JP2005298410A - 面皰用の皮膚外用剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】 原因が複雑系である面皰に於いて、奏功率の高い治療法、予防法を提供する。
【解決手段】 1)多価アルコール14〜20質量%と、2)抗炎症剤0.01〜1質量%とを面皰用の皮膚外用剤に含有させる。前記多価アルコールとしては、1,3−ブタンジオール、グリセリン及びポリエチレングリコールで構成されていることが好ましく、前記1,3−ブタンジオール、グリセリン及びポリエチレングリコールの含有割合において、1,3−ブタンジオールがグリセリンに対して、1.5〜2.5倍質量含有していることが好ましく、ポリエチレングリコールがグリセリンに対して、0.7〜1.0倍質量含有していることが好ましい。前記抗炎症剤としては、グリチルリチン酸ジカリウムが好ましい。
【選択図】 なし

Description

本発明は、面皰用の皮膚外用剤に関し、更に詳細には面皰用であって、抗炎症効果を訴求した医薬部外品に好適な皮膚外用剤に関する。
臨床学的には、面皰は、思春期において多く所見される、毛襄脂腺系を中心に毛孔に起こる慢性の炎症性変化を示し、頭皮のフケは皮表皮脂、表皮層の角化物、汗腺分泌物等が絡み合い、皮脂腺等の分泌物の亢進により発生するとされている。面皰について、皮脂の分泌能との関係から見ると、皮脂中のトリグリセライドが、毛包管内にプロピオニバクテリウム アクネス、又はピティロスポルム オバーレが侵入することによって、リパーゼの産生が亢進し、これによって、グリセロールと遊離脂肪酸の生成が高められ、この際に生成した過剰な遊離脂肪酸によって、面皰形成や炎症が惹起されることにより形成される。プロピオニバクテリウム アクネス、ピティロスポルム オバーレ共に、脂質依存性、且つ、好脂質性であることから、皮脂量が毛包管内に増加して貯留することにより、プロピオニバクテリウム アクネス、ピティロスポルム オバーレも次第に増殖する。尚、この他にも、プロピオニバクテリウム アクネス、ピティロスポルム オバーレによる好中球走化能や補体の活性化因子、又、その菌の産生物であるプロテアーゼ、リパーゼ、ヒアルロニダーゼ等による毛包上皮の破壊、炎症の惹起等も新しい仮説も存する。この様な面皰に対する処置としては、例えば、リパーゼ阻害活性、抗菌活性或いは抗炎症活性を有する、生薬成分を配合した皮膚外用剤で処置する方法(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3を参照)等が存する。又、多価アルコールと面皰の関連については、生薬であるネコノヒゲの抽出溶剤として多価アルコールを用い、該抽出物を面皰用の皮膚外用剤に含有させる技術が知られている。(例えば、特許文献4を参照)又、グリチルリチンジカリウムと面皰の関係については、抗炎症剤として面皰用の化粧料に含有させる技術が知られている。(例えば、特許文献5、特許文献6、特許文献7を参照)しかしながら、これらの技術においては、何れも面皰を、有効成分に依存して治療、予防しようとする試みであり、原因が複雑系である面皰に対しては、その有効性は極めて限られたものになっていることは否めない。皮膚側の生理機能に着目して、面皰を改善しようとする試みは為されていないと言える。
他方、1)多価アルコール14〜20質量%と、2)抗炎症剤0.01〜1質量%とを含有することを構成とする、面皰用の皮膚外用剤は全く知られていない。又、この様な皮膚外用剤は、皮膚の保湿機能高め、炎症を抑える作用を有することは想像に難くないが、この様な構成のものが面皰に対して有効であるとは推定されていないし、その様な推定根拠も存しない。
特開2003−267887号公報 特開2003−119150号公報 特開2003−95852号公報 特開2003−241295号公報 特開2002−138033号公報 特開平11−116436号公報 特開平10−265365号公報
本発明は、この様な状況下為されたものであり、原因が複雑系である面皰に於いて、奏功率の高い治療法、予防法を提供することを課題とする。
この様な状況に鑑みて、本発明者らは、面皰に対して、奏功率の高い治療法、予防法を求めて鋭意研究努力を重ねた結果、面皰が生じたことにより、低下した皮膚の保湿能力を高濃度に配合した多価アルコールによって高めて、補完し、且つ、皮膚機能の低下に繋がる炎症因子の放出を抗炎症剤によって抑えることにより、面皰が著しく改善することを見出し、発明を完成させるに至った。即ち、本発明は以下に示すとおりである。
(1)1)多価アルコール14〜20質量%と、2)抗炎症剤0.01〜1質量%とを含有することを特徴とする、面皰用の皮膚外用剤。
(2)前記多価アルコールが、1,3−ブタンジオール、グリセリン及びポリエチレングリコールで構成されていることを特徴とする、(1)に記載の面皰用の皮膚外用剤。
(3)前記1,3−ブタンジオール、グリセリン及びポリエチレングリコールの含有割合において、1,3−ブタンジオールがグリセリンに対して、1.5〜2.5倍質量含有していることを特徴とする、(2)に記載の面皰用の皮膚外用剤。
(4)前記1,3−ブタンジオール、グリセリン及びポリエチレングリコールの含有割合において、ポリエチレングリコールがグリセリンに対して、0.7〜1.0倍質量含有していることを特徴とする、(2)又は(3)に記載の面皰用の皮膚外用剤。
(5)前記抗炎症剤が、グリチルリチン酸ジカリウムであることを特徴とする、(1)〜(4)何れか1項に記載の面皰用の皮膚外用剤。
(6)抗炎症効果を訴求した、医薬部外品であることを特徴とする、(1)〜(5)何れか1項に記載の皮膚外用剤。
(7)包装形態に於いて、当該皮膚外用剤は抗炎症作用を有する医薬部外品である旨と、使用法において、適当量を取り、面皰などの炎症の存する部位に一日数回塗布して使用する旨と、配合された抗炎症成分により、炎症を鎮める作用を有する旨と、塗布により皮膚に異常を感じた場合は直ちに使用を中止し、医師に相談すべき旨との表示を有することを特徴とする、(6)に記載の皮膚外用剤。
本発明によれば、原因が複雑系である面皰に於いて、奏功率の高い治療法、予防法を提供することができる。
(1)本発明の皮膚外用剤の必須構成要素である多価アルコール
本発明の皮膚外用剤は、面皰の予防及び/又は治療用のものであって、多価アルコールを14〜20質量%、より好ましくは、15〜18質量%含有することを特徴とする。本発明の皮膚外用剤で使用できる多価アルコールとしては、化粧料や皮膚外用医薬品で使用されているものであれば特段の限定無く使用することが出来、例えば、ポリエチレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、ソルビトール、マルチトール、イソプレングリコール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオール、2,4−ヘキシレングリコールなどが好ましく例示でき、これらは、唯一種でも、二種以上組み合わせて含有させても良い。好ましい形態としては、ジプロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、イソプレングリコール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオール、2,4−ヘキシレングリコール等の抗菌性多価アルコールと、グリセリン或いはジグリセリン等の直鎖3炭糖及び/又はそのエーテル及びポリエチレングリコールの様な水溶性高分子をそれぞれ含有する形態が好ましい。これは、抗菌性多価アルコールに於いては、プロピオニバクテリウム アクネス、ピティロスポルム オバーレ等の面皰関連菌の生育を抑制する作用が存し、直鎖3炭糖及び/又はそのエーテルにおいては、皮膚の真皮に水分を保持する機能が存し、水溶性高分子に於いては、皮膚表面で水分散逸を防ぐ作用が存するため、これらを組み合わせることにより、面皰の治療、予防に好適な環境が整えられるためである。これらの含有割合は、抗菌性多価アルコールの総質量が直鎖3炭糖、そのエーテル及び水溶性高分子の総質量に対して、1.5〜2.5倍であり、且つ、水溶性高分子の総質量が、直鎖3炭糖及びそのエーテルの総質量に対して、0.7〜1.0倍であることが好ましい。又、抗菌性多価アルコールとしては、1,3−ブタンジオールが好ましく、直鎖3炭糖或いはそのエーテルとしては、グリセリンが好ましく、水溶性高分子としては、ポリエチレングリコールが好ましく、該ポリエチレングリコールの平均分子量としては400〜4000が好ましく、平均分子量が400〜1000のものと、平均分子量が3000〜4000のものを等量混合して用いるのが特に好ましい。これはこの様な組合せが経皮的散逸水分量の抑制に有効であるためである。
(2)本発明の皮膚外用剤の必須構成要素である抗炎症剤
本発明の皮膚外用剤では、抗炎症剤を0.01〜1質量%、より好ましくは、0.04〜0.08質量%含有することを必須構成要素とする。本発明の皮膚外用剤で使用できる抗炎症剤としては、例えば、グリチルリチン酸ジカリウム塩、ステアロイルグリチルレチン酸、キク科カモミールの抽出物等が好適に例示でき、これらの中ではグリチルリチン酸ジカリウムを用いることが好ましい。これらの成分は唯一種を含有させることも出来るし、2種以上を組み合わせて含有させることも出来る。特に好ましい形態は、グリチルリチン酸ジカリウムを0.05質量%含有し、後記の如く、医薬部外品とすることである。
(3)本発明の皮膚外用剤
本発明の皮膚外用剤は、上記必須成分を含有し、面皰用であることを特徴とする。本発明の皮膚外用剤としては、化粧料、化粧料であって医薬部外品に分類されるもの、皮膚外用医薬品等が好ましく例示でき、グリチルリチン酸ジカリウムを0.05質量%含有し、抗炎症作用を訴求した医薬部外品が特に好ましい。かかる医薬部外品に於いては、その使用態様を明確に表示することが、安全性と、効果を高めるための好ましい。かかる表示は、包装形態に於いて、当該皮膚外用剤は抗炎症作用を有する医薬部外品である旨と、使用法において、適当量を取り、面皰などの炎症の存する部位に一日数回塗布して使用する旨と、配合された抗炎症成分により、炎症を鎮める作用を有する旨と、塗布により皮膚に異常を感じた場合は直ちに使用を中止し、医師に相談すべき旨とを明示することが好ましい。
本発明の皮膚外用剤には、前記必須成分以外に、通常化粧料や皮膚外用医薬で使用される任意成分を含有することが出来る。この様な任意成分としては、例えば、マカデミアナッツ油、アボガド油、トウモロコシ油、オリーブ油、ナタネ油、ゴマ油、ヒマシ油、サフラワー油、綿実油、ホホバ油、ヤシ油、パーム油、液状ラノリン、硬化ヤシ油、硬化油、モクロウ、硬化ヒマシ油、ミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、イボタロウ、ラノリン、還元ラノリン、硬質ラノリン、ホホバロウ等のオイル、ワックス類、流動パラフィン、スクワラン、プリスタン、オゾケライト、パラフィン、セレシン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等の炭化水素類、オレイン酸、イソステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、ウンデシレン酸等の高級脂肪酸類、セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、オクチルドデカノール、ミリスチルアルコール、セトステアリルアルコール等の高級アルコール等、イソオクタン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、イソステアリン酸ヘキシルデシル、アジピン酸ジイソプロピル、セバチン酸ジ−2−エチルヘキシル、乳酸セチル、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタンエリトリット等の合成エステル油類、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン等の鎖状ポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサンシロキサン等の環状ポリシロキサン、アミノ変性ポリシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等の変性ポリシロキサン等のシリコーン油等の油剤類、脂肪酸セッケン(ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等)、ラウリル硫酸カリウム、アルキル硫酸トリエタノールアミンエーテル等のアニオン界面活性剤類、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、ラウリルアミンオキサイド等のカチオン界面活性剤類、イミダゾリン系両性界面活性剤(2−ココイル−2−イミダゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等)、ベタイン系界面活性剤(アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン等)、アシルメチルタウリン等の両性界面活性剤類、ソルビタン脂肪酸エステル類(ソルビタンモノステアレート、セスキオレイン酸ソルビタン等)、グリセリン脂肪酸類(モノステアリン酸グリセリン等)、プロピレングリコール脂肪酸エステル類(モノステアリン酸プロピレングリコール等)、硬化ヒマシ油誘導体、グリセリンアルキルエーテル、POEソルビタン脂肪酸エステル類(POEソルビタンモノオレエート、モノステアリン酸ポリオキエチレンソルビタン等)、POEソルビット脂肪酸エステル類(POE−ソルビットモノラウレート等)、POEグリセリン脂肪酸エステル類(POE−グリセリンモノイソステアレート等)、POE脂肪酸エステル類(ポリエチレングリコールモノオレート、POEジステアレート等)、POEアルキルエーテル類(POE2−オクチルドデシルエーテル等)、POEアルキルフェニルエーテル類(POEノニルフェニルエーテル等)、プルロニック型類、POE・POPアルキルエーテル類(POE・POP2−デシルテトラデシルエーテル等)、テトロニック類、POEヒマシ油・硬化ヒマシ油誘導体(POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油等)、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルグルコシド等の非イオン界面活性剤類、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、乳酸、乳酸ナトリウム等の保湿成分類、グアガム、クインスシード、カラギーナン、ガラクタン、アラビアガム、ペクチン、マンナン、デンプン、キサンタンガム、カードラン、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、コンドロイチン硫酸、デルマタン硫酸、グリコーゲン、ヘパラン硫酸、ヒアルロン酸、ヒアルロン酸ナトリウム、トラガントガム、ケラタン硫酸、コンドロイチン、ムコイチン硫酸、ヒドロキシエチルグアガム、カルボキシメチルグアガム、デキストラン、ケラト硫酸,ローカストビーンガム,サクシノグルカン,カロニン酸,キチン,キトサン、カルボキシメチルキチン、寒天、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチレングリコール、ベントナイト等の増粘剤、表面を処理されていても良い、マイカ、タルク、カオリン、合成雲母、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、無水ケイ酸(シリカ)、酸化アルミニウム、硫酸バリウム等の粉体類、表面を処理されていても良い、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化コバルト、群青、紺青、酸化チタン、酸化亜鉛の無機顔料類、表面を処理されていても良い、雲母チタン、魚燐箔、オキシ塩化ビスマス等のパール剤類、レーキ化されていても良い赤色202号、赤色228号、赤色226号、黄色4号、青色404号、黄色5号、赤色505号、赤色230号、赤色223号、橙色201号、赤色213号、黄色204号、黄色203号、青色1号、緑色201号、紫色201号、赤色204号等の有機色素類、ポリエチレン末、ポリメタクリル酸メチル、ナイロン粉末、オルガノポリシロキサンエラストマー等の有機粉体類、パラアミノ安息香酸系紫外線吸収剤、アントラニル酸系紫外線吸収剤、サリチル酸系紫外線吸収剤、桂皮酸系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、糖系紫外線吸収剤、2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、4−メトキシ−4’−t−ブチルジベンゾイルメタン等の紫外線吸収剤類、エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール類、ビタミンA又はその誘導体、ビタミンB6塩酸塩,ビタミンB6トリパルミテート,ビタミンB6ジオクタノエート,ビタミンB2又はその誘導体,ビタミンB12,ビタミンB15又はその誘導体等のビタミンB類、α−トコフェロール,β−トコフェロール,γ−トコフェロール,ビタミンEアセテート等のビタミンE類、ビタミンD類、ピロロキノリンキノン等のビタミン類などが好ましく例示できる。本発明の皮膚外用剤は、前記必須成分と任意成分とを常法に従って処理することにより製造することが出来る。
以下、本発明について、実施例を挙げて更に詳細に説明を加えるが、本発明がかかる実施例にのみ限定されないことは言うまでもない。
以下に示す処方に従って、本発明の皮膚外用剤である、化粧料(医薬部外品の化粧水;有効成分はグリチルリチン酸ジカリウム、作用;抗炎症作用)を作成した。即ち、処方成分を80℃に加熱、攪拌し可溶化し、攪拌冷却し、化粧料1を得た。このものについて、軽度の面皰に悩むパネラー1名を用いて、面皰の抑制効果を確かめた。即ち、化粧水を付けた後、5分後、0.01%メチルウンベリルフェリルオレートのエタノール溶液をカット綿で塗布し、直後、及び、メチルウンベリルフェリルオレート塗布後10分に塗布部位にブラックライトを照射し、蛍光の様子を画像として取り込んだ。面皰関連菌の活動が活発であると、メチルンベリルフェリルオレートをリパーゼによって加水分解し、メチルウンベリルフェリルを遊離して、蛍光が現れる。画像上の蛍光している部位を輝点数としてカウントした。蛍光抑制度を(直後の輝点数−10分後の輝点数)/(直後の輝点数)の式で算出した。化粧料1の多価アルコールを全て水に置換した比較例1、グリチルリチン酸ジカリウムを水に置換した比較例2も作成し、同様に、同じパネラーを用いて評価した。これらの結果を表1に示す。これより、本発明の皮膚外用剤である化粧料1は面皰関連菌の活動を抑制する作用に優れることが判る。
1,3−ブタンジオール 8 質量%
グリセリン 4 質量%
PEG600 1.5質量%
PEG3200 1.5質量%
POE(60)硬化ヒマシ油 0.3質量%
リン酸水素2ナトリウム 0.1質量%
メチルパラベン 0.2質量%
10%グリチルリチン酸ジカリウム 0.5質量%
水 83.9質量%
Figure 2005298410
化粧料1と同様に、次に示す処方に従って、本発明の皮膚外用剤である、化粧料2(医薬部外品の化粧水;有効成分はグリチルリチン酸ジカリウム、作用;抗炎症作用)を作成した。このものの蛍光抑制度は0.82であった。これより、多価アルコールとして、1,3−ブタンジオール、グリセリン及びポリエチレングリコールを組み合わせた形態が好ましいことが判る。
1,3−ブタンジオール 12 質量%
PEG600 1.5質量%
PEG3200 1.5質量%
POE(60)硬化ヒマシ油 0.3質量%
リン酸水素2ナトリウム 0.1質量%
メチルパラベン 0.2質量%
10%グリチルリチン酸ジカリウム 0.5質量%
水 83.9質量%
化粧料1と同様に、次に示す処方に従って、本発明の皮膚外用剤である、化粧料3(医薬部外品の化粧水;有効成分はグリチルリチン酸ジカリウム、作用;抗炎症作用)を作成した。このものの蛍光抑制度は0.75であった。これより、多価アルコールとして、1,3−ブタンジオール、グリセリン及びポリエチレングリコールを組み合わせた形態が好ましいことが判る。
1,3−ブタンジオール 11 質量%
グリセリン 4 質量%
POE(60)硬化ヒマシ油 0.3質量%
リン酸水素2ナトリウム 0.1質量%
メチルパラベン 0.2質量%
10%グリチルリチン酸ジカリウム 0.5質量%
水 83.9質量%
<試験例>
化粧料1を用いて、軽度の面皰に悩むパネラー17名を用いて、面皰改善の使用テストを行った。使用テストは12週間の使用期間で、皮膚科の医院にて、医師の監督下に行い、効果判定は面皰の減少数を、試験開始時の面皰数で除し、100を乗じた有効率として把握した。面皰の計数は医師が行った。その結果、このものの有効率は60.5%であり、実際の治験でも有効性が確認された。
本発明は、面皰用の皮膚外用剤に応用できる。

Claims (7)

  1. 1)多価アルコール14〜20質量%と、2)抗炎症剤0.01〜1質量%とを含有することを特徴とする、面皰用の皮膚外用剤。
  2. 前記多価アルコールが、1,3−ブタンジオール、グリセリン及びポリエチレングリコールで構成されていることを特徴とする、請求項1に記載の面皰用の皮膚外用剤。
  3. 前記1,3−ブタンジオール、グリセリン及びポリエチレングリコールの含有割合において、1,3−ブタンジオールがグリセリンに対して、1.5〜2.5倍質量含有していることを特徴とする、請求項2に記載の面皰用の皮膚外用剤。
  4. 前記1,3−ブタンジオール、グリセリン及びポリエチレングリコールの含有割合において、ポリエチレングリコールがグリセリンに対して、0.7〜1.0倍質量含有していることを特徴とする、請求項2又は3に記載の面皰用の皮膚外用剤。
  5. 前記抗炎症剤が、グリチルリチン酸ジカリウムであることを特徴とする、請求項1〜4何れか1項に記載の面皰用の皮膚外用剤。
  6. 抗炎症効果を訴求した、医薬部外品であることを特徴とする、請求項1〜5何れか1項に記載の皮膚外用剤。
  7. 包装形態に於いて、当該皮膚外用剤は抗炎症作用を有する医薬部外品である旨と、使用法において、適当量を取り、面皰などの炎症の存する部位に一日数回塗布して使用する旨と、配合された抗炎症成分により、炎症を鎮める作用を有する旨と、塗布により皮膚に異常を感じた場合は直ちに使用を中止し、医師に相談すべき旨との表示を有することを特徴とする、請求項6に記載の皮膚外用剤。
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