JP2005300492A - 光軸調整機能を有するx線分析方法および装置 - Google Patents

光軸調整機能を有するx線分析方法および装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 光軸調整用の半割試料を置く向きに関係なく、正しく光軸調整できる光軸調整機能を有するX線分析方法および装置を提供する。
【解決手段】 ダイアフラム(X線分析手段)5の2つの任意見込み位置31、32で、半割試料Sをrステージ16の移動位置ごとにθステージ17で自転させながらX線強度の分布測定を行なうことにより、半割試料Sの基準線Lがダイアフラム移動軸36と平行となるrステージ16の移動位置およびθステージ17の回転角度を検出する。これにより、半割試料Sをθステージ17に置く向きに関係なく、θステージ17の回転中心を通る半割試料Sの基準線Lがダイアフラム移動軸36と平行となる状態を検出できるから、このrステージ16の移動位置におけるθステージ17の回転中心とダイアフラム5の見込み位置とを一致させ、さらにθステージ17の回転中心と画像上の測定原点とを一致させることにより、正しく光軸調整を行なうことができる。
【選択図】 図1


Description

本発明は、半割試料を用いて光軸調整を行なう光軸調整機能を有するX線分析方法および装置に関する。
従来から、蛍光X線分析のようなX線分析において、撮像手段で撮像された試料表面の画像上の表示に基づいて指定された試料の各部位を、試料をrθステージなどにより2次元的に移動させながら、絞り孔(ダイアフラム)を通して検出手段で測定してX線強度の分布測定(マッピング測定)を行なうことで、各部位の含有率、膜厚等を分布測定することが知られている。
この測定に際して、光軸を調整するために、構成元素の異なる2つの物質を接合したもので、その境界線が直線である半割試料を用いて、ダイアフラムの見込み位置と、θステージの回転中心とを一致させることが知られている(例えば、特許文献1)。この従来技術は、光軸調整用の半割試料を所定の向きにθステージに置いて、r方向に移動させながらX線強度の分布測定を行なうとともに、ダイアフラムを移動させながらX線強度の分布測定を行なうことにより、試料表面上のダイアフラムの見込み位置と、θステージの回転中心とを一致させるものである。
特開2001−281177号公報
しかし、この従来技術では、半割試料を所定の向きにθステージに置くことを前提としているので、手動で半割試料を所定の向きに置く必要がある。また、試料を置いた向きと、所定の向きとの誤差が、ダイアフラム見込みの調整位置の誤差に伝播する。
本発明は、前記の問題点を解決して、光軸調整用の半割試料を置く向きに関係なく、正しく光軸調整できる光軸調整機能を有するX線分析方法および装置を提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本発明に係る光軸調整機能を有するX線分析方法および装置は、撮像手段で撮像された試料表面の画像上の表示に基づいて指定された試料の部位を、試料の特定の部位のみを分析するX線分析手段の見込み位置にくるように、試料をその表面方向に移動させる平面移動ステージおよび試料をその表面の法線回りに自転させるθステージからなる試料移動手段を用いて移動させながら、前記X線分析手段で分析してX線強度の分布測定を行なうものであって、画像上の測定原点と、前記X線分析手段の見込み位置と、前記θステージの回転中心とを一致させる光軸調整を行なうものである。
この際に、直線状の基準線を有する半割試料を光軸調整用試料として用い、前記X線分析手段をその試料表面上の複数の任意見込み位置に移動させる。そして、前記X線分析手段の複数の任意見込み位置のそれぞれにおいて、半割試料を平面移動ステージにより複数の移動位置に移動させ、さらにそれぞれの移動位置において、半割試料をθステージで自転させながら前記X線強度の分布測定を行なうことにより、半割試料の基準線が任意見込み位置を回転横断するときのθステージの回転角度である半割角度を検出する。
その後、この複数の任意見込み位置における半割角度の変化に基づいて、半割試料の基準線が複数の任意見込み位置の軌跡と平行となる平面移動ステージの移動位置を検出して、これを平面移動ステージの原点として設定し、そのうえで前記移動位置におけるθステージの回転中心と前記X線分析手段の見込み位置とが一致するように、X線分析手段の見込み位置を設定し、さらに、θステージの回転中心と画像上の測定原点とが一致するように、画像上の測定原点を設定する。
この構成によれば、X線分析手段の複数の任意見込み位置で、半割試料を平面移動ステージの移動位置ごとにθステージで自転させながらX線強度の分布測定を行なうことにより、半割試料の基準線が複数の任意見込み位置の軌跡と平行となる平面移動ステージの移動位置およびθステージの回転角度を検出する。これにより、半割試料をθステージに置く向きに関係なく、θステージの回転中心を通る半割試料の基準線が複数の任意見込み位置の軌跡と平行となる、つまりθステージの回転中心が当該軌跡上にくる状態を検出できるから、この平面移動ステージの移動位置におけるθステージの回転中心とX線分析手段の見込み位置とを一致させ、さらにθステージの回転中心と画像上の測定原点とを一致させることにより、正しく光軸調整を行なうことができる。
好ましくは、前記試料移動手段の平面移動ステージが、試料を直線的に移動させるrステージである。この場合には、既設のrθステージを用いて、低コストで光軸調整を正確に行なうことができる。さらに好ましくは、前記試料移動手段が、試料を投入位置から測定位置への搬送手段を兼ねている。
好ましくは、前記試料移動手段の平面移動ステージが、試料を公転させるφステージである。この場合には、既設のφθステージを用いて、低コストで光軸調整を正確に行なうことができる。さらに好ましくは、前記試料移動手段が、試料を投入位置から測定位置への搬送手段を兼ねている。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る光軸調整機能を有する蛍光X線分析装置を示す構成図である。図2(A)は光軸調整用試料として用いられる半割試料、(B)は本装置の動作状態を示す。図1の本装置は、CCD等の撮像手段12で撮像された試料表面の画像上の表示に基づいて指定された試料の部位を、X線分析手段(ダイアフラム)5の見込み位置にくるように、試料を試料移動手段(rθステージ)を用いて2次元的に移動させながら、ダイアフラム5を通して検出手段4で測定して蛍光X線強度の分布測定(マッピング測定)を行なうことで、各部位の含有率、膜厚等を分布測定する。X線分析手段(ダイアフラム)5は、試料の特定の部位のみを分析するもので、試料から発生した蛍光X線B2を受光する面積を制限することで測定面積を制御する。検出手段4は、ダイアフラム5を通過した蛍光X線B2をスリット6を介して分光する分光素子7、その分光された蛍光X線B2の強度を測定する検出器8などからなる。
試料表面を2次元的に移動する試料移動手段としては、図3(A)に示すように、試料Sをその表面方向に移動させる平面移動ステージ16および試料Sをその表面の法線回りに自転させるθステージ17が用いられる。平面移動ステージ16として例えば、試料Sを直線的に移動させるrステージが用いられる。このrステージ16とθステージ17からなるrθステージは、例えばrステージ16の下部にθステージ17が設けられてなり、rステージ16は、試料表面の一定方向であるr方向に直線移動自在に設けられ、θステージ17は試料Sを収納した試料ホルダ43を保持するとともに、試料Sを自転させるために駆動軸45を中心として水平回転(θ回転)自在に設けられたものである。
図1の本装置は光軸調整機能を有するものであり、画像上の測定原点と、ダイアフラム5の見込み位置と、θステージ17の回転中心とを一致させる光軸調整手段20を備えている。この光軸調整は、一般的には、装置組立調整時にのみ行われる。
前記光軸調整手段20は、後述する半割試料Sを光軸調整用試料として用いるものであり、X線分析手段(ダイアフラム)移動手段15、半割角度検出手段21および設定制御手段22を備えている。半割角度検出手段21および設定制御手段22は制御手段24内に設けられており、この制御手段24は、さらに前記ダイアフラム移動手段15の制御、および前記撮像手段12による画像の表示器28への表示制御を行なうほか装置全体の制御を行なう。
図2(A)のように、光軸調整用試料として用いられる半割試料Sは、構成元素の異なる2つの物質、例えばCuとAlを接合したもので、その境界線が直線である円板状の形状を有している。図示したように、半割試料Sをθステージ17に保持した状態で、境界線がθステージ17の回転中心45(図3(A))を通っている場合は、この境界線を半割試料Sの向き(図2(A)中の矢印)を示す基準線Lとする。境界線がθステージ17の回転中心45を通らない場合には、境界線と平行でθステージ17の回転中心45を通る線が基準線Lとなる。また、ここでは、半割試料Sは円板でその中心がθステージ17の回転中心45と一致しているが、そうでなくても構わない。
パルスモータなどの駆動手段からなるダイアフラム移動手段15は、ダイアフラム5の試料表面上の見込み位置を、複数の例えば2つの任意見込み位置に直線的に移動させるもので、ダイアフラム5を通るX線の方向と平面視で直交する、水平な方向にダイアフラム5を移動させる。図2(B)のように、この任意見込み位置31、32の軌跡である両位置31、32を結ぶ試料表面上の線をダイアフラム移動軸36とする。
前記半割角度検出手段21は、まず、ダイアフラム5の2つの任意見込み位置31、32でそれぞれ前記検出手段4によるX線強度の分布測定を行なう。この分布測定は、例えば仮の原点30からそれぞれ−2mm、+2mmずれている2つの任意見込み位置31、32(以下、単にダイアフラム位置と称する場合がある)のそれぞれにおいて、半割試料Sをrステージ16によりその移動位置(以下、単にrステージ位置と称する場合がある)を複数位置に、例えば−1mm、0mm、+1mmのように順次直線移動させ、さらにそれぞれのrステージ位置において、半割試料Sをθステージ17で360°自転させながら行なう。そして、この分布測定に基づき、rステージ位置ごとに半割試料Sの基準線Lが任意見込み位置を回転横断するときのθステージ17の回転角度である半割角度を検出する。
なお、半割試料Sをrステージ16にセットして直線移動させたrステージ位置0mmを仮の測定初期位置とする。また、θステージ17の回転角度は、各ターレット角度におけるθステージ17の初期状態を0°として、例えば右回りに回転した角度とする。
前記設定制御手段22は、上記した2つの任意見込み位置31、32における半割角度の変化に基づいて2つの半割角度傾向線を検出する。この両半割角度傾向線の交差する点が、半割試料Sの基準線Lがダイアフラム移動軸36と平行となる、つまりθステージ17の回転中心45がダイアフラム移動軸36上にくる、rステージ位置として検出されるので、これをrステージ16の原点として設定する。そのうえで、前記rステージ位置におけるθステージ17の回転中心45とダイアフラム5の見込み位置とが一致するようにダイアフラム5の見込み位置を設定し、さらに、θステージ17の回転中心45と画像上の測定原点とが一致するように、画像上の測定原点を設定する。
前記構成の装置の動作を、図4のフローチャートに基づいて、説明する。まず、半割試料Sをrステージ16にセットし(ステップS1)、rステージ16の直線移動により仮の測定初期位置にロードする(ステップS2)。ステップS3では、ダイアフラム5を仮の原点30から−2mmずれた任意見込み位置31、次いで+2mmずれた任意見込み位置32に移動する。ステップS4では、ダイアフラム位置が最終か否か確認される。つまり、両任意見込み位置31、32での測定が完了したかどうか確認される。
つぎに、ステップS5では、各任意見込み位置31、32においてrステージ位置をr方向に−1mm、0mm、+1mmに順次移動させる。そして、ステップS6では各任意見込み位置31、32でrステージ位置−1mm、0mm、+1mmのそれぞれにおいて、θステージ17のθ回転により半割試料Sを360°回転させながらX線強度を測定する。この半割試料Sの直線移動およびθ回転の移動により、各任意見込み位置31、32において、−1mm、0mm、+1mmのrステージ位置ごとに半割試料Sの基準線Lがダイアフラム移動軸36上を横切る状態が検出されこととなる。ステップS7では、rステージ位置が最終か否か確認される。つまり、各任意見込み位置31、32での測定が完了したかどうか確認される。
図5はステップS6におけるX線強度の測定結果を示す。図5(A)はダイアフラム位置−2mmの任意見込み位置31での測定結果、(B)はダイアフラム位置+2mmの任意見込み位置32での測定結果である。図中の傾斜線51、52は、各任意見込み位置31、32において半割試料Sの境界線が回転横断したことの検知を示す。
ステップS4で両任意見込み位置31、32での測定が完了すると、ステップS8で、図5の測定結果に基づいて、半割試料Sの基準線Lがダイアフラム移動軸36と平行となる(平面視で重なる)ときのrステージ位置とθステージ17の回転角度が検出される(ステップS8)。このrステージ位置において、θステージ17の回転中心45がダイアフラム移動軸36上にくる。以下、ステップS8における各手段の動作を詳細に説明する。
半割角度検出手段21により、まず、図6(A)に示すように、例えば図5(A)のrステージ位置+1mmの測定分布に基づいて、0°〜180°の測定分布と180°〜360°の測定分布とを重ね合わせる。そして、図6(B)に示すように、これらの交点53により、半割試料Sの基準線Lが任意見込み位置31を回転横断するときのθステージ17の回転角度θである半割角度の例えば117.5°が検出される。交点53は、半割試料Sの境界線が基準線Lとなる場合には傾斜線51、52の中点となり、そうでない場合には中点から上下にずれる。傾斜線51、52の交点を求める代わりに、両中点のさらに中点を求めてもよい。同様に、図5(A)(B)の測定分布に基づいて、各ダイアフラム位置および各rステージ位置における半割角度が検出される。
つぎに、設定制御手段22により、図7に示すように、前記半割角度が、この例では、ダイアフラム位置−2mmにおいて、rステージ位置−1mm、0mm、+1mmの順で、37°、90°、117.5°となって順次増加する傾向を示し、ダイアフラム位置+2mmにおいて、rステージ位置−1mm、0mm、+1mmの順で、117.5°、90°、37°となって順次減少する傾向を示すので、2つの半割角度傾向線が検出される。
そして、両半割角度傾向線の交点として、半割試料Sの基準線Lがダイアフラム移動軸36と平行となる(平面視で重なる)ときのrステージ位置(ここでは0mm)とθステージ17の回転角度(ここでは90°)が検出される。このrステージ位置において、θステージ17の回転中心45がダイアフラム移動軸36上にくるので、これをrステージ16の原点として設定する。
つぎに、検出したrステージ位置まで半割試料Sを移動させる(ステップS9)。θステージ17がこのrステージ位置にある状態を、今後の試料の測定で用いる新たな測定初期位置とし、そのときのθステージ17の回転中心45を、画像上の測定原点とダイアフラム5の見込み位置とを一致させる位置とする。画像上の測定原点、例えば撮像した画面の中心をθステージ17の回転中心45に一致させるのは、従来技術により行われる。一方、ダイアフラム5の見込み位置とθステージ17の回転中心45を一致させるのは、rステージ16のr方向についてはステップS9で設定できたことになるので、以降のステップで、ダイアフラム移動軸36方向について設定する。
まず、θステージ17をステップS8で検出した回転角度から90°回転させ、半割試料Sの境界線をダイアフラム移動軸36に直交させる(ステップS10)。この状態でダイアフラム5の移動によるX線強度の分布測定(ダイアフラムスキャン)が行われる(ステップS11)。これにより、ダイアフラム5の見込み位置が半割試料Sの境界線を横断したことを示す傾斜線の中点が検出される。その後、その中点におけるダイアフラム5の位置にダイアフラム5の位置を設定する(ステップS12)。
なお、境界線が基準線Lでない場合には、ステップ11において、半割試料Sを180°回転して再度ダイアフラムスキャンを行なう。そして、ステップS8で述べたのと同様に、2つの傾斜線の交点、または各傾斜線の中点のさらに中点として、ダイアフラム5の見込む位置が基準線Lを横断するときのダイアフラム5の位置を求め、ステップS12で、その位置に設定する。
以上のように、第1実施形態では、ダイアフラム5の2つの任意見込み位置31、32で、半割試料Sをrステージ16の移動位置ごとにθステージ17で自転させながらX線強度の分布測定を行なうことにより、半割試料Sの基準線Lがダイアフラム移動軸36と平行となるrステージ16の移動位置およびθステージ17の回転角度を検出する。これにより、半割試料Sをθステージ17に置く向きに関係なく、θステージ17の回転中心を通る半割試料Sの基準線Lがダイアフラム移動軸36と平行となる(θステージ17の回転中心45がダイアフラム移動軸36上にくる)状態を検出できるから、このrステージ16の移動位置におけるθステージ17の回転中心とダイアフラム5の見込み位置とを一致させ、さらにθステージ17の回転中心と画像上の測定原点とを一致させることにより、正しく光軸調整を行なうことができる。
つぎに、第2実施形態に係る蛍光光軸調整機能を有するX線分析装置について説明する。この第2実施形態では、試料移動手段として、rθステージに代えてφθステージを用いている。図3(B)に示すように、φθステージは、試料Sを試料表面方向に移動させるφステージ18および試料Sをその表面の法線回りに自転させるθステージ19からなり、試料を投入位置から測定位置への搬送手段を兼ねている。φステージ18は、例えば駆動軸47を中心として水平回転(φ回転)自在に設けられて、試料Sを投入位置から測定初期位置まで回転(公転)させて搬送する。投入位置には試料出入のために上下移動するリフト42が設けられている。θステージ19は、試料Sを収納した図示しない試料ホルダを保持するとともに、試料Sを自転させるために駆動軸46を中心として水平回転(θ回転)自在に設けられたものである。
第2実施形態では、第1実施形態のrステージ16の移動位置は、φステージ18の移動位置に相当する。すなわち、図2(C)に示すように、図2(B)において、第1実施形態のrステージ16の直線的移動による複数の移動位置である−1mm、0mm、+1mmは、第2実施形態ではそれぞれφステージ18の回転による複数の移動位置である、例えば−1°、0°、+1°となる。その他の構成は第1実施形態と同様である。
第2実施形態において、ダイアフラム5の2つの任意見込み位置31、32のそれぞれにおいて、半割試料Sをφステージ18により複数の移動位置に移動させ、さらにそれぞれの移動位置において、半割試料Sをθステージ19で自転させながら前記X線強度の分布測定を行なうことにより、半割試料Sの基準線Lが任意見込み位置31、32を回転横断するときのθステージ19の回転角度である半割角度を検出する。そして、この2つの任意見込み位置31、32における半割角度の変化に基づいて、半割試料Sの基準線Lが2つの任意見込み位置31、32の軌跡(ダイアフラム移動軸36)と平行となるφステージ18の移動位置を検出して、これをφステージ18の原点として設定し、そのうえで前記移動位置におけるθステージ19の回転中心46とダイアフラム5の見込み位置とが一致するように、ダイアフラム5の見込み位置を設定し、さらに、θステージ19の回転中心46と画像上の測定原点とが一致するように、画像上の測定原点を設定する。
これにより、第2実施形態の装置は、ダイアフラム5の2つの任意見込み位置31、32で、半割試料Sをφステージ18の回転角度ごとにθステージ19で自転させながらX線強度の分布測定を行なうことにより、半割試料Sの基準線Lがダイアフラム移動軸36と平行となるφステージ18の回転角度およびθステージ19の回転角度を検出するので、第1実施形態と同様に、半割試料Sをθステージ19に置く向きに関係なく、θステージ19の回転中心46を通る半割試料Sの基準線Lがダイアフラム移動軸36と平行となる(θステージ19の回転中心46がダイアフラム移動軸36上にくる)状態を検出できるから、このφステージ18の移動位置におけるθステージ19の回転中心46とダイアフラム5の見込み位置とを一致させ、さらに、θステージ19の回転中心46と画像上の測定原点とを一致させることにより、正しく光軸調整を行なうことができる。
なお、この実施形態では、光軸調整機能を有するX線分析装置を蛍光X線分析装置としているが、これに限定されるものではなく、その他のX線分析装置であってもよい。
なお、この実施形態では、X線分析手段(ダイアフラム5)をその試料表面上の2つの見込み位置に移動させているが、3つ以上の見込み位置に移動させてもよい。
本発明の第1実施形態に係る光軸調整機能を有する蛍光X線分析装置を示す構成図である。 (A)は半割試料、(B)(C)は光軸調整の動作状態を示す平面図である。 (A)はrθステージ、(B)はφθステージを示す構成図である。 図1の光軸調整動作を示すフローチャートである。 (A)、(B)は、各ダイアフラムの任意見込み位置で測定した分布測定図である。 (A)、(B)は、分布測定図を用いて半割角度を求める動作を示す図である。 半割角度傾向線を示す特性図である。
符号の説明
5:ダイアフラム(X線分析手段)
12:撮像手段
15:ダイアフラム移動手段
16:rステージ(平面移動ステージ)
17:θステージ
18:φステージ
19:θステージ
20:光軸調整手段
21:半割角度検出手段
22:設定制御手段
L:半割試料の基準線
S:半割試料

Claims (5)

  1. 撮像手段で撮像された試料表面の画像上の表示に基づいて指定された試料の部位を、試料の特定の部位のみを分析するX線分析手段の見込み位置にくるように、試料をその表面方向に移動させる平面移動ステージおよび試料をその表面の法線回りに自転させるθステージからなる試料移動手段を用いて移動させながら、前記X線分析手段で分析してX線強度の分布測定を行なうX線分析装置であって、
    画像上の測定原点と、前記X線分析手段の見込み位置と、前記θステージの回転中心とを一致させる光軸調整手段を備え、
    前記光軸調整手段が、
    直線状の基準線を有する半割試料を光軸調整用試料として用いるものであり、
    前記X線分析手段をその試料表面上の複数の任意見込み位置に移動させるX線分析手段移動手段と、
    前記X線分析手段の複数の任意見込み位置のそれぞれにおいて、半割試料を平面移動ステージにより複数の移動位置に移動させ、さらにそれぞれの移動位置において、半割試料をθステージで自転させながら前記X線強度の分布測定を行なうことにより、半割試料の基準線が任意見込み位置を回転横断するときのθステージの回転角度である半割角度を検出する半割角度検出手段と、
    前記複数の任意見込み位置における半割角度の変化に基づいて、半割試料の基準線が複数の任意見込み位置の軌跡と平行となる平面移動ステージの移動位置を検出して、これを平面移動ステージの原点として設定し、そのうえで前記移動位置におけるθステージの回転中心と前記X線分析手段の見込み位置とが一致するように、X線分析手段の見込み位置を設定し、さらに、θステージの回転中心と画像上の測定原点とが一致するように、画像上の測定原点を設定する設定制御手段とを備えている、光軸調整機能を有するX線分析装置。
  2. 請求項1において、
    前記試料移動手段の平面移動ステージが、試料を直線的に移動させるrステージである、光軸調整機能を有するX線分析装置。
  3. 請求項1において、
    前記試料移動手段の平面移動ステージが、試料を公転させるφステージである、光軸調整機能を有するX線分析装置。
  4. 請求項1において、前記試料移動手段が、試料を投入位置から測定位置への搬送手段を兼ねている、光軸調整機能を有するX線分析装置。
  5. 撮像手段で撮像された試料表面の画像上の表示に基づいて指定された試料の部位を、試料の特定の部位のみを分析するX線分析手段の見込み位置にくるように、試料をその表面方向に移動させる平面移動ステージおよび試料をその表面の法線回りに自転させるθステージからなる試料移動手段を用いて移動させながら、前記X線分析手段で分析してX線強度の分布測定を行なうX線分析方法であって、
    画像上の測定原点と、前記X線分析手段の見込み位置と、前記θステージの回転中心とを一致させる光軸調整方法を含み、
    前記光軸調整方法が、
    直線状の基準線を有する半割試料を光軸調整用試料として用いるものであり、
    前記X線分析手段をその試料表面上の複数の任意見込み位置に移動させ、
    前記X線分析手段の複数の任意見込み位置のそれぞれにおいて、半割試料を平面移動ステージにより複数の移動位置に移動させ、さらにそれぞれの移動位置において、半割試料をθステージで自転させながら前記X線強度の分布測定を行なうことにより、半割試料の基準線が任意見込み位置を回転横断するときのθステージの回転角度である半割角度を検出し、
    この複数の任意見込み位置における半割角度の変化に基づいて、半割試料の基準線が複数の任意見込み位置の軌跡と平行となる平面移動ステージの移動位置を検出して、これを平面移動ステージの原点として設定し、そのうえで前記移動位置におけるθステージの回転中心と前記X線分析手段の見込み位置とが一致するように、X線分析手段の見込み位置を設定し、さらに、θステージの回転中心と画像上の測定原点とが一致するように、画像上の測定原点を設定するものである、光軸調整機能を有するX線分析方法。
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JP2012159404A (ja) * 2011-02-01 2012-08-23 Rigaku Corp 蛍光x線分析装置

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