JP2005299901A - 電装部品構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】 使用範囲を広げることができる電装部品構造を提供する。
【解決手段】 電装部品1を、コントロールバルブの性能情報を記憶したEPROM11を中心に構成し、EPROM11に電源回路21を接続する。ATCUと電源回路21を、ハーネス14や、各端子部13と電源回路21を結ぶ電源ライン31からなるインターフェース部16を介して電気的に接続する。電源回路21を構成する抵抗24とコネクタの端子部13との間、つまり電装部品1とATCUとの間で電気的な遣り取りを行う為のインターフェース部16に温度ヒューズ35を設ける。
【選択図】 図1
【解決手段】 電装部品1を、コントロールバルブの性能情報を記憶したEPROM11を中心に構成し、EPROM11に電源回路21を接続する。ATCUと電源回路21を、ハーネス14や、各端子部13と電源回路21を結ぶ電源ライン31からなるインターフェース部16を介して電気的に接続する。電源回路21を構成する抵抗24とコネクタの端子部13との間、つまり電装部品1とATCUとの間で電気的な遣り取りを行う為のインターフェース部16に温度ヒューズ35を設ける。
【選択図】 図1
Description
本発明は、例えば車両のトランスミッションに設けられる電装部品の構造に関する。
従来、車両のオートマチックトランスミッションにコントロールバルブを搭載する際には、コントロールバルブの部品レベルで測定した性能情報をEPROMに書き込み、このEPROMに書き込まれた性能情報を、完成自動車レベルでオートマチックトランスミッションコントロールユニット(以下:ATCU)に伝達して、ATCUの制御性を向上している。
このEPROMを備えた電装部品は、コンデンサやトランジスタやダイオード等の電子部品で構成されており、前記EPROMやトランジスタ等は、半導体の接合構造によって構成されている。このため、これらの半導体部品が、高低温の熱サイクルや振動等の過酷な車載環境に晒されると、オープンモードで故障を起こすことがあるが、当該電装部品は、性能情報伝達後に不要となるため、不具合が生じないように構成されている。
しかしながら、前記電装部品を構成する電子部品は、さらに過酷な車載環境下に晒されると、ショートモードで故障する恐れがある。
例えば、200℃を越える環境下では、ICのパッケージ樹脂が剥離し、リードフレーム同士がショートする事態が考えられる。このため、温度上昇が小さいユニットに搭載するなど、使用環境が限定されるという問題があった。
本発明は、このような従来の課題に鑑みてなされたものであり、使用範囲を広げることができる電装部品構造を提供することを目的とするものである。
前記課題を解決するために本発明の請求項1の電装部品構造にあっては、車載部品を車両に搭載する際に、前記車載部品を制御するコントロールユニットに前記車載部品の性能情報を伝達するとともに性能情報伝達後に不要となる電装部品の構造において、前記電装部品と電気的な遣り取りを行う為のインターフェース部に、予め定められた温度に達した際に、当該電装部品との電気的な遣り取りを遮断する温度ヒューズを設けた。
すなわち、この電装部品は、性能情報伝達後に不要となるが、過酷な車載環境下において、当該電装部品を構成する電子部品がショートモードで故障する恐れがある。
そこで、この電装部品と電気的な遣り取りを行う為のインターフェース部には、予め定められた温度に達した際に、当該電装部品との電気的な遣り取りを遮断する温度ヒューズを設けられており、温度上昇時には、前記温度ヒューズによって当該電装部品との電気的な遣り取りが遮断される。
これにより、外部から供給される電源や信号のショートが確実に防止される。
また、請求項2の電装部品構造においては、前記温度ヒューズの少なくとも本体部分を、前記電装部品を覆うパッケージの外側に配置した。
これにより、前記温度ヒューズの本体部分がパッケージ内に収容された場合と比較して、周囲の温度上昇に応じた温度ヒューズの動作が迅速に行われる。
以上説明したように本発明の請求項1の電装部品構造にあっては、過酷な車載環境下において電装部品を構成する電子部品がショートモードで故障した場合であっても、当該電装部品と電気的な遣り取りを行うインターフェース部の温度ヒューズが温度上昇時に作動することによって、外部から供給される電源や信号のショートを確実に防止することができる。これにより、当該電装部品による無用な電力消費を抑えることができる。
したがって、温度上昇の高い大きなユニットであっても、当該電装部品を搭載することができ、その適用範囲を広げることができる。
また、請求項2の電装部品構造においては、温度ヒューズの本体部分を電装部品を覆うパッケージの外側に配置することによって、温度ヒューズの本体部分がパッケージ内に収容された場合と比較して、周囲の温度上昇に応じた温度ヒューズの動作を迅速に行うことができる。
これにより、温度ヒューズの応答性の向上を図ることができるため、信頼性のさらなる向上を図ることができる。
(第1の実施の形態)
以下、本発明の第1の実施の形態を図に従って説明する。図1は、本実施の形態にかかる電装部品1を示す回路図である。該電装部品1は、自動車のオートマチックトランスミッションに設けられるものである。
すなわち、オートマチックトランスミッションに油圧制御用のコントロールバルブを搭載する際には、車載部品であるコントロールバルブの性能情報を部品レベルで測定し、この性能情報をEPROM11に書き込む。次に、このEPROM11を含む電子回路を構成して、前記コントロールバルブと対を成す前記電装部品1を形成するとともに、この電装部品1を、前記コントロールバルブと共に前記オートマチックトランスミッションに搭載する。そして、この電装部品1を、前記コントロールバルブを制御する車両のオートマチックトランスミッションコントロールユニット(以下:ATCU)に電気的に接続して、前記性能情報を前記ATCUに伝達できるように構成する。
前記電装部品1は、前記EPROM11を中心に構成されており、該EPROM11の入出力端子には、トランジスタ、ダイオード、コンデンサ、抵抗等の電子部品で構成された入出力回路12が接続されている。該入出力回路12は、コネクタの端子部13,・・・と接続されており、このコネクタに接続されるソケット付きのハーネス14,・・・を介して、前記ATCUと電気的に接続されるように構成されている。これにより、該ATCUと前記入出力回路12とは、前記ハーネス14,・・・や前記各端子部13,・・・と前記入出力回路12とを結ぶ入出力ライン15,・・・からなるインターフェース部16を介して電気的に接続されており、前記EPROM11に記憶された前記性能情報を遣り取りできるように構成されている。
また、前記EPROM11には、電源回路21が接続されている。この電源回路21は、VccとGND間に並列接続されたコンデンサ22及びツェナーダイオード23と、該ツェナーダイオード23に接続された抵抗24とからなり、外部からの電源を前記ツェナーダイオード23でGNDへ流すことによって、所定の電圧が得られるように構成されている。
この電源回路21は、前記コネクタの端子部13,・・・と接続されており、このコネクタに接続されるソケット付きのハーネス14,14を介して、前記ATCUと電気的に接続されることで当該ATCUから電源の供給を受けるように構成されている。これにより、該ATCUと前記電源回路21とは、前記ハーネス14,14や前記各端子部13,13と前記電源回路21とを結ぶ電源ライン31,31からなる前記インターフェース部16を介して電気的に接続されており、前記EPROM11や前記入出力回路12に安定化した電圧の電源を供給できるように構成されている。
そして、図1及び図2に示すように、前記電源回路21を構成する前記抵抗24と前記コネクタの端子部13との間、つまり当該電装部品1と前記ATCUとの間で電気的な遣り取りを行う為の前記インターフェース部16には、温度ヒューズ35が設けられている。
該温度ヒューズ35は、図2にも示すように、ヒューズ本体41と該ヒューズ本体41から延出したリード線42,42とによって構成されている。前記ヒューズ本体41は、予め定められた温度に達した際に溶断する可溶体を中心に構成されており、該可溶体溶断時には、前記両リード線42,42の電気的接続を切断するように構成されている。そして、前記可溶体の溶断温度は、当該電装部品1を構成する各電子部品、特に熱に最も弱い前記EPROM11の温度条件によって定められている。
図3は、前記電装部品1における各保証温度と周囲温度との関係から前記温度ヒューズ35の作動温度の選定条件を示す図である。この図では、前記電装部品1の回路全体の性能保証温度が90℃、熱に最も弱いEPROM11単品の性能保証温度が105℃、前記EPROM11の保存保証温度が150℃の場合が例として挙げられており、前記電装部品1の誤動作を回避する例Aでは、温度ヒューズ35の作動温度が、前記EPROM11単品の性能保証温度である105℃より低い100℃であって、その誤差範囲が+3℃〜−3℃に設定されている。
また、前記電装部品1でのショーモードを回避する例Bでは、温度ヒューズ35の作動温度が、前記EPROM11の保存保証温度である150℃より低い100℃〜150℃の間に設定されている。
そして、この温度ヒューズ35は、図2に示したように、他の電子部品よりリード線42,42の長さが長く設定されており、プリント基板51のランド52への半田付け時の温度による可溶体の不用意な溶断を防止できるように構成されている。また、ケーシング53に収容して封止剤54で固化する際には、ヒューズ本体41が前記封止剤54より突出するように構成されており、前記温度ヒューズ35の前記ヒューズ本体41は、当該電装部品1を覆うパッケージの外側に配置されるように構成されている。
以上の構成にかかる本実施の形態において、この電装部品1は、性能情報伝達後に不要となるが、過酷な車載環境下では、当該電装部品1を構成する各電子部品がショートモードで故障する恐れがある。
そこで、この電装部品1と電気的な遣り取りを行う為のインターフェース部16には、予め定められた温度に達した際に、当該電装部品1との電気的な遣り取りを遮断する温度ヒューズ35が設けられており、温度上昇時には、前記温度ヒューズ35によって当該電装部品1との電気的な遣り取りが遮断される。
このように、過酷な車載環境下において電装部品1を構成する各電子部品がショートモードで故障した場合であっても、当該電装部品1と電気的な遣り取りを行うインターフェース部16の温度ヒューズ35が温度上昇時に溶断することによって、ATCUから供給される電源のGNDへのショートを確実に防止することができる。
特に、供給電源をツェナーダイオード23及び抵抗24を介してGNDへ流す構造上、発熱し易い部位で発生したショーモードによる不具合を確実に防止することができる。これにより、当該電装部品1による無用な電力消費を抑えることができる。
したがって、温度上昇の高い大きなオートマチックトランスミッションであっても、当該電装部品1を搭載することができ、その適用範囲を広げることができる。
また、前記温度ヒューズ35は、ヒューズ本体41が電装部品1を覆うパッケージの外側に配置されており、ヒューズ本体41がパッケージを構成する封止剤54内に収容された場合と比較して、周囲の温度上昇に応じた温度ヒューズ35の動作を迅速に行うことができる。
これにより、温度ヒューズ35の応答性の向上を図ることができるため、信頼性のさらなる向上を図ることができる。
なお、本実施の形態では、電源回路21を構成する抵抗24とコネクタの端子部13との間のみに温度ヒューズ35を設けた場合を例に挙げて説明したが、これに限定されるものでは無い。
(第2の実施の形態)
すなわち、図4に示すように、ATCUと入出力回路12間に設けられた入出力ライン15,・・・に、温度ヒューズ35,・・・を追加しても良い。この場合には、前記ATCUから入力される信号のGNDへのショートをも防止することができる。
(第3の実施の形態)
また、図5の(a)に示すように、前記温度ヒューズ35は、前記電源回路21の端子部13に接続されるソケット付きのハーネス14に設けても良い。
(第4の実施の形態)
さらに、前記温度ヒューズ35を、図5の(b)に示すように、前記入出力回路12の端子部13,・・・に接続されるソケット付きのハーネス14,・・・にそれぞれ追加しても良い。
1 電装部品
11 EPROM
16 インターフェース部
35 温度ヒューズ
41 ヒューズ本体
11 EPROM
16 インターフェース部
35 温度ヒューズ
41 ヒューズ本体
Claims (2)
- 車載部品を車両に搭載する際に、前記車載部品を制御するコントロールユニットに前記車載部品の性能情報を伝達するとともに性能情報伝達後に不要となる電装部品の構造において、
前記電装部品と電気的な遣り取りを行う為のインターフェース部に、予め定められた温度に達した際に、当該電装部品との電気的な遣り取りを遮断する温度ヒューズを設けたことを特徴とする電装部品構造。 - 前記温度ヒューズの少なくとも本体部分を、前記電装部品を覆うパッケージの外側に配置したことを特徴とする請求項1記載の電装部品構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004121152A JP2005299901A (ja) | 2004-04-16 | 2004-04-16 | 電装部品構造 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2004121152A JP2005299901A (ja) | 2004-04-16 | 2004-04-16 | 電装部品構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2005299901A true JP2005299901A (ja) | 2005-10-27 |
Family
ID=35331664
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2004121152A Pending JP2005299901A (ja) | 2004-04-16 | 2004-04-16 | 電装部品構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005299901A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007285486A (ja) * | 2006-04-20 | 2007-11-01 | Asahi Denso Co Ltd | インヒビタスイッチ |
-
2004
- 2004-04-16 JP JP2004121152A patent/JP2005299901A/ja active Pending
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JP2007285486A (ja) * | 2006-04-20 | 2007-11-01 | Asahi Denso Co Ltd | インヒビタスイッチ |
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