JP2007132627A - 冷凍装置及び冷凍装置を備えた冷却貯蔵庫 - Google Patents

冷凍装置及び冷凍装置を備えた冷却貯蔵庫 Download PDF

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Abstract

【課題】二酸化炭素冷媒を圧縮機で二段階圧縮する場合、前段圧縮部と後段圧縮部の中間に一次放熱器を設け、この一次放熱器を冷蔵庫本体下部に形成した機械室のベース板に取り付けた場合、前段圧縮部から吐出する冷媒の脈動による振動や圧縮部から伝わる振動によって、一次放熱器を含めた冷媒パイプが振動し、この振動が冷蔵庫本体に伝達され、冷蔵庫周辺に騒音となって伝わる。本発明は、このような騒音を抑制する技術でもって静かな冷蔵庫を提供するものである。
【解決手段】前段圧縮部で圧縮された二酸化炭素冷媒が、脈動低減装置としてのマフラから一次放熱器を経て後段圧縮部で一次放熱器を経て後段圧縮部で圧縮され二次放熱器で放熱されたのち膨張装置を経て蒸発器で蒸発する冷凍装置において、マフラの出口側の冷媒通路には、振動減衰部分として複数本のキャピラリチューブによって並列の冷媒通路を形成するキャピラリチューブ部分を設けたこと。
【選択図】図9

Description

本発明は、二酸化炭素冷媒を使用した冷凍装置及びこの冷凍装置を備えた冷却貯蔵庫に関し、特に、二酸化炭素冷媒を圧縮機で二段階圧縮する場合、圧縮機から伝わる振動を効果的に減衰する技術に関する。
冷媒圧縮部で圧縮された二酸化炭素冷媒を放熱器で放熱した後、膨張装置である電動膨張弁を経て蒸発器(冷却器)へ流入させ、蒸発器(冷却器)によって所定の空間を冷却する冷凍装置において、冷媒圧縮部は一段目(前段)の圧縮部と二段目(後段)の圧縮部を備え、一段目(前段)の圧縮部と二段目(後段)の圧縮部の中間に一次放熱器を設け、冷媒圧縮部の小型化を図った技術を採用した冷蔵庫がある。(特許文献1参照)。
特開2004−85103号公報
このように、一段目(前段)の圧縮部と二段目(後段)の圧縮部の中間に一次放熱器を設け、この一次放熱器を冷蔵庫本体下部に形成した機械室のベース板に取り付けた場合、一段目(前段)の圧縮部から吐出する冷媒の脈動による振動や圧縮部から伝わる振動によって、一次放熱器を含めた冷媒パイプが振動し、この振動が冷蔵庫本体に伝達され、冷蔵庫周辺に騒音となって伝わる。本発明は、このような騒音を抑制する技術でもって静かな冷蔵庫を提供するものである。
第1発明の冷凍装置は、前段圧縮部で圧縮された二酸化炭素冷媒が、一次放熱器を経て後段圧縮部で圧縮され二次放熱器で放熱されたのち膨張装置を経て蒸発器(冷却器)で蒸発する冷凍装置において、前記一次放熱器の入り口側には、振動減衰部分として複数本のキャピラリチューブによって並列の冷媒通路を形成するキャピラリチューブ部分を設けたことを特徴とする。
第2発明の冷凍装置は、前段圧縮部で圧縮された二酸化炭素冷媒が、脈動低減装置としてのマフラを通り一次放熱器を経て後段圧縮部で圧縮され二次放熱器で放熱されたのち、膨張装置を経て蒸発器(冷却器)で蒸発する冷凍装置において、前記マフラの出口側の冷媒通路には、振動減衰部分として複数本のキャピラリチューブによって並列の冷媒通路を形成するキャピラリチューブ部分を設けたことを特徴とする。
第3発明は、前段圧縮部で圧縮された二酸化炭素冷媒が、脈動低減装置としてのマフラを通り一次放熱器を経て後段圧縮部で圧縮され二次放熱器で放熱されたのち膨張装置を経て蒸発器(冷却器)で蒸発する冷凍装置であって、前記一次放熱器は、コイル状、蛇行状等に屈曲した屈曲形状をなして、その上部が振動吸収部材を介して吊り下げ保持された構成において、前記マフラの出口側の冷媒通路には、振動減衰部分として複数本のキャピラリチューブによって並列の冷媒通路を形成するキャピラリチューブ部分を設けたことを特徴とする。
第4発明は、第1発明乃至第3発明において、前記キャピラリチューブ部分は、中間部が下方へU字状又は蛇行状に屈曲した屈曲部を形成し、この屈曲部に前記振動吸収部材を取り付けたことを特徴とする。
第5発明は、第1発明乃至第3発明において、前記前段圧縮部から前記二次放熱器までの部分が冷却貯蔵庫本体下部に設けた機械室内に配置され、前記一次放熱器は、その上部が振動吸収部材を介して前記機械室上部の取り付け部で吊り下げ保持され、前記キャピラリチューブ部分は中間部に振動吸収部材を取り付けた冷凍装置を備えた冷却貯蔵庫。
第1発明によって、キャピラリチューブ部分は、複数本のキャピラリチューブが並列の冷媒通路を形成する構成であるため、一本の太い冷媒パイプに比して弾力性に富み、振動減衰効果に優れる。この複数本のキャピラリチューブは、その出口側で二酸化炭素冷媒が蒸発作用をする減圧を得るためには、相当長いキャピラリチューブが必要となるが、本発明ではこれに比して十分短いものでもって振動減衰効果を得ることができるものとなり、小型化にも適する。
第2発明は、第1発明の効果に加えて、脈動低減装置としてのマフラの出口側の冷媒通路にキャピラリチューブ部分が設けられるため、キャピラリチューブ部分によって、マフラを通過した冷媒の脈動に起因する振動の減衰も行うことができると共に、マフラを伝わって伝達される圧縮部からの振動も減衰できる。
第3発明は、第2発明の効果に加えて、キャピラリチューブ部分による振動減衰効果と、コイル状、蛇行状等に屈曲した屈曲形状をなす一次放熱器による振動減衰効果によって、圧縮部から伝わる振動の減衰効果が向上する。
第4発明は、第1発明乃至第3発明の効果に加えて、キャピラリチューブ部分の中間部の屈曲部に取り付けた振動吸収部材によって、更に振動減衰効果が得られるものとなる。
第5発明は、一次放熱器とキャピラリチューブ部分は、各圧縮部と共に冷却貯蔵庫本体下部に設けた機械室内に配置される構成によって、第1発明乃至第3発明の効果を奏する静かな冷却貯蔵庫を提供できる。
本発明は、前段圧縮部で圧縮された二酸化炭素冷媒が、一次放熱器を経て後段圧縮部で圧縮され二次放熱器で放熱されたのち膨張装置を経て蒸発器(冷却器)で蒸発する冷凍装置において、前記一次放熱器の入り口側には、振動減衰部分として複数本のキャピラリチューブによって並列の冷媒通路を形成するキャピラリチューブ部分を設けたことを特徴とする。本発明の実施例を以下に記載する。
本発明の実施の形態について説明する。図1は冷却貯蔵庫の正面図、図2は冷却貯蔵庫本体を正面から見た説明図、図3は冷却貯蔵庫の縦断側面図、図4は冷却貯蔵庫の冷凍装置の回路ブロック図、図5は冷媒流路の説明図、図6は冷却貯蔵庫の下部機械室の各部品の配置を示す斜視図、図7は冷却貯蔵庫の下部機械室に配置する一次放熱器の取り付けを示す背面図、図8は一次放熱器の取り付け用振動吸収部材と取り付け部材の分解斜視図、図9は一次放熱器の入り口側のキャピラリチューブ部分の正面図、図10は図9のキャピラリチューブ部分の左側面図、図11は図9のキャピラリチューブ部分の右側面図である。
図1乃至図3において、1は本発明の冷却貯蔵庫であり、前面開口の本体2内を区画して複数の貯蔵室を形成し、これら各貯蔵室の前面は扉で開閉できる構成である。冷却貯蔵庫本体2は、外箱(外壁板)2Aと内箱(内壁板)2Bとの間に発泡断熱材2Cを充填した断熱構造である。冷却貯蔵庫本体2内には、上部に冷蔵室3、その下方に冷凍室5と製氷室6が横並びに設けられ、その下方に野菜室4が配置された構成である。
冷蔵室3内には冷蔵室3の側壁に形成した棚受けに載置した複数段の棚3Aが設けられている。冷蔵室3の前面開口は、冷却貯蔵庫本体2の一側部にヒンジ装置にて横方向に回動する回動式の冷蔵室扉10にて開閉される。野菜室4の前面開口は、野菜室4内に設けた左右のレール18Aとローラ18Bによる支持装置18によって前後方向へ引き出し可能に支持した野菜容器15と共に前方へ引き出される引き出し式扉11にて閉塞されている。冷凍室5と製氷室6の前面開口は、冷却貯蔵庫本体2の一側部にヒンジ装置にて横方向に回動する回動式の扉12にて閉塞されているが、冷凍室5と製氷室6の前面開口は、それぞれ別個の扉12A、12B(図示せず)で閉じられるように構成してもよい。この場合、冷凍室5は野菜室4と同様に、冷凍室5内に設けた左右のレールに対して、前後方向へ引き出し可能に支持した容器を扉12Aと共に前方へ引き出される引き出し式とし、また、製氷室6は野菜室4と同様に、製氷室6内に設けた左右のレールに対して、前後方向へ引き出し可能に支持した後述の貯氷容器を扉12Bと共に前方へ引き出される引き出し式とする構成でもよい。
上部に位置する冷蔵室3と、その下部に位置する横並びの冷凍室5並びに製氷室6との間は断熱仕切り壁17Aにて区画されており、横並びの冷凍室5並びに製氷室6とその下方の野菜室4との間は断熱仕切り壁17Bにて区画されている。45は冷却貯蔵庫本体2の背壁の前面側に配設した冷蔵室3の背壁部材であり、合成樹脂製背面板とその裏側に取り付けた発泡スチロール等の断熱材との組み合わせで構成され、冷蔵室3の背面側に上下方向の冷気通路(冷気ダクト)43と、その左右両側に冷気通路(冷気ダクト)43A、43Bを形成している。
冷凍室5と製氷室6は区画板47Aによって左側に冷凍温度に保たれる前面開口の製氷室6が、そして右側に冷凍温度に保たれる冷凍室5が区画形成され、製氷室6内には上部に自動製氷機7が配置され、その自動製氷機7の下方には上面開口の貯氷容器8が配置されている。貯氷容器8は、製氷室6の左右側壁に設けたレール6Aに前後方向へ引き出し自在に支持されている。自動製氷機7は電動機構7Aによって回転駆動される製氷皿7Bを備えており、製氷工程によって製氷皿7B内に作られた氷は、電動機構によって製氷皿7Bを捻りつつ反転させ、その中の氷を下方の貯氷容器8へ離脱させるように動作するものである。
9は自動製氷機7へ供給する製氷用水を貯める給水容器(貯水容器ともいう)であり、横幅に比して奥行きが長い矩形状をなし、冷蔵室3内を区画壁47Bで仕切って形成した小室46に配置されており、冷蔵室3内の温度で冷却され、冷蔵室3の前面扉10を開くことによって前方へ取り出すことができる。区画壁47Bで仕切った小室46の隣には、特定低温室13が併設されている。
製氷用水は、ソレノイド式開閉弁装置51Aを所定時間開くことにより、給水容器9から自然落下方式によって給水路51を介して自動製氷機7の製氷皿7Bへ供給される。製氷皿7Bは、長手方向を列方向として4個2列、5個2列、又は6個2列のように複数の製氷小室に区分されて8乃至12個の角型氷が作られる合成樹脂製である。また、貯氷容器8は、白色、透明、半透明又はその他の色の合成樹脂製であり、奥行きが左右幅に比して長い上面開口の箱状である。
図3に示すように、冷却貯蔵庫本体2の底部には機械室28が形成され、この機械室28には、冷却貯蔵庫1の冷凍装置を構成する冷媒を圧縮する電動圧縮機24、冷媒の放熱器25の一部である後述の一次放熱器25Aとキャピラリチューブ部分115と放熱器25Bと放熱器25C、放熱器25Bの熱によって後述の除霜水を蒸発させるための蒸発皿26、及び送風機81等がベース板83上に配置されている。送風機81は電動機81Aにて回転羽根81Bを回転する構成であり、ファンケーシング82Aを形成するファン取り付け部材82に取り付けられてベース板83上に配置されている。機械室28内の電動圧縮機24、一次放熱器25A、放熱器25Bを含む蒸発皿26、放熱器25C及び放熱器25Dは、送風機81からの風によって熱交換されて放熱する。29、30は冷却庫内を冷却するために設けた冷凍装置の冷媒の蒸発器(冷却器)である。31は冷凍室用冷却器である第1蒸発器(冷却器)29で冷却した冷気を冷却庫内、即ち冷凍室5と製氷室6へ循環する第1送風機である。32は冷蔵室用冷却器である第2蒸発器(冷却器)30で冷却した冷気を冷却庫内、即ち冷蔵室3、野菜室4及び特定低温室13へ循環する第2送風機である。33は第1蒸発器(冷却器)29の除霜用ガラス管ヒータ、34は、第2蒸発器(冷却器)30の除霜用ガラス管ヒータである。第1蒸発器(冷却器)29及び第2蒸発器(冷却器)30の除霜水は排水管23を通って蒸発皿26へ導かれてそこで蒸発する。
冷却貯蔵庫1は、冷媒として二酸化炭素冷媒を使用している。圧縮機24は、この冷媒を前段(一段目)の圧縮部24Aと後段(二段目)の圧縮部24Bによって二段階圧縮するように構成され、密閉容器内において電動機(モータ)によってそれぞれ回転するロータを備えた公知の2シリンダの回転式圧縮機(ロータリ圧縮機という)であり、前段圧縮部24Aと後段圧縮部24Bを構成するが、冷媒を二段階圧縮する他の形態でもよい。
図4は冷却貯蔵庫の冷凍装置の回路ブロック図を示し、図5には冷媒流路を示している。これらの図において、25A〜25Eまでが冷媒の放熱器25を構成しており、これらは空冷式であり、一次放熱器25Aは円筒形状をなすように冷媒パイプ(チューブ)がコイル状(螺旋状)に巻回されたループコンデンサと称する初段放熱器である。また、放熱器25B〜25Eは二次放熱器25Fを構成するものであり、放熱器25Bは蒸発皿26内に導かれた除霜水中に没する配置であり、この除霜水を蒸発させるための冷媒パイプ(チューブ)である。放熱器25Cは、略平板状の放熱板25C1の上に蛇行状に配置された冷媒パイプ(チューブ)25C2が取り付けられた形態であり、蒸発皿26の後方領域で機械室28内の底部に水平状態に配置されている。放熱器25Dは、冷媒パイプ(チューブ)25D1の周りに放熱フィンとなるアルミニウムの箔板(薄板)25D2が螺旋状に巻回されたものが蛇行状をなすフィンチューブ式のメイン放熱器であり、機械室28内において送風機81からの風によって熱交換されるように、放熱器25Cの上に水平状態に配置している。放熱器25Eは、冷却貯蔵庫本体2の外箱(外壁板)2Aを放熱板とするように、外箱(外壁板)2Aの発泡断熱材2C側の面に取り付けた冷媒パイプである。
放熱器25Eは、主として冷却貯蔵庫本体2の前面開口部の露着きを防止する露着き防止用として作用する放熱器であり、外箱(外壁板)2Aを放熱板とするように外箱(外壁板)2Aの発泡断熱材2C側の面に取り付けた冷媒パイプであり、断熱仕切り壁17Aの前面を加温する冷媒パイプ25E1と、断熱仕切り壁17Bの前面を加温する冷媒パイプ25E2と、野菜室4の底部前面を加温する冷媒パイプ25E3とを含めて、冷蔵室3、冷凍室5と製氷室6、野菜室4の前面周辺を加温するように配置された構成である。
70は冷媒の湿気を除去する乾燥剤を封入したデハイドレータある。71、72は電動式膨張弁であり、73、74はデハイドレータ70を通過した冷媒の導入パイプであり、75、76はそれぞれ冷媒の導入パイプ73、74に接続した冷媒パイプであり、その冷媒パイプ75、76の途中に、それぞれ電動式膨張弁71、72が接続されている。77は逆止弁であり、78は脈動低減装置としてのマフラである。上記の構成によって、前段圧縮部24Aから二次放熱器25Fまでの部分が冷却貯蔵庫本体2の下部に設けた機械室28内に配置されている。図4において矢印は冷媒の流れ方向を示しており、図5の矢印も冷媒の流れ方向を示している。
圧縮機24、送風機31、送風機32、送風機81が運転(ON)されると、圧縮機24の前段圧縮部24Aで圧縮された高温高圧の冷媒ガスは、マフラ78を通って一次放熱器25Aで放熱され、圧縮機24の後段圧縮部24Bへ入ってそこで圧縮される。後段圧縮部24Bで圧縮された高温高圧の冷媒ガスは、二次放熱器25Fで放熱される。即ち、放熱器25Bにおいて蒸発皿26内の除霜水を蒸発させ、放熱器25Bを出た冷媒ガスは、放熱器25Cから放熱器25Dにおいて、送風機81からの空気によって冷却されて、冷媒温度が冷却貯蔵庫1の周囲温度より若干高めの温度まで低下する。この冷媒は、更に放熱器25Eへ流入して、冷却貯蔵庫本体2の前面開口部が加温され、その部分への露付きを防止するように作用する。
放熱器25Eを出た冷媒は、デハイドレータ70を通って導入パイプ73、74に分岐して、それぞれ第1冷媒パイプ75と電動式膨張弁71の回路と、第2冷媒パイプ76と電動式膨張弁72の回路を通って、減圧されて温度が低下し、それぞれ冷凍室用蒸発器(冷却器)29と冷蔵室用蒸発器(冷却器)30へ流入する。第1蒸発器(冷却器)29と第2蒸発器(冷却器)30へ流入した液冷媒は、そこで蒸発して周囲の空気を冷却する。第1蒸発器(冷却器)29で蒸発したガス冷媒は、出口パイプ79から逆止弁77を通って圧縮機24の前段圧縮部24Aの吸い込み側へ流入して圧縮される。また、第2蒸発器(冷却器)30で蒸発したガス冷媒は、出口パイプ80から逆止弁77を通って圧縮機24の前段圧縮部24Aの吸い込み側へ流入して圧縮される。このような冷凍サイクルによって第1蒸発器(冷却器)29と第2蒸発器(冷却器)30が冷却され、それによって後述のように冷却貯蔵庫本体2内の各室が冷却される。
上記の冷却貯蔵庫1において、電動式膨張弁71は、制御回路装置(図示せず)からの制御信号によって正転と逆転の動作をするステッピングモータによって、駆動弁が動作してその弁開度が調節されるものであり、蒸発器(冷却器)29の出口温度又は冷凍室5の温度に応じて前記制御回路装置に設定したデータに基づき、ステッピングモータが正転又は逆転して駆動弁が動作してその弁開度が調節され、適正な冷媒膨張が行われるように制御される。また、電動式膨張弁72は、制御信号によって正転と逆転の動作をするステッピングモータによって、駆動弁が動作してその弁開度が調節されるものであり、蒸発器(冷却器)30の入口、出口温度に応じて制御回路装置(図示せず)に設定したデータに基づき、ステッピングモータが正転又は逆転して駆動弁が動作してその弁開度が調節され、適正な冷媒膨張が行われるように制御される。
この冷却貯蔵庫1の冷却運転を説明する。この冷却貯蔵庫1では、冷却運転は、冷凍室5の温度によって開始される。冷凍室5の温度が所定の上限設定温度に上昇すると、制御回路装置は冷却運転を開始する。この開始時に、制御回路装置は、冷蔵室3の温度を検知し、この冷蔵室3の温度が所定の上限設定温度を超えている場合は、冷蔵室3の冷却を冷凍室5の冷却より先に行い、この冷蔵室3の温度が所定の上限設定温度を超えていない場合は、冷凍室5の冷却を行う。ここで、冷蔵室3の温度が所定の上限設定温度を超えているとする。したがって、制御回路装置は、まず冷蔵室3の冷却を行う。制御回路装置は、圧縮機24を運転(ON)し、電動式膨張弁72を前回の冷蔵室冷却時の開度まで開け、第2送風機32を運転(ON)する。そして、冷蔵室3が所定の下限設定温度まで低下すると、冷蔵室3の冷却から冷凍室5の冷却に切り替わる。制御回路装置は、この時の電動式膨張弁72の開度の値を格納すると共に、電動式膨張弁72を全閉し、第2送風機32を停止(OFF)し、電動式膨張弁71を前回の冷凍室冷却時の開度まで開け、第1送風機31を運転(ON)する。これにより、冷凍室5が冷却される。冷凍室5が所定の下限設定温度まで低下すると、冷凍運転を終了する。制御回路装置は、この時の電動式膨張弁71の開度の値を格納すると共に、電動式膨張弁71を全閉し、第1送風機31を停止(OFF)し、圧縮機24を停止(OFF)する。
次に、図2及び図3を参照して冷気の循環について説明する。35は第2蒸発器(冷却器)30で冷却された冷気が第2送風機32から導かれる冷気ダクトであり、冷蔵室3の上壁に沿って幅広く配置され、その前端は冷蔵室3の前面開口部の上面に形成した冷気吹き出し口36へ連通している。この冷気吹き出し口36から吹き出す冷気は、冷蔵室3の前面開口部を矢印のように上から下へ流れる冷気カーテン37を形成する。第1蒸発器(冷却器)29で冷却した冷気と第2蒸発器(冷却器)30で冷却した冷気は、夫々第1送風機31及び第2送風機32によって矢印のように循環して各室を所定温度に冷却する。
第2蒸発器(冷却器)30で冷却した冷気を第2送風機32によって冷蔵室3と野菜室4とに循環させる冷気循環経路の形成に関し、冷蔵室3の背面部には、冷気通路(冷気ダクト)43が形成され、この左右両側に冷気通路(冷気ダクト)43A、43Bが形成され、冷気供給通路(冷気ダクト)43には第2蒸発器(冷却器)30が収納されて冷却器室を構成している。また、第2蒸発器(冷却器)30から上方へ延びた冷媒パイプに配置した電動式膨張弁72が、冷気供給通路(冷気ダクト)43の背面の窪みにゴム製カバー90で覆われた状態でネジにて取り付けられている。
第2蒸発器(冷却器)30で冷却した冷気は、第2送風機32によって冷蔵室3とその一部分である特定低温室13とに循環される。その経路は、第2送風機32を通過した冷気は、一部が冷気ダクト35を通って冷気吹き出し口36から吹き出す。第2送風機32を通過した冷気の他の部分は、冷蔵室3の背面板45の裏側の左右の冷気通路43A、43Bを通って、冷蔵室3の背面板45に形成した冷気吹き出し口39から冷蔵室3へ吹き出し、冷気通路43Bを更に下方へ流れた冷気が冷気吹き出し口39Aから特定低温室13へ吹き出す。冷蔵室3と特定低温室13へ流入した冷気は、冷蔵室3の下部の吸い込み口50、即ち小室46と特定低温室13の背壁に形成した吸い込み口50から吸込まれ、冷気通路(冷気ダクト)43の第2蒸発器(冷却器)30の下部の冷気吸い込み側に流入し、再び第2蒸発器(冷却器)30で冷却される循環をする。
一方、冷蔵室3へ流入した冷気に一部は、野菜室4へ循環する構成である。図2及び図3では、特定低温室13へ流入した冷気の一部が、特定低温室13の背壁に形成した吸い込み口40から吸込まれ、冷却貯蔵庫本体2の背壁に形成した冷気通路(冷気ダクト)41Aを通って吹き出し口42Aから野菜室4へ流出する。野菜室4へ流入した冷気は、野菜室4を流れて野菜室4の天井壁に近接した背壁に形成した冷気吸い込み口42Bから冷気帰還通路(冷気帰還ダクト)41Bを通って、冷気通路(冷気ダクト)43の第2蒸発器(冷却器)30の下部の冷気吸い込み側に流入し、再び第2蒸発器(冷却器)30で冷却される循環をする。
第1蒸発器(冷却器)29で冷却した冷気を第1送風機31によって冷凍室5へ循環させる冷気循環経路の形成に関し、冷凍室5の背面部には、冷気通路(冷気ダクト)48が形成され、この冷気供給通路(冷気ダクト)48には第1蒸発器(冷却器)29が収納されて冷却器室を構成している。また、第1蒸発器(冷却器)29から上方へ延びた冷媒パイプに配置した電動式膨張弁71が、冷気供給通路(冷気ダクト)48の背面の窪みにゴム製カバー91で覆われた状態でネジにて取り付けられている。
第1蒸発器(冷却器)29で冷却した冷気は、第1送風機31によって冷気吹き出し口37Aから冷凍室5へ供給され、冷気吹き出し口37Bから製氷室6へ供給され、それぞれ吸い込み口38から吸込まれて、第1蒸発器(冷却器)29の下部の冷気吸い込み側に流入し、再び第1蒸発器(冷却器)29で冷却される循環をする。
この冷却貯蔵庫1では、第1、第2蒸発器(冷却器)29、30の除霜は同時に行っている。冷却運転終了時点における圧縮機24の運転積算時間が所定値を超えていると、冷却貯蔵庫1は除霜モードとなる。除霜用ガラス管ヒータ33、34に通電して発熱し、それぞれ対応する第1、第2蒸発器(冷却器)29、30が加温されて、着霜が融解される。除霜の終了は、第1、第2蒸発器(冷却器)29、30にそれぞれ設けられた除霜終了検知温度センサが、除霜終了温度(例えば8℃)を感知したときに、その感知した蒸発器(冷却器)に対応した除霜用ガラス管ヒータの一方への通電を停止(OFF)する。残りの蒸発器(冷却器)についても、除霜終了検知温度センサが、除霜終了温度(例えば8℃)を感知したときに、残りの除霜用ガラス管ヒータの一方への通電を停止(OFF)する。このように、両方の蒸発器(冷却器)の除霜が終了すると、冷却貯蔵庫1は通常モードに復帰する。このとき、通常は、冷却貯蔵庫1の冷凍室5と冷蔵室3は共に温度上昇しているので、除霜モードの終了と同時に冷却運転が開始される。
このような構成において、各室の温度は、冷蔵室3が約3〜4℃、野菜室4が約3〜6℃に保たれ、冷凍室5製氷室7が約−18℃〜−20℃である。また、冷蔵室扉10の内側に設けた貯蔵棚上は5〜8℃である。特定低温室13は、0℃よりも高い約1℃のチルド室であったり、0℃よりも低く食品の凍結温度よりも高い約0〜−1℃の氷温室であったり、また、食品の表面に薄い氷の層が形成される程度の約−4℃の部分凍結室であったりする。このように特定低温室13は、食品を特定の温度領域内で冷却保存するためのものであり、他の室に比して厳しい温度制御が要求される。
本発明に係る冷凍装置は、前段圧縮部24Aで圧縮された二酸化炭素冷媒が、一次放熱器25Aを経て後段圧縮部24Bで圧縮され主放熱器で放熱されたのち、減圧膨張装置である電動式膨張弁を経て蒸発器(冷却器)で蒸発する構成であり、一次放熱器25Aは、コイル状、蛇行状等に屈曲した屈曲形状をなして吊り下げ保持された構成である。この一次放熱器25Aの屈曲形状は、一次放熱器25Aの冷媒パイプが上下方向に間隔Tを存してコイル状又は蛇行状をなす形態であり、機械室28の狭い領域に配置し多くの放熱面積を得るための好ましい形態としては、図7に示すように、一次放熱器25Aは、冷媒パイプが上下方向に間隔Tを存してコイル状に巻回された屈曲形状をなし、その上部を取り付け部で吊り下げ保持した構成である。
この具体的な構成を、図1〜図4に示す冷却貯蔵庫1について説明する。すなわち、前段圧縮部24Aで圧縮された二酸化炭素冷媒が、一次放熱器25Aを経て後段圧縮部24Bで圧縮され二次放熱器25Fで放熱されたのち、膨張装置である電動式膨張弁71、72を経て蒸発器(冷却器)29、30で蒸発する冷凍装置において、図5〜図7に示すように、一次放熱器25Aは、銅やアルミニウム等の金属性冷媒パイプがコイル状、蛇行状等に屈曲した屈曲形状をなして吊り下げ保持された構成である。この一次放熱器25Aの屈曲形状は、一次放熱器25Aの冷媒パイプが上下方向に間隔Tを存してコイル状又は蛇行状をなす形態であり、機械室28の狭い領域に配置し多くの放熱面積を得るための好ましい形態としては、一次放熱器25Aは、冷媒パイプが上下方向に間隔Tを存してコイル状に巻回された屈曲形状をなし、その上部を取り付け部で吊り下げ保持した構成である。この円筒形状のコイル状形態によって、パイプ辺間の間隔Tが延びたり縮まったりして円筒形状方向に弾力性を有するものとなる。
一次放熱器25Aは、図6と図7に示すように、その上部がブチルゴムなどのゴム製の振動吸収部材100を介して機械室28の上部の取り付け部101で吊り下げ保持される。具体的には、円筒形状にコイル状に巻回された形態の一次放熱器25Aは、上部から冷媒が流入して下方へ螺旋状に流れるように、上部に配置した入口パイプ25A1と出口パイプ25A2が配管されている。この入口パイプ25A1と出口パイプ25A2には、図6に示すように、略水平な横方向に屈曲したU字状屈曲部106が形成されている。このU字状屈曲部106は、入口パイプ25A1と出口パイプ25A2の一部分を構成するものであり、後述の振動吸収部材100を取り付けるために、冷媒パイプがU字状に別途成形されたものであり、振動吸収部材100を取り付けた後、入口パイプ25A1と出口パイプ25A2に溶接されて一体化されるものである。
一方、振動吸収部材100には、図8に示すように、U字状屈曲部106の対向パイプ辺が貫通するように、間隔を存して4個所に貫通孔107が形成され、貫通孔107は周辺部分とリブ108で結合され、外周の両端部に略環状にフランジ110が形成され、このフランジ110を含めて外周に前後方向に貫通したスリット109が貫通孔107に対応した位置に形成されている。このため、振動吸収部材100は、自己の弾力性と、リブ108とスリット109による変形のし易さとが相俟って、両端部のフランジ110、110相互間に合成樹脂製の保持部材102の枠状部102Aが嵌り合って、振動吸収部材100が保持部材102に保持される。
このように、振動吸収部材100が保持部材102に保持された状態で、U字状屈曲部106の対向パイプ辺をそれぞれ貫通孔107に挿通する。この挿通によって、U字状屈曲部106の対向パイプ辺が貫通孔107に密着するように、実質的な貫通孔107の直径はU字状屈曲部106の対向パイプ辺の直径よりも若干小さい。この状態で、U字状屈曲部106は、それぞれ一次放熱器25Aの入口パイプ25A1と出口パイプ25A2に溶接されて、一体となって一次放熱器25Aの入口パイプ25A1と出口パイプ25A2を形成する。
このように、入口パイプ25A1と出口パイプ25A2のU字状屈曲部106に、保持部材102に支持された振動吸収部材100が取り付けられた状態で、機械室28上部の取り付け部101である天井壁にネジ105で取り付けた固定部材103に、保持部材102をネジ104で結合する。また、保持部材102と固定部材103をネジ104で結合した状態で、固定部材103を機械室28の天井壁にネジ105で取り付ける手順でもよい。なお、保持部材102は、機械室28上部の取り付け部101である天井壁にネジで直接取り付ける形態とすることもできる。このようにU字状屈曲部106の保持によって、円筒形状にコイル状に巻回された一次放熱器25Aは、略垂直状態に安定した吊り下げ保持が可能となり、周辺の他物との接触のない状態の保持ができる。
圧縮機24の運転による機械的振動が、マフラ78とその下流側の冷媒パイプを通して一次放熱器25Aへ伝達されても、吊り下げ保持された一次放熱器25Aは、振動によってこのコイル状のパイプ辺相互が自由運動できる状況となり、このパイプ辺間の間隔Tが延びたり縮まったりして円筒形状方向に弾力変形するため、冷媒の脈動や圧縮機24の振動は出口パイプ25A2に至る間に減衰される。また一次放熱器25Aは、その入口パイプ25A1と出口パイプ25A2が、振動吸収部材100を介して取り付けられているため、冷却貯蔵庫本体2への振動の伝達が減衰される。特に、入口パイプ25A1と出口パイプ25A2の振動は、振動吸収部材100のリブ108によって効果的に減衰されるため、取り付け部101への一次放熱器25Aの振動伝達の減衰効果が大きい。また、入口パイプ25A1と出口パイプ25A2は、横方向に屈曲したU字状屈曲部106によって支えられているため、冷媒の脈動や圧縮機24の振動による振動によって、周辺の他物との接触を生じることのない、安定した吊り下げ保持を維持できるものとなる。
このように、圧縮機24の運転による機械的振動が、マフラ78とその下流側の冷媒パイプを通して一次放熱器25Aへ伝達されても、吊り下げ保持されたコイル状の一次放熱器25Aと、振動吸収部材100によって減衰されるが、圧縮機24から伝わる振動の減衰効果を更に大きくするために、本発明では、このコイル状の一次放熱器25Aの入口パイプ25A1の一部分に、キャピラリチューブ部分115を設けることを特徴とするものである。図9乃至図11にこのキャピラリチューブ部分115の配置と構造の具体的な構成が示されており、図示の構成では、一次放熱器25Aの入口パイプ25A1のU字状屈曲部106とマフラ78との間の冷媒通路として、キャピラリチューブ部分115が接続されている。一次放熱器25Aの入り口側に設けられたキャピラリチューブ部分115は、圧縮機24の振動が一次放熱器25Aへ至る冷媒パイプを伝う機械的な振動を減衰させるためのものであるが、マフラ78を出た冷媒の脈動による冷媒パイプの機械的な振動がある場合は、それも減衰させることができる。二酸化炭素冷媒を用いた冷凍装置は、134a冷媒等に比して高圧となるため、本発明で採用するような短いキャピラリチューブ部分115では、出口側で二酸化炭素冷媒が蒸発作用をするような減圧は生じないため、性能的には問題ない。
キャピラリチューブ部分115は、図9乃至図11に示すように、複数本のキャピラリチューブ115Aが一列に配置されて並列の冷媒通路を形成すると共に、各キャピラリチューブ115Aが同じ方向に屈曲するように中間部が下方へU字状に屈曲した屈曲部115Bを形成し、冷媒の入り口側が入り口側パイプ25A11を介してマフラ78に接続され、冷媒の出口側が出口側パイプ25A12を介して入口パイプ25A1のU字状屈曲部106に接続している。キャピラリチューブ部分115の冷媒の入り口側は、入り口側パイプ25A11に形成した扁平部分117内でもって溶接され、キャピラリチューブ部分115の冷媒の出口側は、出口側パイプ25A12に形成した扁平部分118内でもって溶接される。なお、出口側パイプ25A12は、U字状屈曲部106と一連のパイプで構成してもよい。キャピラリチューブ部分115のU字状の屈曲部115Bには、ブチルゴムなどのゴム製の振動吸収部材116が取り付けられている。限られた広さの機械室28内に所定長さのキャピラリチューブ部分115を配置し、振動減衰効果を図るために、屈曲部115Bの形状は、U字状の他に蛇行状でもよい。
このような構成によって、マフラ78の出口側の冷媒パイプは、キャピラリチューブ部分115によって弾力性を保つようになる。このため、圧縮機24の運転による振動が、マフラ78を介して一次放熱器25Aへ至る冷媒通路に伝わる機械的な振動は、キャピラリチューブ部分115の弾力性と振動吸収部材116によって減衰される。また、前段(一段目)の圧縮部24Aから吐出される冷媒の脈動はマフラ78によって減衰されるが、もしマフラ78を出た冷媒の脈動に起因する機械的振動が、マフラ78の下流側の冷媒パイプ25A11に生じる場合には、その振動がキャピラリチューブ部分115の弾力性と振動吸収部材116によって減衰される。
キャピラリチューブ115Aは、細いほど弾力性に富むため、振動減衰効果に優れ、また、本数が少ないほど弾力性に富むため振動減衰効果に優れるが、性能的には、複数本のキャピラリチューブ115Aの内径断面積S2の合計が、入り口側パイプ25A11又は出口側パイプ25A12の内径断面積S1と同一であるのが望ましい。しかし、キャピラリチューブ115Aの本数が多くなれば、拡管による扁平部分117と118の部分の肉厚が薄くなるため、この部分が耐圧不良になる虞がある。これらのことを考慮して、図9乃至図11に示すキャピラリチューブ部分115は、7本のキャピラリチューブ115Aが一列に配置されて並列の冷媒通路を形成している。入り口側パイプ25A11と出口側パイプ25A12は、一次放熱器25Aや二次放熱器25Fと同様に、外径が4.76mmで内径が3.56mmのパイプであり、7本のキャピラリチューブ115Aは、それぞれ長さが290mm〜310mm程度で、外径が1.8mmで内径が1.2mmの細いパイプである。
二酸化炭素冷媒を用いた冷凍装置は、134a冷媒等に比してかなりの高圧となるため、このような内径と長さのキャピラリチューブ115Aでは、出口側で二酸化炭素冷媒が蒸発作用をするような減圧は生じないため、性能的には問題がない。このような7本のキャピラリチューブ115Aを用いた冷凍装置でのテストでは、断面積S2の合計が断面積S1の略80%でもって性能的に問題ない状態であり、好ましい振動減衰効果が得られた。この場合、断面積S2の合計を断面積S1に近づける場合は、8本のキャピラリチューブ115Aを用いれば、断面積S2の合計が断面積S1の略91%となるが、拡管による扁平部分117と118の部分の肉厚が薄くなるため、二酸化炭素冷媒を用いた高圧となる冷凍装置として、耐圧に対する課題を克服すれば問題ない。性能と耐圧を考慮すれば、キャピラリチューブ115Aの本数は、6〜8本が好ましいものとなる。
上記のようにキャピラリチューブ部分115を設けることによって、マフラ78の出口側の冷媒パイプ25A11に伝わる振動は、キャピラリチューブ部分115の弾力性と振動吸収部材116によって減衰されるため、キャピラリチューブ部分115の下流側の冷媒パイプへ伝達される機械的な振動は、上記のように、吊り下げ保持された一次放熱器25Aのコイル状のパイプ辺間の間隔Tの延び縮みによる円筒形状方向の弾力変形による減衰と、振動吸収部材100とによって、冷却貯蔵庫本体2へ伝達される振動が減少し、静かな冷却貯蔵庫1となる。
もう一つの形態として、複数本のキャピラリチューブ115Aが複数の組に分割された状態で、入り口側パイプ25A11と出口側パイプ25A12にそれぞれ接続された構成である。図12には、それぞれ2本のキャピラリチューブ115Aが、3組に分割された状態で、それぞれ入り口側パイプ25A11と出口側パイプ25A12に接続された構成である。この場合も、実施例1と同様に、3組に分割されたキャピラリチューブ115Aは、並列の冷媒通路を形成すると共に、中間部が下方へU字状に屈曲した屈曲部115B(図示せず)を形成しており、このU字状の屈曲部115Bには、ブチルゴムなどのゴム製の振動吸収部材116(図示せず )が、それぞれの組みごとに分離したものが、又は3組に共通した状態のものが取り付けられている。図12において、図1〜図11と同様の機能部分には同一符号を付している。
また、上記のように、U字状屈曲部106を別形成として溶接する形態に代って、入口パイプ25A1と出口パイプ25A2を屈曲してU字状屈曲部106を形成し、これに振動吸収部材100を取り付ける方法でもよい。この場合、U字状屈曲部106に取り付ける振動吸収部材100は、上段の左右の貫通孔107相互と、下段の左右の貫通孔107相互がそれぞれスリットで連通するようにする。これによって、下段のスリットを押し広げつつ入口パイプ25A1のU字状屈曲部106を挿入して、このU字状屈曲部106の左右のパイプ辺を上段の左右の貫通孔107に密着させる。同様にして、上段の左右の貫通孔107に出口パイプ25A2のU字状屈曲部106の左右のパイプ辺を密着させる。このようにして、入口パイプ25A1と出口パイプ25A2のU字状屈曲部106に振動吸収部材100を取り付けることができるものとなる。
一次放熱器25Aの形態は、上記のような上下方向に円筒形状に延びたコイル状に限らず、蛇行状に屈曲しつつ上下方向に延びた形態とし、その入口パイプ25A1と出口パイプ25A2は、上部に配置されて上記同様に横方向に屈曲したU字状屈曲部106を形成し、このU字状屈曲部106が上記同様の振動吸収部材100を介して取り付け部101へ取り付けられるように構成すれば、上記同様の効果を達成できる。
上記の各実施例は、上記形態の冷蔵室3、冷凍室5、野菜室6等を有する冷却貯蔵庫であるが、本発明は種々の形態の冷却貯蔵庫に適用できるものであり、冷却貯蔵庫の形態はこれに限らず、本発明の技術範囲において種々の冷却貯蔵庫に適用して効果あるものである。
本発明に係る冷却貯蔵庫の正面図である。(実施例1) 本発明に係る冷却貯蔵庫本体を正面から見た説明図である。(実施例1) 本発明に係る冷却貯蔵庫の縦断側面図である。(実施例1) 本発明に係る冷却貯蔵庫の冷凍装置の回路ブロック図である。(実施例1) 本発明に係る冷却貯蔵庫の冷媒流路の説明図である。(実施例1) 本発明に係る冷却貯蔵庫の下部機械室の各部品の配置を示す斜視図である。(実施例1) 本発明に係る冷却貯蔵庫の下部機械室に配置する一次放熱器の取り付けを示す背面図である。(実施例1) 本発明に係る一次放熱器の取り付け用振動吸収部材と取り付け部材の分解斜視図である。(実施例1) 本発明に係る一次放熱器の入り口側のキャピラリチューブ部分の正面図である。(実施例1) 図9のキャピラリチューブ部分の左側面図である。(実施例1) 図9のキャピラリチューブ部分の右側面図である。(実施例1) キャピラリチューブ部分を複数組に分割した状態図である。(実施例2)
符号の説明
1・・・・・冷却貯蔵庫
2・・・・・冷却貯蔵庫本体
3・・・・・冷蔵室
4・・・・・野菜室
5・・・・・冷凍室
24・・・・電動圧縮機
24A・・・前段(一段目)の圧縮部
24B・・・後段(二段目)の圧縮部
25・・・・放熱器
25A・・・一次放熱器
25A1・・入口パイプ
25A2・・出口パイプ
25F・・・二次放熱器
29・・・・第1蒸発器(冷却器)
30・・・・第2蒸発器(冷却器)
31・・・・第1送風機
32・・・・第2送風機
71・・・・第1電動式膨張弁
72・・・・第2電動式膨張弁
78・・・・消音装置としてのマフラ
80・・・・送風機
100・・・振動吸収部材
101・・・取り付け部
102・・・保持部材
103・・・固定部材
106・・・U字状屈曲部
107・・・貫通孔
108・・・リブ
115・・・キャピラリチューブ部分
115A・・キャピラリチューブ
115B・・U字状の屈曲部
116・・・振動吸収部材
117・・・扁平部分
118・・・扁平部分

Claims (5)

  1. 前段圧縮部で圧縮された二酸化炭素冷媒が、一次放熱器を経て後段圧縮部で圧縮され二次放熱器で放熱されたのち膨張装置を経て蒸発器(冷却器)で蒸発する冷凍装置において、前記一次放熱器の入り口側には、振動減衰部分として複数本のキャピラリチューブによって並列の冷媒通路を形成するキャピラリチューブ部分を設けたことを特徴とする冷凍装置。
  2. 前段圧縮部で圧縮された二酸化炭素冷媒が、脈動低減装置としてのマフラを通り一次放熱器を経て後段圧縮部で圧縮され二次放熱器で放熱されたのち膨張装置を経て蒸発器(冷却器)で蒸発する冷凍装置において、前記マフラの出口側の冷媒通路には、振動減衰部分として複数本のキャピラリチューブによって並列の冷媒通路を形成するキャピラリチューブ部分を設けたことを特徴とする冷凍装置。
  3. 前段圧縮部で圧縮された二酸化炭素冷媒が、脈動低減装置としてのマフラを通り一次放熱器を経て後段圧縮部で圧縮され二次放熱器で放熱されたのち膨張装置を経て蒸発器(冷却器)で蒸発する冷凍装置であって、前記一次放熱器は、コイル状、蛇行状等に屈曲した屈曲形状をなして、その上部が振動吸収部材を介して吊り下げ保持された構成において、前記マフラの出口側の冷媒通路には、振動減衰部分として複数本のキャピラリチューブによって並列の冷媒通路を形成するキャピラリチューブ部分を設けたことを特徴とする冷凍装置。
  4. 前記キャピラリチューブ部分は、中間部が下方へU字状に屈曲した又は蛇行状に屈曲した屈曲部を形成し、この屈曲部に前記振動吸収部材を取り付けたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の冷凍装置。
  5. 前記前段圧縮部から前記二次放熱器までの部分が冷却貯蔵庫本体下部に設けた機械室内に配置され、前記一次放熱器は、その上部が振動吸収部材を介して前記機械室上部の取り付け部で吊り下げ保持され、前記キャピラリチューブ部分は中間部に振動吸収部材を取り付けたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の冷凍装置を備えた冷却貯蔵庫。
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