JP2005308443A - 非接触型トルクセンサ - Google Patents
非接触型トルクセンサ Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005308443A JP2005308443A JP2004122869A JP2004122869A JP2005308443A JP 2005308443 A JP2005308443 A JP 2005308443A JP 2004122869 A JP2004122869 A JP 2004122869A JP 2004122869 A JP2004122869 A JP 2004122869A JP 2005308443 A JP2005308443 A JP 2005308443A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnetic
- rotor
- gap
- torque sensor
- shaft
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Power Steering Mechanism (AREA)
Abstract
【解決手段】 軸62,63に取り付けられ、軸のねじれに伴って相対的に回転変位する第1及び第2のロータ70,80と磁気センサ90とを備える。ロータ70は軸方向に単極着磁されたリング状磁石73が一対のリング状磁性体コア71,72によって挟持された構造とされて、それらコア71,72に設けられた歯形突出部が周方向交互に位置されて外周面が構成され、ロータ80は外周部が軸方向に空隙86を介して対向された一対のリング状磁性体コア81,82を有し、それらコア81,82に設けられた歯形突出部が周方向交互に位置されてロータ70の外周面と所定の間隙93を介して対向する内周面が構成されている。磁気センサ90は空隙86内に配されて空隙内の磁束の変化を検出する。
【選択図】 図1
Description
上記のような構成において、第1の軸11に回転力が作用していない中立状態では磁石15と上部、下部歯形状コア19,17とは図9Bに示した位置関係とされ、磁石15の周方向隣接するN極とS極とはコア片17aと19aとによって短絡されて閉磁気回路を形成するため、磁気センサ22が位置する空隙には磁束が生じず、磁気センサ22には出力電圧が発生しない。
図10は特許文献2に記載されているトルクセンサの構成を示したものであり、この例では第1の軸31は小径部32を介して第2の軸33に連結されており、軸33には円筒形のモールド部材(非磁性材)34が取り付けられ、このモールド部材34の端面に設けられた埋め込み部34aに磁性体よりなるコモンリング35が埋設され、そのコモンリング35上に磁石36が配設されている。磁石36は円周上、等間隔に16個配設され、図10Bに示したようにそれぞれ軸方向に着磁されている。
磁路材37の他端部端面と磁路材39の内周面とは微小空隙を介して対向され、この空隙と対応してピックアップ部材38には空隙38aが形成されており、これら空隙に磁気センサ(ホール素子)41が位置されている。
これら第1リング52と第2リング53とは互いにわずかな隙間を介して対向する対向端面52a,53aを有し、各対向端面52a,53aには複数の切り欠き52b,53bが所定の間隔で形成されており、軸51のねじれに伴って相対的に回転変位することにより、対向端面52a,53aの対向する面積が変化するようになっている。
このトルクセンサでは、軸51のトーションバー部がねじれると、第1、第2リング52,53の対向端面52a,53aが対向する面積が変化し、これにより磁気センサ55を通る磁束量が変化するものとなっており、磁気センサ55の出力から軸51のねじり変位が検出される。
この発明の目的は上述した問題に鑑み、単一、単極の磁石を用いるものであって、トルクがかかっていない状態では磁気センサに加わる磁界を0とし、つまり磁気的均衡状態が得られるようにし、よって経時的、温度的に安定した性能を有し、かつ安価に構成することができる非接触型トルクセンサを提供することにある。
また、トルクのかかっていない状態では磁気センサには磁界は加わらず、磁気的に安定した均衡状態が得られ、その無磁界(出力0)の状態を検出中点とすることができ、よって磁石の経時的変化や温度変化の影響を受けず、安定した性能を得ることができる。
図1はこの発明による非接触型トルクセンサの一実施例の構成を一部切り欠いて示したものであり、図2はその断面構造を拡大して示したものである。この例ではトーションバー(ねじれバネ)61を介して軸62と63とが連結されており、これら軸62,63にトルクセンサが取り付けられている。なお、軸62,63とトーションバー61とは図示しない部分において例えば溶接等により機械的に結合されている。
トルクセンサはこの例では第1のロータ70と第2のロータ80と磁気センサ90と第1のサポータ91と第2のサポータ92とによって構成されている。まず、第1及び第2のロータ70,80の構成を図3及び4を参照して説明する。
歯形突出部74,75はそれぞれ径方向に外側に向って延びた基部74a,75aと、その基部74a,75aの先端から折れ曲がった対向部74b,75bとよりなり、図3Aに示したようにL型をなすものとされる。なお、磁性体コア71の歯形突出部74の対向部74bと磁性体コア72の歯形突出部75の対向部75bとは図3Aにおいて逆方向に、つまり互いに近づく方向に曲げられている。
ロータ70は図3Bに示したように、これら磁石73及び磁性体コア71,72を積層一体化することによって構成され、一対の磁性体コア71,72によって磁石73が挟持された構造とされる。両磁性体コア71,72の歯形突出部74,75は互いに離間して周方向交互に位置され、それら歯形突出部74,75の対向部74b,75bの配列によってロータ70の外周面が構成される。これら対向部74b,75bの外側面はロータ70の円筒外周面を構成するように円筒面とされており、また対向部74b,75bの高さ(中心軸方向の長さ)はロータ70の厚みと等しくなるようにされている。
歯形突出部84,85はそれぞれ径方向に内側に向って延びた基部84a,85aと、その基部84a,85aの先端から折れ曲がった対向部84b,85bとよりなり、L型をなすものとされて、それぞれ等角間隔で10個設けられている。両歯形突出部84,85の対向部84b,85bは図4Aにおいて互いに近づく方向に曲げられている。
ロータ80の外周部には空隙86が形成されており、磁性体コア81と82とは外周部においてこの空隙86を介してロータ80の中心軸方向に対向されている。
一方、ロータ80の軸63への取り付けは第2のサポータ92を使用して行われる。サポータ92は大径のリング状とされ、その外周部上端面には周壁92aが突出形成されており、ロータ80はこの周壁92a上に搭載され、磁性体コア82の外周部が周壁92aと対接され、例えば接着固定されて取り付けられる。
磁気センサ90は図1及び2に示したようにロータ80の空隙86内に配され、この磁気センサ90によって空隙86内において磁性体コア81,82間に流れる磁束の変化が検出される。なお、磁気センサ90は図示しない固定体側に取り付けられ、固定配置されている。磁気センサ90は例えばホール素子を用いて構成されたホールICとされる。
トーションバー61にトルクが加わっていない状態ではロータ70と80とは図6Aに示したような位置関係にあり、ロータ70の周方向隣接する歯形突出部74と75とはロータ80の歯形突出部84に対して、あるいは歯形突出部85に対して均等に対向している。従って、この状態では磁石73によってそれぞれN極、S極に磁化されている歯形突出部74,75間の磁束は対向するロータ80の歯形突出部84,85によって短絡されるため、磁性体コア81,82間の空隙86には磁束は通らず、よって磁気センサ90には磁界が加わらないのでその出力は0となる。
一方、トルクが反対方向にかかると、ロータ70と80とは反対方向に相対的に回転変位するため、磁性体コア81,82を通り、空隙86を通る磁束の向きは逆向きとなる。従って、磁気センサ90は軸62,63に生じたねじり変位の方向と大きさに対応した出力電圧を出力し、この出力電圧から加わったトルクの方向及び大きさが検出される。図7は上述したトルクセンサの検出特性を示したものである。
また、トルクのかかっていない状態では磁気センサには磁界は加わらず、磁気的に安定した均衡状態となっており、よって磁石の経時的変化や温度変化の影響を受けることなく、安定した性能を有し、かつ中点調整が不要なトルクセンサを実現することができる。このようなトルクセンサは例えば自動車の電動パワーステアリング装置におけるトルク検出に用いて好適なものとなる。
Claims (2)
- 軸のねじり変位を検出する非接触型トルクセンサであって、
上記軸に取り付けられ、軸のねじれに伴って相対的に回転変位する第1及び第2のロータと、
磁気センサとを備え、
上記第1のロータは上記軸方向に単極着磁されたリング状磁石が一対のリング状磁性体コアによって挟持された構造とされて、それら磁性体コアに設けられた歯形突出部が周方向交互に位置されて外周面が構成され、
上記第2のロータは外周部が上記軸方向に空隙を介して対向された一対のリング状磁性体コアを有し、それら磁性体コアに設けられた歯形突出部が周方向交互に位置されて上記外周面と所定の間隙を介して対向する内周面が構成されており、
上記磁気センサは上記空隙内に配されて空隙内の磁束の変化を検出する構造とされていることを特徴とする非接触型トルクセンサ。 - 請求項1記載の非接触型トルクセンサにおいて、
上記歯形突出部は上記軸の径方向に延びた基部と、その基部の先端から折れ曲がった対向部とよりなることを特徴とする非接触型トルクセンサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004122869A JP2005308443A (ja) | 2004-04-19 | 2004-04-19 | 非接触型トルクセンサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004122869A JP2005308443A (ja) | 2004-04-19 | 2004-04-19 | 非接触型トルクセンサ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005308443A true JP2005308443A (ja) | 2005-11-04 |
Family
ID=35437399
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004122869A Pending JP2005308443A (ja) | 2004-04-19 | 2004-04-19 | 非接触型トルクセンサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005308443A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008070249A (ja) * | 2006-09-14 | 2008-03-27 | Hitachi Cable Ltd | トルクセンサ用の一体化部品およびトルクセンサ |
JP2009244205A (ja) * | 2008-03-31 | 2009-10-22 | Kayaba Ind Co Ltd | トルクセンサ |
WO2011048846A1 (ja) * | 2009-10-20 | 2011-04-28 | 株式会社ホンダロック | トルクセンサ |
JP2016206090A (ja) * | 2015-04-27 | 2016-12-08 | 株式会社ホンダロック | トルク検出装置 |
JP2017522232A (ja) * | 2014-09-25 | 2017-08-10 | シュゾー インダストリアル パーク トンシャン バイシクル カンパニー リミテッド | 電動自転車中心モーター及びそのトルク検知デバイス |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0344528A (ja) * | 1989-07-12 | 1991-02-26 | Nippon Seiko Kk | トルク検出器 |
JPH0344529A (ja) * | 1989-07-12 | 1991-02-26 | Nippon Seiko Kk | トルク検出器 |
-
2004
- 2004-04-19 JP JP2004122869A patent/JP2005308443A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0344528A (ja) * | 1989-07-12 | 1991-02-26 | Nippon Seiko Kk | トルク検出器 |
JPH0344529A (ja) * | 1989-07-12 | 1991-02-26 | Nippon Seiko Kk | トルク検出器 |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008070249A (ja) * | 2006-09-14 | 2008-03-27 | Hitachi Cable Ltd | トルクセンサ用の一体化部品およびトルクセンサ |
JP2009244205A (ja) * | 2008-03-31 | 2009-10-22 | Kayaba Ind Co Ltd | トルクセンサ |
WO2011048846A1 (ja) * | 2009-10-20 | 2011-04-28 | 株式会社ホンダロック | トルクセンサ |
JP2011089783A (ja) * | 2009-10-20 | 2011-05-06 | Honda Lock Mfg Co Ltd | トルクセンサ |
JP2017522232A (ja) * | 2014-09-25 | 2017-08-10 | シュゾー インダストリアル パーク トンシャン バイシクル カンパニー リミテッド | 電動自転車中心モーター及びそのトルク検知デバイス |
JP2016206090A (ja) * | 2015-04-27 | 2016-12-08 | 株式会社ホンダロック | トルク検出装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3913657B2 (ja) | トルクセンサ | |
JP3600114B2 (ja) | 回転角検出装置 | |
JP5563549B2 (ja) | トルクセンサ | |
JP2004020527A (ja) | トルクセンサ | |
JP2006292423A (ja) | 回転角度センサ及びこれを用いたトルクセンサ、操舵角センサ、ステアリング装置並びにパワーステアリング装置 | |
JP2007121149A (ja) | トルク検出装置 | |
KR100915264B1 (ko) | 토크센서 및 이를 구비한 전동식 파워 스티어링 장치 | |
JP2008180518A (ja) | トルクセンサ | |
JP2019200138A (ja) | 透磁率の変化を検出するためのコア構造体および歪み検出装置 | |
JP2008076148A (ja) | ねじりトルク測定装置 | |
JP4561748B2 (ja) | トルクセンサ | |
JP2008216019A (ja) | トルクセンサ及び電動式パワーステアリング装置 | |
JP2005308443A (ja) | 非接触型トルクセンサ | |
JP4305271B2 (ja) | 磁歪式トルクセンサ | |
JP2018109571A (ja) | 集磁リング及びトルクセンサ | |
JP2008157762A (ja) | トルク測定器 | |
JP5138039B2 (ja) | 磁気式位置センサ | |
JP2009020064A (ja) | トルク検出器及び電動パワーステアリング装置 | |
CN105890833B (zh) | 轴向通量聚焦型小直径低成本转矩传感器 | |
JP2012237727A (ja) | トルクセンサ | |
JP4771736B2 (ja) | トルクセンサ | |
JP2010243399A (ja) | トルクセンサ | |
JP6036220B2 (ja) | トルク検出装置 | |
JP2006162460A (ja) | トルクセンサ | |
JP4878746B2 (ja) | トルクセンサ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20061107 |
|
A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20061122 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
|
A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20091228 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100202 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20100601 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |