JP2005309965A - 宅内セキュリティ装置 - Google Patents

宅内セキュリティ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005309965A
JP2005309965A JP2004128400A JP2004128400A JP2005309965A JP 2005309965 A JP2005309965 A JP 2005309965A JP 2004128400 A JP2004128400 A JP 2004128400A JP 2004128400 A JP2004128400 A JP 2004128400A JP 2005309965 A JP2005309965 A JP 2005309965A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit
home
behavior
security device
house
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2004128400A
Other languages
English (en)
Inventor
Takehiro Sekine
剛宏 関根
Fumiaki Obayashi
史明 大林
Takashi Nishiyama
高史 西山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP2004128400A priority Critical patent/JP2005309965A/ja
Publication of JP2005309965A publication Critical patent/JP2005309965A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】 宅内に在室している在室者の非通常な行動や不審な侵入者を精度よく検出し、その旨を適切に通報することができる宅内セキュリティ装置を提供する。
【解決手段】 宅内セキュリティ装置は、宅内の状態を撮像するカメラ11と、宅内で人物の体動を検出する人体検出赤外線センサ12と、宅内の周囲音を検出するマイク13とのうち、少なくとも1つ以上のセンサを備え、これらセンサによって検出された時系列信号に基づいて、宅内での人物の行動が通常状態であるか非通常状態であるかを行動推定モジュール部50によって推定し、センサによって検出された信号を宅外に送信する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、宅内の通常状態、非通常状態を検出して、例えば所定の通報先に通報する宅内セキュリティ装置に関する。
近年、空き巣等を中心とした犯罪が急激に増加しているが、これにともない、宅内セキュリティ装置の契約件数も増加の一途を辿っている。このような宅内セキュリティ装置としては、カメラ及び人感センサを用いて侵入者の検出を行い、この侵入者の検出があった旨をPHS(Personal Handyphone System)網を用いて通報する技術が提案されている。
このような宅内セキュリティ装置は、人感センサによって宅内侵入があった旨を検出するので、不審者が宅内に侵入し、且つ所定の検出範囲をカバーする少なくとも1つの人感センサに反応しないと異常通報を行うことができず、対応が遅れてしまうという問題があった。また、不審者が宅内に侵入することを考えた場合、その侵入経路としては、例えば玄関ドアや窓ガラスといった複数の侵入口が考えられる。このような玄関ドアや窓ガラスからの侵入を検出するために、ドアセンサや窓ガラスに破壊検出センサを設けた宅内セキュリティ装置も存在するが、全ての侵入口にセンサを設けなければ確実に侵入を検出することが困難であり、複数のセンサを用意する必要があるという問題があった。
また、宅内セキュリティ装置としては、警察や消防署等への通報といった緊急の対応を迅速に行う技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
具体的には、特許文献1には、金融機関等の店舗に設置される宅内セキュリティ装置が開示されている。特に、この宅内セキュリティ装置は、音声情報を入力する音声入力部と、この音声入力部より音声情報を入力し、この音声情報より、特定の音声情報を認識すると、この特定の音声情報によって障害発生状況及び信頼度を判断し、これら障害発生状況及び信頼度からなる診断情報を出力する診断部とを備える。これにより、この宅内セキュリティ装置は、監視員が障害発生状況及び信頼度を知ることができ、低コストであっても、警察や消防署等への通報を行うといった緊急の対応をより迅速に行うことができるとしている。
特開平9−212779号公報
ところで、侵入された宅内に人物が在室している場合には、強盗等の侵入者によって当該在室者に危害が及ぶ危険性が高い。そのため、宅内セキュリティ装置は、このような状況に対応ために、侵入等の事件が発生していない通常状態であるのか、事件が発生した異常状態であるのかを適切に判断することが重要となる。
しかしながら、上述した特許文献1に記載された従来の技術では、宅内の音声情報から認識した特定の音声情報に基づいて、障害発生状況及び信頼度を判断するので、特定の音声情報を精度よく認識する必要があり、誤認識が生じる可能性が高い感が否めなかった。
そこで、本発明は、上述した実情に鑑みて提案されたものであり、宅内に在室している在室者の非通常な行動や不審な侵入者を精度よく検出し、その旨を適切に通報することができる宅内セキュリティ装置を提供することを目的とする。
本発明に係る宅内セキュリティ装置は、上述の課題を解決するために、宅内の状態を撮像する撮像部と、宅内で人物の体動を検出する人体検出部と、宅内の周囲音を検出する周囲音検出部とのうち、少なくとも1つ以上のセンサを備え、これらセンサによって検出された時系列信号に基づいて、宅内での人物の行動が通常状態であるか異常状態であるかを推定し、センサによって検出された信号を宅外に送信する。
本発明に係る宅内セキュリティ装置は、宅内の状態を撮像する撮像部と、前記宅内で人物の体動を検出する人体検出部と、前記宅内の周囲音を検出する周囲音検出部とのうち、少なくとも2つ以上を有する検出部と、当該検出部で検出した信号を送信する送信部とを備えた宅内センサモジュールを、宅内の各部屋に設けておき、当該宅内センサモジュールの検出信号を行動推定モジュールで入力する。
そして、行動推定モジュールは、検出部で検出した時系列の信号を送信部から受信する通信部と、前記宅内での人物の行動パターンを記憶する行動パターン記憶部と、前記受信部で検出した時系列の信号の変化と前記行動パターン記憶部に記憶された行動パターンとを比較して、前記宅内での人物の行動が通常状態であるか非通常状態であるかを推定する行動推定部とを備えことにより、上述の課題を解決する。
本発明に係る宅内セキュリティ装置によれば、宅内に在室している在室者の異常な行動や不審な侵入者を精度よく検出し、その旨を適切に通報することができ、その後の対応を迅速に行うことを可能とする。
以下、本発明を適用した具体的な実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
本発明は、宅内の異常状態を検出して第三者に通報する宅内セキュリティ装置に適用される。特に、この宅内セキュリティ装置は、宅内に在室者がいない場合、宅内に在室者がいる場合に当該在室者が通常と異なる非通常の行動をした場合、その他異常状態を検出した場合に、当該異常状態を第三者に適切に通報することができるものである。
[宅内セキュリティ装置の構成]
この宅内セキュリティ装置は、例えば図1に示すように、宅内に、センサモジュール部10及び行動推定モジュール部50を備え、当該行動推定モジュール部50がネットワーク網NTを介してデータセンター60及び携帯電話70と接続されている。また、図1に示す一例では、行動推定モジュール部50に単一のセンサモジュール部10が接続されているが、センサモジュール部10を宅内の各部屋に設けても良く、後述のセンサモジュール部10に含まれるカメラ11、人体検出赤外線センサ12、マイク13等のセンサのみを宅内の各部屋に設けても良い。
センサモジュール部10は、宅内の状況を検出する各種センサを有する検出部を有する。宅内の状況を検出するセンサとしては、例えばCCD(Charge Coupled Device)カメラ等の宅内の状態を撮像する撮像部であるカメラ11、焦電型等の人物の体動を検出する人体検出部である人体検出赤外線センサ12の他、コンデンサマイク等の宅内の周囲音を検出する周囲音検出部であるマイク13とのうち、少なくとも2つ以上を有する。
マイク13は、例えば侵入者が窓ガラスを割って宅内に侵入した際における窓ガラスの破壊音といった、周囲で発生した周囲音を検出する。また、マイク13としては、音響信号のうちの低周波成分のみを検出する機構を有し、宅内の空気圧の変化を検出するものであっても良い。マイク13によって検出されたアナログの音声信号は、プリアンプ部15によって増幅され、更にA/D(Analog to Digital)変換部16によってディジタル音声信号に変換された後、信号処理部20に供給される。
また、カメラ11によって撮像されたアナログの映像信号は、A/D変換部14によってディジタル映像信号に変換された後、信号処理部20に供給される。更に、人体検出赤外線センサ12によって検出された体動信号は、信号処理部20に供給される。
また、センサモジュール部10は、カメラ11、人体検出赤外線センサ12、及びマイク13によって検出された各種信号に所定の信号処理を施す信号処理部20を有する。信号処理部20は、カメラ11によって撮像された映像信号に基づいて画像判定を行う画像判定部21と、マイク13によって検出された音声信号に基づいて非通常状態の可能性があると判定するための音量閾値を設定する音量判定設定部22と、マイク13によって検出された音声信号に基づいて非通常状態の可能性がある旨を判定する音判定部23とを有する。
画像判定部21は、カメラ11によって撮像された映像信号に基づくディジタル映像信号に基づいて、動き判定を行う。具体的には、画像判定部21は、例えば図2(a)に示すようなディジタル映像信号を構成する時系列のフレームデータF1,F2,F3を、高速判定を行うために、図2(b)に示すように縮小化したフレームデータF1’,F2’,F3’に変換する。そして、フレームデータF1’,F2’,F3’を構成する所定のピクセル(x,y)を使用し、隣接するフレームデータ間の輝度差分を求め、これを所定の判定閾値と比較する。
すなわち、画像判定部21は、図3に示すように、フレームデータF1,F2,F3,F4,F5間の対応するピクセルの輝度値が相互に小さい場合には、急激な画像の動きが検出されていないと判定する。これに対し、フレームF5,F6間の輝度変化が大きい場合には、カメラ11の撮像範囲において急激な動きがあったと判定する。
音量判定設定部22は、マイク13によって検出された音声信号に基づいて非通常状態の可能性があると判定するための音量閾値がユーザによって予め任意に設定される。例えば、定常的に騒音が存在する宅内環境においては、音量閾値を定常騒音の音量よりも高めに設定することにより、非通常判定の誤認識を低減させる。この音量判定設定部22に設定された音量閾値は、音判定部23によって読み出される。
音判定部23は、マイク13によって検出された音声信号に基づくディジタル音声信号の音量が、音量判定設定部22に設定された音量閾値よりも大きい場合には、非通常状態の可能性があると判定する。
なお、音判定部23は、A/D変換部16によってディジタル化された音声信号に基づいて判定を行うのではなく、マイク13によって検出されたアナログの音声信号に基づいて、コンパレータ等を用いてアナログ的に判定を行ってもよい。また、音判定部23は、マイク13によって検出された音声信号に、DSP(Digital Signal Processor)等を用いた信号処理を施して解析することもでき、この場合には、音量の判定以外に、例えば幼児の泣き声といった特殊音の種類を識別することも可能である。具体的には、音判定部23は、例えば図4に示すように、マイク13によって検出された音声信号(図4(a))に基づくディジタル音声信号にFFT(Fast Fourier Transform)を施した後に周波数解析を行うことで図4(b)示すような周波数スペクトルを得る。
これにより、例えば、幼児の泣き声特有の周波数帯域と入力した信号の周波数f1とのマッチングを行うことにより、泣き声を識別することができる。すなわち、音判定部23は、図4(a)に示すように時刻t1〜時刻t2に亘り定常的な音が発生していた後に、時刻t2にて閾値を越える大音量の音が発生した場合には、当該時刻t2以降の所定期間の音声信号を使用した周波数解析を行って、図4(b)に示す周波数スペクトルを得る。そして、当該周波数スペクトルにおける特定周波数f1によって、予め登録された非通常と判定する音の種類の特有の周波数であることを認識することができる。
このような画像判定部21及び音判定部23は、非通常状態の可能性があると判定した場合には、その旨を通信部31を介して行動推定モジュール部50に通報を行い、更に、非通常侵入者である可能性がある場合には、フラッシュライト32の点灯制御やスピーカ43の駆動を行う。
このように各センサモジュール部10によって検出された音声信号、映像信号、及び体動信号、並びに信号の判定結果の時系列信号は、無線等による所定の通信方式を介して通信部31から行動推定モジュール部50に送信される。
行動推定モジュール部50は、センサモジュール部10によって検出された状況に基づいて、宅内での人物の行動を推定する行動推定部、データセンター60及び携帯電話70に対する送信部を有する。この行動推定モジュール部50は、センサモジュール部10から送信された時系列信号に基づいて、人物が宅内のどの部屋からどの部屋へと移動したかを推定する。
この行動推定モジュール部50は、ユーザが宅内の部屋を移動する代表的な行動パターンや行動履歴を記憶する行動記憶部である行動パターン記憶部51と、この行動パターン記憶部51に記憶された行動パターンや行動履歴に基づいて通常状態であるか非通常状態であるかを推定する行動推定信号処理部52とを有する。
行動パターン記憶部51は、例えば、時刻、ユーザID、在室部屋ID、在室人数、部屋の滞在時間、部屋内の行動量、発話時間、発話回数といった様々なパラメータを行動パターンとして記憶する。この各種パラメータは、ユーザの操作による手動的な行動パターンの登録や、行動推定信号処理部52により認識した定常的な行動パターンが自動的に登録によって生成される。また、この各種パラメータは、通常状態であると判定するパラメータや、非通常状態であると判定するパラメータの他に、非通常状態であると判定するパラメータの種類や程度を変更するセキュリティモードごとのパラメータがある。
行動推定信号処理部52は、行動パターン記憶部51に記憶された各種パラメータを参照し、宅内の在室人数や宅内でのユーザの行動が通常の行動パターンであるか、又は通常あまりとらない非通常な行動パターンであるかを確率的に推定する。このような行動推定モジュール部50は、例えば、ユーザが夜間に頻繁にトイレと寝室との間を往復するような行動が「確率的に頻度が少ない」ことを示すパラメータとして、ユーザによって予め明示的に行動パターン記憶部51に記憶されている場合に、そのような行動を体動信号等から検出した場合には、非通常らしき行動であるとして行動推定信号処理部52によって認識することになる。
また、センサモジュール部10又は行動推定モジュール部50は、宅内に非通常が発生したと判定する監視レベルを変更するためのセキュリティモードがユーザによって任意に設定される監視レベル設定部であるセキュリティモード設定部24を有する。なお、図1においては、センサモジュール部10にセキュリティモード設定部24が設けられている場合を示している。
セキュリティモード設定部24には、ユーザによって監視レベル、すなわち非通常と判定するために使用するパラメータの変更がセキュリティモードの変更によって設定される。具体的には、宅内の在室人数や誰が宅内に在室しているかといったセキュリティモードごとのパラメータが行動パターン記憶部51に登録され、行動推定モジュール部50による非通常状態の検出を行う基準である監視レベルがセキュリティモードごとに設定されており、これらの設定がセキュリティモード設定部24になされる。
例えば図5に示すように、セキュリティモード設定部24に、通常モードとして、宅内の子供部屋に幼児が在室すると共に、宅内のいずれかの部屋に幼児の母親が在室している場合が設定され、見守りモードとして、母親が外出した場合が設定されている。
本例において、通常モードでは、部屋の種類に応じてマイク13によって検出される音声、カメラ11によって検出される動画の動き、及び人体検出赤外線センサ12によって検出される人物の有無の結果であって、通常状態と判定するパラメータが行動パターン記憶部51に設定されている。そして、行動推定信号処理部52は、定常的にリビング及び子供部屋の音声、動画、人物の有無が検出され、ほぼ定期的にトイレの音声、動画の動きが検出され、長時間に渡って寝室に音声、動画及び人物の有無が検出されていない期間を通常状態であると判定する。これに対し、行動推定信号処理部52は、登録されたセキュリティモードに対するパラメータによって、例えばトイレに頻繁に音声等が検出された場合には、非通常状態であると判定することができる。
これに対し、見守りモードでは、音声、動画の動き、及び人物の有無の結果であって、非通常状態と判定するパラメータが行動パターン記憶部51に設定されている。そして、行動推定信号処理部52は、リビングや子供部屋での音声、動画及び人物の有無が検出された場合には非通常と判定することになる。
宅内セキュリティ装置は、通常モード及び見守りモードのいずれのモードの場合にも、各部屋の状態をセンサモジュール部10によって常時監視し、行動推定モジュール部50によって確率的な非通常度を示すスコアを保持する。ここで、宅内セキュリティ装置においては、見守りモードにセキュリティモードが遷移した場合には、幼児のみが在室している状況で当該幼児の泣き声をセンサモジュール部10によって検出した場合には、この泣き声が発生する状況は確率的にまれであると行動推定モジュール部50によって判定し、非通常状態の可能性があると判定する。
また、宅内セキュリティ装置においては、宅内に誰も在室していないような場合には、セキュリティモード設定部24に監視レベルを0に設定する。この場合、宅内セキュリティ装置は、宅内に在室者がいないことを把握しているので、設定された監視レベルよりも多いセンサモジュール部10による検出があった場合には、行動推定モジュール部50によって侵入者による非通常状態が発生したと判定する。なお、セキュリティモード設定部24に対する設定は、宅内で直接行うことができ、また、ユーザが所持する携帯電話機等を介した遠隔操作によって行うこともできる。
更に、行動推定モジュール部50は、センサモジュール部10によって検出された時系列信号を長時間にわたって逐次記憶するデータ記憶部であるセンサデータ記憶部53を有する。センサデータ記憶部53は、マイク13によって検出された音声信号に基づくディジタル音声を記憶する音データ記憶部54と、カメラ11によって撮像された映像信号に基づくディジタル映像信号を記憶する映像データ記憶部55と、人体検出センサ12によって検出された体動信号を記憶する人体検出データ記憶部56とを有する。
行動推定モジュール部50は、行動推定信号処理部52によってユーザの非通常らしき行動が検出されると、その時点又はその時点から一定時間遡及した時点でのセンサデータ記憶部53に記憶された音声信号及び映像信号を、宅外通信部である通信部57から所定のネットワーク網NTを介して宅外に設けられたデータセンター60に送信する。また、行動推定モジュール部50は、このデータセンター60に対する信号の送信と共に、ユーザが予め設定した携帯電話70等の電子メールアドレス宛てに警報を発信する。
このように非通常状態の検出時点の一定時間前の時点からのデータを送信することにより、当該時点の前後における状況を把握しやすくする。なお、宅外への信号の送信や警報の発信は、PHS(Personal Handyphone System)網を用いてもよく、宅内に構築されたLAN(Local Area Network)からゲートウェイを経由したネットワーク網を用いてもよい。これにより、ユーザは、外出先であっても、携帯電話70によって受信した警報に基づいて、データセンター60に問い合わせを行い、宅内の非通常状態の検出時における状況を視覚的又は聴覚的な情報によって的確に確認することになる。
ところで、例えば独居老人が在室する宅内で当該老人が倒れて動けなくなってしまった場合等、宅内にユーザが在室している際に非通常が生じた場合には、その旨を宅外にいる家族等の第三者に通報することができるが、通報先からユーザへの問い合わせを行うことができない事態が想定される。
そこで、センサモジュール部10又は行動推定モジュール部50に、通報先とVOIP(Voice Over IP)通話を行うVOIP部25を設けると共に、マイク13によって検出された音声信号に基づく非通常な音量のディジタル音声信号やVOIP部25によって宅外の通報先から受信したディジタル音声信号をアナログ音声信号に変換するD/A(Digital to Analog)変換部41と、このD/A変換部41によって得られたアナログ音声信号を増幅するアンプ部42と、このアンプ部42によって増幅された音声信号を出力する音声出力部であるスピーカ部43とを設ける。
このように、VOIP部25や、D/A変換部41、アンプ部42、及びスピーカ部43を設けることにより、通報先である家族等が所持する携帯電話等からユーザに音声による問いかけ等をリアルタイムで行うことが可能となると共に、ユーザが宅内にいる場合には非通常な音が生じた状況であって、音判定部23で非通常の可能性があると判定した音をユーザ自身で確認することが可能となる。
また、スピーカ部43を介して、VOIP部25を介して受信した通報先の音声を出力することにより、遠隔からの発話を行うことも可能となるので、侵入者が宅内に侵入した場合に、上述したフラッシュライト32の点灯動作と共に、当該侵入者に実際の音声による威嚇を行うことも可能となる。
なお、上述した図5に示す各セキュリティモードごとの宅内の状態の判定は、音声、動画及び人物の有無のみならず、少なくとも2つのセンサの検出値を使用する。具体的には、人体検出赤外線センサ12とマイク13との2つのセンサを併用した場合には、当該2つのセンサの検出状態をセキュリティモードとして設定しておくことにより、侵入者が宅内にどの様に入ってきたかがある程度推定することができる。
すなわち、例えば、侵入者が「窓ガラスを割り、部屋に入り、部屋内を物色をした後に、別のドアから出てゆく」といった行動は、「マイク13による反応」、「人体検知センサ12の反応」、「物色、あるいはドアを開ける音をマイク13で検知」という順序のセンサパターンから非通常の推定が可能となる。したがって、このような行動をセキュリティモードごとのパラメータとして設定しておく。
また、例えば「窓ガラスを割ったが部屋には侵入しなかった」といった行動パターンであっても、「マイク13による反応」、「人体検知センサの反応なし」といったセンサ信号パターンから推定が可能である。
[実施形態の効果]
以上詳細に説明したように、本発明を適用した宅内セキュリティ装置によれば、カメラ11、人体検出赤外線センサ12、又はマイク13のうち、少なくとも2つ以上のセンサを有するセンサモジュール部10を備え、これらセンサによって検出された時系列信号の変化に基づいて、宅内での人物の行動が通常状態であるか非通常状態であるかを行動推定モジュール部50によって推定することにより、宅内に在室している在室者の非通常な行動や不審な侵入者を精度よく検出し、その旨を適切に通報することができ、その後の対応を迅速に行うことを可能とする。
これに対し、単一のセンサを用いた場合、例えば人体検知センサのみの場合には、検知範囲内に人がいるか否かを判定することしかできず、宅内の部屋に侵入者がいる状態しか検知ができず、また、マイク単体の場合には、部屋に侵入者がいたとしても、物音がしなければ検知することができない。
また、この宅内セキュリティ装置によれば、行動推定モジュール部50によって非通常状態であることを推定する基準である各時系列の信号の変化である監視レベルを設定し、当該監視レベルがユーザによって変更された場合に、当該変更された監視レベルと、各時系列の信号の変化とを比較するので、ユーザが宅内に居る時の監視レベルとユーザが宅外に居る時の監視レベルとを区別することができ、更にユーザが宅内又は宅外であっても宅内の状況によって監視レベルを区別することができる。更に、監視レベルを変更することによって、誤認識を低減することができる。
更に、この宅内セキュリティ装置によれば、センサモジュール部10で検出した信号の履歴を行動パターンを行動パターン記憶部51に記憶し、当該履歴から生成した行動パターンと時系列の信号の変化とを比較するので、宅内のユーザの定常的な行動や環境に合わせて、非通常な行動をより確実に検出することができる。
更にまた、この宅内セキュリティ装置によれば、宅内での人物の行動が非通常状態であると推定する前後の時刻におけるセンサモジュール部10で検出した信号をセンサデータ記憶部53に記憶するので、非通常状態を周囲音や画像で確認させることができ、ユーザに非通常状態をより詳しく把握させることができる。
更にまた、この宅内セキュリティ装置によれば、マイク13によって検出された音声信号の大きさを判定する音判定部23を備えるので、宅内に不法に侵入した旨を検出するのみならず、侵入前から侵入時にわたって非通常状態の可能性がある旨を把握することができ、迅速な対応に寄与することができる。
更にまた、この宅内セキュリティ装置によれば、マイク13によって検出された音声信号に基づいて非通常状態の可能性があると判定するための音量閾値を設定する音量判定設定部22を備え、音判定部23により、音声信号の大きさが音量閾値よりも大きい場合には、非通常状態の可能性があることを判定するので、通常の使用環境で周囲の騒音が大きい環境であっても、その騒音による誤認識を低減させることができる。
更にまた、この宅内セキュリティ装置によれば、音判定部23によって判定された非通常な音量の音声信号及び宅外から受信した音声信号を出力するスピーカ43を備えるので、非通常な音が生じた状況をユーザ自身が確認することができ、また、侵入者に遠隔から実際の音声による威嚇を行うこともできる。
なお、上述の実施の形態は本発明の一例である。このため、本発明は、上述の実施形態に限定されることはなく、この実施の形態以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることは勿論である。
本発明を適用した宅内セキュリティ装置の構成を示すブロック図である。 本発明を適用した宅内セキュリティ装置が備える画像判定部による動き判定処理の前処理を示す図である。 本発明を適用した宅内セキュリティ装置が備える画像判定部による動き判定処理の内容を示す図である。 本発明を適用した宅内セキュリティ装置が備える音判定部による特殊音の種類の識別処理の内容について示す図である。 本発明を適用した宅内セキュリティ装置が備えるセキュリティモード設定部の設定内容について示す図である。
符号の説明
10 センサモジュール部
11 カメラ
12 人体検出赤外線センサ
13 マイク
14,16 A/D変換部
15 プリアンプ部
20 信号処理部
21 画像判定部
22 音量判定設定部
23 音判定部
24 セキュリティモード設定部
25 VOIP部
31 通信部
32 フラッシュライト部
41 D/A変換部
42 アンプ部
43 スピーカ部
50 行動推定モジュール部
51 行動パターン記憶部
52 行動推定信号処理部
53 センサデータ記憶部
54 音データ記憶部
55 映像データ記憶部
56 人体検出データ記憶部
57 通信部
60 データセンター
70 携帯電話
NT ネットワーク網

Claims (9)

  1. 宅内の状態を撮像する撮像部と、前記宅内で人物の体動を検出する人体検出部と、前記宅内の周囲音を検出する周囲音検出部とのうち、少なくとも2つ以上を有する検出部と、当該検出部で検出した信号を送信する送信部とを備え、前記宅内の各部屋に設けられた宅内センサモジュールと、
    前記検出部で検出した時系列の信号を前記送信部から受信する通信部と、前記宅内での人物の行動パターンを記憶する行動パターン記憶部と、前記受信部で検出した時系列の信号の変化と前記行動パターン記憶部に記憶された行動パターンとを比較して、前記宅内での人物の行動が通常状態であるか非通常状態であるかを推定する行動推定部とを備える行動推定モジュールと
    を備えることを特徴とする宅内セキュリティ装置。
  2. 前記行動推定部によって非通常状態であることを推定する基準である前記各時系列の信号の変化である監視レベルを設定する監視レベル設定部を更に備え、
    前記監視レベル設定部に設定された監視レベルがユーザによって変更された場合に、前記行動推定部は、当該変更された監視レベルと、前記各時系列の信号の変化とを比較することを特徴とする請求項1に記載の宅内セキュリティ装置。
  3. 前記検出部で検出した信号の履歴を行動パターンとして記憶する行動パターン記憶部を更に備え、
    前記行動推定部は、前記履歴である行動パターンと前記受信部で検出した時系列の信号の変化とを比較することを特徴とする請求項1に記載の宅内セキュリティ装置。
  4. 前記行動推定部により前記宅内での人物の行動が非通常状態であると推定する前後の時刻における前記検出部で検出した信号を少なくとも記憶するデータ記憶部を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の宅内セキュリティ装置。
  5. 前記周囲音検出部によって検出された音声信号の大きさを判定する音判定部を有することを特徴とする請求項1に記載の宅内セキュリティ装置。
  6. 前記周囲音検出部によって検出された音声信号に基づいて非通常状態の可能性があると判定するための音量閾値を設定する音量判定設定部を備え、
    前記音判定部は、前記周囲音検出部によって検出された音声信号の大きさが、前記音量判定設定部に設定された音量閾値よりも大きい場合には、非通常状態の可能性があることを判定することを特徴とする請求項5に記載の宅内セキュリティ装置。
  7. 前記音判定部によって判定された非通常な音量の音声信号及び前記宅外から受信した音声信号を出力する音声出力部を備えることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の宅内セキュリティ装置。
  8. 前記宅内センサモジュールは、前記撮像部によって検出された画像信号の動きが、閾値よりも大きい場合には、非通常状態の可能性があることを判定する画像判定部を有することを特徴とする請求項1に記載の宅内セキュリティ装置。
  9. 前記行動推定部により前記宅内での人物の行動が非通常であることを宅外に通信する宅外通信部を更に備えることを特徴とする請求項1乃至請求項8の何れかに記載の宅内セキュリティ装置。
JP2004128400A 2004-04-23 2004-04-23 宅内セキュリティ装置 Withdrawn JP2005309965A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004128400A JP2005309965A (ja) 2004-04-23 2004-04-23 宅内セキュリティ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004128400A JP2005309965A (ja) 2004-04-23 2004-04-23 宅内セキュリティ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005309965A true JP2005309965A (ja) 2005-11-04

Family

ID=35438644

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004128400A Withdrawn JP2005309965A (ja) 2004-04-23 2004-04-23 宅内セキュリティ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005309965A (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008198189A (ja) * 2007-01-12 2008-08-28 Internatl Business Mach Corp <Ibm> 有害動作を表すモニター対象ユーザの動作を監視ユーザに警告するための方法、システム、およびプログラム
JP2009193519A (ja) * 2008-02-18 2009-08-27 Sogo Keibi Hosho Co Ltd 警備装置および入退館判定方法
JP2010049455A (ja) * 2008-08-21 2010-03-04 Hochiki Corp 住宅用コントローラ装置及び住宅用警報器
WO2010032579A1 (ja) * 2008-09-19 2010-03-25 株式会社日立製作所 行動履歴の生成方法及び行動履歴の生成システム
CN102542710A (zh) * 2011-01-01 2012-07-04 薛恒伟 一种音视频报警监控装置与方法
US8577087B2 (en) 2007-01-12 2013-11-05 International Business Machines Corporation Adjusting a consumer experience based on a 3D captured image stream of a consumer response
US8588464B2 (en) 2007-01-12 2013-11-19 International Business Machines Corporation Assisting a vision-impaired user with navigation based on a 3D captured image stream
JP2015133611A (ja) * 2014-01-14 2015-07-23 株式会社国際電気通信基礎技術研究所 通知システム、通知プログラム、通知方法および通知装置
JP2017207877A (ja) * 2016-05-17 2017-11-24 株式会社東芝 行動分析装置およびプログラム
CN108141348A (zh) * 2015-08-21 2018-06-08 阿瓦亚公司 安全策略管理器
WO2023037415A1 (ja) * 2021-09-07 2023-03-16 株式会社Fuji 行動監視システムおよびその省電力化方法

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10354127B2 (en) 2007-01-12 2019-07-16 Sinoeast Concept Limited System, method, and computer program product for alerting a supervising user of adverse behavior of others within an environment by providing warning signals to alert the supervising user that a predicted behavior of a monitored user represents an adverse behavior
US8577087B2 (en) 2007-01-12 2013-11-05 International Business Machines Corporation Adjusting a consumer experience based on a 3D captured image stream of a consumer response
US8588464B2 (en) 2007-01-12 2013-11-19 International Business Machines Corporation Assisting a vision-impaired user with navigation based on a 3D captured image stream
JP2008198189A (ja) * 2007-01-12 2008-08-28 Internatl Business Mach Corp <Ibm> 有害動作を表すモニター対象ユーザの動作を監視ユーザに警告するための方法、システム、およびプログラム
US9208678B2 (en) 2007-01-12 2015-12-08 International Business Machines Corporation Predicting adverse behaviors of others within an environment based on a 3D captured image stream
US9412011B2 (en) 2007-01-12 2016-08-09 International Business Machines Corporation Warning a user about adverse behaviors of others within an environment based on a 3D captured image stream
JP2009193519A (ja) * 2008-02-18 2009-08-27 Sogo Keibi Hosho Co Ltd 警備装置および入退館判定方法
JP2010049455A (ja) * 2008-08-21 2010-03-04 Hochiki Corp 住宅用コントローラ装置及び住宅用警報器
WO2010032579A1 (ja) * 2008-09-19 2010-03-25 株式会社日立製作所 行動履歴の生成方法及び行動履歴の生成システム
JP5250827B2 (ja) * 2008-09-19 2013-07-31 株式会社日立製作所 行動履歴の生成方法及び行動履歴の生成システム
CN102542710A (zh) * 2011-01-01 2012-07-04 薛恒伟 一种音视频报警监控装置与方法
JP2015133611A (ja) * 2014-01-14 2015-07-23 株式会社国際電気通信基礎技術研究所 通知システム、通知プログラム、通知方法および通知装置
CN108141348A (zh) * 2015-08-21 2018-06-08 阿瓦亚公司 安全策略管理器
JP2018535620A (ja) * 2015-08-21 2018-11-29 アバイア インコーポレーテッド セキュアポリシーマネージャ
JP2017207877A (ja) * 2016-05-17 2017-11-24 株式会社東芝 行動分析装置およびプログラム
WO2023037415A1 (ja) * 2021-09-07 2023-03-16 株式会社Fuji 行動監視システムおよびその省電力化方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU2018275266B2 (en) Control access utilizing video analytics
KR100937547B1 (ko) 감시 시스템
US20050285941A1 (en) Monitoring devices
JP2005328541A (ja) 監視システムおよび監視方法
US20100102957A1 (en) Monitoring Device With Network Connection and Security Component
CN103180534A (zh) 强化安全性能的门锁系统及其控制方法
JP5047361B2 (ja) 監視システム
JP2005309965A (ja) 宅内セキュリティ装置
US20230419802A1 (en) System and method for property monitoring
US20190228628A1 (en) Audio monitoring system
JP2005056261A (ja) ホームセキュリティシステム
KR200188880Y1 (ko) 영상 전송용 보안 시스템
KR20170121934A (ko) 스마트 도어벨 및 이를 포함한 주택 보안 시스템
JP5363215B2 (ja) 警備システム
JP5363214B2 (ja) 警備システム及びセンサ端末
KR101131659B1 (ko) 방범장치가 일체화된 현관등
JP2007228287A (ja) インターホン装置
KR102641750B1 (ko) 몰래 카메라 탐지 기능을 갖는 비상벨 시스템
JP4901547B2 (ja) 監視システム
JP2009265928A (ja) セキュリティシステム
JP2008234487A (ja) セキュリティシステム
JP5363230B2 (ja) 警備システム
JP2011034136A (ja) 警備システム
JP2005141456A (ja) 監視防犯方法及びシステム
JP2004145514A (ja) 情報機器、情報システムおよびその制御方法、プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20070703