JP2005309569A - 情報機器管理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】少人数のネットワーク管理者で、多数の情報機器を効率的に管理すること。
【解決手段】本発明の情報機器管理システム10は、各情報機器12のレイアウト情報を格納したレイアウト情報格納部16と、各情報機器の管理情報を格納した管理情報格納部18と、各情報機器の動作状況を監視する監視部20とを備えている。更に、動作状況に基づいて、異常が発生した情報機器を判定する異常判定部22と、レイアウト情報に基づいて各情報機器が配置された状態の画像データを作成する画像データ制御部24とを備えている。更に、異常が発生した情報機器の配置位置を、レイアウト情報に基づいて把握し、画像データを、位置が把握された情報機器を強調しながらディスプレイ30から表示させる画像データ表示制御部26と、異常が発生した情報機器の管理情報を、管理情報格納部から取得してディスプレイから表示させる管理情報表示制御部28とを備えている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えばサーバ、ルータ、ファイヤウォール等の複数の情報機器を監視する情報機器管理システムに関するものである。
IT技術の導入によって、組織内部、あるいはインターネット等を介した外部との接続が可能なネットワークシステムが実現されている。
このようなネットワークシステムは、サーバ、ルータ、ファイヤウォール等の様々な情報機器を、ネットワークを介して相互に接続することによって構築されている。
快適なネットワーク環境を実現するためには、これら情報機器が常に正常に動作する必要がある。このため、ネットワークシステムを利用する企業等の組織においては、ネットワーク管理を行う専属部署を設けている。そして、この部署に属するネットワーク管理者によって、これら情報機器の動作状況が監視されたり、異常が発生した場合には復旧対策が講じられたり、定常的なメンテナンス等が行われている。
IT技術の導入が進むにつれ、このようなネットワークシステムを構築している情報機器の数も増加するとともに、これら情報機器の相互の接続状態や、各情報機器の設定状態も複雑化する傾向にある。これに伴いネットワーク管理者の負担も増加する。
このため、多くの情報機器を幾つかのグループに分け、各グループ毎に担当のネットワーク管理者をアサインすることによって、ネットワーク管理者の負荷を分散し、管理業務に支障が生じないような対策が取られている。
特開2003−237915号公報
しかしながら、このような従来の情報機器の管理方法では、以下のような問題がある。
ある情報機器に異常やトラブルが発生した場合、この情報機器を担当しているネットワーク管理者が対応するが、万が一、担当のネットワーク管理者が休暇や、出張等により不在の場合には、他のネットワーク管理者が代理で対応しなければならない。
各ネットワーク管理者は、自分が担当する情報機器については、他の情報機器との接続状態や、設定状態等を把握している。したがって、前者の場合、担当のネットワーク管理者によって直ちに適切な処置がなされる。
しかしながら、各ネットワーク管理者は、自分が担当していない情報機器については、接続状態や、設定状態等のみならず、情報機器の起動に必要なログイン名やパスワードなどといった極く基本的な情報さえも把握してない場合が多い。また、情報機器の管理業務に必要な情報の保管方法についても、各ネットワーク管理者毎にまちまちであり、統一がとられていない場合が多い。
したがって、後者の場合、代理のネットワーク管理者は、適切な処置を講じることができず、当該情報機器を担当するネットワーク管理者に電話連絡を取ることなどによって処置方法の指示を受け、その指示に従って適切な処置を講じるようにしている。
このため、担当のネットワーク管理者に連絡がなかなかつかない場合には、迅速に対策をとることができず、復旧までに多大な時間がかかってしまうという問題がある。
また、担当のネットワーク管理者にすぐに連絡ができたとしても、電話連絡だけでは説明するのが困難で十分に指示しきれない場合もあり、この場合もやはり復旧までに多大な時間がかかってしまうという問題がある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、少人数のネットワーク管理者であっても、多数の情報機器の管理を効率的に行うことが可能な情報機器管理システムを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明では、以下のような手段を講じる。
すなわち、請求項1の発明は、複数の情報機器の管理を行う情報機器管理システムであって、管理対象である各情報機器が配置されたレイアウト情報を格納したレイアウト情報格納手段と、各情報機器について、それぞれの管理情報を格納した管理情報格納手段とを備えている。更に、各情報機器について、それぞれの動作状況を監視する監視手段と、監視手段によって監視された動作状況に基づいて、異常が発生した情報機器を判定する判定手段と、レイアウト情報格納手段に格納されたレイアウト情報に基づいて、各情報機器が配置された状態の画像データを制御する画像データ制御手段とを備えている。そして更に、判定手段によって異常が発生したと判定された情報機器が配置された位置を、レイアウト情報格納手段に格納されたレイアウト情報に基づいて把握し、画像データ制御手段によって制御された画像データを、位置が把握された情報機器を強調しながら表示する画像データ表示手段と、判定手段によって異常が発生したと判定された情報機器の管理情報を、管理情報格納手段から取得して表示する管理情報表示手段とを備えている。
従って、請求項1の発明の情報機器管理システムにおいては、以上のような手段を講じることにより、何れかの情報機器に異常が発生すると、画像データ表示手段から表示された画像データを見ることによって、この情報機器が配置された場所を視覚的に把握することができる。その結果、ネットワーク管理者は、自分の担当する情報機器ではない場合であっても、異常が発生した情報機器に容易にアクセスすることが可能となる。
また、表示された管理情報を参照することによって、ネットワーク管理者は、自分の担当する情報機器ではない場合であっても、この情報機器に関する管理情報を取得することができるので、迅速なる復旧処置を講じることが可能となる。
請求項2の発明は、請求項1の発明の情報機器管理システムにおいて、レイアウト情報は3次元CADによる3次元モデルによって作成されている。そして、画像データ表示手段は、操作入力によって指定された拡大率または縮小率で、操作入力によって指定された場所および方向から見た画像データを表示する。
従って、請求項2の発明の情報機器管理システムにおいては、以上のように、レイアウト情報を3次元CADによる3次元モデルによって作成することによって、よりリアルでかつ柔軟に画像データを表示することが可能となる。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2の発明の情報機器管理システムにおいて、管理情報は、情報機器を起動するために必要な情報である起動情報と、情報機器について設定したパラメータを含む設定情報とを含んでいる。
従って、請求項3の発明の情報機器管理システムにおいては、以上のように、管理情報に起動情報や設定情報を含むことによって、異常が生じた情報機器が、自分が担当する情報機器ではないネットワーク管理者であっても、異常が生じた情報機器の管理状態の詳細を容易に把握することが可能となる。
請求項4の発明は、請求項1乃至3のうち何れか1項の発明の情報機器管理システムにおいて、管理情報表示手段は、各情報機器の管理情報を管理情報格納手段から取得して表示する。また、この情報機器管理システムは更に、管理情報表示手段によって表示された管理情報の中から、画像データ表示手段から強調しながら表示したい情報機器の管理情報を指定する指定入力を受け付ける第1の指定入力受付手段を備えている。そして、画像データ表示手段は、第1の指定入力受付手段になされた指定入力に基づいて、指定された管理情報に対応する情報機器が配置された位置を、レイアウト情報格納手段に格納されたレイアウト情報に基づいて把握し、画像データ制御手段によって制御された画像データを、位置が把握された情報機器を他の情報機器に対して強調しながら表示する。
従って、請求項4の発明の情報機器管理システムにおいては、以上のような手段を講じることにより、表示された各情報機器の管理情報の中から、任意の情報機器を選択し、この選択した情報機器が配置された位置を、画像データを参照することによって容易に把握することができる。これによって、異常が生じた情報機器のみならず、ネットワーク管理者は、自主的に特定の情報機器を点検する場合等においても、所望の情報機器の配置場所を容易に把握することが可能となる。
なお、これに類似した技術として、特許文献1には、予め定められた所定の収納場所に収納される各収納物について、それぞれその収納場所を示す情報を記憶する記憶装置と、任意の収納物を指定した要求があると、記憶装置の該当する収納物の収納場所情報を取得する検索手段と、当該収納場所へ辿り着くためのルートを探索する探索手段と、前記収納場所の位置を示す画像とともに、探索されたルートを表示する手段とを備えたシステムが開示されている。
請求項5の発明は、請求項4の発明の情報機器管理システムにおいて、画像データ表示手段は、画像データ制御手段によって制御された画像データを表示する。また、この情報機器管理システムは更に、画像データ表示手段によって表示された画像データの中から、管理情報を表示したい情報機器を指定する指定入力を受け付ける第2の指定入力受付手段を備えている。そして、管理情報表示手段は、第2の指定入力受付手段になされた指定入力に基づいて、指定された情報機器の管理情報を、他の情報機器の管理情報に対して強調しながら表示する。
従って、請求項5の発明の情報機器管理システムにおいては、以上のような手段を講じることにより、請求項4の発明とは逆に、表示された画像データの中から、情報機器を選択し、この選択した情報機器の管理情報を取得することが可能となる。
本発明の情報機器管理システムによれば、少人数のネットワーク管理者であっても、多数の情報機器の管理を効率的に行うことが可能となる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る情報機器管理システムの構成例を示す機能ブロック図である。
すなわち、本発明の実施の形態に係る情報機器管理システム10は、例えばサーバ、ルータ、ファイヤウォール等のネットワークシステムを構築している複数の情報機器12(#1〜#n)の管理を行う情報機器管理システム10であって、レイアウト情報格納部16と、管理情報格納部18と、監視部20と、異常判定部22と、システム構成データ格納部23と、画像データ制御部24と、画像データ表示制御部26と、管理情報表示制御部28と、ディスプレイ30と、ユーザ入力部32とを備えている。
レイアウト情報格納部16は、管理対象である各情報機器12(#1〜#n)が配置されたレイアウト情報を格納している。このレイアウト情報は、情報機器管理システム10の外部に設けられた一般的な3次元CADシステム34によって作成される。なお、本発明の実施の形態に係る情報機器管理システム10が、このような3次元CADシステム34を備えていても良い。
管理情報格納部18は、各情報機器12(#1〜#n)について、それぞれの管理情報を格納している。ここで管理情報は、図2に示すように、各情報機器12(#1〜#n)を起動するために必要なユーザ/パスワードやIPアドレスなどのアカウント情報(起動情報)や、各情報機器12(#1〜#n)について設定したコンフィグ等のパラメータを含む設定情報の他、設定履歴情報、運用情報、トラブルシュート情報、ライセンス情報、ライセンス履歴情報、保守情報、保守履歴情報、資産管理情報等を含んでいる。また、各情報機器12(#1〜#n)のマニュアルや、ネットワーク管理者の連絡先など、任意の情報を電子化して格納することも可能としている。ここに格納された情報は、管理情報表示制御部28によって取り込まれ、ディスプレイ30から表示されるものである。
監視部20は、各情報機器12(#1〜#n)それぞれから、運転監視パラメータを取得し、各情報機器12の動作状況を監視する。
ここで、各情報機器12(#1〜#n)は、インターネットやイントラネット等の通信ネットワーク14を介して相互に接続されることによってネットワークシステムを構築している。このネットワークシステムは、イーサネット等のLAN、あるいは公衆回線や専用回線を介して複数のLANが接続されるWAN等からなる。LANの場合には、必要に応じてルータを介した多数のサブネットから構成される。また、WANの場合には、公衆回線に接続するためのファイヤウォール等を適宜備えているが、ここではその図示及び詳細説明を省略し、単に通信ネットワーク14を介して各情報機器12(#1〜#n)が相互接続されてなるネットワークシステムを代表的に示している。
監視部20は、通信ネットワーク14を介して、これら各情報機器12(#1〜#n)から、種々の運転監視パラメータをオンラインでリアルタイムに取得し、取得した運転監視パラメータを、対応する情報機器12に関連付けて異常判定部22に出力する。
異常判定部22は、監視部20からの運転監視パラメータに基づいて、異常が発生した情報機器12を判定し、その判定結果を、画像データ表示制御部26および管理情報表示制御部28へと出力する。図3は、運転監視パラメータの一つであるWeb負荷のトレンドを示すグラフである。図中Aに示す状態は、ルータの故障によりWeb負荷が急激に上昇した状態を示している。この場合、異常判定部22は、例えば、Web負荷が300を越えた場合には異常と判定するような閾値を予め定めておく。そして、図中Aに示すようにWeb負荷がこの閾値である300を越えた時点で、異常が発生したものと判定するようにしている。
図4は、このような異常判定部22が備えているコンソール画面の表示例を示す模式図である。異常判定部22は、図4に示すようなコンソール画面を備えており、図3中のAに示すように、異常が発生したものと判定すると、コンソール画面の対応する警報ランプRを点滅させる。図3に示すようにWeb負荷に異常があると、図4に示すように、Web負荷異常検出と記された警報ランプR(#2)が点滅する。また、図4に示すアラーム音設定ボックスPをチェックすることによって、警報ランプRの点滅とともに、アラームを吹鳴するようにしている。また、各警報ランプR(#1〜#12)に対応してそれぞれ警報確認ボタンF(#1〜#12)と構成図表示ボタンS(#1〜#12)とを備えている。図4に示すようにWeb負荷異常検出の警報ランプR(#2)が点滅した状態で、対応する警報確認ボタンF(#2)を押すと、図3に示すようなWeb負荷のトレンドグラフが表示されるようにしている。構成図表示ボタンS(#2)を押した場合には、ネットワークシステムの構成に関する情報を格納しているシステム構成データ格納部23からネットワークシステムの構成に関する情報が呼び出され、図5に示すように、関連する情報機器12の接続関係を示すシステム構成図が表示されるようにしている。このようなコンソール画面は、タッチパネル方式のものが好適であるが、勿論タッチパネル以外の方式であっても実現することは可能である。
画像データ制御部24は、レイアウト情報格納部16に格納されたレイアウト情報に基づいて各情報機器12(#1〜#n)が配置された状態の画像データを作成する。この作成された画像データは、画像データ表示制御部26に提供されるようにしている。
画像データ表示制御部26は、画像データ制御部24によって作成された画像データをディスプレイ30から表示させる。図6は、このような画像データGが表示されたディスプレイ画面の例である。図6に示すように、ディスプレイ30では、上半分に画像データGが、下半分に管理情報テーブルK(後述する)がそれぞれ表示されるようにしている。
前述したようにレイアウト情報は、3次元CADシステムによって作成された3次元モデルであるので、画像データGは、図6に示すような斜め上側から見た図のみならず、視点と方向および拡大/縮小率を指定することによって任意の条件で見たように表示できる。これら表示条件の設定は、ユーザ入力部32を介したユーザ(ネットワーク管理者)からの操作入力に基づいてなされるようにしている。
また、画像データ表示制御部26は、異常判定部22から異常が発生したとの判定結果が入力されると、異常が発生したと判定された情報機器12が配置された位置を、レイアウト情報格納部16に格納されたレイアウト情報に基づいて把握する。そして、例えば図7から図9に示すような画像データGにおいて、異常が発生したと判定された情報機器12を強調しながらディスプレイ30から表示させる。強調の仕方としては、図7に示すように矢印で示したり、他の情報機器12と色違いで表示したり、異常が発生した情報機器12を点滅表示したりする方法があるが、その他の方法でも構わない。
図7は、異常が発生したと判定された情報機器12を矢印で示した俯瞰図の例である。図8は、異常が発生した情報機器12を他の情報機器12と明度で区別して表示した拡大正面図の例である。また図9は、図8の画像データを斜め上から見た拡大図の例である。
また、画像データ表示制御部26は、異常が発生した情報機器12の管理情報のみを画像データG内で強調表示するのに限らず、ユーザ(ネットワーク管理者)の指定入力に基づいて、任意の情報機器12をも画像データG内で強調表示できるようにしている。この場合、ユーザ(ネットワーク管理者)は、強調表示したい情報機器12の指定入力を、ユーザ入力部32から入力する。するとユーザ入力部32は、この指定入力を画像データ表示制御部26に送り、画像データ表示制御部26は、この指定入力に基づいて、対応する情報機器12を強調した画像データGをディスプレイ30から表示させるとともに、この指定入力を管理情報表示制御部28にも送る。これによって、管理情報表示制御部28も、画像データGで強調表示されている情報機器12の管理情報を強調した管理情報テーブルKをディスプレイ30から表示する。
管理情報表示制御部28は、各情報機器12の管理情報を、管理情報格納部18から取得し、図6乃至図9に示すように、ディスプレイ30の下半分から管理情報テーブルKを表示させる。更に、異常判定部22からの判定結果に基づき、異常が発生したと判定された情報機器12の管理情報を、管理情報テーブルK内において強調して表示させる。強調の仕方としては、他の情報機器12の管理情報と色違いで表示したり、異常が発生した情報機器12の管理情報を点滅表示したりする方法があるが、その他の方法でも構わない。図6乃至図9では、管理情報テーブルKの一番上の強調表示された列に記載された情報機器12が異常発生機器であることを示している。
また、管理情報表示制御部28は、管理情報テーブルKにおいて、異常が発生した情報機器12の管理情報のみを強調表示するのに限らず、ユーザ(ネットワーク管理者)の指定入力に基づいて、任意の情報機器12の管理情報をも強調表示できるようにしている。この場合、ユーザ(ネットワーク管理者)は、ディスプレイ30から表示された管理情報テーブルKに表示された管理情報の中から、強調表示したい情報機器12の指定入力を、ユーザ入力部32から入力する。するとユーザ入力部32は、この指定入力を管理情報表示制御部28に送り、管理情報表示制御部28は、この指定入力に基づいて、対応する情報機器12の管理情報を強調した管理情報テーブルKをディスプレイ30から表示させるとともに、この指定入力を画像データ表示制御部26にも送る。これによって、画像データ表示制御部26も、管理情報テーブルKで強調表示されている情報機器12を強調した画像データGをディスプレイ30から表示する。
次に、以上のように構成した本発明の実施の形態に係る情報機器管理システムの動作について説明する。
まず、本発明の実施の形態に係る情報機器管理システム10を使用するためには、レイアウト情報格納部16、管理情報格納部18、およびシステム構成データ格納部23にそれぞれ必要な情報を予め格納しておく必要がある。
まず、一般的な3次元CADシステム34を用いることによって、管理対象である各情報機器12(#1〜#n)が配置されたレイアウト情報を作成する。そして、この作成されたレイアウト情報は、レイアウト情報格納部16に格納される。
次に、管理情報格納部18に、監視対象である全ての情報機器12(#1〜#n)のそれぞれについての管理情報を格納する。管理情報は、図2に示すように、アカウント情報(起動情報)や、設定情報の他、設定履歴情報、運用情報、トラブルシュート情報、ライセンス情報、ライセンス履歴情報、保守情報、保守履歴情報、資産管理情報等を含んでいる。これら管理情報は、異常判定部22を介して管理情報表示制御部28によって取得され、ディスプレイ30から表示される。管理情報格納部18に格納される情報は、上記したものに限られるものではなく、電子化情報であれば任意の情報とすることができるので、各情報機器12(#1〜#n)のマニュアルや、ネットワーク管理者の連絡先など、必要になった情報を随時追加することが可能である。
更に、システム構成データ格納部23に、監視対象である各情報機器12(#1〜#n)によって構築されるネットワークシステムのシステム構成情報が格納される。
このように必要な情報がそれぞれ格納されると、同実施の形態に係る情報機器管理システム10によって、情報機器12(#1〜#n)の管理ができるようになる。この管理時の動作について、図10のフローチャートを用いて説明する。
まず、監視部20によって、各情報機器12(#1〜#n)の運転監視パラメータが、通信ネットワーク14を介してリアルタイムで取得される(S1)。この取得された運転監視パラメータは、出力元の情報機器12に関連付けられて監視部20から異常判定部22へと送られる(S2)。
異常判定部22では、監視部20からの運転監視パラメータに基づいて、何れかの情報機器12に異常が発生したか否かが判定される(S3)。異常判定部22には、例えば図4に示すようなコンソール画面が設けられており、図3中のAに示すように、異常が発生したものと判定された場合(S4:Yes)には、その判定結果が、画像データ表示制御部26および管理情報表示制御部28へと出力されるとともにコンソール画面の対応する警報ランプRが点滅する(S5)。また、図4に示すアラーム音設定ボックスPをチェックすることによって、警報ランプRの点滅とともに、アラームを吹鳴するように設定することもできる。これによって、ネットワーク管理者は、何れかの情報機器12に異常が発生した場合には、どの情報機器12に異常が発生したのかを、確実に、かつ迅速に把握することが可能となる。
また、各警報ランプR(#1〜#12)に対応してそれぞれ警報確認ボタンF(#1〜#12)と構成図表示ボタンS(#1〜#12)とも備えられており、警報ランプRが点滅した状態で、対応する警報確認ボタンFを押すと、異常を判定した根拠データが表示される。構成図表示ボタンSを押した場合には、ネットワークシステムの構成に関する情報を格納しているシステム構成データ格納部23からネットワークシステムの構成に関する情報が呼び出され、図5に示すように、関連する情報機器12の接続関係を示すシステム構成図が表示される。これによって、ネットワーク管理者は、異常内容と、異常が発生した情報機器12の他の情報機器12との接続関係を正確かつ迅速に把握することができる。
一方、画像データ制御部24によって、レイアウト情報格納部16に格納されたレイアウト情報に基づいて各情報機器12(#1〜#n)が配置された状態の画像データが作成される。そして、この作成された画像データは、画像データ表示制御部26へと提供される。
そして、画像データ表示制御部26によって、画像データ制御部24によって作成された画像データがディスプレイ30から表示される。図6は、このような画像データGが表示されたディスプレイ画面の例であり、上半分に画像データGが、下半分に管理情報テーブルKがそれぞれ表示される。
前述したようにレイアウト情報は、3次元CADシステムによって作成された3次元モデルであるので、画像データGは、視点と方向および拡大/縮小率を指定することによって、図6乃至図9に示すように、任意の条件で見たように表示される。これら表示条件の設定は、ユーザ入力部32を介したユーザ(ネットワーク管理者)からの操作入力に基づいてなされる。
さて、ステップS4において異常発生と判定され(S4:Yes)、画像データ表示制御部26に、異常判定部22から異常が発生したとの判定結果が入力されると、画像データ表示制御部26によって、異常が発生した情報機器12が配置された位置が、レイアウト情報格納部16に格納されたレイアウト情報に基づいて把握される(S6)。そして、例えば図7から図9の画像データGに示すように、異常が発生した情報機器12が、色違いで表示されたり、あるいは点滅表示されることによってディスプレイ30から強調表示される(S7)。
一方、管理情報格納部18に格納されている各情報機器12の管理情報は、管理情報表示制御部28によって取得され、管理情報テーブルKが作成され、図6乃至図9に示すようにディスプレイ30の下半分から表示されている。このような状況で、ステップS4において異常発生と判定され(S4:Yes)、管理情報表示制御部28に、異常判定部22から異常が発生したとの判定結果が入力されると、この判定結果に基づいて、管理情報表示制御部28によって、異常が発生した情報機器12の管理情報が管理情報テーブルK内において強調して表示される(S8)。図6乃至図9では、管理情報テーブルKの一番上の強調表示された列に記載された情報機器12が異常発生機器であることを示している。
上述したようにして、何れかの情報機器12に異常が発生すると、異常が発生した情報機器12の配置場所が、画像データG内において強調して表示される。この画像データGは、拡大や縮小、あるいは任意の場所および方向から見た状態を表示することもできるので、ネットワーク管理者は、異常が発生した情報機器12がどこに配置されているかを容易に把握し、迅速にアクセスすることが可能となる。
また、異常が発生した情報機器12の管理情報が、管理情報テーブルK内において強調して表示される。管理情報には、この情報機器12の起動に必要な情報や、設定情報など復旧対策に必要な様々な情報が含まれていることから、ネットワーク管理者は、異常が発生した情報機器12の管理情報を確実にかつ迅速に取得することができ、もって、適切でかつ正確な復旧措置を直ちに行うことが可能となる。図3中に示すBは、このように適切でかつ正確な復旧措置が直ちに講じられたことにより、正常な状態に戻り、Web負荷が減少して行く様子を示している。
なお、ディスプレイ30から画像データGおよび管理情報テーブルKが表示されるのは、情報機器12に異常が生じた場合に限られるものではなく、常時表示することも可能である。そして、表示された画像データGの中から所望の情報機器12を指定する指定入力をユーザ入力部32を介して行うことにより、指定した情報機器12を強調した画像データGを表示するとともに、この情報機器12の管理情報を強調した管理情報テーブルKを表示することも可能である。また、その逆に、表示された管理情報テーブルKの中から所望の情報機器12の管理情報を指定する指定入力をユーザ入力部32を介して行うことにより、指定した情報機器12の管理情報を強調した管理情報テーブルKを表示するとともに、この情報機器12を強調した画像データGを表示することも可能である。
これによって、ネットワーク管理者は、特定の情報機器12を点検したり、メンテナンスしたりする場合にも、所望の情報機器12の配置場所を容易に把握することが可能となるのみならず、この情報機器12の管理情報をも容易に取得することが可能となる。
以上により、少人数のネットワーク管理者であっても、多数の情報機器の管理を効率的に行うことが可能となる。
以上、本発明を実施するための最良の形態について、添付図面を参照しながら説明したが、本発明はかかる構成に限定されない。特許請求の範囲の発明された技術的思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明の実施の形態に係る情報機器管理システムの構成例を示す機能ブロック図。 管理情報の内容の一例を示す図。 Web負荷のトレンドグラフを表示した画面の一例を示す模式図。 異常判定部に備えられたコンソール画面の表示例を示す模式図。 情報機器の接続関係を示すシステム構成図の一例。 画像データおよび管理情報テーブルが表示されたディスプレイ画面の一例を示す模式図。 画像データおよび管理情報テーブルが表示されたディスプレイ画面の一例を示す模式図。 画像データおよび管理情報テーブルが表示されたディスプレイ画面の一例を示す模式図。 画像データおよび管理情報テーブルが表示されたディスプレイ画面の一例を示す模式図。 同実施の形態に係る情報機器管理システムの動作例を示すフローチャート。
符号の説明
R…警報ランプ、P…アラーム音設定ボックス、F…警報確認ボタン、S…構成図表示ボタン、G…画像データ、K…管理情報テーブル、10…情報機器管理システム、12…情報機器、14…通信ネットワーク、16…レイアウト情報格納部、18…管理情報格納部、20…監視部、22…異常判定部、23…システム構成データ格納部、24…画像データ制御部、26…画像データ表示制御部、28…管理情報表示制御部、30…ディスプレイ、32…ユーザ入力部、34…3次元CADシステム

Claims (5)

  1. 複数の情報機器の管理を行う情報機器管理システムであって、
    管理対象である前記各情報機器が配置されたレイアウト情報を格納したレイアウト情報格納手段と、
    前記各情報機器について、それぞれの管理情報を格納した管理情報格納手段と、
    前記各情報機器について、それぞれの動作状況を監視する監視手段と、
    前記監視手段によって監視された動作状況に基づいて、異常が発生した情報機器を判定する判定手段と、
    前記レイアウト情報格納手段に格納されたレイアウト情報に基づいて、前記各情報機器が配置された状態の画像データを制御する画像データ制御手段と、
    前記判定手段によって異常が発生したと判定された情報機器が配置された位置を、前記レイアウト情報格納手段に格納されたレイアウト情報に基づいて把握し、前記画像データ制御手段によって制御された画像データを、前記位置が把握された情報機器を強調しながら表示する画像データ表示手段と、
    前記判定手段によって異常が発生したと判定された情報機器の管理情報を、前記管理情報格納手段から取得して表示する管理情報表示手段と
    を備えた情報機器管理システム。
  2. 請求項1に記載の情報機器管理システムにおいて、
    前記レイアウト情報は3次元CADによる3次元モデルによって作成されており、
    前記画像データ表示手段は、操作入力によって指定された拡大率または縮小率で、前記操作入力によって指定された場所および方向から見た前記画像データを表示するようにした情報機器管理システム。
  3. 請求項1または請求項2に記載の情報機器管理システムにおいて、
    前記管理情報は、前記情報機器を起動するために必要な情報である起動情報と、前記情報機器について設定したパラメータを含む設定情報とを含んでいる情報機器管理システム。
  4. 請求項1乃至3のうち何れか1項に記載の情報機器管理システムにおいて、
    前記管理情報表示手段は、前記各情報機器の管理情報を前記管理情報格納手段から取得して表示し、
    前記管理情報表示手段によって表示された管理情報の中から、前記画像データ表示手段から強調しながら表示したい情報機器の管理情報を指定する指定入力を受け付ける第1の指定入力受付手段を備え、
    前記画像データ表示手段は、前記第1の指定入力受付手段になされた指定入力に基づいて、指定された管理情報に対応する情報機器が配置された位置を、前記レイアウト情報格納手段に格納されたレイアウト情報に基づいて把握し、前記画像データ制御手段によって制御された画像データを、前記位置が把握された情報機器を他の情報機器に対して強調しながら表示するようにした情報機器管理システム。
  5. 請求項4に記載の情報機器管理システムにおいて、
    前記画像データ表示手段は、前記画像データ制御手段によって制御された画像データを表示し、
    前記画像データ表示手段によって表示された画像データの中から、前記管理情報を表示したい情報機器を指定する指定入力を受け付ける第2の指定入力受付手段を備え、
    前記管理情報表示手段は、前記第2の指定入力受付手段になされた指定入力に基づいて、指定された情報機器の管理情報を、他の情報機器の管理情報に対して強調しながら表示するようにした情報機器管理システム。
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