JP6666443B2 - 電子制御装置及びその組立方法 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車などに搭載される電子制御装置の構造に関するものである。
近年、自動車におけるエンジンの高出力化や車両の高性能化に伴い、エンジンルーム内の搭載環境や電子制御装置の駆動条件は益々厳しくなってきている。一方、車両の低コスト化も進んできている。その為、エンジンルーム内に搭載される電子制御装置においても、高信頼性/低コストの要求が高まってきている。
エンジンルーム内に搭載される電子制御装置は、被水する可能性があることから防水構造が必要となる。防水構造としては、シリコーン系の防水接着剤やゴムパッキンで筐体の隙間を封止する構造が一般的である。防水接着剤によって筐体の隙間を封止する構造としては、例えば特許文献1に記載のものがある。
特許文献1には、「集積回路が実装され、入出力用のコネクタが設けられた回路基板と、前記回路基板が固定される第1の筐体と、前記第1の筐体に固着され、前記コネクタの接続部が筐体外部に露出するように前記回路基板を覆う第2の筐体と、前記第1の筐体と前記第2の筐体とを固着して封止するとともに、これらの筐体と前記コネクタとの隙間を封止する防水シールと、を備え、前記防水シールは、雰囲気中の水分と反応し高分子同士が架橋することで硬化する樹脂に、吸水性または吸湿性の有機充填材と、無機充填材とを配合したものであることを特徴とする車載用電子機器。」と記載されている(請求項1参照)。
特開2014−3206号公報
特許文献1に記載の防水構造では、ネジ等により互いに固定された第1の筐体と第2の筐体との隙間に防水用のシール部材が配設されている。ここで、シール部材を構成する接着剤の熱膨張率は、第1の筐体及び第2の筐体の熱膨張率に対して非常に大きい。そのため、高温環境下でシール部材に大きな応力が発生し、シール部材の破損に至るおそれがある。シール部材に発生する応力を緩和する方法としては、シール部材を構成する接着剤の使用量を増やすことにより、シール部材の容積を大きくするという方法がある。しかしながら、シリコーン系の接着剤はコストが高い材料であるため、当該方法を用いることは電子制御装置の低コスト化の観点から好ましくない。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、高温環境下で第1の筐体部と第2の筐体部との隙間に配設されたシール部材に発生する応力を緩和することにより、当該シール部材を構成する接着剤の使用量を削減できる電子制御装置を提供することにある。
上記課題を解決するための第1の発明は、電子部品が実装された部品実装基板と、シール部材を介して互いに固定され、前記部品実装基板が収容される第1の空間を画成する第1及び第2の筐体部とを備えた電子制御装置において、前記第1及び第2の筐体部の少なくとも一方の所定の筐体部は、前記シール部材との接着面に形成された凹部を有し、前記凹部と前記シール部材との間に第2の空間が画成されたものとする。
上記課題を解決するための第2の発明は、電子部品が実装された部品実装基板と、シール部材を介して互いに固定され、前記部品実装基板が収容される第1の空間を画成する第1及び第2の筐体部とを備え、前記第1の筐体部は、前記シール部材との接着面に形成され、前記シール部材との間に第2の空間を画成する凹部と、前記第1の空間と第2の空間とを連通する連通部とを有する電子制御装置の組立方法において、加熱溶融したホットメルト接着剤を前記凹部の内部空間に充填して冷却硬化する第1の工程と、前記第1の筐体部を前記第2の筐体部に組み付ける第2の工程と、前記第1の筐体部を前記第2の筐体部の鉛直上方に配置した状態で、前記第2の工程で冷却硬化させたホットメルト接着剤を加熱溶融させる第3の工程と、前記凹部に充填されたホットメルト接着剤が前記凹部の外部に流出し、前記第1の筐体部と前記第2の筐体部との隙間を充填した状態で、当該ホットメルト接着剤を冷却硬化させる第4の工程とを備えたものとする。
本発明によれば、熱膨張によるシール部材の容積の増加分をシール部材と凹部との間に画成された空間(第2の空間)に逃がすことにより、高温環境下でシール部材に発生する応力を緩和することができる。これにより、シール部材の応力を緩和するためにシール部材の容積を増やす必要がなくなるため、シール部材を構成する接着剤の使用量を低減することが可能となる。
本発明の第1の実施例に係る電子制御装置の外観図である。 図1のA−A断面図及びその要部拡大図である。 本発明の第2の実施例に係る電子制御装置の断面図及びその要部拡大図である。 本発明の第2の実施例に係る電子制御装置の組立手順を示す図である。 本発明の第3の実施例に係る電子制御装置の断面図及びその要部拡大図である。 本発明の第3の実施例の変形例に係る電子制御装置の要部拡大断面図である。 本発明の第4の実施例に係る電子制御装置の断面図及びその要部拡大図である。 本発明の第4の実施例の変形例に係る電子制御装置の断面図及びその要部拡大図である。 本発明の第5の実施例に係る電子制御装置の断面図及びその要部拡大図である。 本発明の第6の実施例に係る電子制御装置の断面図及びその要部拡大図である。
以下、本発明の実施例を図面を用いて説明する。なお、各図中、同一の部材には同一の符号を付し、重複した説明は適宜省略する。
図1は、本発明の第1の実施例に係る電子制御装置の外観図であり、図2は、図1のA−A断面図及びその要部拡大図である。
本実施例に係る電子制御装置1は、例えば、エンジンルームに搭載されるECU(エンジンコントロールユニット)やATCU(オートマチックトランスミッションコントロールユニット)である。
電子制御装置1は、複数の電子部品41が実装された部品実装基板4と、第1の筐体部2と、第2の筐体部3とを備えている。部品実装基板4は、第1の筐体部2と第2の筐体部3とで構成された筐体の内部に収容されている。
第1の筐体部2は、PBT(ポリブチレンテレフタレート)、PA(ポリアミド)、PPS(ポリフェニレンサルファイド)等の樹脂で構成されている。第1の筐体部2には、車両ハーネス等の外部ケーブル(図示せず)と接続されるコネクタ21が一体成形されている。コネクタ21の内部には、銅を主成分とした金属からなる複数のコネクタ端子22が配列されている。これら複数のコネクタ端子22は、電子制御装置1の内外で電圧や電流(信号)の授受を行う。
第2の筐体部3は、PBT(ポリブチレンテレフタレート)、PPS(ポリフェニレンサルファイド)、PA(ナイロン)等の樹脂、又は、アルミや鉄等を主成分とした金属により成型される。第2の筐体部3は、ネジ、カジメ、スナップフィット等の手段を用いて、第1の筐体部2に固定される。第1の筐体部2と第2の筐体部3との隙間には、防水性を有する接着剤で構成されたシール部材5が配設されている。これにより、第1の筐体部2と第2の筐体部3とで画成された部品実装基板4の収容空間(第1の空間)への浸水を防止することができる。
部品実装基板4は、ガラスクロスにエポキシ樹脂を含浸させた基材を主材料とし、複数の銅による配線層を有する多層基板である。複数の電子部品41は、部品実装基板4の両面に半田付けにより実装されており、基板配線と共に電気回路を構成している。複数の電子部品41のうち発熱を伴うもの(以下「発熱性電子部品」という。)は、必要に応じて放熱部材6を介して第2の筐体部3と熱的に接続される。これにより、発熱性電子部品で発生した熱を第2の筐体部3を介して外気に放熱することができる。
第1の筐体部2のシール部材5と対向する面には、部品実装基板4の外周を取り囲むように凹部7が形成されている。凹部7とシール部材5との間には、部品実装基板4の収容空間(第1の空間)から離隔した環状の空間(第2の空間)が画成されている。すなわち、凹部7の内部空間(第2の空間)は、凹部7の内周側の壁部及びシール部材5によって、第1の空間から仕切られている。なお、図2に示す例では、第2の空間(凹部7の内部空間)は密閉空間となっており、第1の空間と第2の空間とが完全に分離されているが、後の実施例で示すように、必ずしも第1の空間と第2の空間とを完全に分離する必要は無い。
シール部材5は、互いに固定された第1の筐体部2と第2の筐体部3との間に挟まれているため、高温環境下に曝された際に各部材の熱膨張率の違いから、シール部材5に大きな応力が発生する。例えば、シール部材5で一般的に使用されるシリコーン系の接着剤の熱膨張率は100〜300ppm/℃であり、第1の筐体部2で一般的に使用されるガラスファイバー入りの強化タイプのPBT樹脂の熱膨張率は20〜50ppm/℃であり、第2の筐体部3で一般的に使用されるアルミニウムの熱膨張率は20〜25ppm/℃である。このように、熱膨張率の大きいシール部材5が熱膨張率の小さい第1の筐体部2及び第2の筐体部3の間に挟まれることにより、高温環境下でシール部材5に大きな応力が発生する。
本実施例に係る電子制御装置1によれば、熱膨張によるシール部材5の容積の増加分を凹部7の内部空間(第2の空間)に逃がすことにより、高温環境下でシール部材5に発生する応力を緩和することができる。これにより、シール部材5の応力を緩和するためにシール部材5の容積を増やす必要がなくなるため、シール部材5を構成する接着剤の使用量を低減することが可能となる。
なお、第1の筐体部2に凹部7を形成したことにより、第1の筐体部2とシール部材5との接着面積が減少することとなるが、金属に比べて塩害等の腐食に強い樹脂で第1の筐体部2を構成することで、シール部材5の信頼性を確保することができる。
本発明の第2の実施例に係る電子制御装置について、第1の実施例との相違点を中心に説明する。
第1の実施例に係る電子制御装置1(図2に示す)では、凹部7の内部空間(第2の空間)が密閉空間となっている。そのため、高温環境下で凹部7の内部空間(第2の空間)に閉じ込められている空気が高圧となり、シール部材5に対して凹部7の内部空間への侵入を妨げる方向の力が作用する。本実施例はこの点を解決するものである。
図3に本実施例に係る電子制御装置1の断面図及びその要部拡大図を示す。
図3において、第1の筐体部2(凹部7の内周側の壁部)には、凹部7の内部空間(第2の空間)と部品実装基板4の収容空間(第1の空間)とを連通する貫通穴8が設けられている。なお、貫通穴8の数や形状は適宜変更可能である。また、第1の筐体部2には、防水性と通気性とを備えた吸気フィルタ(図示せず)が設けられている。
本実施例に係る電子制御装置1Aによれば、第1の実施例と同様の効果に加えて、以下の効果が得られる。
吸気フィルタを介して部品実装基板4の収容空間(第1の空間)の内圧を大気圧と同程度に保つと共に、貫通穴8を介して凹部7の内部空間(第2の空間)を部品実装基板4の収容空間(第1の空間)に連通させたことにより、高温環境下でも凹部7の内部空間(第2の空間)の内圧が大気圧と同程度に保たれる。これにより、熱膨張によるシール部材5の容積の増加分をより円滑に凹部7の内部空間(第2の空間)に逃がすことができるため、シール部材5で発生する応力を更に緩和することが可能となる。
図4に本実施例に係る電子制御装置1Aの組立手順の一例を示す。なお、図4は、シール部材5を構成する接着剤としてホットメルト接着剤を使用した場合の例を示している。ホットメルト接着剤とは、一度硬化した後、熱を加えることで再溶融する接着剤である。
まず、加熱溶融したホットメルト接着剤を予め第1の筐体部2の凹部7の内部に充填し、冷却硬化させておく。このとき、第1の筐体部2と第2の筐体部3との隙間を塞ぐのに十分な量のホットメルト接着剤を凹部7に充填しておく必要がある。
続いて、図4(a)に示すように、電子部品41が実装された部品実装基板4を第1の筐体部2に組み付ける。
続いて、図4(b)に示すように、第2の筐体部3を第1の筐体部2に組み付ける。このとき、硬化したホットメルト接着剤5Xと第2の筐体部3との間には隙間が生じている。
続いて、第1の筐体部2が第2の筐体部3の鉛直上方に配置された状態で、第1の筐体部2及び第2の筐体部3を硬化炉で加熱する。これにより、ホットメルト接着剤5Xが再溶融して凹部7の外部に流出し、凹部7の内部に空間(第2の空間)が画成されると共に、第1の筐体部2と第2の筐体部3との隙間が塞がれる。このとき、貫通穴8が吸気口として作用することにより、ホットメルト接着剤がスムーズに凹部7の外部に流出するため、良好な充填性を得ることができる。第1の筐体部2と第2の筐体部3との隙間を塞いたホットメルト接着剤を冷却硬化させることにより、図4(c)に示すように、シール部材5が形成される。
上述した組立手順によれば、加熱溶融したホットメルト接着剤を予め凹部7の内部に充填し、冷却硬化しているため、電子制御装置1Aの組立工程で接着剤を塗布する手間が不要となる。これにより、組立工程を簡素化できるため、電子制御装置1Aを安価に製造することが可能となる。
本発明の第3の実施例に係る電子制御装置について、第2の実施例との相違点を中心に説明する。
図5に本実施例に係る電子制御装置の要部拡大断面図を示す。
図5において、第2の実施例に係る電子制御装置1A(図3に示す)との相違点は、凹部7の縁部71がテーパ状に形成されている点である。
本実施例に係る電子制御装置1によれば、第2の実施例と同様の効果に加えて、以下の効果が得られる。
凹部7の縁部71をテーパ状に形成したことにより、熱膨張によるシール部材5の容積の増加分が凹部7の内側に入り込んだ際に、シール部材5と縁部71付近との接着界面がなだらかになるため、シール部材5の縁部71近傍に生じる応力集中を緩和することができる。なお、縁部71の形状はテーパ状に限られず、例えば図6に示すように断面R状に形成しても良い。
本発明の第4の実施例に係る電子制御装置について、第2の実施例との相違点を中心に説明する。
第2の実施例に係る電子制御装置1A(図3に示す)では、凹部7の内部空間(第2の空間)と部品実装基板4の収容空間(第1の空間)とを貫通穴8を介して連通させている。このような第1の筐体部2を金型で製作する場合、上下方向に金型を稼動させて全体を射出成型した後、金型の稼動方向(上下方向)に対して垂直方向にスライドするピンを用いて貫通穴8を穿設する必要がある。そのため、第1の筐体部2を成型するための金型の構造が複雑となり、第1の筐体部2の製造コストが増大するおそれがある。本実施例はこの点を解決するものである。
図8に本実施例に係る電子制御装置の縦断面図を示す。
図8において、第1の筐体部2(凹部7の内周側の壁部)には貫通穴8(図3に示す)が形成されておらず、第1の筐体部2のシール部材5と対向する面(凹部7の内周側の壁部の端面)に、凹部7の内部空間(第2の空間)と部品実装基板4の収容空間(第1の空間)とを連通する溝9が形成されている。
本実施例に係る電子制御装置1によれば、第2の実施例と同様の効果に加えて、以下の効果が得られる。
凹部7の内部空間(第2の空間)と部品実装基板4の収容空間(第1の空間)とを連通する溝9は、上下方向の金型の稼働によって形成することができる。これにより、第1の筐体部2の金型構造を簡素化できるため、第1の筐体部2を安価に製造することが可能となる。
なお、溝9の数や形状は適宜変更可能であり、例えば図8に示すように、溝9の数を減らし、また、溝9の深さを凹部7の深さと一致させても良い。このように溝9の数を減らすことにより、シール部材5と第1の筐体部2との接着面積を拡大することができるため、電子制御装置1Bの防水性を向上させることが可能となる。また、溝9の深さを凹部7の深さと一致させることにより、熱膨張によるシール部材5の容積の増加分が凹部7の内側に深く入り込んだ際も、凹部7の内部空間(第2の空間)と部品実装基板4の収容空間(第1の空間)との連通経路を確保することができる。
本発明の第4の実施例に係る電子制御装置について、第2の実施例との相違点を中心に説明する。
第2の実施例に係る電子制御装置1A(図3に示す)では、第1の筐体部2に凹部7及び貫通穴8を設けている。そのため、第1の筐体部2の構造が複雑となり、第1の筐体部2の製造コストが増大するおそれがある。本実施例はこの点を解決するものである。
図9に本実施例に係る電子制御装置の断面図を示す。
図9において、第2の筐体部3は、金属製の放熱プレート31と、放熱プレート31の外周部にモールド成形され、第1の筐体部2に接着されるモールド樹脂32とで構成されている。モールド樹脂32は、シール部材5と対向する面に形成された凹部7と、この凹部7の内部空間(第2の空間)と部品実装基板4の収容空間(第1の空間)とを連通する貫通穴8とを有する。一方、第1の筐体部2には、凹部7及び貫通穴8が形成されていない。
本実施例に係る電子制御装置1Cによれば、第2の実施例と同様の効果に加えて、以下の効果が得られる。
第2の筐体部3に凹部7及び貫通穴8を設けたことにより、第1の筐体部2に凹部7及び貫通穴8を設ける必要がなくなる。これにより、第1の筐体部2の構造を簡素化できるため、第1の筐体部2を安価に製造することが可能となる。
なお、第2の筐体部3の第1の筐体部2に接着する部分を塩害等の腐食に強いモールド樹脂32で構成したことにより、シール部材5の信頼性を確保することができる。
本発明の第6の実施例に係る電子制御装置について、第2及び第5の実施例との相違点を中心に説明する。
第2の実施例に係る電子制御装置1A(図3に示す)では、第1の筐体部2にのみ凹部7が形成されている。一方、第5の実施例に係る電子制御装置1C(図9に示す)では、第2の筐体部3にのみ凹部7が形成されている。そのため、いずれの実施例においても、シール部材5の片面に熱膨張による変形が集中するおそれがある。本実施例はこの点を解決するものである。
図10に本実施例に係る電子制御装置の断面図を示す。
図10において、第1の筐体部2は、第2の実施例に係る電子制御装置1A(図3に示す)と同様に構成され、第2の筐体部3は、第5の実施例に係る電子制御装置1C(図9に示す)と同様に構成されている。
本実施例に係る電子制御装置1Dによれば、第5の実施例と同様の効果に加えて、以下の効果が得られる。
第1の筐体部2及び第2の筐体部3の双方に凹部7を設けたことにより、シール部材5と凹部7との間に画成される空間(第2の空間)の容積が拡大するため、熱膨張によるシール部材5の容積の増加分をより多く逃がすことができる。これにより、シール部材5に発生する応力を更に緩和することが可能となる。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明は、上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は、本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成に他の実施例の構成の一部を加えることも可能であり、ある実施例の構成の一部を削除し、あるいは、他の実施例の一部と置き換えることも可能である。
1,1A,1B,1C,1D…電子制御装置、2…第1の筐体部、21…コネクタ、22…コネクタ端子、3…第2の筐体部、31…放熱プレート、32…モールド樹脂、4…部品実装基板、41…電子部品、5…シール部材、6…放熱部材、7…凹部、71…縁部、8…貫通穴(連通部)、9…溝(連通部)。

Claims (12)

  1. 電子部品が実装された部品実装基板と、
    シール部材を介して互いに固定され、前記部品実装基板が収容される第1の空間を画成する第1及び第2の筐体部とを備えた電子制御装置において、
    前記第1及び第2の筐体部の少なくとも一方の所定の筐体部は、前記シール部材との接着面に形成された凹部を有し、
    前記凹部と前記シール部材との間に第2の空間が画成されたことを特徴とする電子制御装置。
  2. 請求項1に記載の電子制御装置において、
    前記所定の筐体部は、前記第1の空間と第2の空間とを連通する連通部を有することを特徴とする電子制御装置。
  3. 請求項2に記載の電子制御装置において、
    前記連通部は、前記所定の筐体部に形成された少なくとも1つの貫通穴で構成されたことを特徴とする電子制御装置。
  4. 請求項2に記載の電子制御装置において、
    前記連通部は、前記所定の筐体部の前記シール部材との接着面に形成された少なくとも1つの溝で構成されたことを特徴とする電子制御装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の電子制御装置において、
    前記所定の筐体部は、樹脂で構成されたことを特徴とする電子制御装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の電子制御装置において、
    前記凹部の縁部は、テーパ状に形成されたことを特徴とする電子制御装置。
  7. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の電子制御装置において、
    前記凹部の縁部は、断面R状に形成されたことを特徴とする電子制御装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の電子制御装置において、
    前記第1の筐体部には、外部との信号の授受を行うためのコネクタが一体成形され、
    前記凹部は、前記第1の筐体部に形成されたことを特徴とする電子制御装置。
  9. 請求項1乃至8のいずれか1項に記載の電子制御装置において、
    前記第2の筐体部は、金属製の放熱プレートと、当該放熱プレートの外周部にモールド成形され、前記第1の筐体部と接着されるモールド樹脂とで構成され、
    前記凹部は、前記モールド樹脂に形成されたことを特徴とする電子制御装置。
  10. 請求項1乃至9のいずれか1項に記載の電子制御装置において、
    前記シール部材は、ホットメルト接着剤で構成されたことを特徴とする電子制御装置。
  11. 請求項1乃至10のいずれか1項に記載の電子制御装置において、
    前記凹部は、前記第1及び第2の筐体部の双方に形成されたことを特徴とする電子制御装置。
  12. 電子部品が実装された部品実装基板と、
    シール部材を介して互いに固定され、前記部品実装基板が収容される第1の空間を画成する第1及び第2の筐体部とを備え、
    前記第1の筐体部は、前記シール部材との接着面に形成され、前記シール部材との間に第2の空間を画成する凹部と、前記第1の空間と第2の空間とを連通する連通部とを有する電子制御装置の組立方法において、
    加熱溶融したホットメルト接着剤を前記凹部の内部空間に充填して冷却硬化する第1の工程と、
    前記第1の筐体部を前記第2の筐体部に組み付ける第2の工程と、
    前記第1の筐体部を前記第2の筐体部の鉛直上方に配置した状態で、前記第2の工程で冷却硬化させたホットメルト接着剤を加熱溶融させる第3の工程と、
    前記凹部に充填されたホットメルト接着剤が前記凹部の外部に流出し、前記第1の筐体部と前記第2の筐体部との隙間を充填した状態で、当該ホットメルト接着剤を冷却硬化させる第4の工程とを備えたことを特徴とする電子制御装置の組立方法。
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