JP2005309149A - 電気光学装置、電気光学装置の製造方法および電子機器 - Google Patents

電気光学装置、電気光学装置の製造方法および電子機器 Download PDF

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秀樹 上原
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Abstract

【0001】
【課題】 配線上に異物が付着することを防止することにより、その配線間に短絡が発生することを防止して、安定した表示を行うことができる電気光学装置を提供する。
【解決手段】 液晶層14を支持する基板12と、液晶層14の外側に配置されるように基板12上に設けられるシール材13と、シール材13を横切って設けられる配線33および49と、配線33および49と導電接続するように導電接合材53によって基板12上に実装される駆動用IC3と、シール材13の外側に位置する配線33dおよび49d上であって導電接合材53よりも基板12に近い位置に設けられたカバー材55とを有する電気光学装置である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、液晶表示装置、有機EL装置、プラズマディスプレイ装置等といった電気光学装置に関する。また、本発明は、その電気光学装置を製造するための製造方法に関する。また、本発明は、その電気光学装置を用いて構成される電子機器に関する。
現在、携帯電話機、携帯情報端末機等といった各種の電子機器において、液晶表示装置、EL装置等といった電気光学装置が広く用いられている。例えば、電子機器に関する各種の情報を視覚的に表示するための表示部として電気光学装置が用いられている。この電気光学装置において、電気光学物質として液晶を用いた装置、すなわち液晶表示装置が知られている。また、電気光学物質としてEL(Electro Luminescence)を用いたEL装置も知られている。
液晶表示装置は、一般に、それぞれが電極を備えた一対の基板の間に液晶層を介在させた構造を有する。この液晶層は、前記一対の基板の間にシール材によって囲まれた空間を形成し、この空間の内側に液晶を封止することにより形成される。液晶表示装置は、液晶層に光を供給すると共に、該液晶層に印加される電圧を表示ドットごとに制御することにより、液晶層内の液晶分子の配向を表示ドットごとに制御する。液晶層へ供給された光は液晶分子の配向状態に従って変調され、この変調された偏光が偏光板を通過するか、あるいは通過しないかに応じて、外部に文字、数字、図形等といった像が表示される。
この液晶表示装置においては、各電極に信号を伝送するために一対の基板の一方または両方に複数の配線が形成される。これらの配線の多くは、液晶を封止しているシール材の内側とその外側とに渡って配設される。シール材の内側に配設される内側配線においては、金属片等といった異物による短絡、および水分や汚れによる腐蝕は発生し難い。一方、シール材の外側に配設される外側配線においては、水分や汚れによる腐蝕が発生するおそれがある。また、外側配線においては、それらに異物が付着することによって配線間の短絡が発生するおそれがある。
ところで、液晶表示装置の中には、シール材の外側に位置する基板上に駆動用ICが実装される構造のものがある。この場合の実装は、例えば、ACF(Anisotropic Conductive Film:異方性導電膜)を用いて行われる(例えば、特許文献1参照)。従来、この構造の液晶表示装置に関して上記のような配線間の短絡の発生を防止するために、駆動用ICおよび外側配線の両方をモールド材で覆う構造が知られている。ここで用いるモールド材としては、例えばシリコーン樹脂が知られている。この従来の構造によれば、モールド材を用いて駆動用ICおよび外側配線の全体を覆うことにより、異物が配線の上に直接に付着することがなくなり、それ故、配線間において短絡が発生するのを防ぐことができる。また同時に、配線に水分や汚れが付着することを防止できるので、シール材の外側に位置する外側配線に腐蝕が発生することを防止できる。
特開2003−98543号公報(第7頁、図9)
しかしながら、従来、モールド材を形成する工程は、液晶表示装置を駆動するための駆動用ICを実装した後に行われていた。この場合、モールド材を設けた後であれば配線に異物が付着することを防ぐことはできるが、基板上に駆動用ICを実装する工程において配線に異物が付着するのを防ぐことができなかった。
本発明は、上記の問題点に鑑みて成されたものであって、電気光学装置の製造中および製造後において、配線の上に異物が付着することによって配線間に短絡が発生することを防止して、安定した表示を行うことができる電気光学装置、電気光学装置の製造方法および電子機器を提供することを目的とする。
本発明に係る電気光学装置は、電気光学物質を支持する基板と、前記電気光学物質の外側に配置されるように前記基板上に設けられるシール材と、前記シール材を横切って設けられる配線と、前記配線と導電接続するように導電接合材によって前記基板上に実装される半導体要素と、前記シール材の外側に位置する配線上であって前記導電接合材よりも前記基板に近い位置に設けられたカバー材とを有することを特徴とする。
上記の電気光学装置によれば、シール材の外側に位置する外側配線上にカバー材を設けた。これにより、外側配線の上に異物が載ることによって生じる配線間の短絡を防止できる。従って、外側配線と半導体要素をモールド材によって覆わなくてもよい。また、カバー材を導電接合部材よりも基板に近い位置に設けたので、半導体要素を実装する際に、配線上に異物が付着することを防止できる。
本発明の電気光学装置において、前記配線は耐蝕性材料により形成されることが望ましい。配線を覆うカバー材には、主にアクリル系の材料を用いる。このアクリル系材料は、耐湿性材料ではないものが殆どであり、吸湿性材料である場合も考えられる。これらの材料を用いたカバー材によって配線を覆う場合には、カバー材に含まれる水分によって配線が腐蝕するおそれがある。本発明において、配線を耐蝕性材料によって形成すれば、カバー材に含まれる水分が配線に付着した場合であっても、その配線の腐蝕を防ぐことができる。
本発明の電気光学装置は、光の波長を選択する着色要素と、前記着色要素の上に設けられるオーバーコート材とを有することができる。この場合、前記カバー材は前記オーバーコート材と同じ材料であることが望ましい。着色要素は、電気光学装置においてカラー表示を行う場合に、その電気光学装置を構成する基板上に設けられる。上記のオーバーコート材は、着色要素の表面を平滑にするために電気光学装置において広く用いられるものである。従って、この着色要素の上に設けられるオーバーコート材と同じ材料を用いてカバー材を形成することにより、材料のコストを減らすことができる。
本発明の電気光学装置においては、前記基板上にフォトスペーサを設けることができる。この場合には、前記カバー材は前記フォトスペーサと同じ材料であることが望ましい。こうすれば、基板上にフォトスペーサを形成する際に、カバー材を同時に形成することができる。カバー材をフォトスペーサと同時に形成すれば、新たに製造工程を増やすことなくカバー材を基板上に設けることができる。
本発明の電気光学装置においては、前記電気光学物質に電圧を印加する電極と、該電極の下に設けられるオーバーコート材とをさらに設けることができる。この場合には、前記カバー材は前記オーバーコート材と同じ材料であることが望ましい。こうすれば、基板上にオーバーコート材を形成する際に、カバー材を同時に形成することができる。カバー材をオーバーコート材と同時に形成すれば、新たに製造工程を増やすことなく、カバー材を基板上に設けることができる。
本発明の電気光学装置において、前記カバー材は感光性樹脂材料であることが望ましい。こうすれば、カバー材をフォトリソグラフィ処理のみで形成することができ、エッチング処理を必要としないので、カバー材を容易に形成することができる。
本発明の電気光学装置において、前記カバー材は250℃以下の温度で焼成ができる材料であることが望ましい。その理由は次の通りである。すなわち、カバー材を設ける基板上には、他にもスイッチング素子を設けることがある。このスイッチング素子は、これを高温の雰囲気中にさらした場合、特性が劣化し、正確な動作が行えなくなるおそれがある。カバー材の焼成はスイッチング素子を形成した後に行うので、カバー材を焼成する温度が250℃以下であれば、スイッチング素子に影響を及ぼすことなくカバー材を形成できる。
本発明の電気光学装置において、前記カバー材の厚さは3〜10μmであることが望ましい。カバー材が3μm未満であると、仮にカバー材の上に異物が載った場合、カバー材が薄すぎて配線間の短絡を防止できないおそれがある。カバー材が10μm以上であると、基板上に実装する半導体要素のバンプの高さに対してカバー材の厚さが厚すぎるので、半導体要素と基板との間で導通不良が発生するおそれがある。カバー材の厚さが3〜10μmであれば、半導体要素と基板との間で導通不良が発生せず、且つ外側配線における配線間の短絡を確実に防止できる。
次に、本発明に係る電気光学装置の製造方法は、基板上に配線を形成する配線形成工程と、前記基板および前記配線上にシール材を形成するシール材形成工程と、前記シール材の外側の基板上に半導体要素を実装する半導体要素実装工程と、前記配線形成工程と半導体実装工程との間で行われ、前記シール材の外側に位置する配線上にカバー材を形成するカバー材形成工程とを有することを特徴とする。
この構成の電気光学装置の製造方法によれば、シール材の外側に位置する外側配線上にカバー材を形成するようにしたので、外側配線の上に異物が載ることによって生じる配線間の短絡を防止することができる。従って、外側配線と半導体要素をモールド材によって覆わなくてもよい。また、カバー材形成工程は配線形成工程と半導体要素実装工程との間において行うようにした。つまり、配線は、基板上に半導体要素を実装する前に、カバー材によって覆われる。これにより、半導体要素を実装する際に配線上に異物が付着することを防止できる。
本発明の電気光学装置の製造方法において、前記配線形成工程では、前記配線を耐蝕性材料によって形成することが望ましい。こうすれば、カバー材に含まれる水分が配線に付着しても、その配線が腐蝕することを防止できる。
本発明の電気光学装置の製造方法において、前記カバー材形成工程は、フォトスペーサを形成する工程と同じ工程であることが望ましい。こうすれば、新たに製造工程を増やすことなく、カバー材を基板上に設けることができる。
本発明の電気光学装置の製造方法において、前記カバー材形成工程は、前記電極のオーバーコート材を形成する工程と同じ工程であることが望ましい。こうすれば、新たに製造工程を増やすことなく、カバー材を基板上に設けることができる。
次に、本発明に係る電子機器は、以上に記載した構成の電気光学装置を有することを特徴とする。本発明に係る電気光学装置は、配線の上に異物が付着することを防止したので配線間に短絡が発生することがなくなり、それ故、安定した表示を行うことができる。従って、本発明に係る電気光学装置を用いた電子機器においても安定した表示を行うことができる。
(電気光学装置の第1実施形態)
以下、本発明を電気光学装置の一例である液晶表示装置に適用した場合を例に挙げて説明する。なお、これ以降に説明する実施形態は本発明の一例であって、本発明を限定するものではない。また、これからの説明では必要に応じて図面を参照するが、この図面では、複数の構成要素から成る構造のうち重要な構成要素をわかり易く示すため、各要素を実際とは異なった相対的な寸法で示している。
図1は、本発明に係る電気光学装置の実施形態である液晶表示装置を示している。また、図2は、図1における1つの表示ドット近傍を拡大して示している。ここに挙げられた液晶表示装置は、2端子型のスイッチング素子であるTFD(Thin Film Diode)素子を用いたアクティブマトリクス方式であって、半透過反射型の液晶表示装置である。
図1において、液晶表示装置1は、液晶パネル2と、この液晶パネル2に実装された半導体要素としての駆動用IC3と、照明装置4とを有する。照明装置4は、観察側(すなわち、図の上側)から見て液晶パネル2の背面側に配設されてバックライトとして機能する。照明装置4は、液晶パネル2の観察側に配設してフロントライトとして機能させても良い。
照明装置4は、LED(Light Emitting Diode)等といった点状光源や、冷陰極管等といった線状光源等によって構成された光源6と、透光性の樹脂によって形成された導光体7とを有する。観察側から見て導光体7の背面側には、必要に応じて、反射層8が設けられる。また、導光体7の観察側には、必要に応じて、拡散層9が設けられる。導光体7の光導入口7aは図1の紙面垂直方向に延びており、光源6から発生した光はこの光導入口7aを通して導光体7の内部へ導入される。
液晶パネル2は、素子基板12と、それに対向するカラーフィルタ基板11と、それらの基板を貼り合わせている矢印A方向から見て正方形または長方形の枠状のシール材13とを有する。カラーフィルタ基板11と、素子基板12と、シール材13によって囲まれる間隙、いわゆるセルギャップG(図2参照)内に電気光学物質としての液晶14が封入されて液晶層を構成している。
カラーフィルタ基板11は、矢印A方向から見て長方形又は正方形の第1基材16aを有し、その第1基材16aの内側表面には、凹凸すなわち凹部と非凹部との組み合わせを有する樹脂層17が形成され、その上に反射層18が形成され、その上に複数の着色要素19およびそれらを取り囲む遮光部材21が形成され、その上にオーバーコート層22が形成され、その上に紙面垂直方向へ直線的に延びる複数の電極23aが形成され、さらに、その上に配向膜24aが形成される。
配向膜24aには配向処理、例えばラビング処理が施され、これにより、カラーフィルタ基板11の近傍の液晶分子の配向が決められる。また、第1基材16aの外側表面には、位相差板26a及び偏光板27aが貼着等によって装着される。第1基材16aは、例えば、透光性のガラス、透光性のプラスチック等によって形成される。
図2において、樹脂層17は、第1層17a及び第2層17bから成る2層構造によって形成されており、第2層17bの表面には、細かい凹凸、すなわち細かい凹部及び非凹部が形成されている。反射層18は、例えば、Al、Al合金等によって形成される。この反射層18の表面は、その下地層である樹脂層17に着けられた凹凸に対応して凹凸形状となっている。この凹凸形状により、反射層18で反射する光は拡散する。
着色要素19は、例えば、1つ1つが長方形のドット状に形成され、1つの着色要素19は、R(赤)、G(緑)、B(青)の3原色のいずれか1つを呈する。これら各色の着色要素19は、矢印A方向から見てストライプ配列、デルタ配列、モザイク配列、その他適宜の配列となるように並べられている。なお、着色要素19は、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)の3原色によって形成することもできる。
遮光部材21は、例えばCr(クロム)等といった遮光性の材料によって、複数の着色要素19の間を埋める状態に形成される。この遮光部材21は、ブラックマトリクスとして機能して着色要素19を透過した光によって表示される像のコントラストを向上させる。なお、遮光部材21は、Cr等といった特定の材料によって形成されることに限られず、例えば、着色要素19を構成するR,G,Bの各着色要素を重ねること、すなわち積層することによっても形成することができる。
オーバーコート層22は、例えば、アクリル樹脂、ポリイミド樹脂等といった感光性の樹脂によって形成される。図2の紙面垂直方向に線状に延びる複数の電極23aは、例えばITO(Indium Tin Oxide)等といった金属酸化物によって形成される。また、その上に形成された配向膜24aは、例えばポリイミド等によって形成される。
図1において、カラーフィルタ基板11に対向する素子基板12は第2基材16bを有する。この第2基材16bは、張出し部29が形成される1辺が第1基材16aの外側へ張り出している。この第2基材16bの内側表面には、図2に示すように、ライン配線33が形成され、スイッチング素子として機能する非線形抵抗素子である複数のTFD素子31がそのライン配線33に接続して形成される。そしてさらに、それらのTFD素子31に接続するように複数のドット電極23bが形成される。ライン配線33は、カラーフィルタ基板11上の線状電極23aに対して直角方向、すなわち図2の左右方向に延びている。
各ドット電極23bの間に複数のフォトスペーサ15が形成され、それらの上に配向膜24bが形成される。これらのフォトスペーサ15は、例えば、感光性樹脂をフォトリソグラフィ処理によってパターニングすることによって形成される。フォトスペーサ15は、立った状態の円柱形状に形成されており、セルギャップGが均一な寸法を維持するように機能する。フォトスペーサ15はギャップ材と呼ばれることがある。配向膜24bには配向処理、例えばラビング処理が施され、これにより、素子基板12の近傍の液晶分子の配向が決められる。図1において、第2基材16bの外側表面には、位相差板26b及び偏光板27bが貼着等によって装着される。
第2基材16bは、例えば、透光性のガラス、透光性のプラスチック等によって形成される。また、ドット電極23bはITO等といった金属酸化物によって形成される。また、配向膜24bは、例えばポリイミド等によって形成される。
個々のTFD素子31は、カラーフィルタ基板11側の遮光部材21に対応する位置に設けられ、さらに、図3に示すように、第1TFD要素32aと第2TFD要素32bとを直列に接続することによって形成されている。
図3において、TFD素子31は、例えば、次のようにして形成される。すなわち、まず、例えばTaW(タンタルタングステン)によってライン配線33の第1層42及びTFD素子31の第1金属36を形成する。次に、陽極酸化処理によってライン配線33の第2層43及びTFD素子31の絶縁膜37を形成する。次に、例えばCrによってライン配線33の第3層41及びTFD素子31の第2金属38を形成する。
第1TFD要素32aの第2金属38はライン配線33の第3層41から延びている。また、第2TFD要素32bの第2金属38の先端に重なるように、ドット電極23bが形成される。ライン配線33からドット電極23bへ向けて電気信号が流れることを考えれば、その電流方向に従って、第1TFD要素32aでは第2電極38→絶縁膜37→第1金属36の順に電気信号が流れ、一方、第2TFD要素32bでは第1金属36→絶縁膜37→第2金属38の順に電気信号が流れる。
つまり、第1TFD要素32aと第2TFD要素32bとの間では電気的に逆向きの一対のTFD要素が互いに直列に接続されている。このような構造は、一般に、バック・ツー・バック(Back-to-Back)構造と呼ばれており、この構造のTFD素子は、TFD素子を1個のTFD要素だけによって構成する場合に比べて、安定した特性を得られることが知られている。なお、第1金属36等の第2基材16bからの剥れを防止したり、第2基材16bから第1金属36等へ不純物が拡散しないようにする等のために、TFD素子31と基材16bとの間及びライン配線33と基材16bとの間に下地層(図示せず)を設けることもできる。
図4は、図1の液晶表示装置1を矢印A方向から見た場合であって、第2基材16bの図示を省略した状態の液晶表示装置1の平面構造を示している。また、図5は、図1の素子基板12を矢印A方向から見た場合であって、第2基材16bの図示を省略した状態の素子基板12の平面構造を示している。また、図6は、図1のカラーフィルタ基板11を矢印A方向から見た場合のそのカラーフィルタ基板11の平面構造を示している。なお、図4、図5および図6は、主に電極及び配線を示しており、それ以外の要素は図示を省略している。
図5に示すように、素子基板12に設けられる複数の直線状のライン配線33は全体としてストライプ状に設けられている。また、複数のTFD素子31は個々のライン配線33に適宜の間隔をおいて接続され、それらのTFD素子31にドット電極23bが接続されている。図5では、ライン配線33を少ない本数で模式的に描いてあるが、実際には多数本、例えば240本程度が形成される。また、TFD素子31及びドット電極23bはシール材13の四隅部分に対応するものだけを部分的に示してあるが、実際には、シール材13によって囲まれる領域内の全域に設けられる。また、TFD素子31及びドット電極23bは、模式的に大きく描かれているため、数が少ないように描かれているが、実際には図5の縦方向、すなわち上下方向の1列に、それぞれ、例えば320個程度形成されている。つまり、ドット電極23bは、例えば、縦×横=320×240個の数だけ設けられている。
図1において、素子基板12に対向するカラーフィルタ基板11に設けられる複数の線状電極23aは、図6に示すように、全体としてストライプ状に形成されている。これらの線状電極23aは、図4に示すように、カラーフィルタ基板11と素子基板12とをシール材13によって貼り合わせたとき、ライン配線33と直角の方向に延び、さらに、横列を成す複数のドット電極23bに平面的に重なり合う。このように、線状電極23aとドット電極23bとが重なり合う領域が、表示の最小単位である表示ドット領域を構成する。この表示ドット領域は図1および図2において符号Dで示す領域である。複数の表示ドット領域Dが縦方向及び横方向に複数個、マトリクス状に並べられた領域が表示領域Vである。この表示領域Vに文字、数字、図形等といった像が表示される。
本実施形態のように、R,G,Bの3色から成る着色要素19を用いてカラー表示を行う場合は、R,G,Bの3色に対応する3つの着色要素19に対応する3つの表示ドット領域Dによって1つの画素が形成される。他方、白黒又は任意の1色でモノカラー表示を行う場合は、1つの表示ドット領域Dによって1つの画素が形成される。
図5において、素子基板12を構成する第2基材16bの張出し部29上に実装される駆動用IC3は、走査信号を出力する駆動用IC3aと、データ信号を出力する駆動用IC3bとによって構成されている。第2基材16bの第1辺16cすなわち入力側の辺には外部接続用端子44が形成され、これらの端子44は駆動用IC3a及び3bの入力用端子、例えば入力用バンプにつながる。
外部接続端子44には、図示しない配線基板、例えば可撓性配線基板が、ハンダ付け、ACF(Anisotropic Conductive Film:異方性導電膜)、ヒートシール等といった導電接続手法によって接続される。この配線基板を介して、電子機器、例えば携帯電話機、携帯情報端末機から液晶表示装置1へ信号、電力等が供給される。
また、この第1辺16cに隣接する2つの辺16d及び16eの近傍に、それらの辺に沿って複数の配線49が形成されている。これらの配線49は、駆動用IC3aの出力用端子、例えば出力用バンプからシール材13を横切り、さらに、第1辺16cに対向する第2辺16fへ向かって延びている連続した配線である。また、素子基板12上に形成されたライン配線33は、シール材13を横切って駆動用IC3bの出力端子、例えば出力バンプに接続される。
図2において、反射層18には個々の表示ドット領域Dに対応して開口46が設けられる。これらの開口46は、矢印Aの方向から平面的に見て長方形状に形成されている。個々の表示ドット領域Dの中で反射層18が設けられた部分Rが反射部であり、開口46が形成された部分Tが透過部である。観察側から入射した外部光、すなわち素子基板12側から入射した外部光L0は、反射部Rで反射する。一方、図1の照明装置4の導光体7から出射した光L1は、透過部Tを透過する。
以下、本実施形態の液晶表示装置1について、その動作を説明する。図2において、太陽光、室内光等といった外部光が強い場合は、外部光L0が反射部Rで反射して液晶層14へ供給される。これにより、反射型表示が行われる。一方、図1の照明装置4が点灯した場合は、導光体7から出射する平面状の光が、図2の透過部Tを通して液晶層14へ供給される。これにより、透過型表示が行われる。このような反射型表示及び透過型表示を希望に応じて選択して実行することにより、半透過反射型の表示が行われる。
液晶層14を挟持する線状電極23a及びドット電極23bの一方、本実施形態では線状電極23aに走査信号が印加される。一方、線状電極23a及びドット電極23bの他方、本実施形態ではドット電極23bにデータ信号が印加される。走査信号とデータ信号が印加された表示ドット領域Dに付属するTFD素子31はON状態となり、当該表示ドット領域Dにおける液晶分子の配向状態が該表示ドット領域Dを通過する光を変調するように維持される。そして、この変調された光が図1の偏光板27bを通過するか、しないかによって、素子基板12の外側に、文字、数字、図形等といった希望の像が表示される。外部光L0を用いて表示が行われる場合が反射型表示であり、透過光L1を用いて表示が行われる場合が透過型表示である。
本実施形態に係る液晶表示装置においては、図5において、配線49は、シール材13の内側に位置する部分である内側配線49cと、シール材13の外側に位置する部分である外側配線49dとを有する。また、ライン配線33も、シール材13の内側に位置する部分である内側配線33cと、シール材13の外側に位置する部分である外側配線33dとを有する。なお、シール材13と重なる部分の配線は内側配線である。
外側配線33d、49dと内側配線33c、49cとは継ぎ目のない連続した1本の配線を形成している。仮に、外側配線と内側配線とが別々の配線であって、それらが導通材によって導電接続されるような構成を考えると、その導電接続部分において接続不良が発生する可能性がある。これに対し、外側配線と内側配線とが1本の配線となっていれば、そのような接続不良の心配がない。
図7(a)は、図5の配線49におけるB−B線に沿った外側配線49dのうちの1本の配線の断面を示している。この配線の断面構造は、ライン配線33の外側配線33dにおいても同じである。この外側配線33dおよび49dは、第2基材16bの上に耐蝕性材料としてのTaWによって第1層42を形成し、その上に絶縁材料としてのTaOx(酸化タンタル)によって第2層43を形成した積層構造を有している。外側配線33dおよび49dは、シール材13の外側に位置しているので、内側配線33cおよび49cに比べて水分やよごれが付着し易い。つまり、外側配線33dおよび49dは内側配線33cおよび49cに比べて腐蝕し易い環境下にある。
ところで、配線抵抗を下げることを念頭に置くと、配線の材料としては、低抵抗材料、例えばCrが好適に用いられる。しかし、Crは水分や汚れによって腐蝕を生じ易い。配線に腐蝕が生じた場合、配線の抵抗値が変化したり配線が断線したりすることにより、液晶表示装置の表示部に表示むらが生じるおそれがある。このことに関連して、本実施形態においては、外側配線33dおよび49dを耐蝕性材料であるTaWおよび同じく耐蝕性材料であるTaOxの積層構造にした。これにより、外側配線33dおよび49dはCr等といった低抵抗材料を用いた場合に比べて腐蝕し難くなる。
一方、図7(b)は図5の配線49におけるC−C線に沿った内側配線49cのうちの1本の断面を示している。この配線の断面構造は、ライン配線33の内側配線33cにおいても同じである。この内側配線33cおよび49cは、外側配線と同じ積層構造、すなわち、第1層42および第2層43の上に、さらに低抵抗材料としてのCrによって第3層41を形成した積層構造である。内側配線33cおよび49cは、シール材13の内側にあるので水分や汚れの影響を受けない。そのため、内側配線33cおよび49cは、低抵抗材料であるCrを用いて配線を形成しても腐蝕し難い。そして、このようにCrを用いれば、内側配線33cおよび49cの、ひいては、配線49全体の抵抗を低くすることができる。
上記内側配線33cおよび49c、ならびに外側配線33dおよび49dは、素子基板12上に図3のTFD素子31を形成する際に同時に形成することができる。すなわち、図3において、TFD素子31の第1金属36を形成するのと同時に第1層42を形成し、TFD素子31の絶縁膜37を形成するのと同時に第2層43を形成する。さらに、TFD素子31の第2金属38を形成するのと同時に第3層41を形成することができる。
図4において、シール材13の内部には、球形又は円筒形の導通材54が不規則な分散状態で含まれている。図5に示す素子基板12と図6に示すカラーフィルタ基板11とを図4に示すように貼り合わせたとき、矢印Eに示す部分において、素子基板12側の導通パッド部と、カラーフィルタ基板11側の線状電極23aの端部とが導通材54によって導通される。これにより、カラーフィルタ基板11側の電極23aが素子基板12側の配線49を通して駆動用IC3aに電気的に接続される。
なお、線状電極23aと配線49との導通は、図4の左辺側と右辺側との間で交互に実現されている。しかしながら、これに代えて、表示領域Vの上半分に関しては左辺側又は右辺側の一方で導通を行い、表示領域Vの下半分に関しては左辺側又は右辺側の他方で導通を行うという駆動方法を採用することもできる。
図8は、図1における素子基板12の張出し部29周辺を拡大して示している。図5に示すように、シール材13の外側には外側配線33dおよび49dが複数本配設されている。それぞれの配線の端部には、図16に示すようにIC接続用端子47が形成されている。これらのIC接続用端子47は、素子基板12の張出し部29上において、駆動用IC3に、例えば、導電接合材としてのACF53によって接続される。
ACF53は、熱硬化性樹脂又は紫外線硬化性樹脂の内部に導電粒子を分散することによって形成されている。駆動用IC3の本体部分は熱硬化性樹脂等によって基板の張出し部29上に固着される。また、駆動用IC3の出力バンプとIC接続用端子47とが、さらには、駆動用IC3の入力バンプと外部接続用端子44とが、ACF53に含まれる導電粒子によって導電接続される。
本実施形態においては、図5において、シール材13の内側に配設される内側配線33cおよび49cに関しては、水分による腐蝕、および異物の付着による短絡のおそれはほとんどない。一方、シール材13の外側に配設される外側配線33dおよび49dに関しては、耐蝕性材料を用いて配線を形成したので、水分による腐蝕のおそれはない。しかしながら、配線上に異物が付着することによる配線間の短絡が生じるおそれがある。従来、上記のような異物の付着による配線間の短絡が生じる問題に対しては、以下のような対策がとられていた。
すなわち、図16に示すように、シール材13の外側に位置する素子基板12の張出し部29の全体に、外側配線33dおよび49d、ならびに駆動用IC3aおよび3bを覆うようにモールド材56が設けられる。このモールド材56には、例えばシリコーン樹脂が用いられる。この構造によれば、外部からの異物が配線上に付着することを防ぐことができ、配線間において短絡が発生することを防ぐことができる。しかしながら、この従来の構造では、駆動用IC3を素子基板12上に実装するときには外側配線33dおよび49dは外部に露出している状態にあり、駆動用IC3の実装工程において配線に異物が付着するおそれがある。
図8に示すように、本実施形態における基板張出し部29上の配線被覆構造は、図16のモールド材56に代えてカバー材55を設けた。このカバー材55は、外側配線33dおよび49d上であり、ACF53より素子基板12に近い位置に、ACF53にもぐり込むように設けてある。具体的には、図8に示すように、カバー材55は外側配線33dおよび49dとACF53との間の位置に配設される。このとき、ACF53はカバー材55の片側の一部を隙間なく覆うように形成される。これにより、外側配線33dおよび49dを確実にカバーできる。また、カバー材55の他方側にシール材13が設けられる。このシール材13も、カバー材55の一部を隙間なく覆うように設けられる。これにより、外側配線33dおよび49dを確実にカバーできる。
この構造によれば、駆動用IC3をACF53を用いて素子基板12に実装するときには、外側配線33dおよび49dは既にカバー材55によって覆われている。従って、駆動用IC3の実装工程において外側配線33dおよび49dに異物が付着するのを防ぐことができる。
なお、本実施形態において、カバー材55は、図1に示すフォトスペーサ15と同じ材料を用いて形成することができる。こうすれば、カバー材55はフォトスペーサ15を形成するときに同時に形成することができるので、新たに製造工程を増やす必要が無い。
このフォトスペーサ15には、感光性樹脂であるアクリル系材料を用いる。そして、フォトスペーサ15は、そのアクリル系材料をフォトリソグラフィ処理を用いてパターニングすることによって形成する。そのため、フォトスペーサ15はエッチング処理を必要としないので容易に形成することができる。従って、カバー材55に関しても、フォトスペーサ15と同じ工程によって形成するので、フォトリソグラフィ処理により容易に形成することができる。
また、フォトスペーサ15およびカバー材55に用いられる材料は、主にアクリル系材料である。このアクリル系材料は耐蝕性が無い場合が殆どであり、さらに吸湿性の材料である場合も考えられる。これらの材料を用いたカバー材55によって覆われた外側配線33dおよび49dは、カバー材55に含まれる水分によって腐蝕するおそれがある。しかしながら、本実施形態における外側配線33dおよび49dは、耐蝕性材料によって形成するようにした。これにより、仮にカバー材55に水分が含まれていたとしても、外側配線33dおよび49dの腐蝕を防ぐことができる。
(電気光学装置の第2実施形態)
次に、本発明に係る電気光学装置の他の実施形態を説明する。本実施形態においても、図1の液晶表示装置1に本発明を適用するものとする。従って、本実施形態において、第1実施形態と同じ要素は同じ符号を付して示すことにして、その説明は省略する。
図9は、本実施形態で用いるTFD素子およびドット電極を示している。第1実施形態においては、図3に示すように、TFD素子31とドット電極23bは離れた位置に配設し、第2TFD素子32bから延びる第2金属38の先端に重なるように、ドット電極23bを形成している。本実施形態においては、図9に示すように、TFD素子31の上にアクリル系材料から成るオーバーコート層57を形成し、さらにその上にドット電極23bを形成する。オーバーコート層57には、例えば、フォトリソグラフィ処理によってコンタクトホール62を形成する。このコンタクトホール62において、第2金属38とドット電極23bとを導通させている。
上記のように、本実施形態においてはドット電極23bの下にオーバーコート層57を設けることにより、ドット電極23bの層とTFD素子31の層とを別の層に分けて形成した。この構造は、図3に示すようにドット電極23bとTFD素子31とを同じ層に形成する構造に比べて、素子基板12上の表面を有効に活用できる。つまり、ドット電極23bの面積、すなわち画素面積を大きくすることができるので、液晶表示装置1によってより精細な表示ができる。
本実施形態は以上のように構成されるので、図8に示すカバー材55を図9に示す電極23b下のオーバーコート層57と同じ材料を用いて形成することができる。従って、カバー材55は電極23bの下のオーバーコート層57を形成するときに同時に形成することができるので、その場合には新たに製造工程を増やす必要が無い。
このオーバーコート層57は、感光性樹脂をフォトリソグラフィ処理を用いてパターニングすることによって形成する。そのため、エッチング処理を必要としないので容易に形成することができる。従って、カバー材55をオーバーコート層57と同じ工程で形成する場合には、フォトリソグラフィ処理だけにより容易に形成することができる。
また、電極下のオーバーコート層57およびカバー材55に用いられる材料は、主にアクリル系材料である。このアクリル系材料は耐蝕性が無い場合が殆どであり、さらに吸湿性の材料である場合も考えられる。これらの材料を用いたカバー材55によって覆われた外側配線33dおよび49dは、カバー材55に含まれる水分によって腐蝕するおそれがある。しかしながら、本実施形態にいても外側配線33dおよび49dは、耐蝕性材料によって形成でき、こうすれば、仮にカバー材55に水分が含まれていたとしても、外側配線33dおよび49dの腐蝕を防ぐことができる。
(その他の実施形態)
上記それぞれの実施形態では、外側配線33dおよび49dをカバーするカバー材55の材料に、図2に示すフォトスペーサ15、または図9に示すドット電極23b下のオーバーコート層57と同じ材料を用いて形成した。しかしながら、カバー材55は、それらに代えて、図2に示すカラーフィルタ基板11において着色要素19の上に設けたオーバーコート層22と同じ材料を用いて形成することもできる。
上記それぞれの実施形態では、TFD素子を用いた液晶表示装置に本発明を適用したが、本発明は、TFD素子以外の2端子型スイッチング素子を用いたアクティブマトリクス方式の液晶表示装置にも適用できる。また、本発明は、TFT(Thin Film Transistor)等といった3端子型スイッチング素子を用いたアクティブマトリクス方式の液晶表示装置にも適用できる。また、本発明は、スイッチング素子を用いない単純マトリクス方式の液晶表示装置にも適用できる。
また、本発明は、液晶表示装置以外の電気光学装置、例えば、有機EL装置、無機EL装置、プラズマディスプレイ装置(PDP:Plasma Display)、電気泳動ディスプレイ(EPD:Electrophoretic Display)、フィールドエミッションディスプレイ装置(FED:Field Emission Display:電界放出表示装置)にも適用できる。
(電気光学装置の製造方法の第1実施形態)
以下、本発明に係る電気光学装置の製造方法の実施形態を図1に示した液晶表示装置1を製造する場合を例に挙げて説明する。図10は、液晶表示装置の製造方法の一実施形態を工程図として示している。図10において、工程P1から工程P6が図1の素子基板12を形成するための工程である。また、工程P11から工程P18が図1のカラーフィルタ基板11を形成するための工程である。また、工程P21から工程P28がそれらの基板を組み合わせて液晶表示装置を完成させるための工程である。
なお、本実施形態の製造方法では、図1に示す素子基板12およびカラーフィルタ基板11を1つずつ形成するのではなく、素子基板12に関しては、複数の素子基板12を形成できる大きさの面積を有する素子側マザー基材を用いて複数の素子基板12を同時に形成する。また、カラーフィルタ基板11に関しては、複数のカラーフィルタ基板11を形成できる大きさの面積を有するカラーフィルタ側マザー基材を用いて複数のカラーフィルタ基板11を同時に形成する。素子側マザー基材およびカラーフィルタ側マザー基材は、例えば、透光性ガラス、透光性プラスチック等によって形成される。
まず、図10の工程P1において、素子側マザー基材の表面に図3のTFD素子31、図5の配線33および配線49を形成する。なお、配線33および配線49の第1層42は、TFD素子31の第1金属36と同時に、例えばTaWによって形成する。また、配線33および配線49の第2層43は、陽極酸化処理によってTFD素子31の絶縁膜37と同時に形成する。また、内側配線33cおよび内側配線49cの第3層41は、TFD素子31の第2金属38と同時に、例えばCrによって形成する。
次に、工程P2において、図3の電極23bをTFD素子31の第2金属38に重なるように、例えばITOによって形成する。次に、工程P3において、図2のフォトスペーサ15をフォトリソグラフィ処理によって形成する。また同時に、図8のカバー材55を形成する。なお、フォトスペーサ15は図2の表示用ドット領域D以外の領域に形成することが望ましい。また、カバー材55は図5に示すように、外側配線33dおよび49dの全てを覆うように形成することが望ましい。
カバー材55は、例えばアクリル系樹脂によって形成できる。アクリル系樹脂に対する焼成の温度は250℃以下であることが望ましい。カバー材55を焼成するためには素子基板12を高温の雰囲気中にさらす必要がある。こうした場合、素子基板12上に形成したTFD素子31が高温によって劣化して、オフ状態のときに絶縁性を保つことができなくなくなるおそれがある。カバー材の焼成温度が250℃以下であれば、TFD素子31の特性が劣化することを防止できる。
また、カバー材55の厚さは3〜10μmであることが望ましい。その理由は、3μm未満であると、仮にカバー材55の上に異物が載った場合、カバー材55が薄すぎて配線間の短絡を防止できないおそれがあるからである。また、10μmを超えると、駆動用IC3のバンプの高さに対してカバー材55の厚さが厚すぎてしまうため、素子基板12の張出し部29上に駆動用IC3を実装する際、素子基板12と駆動用IC3との間において導通不良が発生するおそれがあるからである。カバー材55の厚さを3〜10μmに形成すれば、素子基板12と駆動用IC3との間において導通不良が発生せず、且つ外側配線33dおよび49dにおける配線間の短絡を確実に防止できる。
この工程P3において、図5の外側配線33dおよび49dの上にカバー材55を形成するようにしたので、外側配線33dおよび49d上に異物が付着することを防ぐことができる。こうすれば、配線間の短絡が生じることを防止できる。また、カバー材55は図2のフォトスペーサ15と同時に形成するようにしたので、新たに製造工程を増やすことなくカバー材55を設けることができる。
さらに工程P4において、配向膜24bを塗布や印刷等によって形成し、工程P5において、その配向膜26bに配向処理、例えばラビング処理を施す。次に、工程P6において、例えばエポキシ系の樹脂を材料として印刷等によって図1のシール材13を形成する。以上により、素子側マザー基材の上に複数の素子基板12が形成されて素子側マザー基板が形成される。
次に図10の工程P11において、カラーフィルタ側マザー基材の表面上に図2の樹脂層17の第1層17aを、例えば感光性レジスト材料を材料としてフォトリソグラフィ処理によって形成する。この処理の際に、ランダムに分散した多数の凹凸によって形成される凹凸パターンが第1層17aの表面に形成される。
その後、図2において、第1層17aの上に同じ材料の第2層17bを薄く塗布して、樹脂層17を形成する。第2層17bを積層するのは、凹部または凸部の表面を滑らかにするためである。次に、図10の工程P12において、図2の反射膜18を、例えばAlやAl合金等を材料としてフォトリソグラフィ処理およびエッチング処理によって形成する。このとき、表示用ドット領域Dごとに開口46を形成することにより、光反射部Rと透光部Tを形成する。樹脂層17の表面には凹凸パターンが形成されているので、その上に積層された反射膜18に光が当たって反射する場合には、その反射光は散乱光となる。
次に、工程P13において、図2の遮光部材21を、例えばCrを材料としてフォトリソグラフィ処理およびエッチング処理によって所定のパターン(例えば、複数の表示用ドット領域Dの周りを埋めるような格子状パターン)に形成する。次に、工程P14において、図2の着色要素19を形成する。着色要素19については、R,G,Bの各色ごとに順々に形成する。例えば、各色の顔料や染料を感光性樹脂に分散させて成る着色材料をフォトリソグラフィ処理によって所定の配列に形成する。次に、工程P15において、図2のオーバーコート層22を、例えばアクリル樹脂、ポリイミド樹脂等といった感光性樹脂を材料としてフォトリソグラフィ処理によって形成する。
次に、図10の工程P16において、図2の線状電極23aをITOを材料としてフォトリソグラフィ処理およびエッチング処理によって形成し、さらに工程P17において図2の配向膜24aを形成し、さらに工程P18において、配向処理としてのラビング処理を行う。以上により、カラーフィルタ側マザー基材の上に複数のカラーフィルタ基板11が形成されてカラーフィルタ側マザー基板が形成される。
その後、図10の工程P21において、素子側マザー基板とカラーフィルタ側マザー基板とを貼り合わせる。これにより、素子側マザー基板とカラーフィルタ側マザー基板とが個々の液晶表示装置の領域において図1のシール材13を挟んで貼り合わされた構造の大面積のパネル構造体が形成される。
次に、以上のようにして形成された大面積のパネル構造体に含まれるシール材13を、工程P22において硬化させて両マザー基板を接着する。次に、工程P23において、パネル構造体を1次切断、すなわち1次ブレイクして、図1の液晶パネル2の複数が1列に並んだ状態で含まれる中面積のパネル構造体、いわゆる短冊状のパネル構造体を複数形成する。シール材13には予め適所に開口が形成されており、上記の1次ブレイクによって短冊状のパネル構造体が形成されると、そのシール材13の開口が外部に露出する。
次に、図10の工程P24において、上記のシール材13の開口を通して各液晶パネル部分の内部へ液晶を注入し、その注入の完了後、その開口を樹脂によって封止する。次に工程P25において、2回目の切断、すなわち2次ブレイクを行い、短冊状のパネル構造体から図1に示す個々の液晶パネル2を切り出す。
次に、図10の工程P26において、図1の駆動用IC3を実装する。このとき、図5の外側配線33dおよび49dの上には、図10の工程P2において形成されたカバー材55が載っている。従って、工程P26において駆動用IC3を実装する際には、上記のカバー材55の働きにより、外側配線33dおよび49d上に異物が付着することを防止できる。
次に、工程P27において、図1の液晶パネル2に偏光板27aおよび27bを貼着によって装着する。さらに工程P28において、図1の照明装置4を取り付ける。これにより、液晶表示装置1が完成する。
以上のように、本実施形態に係る液晶表示装置の製造方法においては、図10の工程P3において、図8に示したように、外側配線33dおよび49d上にカバー材55をフォトリソグラフィ処理によって形成した。これにより、外側配線33dおよび49d上に異物が付着することを防止できるので、外側配線33dおよび49dにおける配線間に短絡が生じることを防止できる。
また、このカバー材55の形成工程P3は、駆動用IC3を素子基板12上に実装する工程P26より前に行われる。従って、駆動用IC3を実装する際には外側配線33dおよび49d上にカバー材55が既に形成されている。これにより、工程P26において駆動用IC3を実装する際に、異物が外側配線33dおよび49d上に付着することを防止できる。さらに、カバー材55の形成工程は、図10の工程P3でフォトスペーサ15(図2参照)を形成するときに同時に行う。従って、新たに製造工程を増やすことなくカバー材55を形成することができる。
(電気光学装置の製造方法の第2実施形態)
次に、本発明に係る電気光学装置の製造方法の他の実施形態を説明する。本実施形態では、図9に示す構造のドット電極23bを有する電気光学装置を製造するものとする。また、この電気光学装置における電極23b以外の構成は図1に示した電気光学装置と同じであるとする。
図11は、本実施形態に係る液晶表示装置の製造方法を工程図として示している。図11において、工程P31から工程P37が図1の素子基板12を形成するための工程である。また、工程P11から工程P18が図1のカラーフィルタ基板11を形成するための工程である。また、工程P21から工程P28がそれらの基板を組み合わせて液晶表示装置を完成させるための工程である。
工程P11から工程P18に至るカラーフィルタ基板の形成工程は、図10に示した先の実施形態の場合と同じであるので、これらの工程に関する説明は省略する。また、工程P21から工程P28に至る工程も図10に示した先の実施形態の場合と同じであるので、これらの工程に関する説明も省略する。
まず、図11の工程P31において、図3のTFD素子31、図5の配線33および配線49を形成する。なお、配線33および配線49の第1層42は、TFD素子31の第1金属36と同時に、例えばTaWによって形成する。また、配線33および配線49の第2層43は、陽極酸化処理によってTFD素子31の絶縁膜37と同時に形成する。また、内側配線33cおよび内側配線49cの第3層41は、TFD素子31の第2金属38と同時に、例えばCrによって形成する。
次に、工程P32において、図9のオーバーコート層57を、例えば感光性樹脂であるアクリル樹脂によって基材16b上に形成し、同時に、図1のカバー材55を同じ材料によって形成する。このとき、オーバーコート層57の適所にコンタクトホール62も形成される。次に、工程P33において、図9の電極23bをITOによって形成する。このとき、コンタクトホール62において電極23bとTFD素子31の第2電極38との導通がとられる。
次に、工程P34において図1のフォトスペーサ15が形成され、さらに工程P35において図1の配向膜24bが形成される。次に、工程P36において、配向膜24bにラビング処理が施され、さらに工程P37において、図1のシール材13が形成される。以上により、素子側マザー基材の上に複数の素子基板12が形成されて素子側マザー基板が形成される。
以上のように、本実施形態に係る液晶表示装置の製造方法においては、図8に示したように、外側配線33dおよび49d上にカバー材55をフォトリソグラフィ処理によって形成した。これにより、外側配線33dおよび49d上に異物が付着することを防止できるので、外側配線33dおよび49dにおける配線間に短絡が生じることを防止できる。
また、このカバー材55の形成工程P32は、駆動用IC3を素子基板12上に実装する工程P26より前に行われる。従って、駆動用IC3を実装する際には外側配線33dおよび49d上にカバー材55が既に形成されている。これにより、工程P26において駆動用IC3を実装する際に、異物が外側配線33dおよび49d上に付着することを防止できる。さらに、図11の工程P32におけるカバー材55を形成する工程は、図9のTFD素子31の上にオーバーコート層57を形成するときに同時に行う。従って、新たに製造工程を増やすことなくカバー材55を形成することができる。
(電気光学装置の製造方法の第3実施形態)
次に、本発明に係る電気光学装置の製造方法のさらに他の実施形態を説明する。本実施形態においても、図1の液晶表示装置1を製造するものとする。図12は、本実施形態に係る液晶表示装置の製造方法を工程図として示している。図12において、工程P41から工程P47が図1の素子基板12を形成するための工程である。また、工程P11から工程P18が図1のカラーフィルタ基板11を形成するための工程である。また、工程P21から工程P28がそれらの基板を組み合わせて液晶表示装置を完成させるための工程である。
なお、工程11から工程P18に至るカラーフィルタ基板の形成工程は、図10に示した先の実施形態の場合と同じであるので、これらの工程に関する説明は省略する。また、工程P21から工程P28に至る工程も図10に示した先の実施形態の場合と同じであるので、これらの工程に関する説明も省略する。
図12において、工程P41および工程P42おいては、図10の工程P1および工程P2と同じ処理を行う。また、図12の工程P45から工程P47においては、図10の工程P4から工程P6と同じ処理を行う。図10の実施形態では、工程P3においてのフォトスペーサ15とのカバー材55を同時に形成した。これに対し本実施形態では、図12の工程P43および工程P44において、フォトスペーサ15とカバー材55を別々に形成する。
さらに、カバー材55は工程P15のオーバーコート層と同じ材料によって形成する。具体的には、図5の素子基板12の張出し部29上に感光性樹脂材料を塗布して一様な厚さの膜を成膜する。この感光性樹脂材料は、図12の工程P15において形成するオーバーコート層22(図2参照)と同じアクリル樹脂を用いる。これにより、材料のコストを減らすことができる。
次に、フォトリソグラフィ処理により不要なアクリル樹脂を除去し、図8に示すように外側配線33dおよび49dの上にカバー材55を形成する。これにより、外側配線33dおよび49d上に異物が付着することを防止できるので、外側配線33dおよび49dにおける配線間に短絡が生じることを防止できる。
また、このカバー材55の形成工程P44は、駆動用IC3を素子基板12上に実装する工程P26より前に行われる。従って、駆動用IC3を実装する際には外側配線33dおよび49d上にカバー材55が既に形成されている。これにより、工程P26において駆動用IC3を実装する際に、異物が外側配線33dおよび49d上に付着することを防止できる。
(電子機器の実施形態)
次に、本発明に係る電子機器の実施形態を図面を用いて説明する。図13は、本発明に係る電子機器の一実施形態のブロック図を示している。ここに示す電子機器は、液晶表示装置1と、これを制御する制御回路80とを有する。液晶表示装置1は、液晶パネル81と、半導体IC等で構成される駆動回路82とを有する。この液晶表示装置1は、図1に示した液晶表示装置1によって構成される。また、制御回路80は、表示情報出力源83と、表示情報処理回路84と、電源回路86と、タイミングジェネレータ87とを有する。
表示情報出力源83は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等から成るメモリと、磁気記録ディスクや光記録ディスク等から成るストレージユニットと、デジタル画像信号を同調出力する同調回路とを有する。この表示情報出力源83は、タイミングジェネレータ87によって生成された各種のクロック信号に基づいて、所定フォーマットの画像信号等の形で表示情報を表示情報処理回路84に供給する。
表示情報処理回路84は、シリアル−パラレル変換回路、増幅・反転回路、ローテーション回路、ガンマ補正回路、クランプ回路等といった周知の各種回路を備え、入力した表示情報の処理を実行して、その画像情報をクロック信号CLKと共に駆動回路82へ供給する。駆動回路82は、走査線駆動回路、データ線駆動回路及び検査回路を含む。また、電源回路86は、上記の各構成要素にそれぞれ所定の電圧を供給する。
図14は、本発明を電子機器の一例である携帯電話機に適用した場合の一実施形態を示している。ここに示す携帯電話機70は、本体部71と、これに開閉可能に設けられた表示体部72とを有する。液晶表示装置等といった電気光学装置によって構成された表示装置73は、表示体部72の内部に配置され、電話通信に関する各種表示は、表示体部72にて表示画面74によって視認できる。本実施形態では、表示装置73を図1の液晶表示装置1によって構成する。本体部71には操作ボタン76が配列されている。
表示体部72の一端部にはアンテナ77が伸縮自在に取付けられている。表示体部72の上部に設けられた受話部78の内部には、図示しないスピーカが配置される。また、本体部71の下端部に設けられた送話部79の内部には図示しないマイクが内蔵されている。表示装置73の動作を制御するための制御部は、携帯電話機の全体の制御を司る制御部の一部として、又はその制御部とは別に、本体部71又は表示体部72の内部に格納される。
図15は、電子機器の他の一例である携帯情報機器に本発明を適用した場合の実施形態を示している。ここに示す携帯情報機器90は、タッチパネルを備えた情報機器であり、電気光学装置としての液晶表示装置91を搭載している。この液晶表示装置91は図1の液晶表示装置1によって構成される。この情報機器90は、液晶表示装置91の表示面によって構成される表示領域Vと、その表示領域Vの下方に位置する第1入力領域W1とを有する。第1入力領域W1には入力用シート92が配置されている。
液晶表示装置91は、長方形状又は正方形状の液晶パネルと、同じく長方形状又は正方形状のタッチパネルとが平面的に重なり合う構造を有する。タッチパネルは入力用パネルとして機能する。タッチパネルは、液晶パネルよりも大きく、この液晶パネルの一端部から突き出した形状となっている。
表示領域V及び第1入力領域W1にはタッチパネルが配置されており、表示領域Vに対応する領域も、第1入力領域W1と同様に入力操作可能な第2入力領域W2として機能する。タッチパネルは、液晶パネル側に位置する第2面とこれと対向する第1面とを有しており、第1面の第1入力領域W1に相当する位置に入力用シート92が貼られている。
入力用シート92にはアイコン93及び手書き文字認識領域W3を識別するための枠が印刷されている。第1入力領域W1においては、入力用シート92を介してタッチパネルの第1面に指やペン等といった入力器具で荷重をかけることにより、アイコン93の選択や文字認識領域W3での文字入力等といったデータ入力を行うことができる。
一方、第2入力領域W2においては、液晶パネルの像を観察することができるほか、液晶パネルに例えば入力モード画面を表示させ、タッチパネルの第1面に指やペンで荷重をかけることにより、その入力モード画面内の適宜の位置を指定することができ、これにより、データ入力等を行うことができる。
(変形例)
本発明に係る電子機器としては、以上に説明した携帯電話機や携帯情報機器の他にも、パーソナルコンピュータ、液晶テレビ、デジタルスチルカメラ、腕時計、ビューファインダ型又はモニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、その他各種の機器が考えられる。
本発明に係る電気光学装置の一実施形態である液晶表示装置を示す断面図である。 図1の要部を拡大して示す断面図である。 図1の装置で用いられるスイッチング素子の一例を示す斜視図である。 図1の矢印Aに従った液晶表示装置の平面図である。 図1の矢印Aに従って素子基板を示す平面図である。 図1の矢印Aに従ってカラーフィルタ基板を示す平面図である。 (a)は図5のB−B線に従った断面図であり、(b)は図5のC−C線に従った断面図である。 図1の基板張出し部を拡大して示す断面図である。 本発明に係る電気光学装置の他の実施形態の主要部であるスイッチング素子の近傍の断面図である。 本発明に係る電気光学装置の製造方法の一実施形態を示す工程図である。 本発明に係る電気光学装置の製造方法の他の実施形態を示す工程図である。 本発明に係る電気光学装置の製造方法のさらに他の実施形態を示す工程図である。 本発明に係る電子機器の一実施形態を示すブロック図である。 本発明に係る電子機器の他の実施形態を示す斜視図である。 本発明に係る電子機器のさらに他の実施形態を示す斜視図である。 従来の電気光学装置の一例の要部を示す断面図である。
符号の説明
1.液晶表示装置(電気光学装置)、 2.液晶パネル、
3a,3b.駆動用IC(半導体要素)、 4.照明装置、 6.光源、 7.導光体、 11.カラーフィルタ基板、 12.素子基板、 13.シール材、14.液晶、
15.フォトスペーサ、 16a、16b.基材 17a、17b.樹脂層、
18.反射層 19.着色要素、 21.遮光部材 22.オーバーコート層、
23a.線状電極、 23b.ドット電極、 24a,24b.配向膜、
26a,26b.位相差板、 27a,27b.偏光板、 29.張出し部、
31.TFD素子、33.ライン配線、 33c.ライン配線の内側配線、
33d.ライン配線の外側配線、 36.第1金属、 37.絶縁膜、
38.第2金属、 49、配線、 49c.内側配線、 49d.外側配線、
41.第3層、 42.第1層、 43.第2層、 44.外部接続用端子、
47.IC接続用端子、 53.ACF(導電接合材)、 54.導通材、
55.カバー材、 56.モールド材、 57.オーバーコート層、
62.コンタクトホール、 70.携帯電話機(電子機器)、 73.液晶表示装置、
90.携帯情報機器(電子機器)、 91.液晶表示装置、 D.表示ドット領域、
L0.外部光、 L1.透過光、 R.反射部、 T.透過部、V.表示領域、

Claims (13)

  1. 電気光学物質を支持する基板と、
    前記電気光学物質の外側に配置されるように前記基板上に設けられるシール材と、
    前記シール材を横切って設けられる配線と、
    前記配線と導電接続するように導電接合材によって前記基板上に実装される半導体要素と、
    前記シール材の外側に位置する前記配線上であって前記導電接合材よりも前記基板に近い位置に設けられたカバー材と
    を有することを特徴とする電気光学装置。
  2. 請求項1に記載の電気光学装置において、前記配線は耐蝕性材料により形成されることを特徴とする電気光学装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の電気光学装置において、光の波長を選択する着色要素と、該着色要素の上に設けられるオーバーコート材とを有し、前記カバー材は前記オーバーコート材と同じ材料であることを特徴とする電気光学装置。
  4. 請求項1または請求項2に記載の電気光学装置において、前記基板上に設けられるフォトスペーサをさらに有し、前記カバー材は前記フォトスペーサと同じ材料であることを特徴とする電気光学装置。
  5. 請求項1または請求項2に記載の電気光学装置において、前記電気光学物質に電圧を印加する電極と、該電極の下に設けられるオーバーコート材とを有し、前記カバー材は前記オーバーコート材と同じ材料であることを特徴とする電気光学装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1つに記載の電気光学装置において、前記カバー材は感光性樹脂材料であることを特徴とする電気光学装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1つに記載の電気光学装置において、前記カバー材は250℃以下の温度で焼成ができる材料であることを特徴とする電気光学装置。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか1つに記載の電気光学装置において、前記カバー材の厚さは3〜10μmであることを特徴とする電気光学装置。
  9. 基板上に配線を形成する配線形成工程と、
    前記基板および前記配線上にシール材を形成するシール材形成工程と、
    前記シール材の外側の基板上に半導体要素を実装する半導体要素実装工程と、
    前記配線形成工程と半導体実装工程との間で行われ、前記シール材の外側に位置する配線上にカバー材を形成するカバー材形成工程と
    を有することを特徴とする電気光学装置の製造方法。
  10. 請求項10に記載の電気光学装置の製造方法において、前記配線形成工程では、前記配線を耐蝕性材料によって形成することを特徴とする電気光学装置の製造工程。
  11. 請求項10または請求項11に記載の電気光学装置の製造方法において、前記基板上にフォトスペーサを形成する工程をさらに有し、前記カバー材形成工程は、前記フォトスペーサ形成工程と同じ工程であることを特徴とする電気光学装置の製造方法。
  12. 請求項10または請求項11に記載の電気光学装置の製造方法において、前記基板上に電極を形成する工程を有し、該電極形成工程の前にオーバーコート層を形成する工程をさらに有し、前記カバー材形成工程は、前記オーバーコート層形成工程と同じ工程であることを特徴とする電気光学装置の製造方法。
  13. 請求項1から請求項9のいずれか1つに記載の電気光学装置を有することを特徴とする電子機器。

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