JP2005298822A - 共重合性ポリアルキレングリコールマクロモノマー並びにそれらの製造法及び使用法 - Google Patents

共重合性ポリアルキレングリコールマクロモノマー並びにそれらの製造法及び使用法 Download PDF

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Abstract

【課題】 不飽和カルボン酸のα−アルコキシポリアルキレングリコールエステルと比較して加水分解に対してかなり安定しており、十分に良好な共重合性を有し、かつ必要に応じて、遊離基共重合の前に付加ポリマー、例えばポリウレタン中に配合可能な、遊離基共重合性ポリアルキレングリコールマクロモノマーの提供。
【解決手段】 α−アルコキシもしくはα−ジヒドロキシ基を有するΩ−(ジメチルイソプロペニルベンジルウレタン)ポリアルキレングリコール(式1)の製造法、並びにポリマーの分散及び架橋のために加水分解安定性マクロモノマーとしてそれらを使用する。
Figure 2005298822

[式中、AはC2〜C4アルキレンであり、mは5〜900の数であり、そしてRは、C1〜C20アルキル、C6〜C18アリール、またはジオキソラン環あるいはジオキサン環を含む基、または2個の水酸基を含む基]
【選択図】なし

Description

本発明は、α−アルコキシもしくはα−ジヒドロキシ基を有するΩ−(ジメチルイソプロペニルベンジルウレタン)ポリアルキレングリコール、並びにポリマーを分散、架橋させるための加水分解安定性のマクロモノマーとしてそれらを使用する方法に関する。
ポリアルキレングリコールは、通常は、以下の反応式に従って、開始剤としてアルコールを用いて、エポキシド(エチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシド)のアニオン性開環重合によって製造される(Ullmann Encyclopedia of Industrial Chemistry 5. ed VCH, ISBN 3-527-20100-9参照)。R'−OHがメタノールの場合は、α−メトキシ−Ω−ヒドロキシポリアルキレングリコールが生成する。
Figure 2005298822
ポリアルキレングリコールマクロモノマーは、そのポリエーテル鎖の他に、反応性の共重合性末端二重結合を含むポリアルキレングリコールである。これらは、多くの用途を有する、ポリアルキレングリコール側鎖を持つ所謂櫛状ポリマー(comb polymers)の製造に重要である。末端二重結合を有するこれらのポリアルキレングリコールマクロモノマーを製造するためには、WO00/012577によると、α−アルコキシ−Ω−ヒドロキシポリアルキレングリコールを、アクリル酸、メタクリル酸もしくは他の不飽和カルボン酸とのエステル化によって、対応するα−アルコキシポリアルキレングリコールエステルに転化する。これを、次いで他のモノマーと共重合させることができる。
この場合の欠点の一つは、α−アルコキシポリアルキレングリコールエステルマクロモノマーと、これの共重合の際に生ずる櫛状ポリマーが、双方とも、貯蔵中にエステルを加水分解して、α−アルコキシポリアルキレングリコール側鎖を解裂する傾向があることである。更に、アクリル酸及びメタクリル酸のα−アルコキシポリアルキレングリコールエステルはホモ重合する傾向があり、そのため、これらのエステルの製造及び貯蔵は困難であり、重合開始剤の存在下でしか可能ではない。
遊離基共重合性ポリアルキレングリコールマクロモノマーは、水性ポリウレタン分散液の製造及び次の架橋のためにも非常に重要である。しかし、この目的のためには、ポリアルキレングリコールマクロモノマーは、遊離基共重合性不飽和基の他に、ポリウレタン分散液中への配合を可能にする少なくとも一つの遊離のヒドロキシル基または第一アミノ基を含まなければならない。
それゆえ、本発明の課題の一つは、不飽和カルボン酸のα−アルコキシポリアルキレングリコールエステルと比較して加水分解に対してかなり安定しており、十分に良好な共重合性を有し、かつ必要に応じて、遊離基共重合の前に付加ポリマー、例えばポリウレタン中に配合可能な、遊離基共重合性ポリアルキレングリコールマクロモノマーを提供することであった。
それゆえ、本発明は、次式1
Figure 2005298822
[式中、
Aは、C2〜C4アルキレンであり、
mは、5〜900の整数であり、そして
Rは、C1〜C20アルキル、C6〜C18アリール、または*で示した原子価を介して式1中のアルコキシ基(A−O)の末端酸素原子に結合している次式2a、2b、2c、3a、3bもしくは3cの基であり、
Figure 2005298822
そしてAは、C3−またはC4−アルキレンのみからはならない]
で表される化合物を提供する。
更に本発明は、水中のオレフィン性不飽和化合物を式1の化合物と混合し、そして遊離基開始剤を加えることによって重合を開始させることによって、式1の化合物の存在下にオレフィン性不飽和化合物を遊離基重合することにより製造することができる水性分散液も提供する。
更に本発明は、水中のオレフィン性不飽和化合物を式1の化合物と遊離基重合することによって水性ポリマー分散液を製造するために、式1の化合物を使用する方法も提供する。同様に、式1の化合物は、乳化重合及び懸濁重合においてエマルションの安定化のために使用することができる。特に好ましくは、式1の化合物は、ポリウレタン分散液の製造に使用される。
(A−O)mで表されるアルコキシ鎖においては、アルコキシ単位の合計数は好ましくは5〜300、特に8〜300である。このアルコキシ鎖は、ホモポリマーであるか、または異なるアルコキシ単位の交互ブロックを有するブロックポリマー鎖であることができる。またこれは、アルコキシ単位のランダムシーケンスを有する鎖であることもできる。前記アルコキシ単位は、好ましくは、エトキシ単位のみであるか、またはエトキシ単位とプロポキシ単位の混合物のいずれかである。
好ましい態様の一つでは、−(A−O)m−Rは、次式のアルコキシ鎖である。
Figure 2005298822
[式中、
aは、0〜300、好ましくは0〜80の数であり、
bは、5〜300、好ましくは5〜200の数である]
更に別の好ましい態様の一つでは、−(A−O)m−は、8〜300個のエトキシ単位を有するエトキシ基である。
更に別の好ましい態様の一つでは、Rは、式2a、2b、3aまたは3bのグリセロールケタールまたはトリメチロールプロパンケタール/アセタール基である。
全ての態様の共通の特徴は、好ましくは基(A−O)の少なくとも50モル%、特に60〜100モル%が、エトキシ基であることである。
本発明の好ましい主題は、式2a、2b及び3a、3bに従う基Rを有する式1の化合物からケタールもしくはアセタール基の加水分解解裂によって生ずる次式4及び5の化合物である。記号A及びmは、式1について記載したものと同じ意味を有する。
Figure 2005298822
式1、4及び5で表される化合物は、以下に重合性マクロモノマーとも称する。
前記重合性マクロモノマーの製造法及び本発明による分散液の典型的な用途は、以下により詳しく説明し、かつ例に基づいて例示する。
前記重合性マクロモノマーは、α位置にアルコキシもしくはグリセリルケタール/アセタールまたはトリメチルプロパンケタール/アセタール基を含むΩ−モノヒドロキシ官能性ポリアルキレングリコールから、ウレタンの生成に関して従来公知の触媒の存在下にα,α−ジメチルメタ−イソプロペニルベンジルイソシアネート(式6)との化学量論的な反応によって製造される。式4及び5のジオール官能性マクロモノマーの場合には、ウレタン生成段階の後に、追加的に、α−位置グリセリルケタール/アセタールもしくはトリメチロールプロパンケタール/アセタール基からのケタール/アセタール基を加水分解により解裂させる。この際、この工程は、ウレタン結合の解裂を伴うことなく行われる。
Figure 2005298822
曇り点によって定義される重合性マクロモノマーの水中への溶解度、並びにそれらの親水化及び分散効果の程度は、アルキレンオキシド単位の比率及び数、好ましくはプロピレンオキシドに対するエチレンオキシドの比率及び数によって調節することができる。
本発明のマクロモノマーは、それら自体はホモ重合可能ではない。なぜならば、Ω位置α−メチルスチリル基は、アクリル酸もしくはメタクリル酸エステル基とは対照的に、ホモ重合性ではないからである(B. Vollmert, Grundriss der Makromolekularen Chemie [高分子化学の概要] volume I p. 55参照)。それゆえ、本発明のマクロモノマーは、貯蔵安定性である。
該重合性マクロモノマーとオレフィン性不飽和コモノマーとの遊離基開始共重合により、本発明のコポリマー分散液が生成される。該マクロモノマーと重合することができる適当なモノマーは、例えば次のものである。
− ビニルモノマー、例えばビニルアルコールのカルボン酸エステル、例えば、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、イソノナン酸のビニルエーテルもしくはイソデカン酸のビニルエーテル、スチレン、及びスチルベン、
− オレフィン性不飽和カルボン酸エステル、例えばアクリル酸エチル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸ヘキシル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸ヒドロキシエチル、及び対応するメタクリル酸エステル、
− オレフィン性不飽和カルボン酸、例えばアクリル酸、メタクリル酸及びイタコン酸、並びにそれらのナトリウム、カリウム及びアンモニウム塩、
− オレフィン性不飽和スルホン酸及びホスホン酸並びにそれらのアルカリ金属塩及びアンモニウム塩、例えばアクリルアミドメチルプロパンスルホン酸並びにそれのアルカリ金属またはアンモニウム、アルキルアンモニウムもしくはヒドロキシアルキルアンモニウム塩、アリルスルホン酸及びそれのアルカリ金属またはアンモニウム塩、アクリロイルオキシエチルホスホン酸並びにそれのアンモニウムまたはアルカリ金属塩、並びに対応するメタクリル酸誘導体、
− オレフィン性不飽和アミン、アンモニウム塩、ニトリル及びアミド、例えばジメチルアミノエチルアクリレート、アクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムハライド、アクリロニトリル、N−メタクリルアミド、N−エチルアクリルアミド、N−プロピルアクリルアミド、及び対応するメタクリル酸誘導体及びビニルメチルアセトアミド、
− オレフィン、例えばエチレン、プロピレン及びブテン、ペンテン、1,3−ブタジエン、及びクロロプレン、
− ビニルハライド、例えば塩化ビニル、塩化ビニリデン及びフッ化ビニリデン。
式4及び5のジオール官能性マクロモノマーの場合は、上記の共重合は、ポリウレタンに該マクロモノマーを混入してから、式4及び5のマクロモノマーをイソシアネート(例えば、トルエンジイソシアネート)及び、必要に応じて、ポリウレタンの製造に慣用の他のポリオールと重縮合することによって行うこともできる。
更に本発明は、式1、4及び5の上に定義したマクロモノマーをポリマー分散液の安定化に使用する方法にも関する。
この目的に関しては、式1、4及び5の化合物は、懸濁もしくは乳化重合にまたは水性ポリウレタン分散液の製造に乳化剤としてそれら単独で使用されるか、あるいは従来公知のアニオン性及び/または非イオン性界面活性剤との混合物として使用される。
慣用のアニオン性界面活性剤は、アルキル硫酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、アルキルスルホン酸ナトリウム、アルキルポリエチレングリコールエーテル硫酸ナトリウムもしくはアンモニウム、アルキルフェノールポリエチレングリコールエーテル硫酸ナトリウムもしくはアンモニウム、及びアルキルポリエチレングリコールエーテルリン酸モノ−、ジ−もしくはトリエステル及びこれらの混合物、並びにアルキルフェノールポリエチレングリコールエーテルリン酸モノ−、ジ−もしくはトリエステル及びこれらの混合物である。
本発明のマクロモノマーは、上記の他のコモノマーとの共重合の前と後のいずれにおいても、加水分解に対して非常に安定している。なぜならば、アクリル酸及びメタクリル酸に基づくマクロモノマーとは対照的に、共重合性α−メチルスチリル基がウレタン結合を介してポリアルコキシ鎖に結合しているからである。これは、一方では、水溶液として本発明のマクロモノマーを貯蔵することを可能にし、また他方では、本発明のマクロモノマーから製造されたポリマー分散液は、高められた温度において水の存在下でさえも安定しており、ポリアルコキシ側鎖を解裂しない。
以下の例は、本発明をより詳しく例示するものである。
例1
商業的に入手可能な500g/モルの分子量を有するα−メトキシ−Ω−ヒドロキシポリエチレングリコール(ヒドロキシル価:113mgKOH/g)250gを、減圧下に80℃で1時間乾燥する。次いで、窒素雰囲気下に、ジラウリン酸錫0.25g及びα,α−ジメチルメタ−イソプロペニルベンジルイソシアネート100.6gを加え、そしてこの混合物を120℃の温度で5時間攪拌した。80℃に冷却した後、水7gを加え、そしてこの混合物を更に1時間攪拌した。次いで、このサンプルをロータリーエバポレーターで減圧下に乾燥した。DIN53240に従い測定したヒドロキシル価は、反応後には2.3mgKOH/gに減少した。Kaufmann(DGF C−V11b法)によるヨウ素価は34.1gヨウ素/100gであった。H原子の比率を、1H−NMRによって測定した。このサンプルを、安定化剤を加えずに、70℃で8週間貯蔵した後に再び試験した。マクロモノマーの重合も加水分解も確認されなかった。
1H−NMRによって測定した貯蔵の前と後の官能基の比率を表1に示す。
Figure 2005298822
例2
α−メトキシ−Ω−ヒドロキシポリエチレングリコールの代わりに、510g/モルの分子量を有するα−ドデシル−Ω−ヒドロキシポリエチレングリコール(ドデシルアルコールエトキシレート)(ヒドロキシル価:110mgKOH/g)を使用したことを除き、例1と同様に行った。反応の結果、ヒドロキシル価は2mgKOH/gまで減少した。このサンプルを、1H−NMRによって試験した。このサンプルを、安定化剤を加えずに70℃で8週間貯蔵した後に再び試験した。マクロモノマーの重合も、加水分解も確認されなかった。1H−NMRによって測定した官能基の比率を表2に示す。
Figure 2005298822
例3
500g/モルの分子量を有する商業的に入手可能なα−メトキシ−Ω−ヒドロキシポリエチレングリコールの代わりに、4796g/モルの分子量を有する商業的に入手可能なα−メトキシ−Ω−ヒドロキシポリエチレングリコール(ヒドロキシル価:11.7mgKOH/g)287.6gを使用し、かつα,α−ジメチルメタ−イソプロペニルベンジルイソシアネートの量を12.1gに減少して当モル量の使用としたことを除き、例1と同様に行った。このサンプルを1H−NMRによって分析した。反応後のヒドロキシル価は1.5mgKOH/gであった。ヨウ素価は、5.3gヨウ素/100gであった。
このサンプルを、安定化剤を加えずに70℃で8週間貯蔵した後に再び試験した。マクロモノマーの重合も、加水分解も確認されなかった。
1H−HMRによって測定した貯蔵前と後の官能基の比率を表3に示す。
Figure 2005298822
例4
500g/モルの分子量を有する商業的に入手可能なα−メトキシ−Ω−ヒドロキシポリエチレングリコールの代わりに、1396g/モルの分子量及び以下の構造、すなわち:
CH3-O-(CH2CHCH3-O)5- (CH2CH2O)25OH
を有するα−メトキシ−Ω−ヒドロキシポリプロピレングリコール−ポリエチレングリコールブロックコポリマー(ヒドロキシル価: 40.2mgKOH/g)279.1gを使用し、かつα,α−ジメチルメタ−イソプロペニルベンジルイソシアネートの量を40.24gに調節して当モル量の使用としたことを除き、例1と同様に行った。このサンプルを、1H−NMRで分析した。反応後のヒドロキシル価は1.9mgKOH/gであり、ヨウ素価は14.8gヨウ素/100gであった。これは、二重結合当たり1709g/モルの分子量の相当する。この生成物は、水中で28℃の曇り点を有する。
前記サンプルを、安定化剤を加えずに、70℃で8週間貯蔵した後に再び試験した。マクロモノマーの重合も、加水分解も確認されなかった。
1H−NMRで測定した貯蔵の前と後の官能基の比率を表4に示す。
Figure 2005298822
例5
500g/モルの分子量を有する商業的に入手可能なα−メトキシ−Ω−ヒドロキシポリエチレングリコールの代わりに、1345g/モルの分子量及び以下の構造、すなわち
Figure 2005298822
[式中、n=27]
を有するα−(1,2−O−イソプロピリデングリセロール)−Ω−ヒドロキシポリエチレングリコール(ヒドロキシル価: 41.7mgKOH/g)336.25gを使用し、そしてα,α−ジメチルメタ−イソプロペニルベンジルイソシアネートの量を50.25gに調節して当モル量の使用としたことを除き、例1と同様に行った。このサンプルを、1H−NMRで分析した。反応後のヒドロキシル価は2.1mgKOH/gであった。
このサンプルを、安定化剤を添加せずに70℃で8週間貯蔵した後に再び試験した。マクロモノマーの重合も、加水分解も確認されなかった。
1H−NMRで測定した貯蔵の前と後の官能基の比率を表5に示す。
Figure 2005298822
例6
ケタールの解裂:
例6の反応生成物100gを、水35g及びリン酸2gで溶解し、そして2時間80℃で攪拌した。次いでこの混合物を減圧下に脱水し、そして得られた生成物を希水酸化ナトリウム溶液でpH6〜7に中和し、再び減圧下に脱水し、そして濾過した。
得られた生成物は、以下の構造、すなわち
Figure 2005298822
[n=23]
に一致し、86mgKOH/gのOH価及び17.4gヨウ素/100gのヨウ素価を有した。

Claims (15)

  1. 次式1で表される化合物。
    Figure 2005298822
    [式中、
    Aは、C2〜C4アルキレンであり、
    mは、5〜900の整数であり、そして
    Rは、C1〜C20アルキル、C6〜C18アリール、または*で示される原子価を介して式1中のアルコキシ基(A−O)の末端酸素原子に結合した以下の式2a、2b、2c、3a、3bまたは3c、すなわち、
    Figure 2005298822
    で表される基であり、そして
    Aは、C3−もしくはC4−アルキレンのみからはならない]
  2. 次式4で表される化合物。
    Figure 2005298822
    [式中、AはC2〜C4アルキレン基であり、そしてmは5〜900の整数であり、但し、Aは、C3−もしくはC4−アルキレンのみからはならない]
  3. 次式5で表される化合物。
    Figure 2005298822
    [式中、AはC2〜C4アルキレン基であり、そしてmは5〜900の整数であり、但し、AはC3−もしくはC4−アルキレンのみからはならない]
  4. −(A−O)m−単位の少なくとも50モル%がエトキシ単位である、請求項1〜3のいずれか一つの化合物。
  5. 水中のオレフィン性不飽和化合物を、式1、4もしくは5の化合物と混合し、そして遊離基開始剤を加えて重合を開始させることによって、前記式1、4もしくは5の化合物の存在下にオレフィン性不飽和化合物の遊離基重合により製造可能な水性分散液。
  6. 式1、4もしくは5の化合物が水中で少なくとも20℃の曇り点を有する、請求項5の水性分散液。
  7. RがC1〜C20アルキルである、請求項5または6の水性分散液。
  8. Rがグリセロールもしくはトリメチロールプロパンのケタールである、請求項5または6の水性分散液。
  9. Rが次式で表されるものであり、そして式1、4もしくは5中のアルコキシ基(A−O)との結合が*で示される原子価を介して為される、請求項5または6の水性分散液。
    Figure 2005298822
  10. −(A−O)m−が、エトキシ基を少なくとも50モル%の割合で含む混合アルコキシ基である、請求項5〜9のいずれか一つの水性分散液。
  11. −(A−O)m−が、次式で表されるアルキレンオキシドブロックポリマーである、請求項5〜10のいずれか一つの水性分散液。
    Figure 2005298822
    [式中、
    aは、0〜300、好ましくは0〜80の数であり、
    bは、5〜300、好ましくは5〜200の数である]
  12. −(A−O)m−が、8〜240個のエトキシ単位を有するエトキシ鎖である、請求項5〜9のいずれか一つの水性分散液。
  13. 水中のオレフィン性不飽和化合物を式1、4もしくは5の化合物と遊離基重合することによって水性ポリマー分散液を製造するために、式1の化合物を使用する方法。
  14. 乳化重合もしくは懸濁重合においてエマルション安定化のための添加剤として、請求項1、4もしくは5の化合物を使用する方法。
  15. 水性ポリウレタン分散液を製造するために、式1、4もしくは5の化合物を使用する方法。
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