットヘッドの製造工程を示す
基板裏面図であって、基板へのFPCケーブルの実装方
法を示すものである。
【符号の説明】
15 アクチュエータユニット 16 液室ユニット 17 圧電素子列 18 フレーム部材 18a 透孔部 18b 透孔部 18c スリット 18d インク供給孔 19 接着剤 20 ダイアフラム部 21 振動板 21a ダイアフラム領域 21b 接合領域 21d インク供給孔 22 液室流路形成部材 23 ノズル 24 ノズルプレート 25 駆動部圧電素子 26 加圧液室 27 基板 27a インク供給孔 28 スリット溝 29 個別引出電極 30 共通電極 31 PZT 31a 最上層 32 内部電極 33 個別端面電極 34 個別端面電極 35 導通処理材料 36 導通処理材料 37 FPCケーブル(固定部) 38 固定部 39 固定部 40 架橋部 41 導電性ぺースト(導電性接合剤) 42 下側液室流路形成部材 43 上側液室流路形成部材 44 流体抵抗部 45 内側隔壁部 46 共通インク流路 47 外周隔壁部 48 個別引出電極用パターン 49 共通電極用パターン 50 圧電素子接合領域 51 圧電素子プレート 52 端面電極 53 端面電極 54 インク供給パイプ 55 スルーホール 56 スルーホール 57 裏面共通電極パターン 58 裏面個別電極パターン 59 パッド(接続領域)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを吐出するためのノズルと、該ノ
    ズルに連通する液室と、該液室内の容積を変化させて前
    記ノズルからインクを吐出させるための圧力発生手段が
    形成されるとともに、該圧力発生手段に電圧を印加する
    ための電極が形成された電極基板と、該電極に駆動電圧
    を印加するための可撓性のプリント基板(FPC)とを
    有するインクジェットヘッドにおいて、前記電極の配列
    ピッチをT1、ヘッド個別電極の数をN、その幅をW
    1、FPC電極の幅をW2とした場合、 T1×(N−1)×0.003≧T1−(W1+W2)
    /2のときには、前記プリント基板の電極との接触部を
    分割して設けることを特徴とするインクジェットヘッ
    ド。
  2. 【請求項2】 インクを吐出するためのノズルと、該ノ
    ズルに連通する液室と、該液室内の容積を変化させて前
    記ノズルからインクを吐出させるための圧力発生手段が
    形成されるとともに、該圧力発生手段に電圧を印加する
    ための電極が形成された電極基板と、前記圧力発生手段
    に供給する駆動信号を画像情報に応じて制御する駆動回
    路と電極が形成された駆動回路基板と、一端が該電極に
    接続し、異なる端部が前記駆動回路基板に接続し、前記
    圧力発生手段に駆動電圧を印加するための可撓性のプリ
    ント基板とを有するインクジェットヘッドにおいて、前
    記電極の配列ピッチをT1、駆動回路基板の電極の数を
    N、その幅をW3、FPC電極の幅をW2とした場合、 T1×(N−1)×0.003≧T1−(W3+W2)
    /2のときには、前記プリント基板の駆動回路基板電極
    との接触部を分割して設けることを特徴とするインクジ
    ェットヘッド。
  3. 【請求項3】 複数の異なるプリント基板に分割されて
    いることを特徴とする請求項1又は2に記載のインクジ
    ェットヘッド。
JP23991099A 1999-08-26 1999-08-26 インクジェットヘッド Pending JP2001063036A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23991099A JP2001063036A (ja) 1999-08-26 1999-08-26 インクジェットヘッド

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23991099A JP2001063036A (ja) 1999-08-26 1999-08-26 インクジェットヘッド

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001063036A true JP2001063036A (ja) 2001-03-13

Family

ID=17051679

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23991099A Pending JP2001063036A (ja) 1999-08-26 1999-08-26 インクジェットヘッド

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001063036A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006281477A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Seiko Epson Corp 液体噴射ヘッド及びその製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006281477A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Seiko Epson Corp 液体噴射ヘッド及びその製造方法
JP4678224B2 (ja) * 2005-03-31 2011-04-27 セイコーエプソン株式会社 液体噴射ヘッド及びその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5680163A (en) Link member and electrode structure for an ink ejecting device
US6682180B2 (en) Ink jet head and printing apparatus
JPH10202876A (ja) インクジェット式記録ヘッド
JP4765510B2 (ja) 液体噴射装置及びその製造方法
JP2002292871A (ja) インクジェット式記録ヘッド及びインクジェット式記録装置
JP2001071490A (ja) インクジェット記録装置
JPH10100401A (ja) インクジェットヘッド
JP4129614B2 (ja) インクジェット式記録ヘッド及びインクジェット式記録装置
JP2002210955A (ja) インクジェットヘッド
JP3330757B2 (ja) インクジェットヘッド及びその製造方法
JP2000263781A (ja) インクジェット記録装置
JPH05261921A (ja) インクジェット式印字ヘッド及びその製造方法
JPH09300609A (ja) インクジェットヘッド
JP3468279B2 (ja) 圧電振動子ユニットの製造方法
JP2001063036A (ja) インクジェットヘッド
JP2005138529A (ja) 液体吐出ヘッド、液体吐出装置、及び液体吐出ヘッドの製造方法
JP3298755B2 (ja) インクジェットヘッドの製造方法
JP3528908B2 (ja) インクジェット式記録ヘッド、及び前記記録ヘッドに適した圧電振動子ユニット
JP2001054946A (ja) インクジェットヘッド
JP2001146013A (ja) インクジェットヘッドとヘッドユニット及びインクジェット記録装置
JPH10250053A (ja) インク噴射装置およびその製造方法
JP4420585B2 (ja) インクジェット式記録ヘッド及びインクジェット式記録装置
JP2000071448A (ja) インクジェット記録装置
JPH05238009A (ja) インクジェット式印字ヘッドおよびその製造方法
JP2010012724A (ja) 液滴吐出ヘッド、画像形成装置、及び液滴吐出ヘッドの製造方法