JP2012026757A - 表面分析装置及びそれに用いられる試料ホルダ - Google Patents

表面分析装置及びそれに用いられる試料ホルダ Download PDF

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Abstract

【課題】 試料Sを容易に所望の角度に調整でき、かつ、一の試料S表面上において分析位置を様々な角度で走査できる表面分析装置の提供。
【解決手段】 試料ステージ10と、試料ホルダ40と、照射手段20と、検出手段30と、制御部51、表示装置53、入力装置54からなるコンピュータ50とを備えた表面分析装置1であって、試料ホルダ40は、エンコーダ付モータ42と、ホルダ側接続端子45とを備え、エンコーダ付モータ42によって試料ステージ10に対して回転可能となっており、試料ホルダ40が取り付けられた試料ステージ10は、ホルダ側接続端子45と接続されるステージ側接続端子11aを備え、制御部51は、エンコーダ付モータ42から接続端子11a、45を介して得られるエンコーダ情報に基づいて、エンコーダ付モータ42の回転角度及び/又は回転数を計測しながら、試料ホルダ40を回転させる。
【選択図】図2

Description

本発明は、試料表面に電子線、陽子線、イオン線、高速原子線、α線、X線等の励起線を照射し、それによって試料表面から放出される特性X線やオージェ電子等を検出し、さらに励起線の照射位置を試料表面上で移動させることで試料表面上の一次元範囲又は二次元範囲における元素分布等の画像を得る表面分析装置及びそれに用いられる試料ホルダに関する。
電子線等の粒子線やX線等の電磁波を励起線として試料表面に照射し、そこから放出される種々の粒子やX線を検出して画像化する表面分析装置として、様々な種類の装置が実用化されている。例えば、電子線マイクロアナライザ(EPMA:「電子線プローブ微小部分析装置」ともいう)では、微小径に集束させた電子線を励起線として試料表面に照射する。電子線が照射された試料表面上の分析位置からは試料表面に含まれる元素に特有のエネルギーを有する特性X線が発生するため、この特性X線を検出してそのエネルギー及び強度を分析することにより、試料表面上の分析位置に存在する元素の同定や定量を行うことができる(例えば、特許文献1参照)。
図4は、従来のEPMAの要部の構成を示す構成図である。
EPMA101は、試料準備室72と、ゲート71を有する試料表面分析室70と、試料表面分析室70の内部に配置される試料ステージ10と、試料ステージ10に取り付けられる試料ホルダ140と、電子線(励起線)Eを試料S表面上の分析位置に照射する照射手段20と、電子線Eが照射された試料S表面上の分析位置から放出された特性X線Pによる信号を検出する検出手段30と、コンピュータ150とを備える。
コンピュータ150は、CPU(制御部)151を備え、さらにモニタ(表示装置)53と操作部(入力装置)154とが連結されている。また、CPU151が処理する機能をブロック化して説明すると、試料ステージ制御部51aと、分析制御部51cとを有している。
試料ステージ10は、移動体であるテーブル11と、パルスモータを含むX方向駆動機構12と、パルスモータを含むY方向駆動機構13と、パルスモータを含むZ方向駆動機構14とを備える。なお、パルスモータは、真空度が高められている試料表面分析室70の外部に配置される。
テーブル11の上面には、試料ホルダ140を取り付けたり取り外したりすることが可能となっている。また、テーブル11は、試料ステージ制御部51aによって駆動機構12、13、14のパルスモータへ必要な駆動パルス信号を出力することにより、所望のX方向とY方向とZ方向とに移動できるようになっている。
試料Sは、例えば円柱形状(直径25.4mm)をしており、試料ホルダ140に保持されるようになっている。
ここで、図6は、従来の試料ホルダの一例の斜視図である。試料ホルダ140は、試料ステージ10に取り付けられる取付プレート143と、取付プレート143に取り付けられた6個の試料保持部141と、DCモータを含む6個のZ軸回転駆動機構(図示せず)とを備える。
取付プレート143の下面は、試料ステージ10のテーブル11の上面の決まった位置に取り付けられるようになっている。
試料保持部141は、円筒形状の壁部を有し、円筒形状の壁部の内部に試料Sを取り付けたり取り外したりすることが可能となっている。
そして、取付プレート143の上面には、6個の試料保持部141が取り付けられている。このとき、6個の試料保持部141は、平面視で2列3行に並ぶように決まった位置に取り付けられている。さらに、各試料保持部141は、別途接続されたコントローラ80の試料ホルダ駆動部80bによって、対応するZ軸回転駆動機構のDCモータが駆動されることにより、各試料保持部141の中心を通るZ方向を軸として回転できるようになっている。
照射手段20は、電子銃21と偏向コイル22と対物レンズ23とを備える。
このような照射手段20によれば、電子銃21から放出された電子線Eは、偏向コイル22を経て対物レンズ23によって集束され、試料ステージ10に取り付けられた試料ホルダ140の試料Sに照射される。
検出手段30は、エネルギー分散型の検出器であって、入射したX線のエネルギーに比例したパルス信号を発生する。波高弁別部(図示せず)は所望の高さのパルス信号を選別する回路であり、これによって選別されたパルス信号のみを計数器で計数する。すなわち、目的とする元素による特性X線Pに対応するエネルギーを持つパルス信号のみが選別されるように波高弁別部を設定しておき、このパルス信号の数を計数することで目的元素の濃度を反映した情報を得るようにしている。
試料ステージ10の上方には、反射鏡61が配置され、反射鏡61で反射した試料Sの表面像がCCDカメラ等の撮像装置62に入力される。
モニタ53には、撮像装置62に入力された試料Sの表面像が表示される。さらに、表示された試料Sの表面像には、XY座標(アドレススケール)が重畳されて表示される。図5は、モニタ53に表示された試料Sの表面像と設定画面との一例である。
このようなEPMA101では、各試料S表面上の分析範囲内で電子線Eの照射位置を走査させることにより、分析範囲内の各位置の元素やその含有量を調べることになる。これにより、各試料S表面上の分析範囲における元素分布を得ることができる。
ここで、EPMA101を用いて試料Sを分析する分析方法について説明する。
まず、分析者は、6個の試料Sを6個の試料保持部141に取り付ける。次に、分析者は、試料ホルダ140’を試料準備室72にセットした後、試料準備室72の内部を真空ポンプ等で粗引きする。次に、分析者は、ゲート71をあけて真空度が高められている試料表面分析室70へ試料送給手段の導入棒等を用いて送給することにより、試料ホルダ140を試料ステージ10に取り付ける。
次に、分析者は、撮像装置62で撮影した試料Sの表面像をモニタ53で観察し、操作部154を用いて試料S表面上の分析範囲の位置(分析位置情報)を設定する。このとき、第一の分析範囲の中心位置である第一の位置(x,y)や、第二の分析範囲の中心位置である第二の位置(x,y)を設定することになる。
そして、全ての分析範囲の位置が設定されると、分析制御部51cは、試料ステージ制御部51aによって試料ステージ10をX方向やY方向やZ方向に移動させながら、試料S表面上の分析範囲内で分析位置を走査させることにより、検出手段30で信号を収集する。
その後、分析制御部51cは、信号の強度に基づいて試料S表面上の分析範囲における元素分布を求める。
ところで、EPMA101では、試料ステージ10をX方向やY方向やZ方向に移動させながら、試料S表面上の分析範囲内で分析位置を走査させることになるが、試料ステージ10をX方向やY方向やZ方向と異なる方向(X方向に対して所定の角度)に移動させながら、試料S表面上の分析範囲内で分析位置を走査させようとすることがあった。つまり、試料SをX方向に対して所定の角度に回転させた後、X方向やY方向やZ方向に移動させながら、試料S表面上の分析範囲内で分析位置を走査させることがあった。
図7は、モニタ53に表示された一の試料Sの表面像の一例である。図7(a)は、回転前の一の試料Sの表面像の一例であり、図7(b)は、回転後の一の試料Sの表面像の一例である。
分析者は、図7(a)に示される一の試料Sの表面像をモニタ53で観察し、一の試料S表面上の分析範囲の位置を設定する際に、図7(b)に示されるように、一の試料SがX方向に対して所望の角度となるように試料保持部141を回転させる。このとき、試料保持部141を右回りに回転させるコントローラ80の操作部80aの右回転ボタンを押圧したり、試料保持部141を左回りに回転させるコントローラ80の操作部80aの左回転ボタンを押圧したりすることにより、一の試料SがX方向に対して所望の角度となるように試料保持部141を回転させる。
このように、分析者は、試料S表面上の分析範囲の位置を設定する前に、各試料SがX方向に対して所望の角度となるように、各試料保持部141を回転させていた。
特開2008−58159号公報
しかしながら、分析者はコントローラ80の操作部80aの右回転ボタンや左回転ボタンを押圧したりして、試料SがX方向に対して所望の角度となるように試料保持部141を回転させているが、右回転ボタンや左回転ボタンを押圧することでZ軸回転駆動機構のDCモータを駆動させるため、図7(b)に示されるように、試料Sが所望の角度となるように正確に停止させることは非常に困難であった。つまり、試料Sをわずかに動かす等の細かな操作が難しかった。
また、分析者は、試料Sの表面像をモニタ53で観察し、試料SがX方向に対して所望の角度となるように試料保持部141を回転させることとなるが、このとき、試料S表面上の目的位置が回転軸から離れているときには、試料S表面上の目的位置がモニタ53から外れることがあった。
さらに、複数の分析範囲を設定した後、次々と分析範囲を分析していくような自動分析を実行する場合、一の試料S表面上において、第一の角度で分析位置を走査することしかできなかった。
そこで、本発明は、制御部に試料Sの角度を認識させることにより、試料Sが所望の角度となるように容易に調整することができ、かつ、一の試料S表面上において分析位置を様々な角度で走査させることができる表面分析装置及びそれに用いられる試料ホルダを提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた本発明の表面分析装置は、X方向とY方向とに移動可能な試料ステージと、試料が保持され、前記試料ステージに取り付け取り外しが可能な試料ホルダと、励起線を試料表面上の分析位置に照射する照射手段と、前記励起線が照射された試料表面上の分析位置から放出された特性X線又は粒子による信号を検出する検出手段と、入力装置と、前記入力装置によって入力された分析位置情報に基づいて、前記試料ステージをX方向及び/又はY方向に移動させながら、前記試料表面上の一次元又は二次元範囲内で分析位置を走査させることにより、前記検出手段で信号を収集し、前記信号の強度に基づいて試料表面上の一次元又は二次元範囲における元素又は組成に関する情報を求める制御部とを備える表面分析装置であって、前記試料ホルダは、エンコーダ付モータとホルダ側接続端子とを備え、当該エンコーダ付モータによって試料ステージに対して回転可能となり、前記試料ステージは、前記試料ホルダが取り付けられた際には、前記ホルダ側接続端子と接続されるステージ側接続端子を備え、前記制御部は、前記エンコーダ付モータから接続端子を介して得られるエンコーダ情報に基づいて、前記エンコーダ付モータの回転角度及び/又は回転数を計測しながら、前記試料ホルダを回転させるようにしている。
ここで、「励起線」とは、電子線の他、例えば、陽子線、イオン線、高速原子線、α線、X線等が挙げられる。
また、「所定の粒子による信号」とは、例えば、オージェ電子、二次電子、反射電子等による信号のことである。
また、「エンコーダ情報」とは、エンコーダ付モータの回転角度や、エンコーダ付モータの回転数等を計測するための情報のことをいう。
さらに、「エンコーダ付モータ」としては、全体が小型であり、漏れ磁束が少ないものが挙げられ、好ましくは磁気式エンコーダ付DCモータ、磁気式エンコーダ付ACモータ、光学式エンコーダ付DCモータ、光学式エンコーダ付ACモータであり、これらの中でも全体が小型であり、漏れ磁束が少ない観点から特に好ましくは磁気式エンコーダ付DCモータである。すなわち、表面分析装置の試料表面分析室内での磁気変動は、励起線を曲げてしまうため、漏れ磁束の少ないモータの選定が必要である。
なお、一般に、位置制御の容易なモータとしてパルスモータが挙げられるが漏れ磁束が大きいため試料付近での使用は困難である。
本発明の表面分析装置によれば、エンコーダ付モータを備えた試料ホルダを取り付けている。つまり、制御部は、エンコーダ付モータの回転角度や回転数を計測することができるので、試料Sの角度を認識することができる。これにより、制御部は、試料Sが所望の角度となるように正確に停止させることができる。また、分析を実行している最中にも制御部が試料Sの角度を認識しているので、試料Sが所望の角度となるように設定を変更することができる。
以上のように、本発明の表面分析装置によれば、試料Sが所望の角度となるように容易に調整することができ、かつ、一の試料S表面上において分析位置を様々な角度で走査させることができる。
(他の課題を解決するための手段および効果)
また、上記発明において、前記試料ホルダは、X方向及びY方向に垂直なZ方向を軸として回転可能となっているようにしてもよい。
また、上記発明において、前記試料ホルダは、X方向及び/又はY方向を軸として回転可能となっているようにしてもよい。
また、上記発明において、前記分析位置情報は、XY座標と、X方向又はY方向に対する角度とであるようにしてもよい。
本発明の表面分析装置によれば、分析者は、まず、試料Sを取り付けた試料ホルダを試料ステージに取り付ける。次に、分析者は、入力装置を用いて試料S表面上の分析範囲の位置(分析位置情報)を設定する。このとき、例えば、第一の分析範囲の中心位置である第一の位置(x,y)と試料Sの角度θや、第二の分析範囲の中心位置である第二の位置(x,y)と試料Sの角度θとを設定することになる。
これにより、制御部は、全ての分析範囲の位置が設定されると、試料ステージをX方向やY方向に移動させたり、試料ホルダを回転させたりしながら、試料S表面上の分析範囲内で分析位置を走査させることにより、検出手段で信号を収集することができる。
つまり、分析者が、自動分析を実行する前に一の試料S表面上において様々な角度θを設定しておくと、自動分析を実行した際に一の試料S表面上において、第一の角度θで分析位置を走査させたり、第二の角度θで分析位置を走査させたりすることができる。
また、上記発明において、前記試料の画像を表示する表示装置を備え、前記分析位置情報は、設定されたXY座標を中心として試料の画像を表示するものであるようにしてもよい。
本発明の表面分析装置によれば、分析者は、まず、試料Sを取り付けた試料ホルダを試料ステージに取り付ける。次に、分析者は、試料Sの表面像を表示装置で観察し、試料SがX方向に対して所望の角度となるように試料保持部を回転させることとなるが、このとき、試料Sの目的位置が表示装置の中心から外れていく場合でも、制御部は試料ステージをX方向やY方向に自動的に移動させることにより、試料Sの目的位置が表示装置の中心に映るようにすることができる。
そして、上記発明において、前記照射手段は、電子線を照射する手段であり、前記検出手段は、前記試料表面上の分析位置から放出される特性X線を分光するX線分光器と、当該X線分光器で波長分散されたX線を検出する検出器とを有する波長分散型のX線検出器であるようにしてもよい。
さらに、本発明の試料ホルダは、X方向とY方向とに移動可能な試料ステージと、試料が保持され、前記試料ステージに取り付け取り外しが可能な試料ホルダと、励起線を試料表面上の分析位置に照射する照射手段と、前記励起線が照射された試料表面上の分析位置から放出された特性X線又は粒子による信号を検出する検出手段と、入力装置と、前記入力装置によって入力された分析位置情報に基づいて、前記試料ステージをX方向及び/又はY方向に移動させながら、前記試料表面上の一次元又は二次元範囲内で分析位置を走査させることにより、前記検出手段で信号を収集し、前記信号の強度に基づいて試料表面上の一次元又は二次元範囲における元素又は組成に関する情報を求める制御部とを備える表面分析装置に用いられる試料ホルダであって、前記試料ステージに対して回転させるエンコーダ付モータと、前記試料ステージに取り付けられた際には、前記試料ステージに形成されたステージ側接続端子と接続されるホルダ側接続端子とを備え、前記試料ステージに取り付けられた際には、前記制御部に接続端子を介してエンコーダ情報を出力するようにしている。
本発明に係るEPMAの要部の構成を示す構成図である。 試料ホルダの一例の図である。 モニタに表示された試料Sの表面像と設定画面との一例である。 従来のEPMAの要部の構成を示す構成図である。 モニタに表示された試料Sの表面像と設定画面との一例である。 従来の試料ホルダの一例の斜視図である。 モニタに表示された一の試料Sの表面像の一例である。 試料ホルダの他の一例の斜視図である。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。なお、本発明は、以下に説明するような実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の態様が含まれる。
図1は、本発明に係るEPMAの要部の構成を示す構成図である。なお、上述したEPMA101と同様のものについては、同じ符号を付している。
EPMA1は、試料準備室72と、ゲート71を有する試料表面分析室70と、試料表面分析室70の内部に配置される試料ステージ10と、試料ステージ10に取り付けられる試料ホルダ40と、電子線(励起線)Eを試料S表面上の分析位置に照射する照射手段20と、電子線Eが照射された試料S表面上の分析位置から放出された特性X線Pによる信号を検出する検出手段30と、コンピュータ50とを備える。
コンピュータ50においては、CPU(制御部)51を備え、さらにモニタ(表示装置)53と操作部(入力装置)54とが連結されている。また、CPU51が処理する機能をブロック化して説明すると、試料ステージ制御部51aと、試料ホルダ制御部51bと、分析制御部51cとを有する。
図2(a)は、試料ホルダの一例の斜視図であり、図2(b)は、試料ホルダの一例の裏面図である。試料ホルダ40は、試料ステージ10の決まった位置に取り付けられる取付プレート43と、取付プレート43に回転可能に取り付けられた回転プレート44と、回転プレート44に取り付けられた6個の試料保持部41と、磁気式エンコーダ付DCモータを含むZ軸回転駆動機構42とを備える。
取付プレート43の下面は、ホルダ側接続端子45を有し、試料ステージ10のテーブル11の上面の決まった位置に取り付けられるようになっている。例えば、試料ステージ10のテーブル11の上面の決まった位置として、試料ステージ10のテーブル11が初期位置に配置され、回転プレート44の回転軸がXY座標(アドレススケール)の原点にくるように初期位置として配置される。
そして、取付プレート43がテーブル11の決まった位置に取り付けられた際には、ホルダ側接続端子45は、テーブル11の上面に設けられたステージ側接続端子11aと接続されるようになっている。これにより、試料ホルダ制御部51bにエンコーダ情報(磁気式エンコーダ付DCモータの回転角度と回転数)を出力することができる。また、試料ホルダ制御部51bに、本発明に係る試料ホルダ40が取り付けられた情報も出力することができる。
試料保持部41は、円筒形状の壁部を有し、円筒形状の壁部の内部に試料Sを取り付けたり取り外したりすることが可能となっている。
そして、円板状の回転プレート44には、6個の試料保持部41が取り付けられている。このとき、6個の試料保持部41は、平面視で円形状に並ぶように決まった位置に取り付けられている。
さらに、回転プレート44は、試料ホルダ制御部51bによって磁気式エンコーダ付DCモータの回転角度と回転数とが計測されることにより、回転プレート44の中心を通るZ方向を回転軸として取付プレート43に対して所望の角度で回転できるようになっている。
ここで、EPMA1を用いて試料Sを分析する分析方法について説明する。図3は、モニタ53に表示された試料Sの表面像と設定画面との一例である。
まず、分析者は、6個の試料Sを6個の試料保持部41に取り付ける。次に、分析者は、試料ホルダ40’を試料準備室72にセットした後、試料準備室72の内部を真空ポンプ等で粗引きする。次に、分析者は、ゲート71をあけて真空度が高められている試料表面分析室70へ試料送給手段の導入棒等を用いて送給することにより、試料ホルダ40を試料ステージ10に取り付ける。
次に、分析者は、撮像装置62で撮影した試料Sの表面像をモニタ53で観察し、操作部54を用いて試料S表面上の分析範囲の位置(分析位置情報)を設定する。このとき、第一の分析範囲の中心位置である第一の位置(x,y)と試料Sの角度θや、第二の分析範囲の中心位置である第二の位置(x,y)と試料Sの角度θとを設定することになる。
ここで、本発明に係るEPMA1によれば、分析者が試料S表面上の分析範囲の位置を設定する際に、試料Sの表面像をモニタ53で観察し、操作部54の右回転ボタンや左回転ボタンを押圧したりして、試料SがX方向に対して所望の角度となるように回転プレート44を回転させても、試料ホルダ制御部51bは、エンコーダ情報(磁気式エンコーダ付DCモータの回転角度と回転数)を取得しているので、試料Sの目的位置がどこに存在するかを認識することができ、その結果、分析者が試料Sの目的位置(x,y)を設定すると、試料ステージ10をX方向やY方向に自動的に移動させることにより、試料Sの目的位置がモニタ53の中心に映るようになっている。
また、試料ホルダ制御部51bは、エンコーダ情報(磁気式エンコーダ付DCモータの回転角度と回転数)を取得しているので、試料Sの現在角度を認識することができるため、分析者は、試料Sが所望の角度θとなるように入力すれば、例えば図7(a)に示される一の試料Sの表面像をモニタ53で観察し、図7(b)に示されるように、一の試料SがX方向に対して所望の角度θとなるように変更したい場合、試料ホルダ制御部51bは、試料SがX方向に対して所望の角度θとなるように回転プレート44を回転させることができる。
さらに、試料ホルダ制御部51bは、試料Sの現在角度を認識することができるため、分析を実行している最中にも、試料Sが所望の角度となるように変更することができ、その結果、分析者が、自動分析を実行する前に一の試料S表面上において様々な角度θを設定しておくと、自動分析を実行した際に一の試料S表面上において、第一の角度θで分析位置を走査させたり、第二の角度θで分析位置を走査させたりすることができる。
そして、全ての分析範囲の位置が設定されると、分析制御部51cは、試料ステージ制御部51aによって試料ステージ10をX方向やY方向やZ方向に移動させるとともに、試料ホルダ制御部51bによって試料ホルダ40を回転させながら、試料S表面上の分析範囲内で分析位置を走査させることにより、検出手段30で信号を収集する。
その後、分析制御部51cは、信号の強度に基づいて試料S表面上の分析範囲における元素分布を求める。
以上のように、本発明の表面分析装置1によれば、試料Sが所望の角度となるように容易に調整することができ、かつ、一の試料S表面上において分析位置を様々な角度で走査させることができる。
(他の実施形態)
(1)上述した表面分析装置1では、試料ホルダ40を用いた構成を示したが、他の一例として試料ホルダ240を用いる構成としてもよい。図8は、試料ホルダ240の斜視図である。試料ホルダ240は、試料ステージ10の決まった位置に取り付けられる取付プレート243と、取付プレート243に回転可能に取り付けられた回転プレート244と、回転プレート244に取り付けられた1個の試料保持部241と、磁気式エンコーダ付DCモータを含むZ軸回転駆動機構242とを備える。このとき、試料Sは、例えば円柱形状(直径90mm)をしており、試料保持部241に保持されるようになっている。つまり、本発明の表面分析装置によれば、試料Sの大きさと個数とは、任意の大きさと個数とにすることができる。
(2)上述した表面分析装置1では、X方向及びY方向に垂直なZ方向を軸として回転可能となっている試料ホルダ40を用いるような構成を示したが、X方向を軸として回転可能となっている試料ホルダを用いるような構成としてもよい。つまり、本発明の表面分析装置によれば、回転軸は任意の方向とすることができる。
本発明は、励起線の照射位置を試料表面上で移動させることで試料表面上の一次元範囲又は二次元範囲における元素分布等の画像を得る表面分析装置等に好適に利用できる。
1 表面分析装置
10 試料ステージ
11a ステージ側接続端子
20 照射手段
30 検出手段
40 試料ホルダ
42 磁気式エンコーダ付DCモータ
45 ホルダ側接続端子
51 CPU(制御部)
54 操作部(入力装置)

Claims (7)

  1. X方向とY方向とに移動可能な試料ステージと、
    試料が保持され、前記試料ステージに取り付け取り外しが可能な試料ホルダと、
    励起線を試料表面上の分析位置に照射する照射手段と、
    前記励起線が照射された試料表面上の分析位置から放出された特性X線又は粒子による信号を検出する検出手段と、
    入力装置と、
    前記入力装置によって入力された分析位置情報に基づいて、前記試料ステージをX方向及び/又はY方向に移動させながら、前記試料表面上の一次元又は二次元範囲内で分析位置を走査させることにより、前記検出手段で信号を収集し、前記信号の強度に基づいて試料表面上の一次元又は二次元範囲における元素又は組成に関する情報を求める制御部とを備える表面分析装置であって、
    前記試料ホルダは、エンコーダ付モータとホルダ側接続端子とを備え、当該エンコーダ付モータによって試料ステージに対して回転可能となり、
    前記試料ステージは、前記試料ホルダが取り付けられた際には、前記ホルダ側接続端子と接続されるステージ側接続端子を備え、
    前記制御部は、前記エンコーダ付モータから接続端子を介して得られるエンコーダ情報に基づいて、前記エンコーダ付モータの回転角度及び/又は回転数を計測しながら、前記試料ホルダを回転させることを特徴とする表面分析装置。
  2. 前記試料ホルダは、X方向及びY方向に垂直なZ方向を軸として回転可能となっていることを特徴とする請求項1に記載の表面分析装置。
  3. 前記試料ホルダは、X方向及び/又はY方向を軸として回転可能となっていることを特徴とする請求項1に記載の表面分析装置。
  4. 前記分析位置情報は、XY座標と、X方向又はY方向に対する角度とであることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の表面分析装置。
  5. 前記試料の画像を表示する表示装置を備え、
    前記分析位置情報は、設定されたXY座標を中心として試料の画像を表示するものであることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の表面分析装置。
  6. 前記照射手段は、電子線を照射する手段であり、
    前記検出手段は、前記試料表面上の分析位置から放出される特性X線を分光するX線分光器と、当該X線分光器で波長分散されたX線を検出する検出器とを有する波長分散型のX線検出器であることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の表面分析装置。
  7. X方向とY方向とに移動可能な試料ステージと、
    試料が保持され、前記試料ステージに取り付け取り外しが可能な試料ホルダと、
    励起線を試料表面上の分析位置に照射する照射手段と、
    前記励起線が照射された試料表面上の分析位置から放出された特性X線又は粒子による信号を検出する検出手段と、
    入力装置と、
    前記入力装置によって入力された分析位置情報に基づいて、前記試料ステージをX方向及び/又はY方向に移動させながら、前記試料表面上の一次元又は二次元範囲内で分析位置を走査させることにより、前記検出手段で信号を収集し、前記信号の強度に基づいて試料表面上の一次元又は二次元範囲における元素又は組成に関する情報を求める制御部とを備える表面分析装置に用いられる試料ホルダであって、
    前記試料ステージに対して回転させるエンコーダ付モータと、
    前記試料ステージに取り付けられた際には、前記試料ステージに形成されたステージ側接続端子と接続されるホルダ側接続端子とを備え、
    前記試料ステージに取り付けられた際には、前記制御部に接続端子を介してエンコーダ情報を出力することを特徴とする試料ホルダ。
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