JP2005306060A - 鞍乗型車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】 操縦者の膝が接触することなく、また、前輪によりフロントフェンダーの内壁へ跳ね上げられた泥水等が浸入することのない収容部を備える鞍乗型車両の提供。
【解決手段】 本発明に係る鞍乗型車両は、車体の前部を覆い、前輪側へ窪んで収容部20を成す第1凹部21が一体的に形成されたフロントフェンダー10を備えている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、自動四輪車等の鞍乗型車両に関し、特に、フロントフェンダーに設けた収容部に関する。
一般に、鞍乗型車両は、車体フレームの前部左右にストラット等の懸架装置を介して操舵輪たる前輪が装着され、車体フレームの後部左右にサスペンションユニットを介して駆動輪たる後輪が装着されている。この前輪及び後輪は、それぞれフロントフェンダー及びリヤフェンダーによって覆われ、砂塵又は泥水が周辺へ飛散するのを防止している。
また、車体フレームの前部にはステアリングシャフトが軸支され、このステアリングシャフトの上部にはハンドルが設けられている。該ハンドルの後方であって車体の略中央上部にはシートが配置され、該シートの下方であって若干前方にはフットボードが配置されている。操縦者は、シートに跨るとともにフットボード上に足を載せ、ハンドルを握ってこの車両を操縦する。そして、操縦者がハンドルを左右へ操舵した場合、左右の前輪は同一方向へ転向され、所望の方向へ走行することができる。
このような鞍乗型車両は車体寸法が比較的小さいため、地図、水筒などの小物を入れる収容部を設けるスペースの確保が困難である。そこで、フロントフェンダーに収容部を設けた鞍乗型車両が開示されている(例えば、特許文献1参照)。具体的に説明すると、上記特許文献1に開示された車両では、前輪を上方及び後方から覆うようにフロントフェンダーが設けられ、該フロントフェンダーの後部外壁の一部を囲むように別体の部材が後方からボルト締結されている。その結果、フロントフェンダーの外壁と上記別体の部材とに囲まれた収容スペースを有する収容部が、フロントフェンダーの外壁から後方へ突出して形成されている。
実公昭62−179880号公報
しかしながら、上述したように鞍乗型車両は車体寸法が比較的小さいため、操縦者がシートに跨ると、フロントフェンダーの後部外壁の近傍に操縦者の膝が位置することとなる。従って、フロントフェンダーの後部外壁から収容部が後方へ突出していると、操縦者の膝がこの収容部に接触する可能性があり、乗り心地感を低下させかねない。
また、鞍乗型車両は不整地での走行に多用され、走行時に前輪が跳ね上げた砂塵及び泥水などは、フロントフェンダーの内壁へ叩きつけられる。上記車両のように、別部材を取り付けるためのボルト孔をフロントフェンダーに設けると、別部材を締結した後であっても、このボルト孔とボルトとの隙間を通じて、泥水がフロントフェンダーの外壁側へ染み出し、収容部内の小物を汚してしまう可能性がある。
そこで本発明は、操縦者の膝が接触することなく、また、前輪によって跳ね上げられた泥水が浸入しにくい収容部を備える鞍乗型車両を提供することを目的とする。
本発明は上述したような事情に鑑みてなされたものであり、本発明に係る鞍乗型車両は、車体の前部を覆い、前輪側へ窪んで収容部を成す第1凹部が一体的に形成されたフロントフェンダーを備える。この場合、前輪を覆うフロントフェンダーに対して第1凹部を形成し、これを収容部とするため、収容部がフロントフェンダーの外側へ突出せず、従って、操縦者の膝と接触することもない。また、収容部を成す第1凹部がフロントフェンダーに対して一体的に形成されているため、別体の部材をボルト締結するための孔を設ける必要がない。従って、フロントフェンダーの内壁側から外壁側へ泥水が染み出すことがない。
また、前記第1凹部と整合する第2凹部を有するトレイが、前記第1凹部に前記第2凹部を嵌合させて設けられ、該トレイには前記第2凹部の一部を覆うカバーが取り付けられていてもよい。この場合、収容部内に入れられた小物をカバーによって保持することができる。また、走行時の振動により収容部内の小物が揺れ動かされても、フロントフェンダーがこれと接触して損耗するのを防止できる。また、トレイとフロントフェンダーとは別体であるため、トレイが損耗したとしても、フロントフェンダーは交換せずにトレイを交換するだけで済む。更に、例えば、フックを用いて合成樹脂製のネットカバーをトレイに固定すれば、フロントフェンダーにフック取付用の孔を設けずに済むため、フロントフェンダーの内壁側から外壁側への泥水の染み出しを防止することができる。
また、前記第1凹部には、第1ボルト孔を有する第1ボルト受部が設けられ、前記トレイには、前記第1凹部と前記第2凹部とを嵌合させたときに前記第1ボルト孔と整合する第2ボルト孔が貫通して設けられており、前記第1ボルト孔及び第2ボルト孔へ通してボルトが締結されることにより、前記トレイは前記第1凹部に取り付けられていてもよい。この場合、フロントフェンダーに対してその内外を貫通するボルト孔を設けずに、トレイを第1凹部にネジ止めすることができる。
また、前記第1凹部には、前記フロントフェンダーを貫通してボルトが通される貫通孔が設けられ、前記トレイには、前記第1凹部と前記第2凹部とを嵌合させたときに前記貫通孔と整合するボルト孔が貫通して設けられており、シール部材を介在させて前記貫通孔及びボルト孔へ通してボルトが締結されることにより、前記トレイは前記第1凹部に取り付けられていてもよい。この場合、フロントフェンダーの貫通孔にトレイをネジ止めしても、収容部への泥水の浸入を防止することができる。
また、前記フロントフェンダーは前輪を上方及び後方から覆い、前記第1凹部は、前記フロントフェンダーの後部に形成されていてもよい。この場合、搭乗した操縦者にとって手の届き易い位置に収容部を設けることができる。
また、前記第1凹部は、前記フロントフェンダーの上部前方へ延設されていてもよい。この場合、収容部の容積を拡大することができる。また、例えば、フロントフェンダーの上方には、荷物を積むためのキャリヤが配置されている車両があるが、このキャリヤに固定された荷物の一部(例えば、ベルト)は、走行中の車体の揺れにより、フロントフェンダーの上面に接触する場合がある。そこで、フロントフェンダーの上部前方へ第1凹部を延設すると共に、この第1凹部にトレイを設けた場合には、キャリヤに固定された荷物の一部はトレイに接触することとなり、フロントフェンダーの上面に直接接触するのを回避することができる。従って、フロントフェンダーの上面が傷つくのを抑制することができる。
本発明に係る鞍乗型車両によれば、操縦者の膝が接触することなく、また、前輪によりフロントフェンダーの内壁へ跳ね上げられた泥水等が浸入することのない収容部を備える鞍乗型車両を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態にかかる鞍乗型車両について、図面を参照しながら具体的に説明する。図1に示す鞍乗型車両1は、不整地での走行に適した車両であり、車体の骨格を成し一部が図示された車体フレーム2と、該車体フレーム2の前部にて支持された左右の前輪3と、車体フレーム2の後部にて支持された左右の後輪4とを備える。この車両1は、前輪3を懸架するマクファーソンストラット式のサスペンション機構5を備えており、前輪3は、所定のストロークだけ上下動が可能になっている。
車体フレーム2の前部にはステアリングシャフト6が軸支されており、このステアリングシャフト6の上部には、バー型のハンドル7が取り付けられている。該ハンドル7を左右へ操舵すると、ステアリングシャフト6及び図示しないナックルアーム等を介して前記ハンドル7の操作量がナックルへ伝えられ、前輪3は左右へと転向される。また、車体フレーム2の略中央位置にはエンジンEが搭載されている。該エンジンEは、ハンドル7の右端部に備えられたスロットルグリップ(図示せず)の操縦者による回動操作量に応じた出力を発生させる。エンジンEが発生した出力は、図示しないトランスミッション機構を介して後輪4へ伝達され、該後輪4は回転して車両1は推進力を得る。
車両1の前部及び後部は、それぞれフロントフェンダー10及びリヤフェンダー11に覆われている。このフロントフェンダー10の上方には、該フロントフェンダー10の上面との間に隙間を有してフロントキャリヤ12が設けられ、リヤフェンダー11の上方には、該リヤフェンダー11の上面との間に隙間を有してリヤキャリヤ13が設けられている。また、フロントフェンダー10には、後述する収容部20が設けられている。
フロントフェンダー10及びリヤフェンダー11の間には、車両1の中央側部を覆うサイドカバー15が設けられている。該サイドカバー15の上部であってハンドル7の後方には、操縦者が跨るシート16が配設されている。また、サイドカバー15の下部には、シート16に跨った操縦者が足を載せるフットボード17が設けられている。
図2は、フロントフェンダー10に設けられる収容部20の概略構成を示す組立図である。図2に示すように、フロントフェンダー10は、車両1(図1)の前部であって且つ左右方向の中央部を上方から覆う中央部分10Aと、これを挟む左右に配置され、前輪3(図1)を覆う部分(タイヤハウス)10Bとから成り、このタイヤハウス10Bにはこれと一体的に第1凹部21が形成されている。収容部20は、前記第1凹部21にこれと整合するトレイ22が嵌合され、該トレイ22にネットカバー23が取り付けられて構成されている。
図3は、フロントフェンダー10の一部を拡大して示す平面図であり、該フロントフェンダー10の左半分を示す。また、図4は、図3に示すフロントフェンダー10のIV矢視背面図である。図3及び図4に示すように、フロントフェンダー10は樹脂製の成形材を用いて一体的に成形されてなり、タイヤハウス10Bは、前輪3を後方から覆う後側フェンダー部25と、前輪3を上方から覆う上側フェンダー部26とを有する。
後側フェンダー部25の上部には、タイヤハウス10Bの内方(即ち、前輪3側)へ窪んだ上記第1凹部21が、前記後側フェンダー部25と一体的に形成されている。また、この第1凹部21は、タイヤハウス10Bの後側フェンダー部25の上部から上側フェンダー部26の後部を通り、更に該上側フェンダー部26の前方へ向かって延設されている。換言すれば、第1凹部21は、後側フェンダー部25の上部から上側フェンダー部26の略中央部へかけて、前輪3側へ窪んでタイヤハウス10Bと一体的に形成されている。従って、上側フェンダー部26において上記第1凹部21は、下方(即ち、前輪側)へ窪んでいる。
ここで、上記第1凹部21を、後側フェンダー部25における部分(第1後側凹部)32と、上側フェンダー部26における部分(第1上側凹部)33とに分けて説明すると、第1後側凹部32は、底面32A、左右の側面32B、及び前面32Cにより凹状に構成されている。他方、第1上側凹部33は、底面33Aを有する底浅の凹状を成している。また、第1上側凹部33の縁部33Bには、トレイ22を取り付けるための第1ボルト受部35が複数突設されている。この第1ボルト受部35は、前記縁部33Bに突設された樹脂片に、ボルト48(図5参照)を通すための第1ボルト孔35Aが設けられて構成されている。従って、トレイ22をフロントフェンダー10のタイヤハウス10Bへ取り付けるにあたって、フロントフェンダー10には内外を貫通する孔は設けられていない。また、第1ボルト受部35が有する第1ボルト孔35Aには、ボルト48(図5参照)が有する雄ネジに螺合する雌ネジ(図示せず)が形成されている。
図5は、トレイ22及びネットカバー23の組立図であり、図6は、トレイ22を左右方向の中心を通って前後方向に沿って切断した場合の側面断面図である。図5に示すように、トレイ22は樹脂製の成形材を用いて一体的に射出成形されており、図6に示すように側面視で屈曲した形状を成している。そして、図5及び図6に示すように、トレイ22は、図3に示すタイヤハウス10Bに形成された第1凹部21に整合する第2凹部41を有している。より詳しくは、この第2凹部41は、後側フェンダー部25に形成された第1後側凹部32に整合する第2後側凹部42と、第1上側凹部33に整合する第2上側凹部43とを有している。
第2後側凹部42は、第1後側凹部32と同様に、底面42A、左右の側面42B、及び前面42Cにより凹状に構成されている。他方、第2上側凹部43は、第1上側凹部33と同様に、底面43Aを有する底浅の凹状を成している。また、第2後側凹部42と第2上側凹部43との外周を囲むようにして、トレイ22の外縁には縁部44が形成されており、該縁部44において第2後側凹部42の外周部分には、ネットカバー23を取り付けるためのフック45が一体的に形成されている。
図7は、前記フック45の詳細な構成を示す図5の一部拡大図である。図示するように、トレイ22の縁部44から外側へ鍵爪状のフック45が突設されており、該フック45の基部近傍にはトレイ22を貫通する孔45Aが形成されている。本実施の形態においてこのフック45は、樹脂製のトレイ22を射出成形する際に同時に成形されており、前記孔45Aは、フック45の成形し易さ及び成形費用の点から形成されるものである。
他方、図5に示すネットカバー23は可撓性を有する合成樹脂製であり、周囲の縁部23Aとその内側のネット部23Bとから成り、縁部23Aには複数のフック孔23Cが貫通して設けられている。このネットカバー23は、トレイ22の第2後側凹部42を、後側から覆うようにして配置され、トレイ22に一体成形されたフック45にフック孔23Cが引っ掛けられることによってトレイ22に取り付けられる(図7も参照)。また、縁部44において第2上側凹部43の外周部分には、タイヤハウス10Bに形成された第1凹部21へトレイ22を取り付けるための第2ボルト孔47Aを有する第2ボルト受部47が複数貫通して設けられている。
図8は、図5のVIII-VIII線での断面図であり、タイヤハウス10Bの第1凹部21へのトレイ22の取り付け状況を示す。図7に示すように、トレイ22をタイヤハウス10Bの第1凹部21へ上方から被せ、タイヤハウス10Bの第1ボルト孔35Aとトレイ22の第2ボルト孔47Aとを一致させる。そして、この状態で、第2ボルト孔47Aへ挿通させたボルト48を、更に第1ボルト孔35Aに螺合させる。その結果、トレイ22はタイヤハウス10Bの第1凹部21上に嵌合して取り付けられる。
本実施の形態では、上述したトレイ22により収容部20が形成されている。即ち、この収容部20は、トレイ22の第2後側凹部42とネットカバー23とにより形成された収容スペースを有する後側収容部51、並びに、トレイ22の第2上側凹部43により形成される収容スペースを有する上側収容部52を備える。なお、上側収容部52に対しても、上方から被せるようにしてネットカバーを取り付けてもよい。この場合、上側収容部52に収容した小物をネットカバーで固定することができ、走行中にも安定的に小物を収容しておくことができる。
図9は、収容部20及びその近傍を示した車両1の部分的な平面図であり、図10は、その車両1の部分的な側面図である。図9及び図10に示すように、収容部20はハンドル7の下方に位置し、シート16に跨った操縦者の手が届きやすい位置に配置されていると共に、フロントフェンダー10の外壁面から突出することなく内側(前輪3側)へ窪んで形成されているため操縦者の膝が接触しにくい。
また、収容部20を構成するトレイ22の第2上側凹部43の部分は、フロントキャリヤ12の後部下方に位置している。図10に示すように、フロントフェンダー10はその上面が前下がりに傾斜しており、フロントキャリヤ12との間の隙間は、前側の隙間L1に比べて後側の隙間L2が狭小になっている。そのため、フロントキャリヤ12上に載置された荷物Bは、該フロントキャリヤ12の後部下方のフロントフェンダー10の部分に接触する可能性がある。しかしながら、上述したようにフロントキャリヤ12の後部下方にはトレイ22が配置されているため、荷物Bとの接触によってフロントフェンダー10の上面が傷つくのを防止することができる。トレイ22の第2上側凹部43にネットカバーを取り付けた場合には、トレイ22がフロントキャリヤ12上の荷物Bとの接触によって傷つくのも防止することができる。
また、図10に示すように、収容部22は、サスペンション機構5に支持されて上下動する前輪3の可動範囲を考慮して構成されている。即ち、フロントフェンダー10のタイヤハウス10Bに形成され、収容部20を構成する第1凹部21は、前輪3がその可動範囲内で最も上方に位置するときに、この前輪3と接触しないようになっている。そして、上記第1凹部21は、最も上方に位置する前輪3と接触しない範囲で、タイヤハウス10Bの上面から下方へ窪んだ形状とすることができ、これに伴って収容部20の容量を増加させることができる。なお、図3乃至図10では車両1の左側の収容部20について説明しているが、右側の収容部は左側の収容部20と左右対称になっているだけで、同様の構成をしている。
上述した本実施の形態に係る鞍乗型車両1によれば、フロントフェンダー10に別途貫通孔を設けることなくトレイ22及びネットカバー23が取り付けられ、収容部20が設けられている。従って、走行時に前輪3が跳ね上げた泥水によって収容部20が汚れるのを防止することができる。また、フロントフェンダー10の外壁面に対して窪んで収容部20が形成されているため、操縦者の膝が収容部20に接触しにくい。更に、フロントキャリヤ12上の荷物Bとの接触によりフロントフェンダー10が傷つくのを防止することができる。
ところで、上述した説明では、フロントフェンダー10のタイヤハウス10Bに貫通孔を設けることなくトレイ22をフロントフェンダー10にボルト締結しているが、泥水の浸入を有効に防止できれば、フロントフェンダーを貫通するボルト孔を設け、これにボルトを通してトレイ22を締結してもよい。
図11は、タイヤハウス10Bに設けられた第1凹部21へのトレイ22の取り付け状況を示す断面図であって、図8とは異なる態様を示している。図11に示すように、このタイヤハウス10Bの第1凹部21の縁部33近傍には、該タイヤハウス10Bの内外を貫通する貫通孔60が形成され、この第1凹部21に被せられたトレイ22において前記貫通孔60と一致する位置にはボルト孔61が形成されている。貫通孔60はボルト孔61よりも径が大きく、筒状を成して可撓性を有するゴム製のシール部材62がこの貫通孔60に嵌め込まれている。
このシール部材62は止水構造を有するナットであり、貫通孔60に嵌め込まれた状態でボルト66と螺合することにより、この貫通孔60をシールするものである。より具体的には、このシール部材62の一端の外周面からは、拡径方向へ突出するようにフランジ部63が形成され、他端の内周面には雌ネジ65が設けられている。シール部材62は、この雌ネジ65が設けられた他端を先にして、タイヤハウス10Bの外側から貫通孔60へ嵌め込まれている。
トレイ22をタイヤハウス10Bの第1凹部21へ被せ、トレイ22のボルト孔61へボルト66を挿通し、タイヤハウス10Bの貫通孔60に嵌め込まれたシール部材62が有する雌ネジ65に、このボルト66を螺合する。この状態でボルト66を締め付けることにより、可撓性を有するシール部材62は、その軸方向が縮小すると共に径方向へ拡大し、タイヤハウス10Bの貫通孔60をシールする。従って、走行時に前輪3が跳ね上げた泥水が、貫通孔60及びボルト孔61を通じて収容部20へ浸入するのを防止することができる。
なお、本実施の形態では、フロントフェンダー10のタイヤハウス10Bの第1凹部21にトレイ22を取り付けて収容部20を構成しているが、トレイ22を取り付けることなく上記第1凹部21自体を収容部としてもよい。そして、第1凹部21近傍に孔を設けることなくフックを突設し、このフックに引っ掛けてネットカバーを取り付けてもよい。この場合、フロントフェンダーに貫通孔を設けることなくカバー付きの収容部を設けることができる。
本発明は、鞍乗型車両に適用することができる。
本発明の実施の形態に係る鞍乗型車両の側面図である。 図1に示す鞍乗型車両のフロントフェンダーに設けられる収容部の概略構成を示す組立図である。 図2に示すフロントフェンダーの一部を拡大して示す平面図であり、左半分を示す。 図3に示すフロントフェンダーのIV矢視背面図である。 図2に示すトレイ及びネットカバーの組立図である。 図5に示すトレイの側面断面図である。 図5に示すフックの詳細な構成を示す一部拡大図である。 図5のVIII-VIII線での断面図であり、タイヤハウスの第1凹部へのトレイの取り付け状況を示す。 収容部及びその近傍を示した車両の部分的な平面図である。 収容部及びその近傍を示した車両の部分的な側面図である。 タイヤハウスに設けられた第1凹部へのトレイの取り付け状況を示す一部断面図であって、図8とは異なる態様を示す。
符号の説明
1 鞍乗型車両
2 車体フレーム
3 前輪
4 後輪
5 サスペンション機構
7 ハンドル
10 フロントフェンダー
10B タイヤハウス
11 リヤフェンダー
12 フロントキャリヤ
13 リヤキャリヤ
15 サイドカバー
16 シート
17 フットボード
20 収容部
21 第1凹部
22 トレイ
23 ネットカバー
32 第1後側凹部
33 第1上側凹部
35 第1ボルト受部
35A 第1ボルト孔
41 第2凹部
42 第2後側凹部
43 第2上側凹部
45 フック
47 第2ボルト受部
47A 第2ボルト孔
48 ボルト
51 後側収容部
52 上側収容部
60 貫通孔
61 ボルト孔
62 シール部材
B 荷物
E エンジン

Claims (6)

  1. 車体の前部を覆い、前輪側へ窪んで収容部を成す第1凹部が一体的に形成されたフロントフェンダーを備えることを特徴とする鞍乗型車両。
  2. 前記第1凹部と整合する第2凹部を有するトレイが、前記第1凹部に前記第2凹部を嵌合させて設けられ、該トレイには前記第2凹部の一部を覆うカバーが取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗型車両。
  3. 前記第1凹部には、第1ボルト孔を有する第1ボルト受部が設けられ、前記トレイには、前記第1凹部と前記第2凹部とを嵌合させたときに前記第1ボルト孔と整合する第2ボルト孔が貫通して設けられており、前記第1ボルト孔及び第2ボルト孔へ通してボルトが締結されることにより、前記トレイは前記第1凹部に取り付けられていることを特徴とする請求項2に記載の鞍乗型車両。
  4. 前記第1凹部には、前記フロントフェンダーを貫通してボルトが通される貫通孔が設けられ、前記トレイには、前記第1凹部と前記第2凹部とを嵌合させたときに前記貫通孔と整合するボルト孔が貫通して設けられており、シール部材を介在させて前記貫通孔及びボルト孔へ通してボルトが締結されることにより、前記トレイは前記第1凹部に取り付けられていることを特徴とする請求項2に記載の鞍乗型車両。
  5. 前記フロントフェンダーは前輪を上方及び後方から覆い、前記第1凹部は、前記フロントフェンダーの後部に形成されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の鞍乗型車両。
  6. 前記第1凹部は、前記フロントフェンダーの上部前方へ延設されていることを特徴とする請求項5に記載の鞍乗型車両。
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