JP2001347655A - インクジェットヘッドモジュール及びその製造方法 - Google Patents

インクジェットヘッドモジュール及びその製造方法

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JP2001347655A
JP2001347655A JP2000171189A JP2000171189A JP2001347655A JP 2001347655 A JP2001347655 A JP 2001347655A JP 2000171189 A JP2000171189 A JP 2000171189A JP 2000171189 A JP2000171189 A JP 2000171189A JP 2001347655 A JP2001347655 A JP 2001347655A
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JP
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ink jet
jet head
driving
inkjet head
tab tape
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Application number
JP2000171189A
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English (en)
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Yasuhiro Sakamoto
泰宏 坂本
Narimitsu Kakiwaki
成光 垣脇
Yoshiaki Koshiro
良章 小城
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】複数の構成部材間の機械的接続及び電気的接続
を同時に行うことで、生産工程の簡略化、材料コスト低
減が行えるインクジェットヘッドモジュール及びインク
ジェットヘッドモジュールの製造方法を提供する。 【解決手段】インクジェットヘッドモジュール1の構成
部材であるインクジェットヘッド20、インクジェット
ヘッド駆動用IC30及びインクジェットヘッド駆動用
の複数の電子部品40をTABテープ10上に設ける。
また、これらの構成部材をTABテープ10にACF接
続する。これにより、複数の構成部材を同一の接続手法
でTABテープ10上に接続できるため、生産設備を共
有させて設備投資を抑えることができコスト低減が行え
る。また、個別に行っていた接続工程を一括でバッチ処
理することができるため、タクトタイムの短縮が行え、
コスト低減及び生産性を向上させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、インクジェット
プリンタのインクジェットヘッドモジュール及びその製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェットプリンタに使用するイン
クジェットヘッドモジュールの構成部材としては、少な
くともインク吐出機能を有するアクチュエータを備えた
インクジェットヘッド、アクチュエータを駆動させるた
めの駆動用IC及び複数の電子部品、及びこれらの構成
部材を電気的に接続するための回路基板が挙げられる。
また、インクジェットヘッドのインク吐出性能の温度依
存性を補正して、安定したインク吐出を実現するため
に、インク温度をモニタするためのサーミスタ等をイン
クジェットヘッドモジュールに搭載する場合がある。
【0003】従来のインクジェットヘッドモジュールの
構成例を、図5乃至図7に基づいて説明する。図5は、
従来のインクジェットヘッドモジュールの構成を示す断
面図である。図6は、従来のインクジェットヘッドモジ
ュールにおける別の構成を示す断面図である。図7は、
従来のインクジェットヘッドモジュールにおけるさらに
別の構成を示す断面図である。なお、図6及び図7で
は、図5と同一部分には、同一符号を付している。
【0004】インクジェットヘッドモジュール101
は、図5に示したように、インクを吐出するためのアク
チュエータとして使用する圧電素子を具備したインクジ
ェットヘッド120の外部電極121と駆動用IC13
0の外部電極131との間、及び駆動用IC130の別
の外部電極132と複数の電子部品140が搭載された
プリント基板110の外部電極145との間を、Alワ
イヤ150で電気的に接続されている。そして、これら
の部材はAlベース100に固定されている。
【0005】このインクジェットヘッドモジュール10
1を製造する方法を説明する。まず、インクジェットヘ
ッド120、駆動用IC130及びプリント基板110
を、ベース基材100上に高精度に位置決めして接着固
定する。この時、プリント基板110上には、複数の電
子部品140が表面実装されてリフロー半田付けされて
いる。そして、ウエッジワイヤボンディング技術を用い
て、Alワイヤ150で各々の部品を電気的に接続す
る。さらに、Alワイヤ150で各部材を接続した部位
に封止樹脂180を供給して、加熱を行ってこの部位を
封止し、製造を完了する。
【0006】また、インクジェットヘッドモジュール1
01とは別の構成であるインクジェットヘッドモジュー
ル102は、図6に示したように、駆動用IC130及
び複数の電子部品140が搭載されているプリント基板
110と、インクジェットヘッド120とが、フレキシ
ブルプリント基板160を介して電気的に接続されてい
る。
【0007】このインクジェットヘッドモジュール10
2を製造する方法を説明する。まず、ベース基材100
上にインクジェットヘッド120を高精度に位置決めし
て接着固定する。また、プリント基板110とフレキシ
ブルプリント基板160とを、高精度に位置合わせした
後に、半田や異方性導電接着剤(ACFやACP)等で
電気的接続及び機械的接続を行う。この時、プリント基
板110上には、複数の電子部品140が表面実装技術
を用いたリフロー半田付けされている。また、プリント
基板110上に高精度に配置された駆動用IC130
が、COB(チップオンボード)技術を用いて、Auワ
イヤ170でプリント基板110と電気的に接続されて
いる。
【0008】フレキシブル基板160が接続されたプリ
ント基板110をベース基材100上に高精度位置合わ
せし、同時にフレキシブル基板160のリード延長部と
インクジェットヘッド120の外部電極121とを、半
田付け若しくはACF接続する。
【0009】そして、駆動用IC130とプリント基板
110とをAuワイヤ170で電気的に接続した部位に
は、封止樹脂180を供給して、加熱を行ってこの部位
を封止し、製造を完了する。
【0010】また、インクジェットヘッドモジュール1
01・102とは別の構成であるインクジェットヘッド
モジュール103は、図7に示したように、インクジェ
ットヘッド120の外部電極121と、駆動用IC13
0を含むTAB(テープ・オートメイテッド・ボンディ
ング:TAPE AUTOMATED BONDING)デバイス132のアウ
タリード133aとが、接続されている。また、TAB
デバイス132の別のアウタリード133bと、複数の
電子部品141が表面実装技術により搭載されたプリン
ト基板110とが、接続されている。なお、TABデバ
イスは、TCP(テープ・キャリア・パッケージ:TAPE
CARRIER PACKAGE)とも称する。
【0011】このインクジェットヘッドモジュール10
3を製造する方法を説明する。まず、ベース基材100
上にインクジェットヘッド120を高精度に位置決めし
て接着固定する。また、プリント基板110とTABデ
バイス132とを、高精度に位置合わせした後に、半田
や異方性導電接着剤(ACFやACP)等でアウタリー
ド133bとプリント基板110の外部電極との間を電
気的及び機械的に接続する。この時、プリント基板11
0上には、複数の電子部品140が表面実装されてリフ
ロー半田付けされている。
【0012】その後、TABデバイス132が接続され
たプリント基板110をベース基材100上に位置合わ
せを高精度に行う。また、同時にTABデバイス132
のアウタリード133aとインクジェットヘッド120
の外部電極121とを、半田付け若しくはACF接続す
る。なお、インナリード134と、突起電極(バンプ)
131との接続部位を保護するために、封止樹脂180
を供給して封止しておく。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のイ
ンクジェットモジュールでは、種々の電子部品が搭載さ
れた体積、質量とも大きなリジッドタイプのプリント基
板110を使用していた。この場合、インクジェットヘ
ッド120と駆動用IC130とプリント基板110と
の高精度な相対位置の接続固定(機械的接続)を電気的
接続と兼ねると、非常に機械的強度が弱く信頼性に欠け
る。そのため、インクジェットヘッドモジュールを構成
する各部材を組み合わせる際には、機械的な接続固定を
行って相対位置を保持するために、剛性があって非常に
平坦性が要求されるベース基材が必要となる。よって、
材料コストがアップするという問題があった。
【0014】また、各部材をベース基材100上に高精
度に機械的接続する工程と、各部材の高精度な電気的接
続する工程とを、別工程で行う必要があるため、生産プ
ロセスが煩雑で生産性が上がらないという問題があっ
た。
【0015】本発明は、上記の問題を解決するために成
されたものであり、その目的は、インクジェットヘッド
モジュールを構成する複数の部材間の機械的接続及び電
気的接続を同時に行うことで、生産工程の簡略化、材料
コスト低減が行えるインクジェットヘッドモジュール及
びインクジェットヘッドモジュールの製造方法を提供す
ることである。
【0016】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題
を解決するための手段として、以下の構成を備えてい
る。
【0017】(1) インク吐出機能を有するインクジェッ
トヘッドモジュールであって、TABテープ上にインク
ジェットヘッド、インクジェットヘッド駆動用IC及び
インクジェットヘッド駆動用の複数の電子部品を設けた
ことを特徴とする。
【0018】この構成においては、インクジェットヘッ
ドモジュールにおいて、インクジェットヘッド、インク
ジェットヘッド駆動用IC及びインクジェットヘッド駆
動用の複数の電子部品がTABテープ上に設けられてい
る。したがって、従来使用していたベース基材が不要と
なるため、部品点数を削減できてコスト低減を実現でき
る。また、インクジェットヘッドモジュールの複数の構
成部材を、TABテープ上に一体的に形成できる。
【0019】(2) 前記インクジェットヘッド及び前記イ
ンクジェットヘッド駆動用の複数の電子部品は、前記T
ABテープにACF接続されたことを特徴とする。
【0020】この構成においては、TABテープに、イ
ンクジェットヘッド及び前記インクジェットヘッド駆動
用の複数の電子部品が、ACF接続されている。したが
って、ICメーカからインナリードボンディング済みの
TABデバイスを入手して、インクジェットヘッドを組
み立てる場合など、IC搭載済みのTABテープにイン
クジェットヘッド及び表面実装部品を搭載する際に、電
子部品とTABテープと、インクジェットヘッドとTA
Bテープとの、電気的接続及び機械的接続をACF接続
で同時に行うことができるため、生産工程が簡略化で
き、生産性を向上できる。なお、ACF接続とは、異方
性導電フィルム(ACF:Anisotropic Conductive Fil
m )などの異方性導電接着剤を用いて電気的接続と機械
的接続とを行うことである。
【0021】(3) 前記インクジェットヘッド、前記イン
クジェットヘッド駆動用IC及び前記インクジェットヘ
ッド駆動用の複数の電子部品は、TABテープにACF
接続されたことを特徴とする。
【0022】この構成においては、TABテープに、イ
ンクジェットヘッド、インクジェットヘッド駆動用IC
及び前記インクジェットヘッド駆動用の複数の電子部品
が、ACF接続されている。したがって、TABテープ
にインクジェットヘッド駆動用ICのインナリードボン
ディングから組立てを行う場合でも、インナリードボン
ディングをACF接続で行うことで、インクジェットヘ
ッド駆動用IC、インクジェットヘッド及びインクジェ
ットヘッド駆動用の複数の電子部品を同一の接続手法で
接続できるため、生産設備を共有させて設備投資を抑え
ることができコスト低減が行える。また、個別に行って
いた接続工程を一括でバッチ処理することができるた
め、タクトタイムの短縮が行え、インナリードボンディ
ング済みのTABデバイスを入手してインクジェットヘ
ッドモジュールを生産するよりも、さらにコスト低減及
び生産性を向上させることができる。
【0023】(4) 前記TABテープ上に、前記インクジ
ェットヘッドまたは前記インクジェットヘッド駆動用I
Cの温度検出用サーミスタを備えたことを特徴とする。
【0024】この構成においては、インクジェットヘッ
ドまたは前記インクジェットヘッド駆動用ICの温度検
出用サーミスタをTABテープ上に備えている。したが
って、インクジェットヘッドモジュールを使用する際
に、インクジェットヘッドまたは駆動用ICの温度を検
出することができるで、検出した温度情報を基にして、
安定したインク吐出性を実現できる。
【0025】(5) リール・ツー・リール搬送方式を用い
て、TABテープ上に構成部品を搭載するインクジェッ
トヘッドモジュールの製造方法であって、インクジェッ
トヘッド駆動用ICを搭載する工程と、インクジェット
ヘッドを搭載する工程と、インクジェットヘッド駆動用
の複数の電子部品を搭載する工程と、を含むことを特徴
とする。
【0026】この構成においては、TABテープ上に、
インクジェットヘッド駆動用ICを搭載する工程と、イ
ンクジェットヘッドを搭載する工程と、インクジェット
ヘッド駆動用の複数の電子部品を搭載する工程と、を含
んだ製造方法で、リール・ツー・リール搬送方式を用い
て、TABテープ上に構成部品を搭載してインクジェッ
トヘッドモジュールを製造する。したがって、インクジ
ェットヘッドモジュールの複数の構成部材を、TABテ
ープ上に一体的に形成でき、各搭載部品の相対位置固定
を含む機械的接続と電気的接続とを一括して行うことが
できるため、生産工程が簡略化でき、生産性を向上でき
る。
【0027】(6) リール・ツー・リール搬送方式を用い
て、TABテープ上に構成部品を搭載するインクジェッ
トヘッドモジュールの製造方法であって、インクジェッ
トヘッド駆動用ICが搭載されたTABテープに前記イ
ンクジェットヘッドを搭載する工程と、インクジェット
ヘッド駆動用の複数の電子部品を搭載する工程と、を含
むことを特徴とする。
【0028】この構成においては、インクジェットヘッ
ド駆動用ICが搭載されたTABテープに前記インクジ
ェットヘッドを搭載する工程と、インクジェットヘッド
駆動用の複数の電子部品を搭載する工程と、を含んだ製
造方法で、リール・ツー・リール搬送方式を用いて、T
ABテープ上に構成部品を搭載してインクジェットヘッ
ドモジュールを製造する。したがって、ICメーカから
インナリードボンディング済みのTABデバイスを入手
して、インクジェットヘッドを組み立てる場合など、I
C搭載済みのTABテープにインクジェットヘッド及び
表面実装部品を搭載する際に、インクジェットヘッド及
び電子部品をTABテープの同一面上に搭載すること
で、組立工程に関して、TABテープのリール・ツー・
リール搬送方式でのインライン化を容易にし、さらに搭
載部の目視検査が同一方向からできるため品質の安定化
が容易であり、生産性を向上させることができる。
【0029】(7) 前記TABテープのリードと前記イン
クジェットヘッドの電極とを、異方性導電接着剤で電気
的に接続することを特徴とする。
【0030】この構成においては、異方性導電接着剤
で、TABテープのリードと前記インクジェットヘッド
の電極とを電気的に接続する。したがって、同時に、T
ABテープのリードと前記インクジェットヘッドの電極
とを機械的に接続することができ、高精度にベース基板
に機械的接続を行い、相対位置を固定した後に、別工程
で高精度に位置合わせを行って電気的接続を行う必要が
無く、生産工程が簡略化でき、生産性を向上できる。ま
た、接続する電極数が増大した場合でも、ワイヤボンデ
ィング等と比較して接続時間の増加を抑制できる。
【0031】(8) 前記TABテープ上に前記インクジェ
ットヘッド及び前記インクジェットヘッド駆動用の複数
の電子部品を異方性導電接着剤で電気的に接続すること
を特徴とする。
【0032】この構成においては、異方性導電接着剤で
TABテープ上に、インクジェットヘッド及びインクジ
ェットヘッド駆動用の複数の電子部品を電気的に接続す
る。したがって、ICメーカから入手したTABデバイ
スであるインクジェットヘッド駆動用ICを搭載済みの
TABテープにインクジェットヘッド及び複数の電子部
品を搭載する場合などに、これらの電気的接続及び機械
的接続を異方性導電接着剤で同時に行うことができる。
また、従来は個別に行っていた接続工程を一括でバッチ
処理することができるため、タクトタイムの短縮が行え
るとともに、生産設備を共有させて設備投資を抑えるこ
とができ、コスト低減及び生産性の向上を行うことがで
きる。さらに、インクジェットヘッド及び複数の電子部
品をTABテープの同一面上に搭載することが可能なた
め、組立工程をTABテープのリール・ツー・リール搬
送方式でのインライン化を容易にし、さらに搭載部の目
視検査を同一方向からできるため、品質の安定化が容易
であり、生産性を向上させることができる。
【0033】(9) 前記TABテープ上に前記インクジェ
ットヘッド、前記インクジェットヘッド駆動用IC及び
前記インクジェットヘッド駆動用の複数の電子部品を異
方性導電接着剤で電気的に接続することを特徴とする。
【0034】この構成においては、異方性導電接着剤で
TABテープ上に、インクジェットヘッド、前記インク
ジェットヘッド駆動用IC及び前記インクジェットヘッ
ド駆動用の複数の電子部品を電気的に接続する。したが
って、同時に、TABテープのリードと前記インクジェ
ットヘッドの電極とを機械的に接続することができ、従
来の生産方法と比べて工程数を削減できる。また、個別
に行っていた接続工程を一括でバッチ処理することがで
きるため、生産設備を共有させて設備投資を抑えること
ができ、コスト低減が行えるとともに、タクトタイムの
短縮が行え、生産性を向上させることができる。さら
に、インクジェットヘッド、インクジェットヘッド駆動
用IC及びインクジェットヘッド駆動用の複数の電子部
品を、TABテープの同一面上に搭載することが可能と
なるので、組立工程をTABテープのリール・ツー・リ
ール搬送方式でのインライン化を容易にし、さらに搭載
部の目視検査を同一方向からできるため、品質の安定化
が容易であり、生産性を向上させることができる。
【0035】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態に係るインクジ
ェットヘッドモジュールを、図1に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るインクジェットヘッド
モジュールの構成を示す断面図である。インクジェット
ヘッドモジュール1は、インクジェットヘッド駆動用の
複数の電子部品40が実装され、ポリイミドフィルムか
らなるTABテープ10に、アクチュエータとして使用
する圧電素子を具備したインクジェットヘッド20及び
インクジェットヘッド駆動用IC30がそれぞれ接続さ
れている。
【0036】インクジェットヘッド20には、インク流
路22と連通するインク供給口23及びインクを吐出す
るためのノズル24を有するノズルプレート25がそれ
ぞれ配置されている。また、図1の奥行き方向には、複
数のインク流路22が所定の間隔でアレイ状に並び、各
インク流路は圧電素子からなる隔壁によって仕切られて
いる。各隔壁に形成した電極に電圧を印加することによ
って、その隔壁がシェアモードで駆動するアクチュエー
タの役目をして、インク流路22内のインク圧力をコン
トロールすることにより、ノズル24からインク微小液
滴を吐出させる構成である。
【0037】各隔壁の駆動用電極は、インクジェットヘ
ッド20の外部電極21に接続されており、電圧印加
は、外部電極21から行う。インクジェットヘッド20
の外部電極21、駆動用IC30の突起電極31及び複
数の電子部品40の外部電極41は、TABテープ10
上の配線11に電気的に接続されている。
【0038】通常、駆動用IC30は、TABテープ1
0に搭載する場合、TABテープ10のデバイスホール
12に延出されてSnめっきが施された配線11と、駆
動用IC30のAuからなる突起電極31とを、インナ
リードボンディング技術によりAu−Sn共晶接続させ
て電気的に接続する。そして、封止樹脂13によりイン
ナリードボンディング部の封止及び機械的固定が成され
ている。このように、Au−Sn等の共晶接続を用いる
理由は、複数の電極が狭ピッチである駆動用IC30を
半田で接続すると、隣接パターンに半田が流れ出し、隣
接する電極がショートする危険性があるからである。な
お、共晶接続する場合の温度は、400℃程度(加熱ツ
ール温度)である。
【0039】複数の電子部品40は、TABテープ10
の配線11上に半田14を介して、電気的接続及び機械
的接続が成されている。この場合、電子部品40の耐熱
温度の制約から、一般には、Au−Sn等の共晶接続の
利用は困難である。
【0040】インクジェットヘッド20は、後端に延長
された外部電極21とTABテープ10の配線11と
を、異方性導電フィルム(ACF:Anisotropic Conduc
tive Film )15を用いて、電気的接続及び機械的接続
が成されている。この場合も、インクジェットヘッド2
0の耐熱温度の制約から、Au−Sn等の共晶接続の利
用は困難である。すなわち、分極処理が施されたPZT
等からなるアクチュエータを備えたインクジェットヘッ
ドの場合、キュリー点を超えた加熱を行うと分極が消失
してしまい、消極・減極が生じると、圧電素子の変位特
性などが劣化して、インクの吐出性能が低下し、印字品
質が悪くなるという問題があるからである。また、半田
接続は、外部電極21のピッチにより使用可否が決定さ
れるが、ヘッドの高解像度化、多ノズル化及び小型化の
要請により、狭ピッチ化が行われる結果、困難な状況に
ある。また、ワイヤボンディング(WB)接続であって
も良いが、生産性の観点から、接続する電極数の増大に
よって接続時間が増加しないACF接続の方が好まし
い。
【0041】また、インクジェットヘッド20の温度検
出用、またはインクジェットヘッド駆動用IC30の温
度検出用に、図外の温度検出器が、インクジェットヘッ
ド20及びインクジェットヘッド駆動用IC30の近傍
のTABテープ10上に搭載されている。この温度検出
器としては、一般的にサーミスタが用いられ、半田接続
によりTABテープ10上の配線11に接続される。ま
た、この温度検出器からの温度情報を基に、図外のコン
トローラにより、駆動用IC全体の駆動状況(駆動/休
止の制御等)、各ノズルの駆動状況(駆動周波数の制御
等)等を制御する。
【0042】次に、本発明の実施形態に係るインクジェ
ットヘッドモジュールを組立工程について、図2に基づ
いて説明する。図2は、本発明の実施形態に係るTAB
テープのリール・ツー・リール搬送方式を用いたインク
ジェットヘッドモジュールの製造工程を説明するための
断面図である。
【0043】図2(A)に示したように、まずデバイス
ホール部12に延出された配線11と、駆動用IC30
のAu突起電極31とを、位置合わせする。そして、イ
ンナリードボンダのボンディングステージ50とボンデ
ィングヘッド51とで加熱加圧を行い、Au−Sn共晶
接続でインナリードボンディングを行う。
【0044】次に、図2(B)に示したように、ディス
ペンサ52で液状封止樹脂13をインナリードボンディ
ング部に供給する。そして、ヒータ53を具備した樹脂
硬化炉54中を通過させて、プリベイク及びポストベイ
クを行って、インナリードボンディング部の封止が完了
する。
【0045】次に、図2(C)に示したように、TAB
テープ10の表面実装部品搭載領域にスキージ55及び
メタルマスク56を具備したスクリーン印刷機を用い
て、半田ペースト16を印刷供給する。そして、図2
(D)に示したように、マウントヘッド57を具備した
部品マウンタを用いて、各種表面実装部品40を装着す
る。
【0046】次に、図2(E)に示したように、IRラ
ンプ58で表面実装部品搭載領域を加熱して、半田ペー
ストを溶融させて、複数の表面実装部品とTABテープ
10上の配線11との半田接続を行う。この時、表面実
装部品の半田接続のために、TABの配線11には、C
u配線上にNiバリアメタルめっき及びフラッシュAu
めっきが施されており、Ni層により半田中のSnとC
u配線との金属間化合物形成を防止して高い信頼性を確
保するのと同時に、Au層により半田との濡れ性が良好
になる。
【0047】次に、図2(F)に示したように、インク
ジェットヘッド20をTABテープ10上に搭載する。
インクジェットヘッド20の外部電極21とヘッド用デ
バイスホール17まで延長された配線11との位置合わ
せを行う。そして、外部電極21と配線11とを、予め
TABテープ10上に仮止めされたACF15中の導電
粒子を介して電気的に接続した状態でACFを硬化させ
るために、ACFボンディングヘッド59及びACFボ
ンディングステージ60で加熱加圧して、電気的接続及
び機械的接続を行う。
【0048】その後、TABテープ10を切断金型で個
別のインクジェットヘッドモジュール1に打ち抜いてす
べての工程が完了する。なお、必要に応じて、インクジ
ェットヘッド20をTABテープ10に接続する前段階
で、インクジェットヘッドモジュール単位にTABテー
プ10を切断してもよい。
【0049】また、駆動用IC30のインナリード、つ
まりデバイスホール12内に延出された配線11には、
Cu配線上にSnめっきが施されているが、これに代え
て、Auめっき仕上げにしてAu−Au接合によりイン
ナリードボンディングすることもできる。この場合、表
面実装用電極には、半田接続を行うためにNi及びAu
めっきが施されており、インナリードと表面実装用電極
とを同一のめっき構成にすることができる。そのため、
上述した2種類のめっきを施す必要が無く、コスト低減
が期待できる。
【0050】なお、上記の説明では、インクジェットヘ
ッド20、インクジェットヘッド駆動用IC30及び複
数の電子部品40の接続を、それぞれACF接続、共晶
接続、半田接続で行ったが、全てをACF接続すること
も可能である。この場合、インクジェットヘッド駆動用
IC30及び複数の電子部品40と、TABテープ10
上の配線11との接続を、インクジェットヘッド20の
外部電極21とTABテープ10上の配線11との接続
方法と同一の手法で行える。そのため、生産設備を共有
させて設備投資を抑えることができ、コスト低減が行え
る。さらに、個別に行っていた接続工程を一括でバッチ
処理することができるため、タクトタイムの短縮が行
え、生産性を向上させることができる。
【0051】また、インクジェットヘッド20、インク
ジェットヘッド駆動IC30及び複数の電子部品40の
搭載を、後述する図3に示したインクジェットヘッドモ
ジュール2のように、TABテープ10の同一面上に搭
載することが可能となるので、組立工程をTABテープ
のリール・ツー・リール搬送方式でのインライン化を容
易にし、さらに搭載部の目視検査が同一方向からできる
ため、品質の安定化が容易であり、生産性を向上させる
ことができる。
【0052】本実施形態では、駆動用IC30のTAB
テープ10上へのインナリードボンディングからインク
ジェットヘッドモジュールの完成までの組立工程につい
て説明したが、ICメーカからTABデバイスを入手し
て、インクジェットヘッドを組み立てる場合は、駆動用
ICを搭載済みのTABテープにインクジェットヘッド
及び表面実装部品を搭載することになる。
【0053】この場合は、複数の電子部品40の外部電
極41とTABテープ10上の配線11との電気的接続
及び機械的接続について、ACFを用いた異方性導電接
続で行うこともできる。これは、インクジェットヘッド
20の外部電極21とTABテープ10上の配線11と
の接続方法と同一の手法であるので、生産設備を共有さ
せて設備投資を抑えることができ、コスト低減が行え
る。また、個別に行っていた接続工程を一括でバッチ処
理することができるため、タクトタイムの短縮が行え、
生産性をさらに向上させることができる。
【0054】さらに、インクジェットヘッド20の搭載
及び電子部品40の搭載をTABテープ10の同一面上
に搭載することが可能なため、組立工程をTABテープ
のリール・ツー・リール搬送方式でのインライン化を容
易にし、さらに搭載部の目視検査が同一方向からできる
ため、品質の安定化が容易で、生産性を向上させること
ができる。
【0055】次に、本発明の実施形態に係るインクジェ
ットヘッドモジュールの別の構成を図3に基づいて説明
する。図3は、本発明の実施形態に係るインクジェット
ヘッドモジュールの別の構成を示す断面図である。な
お、図1と同一部分には、同一符号を付している。
【0056】インクジェットヘッドモジュール2は、ポ
リイミドフィルムからなるTABテープ10の同じ面
に、アクチュエータとして使用する圧電素子を具備した
インクジェットヘッド20及びインクジェットヘッド駆
動用IC30及び複数の電子部品40が搭載され、それ
ぞれACF15で接続されている。
【0057】その他の構成は、図1に示したインクジェ
ットヘッドモジュール1と同様であるため、説明を省略
する。
【0058】次に、インクジェットヘッドモジュール2
の組立方法を説明する。まず、TABテープ10に駆動
用IC30のインナリードボンディングを行う。インナ
リードボンディングは、ACF接続で行う。この場合、
駆動用IC30の突起電極31とTABの配線11は導
電性粒子により電気的接続を行い、ACFの樹脂成分に
より封止及び機械的接続を行うことになる。
【0059】そして、次にインクジェットヘッド20及
び表面実装部品40を同一の接続手法であるACF接続
で、TABテープ10の同一面上に搭載する。これによ
って、生産設備を共有させて設備投資を抑えることがで
きコスト低減が行える。さらに、個別に行っていた接続
工程を一括でバッチ処理することができるため、タクト
タイムの短縮が行え、接続部分の目視検査が容易にな
る。したがって、インナリードボンディング済みのTA
Bデバイスを入手してインクジェットヘッドモジュール
を生産するよりも、さらにコスト低減及び生産性を向上
させることができる。
【0060】次に、本発明の実施形態に係るインクジェ
ットヘッドモジュールのさらに別の構成を図4に基づい
て説明する。図4は、本発明の実施形態に係るインクジ
ェットヘッドモジュールのさらに別の構成を示す断面図
である。なお、図1及び図2と同一部分には、同一符号
を付している。
【0061】インクジェットヘッドモジュール3は、ポ
リイミドフィルムからなるTABテープ10の同じ面
に、アクチュエータとして使用する圧電素子を具備した
インクジェットヘッド20及びインクジェットヘッド駆
動用IC30及び複数の電子部品40が搭載され、それ
ぞれACF接続されている。
【0062】また、図4に示したように、インクジェッ
トヘッドの構造を、外部電極21とインク流路22とを
直交するように構成し、インクをTABテープ10のイ
ンクジェットヘッド用デバイスホール18を介して、イ
ンク吐出面の反対側から供給するようにインク供給口2
3を設けたインクジェットヘッド20で、インクジェッ
トヘッドモジュール3を構成してもよい。この場合で
は、容易にデュアルヘッドのインクジェットヘッドモジ
ュールを作製することができる。この場合、インクジェ
ットヘッドのTABテープとの接続部分が、図1に示し
たインクジェットヘッドモジュール1のように片側のみ
で支持する構造とならず、TABテープ上にインクジェ
ットヘッドの両下端部が接続されて支持される。そのた
め、さらに生産歩留まりを向上させることができる。
【0063】さらに、図4に示した本構造のインクジェ
ットヘッドであれば、トリプルヘッドモジュール等、マ
ルチヘッドモジュールの作製を容易に行うことができ
る。
【0064】その他の構成は、図2に示したインクジェ
ットヘッドモジュール2と同様であるため、説明を省略
する。
【0065】また、インクジェットヘッドモジュール3
の組立方法は、インクジェットヘッドモジュール2と同
様であるため、説明を省略する。
【0066】なお、本発明は上記の実施形態に限定され
るものではない。
【0067】
【発明の効果】本発明によれば、以下の効果が得られ
る。
【0068】(1) インクジェットヘッドモジュールにお
いて、インクジェットヘッド、インクジェットヘッド駆
動用IC及びインクジェットヘッド駆動用の複数の電子
部品をTABテープ上に設けることによって、従来使用
していたベース基材が不要となるため、部品点数を削減
できてコスト低減を実現できる。また、インクジェット
ヘッドモジュールの複数の構成部材を、TABテープ上
に一体的に形成できる。
【0069】(2) TABテープに、インクジェットヘッ
ド及び前記インクジェットヘッド駆動用の複数の電子部
品が、ACF接続されているので、ICメーカからイン
ナリードボンディング済みのTABデバイスを入手し
て、インクジェットヘッドを組み立てる場合など、IC
搭載済みのTABテープにインクジェットヘッド及び表
面実装部品を搭載する際に、電子部品とTABテープ
と、インクジェットヘッドとTABテープとの、電気的
接続及び機械的接続をACF接続で同時に行うことがで
きるため、生産工程が簡略化でき、生産性を向上でき
る。
【0070】(3) TABテープに、インクジェットヘッ
ド、インクジェットヘッド駆動用IC及び前記インクジ
ェットヘッド駆動用の複数の電子部品が、ACF接続さ
れているので、TABテープにインクジェットヘッド駆
動用ICのインナリードボンディングから組立てを行う
場合でも、インナリードボンディングをACF接続で行
うことで、インクジェットヘッド駆動用IC、インクジ
ェットヘッド及びインクジェットヘッド駆動用の複数の
電子部品を同一の接続手法で接続できるため、生産設備
を共有させて設備投資を抑えることができコスト低減が
行える。また、個別に行っていた接続工程を一括でバッ
チ処理することができるため、タクトタイムの短縮が行
え、インナリードボンディング済みのTABデバイスを
入手してインクジェットヘッドモジュールを生産するよ
りも、さらにコスト低減及び生産性を向上させることが
できる。
【0071】(4) インクジェットヘッドまたは前記イン
クジェットヘッド駆動用ICの温度検出用サーミスタを
TABテープ上に備えているため、インクジェットヘッ
ドモジュールを使用する際に、インクジェットヘッドま
たは駆動用ICの温度を検出することができるで、検出
した温度情報を基にして、安定したインク吐出性を実現
できる。
【0072】(5) TABテープ上に、インクジェットヘ
ッド駆動用ICを搭載する工程と、インクジェットヘッ
ドを搭載する工程と、インクジェットヘッド駆動用の複
数の電子部品を搭載する工程と、を含んだ製造方法で、
リール・ツー・リール搬送方式を用いて、TABテープ
上に構成部品を搭載してインクジェットヘッドモジュー
ルを製造するので、インクジェットヘッドモジュールの
複数の構成部材を、TABテープ上に一体的に形成で
き、各搭載部品の相対位置固定を含む機械的接続と電気
的接続とを一括して行うことができるため、生産工程が
簡略化でき、生産性を向上できる。
【0073】(6) インクジェットヘッド駆動用ICが搭
載されたTABテープに前記インクジェットヘッドを搭
載する工程と、インクジェットヘッド駆動用の複数の電
子部品を搭載する工程と、を含んだ製造方法で、リール
・ツー・リール搬送方式を用いて、TABテープ上に構
成部品を搭載してインクジェットヘッドモジュールを製
造するので、ICメーカからインナリードボンディング
済みのTABデバイスを入手して、インクジェットヘッ
ドを組み立てる場合など、IC搭載済みのTABテープ
にインクジェットヘッド及び表面実装部品を搭載する際
に、インクジェットヘッド及び電子部品をTABテープ
の同一面上に搭載することで、組立工程に関して、TA
Bテープのリール・ツー・リール搬送方式でのインライ
ン化を容易にし、さらに搭載部の目視検査が同一方向か
らできるため品質の安定化が容易であり、生産性を向上
させることができる。
【0074】(7) 異方性導電接着剤で、TABテープの
リードと前記インクジェットヘッドの電極とを電気的に
接続することによって、同時に、TABテープのリード
と前記インクジェットヘッドの電極とを機械的に接続す
ることができ、高精度にベース基板に機械的接続を行
い、相対位置を固定した後に、別工程で高精度に位置合
わせを行って電気的接続を行う必要が無く、生産工程が
簡略化でき、生産性を向上できる。また、接続する電極
数が増大した場合でも、ワイヤボンディング等と比較し
て接続時間の増加を抑制できる。
【0075】(8) 異方性導電接着剤でTABテープ上
に、インクジェットヘッド及びインクジェットヘッド駆
動用の複数の電子部品を電気的に接続するので、ICメ
ーカから入手したTABデバイスであるインクジェット
ヘッド駆動用ICを搭載済みのTABテープにインクジ
ェットヘッド及び複数の電子部品を搭載する場合など
に、これらの電気的接続及び機械的接続を異方性導電接
着剤で同時に行うことができる。また、従来は個別に行
っていた接続工程を一括でバッチ処理することができる
ため、タクトタイムの短縮が行えるとともに、生産設備
を共有させて設備投資を抑えることができ、コスト低減
及び生産性の向上を行うことができる。さらに、インク
ジェットヘッド及び複数の電子部品をTABテープの同
一面上に搭載することが可能なため、組立工程をTAB
テープのリール・ツー・リール搬送方式でのインライン
化を容易にし、さらに搭載部の目視検査を同一方向から
できるため、品質の安定化が容易であり、生産性を向上
させることができる。
【0076】(9) 異方性導電接着剤でTABテープ上
に、インクジェットヘッド、前記インクジェットヘッド
駆動用IC及び前記インクジェットヘッド駆動用の複数
の電子部品を電気的に接続するので、同時に、TABテ
ープのリードと前記インクジェットヘッドの電極とを機
械的に接続することができ、従来の生産方法と比べて工
程数を削減できる。また、個別に行っていた接続工程を
一括でバッチ処理することができるため、生産設備を共
有させて設備投資を抑えることができ、コスト低減が行
えるとともに、タクトタイムの短縮が行え、生産性を向
上させることができる。さらに、インクジェットヘッ
ド、インクジェットヘッド駆動用IC及びインクジェッ
トヘッド駆動用の複数の電子部品を、TABテープの同
一面上に搭載することが可能となるので、組立工程をT
ABテープのリール・ツー・リール搬送方式でのインラ
イン化を容易にし、さらに搭載部の目視検査を同一方向
からできるため、品質の安定化が容易であり、生産性を
向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るインクジェットヘッド
モジュールの構成を示す断面図である。
【図2】本実施形態に係るインクジェットヘッドモジュ
ールの製造工程を説明するための断面図である。
【図3】本発明の実施形態に係るインクジェットヘッド
モジュールの別の構成を示す断面図である。
【図4】本発明の実施形態に係るインクジェットヘッド
モジュールのさらに別の構成を示す断面図である。
【図5】従来のインクジェットヘッドモジュールの構成
を示す断面図である。
【図6】従来のインクジェットヘッドモジュールにおけ
る別の構成を示す断面図である。
【図7】従来のインクジェットヘッドモジュールにおけ
るさらに別の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1−インクジェットヘッドモジュール 10−TABテープ 20−インクジェットヘッド 30−インクジェットヘッド駆動用IC 40−インクジェットヘッド駆動用の複数の電子部品
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小城 良章 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EA24 FA04 HA01 HA51 2C057 AF99 AG44 AG89 AG98 AK07 AP71

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インク吐出機能を有するインクジェット
    ヘッドモジュールであって、 TABテープ上にインクジェットヘッド、インクジェッ
    トヘッド駆動用IC及びインクジェットヘッド駆動用の
    複数の電子部品を設けたことを特徴とするインクジェッ
    トヘッドモジュール。
  2. 【請求項2】 前記インクジェットヘッド及び前記イン
    クジェットヘッド駆動用の複数の電子部品は、前記TA
    BテープにACF接続されたことを特徴とする請求項1
    に記載のインクジェットヘッドモジュール。
  3. 【請求項3】 前記インクジェットヘッド、前記インク
    ジェットヘッド駆動用IC及び前記インクジェットヘッ
    ド駆動用の複数の電子部品は、TABテープにACF接
    続されたことを特徴とする請求項1に記載のインクジェ
    ットヘッドモジュール。
  4. 【請求項4】 前記TABテープ上に、前記インクジェ
    ットヘッドまたは前記インクジェットヘッド駆動用IC
    の温度検出用サーミスタを備えたことを特徴とする請求
    項1乃至3のいずれかに記載のインクジェットヘッドモ
    ジュール。
  5. 【請求項5】 リール・ツー・リール搬送方式を用い
    て、TABテープ上に構成部品を搭載するインクジェッ
    トヘッドモジュールの製造方法であって、インクジェッ
    トヘッド駆動用ICを搭載する工程と、インクジェット
    ヘッドを搭載する工程と、インクジェットヘッド駆動用
    の複数の電子部品を搭載する工程と、を含むことを特徴
    とするインクジェットヘッドモジュール製造方法。
  6. 【請求項6】 リール・ツー・リール搬送方式を用い
    て、TABテープ上に構成部品を搭載するインクジェッ
    トヘッドモジュールの製造方法であって、インクジェッ
    トヘッド駆動用ICが搭載されたTABテープに前記イ
    ンクジェットヘッドを搭載する工程と、インクジェット
    ヘッド駆動用の複数の電子部品を搭載する工程と、を含
    むことを特徴とするインクジェットヘッドモジュール製
    造方法。
  7. 【請求項7】 前記TABテープのリードと前記インク
    ジェットヘッドの電極とを、異方性導電接着剤で電気的
    に接続することを特徴とする請求項5または6に記載の
    インクジェットヘッドモジュールの製造方法。
  8. 【請求項8】 前記TABテープ上に前記インクジェッ
    トヘッド及び前記インクジェットヘッド駆動用の複数の
    電子部品を異方性導電接着剤で電気的に接続することを
    特徴とする請求項5または6に記載のインクジェットヘ
    ッドモジュール製造方法。
  9. 【請求項9】 前記TABテープ上に前記インクジェッ
    トヘッド、前記インクジェットヘッド駆動用IC及び前
    記インクジェットヘッド駆動用の複数の電子部品を異方
    性導電接着剤で電気的に接続することを特徴とする請求
    項5または6に記載のインクジェットヘッドモジュール
    製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7407243B2 (en) 2004-10-29 2008-08-05 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus
JP2022000351A (ja) * 2016-09-23 2022-01-04 ジョン マカヴォイ,グレゴリー 液滴吐出器

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7407243B2 (en) 2004-10-29 2008-08-05 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus
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