JP2005311244A - 部分多層配線板およびその製造方法 - Google Patents

部分多層配線板およびその製造方法 Download PDF

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彰二 伊藤
Satoru Nakao
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Abstract

【課題】スパッタ法によるめっき給電層によって多層化部分のみの選択的な電解めっき層の形成を可能にし、多層化部分に高い密着強度を有する良好な導電層を形成すること。
【解決手段】多層化部分20A〜20Dに含まれる絶縁層である層間接着層21の外形辺21sが、多層化部分20A〜20Dに含まれる他の絶縁層22A、23の同じ側の外形辺22As、23sよりフレックス基板10の板面方向で見て内側に偏倚した位置にあり、他の絶縁層22A、23がフレックス基板10の板面に平行に張り出した部分23を有する構造とする。
【選択図】 図1

Description

この発明は、部分多層配線板およびその製造方法に関し、特に、フレックス基板の一部にビルドアップ工法を適用して多層化部分を形成する部分多層配線板およびその製造方法に関するものである。
近年の電子機器は、高周波信号、デジタル化等に加え、小型、軽量化が進み、それに伴い、搭載されるプリント配線板においても、小型、高密度実装化等が要求される。これらの要求にこたえるべく、プリント配線板として、信号の高速性、機器内への設置自由度の優れる部分多層のリジッドフレックスプリント配線板の需要が高まっている。
リジッドフレックスプリント配線板は、ポリイミドフィルム等を絶縁層とするフレックス基板の板面の部分的領域に、電気絶縁性の層間接着層を含む絶縁層と導体層を複数層積層したリジット基板による多層化部分を有する(例えば、特許文献1)。
また、多層化部分もポリイミドフィルム等を絶縁層とするフレックス基板により構成された部分多層配線板もある(例えば、非特許文献1)。
表層にビルドアップ層を設ける方法として、フレックス部が混在しない通常のリジット多層配線板の場合、コア基板の表層に絶縁性樹脂を設け、ついで、レーザ光照射により穴あけした後にデスミアを施し、ついで、表層にスパッタ法によってめっき用給電層を設け、ついで、電解銅めっきによって銅箔層を設け、ついで、エッチングにより表層回路を形成するという方法をとることができる。スパッタ法によれば、表面平滑性の高い基材に対しても高い密着強度を得ることができる。
しかし、前述のリジッドフレックス基板やオールフレックスタイプの部分多層配線板において、多層化された部分の表層にのみビルドアップ層を設ける場合には、めっきする必要のないフレックス部(非多層化部)にまでスパッタによるめっき用給電層が設けられ、このめっき用給電層は多層化部分のめっき用給電層と一体化していて導通関係にあるため、多層化部分のみの選択的な電解めっき層の形成は困難である。このため、リジッドフレックス基板にはスパッタ法によるめっき給電層して電解めっきによって導電層の形成は不可能であった。
特開2002−158445 マイクロファブリケーシヨン研究会第9回公開研究会予稿集((社)エレクトロニクス実装学会)「多層フレキシブル配線板の動向とマイクロフアブリケーシヨン」の「多層FPC携帯電子機器への採用について」
この発明が解決しようとする課題は、スパッタ法によるめっき給電層によって多層化部分のみの選択的な電解めっき層の形成を可能にし、多層化部分に高い密着強度を有する良好な導電層を形成することである。
この発明による部分多層配線板は、フレックス基板の板面の部分的領域に、電気絶縁性の層間接着層を含む絶縁層と導体層を複数層積層した多層化部分を有する部分多層配線板において、前記多層化部分に含まれる絶縁層の少なくとも1層の外形辺が、当該多層化部分に含まれる他の絶縁層の同じ側の外形辺より前記フレックス基板の板面方向で見て内側に偏倚した位置にあり、当該他の絶縁層が前記フレックス基板の板面に平行に張り出した部分を含んでいる。
この発明による部分多層配線板は、好ましくは、前記多層化部分に含まれる絶縁層のうち、最もフレックス基板の側にある電気絶縁性の層間接着層の外形辺が、当該多層化部分に含まれる他の絶縁層の同じ側の外形辺より前記フレックス基板の板面方向で見て内側に偏倚した位置にある。
この発明による部分多層配線板の製造方法は、フレックス基板の板面の部分的領域に、電気絶縁性の層間接着層を含む絶縁層と導体層を複数層積層した多層化部分を有する部分多層配線板の製造方法において、前記多層化部分に含まれる絶縁層の少なくとも1層の外形辺が、当該多層化部分に含まれる他の絶縁層の同じ側の外形辺より前記フレックス基板の板面方向で見て内側に偏倚した位置に位置し、当該他の絶縁層が前記フレックス基板の板面に平行に張り出した部分を含むように、これら絶縁層をフレックス基板の板面に貼り合わせる貼合工程と、前記フレックス基板の板面に垂直な方向のスパッタによって前記多層化部分の表面と当該多層化部分以外の前記フレックス基板の表面全面にめっき用給電層を形成する給電層形成工程と、前記めっき用給電層のうち前記多層化部分に存在するめっき用給電層より給電を行って電解めっきを行い、前記多層化部分に存在するめっき用給電層上に電解めっきによる導体層を形成する電解めっき工程とを含む。
この発明による部分多層配線板の製造方法は、好ましくは、前記貼合工程において、前記多層化部分に含まれる絶縁層のうち、最もフレックス基板の側にある電気絶縁性の層間接着層の外形辺を、当該多層化部分に含まれる他の絶縁層の同じ側の外形辺より前記フレックス基板の板面方向で見て内側に偏倚した位置に位置させる。
この発明による部分多層配線板の製造方法は、前記電解めっき工程により形成された多層化部分の前記導体層による導体パターン形成後に、前記多層化部分の表面に露呈するめっき用給電層と前記フレックス基板の表面に存在するめっき用給電層とをエッチングにより除去する工程を含む。
この発明による部分多層配線板の製造方法における前記電解めっき工程は、前記多層化部分のめっき用給電層の全面に電解めっきによる導体層を形成する工程であり、その後、エッチングにより前記導体層の一部を除去してサブトラクティブ法により導体パターンを形成するか、あるいは、前記多層化部分のめっき用給電層に所定パターンによるめっきレジスト層を設けた後に電解めっきを施す工程であり、その後、前記めっきレジスト層を除去してセミアディテブ法により導体パターンを形成する。
本発明によれば、多層化部分に含まれる絶縁層の少なくとも1層の外形辺が、当該多層化部分に含まれる他の絶縁層の同じ側の外形辺よりフレックス基板の板面方向で見て内側に偏倚した位置にあり、当該他の絶縁層がフレックス基板の板面に平行に張り出した部分を含んでいるから、それにより得られる空間(空隙)効果によって、スパッタ法により形成されるめっき用給電層を、めっきする必要のないフレックス部(非多層化部)のめっき用給電層と多層化部分のめっき用給電層とで非導通関係に切り離すことができる。
これにより、めっきする必要のないフレックス部(非多層化部)のめっき用給電層上に電解めっき層が形成されることがなく、多層化部分のめっき用給電層上にのみ電解めっき層を形成することができ、リジッドフレックス基板等の部分多層配線板においても、スパッタ法を利用したビルドアップ工法を適用することが可能となり、多層化部分に高い密着強度を有する良好な導電層を形成することができる。
この発明による部分多層配線板の一つの実施形態を、図1を参照して説明する。この実施形態の部分多層配線板は、ポリイミドフィルム等によるフレックス絶縁層11の表裏両面に銅箔等による導体層12、13を有し、導体層12、13を各々電気絶縁性のカバーレイヤ14、15によって絶縁被覆されたフレックス基板10を、マーザボード基板、接続中継基板等として有する。
フレックス基板10の板面、この実施形態では、カバーレイヤ14、15の各々の表面の部分的領域A、B、C、Dの各々に、多層化部分20A、20B、20C、20Dを有する。フレックス基板10の導体層12、13は、各々、多層化部20A、20B、20C、20Dを相互に導通接続する導体をなす。
多層化部分20A、20B、20C、20Dは、各々、電気絶縁性の層間接着層21によって貼り付けられた片面銅箔付きガラスエポキシ基板22と、片面銅箔付きガラスエポキシ基板(ガラスエポキシによる絶縁層22Aと銅箔による内層導電層22Bによる積層材)22上にビルドアップされたエポキシ樹脂等による層間絶縁層23と、層間絶縁層23上にめっき用給電層24を介して電解銅めっきによって形成された表層導電層25とにより構成されている。
表層導電層25の導体パターンの形成は、サブトラクティブ法、セミアディティブ法のいずれによっても形成することができる。
部分多層配線板には、この実施形態では、フレックス基板10の導体層12、13と、多層化部分20Aおよび20Cの内層導電層22Bとを導通接続するスルーホール26、スルーホールめっき27が設けられている。そして、図には示されていないが、多層化部分20の表層導電層25上に、プリップチップ実装方式で電子部品の実装が行われる。
この発明による部分多層配線板において重要なことは、多層化部分20A〜20Dに含まれる絶縁層のうち、最もフレックス基板10の側にある絶縁層、この実施形態では、電気絶縁性の層間接着層21の外形辺21sが、多層化部分20A〜20Dに含まれる他の絶縁層22Aや層間絶縁層23の同じ側の外形辺22As、23sよりフレックス基板10の板面方向(図1の左右方向)で見て内側に所定量Lだけ偏倚した位置にある。これにより、各多層化部分20A〜20Dの絶縁層22A、層間絶縁層23は、フレックス基板10の板面に平行に張り出した部分28を有する。
この構造により、つまり、張り出した部分28のフレックス基板10側に画定される空隙29によって得られる空間効果によって、めっき用給電層24をスパッタ法によって形成する場合、スパッタ法により全面形成されるめっき用給電層を、めっきする必要のないフレックス部(非多層化部で、カバーレイヤ14、15が外部に露呈している部分)のめっき用給電層と多層化部分20A〜20Dのめっき用給電層とが非導通関係に切り離されることになる。
所要の空間効果を得るためには、1×10−3Pa以下の真空チャンバでスパッタを行う場合、層間接着層21の厚さにより決まる空隙29の高さをTとすると、L/Tの値が2以上であることが好ましい。
これにより、めっきする必要のないフレックス部(非多層化部)のめっき用給電層上に電解めっき層が形成されることがなく、多層化部分20A〜20Dのめっき用給電層上にのみ電解めっき層を形成することができ、リジッドフレックス基板等の部分多層配線板においても、スパッタ法を利用したビルドアップ工法を適用することが可能となり、多層化部分20A〜20Dに高い密着強度を有する良好な導電層を形成することができるようになる。
この実施形態では、多層化部分20A〜20Dに含まれる絶縁層のうち、最もフレックス基板10の側にある層間接着層21の外形辺21sが、多層化部分20A〜20Dに含まれる他の絶縁層22Aや層間絶縁層23の同じ側の外形辺22As、23sよりフレックス基板10の板面方向で見て内側に所定量Lだけ偏倚した位置するようにしたが、多層化部分20A〜20Dがより多層に多層化されている場合等は、最もフレックス基板10の側にある絶縁層以外の絶縁層をそのような構造とすることもでき、この絶縁層は、めっき用給電層を形成する層の絶縁層よりフレックス基板10の側にある絶縁層であればよい。
つぎに、この発明による部分多層配線板の製造方法の一つの実施形態を、図2〜図4を参照して説明する。
出発材料は、図2(a)に示されているように、表裏両面にカバーレイヤ104、105を貼り合わせされた両面銅回路付きポリイミド基板(FPC)100とする。ポリイミド基板100は、絶縁層をなすポリイミドフィルム101の両面に銅回路102、103を有する。
このポリイミド基板100の所定の部分に、つまり、ポリイミド基板100の板面における部分的領域に、この実施形態では、図2(b)に示されているように、ポリイミド基板100の表裏両面の各々の両端領域に、可撓性が必要な部分をすでに除去した銅箔付きガラスエポキシ基材110を位置合わせし、これを各々厚さ25μmのエポキシ系層間接着材109によって図2(c)に示されているように、貼り合せした。銅箔付きガラスエポキシ基材110は、絶縁層を構成するガラスエポキシ基材111の片面に銅箔層112を有する積層材である。
このとき、エポキシ系層間接着材109の外形は、その一つの外形辺109sが銅箔付きガラスエポキシ基材110の同じ側の外形辺110sよりも、lmm内側に潜りこんだものになるよう、つまり、エポキシ系層間接着材109の外形辺109sが、銅箔付きガラスエポキシ基材110の同じ側の外形辺110sよりフレックス基板100の板面方向で見て内側に偏倚した位置に位置するよう、銅箔付きガラスエポキシ基材110より少し小さい。これにより、銅箔付きガラスエポキシ基材110がフレックス基板100の板面100Aあるいは100Bに平行に張り出した部分113を含む。
ついで、図2(d)に示されているように、層間導通予定部分にドリルマシンによって貫通穴(スルーホール)114を穿設し、基材115を得る。
ついで、貫通穴114の内周面を含む基材115の表面に無電解銅めっき(図示省略)を薄付けし、ついで、電解銅めっきによって、図2(e)に示されているように、スルーホールめっき部116を含むめっき銅箔層117を形成する。
ついで、図2(f)に示されているように、基材表面に露出した銅箔(銅箔層112とめっき銅箔層117)をエッチングし、サブトラクティブ法によって導体パターン118を形成する。このエッチングによって不要部分の無電解銅めっき部、電解銅めっき部も除去する。以上の工程で、多層化されたリジッド部(硬質部分)Rと、フレックス部(可撓性部分)Fとが混在したリジッドフレックス基板120の様相を呈する。
ついで、図3(g)に示されているように、リジッド部表層にエポキシ樹脂系の層間絶縁層121を形成する。層間絶縁層121は、その他にも、ポリイミド樹脂など、あらゆる絶縁性樹脂で代用が可能である。
ついで、図3(h)に示されているように、レーザ光照射によってビアホールとなる穴122を層間絶縁層121に穿設する。この穴明けのレーザには、炭酸ガスレーザを用いたが、他にも、UV−YAGレーザやエキシマレーザでも穿設が可能である。
ついで、図3(i)に示されているように、フレックス基板100の板面A、Bに垂直な方向Xのスパッタによって、銅箔付きガラスエポキシ基材110と層間絶縁層121とによる多層化部分130の表面と、多層化部分130以外のフレックス基板110の表面全面、つまり、リジッド部Rと、フレックス部Fの全体に、図3(j)に示されているように、めっき用給電層129A、129Bを形成する。めっき用給電層129Aはリジッド部Rの表面に形成されたものであり、めっき用給電層129Bはフレックス部Fの表面に形成されたものである。
スパッタによって形成されるめっき用給電層129A、129Bは、絶縁層121を構成する樹脂との密着力向上のためクロムとしたが、これはもちろん、ニッケル、銅、アルミニウムなどを形成することもでき、また、これらを交互に形成したり、混在させることもでき。
スパッタ法によれば、スパッタされる金属は、表面に対して垂直な方向で照射することにより、基材の表面、および側面にスパッタによる給電層が形成される。
本発明では、層間接着材109の側面109fは、ガラスエポキシ基材110より内側に潜りこんでいるため、スパッタ方向に対して影になる様相を呈し、層間接着材109の側面109fにはスパッタによる給電層が形成されない。つまり、銅箔付きガラスエポキシ基材110がフレックス基板100の板面100Aあるいは100Bに平行に張り出した部分113のフレックス基板100側に画定される空隙119によって得られる空間効果によって、リジッド部Rのめっき用給電層129Aと、フレックス部Fのめっき用給電層129Bとは、層間接着材109の部分で途切れ、非導通関係に切り離されることになる。
しかし、潜りこんでいる部分には、まったスパッタ層が形成されないわけではなく、ある程度の深さまではスパッタが到達することが知られている。これは、チャンバ内の気体分子によって金属原子が散乱されるためである。
したがって、上述のスパッタの潜りこみは、チャンバ内の気圧が低いほど潜りこみが少ない。真空度1×10−3Pa以下のチャンバ内で、潜りこんでいる部分の厚さ(図1におけるT)が100μmの場合には200μm以上の潜りこみの長さ(図1におけるL)、また、厚さTが1000μmの場合には2000μm以上の潜りこみの長さLとすることで、スパッタ層の途切れを形成することができた。すなわち、L/Tの値を2以上とすることでスパッタの途切れを確実に形成できることがわかった。
ついで、図4(k)に示されているように、リジッド部Rの側のめっき用給電層129Aから給電し、図4(l)に示されているように、電解めっき法により銅箔層131を形成する。
この電解めっきでは、リジッド部Rの側のめっき用給電層129Aから給電しているので、めっき用給電層129Aだけが電解めっきの電極として有効に機能し、リジッド部Rには銅箔層131が形成されたが、リジッド部Rのめっき用給電層129Aとは断線(非導通)状態にあるフレックス部Fのめっき用給電層129Bはスリープ状態で、図に示されているように、フレックス部Fには、不必要な銅箔が形成されなかった。
ついで、図4(m)に示されているように、リジッド部Rの銅箔層131をエッチングし、サブトラクティブ法によってリジッド部Rの導体パターン132を形成した。
ついで、図4(n)に示されているように、クロムシード層であるめっき用給電層129A、129Bを、フェリシアン化カリウムによって一括除去し、部分多層配線板であるリジッドフレックス基板140を完成させた。
つぎに、セミアディテブ法によりリジッド部の導体パターンを形成する場合の実施形態を、図5を参照して説明する。
によりリジッド部の導体パターンを形成する場合の製造工程は、図3(j)に示されているめっき用給電層の形成工程まで、上述したサブトラクティブ法によってリジッド部の導体パターンを形成する実施形態のものと同一である。
セミアディテブ法の場合、めっき用給電層形成後、図5(a)に示されているように、リジッド部Rのめっき用給電層129A上に、所定パターンによるめっきレジスト層151を形成する。
ついで、図5(b)に示されているように、リジッド部Rの側のめっき用給電層129Aから給電して電解めっきを行い、セミアディテブ法によってリジッド部Rの導体パターン152を形成した。
この電解めっきでも、リジッド部Rの側のめっき用給電層129Aから給電しているので、めっき用給電層129Aだけが電解めっきの電極として有効に機能し、リジッド部Rには銅めっきによる導体パターン152が形成されたが、リジッド部Rのめっき用給電層129Aとは断線(非導通)状態にあるフレックス部Fのめっき用給電層129Bはスリープ状態で、フレックス部Fには、不必要な銅箔が形成されなかった。
ついで、図5(c)に示されているように、めっきレジスト層151を除去し、その後、図5(d)に示されているように、サブトラクティブ法による場合と同様、クロムシード層であるめっき用給電層129A、129Bを、フェリシアン化カリウムによって一括除去し、部分多層配線板であるリジッドフレックス基板160を完成させた。
なお、上述した何れの実施形態でも、多層化部はリジッド構造としたが、この発明による部分多層配線板は、サブトラクティブ法、セミアディテブ法の何れの方法による導体パターンの形成のものでも、多層化部も、ポリイミドフィルム等の可撓性フィルムを絶縁基材としたフレックス構造のものにも、同様に適することができる。
この発明による部分多層配線板の一つの実施形態を模式的に示す断面図である。 (a)〜(f)はこの発明による部分多層配線板の製造方法の一つの実施形態を模式的に示す工程図である。 (g)〜(j)はこの発明による部分多層配線板の製造方法の一つの実施形態を模式的に示す工程図である。 (k)〜(n)はこの発明による部分多層配線板の製造方法の一つの実施形態を模式的に示す工程図である。 (a)〜(d)はこの発明による部分多層配線板の製造方法の他の実施形態を模式的に示す工程図である。
符号の説明
10 フレックス基板
11 フレックス絶縁層
12、13 導体層
14、15 カバーレイヤ
20A、20B、20C、20D 多層化部分
21 層間接着層
21s 外形辺
22 片面銅箔付きガラスエポキシ基板
22A 絶縁層
22As 外形辺
22B 内層導電層
23 層間絶縁層
23s 外形辺
24 めっき用給電層
25 表層導電層
26 スルーホール
27 スルーホールめっき
28 張り出した部分
29 空隙
100 フレックス基板
100A、100B フレックス基板の板面
101 ポリイミドフィルム
102、103 銅回路
104、105 カバーレイヤ
109 エポキシ系層間接着材
109f 側面
109s 外形辺
110 銅箔付きガラスエポキシ基材
110s 外形辺
111 ガラスエポキシ基材
111 銅箔層
113 張り出した部分
114 貫通穴
115 基材
116 スルーホールめっき部
117 銅箔層
118 導体パターン
120 リジッドフレックス基板
121 層間絶縁層
122 穴
129A、129B めっき用給電層
130 多層化部分
131 銅箔層
132 導体パターン
140 リジッドフレックス基板
151 めっきレジスト層
152 導体パターン
160 リジッドフレックス基板
R リジッド部
F フレックス部

Claims (7)

  1. フレックス基板の板面の部分的領域に、電気絶縁性の層間接着層を含む絶縁層と導体層を複数層積層した多層化部分を有する部分多層配線板において、
    前記多層化部分に含まれる絶縁層の少なくとも1層の外形辺が、当該多層化部分に含まれる他の絶縁層の同じ側の外形辺より前記フレックス基板の板面方向で見て内側に偏倚した位置にあり、当該他の絶縁層が前記フレックス基板の板面に平行に張り出した部分を含んでいる部分多層配線板。
  2. 前記多層化部分に含まれる絶縁層のうち、最もフレックス基板の側にある電気絶縁性の層間接着層の外形辺が、当該多層化部分に含まれる他の絶縁層の同じ側の外形辺より前記フレックス基板の板面方向で見て内側に偏倚した位置にある請求項1記載の部分多層配線板。
  3. フレックス基板の板面の部分的領域に、電気絶縁性の層間接着層を含む絶縁層と導体層を複数層積層した多層化部分を有する部分多層配線板の製造方法において、
    前記多層化部分に含まれる絶縁層の少なくとも1層の外形辺が、当該多層化部分に含まれる他の絶縁層の同じ側の外形辺より前記フレックス基板の板面方向で見て内側に偏倚した位置に位置し、当該他の絶縁層が前記フレックス基板の板面に平行に張り出した部分を含むように、これら絶縁層をフレックス基板の板面に貼り合わせる貼合工程と、
    前記フレックス基板の板面に垂直な方向のスパッタによって前記多層化部分の表面と当該多層化部分以外の前記フレックス基板の表面全面にめっき用給電層を形成する給電層形成工程と、
    前記めっき用給電層のうち前記多層化部分に存在するめっき用給電層より給電を行って電解めっきを行い、前記多層化部分に存在するめっき用給電層上に電解めっきによる導体層を形成する電解めっき工程と、
    を含む部分多層配線板の製造方法。
  4. 前記貼合工程において、前記多層化部分に含まれる絶縁層のうち、最もフレックス基板の側にある電気絶縁性の層間接着層の外形辺を、当該多層化部分に含まれる他の絶縁層の同じ側の外形辺より前記フレックス基板の板面方向で見て内側に偏倚した位置に位置させる請求項3記載の部分多層配線板の製造方法。
  5. 前記電解めっき工程により形成された多層化部分の前記導体層による導体パターン形成後に、前記多層化部分の表面に露呈するめっき用給電層と前記フレックス基板の表面に存在するめっき用給電層とをエッチングにより除去する工程を含む請求項3または4記載の部分多層配線板の製造方法。
  6. 前記電解めっき工程は、前記多層化部分のめっき用給電層の全面に電解めっきによる導体層を形成する工程であり、その後、エッチングにより前記導体層の一部を除去してサブトラクティブ法により導体パターンを形成する請求項3〜5の何れか1項記載の部分多層配線板の製造方法。
  7. 前記電解めっき工程は、前記多層化部分のめっき用給電層に所定パターンによるめっきレジスト層を設けた後に電解めっきを施す工程であり、その後、前記めっきレジスト層を除去してセミアディテブ法により導体パターンを形成する請求項3〜5の何れか1項記載の部分多層配線板の製造方法。
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