JP2005298744A - インク組成物、インクジェット記録用インク及びインクジェット記録方法 - Google Patents

インク組成物、インクジェット記録用インク及びインクジェット記録方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2005298744A
JP2005298744A JP2004119772A JP2004119772A JP2005298744A JP 2005298744 A JP2005298744 A JP 2005298744A JP 2004119772 A JP2004119772 A JP 2004119772A JP 2004119772 A JP2004119772 A JP 2004119772A JP 2005298744 A JP2005298744 A JP 2005298744A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
ink
carbon atoms
ink composition
general formula
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004119772A
Other languages
English (en)
Inventor
Manabu Ogawa
学 小川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP2004119772A priority Critical patent/JP2005298744A/ja
Publication of JP2005298744A publication Critical patent/JP2005298744A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
  • Ink Jet (AREA)

Abstract

【課題】 吐出安定性、色相が良好で保存性に優れた高画質を与えるインクおよびインクジェット記録方法を提供する事。さらに高湿条件下で滲み性、耐水性にすぐれたインクジェット記録用インクを提供すること。
【解決手段】 下記一般式(I)で示される化合物を含有するインク組成物。 一般式(I)HO−L1−(B−O)X−(A−O)Y−(B’−O)Z−L2−H 一般式(I)において Aは炭素数2以上のアルキレン基を表す。B、B’は炭素数3以上のアルキレン基を表す X、Y、Zはそれぞれ1以上の整数である。L1、L2はそれぞれ重合度0以上のアルキレンオキサイド重合体ブロックであり、アルキレン基は1種類であっても2種類以上でも良い。但し、炭素数は、A<B、A<B’である。
【選択図】 なし

Description

本発明は吐出安定性が高く、得られる画像の色相に優れ、過酷な条件化での画像保存性に優れるインクジェット記録用インク及びインクジェット記録方法に関する。
近年、コンピューターの普及に伴い、インクジェットプリンターがオフィスだけでなく家庭で紙、フィルム、布等に印字するために広く利用されている。
インクジェット記録方法には、ピエゾ素子により圧力を加えて液滴を吐出させる方式、熱によりインク中に気泡を発生させて液滴を吐出させる方式、超音波を用いた方式、あるいは静電力により液滴を吸引吐出させる方式がある。これらのインクジェット記録用インク組成物としては、水性インク、油性インク、あるいは固体(溶融型)インクが用いられる。これらのインクのうち、製造、取り扱い性・臭気・安全性等の点から水性インクが主流となっている。
これらのインクジェット記録用インクに用いられる着色剤に対しては、溶剤に対する溶解性が高いこと、高濃度記録が可能であること、色相が良好であること、光、熱、空気、水や薬品に対する堅牢性に優れていること、受像材料に対して定着性が良く滲みにくいこと、インクとしての保存性に優れていること、毒性がないこと、純度が高いこと、さらには、安価に入手できることが要求されている。しかしながら、これらの要求を高いレベルで満たす着色剤を捜し求めることは、極めて難しい。既にインクジェット用として様々な染料や顔料が提案され、実際に使用されているが、未だに全ての要求を満足する着色剤は、発見されていないのが現状である。カラーインデックス(C.I.)番号が付与されているような、従来からよく知られている染料や顔料では、インクジェット記録用インクに要求される色相や堅牢性を両立させることは難しい。
一方で、インクを調液する際にインク中の微小な気泡の除去が重要となる。インク中の微小な気泡の除去が不十分であると、インクジェットヘッドでのインク詰り等、吐出安定性が損なわれるという問題がある。インクへの物性調整及び紙への浸透性向上、また耐水性向上等の目的でインク中に界面活性剤を添加することが良く行われるが、この場合界面活性剤が気泡発生の要因の一つとなり、気泡除去の問題がより重要となる。
特開2003−292849号公報
従って、本発明が解決しようとする課題は、吐出安定性が良好で(インクの泡立ちが少なく、泡による不吐出に強い)、得られた画像の色相が良好で、保存性に優れた、高画質の画像を与えるインク(好ましくはインクジェット記録用インク)およびインクジェット記録方法を提供することにある。さらに高湿条件化での滲みおよび耐水性に優れた画像の形成が可能なインクジェット記録用インクおよびインクジェット記録方法を提供することである。
本発明の上記目的は、下記の手段によって達成される。
(1) 下記一般式(I)で示される化合物を含有することを特徴とするインク組成物。
一般式(I)
HO−L1−(B−O)X−(A−O)Y−(B’−O)Z−L2−H
一般式(I)において Aは炭素数2以上のアルキレン基を表す。B、B’は炭素数3以上のアルキレン基を表す X、Y、Zはそれぞれ1以上の整数である。L1、L2はそれぞれ重合度0以上のアルキレンオキサイド重合体ブロックであり、アルキレン基は1種類であっても2種類以上でも良い。但し、炭素数は、A<B、A<B’である。
上記のインク組成物を用いるインクセット(好ましくはインクジェット記録用)が好ましい。
(2) 一般式(I)で示される化合物が下記一般式(II)で示される化合物であることを特徴とする(1)記載のインク組成物。
一般式(II)
HO−(P−O)X−(E−O)Y−(P−O)Z−H
一般式(II)において、Pはプロピレン基を表し、Eはエチレン基を表す。
X、Y、Zはそれぞれ1以上の整数を表す。好ましくは、エチレンオキサイド(E−O)の含有率が10〜80質量%である。
(3) さらに着色剤(好ましくは更に水及び/又は水混和性有機溶剤)を含有することを特徴とする(1)または(2)記載のインク組成物。上記着色剤は好ましくは水性媒体中に存在しうるもので、より好ましくは水溶性染料である。
(4) 一般式(I)または(II)で示される化合物の重量平均分子量が10000以下であることを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載のインク組成物。
(5) 一般式(I)または(II)で示される化合物の含有量が、インク組成物中0.001〜5質量%であることを特徴とする(1)〜(4)のいずれかに記載のインク組成物。
(6) 着色剤が、少なくとも1つのスルフォン酸基を有する染料であることを特徴とする、(1)〜(5)のいずれかに記載のインク組成物。
(7) 着色剤が、少なくとも1つのヘテロ環基を有する染料であることを特徴とする、(1)〜(6)のいずれかに記載のインク組成物。
(8) 着色剤の少なくとも1つが、酸化電位が1.0V(vs SEC)よりも貴である染料であることを特徴とする、(1)〜(7)のいずれかに記載のインク組成物。
(9) 更にベタイン化合物を含有することを特徴とする、(1)〜(8)のいずれかに記載のインク組成物。
(10) 該ベタイン化合物がベタイン系界面活性剤であることを特徴とする(9)に記載のインク組成物。
(11) 該ベタイン化合物が下記一般式(III)で表されることを特徴とする(9)又は(10)に記載のインク組成物。
一般式(III)
(R)p-N-[L3-(COOM)q]r
一般式(III)において、Rは、水素原子、アルキル基、アリール基、複素環基を表す。L3は2価以上の連結基を表す。Mは水素原子、アルカリ金属原子、アンモニウム基、プロトン化された有機アミンもしくは含窒素複素環基、4級アンモニウムイオン基を表し、式中のN原子からなるアンモニウムイオンの対イオンとなる場合は、カチオンとして存在しない基を表す。qは1以上の整数を表し、rは1以上4以下の整数を表す。pは0以上4以下の整数を表し、p+rは3もしくは4である。p+rが4である場合はN原子はアンモニウム原子(=N+=)となる。qが2以上の時はCOOMは同じでも異なっていてもよい。rが2以上の時はL3−(COOM)qは同じでも異なっていてもよい。pが2以上の時はRは同じでも異なっていてもよい。
(12) (1)〜(11)のいずれかに記載のインク組成物を用いることを特徴とするインクジェット記録用インク。
(13) (12)に記載のインクジェット記録用インクを用いることを特徴とするインクジェット記録方法。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明のインク組成物は、前記一般式(I)で示される化合物を含有することを特徴とする。着色剤、水、水混和性有機溶剤を含有することが好ましく、更にベタイン化合物を含有することがより好ましい。前記のインク組成物はインクジェット記録用インク又はインクジェット記録方法に用いられことが好ましい。本発明において、上記一般式(I)で示される化合物は消泡剤として作用する。
インクジェット記録用インクに使用出来る消泡剤としては、メタノール、エタノール、ブタノール、オクタノール等のアルコール類、ジ−t−アミルフェノキシエタノール、3−ヘプチルセロソルブ、ノニルセロソルブ、3−ヘプチルカルビトール等のエーテル類、ステアリン酸イソアミル、コハク酸ジエステル、ジエチレングリコールジステアレート、オキシエチレンソルビタンモノラウリル酸エステル等の脂肪酸エステル類、ステアリン酸アルミニウム、オレイン酸カリウム等の金属石鹸、シリコンオイル、シリコンエマルジョン、有機変性シリコンオイル等のシリコン類、燐酸エステル類、及びノニオン性界面活性類等が挙げられる。これらの内でノニオン性界面活性剤類が、その効果、及びインクへの悪影響が無いという点で、最も好ましい。
前記一般式(I)で示される化合物はアルキレンオキシドのブロック共重合体である。アルキレンオキシドとしては、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシド、スチレンオキシド、シクロヘキセンオキシド、エピクロロヒドリン、エピブロモヒドリン、メチルグリシジルエーテル、アリルグリシジルエーテル、またはフェニルグリシジルエーテル等が挙げられる。これらの内の2種類以上が用いられる。
これらのアルキレンオキシドの内、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシド、またはスチレンオキシドが好ましい。
更に一般式(I)で示されるブロック共重合体の特徴は、分子量(炭素数)の小さいアルキレンオキシドが、分子量の高いアルキレンオキシドにより挟まれた構造を有していることである。係る共重合体を用いることにより、インクの抑泡性、消泡性に優れ、且つインクの物性および保存安定性に悪影響を与えず、また形成される画像の品質および画像保存性に対する悪影響がないことが分かった。
一般式(I)で示されるアルキレンオキシドのブロック共重合体は、出発物質として下記の如き活性水素含有物質を使用し、これにアルキレンオキシドを付加(開環)重合させて得られる。
活性水素含有物質としては、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール等の2価アルコール類が挙げられる。
第一工程として、これらの出発物質を、塩基または酸触媒の存在下で、アルキレンオキシド化合物と反応させることにより第1重合ブロックを形成し、次いで第二工程において第一工程の生成物を、同じ又は異なる触媒の存在下で、第一工程とは異なるアルキレンオキシド化合物と反応させて第二重合ブロックを付加する。同様の工程によりアルキレンオキシド重合ブロックを付加することにより、一般式(I)に示す化合物を製造することが出来る。
これらの反応工程は、一般的に高温で実施される。それぞれの工程で、異なる触媒が使用されても良く、また同じ触媒が使用されても良い。適切な塩基触媒の例としては、水酸化ナトリウム又はカリウム、ナトリウムメトキシド、及びナトリウムエトキシド等が挙げられる。適切な酸触媒の例としては、三フッ化ホウ素、ジエチルエーテル三フッ化ホウ素付加物の様なエーテル三フッ化ホウ素化合物、及びトリエチロキソニウム、四フッ化ホウ素等が挙げられる。
触媒残留物はイオン交換樹脂、又は中和により除去することが出来る。
このアルキレンオキシドのブロック共重合体の分子量は10000以下が好ましく、8000以下がさらに好ましい。分子量が10000を超えるとインクへの溶解性が低下し、インクの保存安定性等に悪影響を及ぼす。また添加量は、0.001〜5質量%が好ましく、0.005〜3質量%がさらに好ましい。添加量が、少なすぎる場合は、インクの抑泡性能、消泡性能が劣り、多すぎる場合は、インクへの溶解性が低下しインクの保存安定性等に悪影響を及ぼす。
このアルキレンオキシドのブロック共重合体の内、下記一般式(II)で示される、エチレンオキシド重合体部分(E−O)Yがプロピレンオキシド重合体部分(P−O)Xと(P−O)Zにより挟まれた構造が、インクの抑泡性、消泡性、および保存安定性に更に優れることが分かった。
一般式(II)
HO−(P−O)X−(E−O)Y−(P−O)Z−H
一般式(II)において、Pはプロピレン基を表す(P−Oはプロピレンオキシドを表す)。Eはエチレン基を表す(E−Oはエチレンオキシドを表す)。 X、Y、Zはそれぞれ1以上の整数である。
一般式(I)又は一般式(II)で示されるブロック共重合体の重量平均分子量は10000以下が好ましく、8000以下がさらに好ましい。分子量が10000を超えるとインクへの溶解性が低下し、インクの保存安定性等に悪影響を及ぼす。エチレンオキシドの含有率は10〜80質量%が好ましく、10〜50質量%が更に好ましい。エチレンオキシドの含有率が少なすぎる場合は、インクへの溶解性が低下しインクの保存安定性等に悪影響を及し、多すぎる場合は抑泡性能、消泡性能が劣る。
また添加量は、0.001〜5質量%が好ましく、0.005〜3質量%がさらに好ましい。添加量が、少なすぎる場合は、インクの抑泡性能、消泡性能が劣り、多すぎる場合は、インクへの溶解性が低下しインクの保存安定性等に悪影響を及ぼす。
本発明のブロック共重合体はアルキレンオキシドの組合せ例として下記のものが挙げられる。
HO-(EO)a-(PO)b-(EO)c-(PO)d-(EO)e-H
HO-(EO)a-(PO)b-(EO)c-(PO)d-(BO)e-H
HO-(BO)a-(PO)b-(EO)c-(PO)d-(BO)e-H
HO-(EO)a-(PO)b-(EO)c-(BO)d-(EO)e-H
HO-(EO)a-(PO)b-(EO)c-(BO)d-(PO)e-H
HO-(BO)a-(PO)b-(EO)c-(BO)d-(PO)e-H
HO-(EO)a-(BO)b-(EO)c-(BO)d-(EO)e-H
HO-(EO)a-(BO)b-(EO)c-(BO)d-(PO)e-H
HO-(PO)a-(BO)b-(EO)c-(BO)d-(PO)e-H
HO-(EO)a-(BO)b-(PO)c-(BO)d-(EO)e-H
HO-(EO)a-(BO)b-(PO)c-(BO)d-(PO)e-H
HO-(BO)a-(PO)b-(PO)c-(BO)d-(PO)e-H
HO-(EO)a-(PO)b-(EO)c-(PO)d-(EO)e-H
HO-(EO)a-(PO)b-(EO)c-(PO)d-(BO)e-H
HO-(BO)a-(PO)b-(EO)c-(PO)d-(BO)e-H
HO-(EO)a-(PO)b-(EO)c-(BO)d-H
HO-(PO)a-(EO)b-(BO)c-(EO)d-H
HO-(PO)a-(EO)b-(BO)c-(PO)d-H
HO-(BO)a-(PO)b-(EO)c-(BO)d-H
HO-(BO)a-(EO)b-(BO)c-(EO)d-H
HO-(BO)a-(EO)b-(BO)c-(PO)d-H
HO-(EO)a-(BO)b-(PO)c-(BO)d-H
HO-(BO)a-(PO)b-(BO)c-(PO)d-H
HO-(PO)a-(EO)b-(PO)c-H
HO-(PO)a-(EO)b-(BO)c-H
HO-(BO)a-(EO)b-(BO)c-H
HO-(BO)a-(PO)b-(BO)c-H
上記中、EOはエチレンオキシド、POはプロピレンオキシド、BOはブチレンオキシドを表す。上記のa、b、c、d、eは分子量の好ましい範囲内の数値を選ぶことが出来る。a+b+c+d+eの値が30〜200、好ましくは40〜150の範囲で、分子量が10000以下である。
具体的な例を下記に記載する。
E−1: HO-(CH3CHCH2O)m-(CH2CH2O)n-(CH3CHCH2O)m'-H
m+n+m’=60、n:15
E−2: HO-(CH3CHCH2O)m-(CH2CH2O)n-(CH2CH(CH3)O)m'-H
m+n+m’=50、n:25
E−3: HO-(CH3CHCH2O)m-(CH2CH2O)n-(CH3CHCH2O)m'-H
m+n+m’=55、n:15
E−4: HO-(CH3CHCH2O)m-(CH2CH2O)n-(CH3CHCH2CH2O)m'-H
m+n+m’=71、n:15
E−5: HO-(CH3CHCH2CH2O)m-(CH2CH2O)n-(CH3CHCH2CH2O)m'-H
m+n+m’=140、n:72
E−6: HO-(CH3CHCH2CH2O)m-(CH2CH2CH2O)n-(CH3CHCH2CH2O)m'-H
m+n+m’=140、n:80
E−7:HO-(CH2CH2O)n'-(CH3CHCH2O)m-(CH2CH2O)n-(CH3CHCH2O)m'-(CH2CH2O)n''-H
m+m’=50、n:15、n’+n’’=20
上記のn等の値は実際には、分布巾を持ち、その分布の平均値である。
更に、上記一般式(II)で示される、エチレンオキシド・プロピレンオキシドのブロック共重合体の具体的な例としては、BASF社製のPluronic RPE 1720、RPE 1740、RPE2035、RPE2510、RPE 2520、RPE2525、RPE 3110、10R5、10R8、12R8、17R1、17R2、17R4、17R8、22R4、25R1、25R2、25R4、25R5、25R8、31R1、31R2、31R4等が挙げられる。
本発明の消泡剤は単独で用いても良いし、又本発明の消泡剤を複数種使用しても良い。更に、本発明の消泡剤と前掲の消泡剤とを併用しても良い。
本発明のインク組成物は本発明の化合物以外に、着色剤(好ましくは染料)、水、水混和性有機溶剤を含むことが好ましく、更にベタイン化合物(好ましくはベタイン系界面活性剤)を含むことが好ましい。
本発明で使用するベタイン化合物とは、分子中にカチオン性の部位とアニオン性の部位を両方とも有する化合物であり、ベタイン系界面活性剤とは、分子中にカチオン性の部位とアニオン性の部位を両方とも有し、かつ界面活性を有する化合物である。カチオン性の部位としてはアミン性の窒素原子、ヘテロ芳香族環の窒素原子、リン原子などを挙げることができる。この中で好ましくはアミン性の窒素原子もしくはヘテロ芳香族環の窒素原子である。中でも特に第4級の窒素原子であることが好ましい。アニオン性の部位としては、水酸基、チオ基、スルホンアミド基、スルホ基、カルボキシル基、イミド基、リン酸基、ホスホン酸基などを挙げることができる。この中でも特にカルボキシル基、スルホ基が好ましい。ベタイン化合物としての荷電は、カチオン、アニオン、中性のいずれでもよいが、好ましくは中性である。
中でも本発明に用いるベタイン化合物は、前記一般式(III)で表される化合物であることが好ましい。
一般式(III)中、Rは、水素原子、アルキル基、アリール基、複素環基を表す。L3は2価以上の連結基を表す。Mは水素原子、アルカリ金属原子、アンモニウム基、プロトン化された有機アミンもしくは含窒素複素環基、4級アンモニウムイオン基を表し、式中のN原子からなるアンモニウムイオンの対イオンとなる場合は、カチオンとして存在しない基を表す。qは1以上の整数を表し、rは1以上4以下の整数を表す。pは0以上4以下の整数を表し、p+rは3もしくは4である。p+rが4である場合はN原子はアンモニウム原子(=N+=)となる。mが2以上の時はL3は同じでも異なっていてもよい。qが2以上の時はCOOMは同じでも異なっていてもよい。rが2以上の時はL3−(COOM)qは同じでも異なっていてもよい。pが2以上の時はRは同じでも異なっていてもよい。
さらに、本発明に使用するベタイン系界面活性剤としては、特に下記一般式(III-1)または一般式(III-2)で表される化合物が好ましく用いられる。
一般式(III-1)
Figure 2005298744
式中、R1B〜R3Bはアルキル基(置換されていてもよい。好ましくは炭素数1ないし20の基である。例えばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ヘキシル基、オクチル基、ドデシル基、セチル基、ステアリル基、オレイル基など)、アリール基(置換されていてもよい。好ましくは炭素数6ないし20の基である。例えばフェニル基、トリル基、キシリル基、ナフチル基、クミル基、ドデシルフェニル基など)、複素環基(置換されていてもよい。好ましくは炭素数2ないし20の基である。例えば、ピリジル基、キノリル基など)。を表し、それぞれが互いに連結して環状構造を形成してもよい。この中で特に好ましくはアルキル基である。L4は2価の連結基を表す。この例としては、アルキレン基、アリーレン基を基本的な構成単位として含む2価の連結基が好ましい。連結主鎖部に酸素原子、硫黄原子、窒素原子などのヘテロ原子を含有してもよい。R1B〜R3BもしくはL4には種々の置換基が置換可能である。例えばアルキル基(好ましくは炭素数1〜20、より好ましくは炭素数1〜12、特に好ましくは炭素数1〜8であり、例えばメチル、エチル、iso−プロピル、tert−ブチル、n−オクチル、n−デシル、n−ヘキサデシル、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル等が挙げられる。)、アルケニル基(好ましくは炭素数2〜20、より好ましくは炭素数2〜12、特に好ましくは炭素数2〜8であり、例えばビニル、アリル、2−ブテニル、3−ペンテニル等が挙げられる。)、アルキニル基(好ましくは炭素数2〜20、より好ましくは炭素数2〜12、特に好ましくは炭素数2〜8であり、例えばプロパルギル、3−ペンチニル等が挙げられる。)、アリール基(好ましくは炭素数6〜30、より好ましくは炭素数6〜20、特に好ましくは炭素数6〜12であり、例えばフェニル、p−メチルフェニル、ナフチル等が挙げられる。)、アミノ基(好ましくは炭素数0〜20、より好ましくは炭素数0〜12、特に好ましくは炭素数0〜6であり、例えばアミノ、メチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ジフェニルアミノ、ジベンジルアミノ等が挙げられる。)、アルコキシ基(好ましくは炭素数1〜20、より好ましくは炭素数1〜12、特に好ましくは炭素数1〜8であり、例えばメトキシ、エトキシ、ブトキシ等が挙げられる。)、アリールオキシ基(好ましくは炭素数6〜20、より好ましくは炭素数6〜16、特に好ましくは炭素数6〜12であり、例えばフェニルオキシ、2−ナフチルオキシ等が挙げられる。)、アシル基(好ましくは炭素数1〜20、より好ましくは炭素数1〜16、特に好ましくは炭素数1〜12であり、例えばアセチル、ベンゾイル、ホルミル、ピバロイル等が挙げられる。)、アルコキシカルボニル基(好ましくは炭素数2〜20、より好ましくは炭素数2〜16、特に好ましくは炭素数2〜12であり、例えばメトキシカルボニル、エトキシカルボニル等が挙げられる。)、アリールオキシカルボニル基(好ましくは炭素数7〜20、より好ましくは炭素数7〜16、特に好ましくは炭素数7〜10であり、例えばフェニルオキシカルボニルなどが挙げられる。)、アシルオキシ基(好ましくは炭素数2〜20、より好ましくは炭素数2〜16、特に好ましくは炭素数2〜10であり、例えばアセトキシ、ベンゾイルオキシ等が挙げられる。)、アシルアミノ基(好ましくは炭素数2〜20、より好ましくは炭素数2〜16、特に好ましくは炭素数2〜10であり、例えばアセチルアミノ、ベンゾイルアミノ等が挙げられる。)、アルコキシカルボニルアミノ基(好ましくは炭素数2〜20、より好ましくは炭素数2〜16、特に好ましくは炭素数2〜12であり、例えばメトキシカルボニルアミノ等が挙げられる。)、アリールオキシカルボニルアミノ基(好ましくは炭素数7〜20、より好ましくは炭素数7〜16、特に好ましくは炭素数7〜12であり、例えばフェニルオキシカルボニルアミノ等が挙げられる。)、スルホニルアミノ基(好ましくは炭素数1〜20、より好ましくは炭素数1〜16、特に好ましくは炭素数1〜12であり、例えばメタンスルホニルアミノ、ベンゼンスルホニルアミノ等が挙げられる。)、スルファモイル基(好ましくは炭素数0〜20、より好ましくは炭素数0〜16、特に好ましくは炭素数0〜12であり、例えばスルファモイル、メチルスルファモイル、ジメチルスルファモイル、フェニルスルファモイル等が挙げられる。)、カルバモイル基(好ましくは炭素数1〜20、より好ましくは炭素数1〜16、特に好ましくは炭素数1〜12であり、例えばカルバモイル、メチルカルバモイル、ジエチルカルバモイル、フェニルカルバモイル等が挙げられる。)、アルキルチオ基(好ましくは炭素数1〜20、より好ましくは炭素数1〜16、特に好ましくは炭素数1〜12であり、例えばメチルチオ、エチルチオ等が挙げられる。)、アリールチオ基(好ましくは炭素数6〜20、より好ましくは炭素数6〜16、特に好ましくは炭素数6〜12であり、例えばフェニルチオ等が挙げられる。)、スルホニル基(好ましくは炭素数1〜20、より好ましくは炭素数1〜16、特に好ましくは炭素数1〜12であり、例えばメシル、トシル等が挙げられる。)、スルフィニル基(好ましくは炭素数1〜20、より好ましくは炭素数1〜16、特に好ましくは炭素数1〜12であり、例えばメタンスルフィニル、ベンゼンスルフィニル等が挙げられる。)、ウレイド基(好ましくは炭素数1〜20、より好ましくは炭素数1〜16、特に好ましくは炭素数1〜12であり、例えばウレイド、メチルウレイド、フェニルウレイド等が挙げられる。)、リン酸アミド基(好ましくは炭素数1〜20、より好ましくは炭素数1〜16、特に好ましくは炭素数1〜12であり、例えばジエチルリン酸アミド、フェニルリン酸アミド等が挙げられる。)、ヒドロキシ基、メルカプト基、ハロゲン原子(例えばフッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子)、シアノ基、スルホ基、カルボキシル基、ニトロ基、ヒドロキサム酸基、スルフィノ基、ヒドラジノ基、イミノ基、複素環基(好ましくは炭素数1〜30、より好ましくは炭素数1〜12であり、ヘテロ原子としては、例えば窒素原子、酸素原子、硫黄原子を含むものであり具体的には例えばイミダゾリル、ピリジル、キノリル、フリル、チエニル、ピペリジル、モルホリノ、ベンゾオキサゾリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾチアゾリル、カルバゾリル、アゼピニル等が挙げられる。)、シリル基(好ましくは炭素数3〜40、より好ましくは炭素数3〜30、特に好ましくは炭素数3〜24であり、例えばトリメチルシリル、トリフェニルシリル等が挙げられる。)等が挙げられる。これらの置換基は更に置換されても良い。また置換基が二つ以上ある場合は、同一でも異なっていても良い。
また、可能な場合には互いに連結して環を形成していても良い。また、R1B〜R3BもしくはL4を介して、ベタイン構造が複数含まれていてもよい。
本発明で使用するベタイン系界面活性剤においては、R1B〜R3BもしくはL4中の少なくとも1つに、炭素数8以上の基を含有する。中でも特に、R1B〜R3Bに長鎖アルキル基が含有されるものが好ましい。
一般式(III-2)
(R)p1−N−[L3−(COOM1qr1
式中、R、L3、qは一般式(III)におけると同義である。p1は0以上3以下の整数を表し、r1は1以上3以下の整数を表す。M1 はアルカリ金属カチオンまたは水素原子である。但し、p1+r1は3である。p1が2以上の時はRは同じでも異なっていてもよい。r1が2以上の時はL3−(COOM1qは同じでも異なっていてもよい。
一般式(III)及び一般式(III-2)について以下に説明する。
式中、Rはアルキル基(置換されていてもよい。好ましくは炭素数1ないし20の基である。例えばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ヘキシル基、オクチル基、ドデシル基、セチル基、ステアリル基、オレイル基など)、アリール基(置換されていてもよい。好ましくは炭素数6ないし20の基である。例えばフェニル基、トリル基、キシリル基、ナフチル基、クミル基、ドデシルフェニル基など)、複素環基(置換されていてもよい。好ましくは炭素数2ないし20の基である。例えばピリジル基、キノリル基など)を表し、それぞれが互いに連結して環状構造を形成してもよい。この中で特に好ましくはアルキル基である。
3はそれぞれ2価以上の連結基を表す。この例としては、アルキレン基、アリーレン基等を基本的な構成単位として含む2価以上の連結基が好ましい。連結主鎖部に酸素原子、硫黄原子、窒素原子などのヘテロ原子を含有してもよい。
R、L3には種々の置換基が置換可能である。例えばアルキル基(好ましくは炭素数1〜20、より好ましくは炭素数1〜12、特に好ましくは炭素数1〜8であり、例えばメチル、エチル、iso−プロピル、tert−ブチル、n−オクチル、n−デシル、n−ヘキサデシル、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル等が挙げられる。)、アルケニル基(好ましくは炭素数2〜20、より好ましくは炭素数2〜12、特に好ましくは炭素数2〜8であり、例えばビニル、アリル、2−ブテニル、3−ペンテニル等が挙げられる。)、アルキニル基(好ましくは炭素数2〜20、より好ましくは炭素数2〜12、特に好ましくは炭素数2〜8であり、例えばプロパルギル、3−ペンチニル等が挙げられる。)、アリール基(好ましくは炭素数6〜30、より好ましくは炭素数6〜20、特に好ましくは炭素数6〜12であり、例えばフェニル、p−メチルフェニル、ナフチル等が挙げられる。)、アミノ基(好ましくは炭素数0〜20、より好ましくは炭素数0〜12、特に好ましくは炭素数0〜6であり、例えばアミノ、メチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ジフェニルアミノ、ジベンジルアミノ等が挙げられる。)、アルコキシ基(好ましくは炭素数1〜20、より好ましくは炭素数1〜12、特に好ましくは炭素数1〜8であり、例えばメトキシ、エトキシ、ブトキシ等が挙げられる。)、アリールオキシ基(好ましくは炭素数6〜20、より好ましくは炭素数6〜16、特に好ましくは炭素数6〜12であり、例えばフェニルオキシ、2−ナフチルオキシ等が挙げられる。)、アシル基(好ましくは炭素数1〜20、より好ましくは炭素数1〜16、特に好ましくは炭素数1〜12であり、例えばアセチル、ベンゾイル、ホルミル、ピバロイル等が挙げられる。)、アルコキシカルボニル基(好ましくは炭素数2〜20、より好ましくは炭素数2〜16、特に好ましくは炭素数2〜12であり、例えばメトキシカルボニル、エトキシカルボニル等が挙げられる。)、アリールオキシカルボニル基(好ましくは炭素数7〜20、より好ましくは炭素数7〜16、特に好ましくは炭素数7〜10であり、例えばフェニルオキシカルボニルなどが挙げられる。)、アシルオキシ基(好ましくは炭素数2〜20、より好ましくは炭素数2〜16、特に好ましくは炭素数2〜10であり、例えばアセトキシ、ベンゾイルオキシ等が挙げられる。)、アシルアミノ基(好ましくは炭素数2〜20、より好ましくは炭素数2〜16、特に好ましくは炭素数2〜10であり、例えばアセチルアミノ、ベンゾイルアミノ等が挙げられる。)、アルコキシカルボニルアミノ基(好ましくは炭素数2〜20、より好ましくは炭素数2〜16、特に好ましくは炭素数2〜12であり、例えばメトキシカルボニルアミノ等が挙げられる。)、アリールオキシカルボニルアミノ基(好ましくは炭素数7〜20、より好ましくは炭素数7〜16、特に好ましくは炭素数7〜12であり、例えばフェニルオキシカルボニルアミノ等が挙げられる。)、スルホニルアミノ基(好ましくは炭素数1〜20、より好ましくは炭素数1〜16、特に好ましくは炭素数1〜12であり、例えばメタンスルホニルアミノ、ベンゼンスルホニルアミノ等が挙げられる。)、スルファモイル基(好ましくは炭素数0〜20、より好ましくは炭素数0〜16、特に好ましくは炭素数0〜12であり、例えばスルファモイル、メチルスルファモイル、ジメチルスルファモイル、フェニルスルファモイル等が挙げられる。)、カルバモイル基(好ましくは炭素数1〜20、より好ましくは炭素数1〜16、特に好ましくは炭素数1〜12であり、例えばカルバモイル、メチルカルバモイル、ジエチルカルバモイル、フェニルカルバモイル等が挙げられる。)、アルキルチオ基(好ましくは炭素数1〜20、より好ましくは炭素数1〜16、特に好ましくは炭素数1〜12であり、例えばメチルチオ、エチルチオ等が挙げられる。)、アリールチオ基(好ましくは炭素数6〜20、より好ましくは炭素数6〜16、特に好ましくは炭素数6〜12であり、例えばフェニルチオ等が挙げられる。)、スルホニル基(好ましくは炭素数1〜20、より好ましくは炭素数1〜16、特に好ましくは炭素数1〜12であり、例えばメシル、トシル等が挙げられる。)、スルフィニル基(好ましくは炭素数1〜20、より好ましくは炭素数1〜16、特に好ましくは炭素数1〜12であり、例えばメタンスルフィニル、ベンゼンスルフィニル等が挙げられる。)、ウレイド基(好ましくは炭素数1〜20、より好ましくは炭素数1〜16、特に好ましくは炭素数1〜12であり、例えばウレイド、メチルウレイド、フェニルウレイド等が挙げられる。)、リン酸アミド基(好ましくは炭素数1〜20、より好ましくは炭素数1〜16、特に好ましくは炭素数1〜12であり、例えばジエチルリン酸アミド、フェニルリン酸アミド等が挙げられる。)、ヒドロキシ基、メルカプト基、ハロゲン原子(例えばフッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子)、シアノ基、スルホ基、カルボキシル基、ニトロ基、ヒドロキサム酸基、スルフィノ基、ヒドラジノ基、イミノ基、複素環基(好ましくは炭素数1〜30、より好ましくは炭素数1〜12であり、ヘテロ原子としては、例えば窒素原子、酸素原子、硫黄原子を含むものであり具体的には例えばイミダゾリル、ピリジル、キノリル、フリル、チエニル、ピペリジル、モルホリノ、ベンゾオキサゾリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾチアゾリル、カルバゾリル、アゼピニル等が挙げられる。)、シリル基(好ましくは炭素数3〜40、より好ましくは炭素数3〜30、特に好ましくは炭素数3〜24であり、例えばトリメチルシリル、トリフェニルシリル等が挙げられる。)等が挙げられる。これらの置換基は更に置換されても良い。また置換基が二つ以上ある場合は、同一でも異なっていても良い。また、可能な場合には互いに連結して環を形成していても良い。また、RもしくはL3を介して、ベタイン構造が複数含まれていてもよい。
Mは水素原子、アルカリ金属カチオン(たとえばナトリウムイオン、カリウムイオン、リチウムイオン、セシウムイオン)、アンモニウムイオン、アミン性の有機カチオン(1ないし3級アミンの場合、プロトン化されたものを表す。たとえばプロトン化されたメチルアミン、ジメチルアミン、エチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、ジアザビシクロウンデセン、ジアザビシクロオクタン、ピペリジン、ピロリジン、モルホリン、N−メチルピペリジン、N−メチルモルホリン、ピリジン、ピラジン、アニリン、N,N−ジメチルアニリン等。4級アンモニウム塩の場合、たとえばテトラメチルアンモニウムイオン、テトラエチルンモニウムイオン、トリメチルベンジルアンモニウムイオン、メチルピリジニウムイオン、ベンジルピリジニウムイオン等。)を表す。中でも特にアルカリ金属カチオンまたは水素原子が好ましい。
qは1以上(好ましくは5以下、より好ましくは2以下)の整数を表し、rは1以上4以下(好ましくは1または2)の整数を表す。pは0以上4以下(好ましくは1または2)の整数を表し、p+rは3もしくは4である。p+rが4の場合、N原子は4級アンモニウムカチオンとなり、Mのうちの1つが解離状態のアニオンとなる。qが2以上の時はCOOMは同じでも異なっていてもよい。rが2以上の時はL3−(COOM)qは同じでも異なっていてもよい。pが2以上の時はRは同じでも異なっていてもよい。
さらに、RまたはL3に炭素数8以上の炭化水素基が含まれていることが好ましい。一般式(III-2)で表される化合物の中でも下記一般式(III-3)で表される化合物が最も好ましく使用される。
一般式(III-3)
R−N−(L3−COOM12
R、L3、M1は一般式(III-2)におけると同義である。二つの(L3−COOM1 )は同じでも異なっていてもよい(二つの、L3及びM1は同じでも異なっていてもよい)。Rは特にアルキル基が好ましく、L3はアルキレン基であることが好ましい。
以下にベタイン系界面活性剤として好ましい例を列挙するが、本発明は勿論これによって限定されるものではない。
Figure 2005298744
Figure 2005298744
Figure 2005298744
Figure 2005298744
Figure 2005298744
Figure 2005298744
Figure 2005298744
Figure 2005298744
Figure 2005298744
Figure 2005298744
ベタイン化合物(好ましくはベタイン系界面活性剤)の好ましい添加量は発明の効果を奏する範囲であればいずれでもよいが、好ましくはインク組成物中の0.001〜50質量%、さらに好ましくは0.01〜20質量%である。かつ同一色相で濃度の異なるインクを少なくとも2種含むインクセットにおいては、染料濃度が最も高いインクにおけるベタイン系界面活性剤の濃度が、その他の染料濃度が最も低いインクよりも高いことが好ましく、特に、ベタイン系界面活性剤の濃度はインクに含まれる染料濃度の順に従って、染料濃度が高いほどベタイン系界面活性剤の含有量が高いことが好ましい。
中でもある2種のインクA、Bの染料濃度がそれぞれDa、Db(Da>Db)であり、ベタイン系界面活性剤の濃度がそれぞれVa、Vb(Va>Vb)である場合、Da/Db=k(Va/Vb)におけるkは、0.1〜10であることが好ましい。
本発明に使用するインク組成物は、染料を水および水混和性有機溶媒に溶解及び/または分散してなるタイプのインクである。中でも水溶性染料による水溶液タイプのインクであることが好ましい。またインクセットに用いる場合には、ベタイン系界面活性剤を有するインクは何色のものであってもよいが、ブラックインク及び/又はマゼンタインクにベタイン系界面活性剤を含有することが好ましい。
本発明のインク組成物(好ましくはインクジェット記録用インク)100質量部中に、染料を0.1質量部以上20質量部以下含有するのが好ましく、0.2質量部以上10質量部以下含有するのがより好ましい。また、本発明のインク組成物(好ましくはインクジェット記録用インク)では、染料を併用してもよい。2種類以上の色素を併用する場合は、色素の含有量の合計が前記範囲となっているのが好ましい。
本発明において使用される染料は、[1]1つ以上のスルフォン酸基を有する色素、及び/又は[2]少なくとも1つのヘテロ環基を有する色素、及び/又は[3]酸化電位が1.0(好ましくは1.1より好ましくは1.15)V(vsSEC)よりも貴である色素が好ましい。
本発明のインク組成物は、単色の画像形成のみならず、フルカラーの画像形成に用いることができる。フルカラー画像を形成するために、マゼンタ(色調)インク、シアン(色調)インク、及びイエロー(色調)インクを用いることができ、また、色調を整えるために、更にブラック(色調)インクを用いてもよい。
さらに、本発明におけるインクジェット記録用インクに適用できるイエロー染料としては、任意のものを使用する事が出来る。例えばカップリング成分(以降カプラー成分と呼ぶ)としてフェノール類、ナフトール類、アニリン類、ピラゾロンやピリドン等のようなヘテロ環類、開鎖型活性メチレン化合物類、などを有するアリールもしくはヘテリルアゾ染料;例えばカプラー成分として開鎖型活性メチレン化合物類などを有するアゾメチン染料;例えばベンジリデン染料やモノメチンオキソノール染料等のようなメチン染料;例えばナフトキノン染料、アントラキノン染料等のようなキノン系染料などがあり、これ以外の染料種としてはキノフタロン染料、ニトロ・ニトロソ染料、アクリジン染料、アクリジノン染料等を挙げることができる。
イエロー染料については特開2003−277662号、特開2003−128953号公報に記載のイエロー染料が好ましく用いられる。
適用できるマゼンタ染料としては、任意のものを使用する事が出来る。例えばカプラー成分としてフェノール類、ナフトール類、アニリン類などを有するアリールもしくはヘテリルアゾ染料;例えばカプラー成分としてピラゾロン類、ピラゾロトリアゾール類などを有するアゾメチン染料;例えばアリーリデン染料、スチリル染料、メロシアニン染料、シアニン染料、オキソノール染料などのようなメチン染料;ジフェニルメタン染料、トリフェニルメタン染料、キサンテン染料などのようなカルボニウム染料、例えばナフトキノン、アントラキノン、アントラピリドンなどのようなキノン染料、例えばジオキサジン染料等のような縮合多環染料等を挙げることができる。
マゼンタ染料については特開2002−371214号、特開2003−49100号特開2003−64275号、特開2003−246942号公報に記載のマゼンタ染料が好ましく用いられる。
適用できるシアン染料としては、任意のものを使用する事が出来る。例えばカプラー成分としてフェノール類、ナフトール類、アニリン類などを有するアリールもしくはヘテリルアゾ染料;例えばカプラー成分としてフェノール類、ナフトール類、ピロロトリアゾールのようなヘテロ環類などを有するアゾメチン染料;シアニン染料、オキソノール染料、メロシアニン染料などのようなポリメチン染料;ジフェニルメタン染料、トリフェニルメタン染料、キサンテン染料などのようなカルボニウム染料;フタロシアニン染料;アントラキノン染料;インジゴ・チオインジゴ染料などを挙げることができる。
シアン染料については特開2002−309118号、特開2003−12952号、特開2003−12956号、特開2003−213168号、特開2004−2670号公報に記載のシアン染料が好ましく用いられる。
前記の各染料は、クロモフォアの一部が解離して初めてイエロー、マゼンタ、シアンの各色を呈するものであっても良く、その場合のカウンターカチオンはアルカリ金属や、アンモニウムのような無機のカチオンであってもよいし、ピリジニウム、4級アンモニウム塩のような有機のカチオンであってもよく、さらにはそれらを部分構造に有するポリマーカチオンであってもよい。
適用できる黒色材としては、ジスアゾ、トリスアゾ、テトラアゾ染料のほか、カーボンブラックの分散体を挙げることができる。
ブラック染料については特願2002−281723号及び特願2002−113460号明細書に記載の染料が好ましく用いられる。
本発明に用いられる水混和性有機溶剤は従来この分野で知られている化合物が使用できる。前記水混和性有機溶剤の例には、アルコール(例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、イソブタノール、sec−ブタノール、t−ブタノール、ペンタノール、ヘキサノール、シクロヘキサノール、ベンジルアルコール)、多価アルコール類(例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキサンジオール、ペンタンジオール、グリセリン、ヘキサントリオール、チオジグリコール)、グリコール誘導体(例えば、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングルコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールジアセテート、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル)、アミン(例えば、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、N−メチルジエタノールアミン、N−エチルジエタノールアミン、モルホリン、N−エチルモルホリン、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、ポリエチレンイミン、テトラメチルプロピレンジアミン)及びその他の極性溶媒(例えば、ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、スルホラン、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、N−ビニル−2−ピロリドン、2−オキサゾリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、アセトニトリル、アセトン)が含まれる。尚、前記水混和性有機溶剤は、二種類以上を併用してもよい。
本発明のインクは、一般式(I)で示される共重合体を少なくとも一種含有する。好ましくは少なくとも一種の着色剤(好ましくは染料)を含有する。本発明のインクは、媒体を含有させることができるが、媒体として溶媒を用いた場合は特にインクジェット記録用インクとして好適である。本発明のインクは、媒体として、親油性媒体や水性媒体を用いて、それらの中に、染料を溶解及び/又は分散させることによって作製することができる。好ましくは、水性媒体を用いる場合である。本発明のインクには、媒体を除いたインク用組成物も含まれる。本発明のインクは、必要に応じてその他の添加剤を、本発明の効果を害しない範囲内において含有しうる。その他の添加剤としては、例えば、乾燥防止剤(湿潤剤)、褪色防止剤、乳化安定剤、浸透促進剤、紫外線吸収剤、防腐剤、防黴剤、pH調整剤、表面張力調整剤、粘度調整剤、分散剤、分散安定剤、防錆剤、キレート剤等の公知の添加剤(特開2003−306623号公報に記載)が挙げられる。これらの各種添加剤は、水溶性インクの場合にはインク液に直接添加する。油溶性染料を分散物の形で用いる場合には、染料分散物の調製後分散物に添加するのが一般的であるが、調製時に油相又は水相に添加してもよい。
[インクジェット記録方法]
本発明のインクジェット記録方法は、前記インクジェット記録用インクにエネルギーを供与して、公知の受像材料、即ち普通紙、樹脂コート紙、例えば特開平8−169172号公報、同8−27693号公報、同2−276670号公報、同7−276789号公報、同9−323475号公報、特開昭62−238783号公報、特開平10−153989号公報、同10−217473号公報、同10−235995号公報、同10−337947号公報、同10−217597号公報、同10−337947号公報等に記載されているインクジェット専用紙、フィルム、電子写真共用紙、布帛、ガラス、金属、陶磁器等に画像を形成する。
画像を形成する際に、光沢性や耐水性を与えたり耐候性を改善する目的からポリマーラテックス化合物を併用してもよい。ラテックス化合物を受像材料に付与する時期については、着色剤を付与する前であっても、後であっても、また同時であってもよく、したがって添加する場所も受像紙中であっても、インク中であってもよく、あるいはポリマーラテックス単独の液状物として使用しても良い。具体的には、特開2002-166638(特願2000-363090)、特開2002-121440(特願2000-315231)、特開2002-154201(特願2000-354380)、特開2002-144696(特願2000-343944)、特開2002-080759(特願2000-268952)、特願2000-299465、特願2000-297365 に記載された方法を好ましく用いることができる。
以下に、本発明のインクを用いてインクジェットプリントをするのに用いられる記録紙及び記録フィルムについて説明する。記録紙及び記録フィルムにおける支持体は、LBKP、NBKP等の化学パルプ、GP、PGW、RMP、TMP、CTMP、CMP、CGP等の機械パルプ、DIP等の古紙パルプ等からなり、必要に応じて従来公知の顔料、バインダー、サイズ剤、定着剤、カチオン剤、紙力増強剤等の添加剤を混合し、長網抄紙機、円網抄紙機等の各種装置で製造されたもの等が使用可能である。これらの支持体の他に合成紙、プラスチックフィルムシートのいずれであってもよく、支持体の厚みは10〜250μm、坪量は10〜250g/m2が望ましい。支持体には、そのままインク受容層及びバックコート層を設けてもよいし、デンプン、ポリビニルアルコール等でサイズプレスやアンカーコート層を設けた後、インク受容層及びバックコー卜層を設けてもよい。更に支持体には、マシンカレンダー、TGカレンダー、ソフトカレンダー等のカレンダー装置により平坦化処理を行ってもよい。本発明では支持体としては、両面をポリオレフィン(例えば、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブテン及びそれらのコポリマー)でラミネートした紙及びプラスチックフィルムがより好ましく用いられる。ポリオレフィン中に、白色顔料(例えば、酸化チタン、酸化亜鉛)又は色味付け染料(例えば、コバルトブルー、群青、酸化ネオジウム)を添加することが好ましい。
支持体上に設けられるインク受容層には、顔料や水性バインダーが含有される。顔料としては、白色顔料が好ましく、白色顔料としては、炭酸カルシウム、カオリン、タルク、クレー、珪藻土、合成非晶質シリカ、珪酸アルミニウム、珪酸マグネシウム、珪酸カルシウム、水酸化アルミニウム、アルミナ、リトポン、ゼオライト、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、二酸化チタン、硫化亜鉛、炭酸亜鉛等の白色無機顔料、スチレン系ピグメント、アクリル系ピグメント、尿素樹脂、メラミン樹脂等の有機顔料等が挙げられる。インク受容層に含有される白色顔料としては、多孔性無機顔料が好ましく、特に細孔面積が大きい合成非晶質シリカ等が好適である。合成非晶質シリカは、乾式製造法によって得られる無水珪酸及び湿式製造法によって得られる含水珪酸のいずれも使用可能であるが、特に含水珪酸を使用することが望ましい。
インク受容層に含有される水性バインダーとしては、ポリビニルアルコール、シラノール変性ポリビニルアルコール、デンプン、カチオン化デンプン、カゼイン、ゼラチン、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ポリビニルピロリドン、ポリアルキレンオキサイド、ポリアルキレンオキサイド誘導体等の水溶性高分子、スチレンブタジエンラテックス、アクリルエマルジョン等の水分散性高分子等が挙げられる。これらの水性バインダーは単独又は2種以上併用して用いることができる。本発明においては、これらの中でも特にポリビニルアルコール、シラノール変性ポリビニルアルコールが顔料に対する付着性、インク受容層の耐剥離性の点で好適である。
インク受容層は、顔料及び水性結着剤の他に媒染剤、耐水化剤、耐光性向上剤、界面活性剤、その他の添加剤を含有することができる。
インク受容層中に添加する媒染剤は、不動化されていることが好ましい。そのためには、ポリマー媒染剤が好ましく用いられる。
ポリマー媒染剤については、特開昭48−28325号、同54−74430号、同54−124726号、同55−22766号、同55−142339号、同60−23850号、同60−23851号、同60−23852号、同60−23853号、同60−57836号、同60−60643号、同60−118834号、同60−122940号、同60−122941号、同60−122942号、同60−235134号、特開平1−161236号の各公報、米国特許2484430号、同2548564号、同3148061号、同3309690号、同4115124号、同4124386号、同4193800号、同4273853号、同4282305号、同4450224号の各明細書に記載がある。特開平1−161236号公報の212〜215頁に記載のポリマー媒染剤を含有する受像材料が特に好ましい。同公報記載のポリマー媒染剤を用いると、優れた画質の画像が得られ、かつ画像の耐光性が改善される。
前記耐水化剤は、画像の耐水化に有効であり、これらの耐水化剤としては、特にカチオン樹脂が望ましい。このようなカチオン樹脂としては、ポリアミドポリアミンエピクロルヒドリン、ポリエチレンイミン、ポリアミンスルホン、ジメチルジアリルアンモニウムクロライド重合物、カチオンポリアクリルアミド、コロイダルシリカ等が挙げられ、これらのカチオン樹脂の中で特にポリアミドポリアミンエピクロルヒドリンが好適である。これらのカチオン樹脂の含有量は、インク受容層の全固形分に対して1〜15質量%が好ましく、特に3〜10質量%であることが好ましい。
前記耐光性向上剤としては、硫酸亜鉛、酸化亜鉛、ヒンダーアミン系酸化防止剤、ベンゾフェノン等のベンゾトリアゾール系の紫外線吸収剤等が挙げられる。これらの中で特に硫酸亜鉛が好適である。
前記界面活性剤は、塗布助剤、剥離性改良剤、スベリ性改良剤あるいは帯電防止剤として機能する。界面活性剤については、特開昭62−173463号、同62−183457号の各公報に記載がある。界面活性剤の代わりに有機フルオロ化合物を用いてもよい。有機フルオロ化合物は、疎水性であることが好ましい。有機フルオロ化合物の例には、フッ素系界面活性剤、オイル状フッ素系化合物(例えば、フッ素油)及び固体状フッ素化合物樹脂(例えば、四フッ化エチレン樹脂)が含まれる。有機フルオロ化合物については、特公昭57−9053号(第8〜17欄)、特開昭61−20994号、同62−135826号の各公報に記載がある。その他のインク受容層に添加される添加剤としては、顔料分散剤、増粘剤、消泡剤、染料、蛍光増白剤、防腐剤、pH調整剤、マット剤、硬膜剤等が挙げられる。尚、インク受容層は1層でも2層以上でもよい。
記録紙及び記録フィルムには、バックコート層を設けることもでき、この層に添加可能な成分としては、白色顔料、水性バインダー、その他の成分が挙げられる。バックコート層に含有される白色顔料としては、例えば、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、カオリン、タルク、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、二酸化チタン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、炭酸亜鉛、サチンホワイト、珪酸アルミニウム、ケイソウ土、珪酸カルシウム、珪酸マグネシウム、合成非晶質シリカ、コロイダルシリカ、コロイダルアルミナ、擬べーマイト、水酸化アルミニウム、アルミナ、リトポン、ゼオライト、加水ハロイサイト、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウム等の白色無機顔料、スチレン系プラスチックピグメント、アクリル系プラスチックピグメント、ポリエチレン、マイクロカプセル、尿素樹脂、メラミン樹脂等の有機顔料等が挙げられる。
バックコート層に含有される水性バインダーとしては、スチレン/マレイン酸塩共重合体、スチレン/アクリル酸塩共重合体、ポリビニルアルコール、シラノール変性ポリビニルアルコール、デンプン、カチオン化デンプン、カゼイン、ゼラチン、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ポリビニルピロリドン等の水溶性高分子、スチレンブタジエンラテックス、アクリルエマルジョン等の水分散性高分子等が挙げられる。バックコート層に含有されるその他の成分としては、消泡剤、抑泡剤、染料、蛍光増白剤、防腐剤、耐水化剤等が挙げられる。
インクジェット記録紙及び記録フィルムの構成層(バックコート層を含む)には、ポリマーラテックスを添加してもよい。ポリマーラテックスは、寸度安定化、カール防止、接着防止、膜のひび割れ防止のような膜物性改良の目的で使用される。ポリマーラテックスについては、特開昭62−245258号、同62−1316648号、同62−110066号の各公報に記載がある。ガラス転移温度が低い(40℃以下の)ポリマーラテックスを媒染剤を含む層に添加すると、層のひび割れやカールを防止することができる。また、ガラス転移温度が高いポリマーラテックスをバックコート層に添加しても、カールを防止することができる。
本発明のインクはインクジェットの記録方式に制限はなく、公知の方式、例えば静電誘引力を利用してインクを吐出させる電荷制御方式、ピエゾ素子の振動圧力を利用するドロップオンデマンド方式(圧力パルス方式)、電気信号を音響ビームに変えインクに照射して、放射圧を利用してインクを吐出させる音響インクジェット方式、及びインクを加熱して気泡を形成し、生じた圧力を利用するサーマルインクジェット方式等に用いられる。インクジェット記録方式には、フォトインクと称する濃度の低いインクを小さい体積で多数射出する方式、実質的に同じ色相で濃度の異なる複数のインクを用いて画質を改良する方式や無色透明のインクを用いる方式が含まれる。
[実施例]
以下、本発明を実施例によって説明するが、本発明はこれに限定されるものでは無い。
下記の成分に超純水(抵抗値18MΩ以上)を加え1リッターとした後、30〜40℃で加熱しながら1時間撹拌溶解した。その後、平均孔径0.25μmのミクロフィルターで減圧濾過してライトマゼンタインク液LM-01を調整した。
ライトマゼンタインク(LM-01処方)
マゼンタ染料M−1 8.2g
トリエチレングリコールモノブチルエーテル 141.0g
グリセリン 165.0g
ジエチレングリコール 57.0g
トリエタノールアミン 3.0g
尿素 4.0g
2−ピロリドン 26.0g
PROXEL XL2 [ゼネカ社] 2.5g
ベンゾトリアゾール 0.015g
オルフィンE1010 [日進化学工業製] 6.0g
化合物E−1 1.0g
染料種・量、及び添加剤量を変えることにより、表1に示すライトマゼンタインク、マゼンタインク、ブラックインクを、LM-01と同様にして調整した。
Figure 2005298744
Figure 2005298744
Figure 2005298744
次に、化合物E−1の代わりに、化合物P−1を用いた以外は、全て同様にして、ライトマゼンタインクLM−02、マゼンタインクM−02、ブラックインクBk−02を調液した。また化合物E−1を添加しなかった以外は、全て同様にして、ライトマゼンタインクLM−03、マゼンタインクM−03、ブラックインクBk−03を調液した。
化合物P−1の構造を次に示す。
HO-(EO)10-(PO)40-(EO)10-H
EOはエチレンオキシド、POはプロピレンオキシドを表す。
これらのインク評価を下記の様に行った。その結果を表2に示す。
(インク液の起泡性、消泡性評価)
10mlのガラス試験管に5mlのインクを入れ、10秒間で10回上下に強く振盪した直後の泡高さと、静放置3分後の泡高さを評価した。
(吐出性能評価)
これらのインクを、エプソン社製インクジェットプリンターPM−970Cの対応するカラーインクのカートリッジに装填し、全ノズルからのインク吐出を確認した後、ノズルのキャップをオープンにした状態で3日間放置した後、ノズルチェックパターンを印字し、不吐出がなくなるまでのクリーニング回数を評価した。
Figure 2005298744
実施例1と同様にして、表3に示すライトマゼンタインク、マゼンタインク、ブラックインクを、調整した。
Figure 2005298744
(インクジェット記録)
LM−02、M−02、Bk−02、及び上記のインクを、エプソン社製インクジェットプリンターPM970Cの対応するカラーインクカートリッジに装填し、同機にて富士写真フィルム(株)製インクジェットペーパーフォト光沢紙「画彩」に画像を印刷し、下記の評価を行った。その結果を表4に示す。
(インク液の起泡性、消泡性評価)
10mlのガラス試験管に5mlのインクを入れ、10秒間で10回上下に強く振盪した直後の泡高さと、静放置3分後の泡高さを評価した。
(吐出性能評価)
これらのインクを、エプソン社製インクジェットプリンターPM−970Cの対応するカラーインクのカートリッジに装填し、全ノズルからのインク吐出を確認した後、ノズルのキャップをオープンにした状態で3日間放置した後、ノズルチェックパターンを印字し、不吐出がなくなるまでのクリーニング回数を評価した。
(耐水性評価)
ゼロックス上質普通紙(P紙)に文字を印字し、水0.05ccを滴下後、放置して、文字からの染料の流れ出しを目視にて評価した。
染料の流れ出しがほとんど見られない場合を○、染料の流れ出しが認められる場合を△、染料の流れ出しがひどく文字の判別が困難な場合を×とした。
(滲み評価)
マゼンタベタ中に白線及び黒線のある画像を印字した直後に、23℃90%RHの雰囲気下に7日間放置した後の滲みを目視にて評価した。
マゼンタインクの滲みは、白線の色が変わらない場合を○、マゼンタ滲みにより白線が少しマゼンタ色になった場合を△、白線が著しくマゼンタ色になった場合を×とした。
黒インクの滲みは、黒線の幅の太り具合により評価した。黒線の幅が変わらない場合を○、滲みにより黒線の幅が少し太くなった場合を△、黒線の幅が著しく太くなった場合を×とした。
Figure 2005298744
実施例1、及び2の結果より、本発明によるインクを用いた場合は、インクの消泡性、及び吐出安定性に優れていることが分かる。
またインクの耐水性、滲みを向上させるために、ベタイン型界面活性剤を用いた場合においても、本発明のインクは優れた消泡性、及び吐出安定性を示すことが分かった。尚、本発明において使用する受像紙をセイコーエプソン(株)製の写真用紙、キャノン社製のPR101に変更した場合でも上記結結果と同様の効果が見られた。

Claims (13)

  1. 下記一般式(I)で示される化合物を含有することを特徴とするインク組成物。
    一般式(I)
    HO−L1−(B−O)X−(A−O)Y−(B’−O)Z−L2−H
    一般式(I)において Aは炭素数2以上のアルキレン基を表す。B、B’は炭素数3以上のアルキレン基を表す X、Y、Zはそれぞれ1以上の整数である。L1、L2はそれぞれ重合度0以上のアルキレンオキサイド重合体ブロックであり、アルキレン基は1種類であっても2種類以上でも良い。但し、炭素数は、A<B、A<B’である。
  2. 一般式(I)で示される化合物が下記一般式(II)で示される化合物であることを特徴とする請求項1記載のインク組成物。
    一般式(II)
    HO−(P−O)X−(E−O)Y−(P−O)Z−H
    一般式(II)において、Pはプロピレン基を表し、Eはエチレン基を表す。
    X、Y、Zはそれぞれ1以上の整数を表す。
  3. さらに着色剤、水及び/又は水混和性有機溶剤を含有することを特徴とする請求項1または2記載のインク組成物。
  4. 一般式(I)または(II)で示される化合物の重量平均分子量が10000以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のインク組成物。
  5. 一般式(I)または(II)で示される化合物の含有量が、インク組成物中0.001〜5質量%であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のインク組成物。
  6. 着色剤が、少なくとも1つのスルフォン酸基を有する染料であることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載のインク組成物。
  7. 着色剤が、少なくとも1つのヘテロ環基を有する染料であることを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載のインク組成物。
  8. 着色剤の少なくとも1つが、酸化電位が1.0V(vs SEC)よりも貴である染料であることを特徴とする、請求項1〜7のいずれかに記載のインク組成物。
  9. 更にベタイン化合物を含有することを特徴とする、請求項1〜8のいずれかに記載のインク組成物。
  10. 該ベタイン化合物がベタイン系界面活性剤であることを特徴とする、請求項9に記載のインク組成物。
  11. 該ベタイン化合物が下記一般式(III)で表されることを特徴とする、請求項9又は10に記載のインク組成物。
    一般式(III)
    (R)p-N-[L3-(COOM)q]r
    一般式(III)において、Rは、水素原子、アルキル基、アリール基、複素環基を表す。L3は2価以上の連結基を表す。Mは水素原子、アルカリ金属原子、アンモニウム基、プロトン化された有機アミンもしくは含窒素複素環基、4級アンモニウムイオン基を表し、式中のN原子からなるアンモニウムイオンの対イオンとなる場合は、カチオンとして存在しない基を表す。qは1以上の整数を表し、rは1以上4以下の整数を表す。pは0以上4以下の整数を表し、p+rは3もしくは4である。p+rが4である場合はN原子はアンモニウム原子(=N+=)となる。qが2以上の時はCOOMは同じでも異なっていてもよい。rが2以上の時はL3−(COOM)qは同じでも異なっていてもよい。pが2以上の時はRは同じでも異なっていてもよい。
  12. 請求項1〜11のいずれかに記載のインク組成物を用いることを特徴とするインクジェット記録用インク。
  13. 請求項12に記載のインクジェット記録用インクを用いることを特徴とするインクジェット記録方法。
JP2004119772A 2004-04-15 2004-04-15 インク組成物、インクジェット記録用インク及びインクジェット記録方法 Pending JP2005298744A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004119772A JP2005298744A (ja) 2004-04-15 2004-04-15 インク組成物、インクジェット記録用インク及びインクジェット記録方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004119772A JP2005298744A (ja) 2004-04-15 2004-04-15 インク組成物、インクジェット記録用インク及びインクジェット記録方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005298744A true JP2005298744A (ja) 2005-10-27

Family

ID=35330675

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004119772A Pending JP2005298744A (ja) 2004-04-15 2004-04-15 インク組成物、インクジェット記録用インク及びインクジェット記録方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005298744A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006131730A (ja) * 2004-11-05 2006-05-25 Seiko Epson Corp 水性インク
US7553357B2 (en) 2006-05-12 2009-06-30 Iko Epson Corporation Ink composition, ink cartridge, recording method, and recorded product
EP2457962A2 (en) 2010-09-29 2012-05-30 Fujifilm Corporation Ink set, ink cartridge, inkjet printer, inkjet recording method, and recorded matter
WO2018061784A1 (ja) 2016-09-30 2018-04-05 富士フイルム株式会社 水溶液、着色組成物、インクジェット記録用インク、インクジェット記録方法、及びインクカートリッジ

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006131730A (ja) * 2004-11-05 2006-05-25 Seiko Epson Corp 水性インク
US7553357B2 (en) 2006-05-12 2009-06-30 Iko Epson Corporation Ink composition, ink cartridge, recording method, and recorded product
EP2457962A2 (en) 2010-09-29 2012-05-30 Fujifilm Corporation Ink set, ink cartridge, inkjet printer, inkjet recording method, and recorded matter
WO2018061784A1 (ja) 2016-09-30 2018-04-05 富士フイルム株式会社 水溶液、着色組成物、インクジェット記録用インク、インクジェット記録方法、及びインクカートリッジ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5204974B2 (ja) インクジェット用インクならびにインクセット
JP4686151B2 (ja) インクジェット記録用インク及びインクジェット記録方法
JP4070432B2 (ja) インク組成物及びインクジェット記録方法
JP4397551B2 (ja) 着色組成物、インクジェットインク組成物及びインクジェット記録方法、並びに、オゾンガス堅牢性改良方法
JP4105848B2 (ja) 色素、インクジェット記録用インク及びインクジェット記録方法
JP4213922B2 (ja) インクジェット記録用インク及びインクセット、並びにインクジェット記録方法
JP5285849B2 (ja) インク組成物、インクジェット記録用インク及びインクジェット記録方法
JP4404563B2 (ja) インクジェット用インクセットおよびインクジェット記録方法
JP4362027B2 (ja) 着色組成物、インクジェット記録方法、オゾン耐性改良方法
JP2002309116A (ja) アゾ化合物、着色組成物、インク組成物、及びインクジェット記録方法
JP2006307143A (ja) 印字濃度向上剤を含むインクジェット記録用インク、印字濃度向上剤および印字濃度向上方法
JP2005298744A (ja) インク組成物、インクジェット記録用インク及びインクジェット記録方法
JP2009226781A (ja) インクジェット画像の形成方法
JP4102039B2 (ja) インク組成物及びインクジェット記録方法
JP4105412B2 (ja) インク組成物
JP2008088345A (ja) インク組成物、インクジェット記録用インク及びインクジェット記録方法
JP2006056916A (ja) インク組成物、インクジェット用インク及びインクジェット用インクセット
JP5826004B2 (ja) 着色組成物及びインクジェット記録用インク
JP5826003B2 (ja) 着色組成物及びインクジェット記録用インク
JP2007009081A (ja) 着色組成物、インクジェットインク及びインクジェット記録方法
JP4783523B2 (ja) インク組成物およびインクジェット記録方法
JP4011824B2 (ja) インクジェット用インク組成物およびインクジェット記録方法
JP2000169777A (ja) インクジェット用インクおよびインクジェット記録方法
JP3909825B2 (ja) インクセット、および画像記録方法
JP2004149561A (ja) 着色組成物

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20060327

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20061124