JP2005308658A - 表面プラズモン共鳴センサ装置 - Google Patents

表面プラズモン共鳴センサ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005308658A
JP2005308658A JP2004128986A JP2004128986A JP2005308658A JP 2005308658 A JP2005308658 A JP 2005308658A JP 2004128986 A JP2004128986 A JP 2004128986A JP 2004128986 A JP2004128986 A JP 2004128986A JP 2005308658 A JP2005308658 A JP 2005308658A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
plasmon resonance
light
metal film
surface plasmon
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004128986A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4463610B2 (ja
Inventor
Takaaki Shimazaki
隆章 嶋崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rohm Co Ltd
Original Assignee
Rohm Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Rohm Co Ltd filed Critical Rohm Co Ltd
Priority to JP2004128986A priority Critical patent/JP4463610B2/ja
Publication of JP2005308658A publication Critical patent/JP2005308658A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4463610B2 publication Critical patent/JP4463610B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)
  • Semiconductor Lasers (AREA)

Abstract

【課題】小型で安価な表面プラズモン共鳴センサ装置を提供する。
【解決手段】半導体レーザ部10は、垂直共振器型面発光レーザである。センサ部20は、第2多層反射膜15上に設けられた誘電体膜22と、その上に設けられた金属膜23と、その表面に固定化された受容体26とを具備する。誘電体膜22の上面には、同心円状の凹凸からなるグレーティングが設けられており、その表面に沿って金属膜23が形成されている。金属膜23の凹凸表面には受容体26が結合している。また、金属膜23は、中心部が開口している。開口部24の近傍には、光ファイバープローブ27が設けられ、開口部24から漏れ出す近接場光25が検出される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、検体の有無の検知あるいは種類の検出あるいは濃度の測定などを光学的に実施するための、面発光レーザを利用した表面プラズモン共鳴センサ装置に関するものである。
近年、医療や健康、食品、創薬、化学、生化学などの分野で、アンモニウムイオンやナトリウムイオンなどの化学物質、あるいはDNAや抗原抗体などの生体物質を検知、検出、定量する技術の重要性が増している。特に、表面プラズモン共鳴を利用して極微量な物質を高感度、迅速、簡易に検知、検出、定量できる表面プラズモン共鳴センサ装置が数多く提案されている(特許文献1)。
この種の表面プラズモン共鳴センサ装置の基本的要素は、図9に示すように、発光素子51および高屈折率の光透過性基板53およびその上面に配置した導電性薄膜54および受光素子52である。光波が高屈折率の光透過性基板53を通って導電性薄膜54の下面に全反射条件を満たす角度θで入射するとき、入射波は導電性薄膜の上面に一旦滲み出てエバネッセント波となってから、光透過性基板53側に再び戻って反射波となり受光素子52に到達する。エバネッセント波とは導電性薄膜表面に局在する表面波であり、導電性薄膜表面から垂直方向に離れるに従って振幅が減衰する光波である。p偏光に由来するエバネッセント波の波数と導電性薄膜54表面に存する電子に由来する表面プラズモンの波数が一致するとき共鳴が生じて入射波エネルギーが共鳴エネルギーに転化し、反射波エネルギーはほとんどゼロになる。共鳴を実現する入射波の入射角をプラズモン共鳴角といい、入射角とプラズモン共鳴角とが一致するとき共鳴が生じて反射波エネルギーは最小になる。エバネッセント波の波数はプラズモン共鳴角のほかに導電性薄膜54表面付近の誘電率(屈折率)にも依存する。導電性薄膜54表面に生体分子が相互作用する反応層があり、相互作用によって誘電率が変化したとき、プラズモン共鳴角も変化する。このプラズモン共鳴角のシフトの有無によって反応層の誘電率変化の有無がわかり、そのシフト量によって誘電率の変化量がわかる。
特開昭61−292045号
しかしながら、上記従来例には以下のような課題があった。すなわち、プラズモン共鳴角を見出すために入射波の入射角を変化させなければならず、装置が大型で高価になるという課題があった。また、発光素子と導電性薄膜が離れているため装置が大型になるという課題があった。
本発明の目的は、上述の技術的課題を解決し、小型で安価な表面プラズモン共鳴センサ装置を提供することである。
本発明によれば、面発光レーザと、該面発光レーザの発光面上に設けられた導電膜と、を備え、前記導電膜は、周期的な凹凸パターンを有するとともに一部が開口していることを特徴とする表面プラズモン共鳴センサ装置が提供される。
本発明においては、面発光レーザ上に、周期的な凸凹パターンを有し一部が開口している導電膜が配置される。凸凹パターンはグレーティングとして機能し、その周期と面発光レーザから誘導放出された光の波長が整合したとき、導電膜の表面に存する表面プラズモンと光が相互作用して表面プラズモン共鳴が生起する。このとき開口部から漏れ出る近接場光は表面プラズモン共鳴の影響を受けて強められる。ところが、検体が導電膜上に付着していくと共鳴状態は崩れ、開口部から漏れ出る近接場光は共鳴状態のときより弱まっていく。本発明は、こうした現象を利用する新規な表面プラズモン共鳴センサ装置であり、開口部から漏れ出る近接場光を検知することで導電膜に付着した検体の有無や濃度を知ることができる。
本発明によれば、光源を動かすことなく、表面プラズモン共鳴を起こさせることができるので、小型で安価な表面プラズモン共鳴センサ装置を実現することができる。
本発明において、前記導電膜が、同心円状の周期的な凹凸パターンを有することとしてもよい。こうすることにより、効率的に表面プラズモン共鳴を起こさせることができる。
本発明において、導電膜の少なくとも一部に、検体を特異的に認識する受容体が配置してもよい。こうすることにより、検出部となる導電膜表面に検体を効率よく捕獲することが可能となり、検体の付着による近接場光強度の変化が大きくなり、測定精度が安定的に向上する。
面発光レーザの発光面と導電膜との間に、少なくとも1種類以上の誘電体膜を配置してもよい。
開口部に散乱体が配置された構成としてもよく、また、開口部に蛍光体が配置された構成としてもよい。こうすることにより散乱波が伝搬光に変換され、近接場光の強度変化をより確実に検出することができる。この場合、開口部の近傍に、光導波路が配置してもよい。このようにすれば、伝搬光を光導波路に導くことにより、安定的に受光することができ、測定精度を向上させることができる。
開口部の近傍に、光ファイバープローブが配置された構成としてもよい。近接場光は非伝搬波であり開口部付近に波長程度の範囲で局在する光であるので、それ以上離れたところで近接場光を検出することは困難である。上記構成によれば、こうした近接場光を好感度で検出することができる。
本発明において、面発光レーザの構成としては種々の形態を採用することができる。たとえば、半導体基板上に、第一の多層反射膜、活性層、第二の多層反射膜がこの順で積層してなる半導体レーザとすることができる。この場合、凹凸パターンを有する金属膜は、第二の多層反射膜上に設けられる。この場合、基板裏面には第一の電極を設けるとともに金属膜の周囲には第二の電極を設け、活性層への電流注入が円滑に行われる構成とすることができる。
以上説明したように本発明によれば、面発光レーザを用いた装置構成を採用しているため、小型で安価なセンサ装置を実現することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態に係る表面プラズモン共鳴センサ装置を示す。このセンサ装置は、半導体レーザ部10と、その上に設けられたセンサ部20とにより構成されている。
半導体レーザ部10は、n型とp型の半導体多層膜反射鏡を活性層の上下に配置した垂直共振器型面発光レーザ(VCSEL: Vertical Cavity Surface Emitting Laser。以下、単に面発光レーザ素子と称する。)であり、光の共振する方向が基板面に対して垂直に設けられている。図1に示すように、半導体基板11上に、n型の導電型を有する第1多層反射膜12と、多重量子井戸活性層13と、p型の導電型を有する光閉じ込め層14および第2多層反射膜15がこの順で積層し、多重量子井戸活性層13から上部はメサ構造となっている。半導体基板11の裏面には裏面電極19が設けられている。
第1多層反射膜12の上面およびメサの側壁は、シリコン窒化膜16により被覆されている。第2多層反射膜15の上部において、シリコン窒化膜16が円形に開口しており、この開口部の縁部に沿って円環状の上部電極18が設けられている。
第2多層反射膜15の最上層はp型コンタクト層となっている。シリコン窒化膜16の開口部において、このp型コンタクト層上に、センサ部20が設けられている。
センサ部20は、第2多層反射膜15上に設けられた誘電体膜22と、その上に設けられた金属膜23と、金属膜23表面に固定された受容体26とを具備する構成となっている。誘電体膜22の上面には、同心円状の凹凸からなるグレーティングが設けられている。この誘電体膜22の表面に沿って金属膜23が形成されている。金属膜23は、下地の誘電体膜22の凹凸形状を反映し、凹凸表面を有する。この凹凸表面に、受容体26が結合している。金属膜23は、中心部が開口している。開口部24の近傍には、開口部24から漏れ出す近接場光25を検出する光ファイバープローブ27が設けられている。なお、開口部24で反射して、半導体基板11側に戻ってくる光を検出してもよい。
以下、このセンサ装置の動作について説明する。半導体レーザ部10において誘導放出された光は、誘電体膜22を通過して金属膜23に入射する。このときグレーティングの周期と入射した光の波長とが整合すると、表面プラズモン共鳴状態が発生し、開口部24から漏れ出る近接場光が強調される。
センサ部20表面、すなわち、金属膜23表面に試料を接触させると、試料中の所定の検体(被測定成分)が、金属膜23表面に固定された受容体26に結合する。検体が受容体26に結合することは、光学的にグレーティングの周期が変化することと等価であり、共鳴状態が崩れ、開口部から漏れ出ている近接場光が弱まる。この近接場光を光ファイバープローブ27により検出しその強度を測定することで、検体の存否や検体の定量を行うことができる。
図2は、上記センサ装置を含む測定システム全体の構成を示す図である。表面プラズモンセンサ装置30は、試料中の特定の検体と結合するセンシング部を有する。検体を検出したとき、表面プラズモンセンサ装置30から漏れ出る近接場光の強度が変化する。光ファイバープローブ27は、この近接場光を検出し、受光部203に導く。近接場光の強度と検体濃度との関係は、あらかじめ実験またはシミュレーションによって求めておき、これを検量線データとして検量線DB205に格納しておく。解析部204は、受光部203で受光した光の強度を取得するとともに、検量線DB205にアクセスして所定の検量線を取得し、これらを比較することにより被測定試料の定量分析を行う。分析結果は表示部206により表示される。以上のようにして、表面プラズモンを利用した検体の分析が実現される。
次に、図1に示すセンサ装置各部の構造の詳細について説明する。
誘電体膜22は、種々の誘電体材料により構成することができる。本実施形態ではシリコン酸化膜を採用する。
金属膜23は、銀、金等、表面プラズモン共鳴を利用することができる金属材料により構成される。本実施形態では銀を用いる。
受容体26は、金属膜23表面に検体を特異的に付着させる役割を果たす。付着の態様は特に制限がなく、吸着または結合のいずれであってもよい。受容体26として、抗体、酵素、細胞、イオノフォア、1本鎖DNAなどの受容体を挙げることができる。認識物質と被検出物質との組合せとしては、種々のリガンド−レセプタの組合せを用いることができる。たとえば、抗原−抗体、酵素−基質または反応抑制剤、ホルモン−ホルモン受容体、ポリヌクレオチド−相補ポリヌクレオチド、プロテインA−免疫グロブリン、レクチン−特定の炭水化物等が挙げられ、いずれか一方を認識物質として用い、他方を被認識物質(検体)とすればよい。
金属膜23への受容体26の固定化は、種々の方法を用いることができる。たとえば、認識物質および被認識物質(検体)のいずれかを金属膜23に直接、またはリンカー層を介して結合すればよい。
具体例として、金属膜23を銀膜や金膜とし、その表面にチオール化した認識物質を固定化する方法が挙げられる。この場合、認識物質としては、DNA、ビオチン、アビジン等が挙げられる。また、金属膜23に直接またはリンカー層を介してカルボキシメチルデキストランのコーティング層を形成した後、カルボジイミドを用いてカルボキシル基を活性化し、次いで、カルボキシル基を介して所定の認識物質をデキストランに結合させることができる。その他、静電相互作用を用いてデキストラン層を固定化することもできる。たとえば、プラスチック上にデキストラン層を固定化する場合、カチオン性のPDDA(ポリ塩化ジアリルジメチルアンモニウム)やアニオン性のPVS(ポリビニル硫酸カリウム)を利用すれば、静電相互作用を用いてデキストランを吸着させることができる。具体的には、pHが7より大きい塩基性の溶液の中でデキストラン層をマイナスに帯電させ、さらにプラスチック表面をプラズマ処理にてマイナスに帯電させれば、カチオン性のPDDAやPVSを介して、プラスチック表面にデキストラン層を固定化させることができる。本実施形態では、銀からなる金属膜23表面に、チオール化したビオチンを固定化する。
本実施形態では、発光波長850nmの面発光レーザの発光面上に厚さ300nmのシリコン酸化膜からなる誘電体膜22を形成し、その上に厚さ100nmの銀からなる金属膜23を形成する。誘電体膜22表面には同心円状の凸凹を形成してあり、金属膜23上面のグレーティングのピッチが425nmになるようにしてある。導電膜の同心円の中心には直径センサ部200nmの開口部24を設けてある。
次に、図1に示す表面プラズモンセンサ装置30の製造方法について、図3を参照して説明する。まず図3(a)に示す構造体を作製する。はじめに、n型GaAs半導体からなる半導体基板11上に、MOCVD法(有機金属化学気相成長法)により第1多層反射膜12を形成する。第1多層反射膜12は、それぞれの厚さがλ/4n(λは発振波長、nは屈折率)であるn型高屈折率層とn型低屈折率層との積層構造を1ペアとして、複数ペア分積層した層である。例えば、n型高屈折率層はn型GaAsで形成され、n型低屈折率層はn型AlGaAsで形成される。第1多層反射膜12を形成した後、適宜、下部クラッド層(不図示)を形成した後、多重量子井戸活性層13を形成する。その後、光閉じ込め層14を形成し、さらにその上に、第2多層反射膜15を形成する。第2多層反射膜15は、それぞれの厚さがλ/4n(λは発振波長、nは屈折率)であるp型高屈折率層とp型低屈折率層との積層構造を1ペアとして、例えばそれを複数ペア分積層した層である。例えば、p型高屈折率層とp型低屈折率層は、Al組成をそれぞれ変えたp型AlGaAsで形成することができる。第2多層反射膜15の最上層には、p型コンタクト層が形成される。次に、フォトリソグラフィ工程およびエッチング工程(ドライエッチングまたはウェットエッチング)を経て、第2多層反射膜15、光閉じ込め層14および多重量子井戸活性層13からなる積層構造の外縁部を除去し、これにより円形のメサ部を形成する。メサ部の直径は例えば40μm程度とする。以上により、図3(a)に示す構造体を得る。
つづいて、メサ部の上面と側面、および、第1多層反射膜12の上面を覆うようにシリコン窒化膜16を形成する。その後、メサ部の周囲をポリイミド埋め込み層17によって埋設する。さらに、メサ部の上面に形成されたシリコン窒化膜16を円形状に除去する。これによって第2多層反射膜15の最上層にあるコンタクト層の表面が露出する(図3(b))。
その後、コンタクト層の露出部に金属膜を成膜した後、エッチング加工を施し、リング状の上部電極18を形成する(図4(c))。
つづいて、全面にシリコン酸化膜を形成した後、選択的にエッチングを行い、上部電極18の開口部に誘電体膜22を形成する。そして、誘電体膜22表面の所定領域をイオンビームエッチングし、所望の凹凸パターンを形成する。ここでは、400nmピッチの凹凸パターンとする。これにより、図4(d)に示す構造が得られる。
その後、蒸着法により、誘電体膜22の表面に、銀からなる金属膜23を形成する。金属膜23の厚みは、たとえば100nm程度とする。つづいて金属膜23の表面に受容体26を固定化する。本実施形態では、金属膜23を銀膜とし、その表面にチオール化したビオチンを固定化する。チオール化したビオチンを含む液を金属膜23の表面に接触させることにより、このような構造が得られる。以上により、図1に示す表面プラズモンセンサ装置30が作製される。
本実施形態のセンサ装置は、面発光型半導体レーザを光源に用い、凹凸パターンを有する金属膜23への検体の結合の有無による近接場光の強度変化を検出することにより、検体のセンシングを行う。このため、センサの小型化を図ることができる上、高精度の測定結果を安定的に得ることができる。
(第2の実施形態)
図5は、図1の表面プラズモン共鳴センサ装置におけるセンサ部20の構成例を示す図である。図5に示すように、半導体レーザ部10の発光面上に厚さ300nmのシリコン酸化膜からなる誘電体膜22を介して厚さ100nmの銀からなる金属膜23を形成する。あらかじめ誘電体膜22表面には同心円状の凸凹を形成してあり、金属膜23のピッチが425nmになるようにしてある。金属膜23の同心円の中心には直径センサ部200nmの開口部24を設けてある。
図2において、半導体レーザ部10から誘導放出された波長850nmの光は、誘電体膜22を通過して金属膜23に入射する。このときグレーティングの周期と入射した光の波長が整合すると表面プラズモン共鳴状態が発生し、開口部から漏れ出る近接場光が強調される。金属膜23の表面に検体が付着すると光学的にグレーティングの周期が変化するのと等価なので、共鳴状態が崩れ、開口部24から漏れ出ている近接場光25が弱まる。開口部の上部に光ファイバープローブ27を配置してこの近接場光の強度を受光素子で測定する。
(第3の実施形態)
図6は、図1の表面プラズモン共鳴センサ装置におけるセンサ部20の他の構成例を示す図である。図6に示すように、半導体レーザ部10の発光面上に厚さ300nmのシリコン酸化膜からなる誘電体膜22を介して厚さ100nmの銀からなる金属膜23を形成する。あらかじめ誘電体膜22表面には同心円状の凸凹を形成してあり、金属膜23のピッチが425nmになるようにしてある。金属膜23の同心円の中心には直径センサ部200nmの開口部24を設けてある。
第1の実施形態との違いは、近接場光25を検知するためにこの開口部24に直径10nmの微粒子からなる散乱体28を設け、局在化する光である近接場光25を散乱体28で伝搬光に変換しているところである。すなわち、近接場光25が照射した散乱体28において電気双極子から発せられた散乱波は伝搬光として進行する。
面発光レーザにおいて誘導放出された波長850nmの光は、誘電体膜22を通過して金属膜23に入射する。開口部24から漏れ出る近接場光25は散乱体28によって散乱され伝搬光となる。このときグレーティングの周期と入射した光の波長が整合すると表面プラズモン共鳴状態が発生し、開口部24から漏れ出る近接場光25が強調される。金属膜23の表面に検体が付着すると光学的にグレーティングの周期が変化するのと等価なので共鳴状態が崩れ、開口部24から漏れ出ている近接場光25が弱まる。近接場光25の強度と散乱光の光強度は比例することから、散乱光を観察することで金属膜23表面に付着した検体の有無や濃度を知ることができる。
伝搬光が溶液中で散乱を受けるのを避けるため、開口部24の上部にガラスやPMMAなどの光導波路を設置してもよい。また光導波路にレンズの機能を持たせ、散乱点を拡大してもよい。
散乱体28の直径は10nmに限るものではなく、面発光レーザからの光の波長より小さい値なら同様な効果が得られる。
また、散乱体28は微粒子に限るわけでなく、図7に示すように、発光面上の誘電体膜22のうち開口部24に相当する部分に凹凸部32を設けて近接場光25を散乱させてもよい。
(第4の実施形態)
図8は、図1の表面プラズモン共鳴センサ装置におけるセンサ部20の他の構成例を示す図である。本実施形態では、発光波長633nmの赤色面発光レーザを用いる。この半導体レーザは、GaAsに格子整合したAlGaInP系材料により構成される。半導体分布ブラッグ反射鏡は、Al組成を変化させたAlGaAsの積層膜により構成される。図8に示すように、半導体レーザ部10の発光面上に厚さ300nmのシリコン酸化膜からなる誘電体膜22を介して厚さ100nmの銀からなる金属膜23を形成する。あらかじめ誘電体膜22表面には同心円状の凸凹を形成してあり、金属膜23のピッチが425nmになるようにしてある。金属膜23の同心円の中心には直径センサ部200nmの開口部24を設けてある。
第1の実施形態との違いは、近接場光25を検知するためにこの開口部に蛍光色素31(Cy5)をつけてあることである。
面発光レーザにおいて誘導放出された波長633nmの光は誘電体膜22を通過して金属膜23に入射する。開口部から漏れ出る波長633nmに対応する近接場光25によって蛍光色素31が励起され波長670nmの伝搬光を発光する。このときグレーティングの周期と入射した光の波長が整合しており表面プラズモン共鳴状態が発生し、開口部から漏れ出ている近接場光25が強調されている。金属膜23の表面に検体が付着すると光学的にグレーティングの周期が変化するのと等価なので共鳴状態が崩れ、開口部から漏れ出ている近接場光25が弱まる。近接場光25の強度と蛍光色素の光強度は比例することから、蛍光色素の発光を観察することで金属膜23表面に付着した検体の有無や濃度を知ることができる。
本実施形態では、局在化する光である近接場光25を、蛍光色素を用いて伝搬光に変換しているため、光の検出が比較的容易になる。なお、伝搬光が溶液中で散乱を受けるのを避けるため、開口部の上部にガラスやPMMAなどの光導波路を設置してもよい。また光導波路にレンズの機能を持たせ、蛍光色素の発光点を拡大してもよい。
本実施形態において、蛍光色素はCy5に限定されるものではなく、面発光レーザの波長を吸収波長とする蛍光色素なら種々のものを用いることができる。
実施例1
本実施例では、第1の実施の形態で示したのと同様の構成のセンサを用い、測定を行った。本実施例では、誘電体膜22はシリコン酸化膜(膜厚250nm)により構成し、金属膜23は銀膜(膜厚50nm)により構成した。金属膜23の凹凸ピッチは400nm、中央開口部の直径はセンサ部200nmとした。
受容体26としてチオール化したビオチンを用い、これを金属膜23上に固定化した。これにより、チオール基を介してビオチンが金属膜23に強固に固定化される。
面発光半導体レーザは、AlGaInP系材料からなる発光波長633nmのものを用いた。
被検出物質であるビオチンを含む溶液を検出部(金属膜23表面)に滴下し近接場光を測定した。検出部が被検出物質を捕捉するに従い近接場光の光エネルギーが大きくなった。この変動値より検出部が捕捉した被検出物質の有無や種類、量について分析することができる。
実施形態に係る表面プラズモン共鳴センサを説明するための図解的な断面図である。 実施形態に係る表面プラズモン共鳴センサを説明するための図解的な断面図である。 実施形態に係る表面プラズモン共鳴センサの製造方法を説明するための模式的工程断面図である。 実施形態に係る表面プラズモン共鳴センサの製造方法を説明するための模式的工程断面図である。 センサ部の構成例を示す図である。 センサ部の構成例を示す図である。 センサ部の構成例を示す図である。 センサ部の構成例を示す図である。 従来の表面プラズモンセンサを説明するための図である。
符号の説明
10 半導体レーザ部
11 半導体基板
12 第1多層反射膜
13 多重量子井戸活性層
14 光閉じ込め層
15 第2多層反射膜
16 シリコン窒化膜
17 ポリイミド埋め込み層
18 上部電極
19 裏面電極
20 センサ部
22 誘電体膜
23 金属膜
24 開口部
25 近接場光
26 受容体
27 光ファイバープローブ
30 表面プラズモンセンサ装置
31 蛍光色素
32 凹凸部
203 受光部
204 解析部
205 検量線DB
206 表示部

Claims (8)

  1. 面発光レーザと、
    該面発光レーザの発光面上に設けられた導電膜と、
    を備え、
    前記導電膜は、周期的な凹凸パターンを有するとともに一部が開口していることを特徴とする表面プラズモン共鳴センサ装置。
  2. 前記導電膜が、同心円状の周期的な凹凸パターンを有することを特徴とする請求項1記載の表面プラズモン共鳴センサ装置。
  3. 前記導電膜の少なくとも一部に、検体を特異的に認識する受容体が配置されたことを特徴とする請求項1または2に記載の表面プラズモン共鳴センサ装置。
  4. 前記面発光レーザの前記発光面と前記導電膜との間に、少なくとも1種類以上の誘電体膜が配置されたことを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載の表面プラズモン共鳴センサ装置。
  5. 前記開口部に散乱体が配置されたことを特徴とする請求項1乃至4いずれかに記載の表面プラズモン共鳴センサ装置。
  6. 前記開口部に蛍光体が配置されたことを特徴とする請求項1乃至5いずれかに記載の表面プラズモン共鳴センサ装置。
  7. 前記開口部の近傍に、光導波路が配置されたことを特徴とする請求項5または6に記載の表面プラズモン共鳴センサ装置。
  8. 前記開口部の近傍に、光ファイバープローブが配置されたことを特徴とする請求項1乃至7いずれかに記載の表面プラズモン共鳴センサ装置。
JP2004128986A 2004-04-23 2004-04-23 表面プラズモン共鳴センサ装置 Expired - Fee Related JP4463610B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004128986A JP4463610B2 (ja) 2004-04-23 2004-04-23 表面プラズモン共鳴センサ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004128986A JP4463610B2 (ja) 2004-04-23 2004-04-23 表面プラズモン共鳴センサ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005308658A true JP2005308658A (ja) 2005-11-04
JP4463610B2 JP4463610B2 (ja) 2010-05-19

Family

ID=35437591

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004128986A Expired - Fee Related JP4463610B2 (ja) 2004-04-23 2004-04-23 表面プラズモン共鳴センサ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4463610B2 (ja)

Cited By (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2019309A3 (en) * 2007-07-20 2009-03-11 Hitachi High-Technologies Corporation Nucleic acid analysis device and nucleic acid analyzer using the same
US7538357B2 (en) 2004-08-20 2009-05-26 Panasonic Corporation Semiconductor light emitting device
JP2009150748A (ja) * 2007-12-20 2009-07-09 Japan Aviation Electronics Industry Ltd 表面プラズモンセンサ
WO2009086808A1 (de) * 2008-01-04 2009-07-16 Osram Opto Semiconductors Gmbh Optoelektronisches bauelement
JP2009223123A (ja) * 2008-03-18 2009-10-01 Ricoh Co Ltd 偏光制御素子、偏光制御装置
CN101888058A (zh) * 2010-06-02 2010-11-17 中国科学院半导体研究所 一种制备具有稳定偏振输出的垂直腔面发射激光器的方法
JP2010286418A (ja) * 2009-06-15 2010-12-24 Sony Corp 表面プラズモン発生装置およびその製造方法
JP2011014857A (ja) * 2009-06-05 2011-01-20 Nec Corp 光学素子とこれを用いた光子発生装置、光発生装置、光記録装置および光検出装置
WO2011050165A2 (en) * 2009-10-21 2011-04-28 Stc.Unm Plasmonic detectors
EP2434274A1 (en) 2010-09-27 2012-03-28 Stichting IMEC Nederland Sensor, method for detecting the presence and / or concentration of an analyte using the sensor and use of the method
WO2012131793A1 (ja) * 2011-03-30 2012-10-04 パナソニック株式会社 発光素子
TWI385376B (zh) * 2008-03-28 2013-02-11 Delta Electronics Inc 生物感測器
TWI404925B (zh) * 2008-05-28 2013-08-11 Delta Electronics Inc 生物感測器
WO2013129665A1 (ja) * 2012-03-01 2013-09-06 日本精工株式会社 標的物質捕捉装置およびそれを備えた標的物質検出装置
WO2014192375A1 (ja) * 2013-05-28 2014-12-04 シャープ株式会社 センシングシステム、及び、センシング方法
CN104483498A (zh) * 2014-12-24 2015-04-01 中国科学院半导体研究所 传感芯片及其制备方法
CN104882787A (zh) * 2015-06-03 2015-09-02 中国科学院半导体研究所 表面等离子体调制的倒装vcsel激光器及其制造方法
WO2015155895A1 (ja) * 2014-04-11 2015-10-15 株式会社島津製作所 レーザダイオードの駆動回路及びレーザ装置
WO2018041267A1 (zh) * 2016-08-29 2018-03-08 上海交通大学 金属微纳米结构及端面具有金属微纳米结构的光纤
CN114441481A (zh) * 2022-01-28 2022-05-06 天津大学 近导波光纤spr探针、制备方法及传感系统

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106646681B (zh) * 2016-11-29 2018-04-10 华中科技大学 一种光子晶体纳米流体传感器、其制备方法及应用

Cited By (28)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7538357B2 (en) 2004-08-20 2009-05-26 Panasonic Corporation Semiconductor light emitting device
US8865459B2 (en) 2007-07-20 2014-10-21 Hitachi High-Technologies Corporation Nucleic acid analysis device and nucleic acid analyzer using the same
EP2019309A3 (en) * 2007-07-20 2009-03-11 Hitachi High-Technologies Corporation Nucleic acid analysis device and nucleic acid analyzer using the same
JP2009150748A (ja) * 2007-12-20 2009-07-09 Japan Aviation Electronics Industry Ltd 表面プラズモンセンサ
JP4649468B2 (ja) * 2007-12-20 2011-03-09 日本航空電子工業株式会社 表面プラズモンセンサ
WO2009086808A1 (de) * 2008-01-04 2009-07-16 Osram Opto Semiconductors Gmbh Optoelektronisches bauelement
JP2009223123A (ja) * 2008-03-18 2009-10-01 Ricoh Co Ltd 偏光制御素子、偏光制御装置
TWI385376B (zh) * 2008-03-28 2013-02-11 Delta Electronics Inc 生物感測器
TWI404925B (zh) * 2008-05-28 2013-08-11 Delta Electronics Inc 生物感測器
JP2011014857A (ja) * 2009-06-05 2011-01-20 Nec Corp 光学素子とこれを用いた光子発生装置、光発生装置、光記録装置および光検出装置
JP2010286418A (ja) * 2009-06-15 2010-12-24 Sony Corp 表面プラズモン発生装置およびその製造方法
WO2011050165A3 (en) * 2009-10-21 2011-08-18 Stc.Unm Plasmonic detectors
US8835851B2 (en) 2009-10-21 2014-09-16 Stc.Unm Plasmonic detectors
WO2011050165A2 (en) * 2009-10-21 2011-04-28 Stc.Unm Plasmonic detectors
CN101888058A (zh) * 2010-06-02 2010-11-17 中国科学院半导体研究所 一种制备具有稳定偏振输出的垂直腔面发射激光器的方法
US8634078B2 (en) 2010-09-27 2014-01-21 Stichting Imec Nederland Sensor, method for detecting the presence and/or concentration of an analyte using the sensor, and use of the method
EP2434274A1 (en) 2010-09-27 2012-03-28 Stichting IMEC Nederland Sensor, method for detecting the presence and / or concentration of an analyte using the sensor and use of the method
WO2012131793A1 (ja) * 2011-03-30 2012-10-04 パナソニック株式会社 発光素子
WO2013129665A1 (ja) * 2012-03-01 2013-09-06 日本精工株式会社 標的物質捕捉装置およびそれを備えた標的物質検出装置
WO2014192375A1 (ja) * 2013-05-28 2014-12-04 シャープ株式会社 センシングシステム、及び、センシング方法
JPWO2015155895A1 (ja) * 2014-04-11 2017-04-13 株式会社島津製作所 レーザダイオードの駆動回路及びレーザ装置
WO2015155895A1 (ja) * 2014-04-11 2015-10-15 株式会社島津製作所 レーザダイオードの駆動回路及びレーザ装置
CN104483498A (zh) * 2014-12-24 2015-04-01 中国科学院半导体研究所 传感芯片及其制备方法
CN104882787A (zh) * 2015-06-03 2015-09-02 中国科学院半导体研究所 表面等离子体调制的倒装vcsel激光器及其制造方法
WO2018041267A1 (zh) * 2016-08-29 2018-03-08 上海交通大学 金属微纳米结构及端面具有金属微纳米结构的光纤
US11137353B2 (en) 2016-08-29 2021-10-05 Shanghai Jiaotong University Metallic micro/nano-structure and optical fiber having a micro/nano-structure on the end-facet
CN114441481A (zh) * 2022-01-28 2022-05-06 天津大学 近导波光纤spr探针、制备方法及传感系统
CN114441481B (zh) * 2022-01-28 2022-09-16 天津大学 近导波光纤spr探针、制备方法及传感系统

Also Published As

Publication number Publication date
JP4463610B2 (ja) 2010-05-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4463610B2 (ja) 表面プラズモン共鳴センサ装置
US7749748B2 (en) Biosensor using microdisk laser
US7705989B2 (en) Microsensors and nanosensors for chemical and biological species with surface plasmons
US6710870B1 (en) Method and device for measuring luminescence
EP2110658B1 (en) Optical signal detection method, sample cell and kit
EP0851230B1 (en) Method and Apparatus for Immunoassay using Fluorescent Induced Surface Plasma Emission
US6534011B1 (en) Device for detecting biochemical or chemical substances by fluorescence excitation
JP3816072B2 (ja) 光導波路型センサおよびそれを用いた測定装置
JP5180703B2 (ja) 検出方法、検出用試料セルおよび検出用キット
JP5152917B2 (ja) 検出方法、検出用試料セルおよび検出用キット
US7915053B2 (en) Substrate for target substance detecting device, target substance detecting device, target substance detecting apparatus and method using the same, and kit therefor
US8835185B2 (en) Target substance-detecting element
JP5143668B2 (ja) 検出方法、検出用試料セルおよび検出用キット
US20100252751A1 (en) Microelectronic opiacal evanescent field sensor
JPWO2005078415A1 (ja) 表面プラズモン共鳴センサー
US20110164252A1 (en) Target substance-detecting apparatus and target substance-detecting method
JP2014522977A (ja) ナノ構造を備えるsprセンサ装置
JP2010145408A (ja) バイオチップ及び生体物質検出装置
JP2011158369A (ja) バイオチップ、抗原抗体反応検出用キット、及び抗原抗体反応の検出方法
US7655475B2 (en) Luminescence based sensor using protuberances to redirect light
JP2007192806A (ja) 標的物質検出素子用基板、標的物質検出素子、それを用いた標的物質の検出装置及び検出方法、並びにそのためのキット
EP0353937A1 (en) Method of assay
US20110236266A1 (en) Optical sensor
US20130163001A1 (en) Plasmon sensor
JP2007256103A (ja) 測定チップの固定化膜の膜厚測定方法および測定チップ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070419

A977 Report on retrieval

Effective date: 20090626

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090707

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090831

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091124

A521 Written amendment

Effective date: 20100121

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100216

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100217

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130226

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 4

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140226

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees