JP2005308347A - 貯蔵庫の扉装置 - Google Patents

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裕一 岡部
Tomokazu Hiraishi
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Abstract

【課題】 冷蔵庫本体の前面開口周縁部に位置する外箱フランジと、冷蔵庫本体内を仕切る仕切りの前面板との接合部に段差が生じた場合にも、仕切りの前面板に吸着する磁石内包ガスケットの密着性を向上することにより、このような段差に起因するガスケットの密着不良によって生じる虞のある露付きや霜の発生等を防止できる構成を提供する。
【解決手段】 貯蔵庫本体の前面開口を上下複数の貯蔵室開口に仕切る仕切りと、前記貯蔵室開口を開閉する断熱扉を備え、この断熱扉の裏側周縁部には、貯蔵庫本体の外箱の内向きフランジと仕切りの前面板に吸着する棒状の可撓性磁石入りガスケットが取り付けられ、外箱の内向きフランジと仕切りの前面板との接合部を外してこの可撓性磁石による吸着を達成する。
【選択図】 図7

Description

本発明は、扉の裏側に取り付けた磁石入りパッキンによって貯蔵庫本体の開口部を密閉する貯蔵庫の扉装置に関する。
プラスチック製内箱の背面側に鋼板製外箱を結合し、これらの空間に断熱材を充填して前面開口の冷蔵庫本体を構成し、この冷蔵庫本体の前面開口を水平状態に取り付けた仕切り壁によって上下に仕切ることによって冷蔵室、切替室、冷凍室、野菜室の貯蔵室に区画形成し、これら各室の前面開口をそれぞれの断熱扉で開閉する冷蔵庫がある。これらの断熱扉の裏側周縁部にはマグネットガスケットが取り付けられ、このマグネットガスケットによって各室の前面開口が密閉される構成となっている。(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−311478号公報
このようなものにおいて、マグネットガスケットは、冷蔵庫本体の前面開口周縁部に位置する外箱のフランジと仕切り壁の前面板とに密着するように構成されるが、仕切り壁と前面板の組み立てや冷蔵庫本体への仕切り壁の取り付け状態等によって、前記外箱フランジと仕切り壁の前面板とが一直線の接合状態(面一の接合状態)とならず、この両者間に段差が生じる場合がある。マグネットガスケットには可撓性の棒状磁石が可撓性のガスケットに収納された構成であり、この棒状磁石は可撓性であってもこの段差に一致した変形ができないため、この棒状磁石を包むガスケットが前記外箱フランジと仕切り壁の前面板とに正確に密着されず隙間が生じる。このため、この隙間から冷気漏洩が生じて貯蔵室が冷却不良になったり、この隙間部分に露つきが生じたり、貯蔵室が冷凍室の場合にはこの隙間部分に霜や氷ができる虞が生じる。
本発明は、このような点に鑑みて、前記外箱フランジと仕切り壁の前面板との間に段差が生じても、この段差に沿って密着できるガスケット構成とすることによって、上記のような問題を解決するものである。
第1の発明は、前面開口部周縁に外向きフランジを備えた合成樹脂製内箱の背面側に、前記外向きフランジの裏側に接合する内向きフランジを備えた鋼板製外箱を組み合わせ、前記内箱と前記外箱との間の空間に断熱材が充填された前面開口の貯蔵庫本体と、この貯蔵庫本体の前面開口を上下複数の貯蔵室開口に仕切る仕切りと、前記貯蔵室開口を開閉する断熱扉を備え、この断熱扉の裏側周縁部には、前記外箱の内向きフランジと前記仕切りの前面板に吸着する棒状の可撓性磁石入りガスケットが取り付けられ、前記外箱の内向きフランジと前記仕切りの前面板との接合部を外して前記可撓性磁石による吸着を達成したことを特徴とする。
第2の発明は、前面開口部周縁に外向きフランジを備えた合成樹脂製内箱の背面側に、前記外向きフランジの裏側に接合する内向きフランジを備えた鋼板製外箱を組み合わせ、前記内箱と前記外箱との間の空間に断熱材が充填された前面開口の貯蔵庫本体と、この貯蔵庫本体の前面開口を上下複数の貯蔵室開口に仕切る仕切りと、前記貯蔵室開口を開閉する断熱扉を備え、この断熱扉の裏側周縁部には、前記外箱の内向きフランジと前記仕切りの前面板に吸着する棒状の可撓性磁石入りガスケットが取り付けられ、前記仕切りの前面板に吸着する棒状の可撓性磁石は、前記外箱の内向きフランジと前記仕切りの前面板との接合部の近傍位置までの長さとしたことを特徴とする。
第3の発明は、前面開口部周縁に外向きフランジを備えた合成樹脂製内箱の背面側に、前記外向きフランジの裏側に接合する内向きフランジを備えた鋼板製外箱を組み合わせ、前記内箱と前記外箱との間の空間に断熱材が充填された矩形状前面開口の貯蔵庫本体と、この貯蔵庫本体の矩形状前面開口を上下複数の貯蔵室開口に仕切る仕切りと、対応する前記貯蔵室開口を開閉する断熱扉を備え、この断熱扉の裏側周縁部には、前記外箱の内向きフランジに密着する縦辺と前記仕切りの前面板に吸着する横辺が接合されて環状をなす可撓性ガスケットが取り付けられ、前記縦辺には前記外箱の内向きフランジに吸着する棒状の可撓性磁石が内包され、前記横辺には前記仕切りの前面板に吸着する棒状の可撓性磁石が内包され、前記横辺に内包された可撓性磁石は、前記外箱の内向きフランジと前記仕切りの前面板との接合部に対応する部分において、前記外箱の内向きフランジに吸着する部分と前記仕切りの前面板に吸着する部分とに分離されたことを特徴とする。
第1発明では、前記外箱の内向きフランジと前記仕切りの前面板との接合部に対応する部分には、前記可撓性磁石を入れていない。つまり、この接合部に対応する部分には、前記可撓性磁石を除いているため、この部分のガスケットの柔軟性は高い。このため、外箱の内向きフランジと仕切りの前面板との接合部に段差が生じた場合にも、この差部には磁石が対応しないので、この段差部にガスケットが馴染み易くなり、この段差部及びその両側でのガスケットの密着が良好となる。
第2発明では、仕切りの前面板に吸着する棒状の可撓性磁石は、外箱の内向きフランジと仕切りの前面板との接合部の近傍位置までの長さに制限したため、この外箱の内向きフランジと仕切りの前面板との接合部に段差が生じた場合にも、この段差部には仕切りの前面板に吸着する磁石が対応しないので、この段差部におけるガスケットの柔軟性は高い。このため、この段差部にガスケットが馴染み易くなり、この段差部及びその両側でのガスケットの密着が良好となる。
また第3発明では、仕切りの前面板に吸着する棒状の可撓性磁石は、外箱の内向きフランジに吸着する部分と、仕切りの前面板に吸着する部分とに分割されるため、接合部の両側で可撓性磁石による吸着が得られ、外箱の内向きフランジと仕切りの前面板との接合部に段差が生じた場合にも、この段差部に沿ってガスケットが馴染み易く、しかもこの段差部の両側では磁石による密着が得られるため、この段差部及びその両側におけるガスケットの密着が良好となる。このため、この段差部が生じた場合のガスケットの密着不良も解消される。
本発明は、貯蔵庫本体の前面開口を上下複数の貯蔵室開口に仕切る仕切りと、前記貯蔵室開口を開閉する断熱扉を備え、この断熱扉の裏側周縁部には、貯蔵庫本体の外箱の内向きフランジと仕切りの前面板に吸着する棒状の可撓性磁石入りガスケットが取り付けられ外箱の内向きフランジと仕切りの前面板との接合部を外してこの可撓性磁石による吸着を達成したものである。以下に本発明の実施形態を記載する。
次に、本発明の実施の形態について説明する。各図は本発明の実施形態を示しており、図1は本発明の冷蔵庫の正面図、図2は本発明の冷蔵庫の縦断側面図、図3は本発明の冷蔵庫本体の正面図、図4は本発明冷蔵庫の仕切り前端部と断熱扉部分の縦断側面図、図5は本発明の冷蔵庫本体の前面開口部と扉部分の断面図、図6は本発明の冷蔵庫の仕切りと冷蔵庫本体との接合部に生じた段差の説明断面図、図7は本発明の仕切りに対応するガスケット内包可撓性磁石の配置状態の説明図である。
本発明の貯蔵庫を図に基づき説明する。ここで、1は本発明の貯蔵庫の一つである冷蔵庫を示しており、前面開口2Dの本体2内を区画して複数の貯蔵室を形成し、これら各貯蔵室の前面は扉で開閉できる構成である。貯蔵庫本体である冷蔵庫本体2は、前面開口部2D周縁に外向きフランジ2A1を備えた合成樹脂製の内箱(内壁板)2Aと、外向きフランジ2A1の裏側に接合する内向きフランジ2B1を備えた鋼板製の外箱(外壁板)2Bとを備え、この内箱(内壁板)2Aの背面側に外箱(外壁板)2Bを組み合わせ、内箱(内壁板)2Aと外箱(外壁板)2Bとの間の空間に発泡断熱材2Cを充填した矩形状前面開口2Dを形成した断熱構造である。
外箱(外壁板)2Bの内向きフランジ2B1の裏側には、内向きフランジ2B1と連続して屈曲にて溝76が形成され、内箱(内壁板)2Aの外向きフランジ2A1は、その先端がこの溝76に挿入されて内向きフランジ2B1の裏側に当接状態である。そして、内向きフランジ2B1の表面への露つき防止のために、溝76の外側には電気ヒータ又は後述の冷凍システムの高温冷媒パイプで構成された発熱体77が矩形状前面開口2Dを巡るように収納されている。
冷蔵庫本体2の矩形状前面開口2Dは、仕切り80によって上下複数の貯蔵室開口に仕切られ、この仕切り80によって冷蔵庫本体2内には、複数の貯蔵室として上から冷蔵室3、野菜室4、上冷凍室5と製氷室7、下冷凍室6がそれぞれ区画形成されている。上冷凍室5と下冷凍室6とはその間口部分の奥側では上下に連通した状態であり、このため、上冷凍室5と下冷凍室6との間の仕切り80は、冷蔵庫本体2の奥まで延びた状態ではなく、冷蔵庫本体2の矩形状前面開口部2Dのみに存在する構成である。このように、仕切り80は冷蔵庫本体2の奥まで延びた状態ではなく、冷蔵庫本体2の矩形状前面開口部2Dのみに存在する構成でもよい。また、冷蔵室3内の底部にはその上方の冷蔵室3と区画板(区画壁)8にて区画された特定低温室9が設けられている。
冷蔵室3の前面開口は、冷蔵庫本体2の一側部にヒンジ装置にて横方向に回動して開閉される回動式の冷蔵室扉10にて閉塞される。野菜室4の前面開口は、野菜室4内に設けた左右のレール又はローラ装置21によって前後方向へ引き出し可能に支持した野菜容器15と共に前方へ引き出される引き出し式扉11にて閉塞されている。上冷凍室5と下冷凍室6はそれぞれ野菜室4と同様に、冷凍室内に設けた左右のレールに対して、それぞれ前後方向へ引き出し可能に支持した容器16、17と共に前方へ引き出される引き出し式扉12、13にて閉塞されている。
製氷室7内には、上部に自動製氷機18を設け、その下部に貯氷容器19を配置している。貯氷容器19は、野菜室4と同様に、製氷室7内の左右壁に設けた左右のレールに対してそれぞれ前後方向へ引き出し可能に支持されており、製氷室7の前面開口を開閉する引き出し式扉14と共に前方へ引き出される仕組みである。20は自動製氷機18へ供給する製氷用水を貯める給水容器であり、冷蔵室3内において特定低温室9の横に形成した小室に配置されており、冷蔵室3の前面扉10を開いて前方へ取り出し自在である。製氷用水は給水容器20からポンプによって吸い上げられて給水パイプを介して自動製氷機18の製氷皿22へ供給される。
24は冷凍システムの冷媒の圧縮機、25は冷凍システムの冷媒の凝縮器である。26は凝縮器25の熱によって後述の除霜水を蒸発させるための蒸発皿であり、凝縮器25上に載置して冷蔵庫本体2の前面下部から引き出し自在である。圧縮機24、凝縮器25、蒸発皿26は、冷蔵庫本体2の下部に設けた機械室28に設置されている。29、30は冷凍システムの冷媒の蒸発器(冷却器)である。31は第1蒸発器(冷却器)29で冷却した冷気を上冷凍室5、下冷凍室6及び製氷室7へ循環する第1送風機、32は第2蒸発器(冷却器)30で冷却した冷気を冷蔵室3、野菜室4及び特定低温室9へ循環する第2送風機である。33は第1蒸発器(冷却器)29の除霜用ガラス管ヒータ、34は、第2蒸発器(冷却器)30の除霜用ガラス管ヒータである。第1蒸発器(冷却器)29及び第2蒸発器(冷却器)30の除霜水は排水管を通って蒸発皿26へ導かれてそこで蒸発する。35は第2蒸発器(冷却器)30で冷却された冷気が第2送風機32から導かれる冷気ダクトであり、冷蔵室3の上壁に幅広く配置されその前端は冷蔵室3の前面開口部の上面に形成した冷気吹き出し口36へ連通している。この冷気吹き出し口36から吹き出す冷気は、冷蔵室3の前面開口部を矢印のように上から下へ流れる冷気カーテン37を形成する。第1蒸発器(冷却器)29で冷却した冷気と第2蒸発器(冷却器)30で冷却した冷気は、夫々第1送風機31及び第2送風機32によって矢印のように循環して各室を所定温度に冷却する。
このような構成において、各室の温度は、冷蔵室3が約3〜4℃、野菜室4が約4〜6℃に保たれ、上冷凍室5と下冷凍室6と更に製氷室7が約−18℃〜−20℃である。また、冷蔵室扉10の内側に設けた貯蔵棚38上は5〜8℃である。特定低温室9は、0℃よりも高い約1℃のチルド室であったり、0℃よりも低く食品の凍結温度よりも高い約0〜−1℃の氷温室であったり、また、食品の表面に薄い氷の層が形成される程度の約−4℃の部分凍結室であったりする。このように特定低温室9は、食品を特定の温度領域内で冷却保存するためのものであり、他の室に比して厳しい温度制御が要求される。
第2蒸発器(冷却器)30で冷却した冷気は、第2送風機32によって冷蔵室3と野菜室4とに循環される。その経路は、第2送風機32を通過した冷気は、一部が冷気ダクト35を通って冷気吹き出し口36から吹き出す。また第2送風機32を通過した冷気の他の部分は、冷蔵室3の背面板40の裏側の左右の冷気通路43A、43Bを通って、冷蔵室3の背面板40に形成した冷気吹き出し口39から冷蔵室3へ吹き出し、冷気通路43A、43Bを更に下方へ流れつつ一部分の冷気が冷気吹き出し口39Aから特定低温室9へ吹き出す。
左右の冷気通路43A、43Bを更に下方へ流れた冷気は、冷気出口50から冷蔵室3と野菜室4との間に形成した冷気通路51へ供給される。冷気通路51は、冷蔵室3と野菜室4との間の仕切り80と野菜室4の天井板53との間に形成される。仕切り80は冷蔵室3の底壁を構成しており、野菜室4の天井板53は、野菜容器15の上面開口を略塞ぐ位置に配置されており、野菜室4の前方へ取り外し可能に野菜室4の左右壁に支持している。
冷気通路51へ供給された冷気は、冷気通路51を前方へ流れて前端の出口54から野菜室4へ流下し、野菜容器15と扉11との間に形成された空間から野菜容器15の周囲に形成された空間を通って、野菜室4の背面に形成した冷気吸い込み口55から吸い込まれる。冷蔵室3の冷気の一部は、仕切り80に形成した吸い込み口56から冷気通路51へ流入する。
冷蔵室3の裏側の左右冷気通路43A、43Bの間には、背面板40と本体2との間に冷気帰還通路57が形成されている。冷蔵室3と特定低温室9を冷却した冷気は、背面板40の下部に形成した冷気吸い込み口又は、仕切り80の後部に形成した冷気吸い込み口から冷気帰還通路57へ流れて、第2蒸発器(冷却器)30の下側へ流入し、再び第2蒸発器(冷却器)30によって冷却される。
野菜室4の冷気は、冷気吸い込み口55から吸い込まれて冷気帰還通路57へ流れ、第2蒸発器(冷却器)30の下側へ流入して、再び第2蒸発器(冷却器)30によって冷却される循環をする。
冷気可変量供給通路43Bには、操作レバー62によってバッフル63を動かして通路開閉又は供給冷気量増減を行う切り換え装置60を設け、切り換え装置60による通路閉止又は供給冷気量減少状態において、野菜室4は高い貯蔵温度状態となり、切り換え装置60による通路開放又は供給冷気量増加状態において、野菜室4は低い貯蔵温度状態となる。
対応する貯蔵室、即ち冷蔵室3、野菜室4、上冷凍室5、下冷凍室6、製氷室7のそれぞれの前面開口を開閉する断熱扉10、11、12、13、14の裏側周縁部には、外箱(外壁板)2Bの内向きフランジ2B1に密着する縦辺71と仕切り80の前面板81に密着する横辺72が接合されて、矩形状に環状をなす可撓性ガスケット70が取り付けられている。
ガスケット70は、軟質の合成樹脂を押し出し成形によって複数の中空部を有する紐状に形成され、この中空部のうち外側の中空部には、平坦な棒状の可撓性磁石(通称、ゴム磁石)73が収納され、縦辺71と横辺72とは略45°の角度でもって溶着部70Aにて溶着されて全体として矩形状をなし、ガスケット70の基部74に形成した鏃状の取り付け基部74が、断熱扉10、11、12、13、14の裏側周縁部に形成した取り付け溝75に押し圧挿入されて保持されている。
本発明は、断熱扉10、11、12、13、14と仕切り80との関係において適用できるため、その代表として、本発明を断熱扉11、14と仕切り80との関係において説明することとする。
仕切り80は、上壁80Aと下壁80Bとの間に断熱材80Cが充填された断熱構造であり、その前面板81に対応するガスケット70の可撓性磁石73が前面板81に吸着する。前面板81は、可撓性磁石73が吸着するように磁性の単一の鋼板製とする場合と、合成樹脂製の前板の裏側に磁性の鋼板を重ね合わせた複合構成であってもよい。前面板81の表面への露つき防止のために、前面板81の裏側には電気ヒータ又は前述の冷凍システムの高温冷媒パイプで構成された発熱体78が取り付けられている。79は発熱体78を覆って前面板81の裏側に配置した断熱材である。
仕切り80の前面板81は、その左右両端が外箱(外壁板)2Bの内向きフランジ2B1の裏側に当接した状態で溝76に挿入状態である。このため、外箱(外壁板)2Bの内向きフランジ2B1と仕切り80の前面板81との接合部82において、内向きフランジ2B1の前面と前面板81の前面とが面一状態で一致して、ガスケット70が同一平面上で密着できるようにすることが必要である。このため、前面板81の左右両端には、内向きフランジ2B1の厚さに相当して後方へ入り込んだ屈曲部81Aを形成している。屈曲部81Aは、外箱(外壁板)2Bの内向きフランジ2B1と前面板81の左右両端との接合部82に生じる隙間を小さくするためにも役立つ。
仕切り80は、冷蔵庫本体2の前方から矩形状前面開口部2Dへ向けて挿入されて冷蔵庫本体2に取り付けられるが、この取り付け状態によって、又は前面板81の屈曲部81Aの形状によって、図6に示すような段差Tが前面板81と内向きフランジ2B1との接合部82に生じることがある。
一般的には、可撓性ガスケット70の縦辺71と横辺72とは略45°の角度でもって溶着部70Aにて溶着されて全体として矩形状をなしており、この縦辺71の中空部に収納された縦辺71の可撓性ガスケット70Cの端部と、横辺72の中空部に収納された横辺72の可撓性ガスケットの端部は、溶着部70Aに沿って略45°の角度をなして近接又は当接するようにガスケット70の中空部に収納されている。
このため、横辺72の可撓性ガスケットである仕切り80の前面板81に吸着する可撓性磁石73Aは、接合部82の上を通り越した長さでもって、仕切り80の前面板81と内向きフランジ2B1とに吸着する状態となる。この場合、上記のような段差Tが生じると、前面板81に対応するガスケット70内の磁石73Aの左右端部は、この段差Tに沿った屈曲ができないため、この段差T部分において、前面板81とガスケット70との間に隙間が生じ易く、この隙間によってこの部分に露付きや霜の発生等が懸念される。
本発明では、このような問題解決のために、この接合部82の真上に対応する部分には可撓性磁石73を配置していないので、仕切り80に密着するガスケット70内の可撓性磁石73が存在しない状態である。つまり、この接合部82に対応する部分には、可撓性磁石73を除いているため、この部分のガスケット70の柔軟性は高い。このため、外箱2Bの内向きフランジ2B1と仕切り80の前面板81との接合部82に段差Tが生じた場合にも、この差部Tには可撓性磁石73が対応しないので、この接合部82に生じる段差部にガスケット70が馴染み易くなり、この段差T部及びその両側でのガスケット70の密着が良好となる。
その具体的な一つの構成として、図7に示すように、仕切り80の前面板81に吸着する棒状の可撓性磁石73は、外箱(外壁板)2Bの内向きフランジ2B1と仕切り80の前面板81との接合部82の近傍位置までの長さとしている。このため、内向きフランジ2B1と前面板81との接合部82が左右に対称に存在する場合は、仕切り80の前面板81に吸着する棒状の可撓性磁石73の長さは、左右両側の接合部82相互間の長さよりも若干短い長さとなる。
仕切り80の前面板81に対応する可撓性磁石73がこのような状態を保つようにするために、例えば、この可撓性磁石73をガスケット70の中空部の所定位置に接着材にて接着保持する方法がある。
これによって、仕切り80の前面板81に対応する棒状又は紐状の可撓性磁石73Aは、接合部82の近傍位置まで前面板81に吸着し、また内向きフランジ2B1に対応する棒状又は紐状の可撓性磁石73Cは内向きフランジ2に吸着することとなる。このため、接合部82の外側部分の領域、即ち、接合部82と溶着部70Aとの間の領域には可撓性磁石73が存在しなくても、仕切り80の前面板81と内向きフランジ2B1とに可撓性磁石73A、73Cがそれぞれ吸着することによって、前記領域に対応するガスケット70はこの領域に密着するようになる。そして、上記のように接合部82に段差Tが生じても、可撓性磁石73が存在しないガスケット70部分がこの段差Tに沿って変形するようになり、この段差T部分に密着できる状態となる。このため、上記のような隙間によって生じる虞のある露付きや霜の発生等を防止できることとなる。
次に、本発明の実施例2について説明する。図8は本発明の実施例2として、仕切り80に対応するガスケット70に内包した可撓性磁石73の配置状態の説明図である。図1乃至図7と同符合部分は同一機能部分を示している。そして、冷蔵庫1及びその仕切り80の部分は上記の構成と同様である。
一般的には、可撓性ガスケット70の縦辺71と横辺72とは略45°の角度でもって溶着部70Aにて溶着されて全体として矩形状をなしており、この縦辺71の中空部に収納された縦辺71の可撓性ガスケット70Cの端部と、横辺72の中空部に収納された横辺72の可撓性ガスケットの端部は、溶着部70Aに沿って略45°の角度をなして近接又は当接するようにガスケット70の中空部に収納されている。
このため、横辺72の可撓性ガスケットである仕切り80の前面板81に吸着する可撓性磁石73Aは、接合部82の上を通り越した長さでもって、仕切り80の前面板81と内向きフランジ2B1とに吸着する状態となる。この場合、上記のような段差Tが生じると、前面板81に対応するガスケット70内の磁石73Aの左右端部は、この段差Tに沿った屈曲ができないため、この段差T部分において、前面板81とガスケット70との間に隙間が生じ易く、この隙間によってこの部分に露付きや霜の発生等が懸念される。
このような問題解決のために、実施例2の構成は以下のとおりである。即ち、断熱扉の裏側周縁部には、外箱(外壁板)2Bの内向きフランジ2B1に密着する縦辺71と仕切り80の前面板81に吸着する横辺72が接合されて環状をなす可撓性ガスケット70が取り付けられ、縦辺71には外箱(外壁板)2Bの内向きフランジ2B1に吸着する棒状の可撓性磁石73が内包され、横辺72には仕切り80の前面板81に吸着する棒状の可撓性磁石73が内包され、横辺72に内包された可撓性磁石73は、外箱(外壁板)2Bの内向きフランジ2B1と仕切り80の前面板81との接合部82に対応する部分において、外箱(外壁板)2Bの内向きフランジ2B1に吸着する部分73Aと仕切り80の前面板81に吸着する部分73Bとに分離された構成である。
横辺72に内包された可撓性磁石73のうち、仕切り80の前面板81に吸着する可撓性磁石73Aと、外箱(外壁板)2Bの内向きフランジ2B1に吸着する可撓性磁石73Bとが、このような状態を保つようにするために、例えば、この可撓性磁石73Aと73Bをガスケット70の中空部の所定位置に接着材にて接着保持する方法がある。
これによって、仕切り80の前面板81に対応する棒状の可撓性磁石73は、接合部82を境にして73Aと73Bに左右に分割されているため、前面板81に対応する部分は接合部82の近傍位置まで可撓性磁石73Aが前面板81に吸着し、また可撓性磁石73Bは内向きフランジ2B1に吸着することとなり、接合部82の両側で可撓性磁石73A、73Bによる吸着が得られる。
実施例1では、接合部82の外側部分の領域、即ち、接合部82と溶着部70Aとの間の領域には可撓性磁石73が存在しない状態であったが、この実施例2では、可撓性磁石73Bが存在するため、ガスケット70の横辺72による密着が更に良好となる。そして上記のように接合部82に段差Tが生じても、可撓性磁石73Aと73Bの間では、可撓性磁石が存在しないガスケット70部分によって段差Tに沿った変形ができることとなり、この段差T部分にガスケット70が密着し易い状態となる。したがって、上記のような隙間によって生じる虞のある露付きや霜の発生等を防止できることとなる。
上記の各実施例では、仕切り80の前面板81が外箱(外壁板)2Bの内向きフランジ2B1よりも前方へ突出した状態の段差Tを図示したが、仕切り80の前面板81が外箱(外壁板)2Bの内向きフランジ2B1よりも後方へ窪んだ状態で段差Tが生じる場合でも本発明は有効であり、上記同様の作用効果が得られるものである。
上記のように、外箱の内向きフランジと仕切りの前面板との接合部を外して可撓性磁石による吸着を達成することにより、冷蔵庫、冷凍庫、冷凍冷蔵庫、温蔵庫等、貯蔵庫の形態の如何に拘わらず、本発明の技術的範囲を逸脱しない限り種々の変更が考えられ、本発明はそれに係る種々の実施形態を包含するものである。
本発明の冷蔵庫の正面図である。(実施例1) 本発明の冷蔵庫の縦断側面図である。(実施例1) 本発明の冷蔵庫本体の正面図である。(実施例1) 本発明冷蔵庫の仕切り前端部と断熱扉部の縦断側面図である。(実施例1) 本発明の冷蔵庫本体の前面開口部と扉部分の断面図である。(実施例1) 本発明の冷蔵庫の仕切りと冷蔵庫本体との接合部に生じた段差の説明断面図である。(実施例1) 本発明の仕切りに対応するガスケット内包可撓性磁石の配置状態の説明図である。(実施例1) 本発明の仕切りに対応するガスケット内包可撓性磁石の配置状態の説明図である。(実施例2)
符号の説明
1・・・冷蔵庫(貯蔵庫)
2・・・冷蔵庫本体(貯蔵庫本体)
2A・・内箱(内壁板)
2A1・・外向きフランジ
2B・・外箱(外壁板)
2B1・・内向きフランジ
2C・・断熱材
3・・・冷蔵室
4・・・野菜室
5・・・冷凍室
6・・・冷凍室
7・・・製氷室
10〜14・・・断熱扉
24・・電動圧縮機
70・・ガスケット
71・・縦辺
72・・横辺
73・・可撓性磁石
80・・仕切り
81・・前面板
82・・接合部

Claims (3)

  1. 前面開口部周縁に外向きフランジを備えた合成樹脂製内箱の背面側に、前記外向きフランジの裏側に接合する内向きフランジを備えた鋼板製外箱を組み合わせ、前記内箱と前記外箱との間の空間に断熱材が充填された前面開口の貯蔵庫本体と、この貯蔵庫本体の前面開口を上下複数の貯蔵室開口に仕切る仕切りと、前記貯蔵室開口を開閉する断熱扉を備え、この断熱扉の裏側周縁部には、前記外箱の内向きフランジと前記仕切りの前面板に吸着する棒状の可撓性磁石入りガスケットが取り付けられ、前記外箱の内向きフランジと前記仕切りの前面板との接合部を外して前記可撓性磁石による吸着を達成したことを特徴とする貯蔵庫の扉装置。
  2. 前面開口部周縁に外向きフランジを備えた合成樹脂製内箱の背面側に、前記外向きフランジの裏側に接合する内向きフランジを備えた鋼板製外箱を組み合わせ、前記内箱と前記外箱との間の空間に断熱材が充填された前面開口の貯蔵庫本体と、この貯蔵庫本体の前面開口を上下複数の貯蔵室開口に仕切る仕切りと、前記貯蔵室開口を開閉する断熱扉を備え、この断熱扉の裏側周縁部には、前記外箱の内向きフランジと前記仕切りの前面板に吸着する棒状の可撓性磁石入りガスケットが取り付けられ、前記仕切りの前面板に吸着する棒状の可撓性磁石は、前記外箱の内向きフランジと前記仕切りの前面板との接合部の近傍位置までの長さとしたことを特徴とする貯蔵庫の扉装置。
  3. 前面開口部周縁に外向きフランジを備えた合成樹脂製内箱の背面側に、前記外向きフランジの裏側に接合する内向きフランジを備えた鋼板製外箱を組み合わせ、前記内箱と前記外箱との間の空間に断熱材が充填された矩形状前面開口の貯蔵庫本体と、この貯蔵庫本体の矩形状前面開口を上下複数の貯蔵室開口に仕切る仕切りと、対応する前記貯蔵室開口を開閉する断熱扉を備え、この断熱扉の裏側周縁部には、前記外箱の内向きフランジに密着する縦辺と前記仕切りの前面板に吸着する横辺が接合されて環状をなす可撓性ガスケットが取り付けられ、前記縦辺には前記外箱の内向きフランジに吸着する棒状の可撓性磁石が内包され、前記横辺には前記仕切りの前面板に吸着する棒状の可撓性磁石が内包され、前記横辺に内包された可撓性磁石は、前記外箱の内向きフランジと前記仕切りの前面板との接合部に対応する部分において、前記外箱の内向きフランジに吸着する部分と前記仕切りの前面板に吸着する部分とに分離されたことを特徴とする貯蔵庫の扉装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008175467A (ja) * 2007-01-18 2008-07-31 Toshiba Corp 冷蔵庫
WO2012089512A2 (en) 2010-12-27 2012-07-05 Arcelik Anonim Sirketi A cooling device comprising a mullion having a heater
JP2016151367A (ja) * 2015-02-16 2016-08-22 ホシザキ電機株式会社 冷却貯蔵庫

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