JP2005306503A - 用紙搬送装置および画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 電子写真方式等の画像形成装置における用紙搬送装置において用紙2を用紙積載部1から送り出すための給紙用ローラ3と用紙2を1枚に分離するための分離手段5と給紙ローラ4より下流に設けられた用紙2を搬送するための用紙搬送手段6,8を設けた用紙搬送装置において、前記分離手段5以降の用紙搬送路17中に前記用紙2の有無を判別する連れ送り検知センサ7を設け、前記用紙を連続して搬送する場合に先行する用紙の後端が前記連れ送り検知センサ7を抜けると予測されるタイミングにて前記連れ送り検知センサ7の出力信号を確認し、このとき前記連れ送り検知センサ7が「用紙あり」を検知した場合に前記連れ送り検知センサ7より上流に設けた前記用紙搬送手段6の用紙搬送速度を遅くする。
【選択図】 図1
Description
特許文献1には、連れ送りされた用紙が分離部から下流に引き出されて紙先端検知センサのオンタイミングが理論値より早い場合に、給紙手段を一時停止させ、または遅い速度で搬送すると記載されており、紙間を調整している。しかし、これは、紙間の調整手段に過ぎず、連送を防止するものではない。
特許文献2では、用紙分離時の重送有り時(中間用紙先端検知センサオンが理論値より早い場合)に給紙モータを低速で駆動する。この目的は重送のある場合でも用紙のレジスト位置を正確に定めることにあり、重送、連送を防止しようとするものではない。
特許文献3では、連れ送り検出手段は所定時刻にカットシートが存在するか否かを分離ローラの上流の反射型センサで検出している。これは連送を防止するものではない。
図15は従来の画像形成装置の給紙搬送部(FRR分離方式を使用)の横断面を示す概略図である。用紙積載台1に積載された用紙2は先端位置がAの位置にある。用紙搬送装置に給紙開始を伝える給紙信号がオンとなるのをトリガとしてピックアップローラ3が下降、回転し最上部の用紙を分離部Bに送り出す。
フィードローラ4、リバースローラ5はピックアップローラ3の駆動と同時に駆動され、用紙2を1枚に分離する。この実施例ではピックアップローラ3、フィードローラ4、リバースローラ5は1つのモータで駆動されている。
1枚に分離された用紙2の先端が第1センサCに達すると、ピックアップローラ3が上昇し、駆動が切れ、ピックアップローラ3による用紙2の搬送が無くなる。その後用紙2はフィードローラ4の搬送力により搬送され搬送ローラ6に達する。
フィードローラ4の駆動は、第2センサ7に用紙先端が達したことが検知された後に駆動が切られる。第2センサ7は第1搬送ローラ6より下流にあることからフィードローラ4の駆動オフは、用紙先端位置が用紙先端が第1搬送ローラ6に達した後となる。
フィードローラ4の駆動が切れた後は、当該用紙2は第1搬送ローラ6により送られる。その後、用紙先端が第2搬送ローラ8を通過する。用紙先端が第3センサ9を通過したこと(=第3センサ9が用紙先端を検知したこと)をトリガとして、感光体12への画像書き込みが開始される。
この時間t2の設定により、用紙先端はレジストローラ11の前で弛みを作りスキュー補正を行う。この実施例ではt2=37.5m秒で搬送ローラモータはオフとなり、第1、第2搬送ローラ6、8は駆動オフとなる。
その後レジストローラ11の駆動オンと同時に搬送ローラモータがオンとなって、第1、第2搬送ローラ6、8が回転を始め、用紙2が感光体12と転写ローラ13からなる転写部に送られ画像を転写される。
レジストローラ11がオンするタイミングは、第3センサ9がオンした後、時間t3の経過後にオンとなるよう設定されている。これにより感光体に書き込まれた画像と用紙の先端位置を合わせている。コピー、プリンタ等の画像形成装置において、上記のように給紙部で用紙2が1枚に分離されて搬送され、画像がプリントされる。
近年カラープリンタ、カラー複写機の普及により、アート紙のように表面の平滑性が高い用紙や表面に樹脂等をコートした用紙にプリントしたいというニーズが大きくなってきている。
結果として、用紙の分離が不充分な状態で搬送される状態、すなわち、用紙が重なって送られる重送が起こり得る。このような用紙の分離不良を低減させるため、従来では通常の分離機構に加えて用紙の分離部にエアーを吹き付け、用紙の密着力を低減させる機構を設けているものもある。しかし分離部にエアーを吹き付ける機構を設ける場合、装置がコストアップ、大型化してしまう。
本発明の目的は、上記の問題に鑑み、従来の給紙装置にエアー吹き付け等の大掛かりな機構を追加することなく、重送、とくに先行紙と後行紙の一部が重なって送られる連れ送りの防止に対して有効な手段を有する用紙搬送装置を提供することにある。
また、請求項2記載の発明は、前記用紙を連続して搬送する場合に、先行する用紙の後端が前記連れ送り検知センサを抜けると予測されるタイミングにて前記連れ送り検知センサの出力信号を確認し、このとき前記連れ送り検知センサが用紙の存在を検知した場合に、いったん後行する用紙の搬送速度を遅くした後に前記連れ送り検知センサより上流に設けた前記用紙搬送手段の用紙搬送速度を元の用紙搬送速度に戻す請求項1記載の用紙搬送装置を特徴とする。
また、請求項3記載の発明は、先行する用紙の後端が、前記連れ送り検知センサを抜けると予測されるタイミングとは、前記連れ送り検知センサより下流の用紙搬送路中に設けられた用紙の有無を判別する用紙位置センサにより先行する用紙の先端が検知されてからの時間と用紙長さの情報から求められるタイミングである請求項1記載の用紙搬送装置を特徴とする。
また、請求項5記載の発明は、先行する用紙の後端が前記連れ送り検知センサを抜けると予測されるタイミングとは、前記用紙搬送路中に設けられた用紙先端がそのローラに達したさいには駆動が停止しており、用紙先端がローラに達した後に駆動がオンとなるよう設けられた用紙先端位置規制ローラにおいて、用紙先端が前記用紙先端位置規制ローラに達した後前記用紙先端位置規制ローラの駆動がオンとなってからの時間と用紙長さの情報から求められるタイミングである請求項1記載の用紙搬送装置を特徴とする。
また、請求項6記載の発明は、先行する用紙の後端が連れ送り検知センサを抜けると予測されるタイミングとは、前記用紙搬送路中に設けられた用紙先端がそのローラに達したさいには駆動が停止しており、用紙先端がローラに達した後に駆動がオンとなるよう設けられた用紙先端位置規制ローラにおいて、用紙先端が用紙先端位置規制ローラに達した後前記用紙先端位置規制ローラの駆動がオンとなってからの用紙先端位置規制ローラの回転量と用紙長さの情報から求められるタイミングである請求項1記載の用紙搬送装置を特徴とする。
また、請求項8記載の発明は、前記連れ送り検知センサより上流に設けた前記用紙搬送手段の用紙搬送速度を元に戻す(低速→通常速度)タイミングは、前記用紙搬送路中の前記連れ送り検知センサより下流に設けられた後端位置検知センサにより先行紙の後端が検知された後、一定時間T1後(0含む)である請求項2記載の用紙搬送装置を特徴とする。
また、請求項9記載の発明は、前記連れ送り検知センサより上流に設けた前記用紙搬送手段の用紙搬送速度を元に戻す(低速→通常速度)タイミングは、後行する用紙の搬送速度を遅くした後一定時間T後である請求項2記載の用紙搬送装置を特徴とする。
また、請求項10記載の発明は、前記連れ送り検知センサより上流に設けた前記用紙搬送手段の用紙搬送速度を元に戻す(低速→通常速度)タイミングは、前記用紙搬送路中の前記連れ送り検知センサより下流に設けられた後端位置検知センサにより先行紙の後端が検知された後一定時間T1後(0含む)と、後行する用紙の搬送速度を遅くした後一定時間T後のいずれか早い方である請求項2記載の用紙搬送装置を特徴とする。
また、請求項11記載の発明は、後行する用紙の用紙搬送速度を低速に切り換えた後一定時間T2経過した後も前記後端位置検知センサがオフとならない場合、装置の制御部にこの用紙の搬送が異常(連れ送り重送)であるとの信号を出力する請求項8記載の用紙搬送装置を特徴とする。
また、請求項13記載の発明は、装置の制御部にこの用紙の搬送が異常(連れ送り重送)であるとの信号を出力された場合にこの装置の動作を停止させる請求項11または12記載の用紙搬送装置を特徴とする。
また、請求項14記載の発明は、装置の制御部にこの用紙の搬送が異常(連れ送り重送)であるとの信号を出力された場合に、この用紙を通常の用紙搬送路と並行に設けたミスプリント退避搬送路に導きミスプリント退避トレイに排出し、再度用紙の給紙を行いミスプリントとなった画像をプリントし直す請求項11または12記載の用紙搬送装置を特徴とする。
請求項15記載の発明は、請求項1乃至14の何れか一項に記載の用紙搬送装置を備えた画像形成装置であることを特徴とする。
このとき連れ送り検知センサの信号が用紙ありを検知した場合、現在連れ送り検知センサに検知されている用紙が規定の長さより長い、すなわち、連れ送りであると判断し、連れ送り検知センサより上流に設けた用紙搬送手段の用紙搬送速度を遅くする。
それによって先行紙に重なって送られている後行紙の搬送速度が先行紙より遅くなることによって、時間の経過と共に用紙の重なりが減少し、重なりを解消して、連れ送りを解消することができる。
図1ないし図4は図15の従来技術の構成とほとんど同じ構成であり、図15と同一部分には同一符号を付しているが、用紙搬送路17に第5センサ14が追加されているところが異なる。
第2センサ7は、用紙の有無を検知する用紙の有無検知センサである。従来技術では、第2センサ7は、フィードローラ4の駆動を切るトリガとして使用されている。すなわち、第2センサ7に用紙先端が達したことが検知された後に、制御手段によってフィードローラ4の駆動接続が切られる。
本実施の形態では、図15の従来装置の働きに加え、用紙2が連なって送られる連れ送りとなって送られてきた用紙の検知(=連れ送り検知センサ)にも第2センサ7を使用している。第2センサ7の位置は、第1搬送ローラ6から距離LE−Gだけ下流側の位置に設けられている。
第5センサ14(用紙位置センサ14)は第2センサ7と同様に用紙2の有無を検知するセンサであり、第2センサ7から距離LG−G’だけ下流側の位置に設けられている。
両センサ7、14共に、第1搬送ローラ6と第2搬送ローラ8との間の搬送経路上に配置されている。
給紙が開始されると(S1)、現在搬送されている用紙2(P1)の後端がいつ第2センサ7の位置を抜けるか(=第2センサ7がオン→オフになるタイミング)が予測される(S2)。
連れ送りのない状態で用紙P1が搬送された場合、この用紙P1の後端が第2センサ7を抜けるタイミングは予測されるタイミングと大きく異ならないことが予測される。
このことから予測された先行用紙P1の後端が第2センサ7を抜けて同センサがオフとなるタイミングにおいて第2センサ7にて用紙ありと検知された場合は、後続の用紙先端が重なった状態にある連れ送りである確率が高いことから、第2センサ7を連れ送り検知センサとして使用している。
この予測された先行用紙P1の後端が第2センサ7を抜けるタイミングで第2センサ7が用紙なしを検知(=第2センサ7オフ)した場合は、連れ送りがなく正常に用紙が送られていると判断され(S3)、従来の用紙の搬送と同様に用紙は送られる。
しかし、この予測された用紙P1の後端が第2センサ7を抜けるタイミングで、第2センサ7が用紙ありを検知(=第2センサ7オン)した場合(図2)は連れ送りが生じていると判断され、第1搬送ローラ6による後続用紙P2の搬送速度が低速に切り換えられる(図3)(S4)。
その後、用紙位置センサ(第5センサ14)位置を先行用紙P1の後端が抜けたことを検知(=用紙位置センサ14がオフとなる)した後、一定時間T1(0含む)経過後に第1搬送ローラ6の用紙搬送速度を元に戻す(S5、S6)。
すなわち、図4に示すように後続用紙P2をニップしている第1搬送ローラ6の搬送速度を、低速→通常速度に移行する。以降は通常の動作とする。これによれば、第2センサ7を連れ送り検知センサとして用紙抜けの予測タイミングでの第2センサ7の状態を見ることで、高い確率で連れ送りを検知することができる。
このように、第2センサ7の信号により連れ送りと判断された場合には、上流の用紙搬送手段の用紙搬送速度を低速に切り換えることで用紙の重なりを解消できる。したがって、連れ送りを解消することが可能となる。
この信号により連れ送りと判断された後、連れ送りを解消後に連れ送り検知センサ(第2センサ7)より上流に設けた用紙搬送手段の用紙搬送速度を低速→通常の速度に切り換える。
このことによって先行紙と後行紙の重なりを解消した後に後行紙も通常に画像形成されるよう搬送されることが可能となる。このように連れ送りを解消後、後行する用紙も問題なく送れるようにすることが可能となる。
第2センサ7の信号により連れ送りと判断された後、この第2センサ7(連れ送り検知センサ)より下流に設けられた後端位置検知センサ(第5センサ14)により先行紙の後端が検知される(後端位置検知センサ14がオフ)。
その後に、連れ送り検知センサ7より上流に設けた用紙搬送手段の用紙搬送速度を低速→通常の速度に切り換える。これにより用紙の重なりが解消されたことが確実に検知されないと後行紙が搬送されないこととなり、より確実に連れ送りを解消することが可能となる。
第2センサ7は用紙2の有無を検知するセンサであり、従来技術ではフィードローラ4の駆動を切るトリガとして使用されている(第2センサ7に用紙先端が達したことが検知された後に、制御手段によってフィードローラ4の駆動が切られる)。
この実施の形態では、その働きに加え、用紙が連なって送られる連れ送りとなって送られてきた用紙の検知(=連れ送り検知センサ)にも使用している。第2センサ7の位置は第1搬送ローラ6から距離LE−G下流側の位置に設けられている。
図9は本発明による用紙搬送装置の第2の実施の形態における動作のフローを説明するフローチャートである。このフローチャートと図6〜図8を用いて用紙搬送装置の動作フローを説明する。
給紙が開始されると(S11)、現在搬送されている用紙P1の後端がいつ第2センサ7の位置を抜けるか(=がオン→オフになるタイミング)が予測される(S12)。
連れ送りのない状態で用紙が搬送された場合、用紙P1の後端が第2センサ7を抜けるタイミングは予測されるタイミングと大きく異ならないことが予測される。そのことから予測された用紙の後端が第2センサ7を抜けるタイミングにおいて第2センサ7にて用紙ありと検知された場合(S13)は、連れ送りである確率が高いことから第2センサ7を連れ送り検知センサとして使用している。
しかし、この予測された用紙P1の後端が第2センサ7を抜けるタイミングで第2センサ7が用紙ありを検知(=第2センサオン)した場合(図6)は連れ送りが生じていると判断され(S13)、第1搬送ローラ6の用紙搬送速度が低速に切り換えられる(S14)(図7)。
第1搬送ローラ6とその下流に設けられた第2搬送ローラ8の駆動はそれぞれ別のモータにより行われており、第1搬送ローラ6と第2搬送ローラ8の用紙送り速度は独立して切り換えられるようになっている。
その後、第2センサ7を先行紙の用紙P1の後端が抜けるタイミングから、一定時間T1(0含む)経過後に、第1搬送ローラ6の用紙搬送速度を元に戻す(低速→通常速度)(S15)(S16)(図8)。以降は通常の動作とする(S17)。
これによれば、用紙の後端を検知するための新たなセンサ(第5センサ14)を必要とせず、簡単な機構で連れ送りの発生を防止できる。もちろん、確実性では新たなセンサを設けた方が確実であるが、そこまで求められていない装置の場合、例えばローコストのマシンなどで有効である。
また、先行紙の後端が後端位置検知センサを抜けるまで後行紙の搬送速度を遅くしなくても先行紙と後行紙との重なりが解消される場合がある。
例えば、用紙の重なり量(距離)をLdとすると、第2センサ7と第5センサ14間距離LG−G’、第2センサ7により連れ送りが発生したと判断されてから第1搬送ローラ6が低速に切り換えられるまでに用紙が送られる量をLf、通常の用紙送り速度をV0、低速時の用紙送り速度をV1(V1<V0)とした場合、用紙の重なりが解消後距離(LG−G’−(Ld+Lf))×(1−V1/V0)だけ紙間が開けられる。
このとき、重なり量Ldが小さいとその分だけ余計に用紙を待機させることになり、必要以上に用紙の搬送間隔が大きくなる場合がある。それに対して、第1搬送ローラによる搬送速度を遅くした後の一定時間T経過後であれば必要以上に用紙の搬送間隔が大きくなることなく、後行紙を待機させることでプリントの生産性の低下を防止することが可能となる。
給紙が開始されると(S21)、現在搬送されている用紙P1の後端がいつ第2センサ7の位置を抜けるか(=第2センサ7がオン→オフになるタイミング)が予測される(S22)。
この予測された用紙2の後端が第2センサ7を抜けるタイミングで第2センサ7が用紙なしを検知(=第2センサ7オフ)した場合は連れ送りがなく正常に用紙が送られていると判断され(S23)、従来の用紙の搬送と同様に用紙は送られる。
しかし、この予測された用紙2の後端が第2センサ7を抜けるタイミングで、第2センサ7が用紙ありを検知(=第2センサ7オン)した場合(図2)は連れ送りが生じていると判断され、第1搬送ローラ6の用紙搬送速度が低速に切り換えられる(図3)(S24)。
その後、用紙位置センサ(第5センサ14)位置を先行紙の用紙が抜けたことを検知(=用紙位置センサ14がオフとなる)した後(S25)、搬送ローラが低速回転してから一定時間T1(0含む)が経過したかどうかを判断する(S26)。次いで、第1搬送ローラ6の用紙搬送速度を元に戻す(S27)。
すなわち、図4で低速→通常速度に移行する。以降は通常の動作とする(S28)。これによれば、第2センサ7を連れ送り検知センサとして用紙抜けの予測タイミングでの第2センサ7の状態を見ることで、高い確率で連れ送りを検知することができる。
すなわち、第1搬送ローラ6の用紙搬送速度を元に戻すのは、「後端位置検知センサ14により先行紙P1の後端が検知された後、一定時間T1経過後(0含む)と、後行する用紙P2の搬送を停止した後、一定時間T経過後のいずれか早い方である」としたことである。
これにより一定時間Tが経過するまでは、第5センサ14で用紙の重なりが解消されたことを検知した後に第1搬送ローラ6の駆動を再開し、一定時間Tになると、第5センサ14の信号に拘わらず第1搬送ローラ6の駆動を再開する。
一定時間Tが経過するまでは第5センサ14で用紙の重なりが解消されたことを検知した後に第1搬送ローラ6の用紙搬送速度を元に戻すことで、確実に連れ送りを解消することが可能となる。
また、第1搬送ローラ6の用紙搬送速度の低速への切り換えから一定時間Tに達すると、第5センサ14の信号に拘わらず第1搬送ローラ6の用紙搬送速度を元に戻すことによって、必要以上に用紙の搬送間隔が大きくなることなく、後行紙を待機させることでプリントの生産性を低下してしまうこと防止することが可能となる。
図11は、図10に関連する動作フローとほとんど同じであるので、ここでは違いのみを説明する。後行する用紙の用紙搬送速度の低速への切り換え後、一定時間T2経過する(S36)までに第5センサ14が先行紙の後端を検知しない(第5センサ14が用紙ありを検知しつづけている状態)場合、この給紙動作が異常であると判断する(S36)。
装置の制御部にこの用紙の搬送が異常であるとの信号を出力する。これにより 以降の装置の動作は異常処理のモードに入る。通常の連れ送りであれば一定時間T2以内には重なりが解消されると考え、異常と判断させている。
具体的には、例えば用紙が第5センサ14の位置で詰まって停止しているような状態、あるいは、解消不能なほど用紙が重なっていたような場合(=用紙の重なり量が第2センサ7と第5センサ14間距離LG−G’より大きいような場合)等である。
後行用紙の用紙搬送速度の低速への切り換え後一定時間T2が経過するまでは上述のように第5センサ14で用紙の重なりが解消されたことを検知した後に第1搬送ローラ6の用紙搬送速度を元に戻す(低速→通常の速度に切り換える)ことで、確実に連れ送りを解消することが可能となる。
第1搬送ローラ6を低速に切り換えたままの状態で、第1搬送ローラ6の低速切り換えからの時間が一定時間T2以上となったときに第5センサ14の信号が用紙ありを検知した場合は、用紙の搬送に異常が生じていると判断して、装置の制御部にこの用紙の搬送が異常であるとの信号を出力する。
これにより、例えば用紙が第5センサ14の位置で詰まって停止しているような状態、あるいは解消不能なほど用紙が重なっていたような場合(用紙の重なり量が第2センサ7と第5センサ14間距離LG−G’より大きいような場合)等の搬送の異常を検出することが可能となり、また、この場合、以降の装置の動作を自動的に異常処理のモードに移行することも可能となる。
図12は、図11に関連する動作フローとほとんど同じであるので、ここでは違いのみを説明する。後行する用紙の用紙搬送速度の低速への切り換え後、用紙搬送速度を元に戻した(低速→通常の速度に切り換える)後に(S58)、一定時間T3を経過するまでに第5センサ14が先行紙の後端を検知しない場合が想定される。
第5センサ14(本実施の形態では(ここでは第5センサ14にて先行紙の後端を検知させているが、より下流に設けたセンサ、例えば第3センサ9でも可)は、この場合、この給紙動作が異常であると判断する。
装置の制御部にこの用紙の搬送が異常であるとの信号を出力する(S60)。
これにより、以降の装置の動作は異常処理のモードに入る。通常の連れ送りであれば一定時間T3以内には重なりが解消されると考え、異常であると判断させている。
例えば用紙が第5センサ14の位置で詰まって停止しているような状態、あるいは解消不能なほど用紙が重なっていたような場合(=用紙の重なり量が第2センサ7、第5センサ14間距離LG−G’より大きいような場合)等である。
用紙の重なりがあると判断され、後行する用紙の搬送速度の低速への切り換え後、用紙搬送速度を元に戻した(低速→通常の速度に切り換える)後に、一定時間T3が経過しても第5センサ14にて先行紙の後端が検知できない場合、用紙の搬送に異常が生じていると判断して、装置の制御部にこの用紙の搬送が異常であるとの信号を出力する。
これにより、例えば用紙が第5センサ14の位置で詰まって停止しているような状態、或いは、解消不能なほど用紙が重なっていたような場合(用紙の重なり量が第2センサ7と第5センサ14間距離LG−G’より大きいような場合)等の搬送の異常を検出することが可能となり、また、この場合にはそれ以降の装置の動作を自動的に異常処理のモードに移行することも可能となる。
具体的には用紙位置センサ14を先行用紙P1の先端が通過してからの時間Tbが、用紙後端が連れ送り検知センサ7を抜けるまでの予測時間Taとなったとき(Tb=Taとなったとき)に第1搬送ローラ6の用紙搬送速度を元に戻す(低速→通常速度に切り換える)よう制御されている。
また予測時間Taは以下のように求められ、
Ta=(用紙長さ−LG−G’)/用紙送り速度−Tr±α
LG−G’=第2センサ7と第5センサ14間距離
Tr=用紙のレジストローラ11での待機時間
α=ローラのスリップ、外径のバラツキなどによる誤差分
と予測している。
用紙P1が連れ送り検知センサ(第2センサ)7を抜けるタイミングの予測を精度良く行えるようにし、その結果として連れ送り検知センサ7での連れ送りの検知を精度良く行えるようにして、精度良く連れ送りの防止を行うことが可能である。
具体的には、用紙位置センサ14を用紙先端が通過してからの回転量Rbが用紙後端が連れ送り検知センサ7を抜けるまでの予測回転量Raとなったとき(Rb=Raとなったとき)に第1搬送ローラ6の用紙搬送速度を元に戻す(低速→通常速度に切り換える)よう制御されている。
またRaは以下のように求められ、
Ra=(用紙長さ−LG−G’)±α
LG−G’=第2センサ7と第5センサ14間距離
α=ローラのスリップ、外径のバラツキなどによる誤差分
と予測している。
第2搬送ローラ8の回転量は、この第2搬送ローラ8の駆動に使用しているステッピングモータ(図示せず)の回転量(ステップ量の累計)で求めている。また他の方法としてローラ軸にロータリーエンコーダを設け回転量を直接測定した値を使用することでも良い。
用紙P1が連れ送り検知センサ7を抜けるタイミングの予測を精度良く行えるようにし、その結果として連れ送り検知センサ7での連れ送りの検知を精度良く行えるようにして精度良く連れ送りの防止を行うことが可能である。
具体的には、時間Trが用紙後端が連れ送り検知センサ7を抜けるまでの予測時間Tr0となったとき(Tr=Tr0となったとき)に第1搬送ローラ6の用紙搬送速度を元に戻す(低速→通常速度に切り換える)よう制御されている。
またTr0は以下のように求められ、
Tr0=(用紙長さ−LG−R)/用紙送り速度±α
LG−R=第2センサ7とレジストローラ11間距離
α=ローラのスリップ、外径のバラツキなどによる誤差分
と予測している。
用紙2が連れ送り検知センサ7を抜けるタイミングの予測を精度良く行えるようにし、その結果として連れ送り検知センサ7での連れ送りの検知を精度良く行えるようにして精度良く連れ送りの防止を行うことが可能である。レジストローラ11を用紙先端位置規制ローラとしていることから別に用紙先端位置規制ローラが必要なく簡単な構成にて精度良く連れ送りの防止を実現できる。
図1について、用紙2が連れ送り検知センサ7を抜けるタイミングの予測を、用紙2がレジストローラ11に到達して停止後、レジストローラ11での用紙2の送り再開からの回転量Rrと用紙長さの情報から求めている。
具体的には回転量Rrが、用紙後端が連れ送り検知センサ7を抜けるまでの予測時間Rr0となったとき(Rr=Rr0となっとき)に第1搬送ローラ6の用紙搬送速度を元に戻す(低速→通常速度に切り換える)よう制御されている。
また、Rr0は以下のように求められ、
Rr0=(用紙長さ−LG−R)±α
LG−R=第2センサ7とレジストローラ11間距離
α=ローラのスリップ、外径のバラツキなどによる誤差分
と予測している。
用紙2が連れ送り検知センサ7を抜けるタイミングの予測を精度良く行えるようにし、その結果として連れ送り検知センサ7での連れ送りの検知を精度良く行えるようにして精度良く連れ送りの防止を行うことが可能である。レジストローラ11を用紙先端位置規制ローラとしていることから別に用紙先端位置規制ローラが必要なく簡単な構成にて精度良く連れ送りの防止を実現できる。
異常搬送と判断された場合(連れ送り検知センサ7より下流に設けられた第5センサ14が用紙なしを検知しない場合)、この給紙動作が異常搬送であると装置の制御部にこの用紙の搬送が異常であるとの信号を出力する。この信号を受けて装置は動作を停止させる。
図13に示すように用紙が蛇腹状に搬送路上で詰まっているような状態の場合 搬送異常と判断される。この場合無理に搬送を続けようとした場合、ローラの異常磨耗、ガイド板の変形など装置がダメージを受けることがある。このため、異常な搬送状態と判断された場合は即座に装置を止めることが望ましい。
本発明では異常搬送と判断された場合、装置の動作を停止させることからこのような装置のダメージを防止することが可能である。
この信号を受けて用紙2はレジストローラ11より下流に設けられたミスプリント退避搬送路15に導かれ、ミスプリント退避トレイ16に退避させられる。
ミスプリント退避搬送路15と通常の搬送路との切り換えは図示しない分岐爪にて行われる。
またミスプリント退避トレイ16に積載された用紙はこのミスプリント退避トレイ16を引き出すことで取り除くことができるように設けられている。
装置によっては上記の蛇腹状の用紙の詰まりが非常に発生しにくい構成となっているものもあり、装置によっては異常搬送発生時に装置を止めるのではなく、その異常搬送をプリントの出力として出さなければ問題とならないものもある。
またこのような場合、装置を止めることで生産性が低下することの方が問題となる場合もある。本発明では、異常な搬送状態と判断された場合は装置を止めずに、異常搬送の用紙へのプリントが出力されないように異常搬送の用紙をミスプリント退避トレイ16に導くことで以降のプリントを問題なく継続させることが可能である。
このとき連れ送り検知センサ7の信号が用紙ありを検知した場合、現在連れ送り検知センサ7に検知されている用紙が規定の長さより長い、すなわち、連れ送りであると判断し、連れ送り検知センサ7より上流に設けた用紙搬送手段の用紙搬送速度を遅くする(=先行紙に重なって送られている後行紙の搬送速度が先行紙より遅くなる)。
先行紙に重なって送られている後行紙の搬送速度が先行紙より遅くなることにより、時間の経過と共に用紙の重なりが減少し、重なりを解消する。このように連れ送りを解消することができる。
また、用紙搬送装置において、この装置の制御部にこの用紙の搬送が異常(連れ送り重送)であるとの信号が出力された場合、異常処理モードとしてこの用紙を通常の用紙搬送路と並行に設けたミスプリント退避搬送路15に導き、ミスプリント退避トレイ16に排出する。
それによって用紙搬送により装置がダメージを受けることを防止し、再度、用紙の給紙を行いミスプリントとなった画像をプリントし直すことで、ユーザにミスプリントを出力することなく、正常なプリントを出力することでユーザの利便性を向上させることができる。
上記各実施形態に示した用紙搬送装置は、複写機、ファクシミリ、プリンタ等の電子写真式画像形成装置、その他の画像形成装置に適用することが出来る。
2 用紙
3 ピックアップローラ(給紙用ローラ)
4 フィードローラ(用紙搬送手段)
5 リバースローラ(分離手段)
6 第1搬送ローラ
7 第2センサ(連れ送り検知センサ)
8 第2搬送ローラ
9 第3センサ(用紙位置センサ)
11 レジストローラ(用紙先端位置規制ローラ)
12 感光体
14 第5センサ(用紙位置センサ、用紙の有無検知センサ)
15 ミスプリント退避搬送路
16 ミスプリント退避トレイ
17 用紙搬送路
Claims (15)
- 電子写真方式等の画像形成装置における用紙搬送装置であって、用紙を用紙積載部から送り出すための給紙用ローラと、用紙を1枚に分離するための分離手段と、給紙ローラより下流に設けられた用紙を搬送するための用紙搬送手段と、を設けた用紙搬送装置において、
前記分離手段以降の用紙搬送路中に設けた前記用紙の有無を判別する連れ送り検知センサと、前記用紙を連続して搬送する場合に先行する用紙の後端が前記連れ送り検知センサを抜けると予測されるタイミングにて前記連れ送り検知センサの出力信号を確認し、このとき前記連れ送り検知センサが用紙の存在を検知した場合に前記連れ送り検知センサより上流に設けた前記用紙搬送手段の用紙搬送速度を遅くする制御部と、を備えたことを特徴とする用紙搬送装置。 - 前記制御部は、前記用紙を連続して搬送する場合に、先行する用紙の後端が前記連れ送り検知センサを抜けると予測されるタイミングにて前記連れ送り検知センサの出力信号を確認し、このとき前記連れ送り検知センサが用紙の存在を検知した場合に、前記連れ送り検知センサより上流に設けた前記用紙搬送手段による後行用紙の搬送速度を一旦遅くした後に、元の用紙搬送速度に戻すことを特徴とする請求項1記載の用紙搬送装置。
- 先行する用紙の後端が、前記連れ送り検知センサを抜けると予測されるタイミングとは、前記連れ送り検知センサより下流の用紙搬送路中に設けられた用紙の有無を判別する用紙位置センサにより先行する用紙の先端が検知された後の経過時間と、用紙長さの情報から求められるタイミングであることを特徴とする請求項1記載の用紙搬送装置。
- 先行する用紙の後端が、前記連れ送り検知センサを抜けると予測されるタイミングとは、前記連れ送り検知センサより下流の用紙搬送路中に設けられた用紙の有無を判別する用紙位置センサにより先行する用紙の先端が検知された後の前記連れ送り検知センサより下流に設けられた前記用紙搬送手段の回転量と、用紙長さの情報から求められるタイミングであることを特徴とする請求項1記載の用紙搬送装置。
- 先行する用紙の後端が前記連れ送り検知センサを抜けると予測されるタイミングとは、前記用紙搬送路中に設けられた用紙先端がそのローラに達したさいには駆動が停止しており、用紙先端がローラに達した後に駆動がオンとなるよう設けられた用紙先端位置規制ローラにおいて、用紙先端が前記用紙先端位置規制ローラに達した後で前記用紙先端位置規制ローラの駆動がオンとなってからの経過時間と用紙長さの情報から求められるタイミングであることを特徴とする請求項1記載の用紙搬送装置。
- 先行する用紙の後端が連れ送り検知センサを抜けると予測されるタイミングとは、前記用紙搬送路中に設けられた用紙先端がそのローラに達したさいには駆動が停止しており、用紙先端がローラに達した後に駆動がオンとなるよう設けられた用紙先端位置規制ローラにおいて、用紙先端が用紙先端位置規制ローラに達した後前記用紙先端位置規制ローラの駆動がオンとなってからの用紙先端位置規制ローラの回転量と用紙長さの情報から求められるタイミングであることを特徴とする請求項1記載の用紙搬送装置。
- 前記用紙先端位置規制ローラとは、画像と用紙先端位置とを合わせるためのレジストローラであることを特徴とする請求項5または6記載の用紙搬送装置。
- 前記連れ送り検知センサより上流に設けた前記用紙搬送手段の用紙搬送速度を低速から通常速度に戻すタイミングは、前記用紙搬送路中の前記連れ送り検知センサより下流に設けられた後端位置検知センサにより先行紙の後端が検知された後、一定時間T1の経過後(0含む)であることを特徴とする請求項2記載の用紙搬送装置。
- 前記連れ送り検知センサより上流に設けた前記用紙搬送手段の用紙搬送速度を低速から通常速度に戻すタイミングは、後行する用紙の搬送速度を遅くした後一定時間Tの経過後であることを特徴とする請求項2記載の用紙搬送装置。
- 前記連れ送り検知センサより上流に設けた前記用紙搬送手段の用紙搬送速度を低速から通常速度に戻すタイミングは、前記用紙搬送路中の前記連れ送り検知センサより下流に設けられた後端位置検知センサにより先行紙の後端が検知された後一定時間T1の経過後(0含む)と、後行する用紙の搬送速度を遅くした後一定時間Tの経過後のいずれか早い方であることを特徴とする請求項2記載の用紙搬送装置。
- 後行する用紙の用紙搬送速度を低速に切り換えた後一定時間T2を経過した後も前記後端位置検知センサがオフとならない場合、装置の制御部にこの用紙の搬送が異常であるとの信号を出力することを特徴とする請求項8記載の用紙搬送装置。
- 後行する用紙の用紙搬送速度を低速に切り換えた後一定時間T3を経過した後も前記後端位置検知センサあるいは前記連れ送り検知センサより下流の前記用紙搬送路中に設けられた用紙の有無を判別する用紙位置センサがオフとならない場合、装置の制御部にこの用紙の搬送が異常であるとの信号を出力することを特徴とする請求項9または10記載の用紙搬送装置。
- 装置の制御部にこの用紙の搬送が異常であるとの信号を出力された場合にこの装置の動作を停止させることを特徴とする請求項11または12記載の用紙搬送装置。
- 装置の制御部にこの用紙の搬送が異常であるとの信号を出力された場合に、この用紙を通常の用紙搬送路と並行に設けたミスプリント退避搬送路に導きミスプリント退避トレイに排出し、再度用紙の給紙を行いミスプリントとなった画像をプリントし直すことを特徴とする請求項11または12記載の用紙搬送装置。
- 請求項1乃至14の何れか一項に記載の用紙搬送装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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