JP2005312129A - 電気接続箱 - Google Patents

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    • B60R16/0238Electrical distribution centers

Abstract


【課題】 小型化を図る。
【解決手段】 基板を複数に分割して上下に重ねるようにしたので、1枚の基板11,31を小型化することができ、これにより、電気接続箱全体の小型化を図ることが可能である。また、2つの回路構成体10,30を上下に重なるように配置した場合、下側の第2回路構成体30の半導体スイッチング素子33で発生した熱が上側の第1回路構成体10に伝わり、上側の回路構成体10が過熱状態になることが懸念されるが、第1回路構成体10と第2回路構成体30との間に、双方の回路構成体10,30の間での熱の伝達を規制可能な断熱板20を設けたので、上側の第1回路構成体10が過熱する虞はない。
【選択図】 図5

Description

本発明は、電気接続箱に関するものである。
電気接続箱として、特許文献1に開示されているように、制御回路基板と、制御回路基板の表面側に配されて制御回路基板により制御されるスイッチング部材と、制御回路基板の裏面に沿って配されて電源に接続される電力用導電路とを備えた構成になるものが知られている。
特開2003−164039公報
この種の電気接続箱の電力用導電路は、比較的大きな電流が流れるため、幅広の金属板材などのように配置スペースを広く占める形態とならざるを得ない。そのため、電力用導電路の分岐経路の数や極数が多くなると、電力用導電路の配置スペースも大きくなり、その分、制御回路基板も大型化し、電気接続箱全体が大型化することになる。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、小型化を図ることを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、基板にスイッチング部材と電力用導電路を設けてなる複数の回路構成体と、前記複数の回路構成体を互いに略平行に上下に重なるように保持する保持手段と、上側の前記回路構成体と下側の前記回路構成体との間に設けられ、双方の回路構成体の間での熱の伝達を規制可能な断熱手段とを備えているところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記複数の回路構成体のうちのいずれかが、密閉空間内に収容されており、前記密閉空間を構成する外壁が、熱伝導性の高い放熱板によって構成されているところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項2に記載のものにおいて、前記スイッチング部材が前記基板の表面に配置されているとともに、前記電力用導電路が前記基板の裏面側に配置されており、前記電力用導電路が前記放熱板に対して面当たり状態で重ねられているところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項3に記載のものにおいて、前記電力用導電路と前記放熱板が接着層を介して固着されているところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
基板を複数に分割して上下に重ねるようにしたので、1枚の基板を小型化することができ、これにより、電気接続箱全体の小型化を図ることが可能である。また、複数の回路構成体を上下に重なるように配置した場合、下側の回路構成体のスイッチング部材で発生した熱が上側の回路構成体に伝わり、上側の回路構成体が過熱状態になることが懸念されるが、本発明では、上側の回路構成体と下側の回路構成体との間に、双方の回路構成体の間での熱の伝達を規制可能な断熱手段を設けたので、上側の回路構成体が過熱する虞はない。
<請求項2の発明>
基板の表面にプリント回路が配線されている場合は、水や埃の付着により短絡が生じ易いが、本発明では、いずれかの回路構成体を密閉空間内に収容するようにしたので、回路の短絡を防止することができる。また、回路構成体を密閉空間に収容した場合、スイッチング部材で発生する熱が密閉空間内に篭ってしまうことが懸念されるが、本発明では、密閉空間を構成する外壁を熱伝導性の高い放熱板としたので、密閉空間内の熱を効率良く外部へ放出させることができる。
<請求項3の発明>
スイッチング部材で発生した熱は、電力用導電路を介すことによって放熱板に効率良く伝達されるので、密閉空間外への放熱性能が高い。
<請求項4の発明>
電力用導電路と放熱板は接着層を介して密着しているので、電力用導電路から放熱板への熱の伝達効率が、より高められる。
<実施形態1>
以下、本発明を具体化した実施形態1を図1乃至図11を参照して説明する。本実施形態の電気接続箱は、第1回路構成体10と第2回路構成体30とを水平な姿勢で上下に重ねるようにしてケース40(本発明の構成要件である保持手段)内に収容したものである。
第1回路構成体10は、略方形の支持基板11と、この支持基板11に沿わせて配置した第1電力用導電路12と、後述するアッパカバー41に取り付けられるリレー22(本発明の構成要件であるスイッチング部材)とを備えて構成される。図10に示すように、支持基板11は上下2層に分かれている。また、第1電力用導電路12は、肉厚の金属板材を所定形状に打ち抜いた複数のバスバーからなり、上下3層に分かれている。上側の支持基板11の上面(表面)には最上層の第1電力用導電路12が固着され、下側の支持基板11の上下(表裏)両面に、夫々、中間層の第1電力用導電路12と最下層の第1電力用導電路12が固着されている。これらの第1電力用導電路12には、支持基板11を貫通してその上面(表面)側へ略直角に突出する複数のリレー用端子部13と、支持基板11を貫通してその上面(表面)側へ略直角に突出する複数のヒューズ用端子部14と、支持基板11の下面から略直角に下向きに突出する複数の音叉形端子部15とが一体に形成されている。
音叉形端子部15は、全体として上下方向に長い帯板状(タブ状)をなし、支持基板11の周縁のうち左側縁に沿って前後方向に所定のピッチで並列配置されている。音叉形端子部15には、その左右方向を向いた下端縁から上方(タブ端子部36との嵌合方向と平行な方向)へ切欠した形態の切欠部16が形成されている。この切欠部16の左右方向の開口幅は、下端部を除いて上から下に向かって次第に幅が広くなっていき、切欠部16の下端の進入部17において狭くなっている。換言すると、音叉形端子部15における切欠部16左右両側の部分は、下方へ片持ち状に延出する一対の挟持片18となっている。そして、各挟持片18の下端部における切欠部16側の側縁は、反対側の挟持片18側へ円弧状に膨出(突出)した形態の誘導部19となっており、この一対の誘導部19が切欠部16の進入部17を構成している。
また、支持基板11の下面側、即ち最下層の第1電力用導電路12の下面には、支持基板11の全領域に亘る大きさの一枚板状をなす断熱板20(本発明の構成要件である断熱手段)が、密着して重ね合わされた状態で接着剤(図示せず)により固着されている。この断熱板20は、上側に位置する第1回路構成体10とその下側に位置する第2回路構成体30との間における熱の伝達を規制するためのものである。断熱板20の材質としては、熱伝導率が低いもの、例えばポリエチレンなどの高分子材料を主成分とする合成樹脂が用いられている。尚、この断熱板20は電気的な絶縁性も有する。また、断熱板20には複数の貫通孔21が形成され、この貫通孔21には音叉形端子部15が水平方向への変位を規制された状態で貫通されている。つまり、音叉形端子部15は断熱板20から下方へ突出されている。
第2回路構成体30は、略方形の制御回路基板31と、この制御回路基板31の下面に沿わせて配置した第2電力用導電路32と、制御回路基板31の上面(表面)に実装される半導体スイッチング素子33(本発明の構成要件であるスイッチング部材)とを備えて構成される。第2電力用導電路32は、肉厚の金属板材を所定形状に打ち抜いた複数のバスバーからなり、図11に示すように、制御回路基板31の下面に電気的絶縁性を有し且つ熱伝導性の高い薄い接着剤又は接着シート37を介して面当たりするように且つ接近した状態で固着されている。この第2電力用導電路32には、制御回路基板31の周縁に沿ってその上面(表面)側へ略直角に突出する複数のリレー用端子部34と、制御回路基板31の周縁に沿ってその上面(表面)側へ略直角に突出する複数のヒューズ用端子部35と、同じく制御回路基板31の周縁に沿ってその上面(表面)側へ略直角に突出する複数のタブ端子部36とが一体に形成されている。
タブ端子部36は、上下方向に長い帯板状(タブ状)をなし、制御回路基板31の周縁のうち左側縁に沿って前後方向に所定のピッチで、即ち音叉形端子部15と対応するように並列配置されている。タブ端子部36の上端縁は、音叉形端子部15の下端縁に対して直角をなすように前後方向を向いている。また、タブ端子部36の板厚寸法は、音叉形端子部15の切欠部16における進入部17の開口幅(即ち、挟持片18の誘導部19間の間隔)と同じかそれよりも僅かに大きい寸法とされている。
ケース40は、アッパカバー41とフレーム48と放熱板60とを備えて構成されている。
アッパカバー41は、合成樹脂製であり、第1回路構成体10と第2回路構成体30を全周に亘って包囲する略方形の包囲壁42と、第1回路構成体10を上から覆う上面板43とからなり、アッパカバー41の内部空間は下方へ開放されている。上面板43には、上向きの角筒状をなすリレー取付部44が複数形成されているとともに、リレー取付部44の内部には、その底面を貫通した第1電力用導電路12のリレー用端子部13が臨んでおり、リレー取付部44に取り付けられたリレー22がリレー用端子部13と接続される。また、上面板43には、その後端縁に沿うように凹状をなす複数のヒューズ取付部45が形成されているとともに、ヒューズ取付部45の内部には、その底面を貫通した第1電力用導電路12のヒューズ用端子部14が臨んでおり、ヒューズ取付部45に取り付けられたヒューズ(図示せず)がヒューズ用端子部14と接続される。さらに、上面板43には、後述するワイヤーハーネス用のコネクタ46と対応する筒状嵌合部47が形成されている。
フレーム48は、合成樹脂製であり、第2回路構成体30を全周に亘って包囲する略方形をなすとともに、上下両面が開放された形態(上下方向に貫通した形態)となっている。フレーム48を構成する前後左右の枠部のうち、フレーム48の前側の前縁枠部49と右側の右縁枠部50には第2回路構成体30のリレー用端子部34を貫通させるための貫通孔51が形成され、後側の後縁枠部52には第2回路構成体30のヒューズ用端子部35を貫通させるための貫通孔53が形成されている。
フレーム48の前縁枠部49には、第1回路構成体10の支持基板11を後方から当接させることにより、フレーム48に対して第1回路構成体10の前方への相対変位を規制する位置決めリブ23が形成されている。また、フレーム48の後縁枠部52には、第1回路構成体10の支持基板11を前方から当接させるとともに左右両側から当接させることにより、フレーム48に対して第1回路構成体10の後方及び左右方向への相対変位を規制する位置決めリブ24が形成されている。
フレーム48の右縁枠部50には、タブ端子部36と音叉形端子部15を収容するための複数の位置決め部55が形成されている。これらの位置決め部55は、右縁枠部50を上下方向、即ち音叉形端子部15とタブ端子部36との嵌合方向と平行な方向に貫通した孔状の形態とされ、各位置決め部55の内部は収容空間56となっている。各位置決め部55の収容空間56は、他の位置決め部55の収容空間56とは非連通であり、したがって、前後に隣接する収容空間56同士は、右縁枠部50を構成する肉によって仕切られた状態となっている。
各収容空間56は、端子部15,36同士の嵌合方向に見て十字形をなしており、換言すると、前後方向のスリット状をなす第1空間57と左右方向のスリット状をなす第2空間58とが略直角に交差した形態である。この収容空間56のうち左右方向の第1空間57には上から音叉形端子部15が嵌入され、嵌入された音叉形端子部15は、その第1空間57の内壁面に当接することによりフレーム48に対して前後方向及び左右方向へ変位することが規制されるとともに、音叉形端子部15の切欠部16が前後方向の空間と対応する。一方、収容空間56における前後方向の第2空間58には下からタブ端子部36が嵌入され、嵌入されたタブ端子部36は、その第2空間58の内壁面に当接することによりフレーム48に対して前後方向及び左右方向へ変位することが規制される。そして、この収容空間56(位置決め部55)の内部では、音叉端子部の切欠部16に対してタブ端子部36の上端部が緊密に嵌合され、もって、第1電力用導電路12と第2電力用導電路32とが導通可能に接続されている。
また、収容空間56の上下両端の開口縁には、テーパ状のガイド面59が形成されており、収容空間56内に音叉形端子部15とタブ端子部36が嵌入する際に、それらの端子部15,36の位置が収容空間56に対して僅かに位置ずれしていても、端子部15,36がガイド面59に当接することにより、端子部15,36のフレーム48との位置ずれが矯正され、端子部15,36が確実に収容空間56内に誘い込まれるようになっている。
フレーム48の前縁枠部49の左右両端部には、上からワイヤーハーネス用のコネクタ46が取り付けられており、このコネクタ46の端子金具46aの下端部は第2回路構成体30の制御回路基板31に接続されている。このコネクタ46の端子金具46aの上端部は、ワイヤーハーネス側のコネクタ(図示せず)及びその端子金具(図示せず)との接続に備えてアッパカバー41の筒状嵌合部47内に臨んでいる。
放熱板60は、略方形の金属板材(例えば、アルミニウム)からなり、フレーム48の下面側の開口部を全領域に亘って塞いでいる。この放熱板60は、図11に示すように、第2回路構成体30の第2電力用導電路32の下面側に対して電気的絶縁性を有し且つ熱伝導性の高い薄い接着剤又は接着シート38を介して面当たりするように且つ接近した状態で固着されている。したがって、第2電力用導電路32への通電時に半導体スイッチング素子33で発生した熱は、接着剤又は接着シート37,38と第2電力用導電路32を介して放熱板60に効率良く伝達され、ケース40の外部(下方)へ放出されるようになっている。
ケース40を組み付けた状態では、フレーム48の下面が放熱板60の上面に対して防水用のシール層(図示せず)を介して固着されるとともに、フレーム48と放熱板60によって構成された密閉空間61内に第2回路構成体30(スイッチング素子33を含む)が収容される。そして、フレーム48(密閉空間61)の上面には第1回路構成体10の断熱板20の周縁部が載置され、これにより、密閉空間61内及び密閉空間61内の第2回路構成体30が、外部からの水や埃等の異物の侵入を規制された状態に保護される。
また、第1回路構成体10は、位置決めリブ23,24により前後左右への相対変位が規制された状態に位置決めされる。この載置構造及び位置決め構造により、第1回路構成体10の支持基板11が第2回路構成体30の制御回路基板31に対して所定の間隔を空けて且つ互いに平行をなすように上下に重なる配置とされ、スイッチング素子33と支持基板11(断熱板20)との干渉が回避されるとともに、音叉形端子部15とタブ端子部36とが正規の位置関係で接続されている。また、フレーム48の外周面にアッパカバー41の包囲壁42の内壁がほぼ密着するように嵌合される。また、アッパカバー41の上方には、リレー22、ヒューズ及びコネクタを保護するための保護カバー(図示せず)が被せられる。
上述のように本実施形態は、支持基板11にリレー22と第1電力用導電路12を設けてなる第1回路構成体10と、制御回路基板31に第2電力用導電路32とスイッチング素子33を設けてなる第2回路構成体30を、ケース40によって互いに平行に且つ上下に重なるように保持したものである。このように、基板を複数に分割して上下に重ねるようにしたので、1枚の基板(支持基板11と制御回路基板31)を小型化(面積を小さく)することができ、これにより、電気接続箱全体の小型化を図ることが可能となっている。また、支持基板11と制御回路基板31を互いに略平行に且つ互いに所定の間隔を空けて保持するようにしたので、電力用導電路12,32同士を安定して接続することができる。
また、2つの回路構成体10,30を上下に重なるように配置した場合、下側に位置する第2回路構成体30の半導体スイッチング素子33で発生した熱が上側に位置する第1回路構成体10に伝わり、第1回路構成体10が過熱状態になることが懸念されるが、本実施形態では、第1回路構成体10と第2回路構成体30との間に、双方の回路構成体10,30の間での熱の伝達を規制可能な断熱板20を設けたので、上側の第1回路構成体10が過熱する虞はない。
また、下側に位置する第2回路構成体30の制御回路基板32の表面にはプリント回路(図示せず)が配線されているため、制御回路基板32の表面に水や埃が付着すると回路が短絡することが懸念される。しかし本実施形態では、第2回路構成体30を密閉空間61内に収容するようにしたので、回路の短絡が防止されている。また、第2回路構成体30を密閉空間61に収容した場合、半導体スイッチング素子33で発生する熱が密閉空間61内に篭ってしまうことが懸念されるが、本実施形態では、密閉空間61を構成するケース40の外壁(下面壁)を熱伝導性の高い放熱板60としたので、密閉空間61内の熱を効率良く外部へ放出させることができる。
また、半導体スイッチング素子33が制御回路基板31の表面に配置されているとともに、第2電力用導電路32が制御回路基板31の裏面側に配置されており、第2電力用導電路32が放熱板60に対して面当たり状態で重ねられている。したがって、半導体スイッチング素子33で発生した熱は、第2電力用導電路32を介すことによって放熱板60に効率良く伝達されることになり、密閉空間61外(ケース40外)への放熱性能が高い。しかも、第2電力用導電路32と放熱板60が接着剤又は接着シート37,38を介して密着しているので、第2電力用導電路32から放熱板60への熱の伝達効率が、より高められている。
更に、本実施形態では、電力用導電路12,32同士を導通可能に接続させるための手段として、上側の第1電力用導電路12に音叉形端子部15を設けるとともに、下側の第2電力用導電路32にタブ端子部36を設け、フレーム48に、2つの端子部15,36を正規の接続位置に位置決めするための位置決め部55を設けている。このように、フレーム48が端子部15,36を位置決めする手段を兼ねているので、専用の位置決めの手段をフレーム48とは別に設ける場合に比べると、構造の簡素化が可能となっている。
また、電力用導電路12,32同士を接続させる手段である音叉形端子部15とタブ端子部36は、いずれも、複数ずつ隣接して並ぶように設けられているが、複数の音叉形端子部15はフレーム48に設けた複数の収容空間56内に個別に収容され、複数のタブ端子部36も複数の収容空間56内に個別に収容されるようになっているので、隣接する音叉形端子部15同士の短絡、及び隣接するタブ端子部36同士の短絡を防止することができる。
また、支持基板11に沿わせて第1電力用導電路12を配置した第1回路構成体10と、制御回路基板31に沿わせて第2回路構成体30を配置した第2回路構成体30を、互いに略平行に且つ上下に重なるようにケース40内に収容し、第1電力用導電路12の音叉形端子部15と第2電力用導電路32のタブ端子部36とを上下に嵌合させて接続するようにしたものであるが、ケース40のフレーム48には、双方の端子部15,36が上下方向(端子15,36同士の嵌合方向)と交差する方向(前後左右方向)へ変位することを規制する位置決め部55を設けている。かかる位置決め部55を設けたことにより、複数の音叉形端子部15と複数のタブ端子部36とを一斉に位置決めすることができ、ひいては、複数の音叉形端子部15と複数のタブ端子部36を同時に(一斉に)嵌合させることができるようになっている。また、位置決め部55は回路構成体10,30を収容するためのケース40に設けたので、専用の位置決め部55材が不要となっている。
また、音叉形端子部15とタブ端子部36をいずれも板状(タブ状)とし、音叉形端子部15に形成した切欠部16にタブ端子部36を嵌合させることによって両端子部を接続している。このように双方の端子部15,36は、板状としたことにより形状が簡素化されている。また、一方の端子部(音叉形端子部15)に切欠部16を設け、ここに他方の端子部(タブ端子部36)を嵌合させるようにしたので、端子部15,36同士の嵌合構造も簡素化されている。
また、音叉形端子部15とタブ端子部36は複数ずつ前後方向に近接して並列配置されているが、本実施形態では、位置決め部55を構成する収容空間56同士を仕切っている肉部が、隣接する端子部同士の間に介在する形態となるので、専用の短絡防止手段を設けなくても、端子部同士の短絡を回避することができるようになっている。しかも、音叉形端子部15とタブ端子部36との嵌合部分が、位置決め部55の収容空間56内に収容されるようにしたので、端子部間の短絡防止機能の信頼性が高い。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態ではケースに保持手段としてのフレームを設けたが、本発明によれば、ケースとは別に専用の保持手段を設けてもよい。
(2)上記実施形態では上側の電力用導電路の端子部と下側の電力用導電路の端子部を位置決めする位置決め部をフレームに設けたが、本発明によれば、位置決め部をフレームとは別に独立させて設けてもよい。
(3)上記実施形態では端子部がフレームの内部で接続されるようにしたが、本発明によれば、端子部がフレームの外部で接続されるようにしてもよい。
(4)上記実施形態では上下双方の端子部を雄形(板状)としたが、本発明は、雄形に限らず、一方で雄形であり他方が雌形である形態、一方が丸ピン状であり他方が円筒状である形態など、種々の嵌合形態にも適用できる。
(5)上記実施形態では上下双方の端子部を電力用導電路と一体に形成ししたが、本発明によれば、端子部を電力用導電路とは別体の部品としてもよい。
(6)上記実施形態では一方の端子部のみに切欠部を形成したが、本発明によれば、上下双方の端子部に切欠部を形成してもよい。
(7)上記実施形態では切欠部を端子部同士の嵌合方向と平行に延びる形態としたが、本発明によれば、切欠部及び切欠部の形成されている端子部を、端子部同士の嵌合方向と略直交する向きとしてもよい。
(8)上記実施形態では上下双方の端子部を位置決めしたが、本発明によれば、上下いずれか一方の端子部のみを位置決めしてもよい。
(9)上記実施形態では位置決め部を下側の回路構成体を包囲するフレームに設けたが、本発明によれば、上側の回路構成体を包囲するアッパカバーに位置決め部を設けてもよい。
(10)上記実施形態では位置決め部を貫通形態の孔状空間としたが、本発明によれば、位置決め部を、壁状、リブ状、突起状等の種々の形態とすることもできる。
(11)上記実施形態では上側の回路構成体をスイッチング手段としてリレーを用いたものとし、下側の回路基板をスイッチング手段として半導体スイッチング素子を用いたものとしたが、本発明は、上側の回路構成体が半導体スイッチング素子を用いたものであり下側の回路構成体がリレーを用いたものである電気接続箱、上下双方の回路構成体がともにリレーを用いたものである電気接続箱、及び上下双方の回路構成体がともに半導体スイッチング素子を用いたものである電気接続箱にも適用できる。
(12)上記実施形態では回路構成体の数が2つである場合について説明したが、本発明は、3つ以上の回路構成体を重ねた電気接続箱にも適用できる。この場合、端子部同士が嵌合する2つの回路構成体の間に、別の回路構成体が挟まるように配置されていてもよい。
(13)上記実施形態では端子部を基板の周縁に沿って配置したが、本発明によれば、基板の周縁以外の領域(基板の中央寄りの領域)に端子部を配置してもよい。この場合、基板を挟んで電力用導電路とその端子部が反対側に位置するときには、端子部が基板を貫通する形態としてもよく、端子部が基板の周縁から中央側へ延長する形態としてもよい。また、ケースには、その外枠間を連結する差し渡し部を設け、その差し渡し部に位置決め部を設ければよい。
(14)上記実施形態では位置決め部の第1空間と第2空間の双方が全域に亘ってケースを上下に貫通する形態としたが、本発明によれば、音叉形端子部が上から嵌入される第1空間を上面側のみに開放された非貫通の形態としてもよく、タブ端子部が下から嵌入される第2空間についても、下面側のみに開放された非貫通の形態としてもよい。
(15)上記実施形態では音叉形端子部とタブ端子部を収容する収容空間が両端子部を位置決めする位置決め部を兼ねているが、本発明によれば、収容空間が位置決め機能を有しない形態としてもよい。
(16)上記実施形態では上下2つの回路構成体のうち下側の回路構成体のみを密閉空間内に収容したが、本発明によれば、上下2つの回路構成体(回路構成体が3つ以上の場合は、全ての回路構成体)を個別に密閉空間に収容してもよい。
(17)上記実施形態では断熱手段を上側の回路構成体の基板の下面に固着したが、本発明によれば、断熱手段を基板から離間させた形態としてもよい。
(18)上記実施形態では密閉空間内の電力用導電路を放熱板に対して面当たりするように重ねたが、本発明によれば、密閉空間内の電力用導電路を放熱板から離間させてもよい。
(19)上記実施形態では上下双方の回路構成体がいずれも基板の上面側にスイッチング部材を配置したが、本発明によれば、スイッチング部材が基板の下面側に配置されていてもよい。
(20)上記実施形態では密閉空間の下面壁のみを放熱板としたが、本発明によれば、フレームに相当する部分も放熱板で構成してもよい。
(21)上記実施形態において基板上の狭ピッチ部分に防湿剤を塗布してもよく、また、基板上にポッティング剤を注入してもよい。
分解斜視図 第1回路構成体の斜視図 ケースのフレームの斜視図 第2回路構成体の斜視図 断面図 音叉形端子部をあらわす斜視図 位置決め部をあらわす斜視図 タブ端子部をあらわす斜視図 音叉形端子部とタブ端子部との嵌合状態をあらわす拡大断面図 第1回路構成体と断熱板の固着構造をあらわす部分拡大断面図 第2回路構成体と放熱板との固着構造をあらわす部分拡大断面図
符号の説明
10…第1回路構成体
11…支持基板
12…第1電力用導電路
20…断熱板(断熱手段)
22…リレー(スイッチング部材)
30…第2回路構成体
31…制御回路基板
32…第2電力用導電路
33…半導体スイッチング素子(スイッチング部材)
38…接着剤又は接着シート(接着層)
40…ケース(保持手段)
60…放熱板
61…密閉空間

Claims (4)

  1. 基板にスイッチング部材と電力用導電路を設けてなる複数の回路構成体と、
    前記複数の回路構成体を互いに略平行に上下に重なるように保持する保持手段と、
    上側の前記回路構成体と下側の前記回路構成体との間に設けられ、双方の回路構成体の間での熱の伝達を規制可能な断熱手段とを備えていることを特徴とする電気接続箱。
  2. 前記複数の回路構成体のうちのいずれかが、密閉空間内に収容されており、
    前記密閉空間を構成する外壁が、熱伝導性の高い放熱板によって構成されていることを特徴とする請求項1記載の電気接続箱。
  3. 前記スイッチング部材が前記基板の表面に配置されているとともに、前記電力用導電路が前記基板の裏面側に配置されており、
    前記電力用導電路が前記放熱板に対して面当たり状態で重ねられていることを特徴とする請求項2記載の電気接続箱。
  4. 前記電力用導電路と前記放熱板が接着層を介して固着されていることを特徴とする請求項3記載の電気接続箱。
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