JP2005301025A - ベルトの製造方法及びその装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 回転する芯材に対してヘラ板を介して芯材との間隔を常に適正な状態に維持でき、かつディスペンサーのノズルからのゴム液はヘラ板により溜り部を介して広がり、「帯状」となって芯材に、ゴム液を「間接」に塗着させることにより、作業時間を著しく短くできるようにしたベルトの製造方法及びその装置。
【解決手段】 チューブ状の芯材1を所望速度で回転させる回転工程、回転する芯材1の表面より所望の間隔を保持して配設され、かつ所望速度で芯材1の表面に沿って定方向に移動するヘラ板3の移動工程、前記移動工程のヘラ板3上に定量宛吐出する被覆ゴム液Rの供給工程、およびヘラ板3上に供給される被覆ゴム液Rをヘラ板3と芯材1との間隔に相当する量だけ定量に芯材1表面に供給できる被覆工程、より成ることを特徴とするベルトの製造方法。
【選択図】 図1
【解決手段】 チューブ状の芯材1を所望速度で回転させる回転工程、回転する芯材1の表面より所望の間隔を保持して配設され、かつ所望速度で芯材1の表面に沿って定方向に移動するヘラ板3の移動工程、前記移動工程のヘラ板3上に定量宛吐出する被覆ゴム液Rの供給工程、およびヘラ板3上に供給される被覆ゴム液Rをヘラ板3と芯材1との間隔に相当する量だけ定量に芯材1表面に供給できる被覆工程、より成ることを特徴とするベルトの製造方法。
【選択図】 図1
Description
この発明は、複写機、プリンター等に用いられる中間転写ベルトないし転写搬送ベルトなどを対象とするベルトの製造方法及びその装置に関する。
一般に芯材となるシームレス樹脂ベルトの表面に、ゴム層を被覆する構成のものが広く知られている。
例えば、多品種少量生産に適するものとして、テープ状部材を螺旋状に捲きつけて一層構造以上に成形したシームレスベルトが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
さらに、また、この種のシームレスベルトを改良するものとして、円柱状または管状の芯材を回転させて、ディスペンサーのノズルより芯材の外表面に液状ゴムを直接吐出させて、芯材の外表面に螺旋状に卷回して液状ゴムの塗布層を形成すると共に硬化するようにしてベルトを製造する方法が知られている(例えば、特許文献2参照。)。
特開平4−356054号公報
特開2002−21342号公報
ところが、後者のこのようなディスペンサーのノズルよりゴム液を回転する芯材の表面に、「直接」塗布させると均一な肉厚のゴム層が形成され難いという不都合があると共に、ゴム層の被着がノズルから供給されるため「線状」にしか形成されず、被着作業が迅速かつ能率的になし得ないという問題が考慮される。
この発明は、叙上の点に着目して成されたもので、回転する芯材に対してヘラ板を介して芯材との間隔を常に適正な状態に維持でき、かつディスペンサーのノズルからのゴム液はヘラ板により広がり、「帯状」となって芯材にゴム液が「間接」に塗着されるので、作業時間を著しく短くできるようにしたベルトの製造方法及びその装置を提供することを目的とする。
この発明は下記の構成を備えることにより上記課題を解決できるものである。
(1)チューブ状の芯材を所望速度で回転させる回転工程、回転する芯材の表面より所望の間隔を保持して配設され、かつ所望速度で芯材の表面に沿って定方向に移動するヘラ板の移動工程、前記移動工程のヘラ板上に定量宛吐出する被覆ゴム液の供給工程、およびヘラ板上に供給される被覆ゴム液をヘラ板と芯材との間隔に相当する量だけ定量に芯材表面に供給できる被覆工程、より成ることを特徴とするベルトの製造方法。
(2)回転工程の芯材は、シームレス樹脂フィルムを用い、二軸の駆動軸とテンション軸に捲装させて回転させることを特徴とする前項(1)記載のベルトの製造方法。
(3)チューブ上の芯材を所望速度で回転させる回転手段、回転する芯材の表面より所望の間隔を保持して配設され、かつ所望速度で芯材の表面に沿って定方向に移動するヘラ板の移動手段、前記移動手段のヘラ板上に定量宛吐出する被覆ゴム液の供給手段、およびヘラ板上に供給される被覆ゴム液をヘラ板と芯材との間隔に相当する量だけ定量に芯材表面に供給できる被覆手段、より成ることを特徴とするベルトの製造装置。
(4)回転手段の芯材は、シームレス樹脂フィルムを用い、二軸の駆動軸とテンション軸に捲回させて成ることを特徴とする前項(3)記載のベルトの製造装置。
この発明によれば、回転する芯材に対して「直接」ゴム液を塗布せず、ヘラ板を介して「間接」にゴム液を塗布させるためヘラ板と回転する芯材との間隔を常に一定の設定された巾員を確保でき、従って、芯材表面に精度よく一定の肉厚でゴム層を被着できると共に、ヘラ板と芯材との間隔を広く設定できるので、塗布層の巾員を帯状に広く形成できるので、短時間にかつ能率的に被覆作業を行うことができる。
以下に、この発明の一実施例を詳細に説明する。
図1は、この発明のベルトの製造装置の一例を示す要部の概略斜面図、図2は図1で製造されたベルトの拡大断面図である。
図において、符号1は管状の芯材で、図示ではシームレス樹脂フィルム、2,2aはこのシームレス樹脂フィルムの芯材と平行に挿通させた回転軸を示し、その一方の軸2は駆動軸で、回転速度を自由に可変調節できるようになっており、他方の軸2aは矢符方向に移動でき、芯材1に適正なテンションを与えることができるようになっている。従って、駆動軸2が矢符方向に回転すると芯材1は矢符方向に回転できる。なお、芯材1は好みの材料を用いることができる。
3は前記芯材1の外周より所望の間隔Lを保持して配設されるヘラ板を示し、前記間隔Lは、その大きさを自由に可変調節できると共に、ヘラ板3は芯材1の外周に沿って調節自在の所望速度の下に矢符方向に移動できるようになっている。
4は前記ヘラ板3上の所望個所にゴム液Rを定量供給できるディスペンサーであって、予め粘度調節されたゴム液を定量供給できる定量ゴム液の吐出装置を示す。
叙上の構成になるので、以下に製造方法について述べる。
駆動軸2の回転により、予めテンション軸2aにより適切な張力を与えられている芯材1は、一定の速度で矢符方向に回転する。他方、ヘラ板3は芯材1の一方端(図示では右側端)近くに位置させ、かつ芯材1の外周より予め適正な間隔Lを保持してディスペンサー4からの定量ゴム液を受け取れるように配設し、ヘラ板3とディスペンサー4とを同期させて、一定の速度を以って、芯材1の外周より前記間隔Lを保持して矢符方向(駆動軸2の軸心方向)に沿って移動可能とする。
ディスペンサー4から定量に供給されるゴム液Rは、一旦ヘラ板3上に落下供給され、間隔Lの間に流動し、芯材1の外周面に被着される。芯材1は常時回転しており、ヘラ板3も移動しているので、ゴム液Rは芯材1の外周面に螺旋状に塗布され、隣り合うゴム液Rは重なり合うことなく接触し、平滑性を保って連続的に被着塗布される。しかもヘラ板3と芯材1との間隔Lには所望の塗布巾を形成できるので、芯材1への外周面へは帯状に塗布される。
かくして、ヘラ板3が芯材1の一方端近くから他端近くまで移動することにより、芯材1の外周面にはゴム液Rにより未加硫のゴム被覆層Raが得られる。ところで芯材1上の塗布された未加硫のゴム被覆層Raは、塗布直後は十分流動性があり、重力と回転遠心力の作用を受けて均等化し、平滑面が得られる。そしてその後、所望の加硫装置で加熱加硫することにより、加硫されたゴム被覆層を成形でき、所望のベルトを得ることができる。
なお、後加工で表層にフッ素コート剤をコーティングして最終製品とすることができる。
以上により、求めるベルトを製造できるが、芯材1には所定の電気抵抗値に調整されたPVDF,PET等の熱可塑性樹脂及びPI等の熱硬化性樹脂を用いることができる。
また、ゴム液Rは、所定の電気抵抗値に調整されたCR,NBR,EPDM等の配合物を用い、有機溶剤トルエン,MEK等により粘度調整した液状ゴムを用いることができる。
さらに芯材1に間隔Lをおいて配置されるヘラ板3の傾斜角度は水平でも差し支えないが、芯材1側へ幾分傾斜させて芯材1との間に一種の溜り部を形成することも可能である。
その上、ヘラ板3と芯材1との間隔Lは、同一巾とは限らずヘラ板3の進行方向に対して稍々狭くするなど漸次変化させることもできる。
以下に具体的な例示を実施例として示す。
1)芯材1としてPVDF(φ200×巾300×厚0.10mm)を2軸式塗装装置にかけ、テンション軸2aにより適正張力を与えた後、駆動軸2により回転させた。この時の回転数は100rpmとした。
2)テンション軸2aを60℃に温調した後、ヘラ板3と芯材1とのクリアランス間隔Lを0.70mmに設定した。
3)ディスペンサー4から液状ゴムRをヘラ板3へ定量供給しながら、ディスペンサー4とヘラ板3を同期化して駆動軸2に沿って所定巾(300mm)まで図示のとおり左行させた。この時の液状ゴムRは、CR配合物を用い、2倍重量のトルエンにより液状ゴムRとしたものを用いた。
芯材1上に塗装された未加硫のゴム被覆層Raは、塗装直後は流動性があり、重力と回転遠心力の作用によってレベリングし、平滑で無キズの均一厚さのゴム層を得ることができた。
また、テンション軸2aを60℃に温調することにより、トルエンの一部を早期に揮発させるため、液状ゴムRから流動性を奪い液ダレを防止することができる。
また、トルエン重量部を変えることにより、液状ゴムRの粘度・流動性を自由に設定することができる。
4)液状ゴムRの塗装が終了後、残留トルエンを完全に揮発させ、芯材PVDF上にゴム圧0.25±0.01mmのベルトを得た。
このベルトを所定の加硫装置により加硫後、表層にフッ素系コート剤を厚さ10μmコーティングして総圧360μm(0.36mm)の中間転写ベルトを得た。
1 芯材
2 駆動軸
2a テンション軸
3 ヘラ板
4 ディスペンサー
L 間隔
R ゴム液
Ra 未加硫のゴム被覆層
2 駆動軸
2a テンション軸
3 ヘラ板
4 ディスペンサー
L 間隔
R ゴム液
Ra 未加硫のゴム被覆層
Claims (4)
- チューブ状の芯材を所望速度で回転させる回転工程、回転する芯材の表面より所望の間隔を保持して配設され、かつ所望速度で芯材の表面に沿って定方向に移動するヘラ板の移動工程、前記移動工程のヘラ板上に定量宛吐出する被覆ゴム液の供給工程、およびヘラ板上に供給される被覆ゴム液をヘラ板と芯材との間隔に相当する量だけ定量に芯材表面に供給できる被覆工程、より成ることを特徴とするベルトの製造方法。
- 回転工程の芯材は、シームレス樹脂フィルムを用い、二軸の駆動軸とテンション軸に捲装させて回転させることを特徴とする請求項1記載のベルトの製造方法。
- チューブ上の芯材を所望速度で回転させる回転手段、回転する芯材の表面より所望の間隔を保持して配設され、かつ所望速度で芯材の表面に沿って定方向に移動するヘラ板の移動手段、前記移動手段のヘラ板上に定量宛吐出する被覆ゴム液の供給手段、およびヘラ板上に供給される被覆ゴム液をヘラ板と芯材との間隔に相当する量だけ定量に芯材表面に供給できる被覆手段、より成ることを特徴とするベルトの製造装置。
- 回転手段の芯材は、シームレス樹脂フィルムを用い、二軸の駆動軸とテンション軸に捲回させて成ることを特徴とする請求項3記載のベルトの製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004118869A JP2005301025A (ja) | 2004-04-14 | 2004-04-14 | ベルトの製造方法及びその装置 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2006305946A (ja) * | 2005-04-28 | 2006-11-09 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | 大径管状物の製造方法、管状物及びシート状物 |
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2004
- 2004-04-14 JP JP2004118869A patent/JP2005301025A/ja not_active Withdrawn
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JP2006305946A (ja) * | 2005-04-28 | 2006-11-09 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | 大径管状物の製造方法、管状物及びシート状物 |
JP4739809B2 (ja) * | 2005-04-28 | 2011-08-03 | 住友ゴム工業株式会社 | 大径管状物の製造方法 |
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