JP6442260B2 - 鉄道車両の電気接続箱用パッキン及び鉄道車両の電気接続箱 - Google Patents

鉄道車両の電気接続箱用パッキン及び鉄道車両の電気接続箱 Download PDF

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Description

本発明は、鉄道車両の電気接続箱用パッキン及び鉄道車両の電気接続箱に関する。
鉄道車両において、車体から台車に設けられたモータへの給電や、台車に設けられた集電装置による第3軌条(給電用レール)からの車体への集電は、電気ケーブルを介して行われている。車体と台車は、メンテナンス時において分離されるため、電気ケーブルはコネクター又は電気接続箱において分離可能に構成されている。コネクター又は電気接続箱は通常、外部空間に露出している台車の台車枠に取り付けられているため、電気接続箱自体も外部空間に露出している。
電気接続箱が外部空間に露出していると、雨水又は洗車時における洗車水等に電気接続箱が晒され、電気接続箱の内部に水が浸入する可能性がある。したがって、雨水又は洗車水等が、外部から電気接続箱の内部に浸入しないように、防水する必要がある。例えば、電気接続箱において、電気ケーブルが挿通されるケーブル導入部と電気ケーブルとの間の防水が不完全であると、水が電気接続箱の内部に浸入する。そのため、電気接続箱のケーブル導入部から水が浸入しないように、電気ケーブルが貫通する貫通孔を有する弾性部材と、当該弾性部材に被せる分割押さえケーシングを用いて防水する構成が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−171617号公報
電気接続箱は、上方に開口している箱本体と、当該箱本体を上方から覆うカバーとを備えている場合がある。このような構成の電気接続箱では、箱本体とカバーとの間の防水が不完全であると、外部からの水が電気接続箱の内部に浸入しやすい。例えば、箱本体とカバーとの間の結合部分に形成された溝にゴム製のパッキンを設けることで、防水する構成が考えられる。しかし、溝に嵌め込まれているパッキンが蛇行していると、カバーを箱本体に固定しても、箱本体とカバーとの密着が不安定となる場合があり、外部からの水が電気接続箱の内部に浸入する可能性があった。
また、パッキンをカバー側に取り付ける場合には、カバーを箱本体に取り付ける際に、パッキンが落失する可能性があった。
パッキンの蛇行及び落失を防止するためには、パッキンを溝に対して隙間なく配置する構成が考えられる。しかし、電気接続箱は外部空間に露出しているため、鉄道車両の運用中等に高温の環境下におかれると、ゴム製のパッキンが熱膨張し、箱本体又はカバーにパッキンの熱膨張に伴う圧力が負荷され、箱本体又はカバーが変形する可能性がある。
そこで本発明は、箱本体とカバーとの間の水密性を確保しつつ、カバー取付時のパッキンの落失を防止し、かつ、熱膨張に伴い箱本体又はカバーに作用する圧力を低減させることができる鉄道車両の電気接続箱用パッキン及び鉄道車両の電気接続箱を提供することを目的とする。
本発明の一形態に係る鉄道車両の電気接続箱用パッキンは、外部空間と連通する開口が形成され、前記開口を規定する側壁部を有する箱本体と、前記箱本体を覆って前記開口を閉鎖するカバーとを備える鉄道車両の電気接続箱において、前記側壁部の合わせ面又は前記カバーの合わせ面に形成され、平面視において、複数の直線部と前記複数の直線部の間に設けられた角部とを有する溝部に嵌合される鉄道車両の電気接続箱用パッキンであって、前記溝部よりも幅寸法が小さい縮幅部と、前記縮幅部の幅方向両側に向けて突出する突起を有し前記縮幅部よりも幅寸法が大きい拡幅部とを備え、前記縮幅部及び前記拡幅部が交互に配置され、かつ、前記角部に嵌合される部分を含む第1領域における前記縮幅部の前記溝部に沿う方向の長さは、前記第1領域よりも前記角部から離れた第2領域における前記縮幅部の前記溝部に沿う方向の長さよりも短い。
前記構成によれば、鉄道車両の電気接続箱用パッキンが縮幅部と拡幅部とを備え、拡幅部及び縮幅部が交互に配置されることで、パッキンの縮幅部を溝部の幅中央に位置決めしやすくなる。これにより、カバーと箱本体の側壁部とを突き合わせた際に、パッキンが溝部の幅中央から偏った状態となる場合と比較して、パッキンの反発力が安定するので、箱本体とカバーとの水密性を確保し、外部空間から電気接続箱の内部に水が浸入するのを防止することができる。また、パッキンが蛇行しやすい溝部の角部においては、縮幅部の溝部に沿う方向の長さが、直線部における縮幅部の溝部に沿う方向の長さよりも短く、拡幅部同士の間隔が小さくなるため、角部においては、拡幅部が縮幅部よりも優先的に配置されやすくなる。これにより、溝部の角部においてパッキンの縮幅部が幅中央により保持されやすくなり、箱本体とカバーとの水密性をより向上することができる。また、拡幅部が溝部の側面に接触していることから、パッキンが溝部より落失しにくくなる。更に、パッキンの縮幅部が溝部の幅中央に位置しやすくなることで、溝部と縮幅部との間に膨張代が形成されることから、鉄道車両の運用中等に電気接続箱が高温の環境下におかれても、パッキンが熱膨張し、箱本体又はカバーに過度な圧力が作用するのを抑制でき、電気接続箱に割れ等が発生するのを防止することができる。
本発明の一形態に係る鉄道車両の電気接続箱は、外部空間と連通する開口が形成され、前記開口を規定する側壁部を有する箱本体と、前記箱本体を覆って前記開口を閉鎖するカバーと、前記側壁部の合わせ面又は前記カバーの合わせ面に形成された溝部に嵌合されるパッキンと、前記箱本体の内部に前記側壁部に隣接して収納される弾性部材と、を備え、前記パッキンは、前記溝部よりも幅寸法が小さい縮幅部と、前記縮幅部の幅方向両側に向けて突出する突起を有し前記縮幅部よりも幅寸法が大きい拡幅部とを有し、前記縮幅部及び前記拡幅部が交互に配置され、前記拡幅部の前記弾性部材と近接する側の突起の端部が、平面視で前記弾性部材と重なっている。
前記構成によれば、前記同様に、箱本体とカバーとの間の水密性を確保しつつ、熱膨張に伴い箱本体又はカバーに作用する圧力を低減させることができる。更に、カバーと箱本体とを突き合わせた際に、拡幅部の突起の端部が平面視で弾性部材と重なっていることから、パッキンの拡幅部が弾性部材と接触することによって、弾性部材とパッキンとの間の水密性も確保することができる。
本発明によれば、鉄道車両の電気接続箱において、箱本体とカバーとの間の水密性を確保しつつ、カバー取付時のパッキンの落失を防止し、かつ、パッキンの熱膨張に伴い箱本体又はカバーに作用する圧力を低減させることができる。
第1実施形態に係る鉄道車両の電気接続箱であって、鉄道車両の台車に取り付けられた状態で上方から見た電気接続箱を示す図面である。 図1の鉄道車両の電気接続箱を車両長手方向に切断した断面図である。 図1のIII−III線断面図である。 図1の電気接続箱のカバーを取り外した状態の箱本体の一部の平面図である。 図1の電気接続箱のカバーを箱本体側から見た平面図である。 図2の電気接続箱の上側弾性部材にカバーが接する前の状態を示す断面図である。 第2実施形態に係る鉄道車両の電気接続箱の概略断面図である。
以下、図面を参照しながら実施形態について説明する。なお、同一の又は対応する要素には全ての図を通じて同一の符号を付して重複する詳細説明を省略する。
(第1実施形態)
図1は、鉄道車両用台車1に取付けられた状態で上方から見た電気接続箱4を示す図面である。図1に示すように、台車1の台車枠2には、電気接続箱4が取付けられている。また、台車1には、動力装置となるモータ及び集電装置が設けられている(図示せず)。集電装置は、電気ケーブル3を介して車体に給電している。電気ケーブル3の端部は、電気接続箱4の内部に収納されている。
電気接続箱4は、車両長手方向に長い略直方体形状を有している。電気接続箱4は、受け座5を介して電気接続箱4の台車枠2の外側面に取り付けられており、外部空間に露出している。台車枠2の側ばりは、その車幅方向外側の側面から受け座5側に突出する固定部材2a,2bを有している。受け座5は、締結具(例えば、ボルト)50により、台車枠2の側ばりの固定部材2a,2bに取り付けられている。
図2は、図1の電気接続箱4を車両長手方向に切断した断面図である。図2に示すように、電気接続箱4には、その下部にヒューズ箱6が取り付けられている。ヒューズ箱6内のヒューズ7に接続するため、電気ケーブル3は、電気接続箱4の前後で分割されている。電気接続箱4は、箱本体41と、カバー42とを備えている。箱本体41には、外部空間と連通する開口S1が形成されている。カバー42は箱本体41を上方から覆って、開口S1を閉鎖している。カバー42は、複数の第1締結部材11及び第2締結部材12を締結することにより、箱本体41に固定されている(図1参照)。第1締結部材11及び第2締結部材12は、例えばボルトである。
箱本体41及びカバー42は樹脂製であり、具体的には、プラスチックである。箱本体41の車両長手方向両側には、電気ケーブル3の位置決めを行うガイド部材8が設けられている。
図3は、図1のIII−III線断面図である。図3に示すように、電気接続箱4は、水平面に対して台車枠2の固定部材2b側に傾いた状態で受け座5に固定されている。電気接続箱4が水平面に対して傾いていることにより、電気接続箱4の下部に取り付けられたヒューズ箱6内のヒューズ7が溶断されているか否かを作業者が視認しやすくなる。カバー42の上面には金属板30が重ねられている。金属板30には、第1締結部材11が貫通しており、第1締結部材11によりカバー42が金属板30とともに箱本体41に固定されている。更に、第1締結部材11は、箱本体41を貫通しており、受け座5に締結されている。即ち、第1締結部材11によりカバー42を箱本体41に固定する際に、受け座5も共締めされている。
カバー42の幅方向(短手方向)寸法は、箱本体41の幅方向寸法よりも大きい。カバー42の上面の周縁からは、下方に延長部42gが延びている。また、箱本体41とカバー42との間には、パッキン15が設けられている。パッキン15の詳細な形状については後述する。
図2及び3に示すように、電気接続箱4の箱本体41は、底壁部41aと、底壁部41aの周縁から上方に突出する側壁部41bと、底壁部41a及び側壁部41bで囲まれた空間を仕切る一対の仕切壁部41cとを有している。底壁部41a、一対の側壁部41b及び仕切壁部41cで囲まれた空間Rには、電気機器10及び弾性部材20が収納されている。また、側壁部41bは、外部空間と連通する開口S1,S2を規定している。開口S1は、底壁部41aとは反対側に開口しており、箱本体41の空間Rを上方に開放している。また、開口S2は、箱本体41の空間Rを電気接続箱4の長手方向側方に開放している。開口S2は、上方にも開放されている。側壁部41bの上端面は、カバー42が箱本体41に固定された際の箱本体41の合わせ面P1となる。一対の仕切壁部41cはそれぞれ、底壁部41aの長手方向略中央から上方に延びている。
図4は、図1の電気接続箱4のカバー42を取り外した状態の箱本体41の一部の平面図である。図2に示すように、電気機器10は、上下方向に延びる締結具(例えば、ボルト)31により、箱本体41に接続されている。締結具31は、電気機器10を上下方向に貫通している。電気機器10には、電気ケーブル3の端部3aが接続されている。本実施形態では、電気機器10は、例えば、端子接続部品である。電気ケーブル3を流れる電流は、電気機器(端子接続部品)10を介して、ヒューズ箱6に収容されたヒューズ7に流れる。ヒューズ7は、ヒューズ箱6の内部にて締結具31に固定されている。これにより、電気ケーブル3に過電流が流れると、ヒューズ7が溶断することにより、車体に設けられる電気機器に流れる電流を絶つ。
台車1に設けられる集電装置は車外から高電圧及び高電流の電気を集電するため、電気ケーブル3にも高電流が流れる。また、電気ケーブル3に高電流が流れるため、箱本体41の内部においては、電気ケーブル3の端子3bから周囲に対して、十分な沿面距離及び空隙距離を確保することが要求される。
弾性部材20は、開口S2を塞ぐように配置されている。弾性部材20は、箱本体41の内部に側壁部41bに隣接して収納されている。弾性部材20の材質はゴムである。弾性部材20には、電気ケーブル3が挿通するように電気接続箱4の長手方向に貫通する挿通孔20aと、第1締結部材11が上下方向に貫通する貫通孔20bが形成されている。本実施形態では、弾性部材20は、挿通孔20aの中心を通り、カバー42と平行に延びる分割線Pにより上下に分割されている(図3参照)。即ち、弾性部材20は、上側弾性部材21と下側弾性部材22とを有している。
図4に示すように、上側弾性部材21は、本体部21aと、第1突出部21bと、第2突出部21cとを有している。本体部21aは、箱本体41の空間Rに収納されている。第1突出部21bは、本体部21aから突出して開口S2に嵌合している。第2突出部21cは、第1突出部21bから開口S2よりも外側に突出している。第2突出部21cのうち第1突出部21bとは反対側の外面は、ガイド部材8により覆われている。
図5は、図1の電気接続箱4のカバー42を箱本体41側から見た平面図である。図5に示すように、カバー42の合わせ面P2には、挿通孔42a,42b及び溝部42cが形成されている。挿通孔42aには、第1締結部材11が上下方向に挿通され、挿通孔42bには、第2締結部材12が上下方向に挿通される。溝部42cは、平面視において複数の直線部42d,42eと、当該複数の直線部42d,42eの間に設けられた角部42fと、を有している。直線部42dは、電気接続箱4の長手方向に延びており、直線部42eは電気接続箱4の幅方向(短手方向)に延びている。
カバー42の溝部42cには、ループ状のパッキン15が嵌合されている。本実施形態では、パッキン15の材質は、ゴムである。締結部材11,12を用いて、カバー42を箱本体41に固定する際に、パッキン15はカバー42と箱本体41とで挟まれて押圧される。このように、箱本体41とカバー42との間に設けられるパッキン15は、電気接続箱4の形状に合わせて、略長方形状である。
パッキン15は、縮幅部15aと、拡幅部15b,15cとを備えている。パッキン15において、縮幅部15a及び拡幅部15b又は15cは周方向に交互に配置されている。縮幅部15aの幅寸法は、溝部42cの幅寸法よりも小さい。本実施形態では、縮幅部15aの溝部42cに沿う方向に直交する方向の断面は、四角形状である。また、拡幅部15bは、縮幅部15aの幅方向両側に向けて突出し、平面視で略半円形状の突起15dを有している。拡幅部15cは、縮幅部15aの幅方向両側に向けて突出し、平面視で略長方形状の突起15eを有している。突起15d,15eはそれぞれ、溝部42cの側面と接触している。このように、拡幅部15b,15cの幅寸法はそれぞれ、縮幅部15aの幅寸法よりも大きい。
また、パッキン15は、角部42fに嵌合される部分を含む第1領域A1と、当該第1領域A1よりも角部42fから離れた第2領域A2,A3とを有している。第1領域A1及び第2領域A2,A3に、縮幅部15a又は拡幅部15b,15cが配置されている。第2領域A2において、各縮幅部15aの溝部42cに沿う方向における長さはそれぞれ等しい。よって、第2領域A2において、拡幅部15bは等間隔に配置されている。また、第3領域A3には、縮幅部15aのみが配置されている。第1領域A1における縮幅部15aの溝部42cに沿う方向における長さは、第2領域A2,A3における縮幅部15aの溝部42cに沿う方向における長さよりも短い。即ち、第1領域A1において、隣り合う拡幅部15b,15c同士の間隔が小さく、拡幅部15b,15cが縮幅部15aよりも優先的に配置されている。
箱本体41にカバー42を固定した際、図4に示すように、パッキン15は、箱本体41の側壁部41bの上面及び上側弾性部材21の第1突出部21bの上面を通っている。また、第1領域A1において、拡幅部15cの弾性部材20(上側弾性部材21)に近接する側の突起15eの端部は、平面視で上側弾性部材21の本体部21aと重なっている。このように、側壁部41bにおけるカバー42の角部42fに対応する部分の幅寸法は、平面視において、パッキン15の拡幅部15b,15cよりも小さい。ここで、箱本体41の側壁部41bの幅寸法は、弾性部材20の貫通孔20bを形成する位置及び電気接続箱4の固定位置を考慮した上で決められている。
具体的には、箱本体41にカバー42が固定される際、第1締結部材11が弾性部材20を上下方向に貫通するため、弾性部材20に圧縮力が作用する。弾性部材20に作用する圧縮力により、箱本体41及びカバー42に対する弾性部材20の密着を強めることができるが、箱本体41及びカバー42に過剰な力が負荷されるのを防ぐため、第1締結部材11の外周にはスペーサ13が配置されている。ここで、弾性部材20には電気ケーブル3が挿通される挿通孔20aが形成されているため、第1締結部材11及びスペーサ13が挿通される弾性部材20の貫通孔20bが、平面視で挿通孔20aと重ならないように、弾性部材20の電気接続箱4の幅方向(短手方向)外側、即ち、箱本体41の側壁部41bに近接する側の部分に形成される。
他方、図3において説明したように、電気接続箱4は、水平面に対して台車枠2の側ばり側に傾いた状態で固定されている。そのため、箱本体41より幅寸法が大きいカバー42が、固定部材2bに締結された締結具50と干渉しないように、箱本体41の側壁部41bの幅寸法を決める必要がある。側壁部41bは、電気接続箱4の幅方向(短手方向)において、弾性部材20の貫通孔20bと、固定部材2bに締結されている締結具50との間に配置されている。そのため、第1締結部材11及びスペーサ13が挿通される貫通孔20bの大きさ及び締結具50と電気接続箱4(カバー42)との干渉防止とを考慮した結果、本実施形態では、側壁部41bにおけるカバー42の角部42fに対応する部分の幅寸法は、パッキン15の拡幅部15bよりも小さくなっている。
図6は、図2の電気接続箱4の上側弾性部材21にカバー42が接する前の状態を示す断面図である。図6に示すように、上側弾性部材21において、第1突出部21bの上面は、本体部21aの上面より低い。また、第2突出部21cの上面は、第1突出部21bの上面よりも低い。このように、上側弾性部材21の上面において、本体部21aと第1突出部21bとの間、第1突出部21bと第2突出部21cとの間にそれぞれ段差が形成されている。また、本体部21aと第1突出部21bとの間、第1突出部21bと第2突出部21cとの間にそれぞれ形成された段差は、直角形状である。
カバー42の延長部42gは、上側弾性部材21の第2突出部21cと上下方向に対向している。カバー42と箱本体41とを突き合わせた際に、延長部42gは第2突出部21cの上面と接する。パッキン15は、第1突出部21bの上面と上下方向に対向している。カバー42と箱本体41とを突き合わせた際に、パッキン15は、第1突出部21bの上面と接する。また、溝部42cよりも電気接続箱4の長手方向内側において、カバー42の合わせ面P2の平面部42hが、上側弾性部材21の本体部21aと上下方向に対向している。カバー42と箱本体41とを突き合わせた際に、平面部42hは本体部21aの上面と接する。
以上に説明した構成によれば、カバー42の合わせ面P2に形成された溝部42cに嵌合されるパッキン15が、縮幅部15aよりも幅寸法が大きい拡幅部15b,15cを備え、拡幅部15b,15cと縮幅部15aとが周方向に交互に配置されることで、パッキン15の縮幅部15aを溝部42cの幅中央に位置決めしやすくなる。これにより、カバー42と箱本体41の側壁部41bとを突き合わせた際に、パッキン15が溝部42cの幅中央から偏った状態である場合と比較して、パッキン15の反発力が安定するので、箱本体41とカバー42との水密性を確保し、外部空間から電気接続箱4の内部に水が浸入するのを防止することができる。
更に、パッキン15の縮幅部15aが溝部42cの幅中央に位置しやすくなることで、溝部42cと縮幅部15aとの間に膨張代が形成されることから、鉄道車両の運用中等に電気接続箱4が高温の環境下におかれても、パッキン15が熱膨張し、カバー42に過度な圧力が作用するのを抑制でき、電気接続箱4に割れ等が発生するのを防止することができる。したがって、パッキン15が縮幅部15aと拡幅部15bとを備え、縮幅部15a及び拡幅部15bが交互に配置されることによって、電気接続箱4の箱本体41とカバー42との間の水密性を確保しつつ、熱膨張に伴いカバー42に作用する圧力を低減させることができる。
また、パッキン15が蛇行しやすい溝部42cの角部42fにおいては、縮幅部15aの溝部42cに沿う方向の長さが、直線部42dにおける縮幅部15aの溝部42cに沿う方向の長さよりも短い。即ち、隣り合う拡幅部15b,15c同士の間隔が小さく、角部42fにおいては、拡幅部15b,15cが縮幅部15aよりも優先的に配置されている。これにより、溝部42cの角部42fにおいてパッキン15の縮幅部15aが幅中央により保持されやすくなり、水密性を向上することができる。
また、パッキン15の拡幅部15bがカバー42の溝部42cの側面に接触していることから、パッキン15が嵌合されたカバー42を箱本体41に取り付ける際、パッキン15がカバー42から落失しにくくなる。
また、電気接続箱4において、カバー42と箱本体41とを突き合わせた際に、溝部42cの角部42fにおいて、拡幅部15cの突起15dの端部が平面視で弾性部材20と重なっていることから、パッキン15の拡幅部15cが弾性部材20と接触することによって、弾性部材20とパッキン15との間の水密性も確保することができる。
また、カバー42と箱本体41とを付き合わせた際、カバー42の延長部42gは、上側弾性部材21の第2突出部21cの上面と接する。これにより、カバー42の延長部42gと上側弾性部材21の第2突出部21cとの間における水密性を確保し、本体部21aに達する前に外部からの水を止水することができる。また、カバー42の平面部42hも上側弾性部材21の本体部21aの上面と接している。これにより、万一、延長部42gと第2突出部21cとの間及びパッキン15と第1突出部21bとの間を水が浸入し、本体部21aに達しても、平面部42hが本体部21aの上面と接し水密性を確保しているので、外部からの水が本体部21aよりも電気接続箱4の長手方向内側に配置された電気機器10等に達するまでに止水することができる。
(第2実施形態)
図7は、第2実施形態に係る鉄道車両の電気接続箱14の概略断面図である。図7に示すように、電気接続箱14では、箱本体141の側壁部141bの合わせ面P1に溝部141dが形成されている。そして、パッキン15は、箱本体141の溝部141dに嵌合されている。パッキン15は、カバー142を箱本体141に固定する際に、カバー142により押圧される。パッキン15は、前述した第1実施形態と同様の構成である。
以上に説明した構成によれば、第1実施形態と同様に、電気接続箱14においても、カバー142と箱本体141の側壁部141bとを突き合わせた際に、パッキン15が溝部の幅中央から偏った状態である場合と比較して、パッキン15の反発力が大きくなるので、箱本体141とカバー142との水密性を確保し、外部空間から電気接続箱14の内部に水が浸入するのを防止することができる。
更に、パッキン15の縮幅部15aが溝部の幅中央に位置しやすくなることで、溝部141dと縮幅部15aとの間に膨張代が形成されることから、鉄道車両の運用中等に電気接続箱14が高温の環境下におかれても、パッキン15が熱膨張し、箱本体141に過度な圧力が作用するのを抑制でき、電気接続箱4に割れ等が発生するのを防止することができる。なお、他の構成については前述した第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
なお、本発明は前述した各実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲でその構成を変更、追加、又は削除することができる。前述の実施形態では、パッキン15の縮幅部15aの溝部42cに沿う方向に直交する方向の断面形状は四角形状であったが、円形状であってもよい。
また、前述の実施形態では、弾性部材20が上下に分割されていたが、弾性部材20を上下に分割せず、弾性部材において、その上面又は下面から挿通孔に至る直線状の切れ目を入れることで、電気ケーブル3を当該切れ目から挿通孔に挿通してもよい。また、前述した実施形態では、車体には、台車1に設けられた集電装置から電気ケーブル3を介して給電していたが、台車1にモータが取り付けられてもよく、車体から電気ケーブルを介して当該モータに給電してもよい。また、前述した実施形態では、電気接続箱4が台車枠2の側ばりに受け座5を介して固定される構成を例示したが、電気接続箱4は、車体の床下に固定されていてもよい。例えば、電気接続箱4が車体の床下に固定されている場合、電気機器10は、鉄道車両を制御するインバータ、制御基板又は検出器等であってもよい。
4 電気接続箱
15 パッキン
15a 縮幅部
15b,15c 拡幅部
15d,15e 突起
20 弾性部材
41,141 箱本体
41b,141b 側壁部
42,142 カバー
42c,141d 溝部
42d,42e 直線部
42f 角部
A1 第1領域
A2,A3 第2領域
P1,P2 合わせ面
S1 開口

Claims (2)

  1. 外部空間と連通する開口が形成され、前記開口を規定する側壁部を有する箱本体と、前記箱本体を覆って前記開口を閉鎖するカバーとを備える鉄道車両の電気接続箱において、前記側壁部の合わせ面又は前記カバーの合わせ面に形成され、平面視において、複数の直線部と前記複数の直線部の間に設けられた角部とを有する溝部に嵌合される鉄道車両の電気接続箱用パッキンであって、
    前記溝部よりも幅寸法が小さい縮幅部と、前記縮幅部の幅方向両側に向けて突出する突起を有し前記縮幅部よりも幅寸法が大きい拡幅部とを備え、前記縮幅部及び前記拡幅部が交互に配置され、かつ、
    前記角部に嵌合される部分を含む第1領域における前記縮幅部の前記溝部に沿う方向の長さは、前記第1領域よりも前記角部から離れた第2領域における前記縮幅部の前記溝部に沿う方向の長さよりも短く、
    前記拡幅部は、前記溝部の前記直線部に配置されている、鉄道車両の電気接続箱用パッキン。
  2. 外部空間と連通する開口が形成され、前記開口を規定する側壁部を有する箱本体と、
    前記箱本体を覆って前記開口を閉鎖するカバーと、
    前記側壁部の合わせ面又は前記カバーの合わせ面に形成された溝部に嵌合されるパッキンと、
    前記箱本体の内部に前記側壁部に隣接して収納される弾性部材と、を備え、
    前記パッキンは、前記溝部よりも幅寸法が小さい縮幅部と、前記縮幅部の幅方向両側に向けて突出する突起を有し前記縮幅部よりも幅寸法が大きい拡幅部とを有し、前記縮幅部及び前記拡幅部が交互に配置され、
    前記拡幅部の前記弾性部材と近接する側の突起の端部が、平面視で前記弾性部材と重なっている、鉄道車両の電気接続箱。
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