JP2005302496A - シャッタ機構 - Google Patents
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Abstract
【課題】 電子機器に内蔵される電子機器側接続端子と外部接続端子との電気的な接続を安定にすることができるシャッタ機構を提供する。
【解決手段】 再生装置20のリセクタブルコネクタ27を外部空間から遮蔽する遮蔽位置と、リセクタブルコネクタを前記外部空間に露出する露出位置とにわたって角変位可能に設けられるシャッタ部材28と、シャッタ部材を露出位置から遮蔽位置に向かう方向に角変位力を付勢して、シャッタ部材を遮蔽位置に配置させるばね部材29とを含む。充電装置40のプラグコネクタ42がシャッタ部材に当接して、プラグコネクタが再生装置内に向かう挿入方向Bに変位されると、ばね部材の角変位力に抗する逆方向の力がプラグコネクタから遮蔽位置に配置されているシャッタ部材に付勢されて、シャッタ部材が遮蔽位置から露出位置に角変位して、プラグコネクタが再生装置内部に挿入されてリセクタブルコネクタに電気的に接続される。
【選択図】 図8
【解決手段】 再生装置20のリセクタブルコネクタ27を外部空間から遮蔽する遮蔽位置と、リセクタブルコネクタを前記外部空間に露出する露出位置とにわたって角変位可能に設けられるシャッタ部材28と、シャッタ部材を露出位置から遮蔽位置に向かう方向に角変位力を付勢して、シャッタ部材を遮蔽位置に配置させるばね部材29とを含む。充電装置40のプラグコネクタ42がシャッタ部材に当接して、プラグコネクタが再生装置内に向かう挿入方向Bに変位されると、ばね部材の角変位力に抗する逆方向の力がプラグコネクタから遮蔽位置に配置されているシャッタ部材に付勢されて、シャッタ部材が遮蔽位置から露出位置に角変位して、プラグコネクタが再生装置内部に挿入されてリセクタブルコネクタに電気的に接続される。
【選択図】 図8
Description
本発明は、ミニディスクなどの記録媒体を再生する再生装置などの電子機器に設けられるシャッタ機構に関する。
たとえばミニディスクなどの記録媒体を再生する記録媒体再生装置に内蔵される充電池などの2次電池を充電するための充電台の典型的な従来技術が特許文献1に記載されている。特許文献1記載の充電台は、ポータブルミニディスクプレーヤを容易に着脱でき、所定の保持位置からのポータブルミニディスクプレーヤの位置のずれを防止して、安定した接続状態を維持することができる。充電台の充電端子と電気的に接続可能なポータブルミニディスクプレーヤに設けられる端子は、外部空間に常に露出しており、埃などが付着しやすく、前記端子に埃が付着した状態で充電台の充電端子に接続しても、電気的に確実に接続されず、充電池を充電することができない危険性がある。したがってポータブルミニディスクプレーヤなどの電子機器を利用しているときには、充電器に接続される電子機器側端子が外部空間に露出していないほうが望ましい。
図14は、端子が外部空間に露出していない再生装置1を示す斜視図である。図15は、再生装置1の一部を分解して示す斜視図である。再生装置1は、たとえばミニディスクなどの記録媒体を再生する電子機器であり、記録媒体を再生する再生手段および再生手段を駆動するための電源である充電池(ともに図示せず)を含む。再生装置1は、再生手段を構成する制御回路が搭載される再生装置側基板2、ならびに筐体を構成する底キャビネット3およびフレーム4を含む。再生装置側基板2は、第1ねじ部材5によってフレーム4に連結されている。フレーム4は、第2ねじ部材6によって底キャビネット3に連結されている。再生装置側基板2には、リセクタブルコネクタ7が搭載される。
図16は、再生装置1と充電装置8とが分離されている状態を示す斜視図である。図17は、再生装置1と充電装置8とが分離されている状態において、充電装置8の一部を切り欠いて示す側面図である。図18は、再生装置1が充電装置8に装着されている状態を示す斜視図である。図19は、再生装置1が充電装置8に装着されている状態において、充電装置8の一部を切り欠いて示す側面図である。充電装置8は、再生装置1を支持するセットガイド9と、再生装置1のリセクタブルコネクタ7に電気的に接続可能なプラグコネクタ10と、プラグコネクタ10および充電装置8の制御回路を搭載する充電装置側基板11と、充電装置8の筐体を構成する上キャビネット12と下キャビネット13とを含む。充電装置側基板11は、第3ねじ部材13によって上キャビネット12に連結されている。
図20は、再生装置1と充電装置8とが分離されている状態において、再生装置1の一部を切り欠いてリセクタブルコネクタ7と充電装置8の一部を切り欠いてプラグコネクタ10とを拡大して示す図である。図21は、再生装置1と充電装置8とが分離されている状態において、再生装置1の一部を切り欠くとともにリセクタブルコネクタ7を切り欠いて拡大して示す図である。再生装置1のリセクタブルコネクタ7は、筐体部15、接続部16、ばね部材17および蓋部材18を含んで構成される。筐体部15は、直方体状であって一方向に開放する収容空間が内部に形成され、さらに一側面部には、再生装置1の外部空間と前記収容空間とを連通する長方形状の2つのガイド孔19が形成される。接続部16は、筐体部15の収容空間に臨んで筐体部15の内側に設けられ、充電装置8のプラグコネクタ10に電気的に接続される。ばね部材17は、圧縮コイルばねで実現され、一対のばね部材16が筐体部15の収容空間に収容され、各ばね部材16の一端部が筐体部15に連結される。蓋部材18は、大略的に長方形状の板材であって、各ばね部材17の他端部に連結され、筐体部15の収容空間を閉鎖するように配置可能である。また蓋部材18には、筐体部15のガイド孔19に嵌合可能な一対のガイドリブ18aが形成され、ガイドリブ18aがガイド孔19に嵌合されて、蓋部材18は、ばね部材17が伸縮する方向に変位可能となる。
図22〜図24は、再生装置1を充電装置8に装着するときの、リセクタブルコネクタ7を切り欠いて拡大して示すとともにプラグコネクタ10を拡大して順に示す断面図である。図25は、再生装置1と充電装置8とが分離されている状態において、再生装置1のリセクタブルコネクタ7を切り欠いて拡大して示すとともにプラグコネクタ10を拡大して示す断面図である。図26は、再生装置1が充電装置8に装着されている状態において、再生装置1のリセクタブルコネクタ7を切り欠いて拡大して示すとともにプラグコネクタ10を拡大して示す断面図である。
図22および図25に示すように、再生装置1と充電装置8とが完全に分離している状態では、リセクタブルコネクタ7のばね部材17は伸長しており、蓋部材18は筐体部15の収容空間を閉鎖するとともに、接続部16が収容空間の外側の外部空間に露出しないような位置に配置されている。図23に示すように、充電装置8のプラグコネクタ10が、再生装置1の底キャビネット3に設けられる挿通孔3aに挿通されて、プラグコネクタ10の先端部がリセクタブルコネクタ7の蓋部材18に当接する。この状態でプラグコネクタ10をリセクタブルコネクタ7の収容空間に挿入していくと、図24および図26に示すように、ばね部材17が縮退して、接続部16が外部空間に露出して、接続部16とプラグコネクタ10とが電気的に接続される。
図26に示すように、リセクタブルコネクタ7の接続部16とプラグコネクタ10とが電気的に接続されている状態では、ばね部材17が圧縮されており、伸長しようとするばね力が蓋部材18を介してプラグコネクタ10の先端部に付勢される。このようなばね力によって、プラグコネクタ10がリセクタブルコネクタ7から離れようとして、プラグコネクタ10とリセクタブルコネクタ7の接続部16との電気的な接続状態が不安定になる危険性がある。またリセクタブルコネクタ7は、プラグコネクタ10を収容空間に収容する必要があるために筐体部15が大形化してしまい、リセクタブルコネクタ7自体も大形になってしまう。
本発明の目的は、電子機器に内蔵される電子機器側接続端子を小形化するとともに、電子機器側接続端子と外部接続端子との電気的な接続を安定にすることができるシャッタ機構を提供することである。
本発明は、電子機器に内蔵される電子機器側接続端子を、電子機器の外部空間に対して露出および遮蔽するシャッタ機構であって、
電子機器側接続端子を前記外部空間から遮蔽する遮蔽位置と、電子機器側接続端子を前記外部空間に露出する露出位置とにわたって電子機器に角変位可能に設けられるシャッタ部材と、
シャッタ部材を露出位置から遮蔽位置に向かう方向に角変位力を付勢して、シャッタ部材を遮蔽位置に配置させるばね部材とを含み、
電子機器とは別体に設けられ電子機器側接続端子に電気的に接続可能な外部接続端子がシャッタ部材に当接して、外部接続端子が電子機器内に向かう予め定める挿入方向に変位されると、ばね部材の角変位力に抗する逆方向の力が外部接続端子から遮蔽位置に配置されているシャッタ部材に付勢されて、シャッタ部材が遮蔽位置から露出位置に角変位して、外部接続端子が電子機器内部に挿入されて電子機器側接続端子に電気的に接続されることを特徴とするシャッタ機構である。
電子機器側接続端子を前記外部空間から遮蔽する遮蔽位置と、電子機器側接続端子を前記外部空間に露出する露出位置とにわたって電子機器に角変位可能に設けられるシャッタ部材と、
シャッタ部材を露出位置から遮蔽位置に向かう方向に角変位力を付勢して、シャッタ部材を遮蔽位置に配置させるばね部材とを含み、
電子機器とは別体に設けられ電子機器側接続端子に電気的に接続可能な外部接続端子がシャッタ部材に当接して、外部接続端子が電子機器内に向かう予め定める挿入方向に変位されると、ばね部材の角変位力に抗する逆方向の力が外部接続端子から遮蔽位置に配置されているシャッタ部材に付勢されて、シャッタ部材が遮蔽位置から露出位置に角変位して、外部接続端子が電子機器内部に挿入されて電子機器側接続端子に電気的に接続されることを特徴とするシャッタ機構である。
また本発明は、前記シャッタ部材の外部接続端子に当接する部分は、前記挿入方向に垂直な仮想平面に対して傾斜していることを特徴とする。
本発明によれば、電子機器に内蔵される電子機器側接続端子を、電子機器の外部空間に露出および前記外部空間から遮蔽するシャッタ機構である。シャッタ機構は、シャッタ部材およびばね部材を含む。シャッタ部材は、電子機器側接続端子を前記外部空間から遮蔽する遮蔽位置と、電子機器側接続端子を前記外部空間に露出する露出位置とにわたって電子機器に角変位可能に設けられる。ばね部材は、シャッタ部材を露出位置から遮蔽位置に向かう方向に角変位力を付勢して、シャッタ部材を遮蔽位置に配置させる。電子機器とは別体に設けられ電子機器側接続端子に電気的に接続可能な外部接続端子がシャッタ部材に当接して、外部接続端子が電子機器内に向かう予め定める挿入方向に変位されると、ばね部材の角変位力に抗する逆方向の力が外部接続端子から遮蔽位置に配置されているシャッタ部材に付勢されて、シャッタ部材が遮蔽位置から露出位置に角変位して、外部接続端子が電子機器内部に挿入されて電子機器側接続端子に電気的に接続される。たとえば背景技術のような前記挿入方向および前記挿入方向とは逆方向に変位するようなシャッタ部材と、前記シャッタ部材を前記挿入方向逆方向にばね力を付勢するばね部材とを含むような場合、外部接続端子を電子機器側接続端子に接続するために、外部接続端子をシャッタ部材に当接して挿入方向に変位させようとすると、ばね部材によって挿入方向への変位を阻止するようなばね力が付勢される。これによって外部接続端子と電子機器側接続端子との電気的な接続を阻害する危険性がある。本発明では、シャッタ部材は、電子機器側接続端子を前記外部空間から遮蔽する遮蔽位置と、電子機器側接続端子を前記外部空間に露出する露出位置とにわたって電子機器に角変位可能に設けられるので、背景技術のように外部接続端子が電子機器側接続端子に電気的に接続しようとすることを阻害するようなことを防止できる。さらにシャッタ部材が遮蔽位置に配置されるとき、電子機器側接続端子は外部空間に露出しないので、電子機器側接続端子の防塵対策に貢献して、埃および塵などが電子機器側接続端子に付着して、電子機器側接続端子と外部接続端子との電気的な接続が不良となってしまうことを可及的確実に防止することができる。また電子機器側接続端子は、背景技術のような筐体部にばね部材を収納する必要がないので、電子機器側接続端子を小形化することができる。
また本発明によれば、前記シャッタ部材の外部接続端子に当接する部分は、前記挿入方向に垂直な仮想平面に対して傾斜している。これによって外部接続端子がシャッタ部材に当接して前記挿入方向に変位するときに、シャッタ部材の外部接続端子に当接する部分は、外部接続端子から受ける力には、挿入方向に垂直な方向の分力が含まれるので、シャッタ部材の外部接続端子に当接する部分は、このような挿入方向に垂直な方向に変位して、シャッタ部材全体としては遮蔽位置から露出位置に向けて容易に角変位することができる。
図1は、本発明の実施の一形態のシャッタ機構を搭載する再生装置20を示す斜視図である。図2は、再生装置20の一部を分解して示す斜視図である。電子機器である再生装置20は、たとえばミニディスクなどの記録媒体を再生する電子機器であり、記録媒体を再生する再生手段および再生手段を駆動するための電源である充電池(ともに図示せず)を含む。再生装置20は、再生手段を構成する制御回路が搭載される再生装置側基板21、ならびに再生装置20の筐体を構成する底キャビネット22ならびにフレーム23およびシャッタ機構24を含む。再生装置側基板21は、第1ねじ部材25によってフレーム23に連結されている。フレーム23は、第2ねじ部材26によって底キャビネット22に連結されている。再生装置側基板21には、電子機器側接続端子であるリセクタブルコネクタ27が搭載される。
シャッタ機構24は、再生装置20に内蔵されるリセクタブルコネクタ27を、再生装置20の外部空間に対して露出および遮蔽する。シャッタ機構24は、シャッタ部材28、ばね部材29、第1カシメピン30および第2カシメピン31を含んで構成される。シャッタ部材28は、第1側部32、第2側部33および蓋部34を含む。第1側部32は、板状に形成され、一端部に厚み方向に貫通する円形の第1貫通孔35が形成される。第2側部33は、板状に形成され、一端部に厚み方向に貫通する円形の第2貫通孔36が形成される。蓋部34は、長方形状の板状に形成され、その一端部が第1側部32の長手方向に交差して第1側部32の他端部に固定され、その他端部が第2側部32の長手方向に交差して第2側部33の他端部に固定される。シャッタ部材28において、第1側部32と第2側部33とは平行に配置され、第1貫通孔35の軸線と第2貫通孔36の軸線とは同軸である。このようにシャッタ部材28は、「コ」の字形状である。
ばね部材29は、たとえばねじりコイルばねで実現される。フレーム23における略長方形状に形成される第1側部23aには、厚み方向に貫通し、第1カシメピン30が挿通可能な円形の第1挿通孔37が形成される。フレーム23の第1側部23aの一端部に、第1側部23aに直交して連結し、板状に形成されるフレーム23の第2側部23bには、再生装置20の内方に突出する板状の支持部23cが形成される。フレーム23の第2側部23bの支持部23cは、フレーム23の第1側部23aとは間隔をあけて互いに平行に向かい合って配置される。支持部23cには、厚み方向に貫通し、第2カシメピン31を挿通可能な円形の第2挿通孔38が形成される。第1挿通孔37の軸線と第2挿通孔38の軸線とは同軸である。
第1カシメピン30および第2カシメピン31は、ともに同形状であって、大略的に円柱形であって、その一端部には残余の部分よりも拡径する皿部を有する。第1カシメピン30および第2カシメピン31の一端部を除く残余の部分の外径は、ばね部材29、第1貫通孔35、第2貫通孔36、第1挿通孔37および第2挿通孔38の内径よりも、わずかに小さく設定される。第1カシメピン30は、ばね部材29、シャッタ部材28の第1貫通孔35および第1挿通孔37の順に挿通されて、第1挿通孔37の近傍で残余の部分よりも拡径するようにかしめられて、シャッタ部材28の第1側部32が、ばね部材29を介して第1カシメピン30の軸線まわりに角変位可能に、また第1カシメピン30の軸線方向に変位を規制されてフレーム23の第1側部23aに連結される。第2カシメピン31は、シャッタ部材28の第2貫通孔36および第2挿通孔38の順に挿通されて、第2挿通孔38の近傍で残余の部分よりも拡径するようにかしめられて、シャッタ部材28の第2側部32が、第2カシメピン31の軸線まわりに角変位可能に、また第2カシメピン31の軸線方向に変位を規制されてフレーム23の支持部23cに連結される。このようにしてシャッタ部材28はフレーム23に対して角変位可能に連結される。シャッタ部材28には、各カシメピン30,31まわりの予め定める方向へのばね力がばね部材29から付勢されている。また底キャビネット22には、シャッタ部材28の蓋部28cに臨む箇所には、厚み方向に貫通し、後述するプラグコネクタ42を挿通可能な長方形状の挿入孔39が形成される。
図3は、再生装置20と充電装置40とが分離されている状態を示す斜視図である。図4は、再生装置20と充電装置40とが分離されている状態において、充電装置40の一部を切り欠いて示す側面図である。図5は、再生装置20が充電装置40に装着されている状態を示す斜視図である。図6は、再生装置20が充電装置40に装着されている状態において、充電装置40の一部を切り欠いて示す側面図である。充電装置40は、再生装置20を支持するセットガイド41と、再生装置20のリセクタブルコネクタ27に電気的に接続可能な外部接続端子であるプラグコネクタ42と、プラグコネクタ42および充電装置40の制御回路を搭載する充電装置側基板43と、充電装置40の筐体を構成する上キャビネット44と下キャビネット45とを含む。充電装置側基板43は、充電装置40に内蔵され、第3ねじ部材46によって上キャビネット44に連結される。図5および図6に示すように再生装置20が充電装置40に装着されると、再生装置20のリセクタブルコネクタ27と充電装置40のプラグコネクタ42とが電気的に接続されて、再生装置20に内蔵される充電池を充電可能な状態となる。
図7は、再生装置20と充電装置40とが分離されている状態において、再生装置20および充電装置40の一部を切り欠いて、リセクタブルコネクタ27およびプラグコネクタ42付近を拡大して示す正面図である。図8は、再生装置20と充電装置40とが分離されている状態において、再生装置20のおよび充電装置40の一部を切り欠いて、リセクタブルコネクタ27およびプラグコネクタ42付近を拡大して示す側面図である。図8に示す状態では、シャッタ部材28は、ばね部材29から各カシメピン30,31の軸線L1まわりの予め定める方向である第1方向A1にばね力が付勢されて、リセクタブルコネクタ27が再生装置20の外部空間から遮蔽される遮蔽位置に配置される。シャッタ部材28に各カシメピン30,31の軸線である角変位軸線L1まわりの第1方向A1とは逆の第2方向A2にばね部材29のばね力に抗する外力が付勢されると、シャッタ部材28は遮蔽位置から第2方向A2に角変位して、リセクタブルコネクタ27が再生装置20の外部空間に露出する露出位置に配置される。遮蔽位置に配置されるシャッタ部材28の蓋部28cは、再生装置20の外部空間から再生装置20の内部に向かう予め定めるプラグコネクタ42の挿入方向Bに垂直な仮想平面に対して傾斜している。
図9〜図13は、再生装置20を充電装置40に装着するときの、再生装置20のおよび充電装置40の一部を切り欠いて、リセクタブルコネクタ27およびプラグコネクタ42付近を拡大して順を追って示す断面図である。図9は、再生装置20と充電装置40とが分離されている状態を示す断面図である。このときシャッタ部材28は、遮蔽位置に配置されており、再生装置20の底キャビネット22の挿入孔39を大略的に塞いでいる。これによって再生装置20のリセクタブルコネクタ27は、再生装置20の外部空間から遮蔽される。
図10は、プラグコネクタ42が挿入方向Bに変位して、再生装置20の挿通孔39に挿通されて、プラグコネクタ42の先端部がシャッタ部材28の蓋部28cに当接している状態を示す断面図である。前述のように、遮蔽位置に配置されるシャッタ部材28の蓋部28cは、プラグコネクタ42の挿入方向Bに垂直な仮想平面に対して傾斜しているので、シャッタ部材28の蓋部28cには、プラグコネクタ42から挿入方向Bに垂直な方向の分力を有する力が働き、前記分力は、シャッタ部材28を角変位軸線L1まわりに第2方向A2に容易に角変位させることができる方向を向いている。
図11は、プラグコネクタ42がさらに挿入方向Bに変位して、プラグコネクタ42の先端部がシャッタ部材28の蓋部28cを押圧して、シャッタ部材28が遮蔽位置から角変位軸線L1まわりに第2方向B2にわずかに角変位している状態を示す断面図である。プラグコネクタ42の先端部がシャッタ部材28の蓋部28cを挿入方向Bに押圧することによって、シャッタ部材28の蓋部28cには、プラグコネクタ42から前述の挿入方向Bに垂直な方向の分力を有する力が働き、この分力によるモーメントがシャッタ部材28に付勢されるばね部材29からのばね力によるモーメントよりも大きくなり、シャッタ部材28は角変位軸線L1まわりに第2方向A2に容易に角変位する。
図12は、プラグコネクタ42がさらに挿入方向Bに変位して、先端部がリセクタブルコネクタ27に挿入されて、シャッタ部材28が露出位置に配置されている状態を示す断面図である。プラグコネクタ42の先端部がシャッタ部材28の蓋部28cを挿入方向Bにさらに押圧して、シャッタ部材28が角変位軸線L1まわりに第2方向A2にさらに角変位すると、シャッタ部材28は露出位置に配置される。この状態でプラグコネクタ42がさらに挿入方向Bに変位すると、プラグコネクタ42の先端部は、リセクタブルコネクタ27に挿入される。
図13は、プラグコネクタ42がさらに挿入方向Bに変位して、リセクタブルコネクタ27に完全に挿入されている状態を示す断面図である。プラグコネクタ42がリセクタブルコネクタ27に完全に挿入されると、プラグコネクタ42とリセクタブルコネクタ27とは電気的に接続される。
以上のように本実施の形態のシャッタ機構によれば、シャッタ機構24のシャッタ部材は、リセクタブルコネクタ27を前記外部空間から遮蔽する遮蔽位置と、リセクタブルコネクタ27を前記外部空間に露出する露出位置とにわたって再生装置20に角変位可能に設けられる。シャッタ機構20のばね部材29は、シャッタ部材24を露出位置から遮蔽位置に向かう方向に角変位力を付勢して、シャッタ部材24を遮蔽位置に配置させる。再生装置20とは別体に設けられリセクタブルコネクタ27に電気的に接続可能な充電装置40のプラグコネクタ42の先端部がシャッタ部材24に当接して、プラグコネクタ42が再生装置20内部に向かう予め定める挿入方向Bに変位されると、ばね部材29の角変位力に抗する逆方向の力がプラグコネクタ42から遮蔽位置に配置されているシャッタ部材24に付勢されて、シャッタ部材24が遮蔽位置から露出位置に角変位して、プラグコネクタ42が再生装置20内部に挿入されてリセクタブルコネクタ27に電気的に接続される。たとえば背景技術のような再生装置1において、前記挿入方向および前記挿入方向とは逆方向に変位するような蓋部材18と、前記蓋部材18を前記挿入方向逆方向にばね力を付勢するばね部材17とを含むような場合、プラグコネクタ10をリセクタブルコネクタ7に接続するために、プラグコネクタ10を蓋部材18に当接して挿入方向に変位させようとすると、ばね部材17によって挿入方向への変位を阻止するようなばね力が付勢される。これによってプラグコネクタ10とリセクタブルコネクタ7との電気的な接続を阻害する危険性がある。本実施の形態のシャッタ機構24では、シャッタ部材28は、リセクタブルコネクタ27を再生装置20の外部空間から遮蔽する遮蔽位置と、リセクタブルコネクタ27を前記外部空間に露出する露出位置とにわたって再生装置20に角変位可能に設けられるので、背景技術のように充電装置40のプラグコネクタ42が再生装置20のリセクタブルコネクタ27に電気的に接続しようとすることを阻害するようなことを防止できる。さらにシャッタ部材28が遮蔽位置に配置されるとき、リセクタブルコネクタ27は再生装置20の外部空間に露出しないので、リセクタブルコネクタ27の防塵対策に貢献して、埃および塵などがリセクタブルコネクタ27に付着して、リセクタブルコネクタ27と充電装置40のプラグコネクタ42との電気的な接続が不良となってしまうことを可及的確実に防止することができる。また本実施の形態のシャッタ機構24によってリセクタブルコネクタ27は、背景技術におけるリセクタブルコネクタ7ような筐体部15にばね部材17を収納する必要がないので、リセクタブルコネクタ27を小形化することができる。
また本実施の形態のシャッタ機構24によれば、充電装置40のプラグコネクタ42に当接するシャッタ部材24の蓋部24cは、挿入方向Bに垂直な仮想平面に対して傾斜している。これによってプラグコネクタ42がシャッタ部材24の蓋部24cに当接して挿入方向Bに変位するときに、シャッタ部材24の蓋部24cは、プラグコネクタ42から受ける力には、挿入方向Bに垂直な方向の分力が含まれるので、シャッタ部材24の蓋部24cは、このような挿入方向Bに垂直な方向に変位して、シャッタ部材24全体としては遮蔽位置から露出位置に向けて容易に角変位することができる。
20 再生装置
24 シャッタ機構
27 リセクタブルコネクタ
28 シャッタ部材
29 ばね部材
34 蓋部
42 プラグコネクタ
24 シャッタ機構
27 リセクタブルコネクタ
28 シャッタ部材
29 ばね部材
34 蓋部
42 プラグコネクタ
Claims (2)
- 電子機器に内蔵される電子機器側接続端子を、電子機器の外部空間に対して露出および遮蔽するシャッタ機構であって、
電子機器側接続端子を前記外部空間から遮蔽する遮蔽位置と、電子機器側接続端子を前記外部空間に露出する露出位置とにわたって電子機器に角変位可能に設けられるシャッタ部材と、
シャッタ部材を露出位置から遮蔽位置に向かう方向に角変位力を付勢して、シャッタ部材を遮蔽位置に配置させるばね部材とを含み、
電子機器とは別体に設けられ電子機器側接続端子に電気的に接続可能な外部接続端子がシャッタ部材に当接して、外部接続端子が電子機器内に向かう予め定める挿入方向に変位されると、ばね部材の角変位力に抗する逆方向の力が外部接続端子から遮蔽位置に配置されているシャッタ部材に付勢されて、シャッタ部材が遮蔽位置から露出位置に角変位して、外部接続端子が電子機器内部に挿入されて電子機器側接続端子に電気的に接続されることを特徴とするシャッタ機構。 - 前記シャッタ部材の外部接続端子に当接する部分は、前記挿入方向に垂直な仮想平面に対して傾斜していることを特徴とする請求項1記載のシャッタ機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004116002A JP2005302496A (ja) | 2004-04-09 | 2004-04-09 | シャッタ機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004116002A JP2005302496A (ja) | 2004-04-09 | 2004-04-09 | シャッタ機構 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012198571A (ja) * | 2006-09-11 | 2012-10-18 | Apple Inc | 電気コネクタおよび携帯型メディアプレーヤとホストコンピュータとの間のデータ転送を可能にする方法 |
-
2004
- 2004-04-09 JP JP2004116002A patent/JP2005302496A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012198571A (ja) * | 2006-09-11 | 2012-10-18 | Apple Inc | 電気コネクタおよび携帯型メディアプレーヤとホストコンピュータとの間のデータ転送を可能にする方法 |
US9063697B2 (en) | 2006-09-11 | 2015-06-23 | Apple Inc. | Highly portable media devices |
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