JP2005297502A - インクジェットプリンタ - Google Patents

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正和 飯田
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Abstract

【課題】 ヘッドから吐出される液滴の着弾位置を、人手を介さずに適正に補正するインクジェットプリンタを実現すること。
【解決手段】 制御部80は、ヘッドから吐出される液滴の着弾位置に影響を与える、インク、ヘッドおよびプリンタ本体の各単体ごとの個別数値情報82を記憶し、個別数値情報82から着弾位置を演算により推定して確認パターンを求め、この確認パターンから補正テーブル88を作成し、この補正テーブル88によりヘッドからのインクの吐出タイミングを制御することとしているので、工場出荷時、インクの交換時あるいはヘッドの交換時に、オペレータが確認パターンを記録媒体に印刷し、この確認パターンの情報を操作パネル30に入力することなしに、高精度の補正テーブルを自動的に生成し、簡易に良好な画質を維持することができる。
【選択図】 図1

Description

この発明は、記録媒体上に吐出されるインク液滴の着弾位置を補正するインクジェットプリンタに関する。
近年、インクジェット記録装置では、記録媒体に記録される画像情報の高画質化が急速に進んでいる。この高画質化では、ヘッドを移動しつつインクの液滴を吐出する際に、液滴の目的とする着弾位置からのずれ補正が行われる。これにより、記録媒体の目的とする位置に、目的とするインクの液滴を、正確に着弾させることが行われる。
しかし、インクの液滴の吐出速度および向きは、ヘッドごとあるいはインクの液滴を吐出するヘッド内の各ノズルごとに微妙に異なり、さらにヘッドおよび記録媒体の相対位置も、装置ごとに誤差範囲で異なる。そこで、同一の吐出位置を有すると思われるヘッドでも、インクの液滴の着弾位置には、ばらつきが生じる。このばらつきは、画質劣化につながるので、種々の補正がなされる。
ここで、インクの液滴の着弾位置のばらつきを確認パターンを用いてヘッドごとに予め計測しておき、このデータに基づいて、インクの液滴の吐出位置を変更し、インクの液滴の着弾位置を補正することが行われる(例えば、特許文献1参照)。
特許2812461号明細書、(第6〜7頁、第9〜13図)
しかしながら、上記背景技術によれば、確認パターンによるばらつきの計測は、オペレータによりなされ、煩雑な作業であると共に誤差をも含むものとなる。すなわち、確認パターンの計測では、ドット単位のばらつきを計測する必要があり、目視による計測には基本的に無理があると共に、たとえ読み取り装置により、ばらつきの計測がなされる場合にも、補正データの設定には時間と労力が必要とされる。
特に、ヘッドから吐出される液滴に、主液滴および副液滴からなる複数の液滴が混在する場合には、記録媒体上のドットにぼけが生じ、記録媒体上の着弾位置の厳密な特定が困難になる場合が多い。この場合、確認パターンの読み取りは、一層の手間と誤差を含むものとなる。
これらのことから、ヘッドから吐出される液滴の着弾位置を人手を介さずに適正に補正するインクジェットプリンタをいかに実現するかが重要となる。
この発明は、上述した背景技術による課題を解決するためになされたものであり、ヘッドから吐出される液滴の着弾位置を人手を介さずに適正に補正するインクジェットプリンタを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の発明にかかるインクジェットプリンタは、インクの液滴を記録媒体に吐出するヘッドと、前記液滴を前記記録媒体上の画素位置に着弾させるプリント部と、を備えるインクジェットプリンタであって、前記インク、前記ヘッドおよび前記プリント部ごとの、前記液滴の着弾位置を確定させるパラメータの個別数値情報に基づいて、前記着弾位置を推定する推定手段と、前記推定の情報に基づいて、前記着弾位置の補正を行う補正手段と、を備えることを特徴とする。
この請求項1に記載の発明では、インク、ヘッドおよびプリント部ごとの、液滴の着弾位置を確定させるパラメータの個別数値情報に基づいて、推定手段により、着弾位置を推定し、この推定の情報に基づいて、補正手段により、着弾位置の補正を行う。
また、請求項2に記載の発明にかかるインクジェットプリンタは、個別数値情報に、インクジェットプリンタが配設される環境の環境情報を備えることを特徴とする。
この請求項2に記載の発明では、個別数値情報に、温度あるいは湿度等の環境情報を含ませる。
また、請求項3に記載の発明にかかるインクジェットプリンタは、前記個別数値情報が、前記インクの物性情報を含むことを特徴とする。
この請求項3に記載の発明では、個別数値情報に、粘度あるいは表面張力等のインクの物性情報を含ませる。
また、請求項4に記載の発明にかかるインクジェットプリンタは、前記物性情報が、前記インクのインク種あるいはインク色ごとに設定されることを特徴とする。
この請求項4に記載の発明では、物性情報が、インク種情報あるいはインク色情報のみから設定される。
また、請求項5に記載の発明にかかるインクジェットプリンタは、前記補正手段が、前記ヘッドが移動される主走査方向位置での前記吐出のタイミングを制御して前記補正を行うことを特徴とする。
この請求項5に記載の発明では、補正手段は、吐出のタイミングを制御して着弾位置の補正を行う。
また、請求項6に記載の発明にかかるインクジェットプリンタは、前記インクジェットプリンタが、前記ヘッドが移動される主走査方向の特定位置での液滴の吐出により、前記記録媒体上に形成される確認パターンを形成し、前記確認パターンに基づいた前記補正の情報を入力する操作パネルを備えることを特徴とする。
この請求項6に記載の発明では、インクジェットプリンタは、操作パネルにより、計算によらず実験的な確認パターンに基づいた補正の情報を入力する。
また、請求項7に記載の発明にかかるインクジェットプリンタは、前記インクジェットプリンタが、前記個別数値情報のパラメータの値に、予め設定される範囲内の異なる値を順次設定するパラメータ生成手段を備えることを特徴とする。
この請求項7に記載の発明では、インクジェットプリンタは、パラメータ生成手段により、個別数値情報のパラメータの値に異なる値を順次設定する。
以上説明したように、請求項1に記載の発明によれば、インク、ヘッドおよびプリント部ごとの、液滴の着弾位置を確定させるパラメータの個別数値情報に基づいて、推定手段により、着弾位置を推定し、この推定の情報に基づいて、補正手段により、着弾位置の補正を行うこととしているので、オペレータが着弾位置の実測および入力を行うことなく、自動的に高精度の補正を行い、良好な画質を維持することができる。
請求項2に記載の発明によれば、個別数値情報に、温度あるいは湿度等の環境情報を含ませることとしているので、温度あるいは湿度等の環境変化に応じて個別数値情報を最適なものとすることができる。
請求項3に記載の発明によれば、個別数値情報に、粘度あるいは表面張力等のインクの物性情報を含ませることとしているので、インクの物性情報に影響された着弾位置の変化を計算することができる。
請求項4に記載の発明によれば、物性情報が、インク種情報あるいはインク色情報のみから設定されることとしているので、インク種あるいはインク色のみの入力情報から物性情報を簡易にしかも短時間で設定できる。
請求項5に記載の発明によれば、補正手段は、吐出のタイミングを制御して着弾位置の補正を行うこととしているので、着弾位置を、目的とする画素位置に一致させることができる。
請求項6に記載の発明によれば、インクジェットプリンタは、操作パネルにより、計算によらず実験的な確認パターンに基づいた補正の情報を入力することとしているので、手動による補正考慮し、より良好な画質とすることができる。
請求項7に記載の発明によれば、パラメータ生成手段により、個別数値情報のパラメータの値に異なる値を順次設定することとしているので、繰り返し行われる目視による画質の判定によりパラメータの値を最適化することができる。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかるインクジェットプリンタを実施するための最良の形態について説明する。なお、これにより本発明が限定されるものではない。
まず、本実施の形態にかかるインクジェットプリンタ10の機械的な構成を図2に示す。図2は、キャリッジ部2を中心とするインクジェットプリンタ10の機械的なプリント部の構成を示す図である。インクジェットプリンタ10のプリント部は、キャリッジ部2、支持棒3、駆動ベルト4、主走査モータ41、ローラ6a、6bおよび記録媒体1を含む。記録媒体1は、画像情報の記録を行う記録紙等からなり、搬送方向である副走査方向に移動される。支持棒3は、副走査方向と直交する主走査方向を向く金属棒で、キャリッジ部2が、主走査方向に移動可能な様に配設される。また、キャリッジ部2は、駆動ベルト4に固定され、ローラ6a,6bに巻かれた駆動ベルト4は、主走査モータ41の駆動により移動される。これにより、キャリッジ部2は、支持棒3上を、主走査方向に移動して記録媒体1上に印画を行う。
キャリッジ部2には、ブラックK、シアンC,マゼンタM,イエローY,のインクを含む各カートリッジ1K、1C、1M、1Y、が着脱可能に装着されている。このキャリッジ部2の下端部には、図示しない1K、1C,1M,1Y,ごとのヘッドが存在し、各ヘッドの複数のインク吐出口であるノズルから、キャリッジ部2の下端部に存在する記録媒体1に、インクの吐出が行われる。
図3(a)および(b)は、キャリッジ部2に装着された、カートリッジ1K、1C、1M、1Yおよびカートリッジ1Yに接続されるヘッド21dの下端部の拡大図を示す。図3(a)は、キャリッジ部2に装着されたカートリッジ1Yの下端部に存在するヘッド21dを示す。ここで、ヘッド21dは、図3(b)に示す様な、副走査方向に一列に並ぶ複数のノズルを有する。このノズルからは、図3(a)に示すカートリッジ1Y内のインクが同時に吐出され、記録媒体1上に副走査方向に並ぶ一列のインク液滴が記録される。なお、カートリッジ1K、1C、1M、および,図示されない,これらカートリッジに対応するヘッド21a〜cも全く同様の構造を有し、キャリッジ部2の主走査方向に並置される。
また、キャリッジ部2のヘッド21a〜dおよびカートリッジ1K〜Yは、個別に交換可能となっており、ヘッド21a〜dが劣化した場合あるいはカートリッジ1K〜Y内のインクが枯渇した場合等に交換がなされる。なお、図3および4ではキャリッジ部2にヘッド21a〜dおよびインクを含むカートリッジ1K〜Yが存在するとしているが、カートリッジ1K〜Yをキャリッジ部2の外に固定配置とし、チューブ等によりヘッド21a〜dにインクを供給する様にすることもできる。
ここで、ヘッド21a〜dは、使用回数、使用するインク種あるいは使用期間等から決まる寿命を有する。ヘッド21a〜dは、この寿命に達するとインクの吐出が悪くなり、記録媒体1上に印刷される画像情報が劣化をきたす。オペレータは、この印刷される画像情報の劣化に基づいてヘッド21a〜dの交換を行う。
図4は、インクジェットプリンタ10の電気的な構成を示すブロック図である。インクジェットプリンタ10は、インターフェースコントローラ61、画像メモリ64、転送手段71、キャリッジ部2、制御部80、主走査モータ41、副走査モータ42および操作パネル30を含む。なお、インクジェットプリンタ10は、ホストコンピュータ50に接続され、記録する画像情報を取得する。
インターフェースコントローラ61は、通信回線を介して接続されるホストコンピュータ50から、画像情報を取り込む入力手段をなす。
画像メモリ64は、インターフェースコントローラ61を介して取得される画像情報を、一時的に記憶する。この画像情報は、ホストコンピュータ50の原画像情報の一部分をなし、後述するキャリッジ部2による印画の際の、必要最低限の画像情報を含む。なお、この画像情報は、ブラック、シアン,マゼンタ,イエローの各色ごとに画像情報が形成される。
キャリッジ部2は、画像メモリ64の画像情報を、記録媒体1に印画する。ここで、キャリッジ部2は、ヘッド21a〜d,ヘッド駆動制御回路23a〜d,駆動回路22およびエンコーダセンサ26を含む。ヘッド21a〜dは、各々、ブラックインク(K)吐出用のヘッド21a、シアンインク(C)吐出用のヘッド21b、マゼンタインク(M)吐出用のヘッド21cおよびイエローインク(Y)吐出用のヘッド21dからなり、図3(a)に示す様に、主走査方向に並置される。また、各ヘッドは、図3(b)に示す様に、副走査方向に一列に並ぶ、例えば512個の、インクを吐出するノズルを有する。
ヘッド21a〜dは、カートリッジ1K、1C、1M、1Yのインクを、記録媒体1上にインクの液滴として吐出する。ヘッド21a〜dとして、例えば、シェアモード型のピエゾヘッドが用いられる。
駆動回路22は、ヘッド21a〜dを駆動し、インク液滴を吐出させる駆動波形を生成する。この駆動波形は、転送手段71で発生される画像情報のラッチ信号に同期するもので、ラッチ信号ごとに生成される。
ヘッド駆動制御回路23a〜dは、画像メモリ64からの画像情報に基づいて、ヘッドa〜dごとにインクの液滴の吐出タイミングが制御される。ヘッド駆動制御回路23a〜dには、ピエゾヘッドを駆動するドライバーがチャネルごとに存在し、駆動回路22からの駆動波形に基づいて、ピエゾヘッドを駆動する。
また、エンコーダセンサ26は、キャリッジ部2上に存在し、例えば、支持棒3の主走査方向に、所定の間隔を持って刻印された黒色のマークを読み取る。これにより、キャリッジ部2の主走査方向の位置を正確に把握し、インクの吐出タイミングを的確なものとする。
転送手段71は、画像メモリ64からヘッド駆動制御回路23a〜dに、各ヘッドの複数ノズルからの一回の吐出で記録される部分画像情報を転送する。転送手段71は、タイミング発生回路およびメモリ制御回路を含む。タイミング発生回路は、図示しないホームポジションセンサおよびエンコーダセンサ26の出力から、正確なキャリッジ部2の位置を求め、メモリ制御回路は、この位置情報から、ヘッドごとに必要とされる部分画像情報のアドレスを求める。そして、メモリ制御回路は、この部分画像情報のアドレスを用いて、画像メモリ64からの読み出し、ヘッド駆動制御回路23a〜dへの転送を行う。また、後述する制御部80からの補正テーブルに基づいて、各ヘッドの吐出タイミングを画素単位でずらす機能も有する。
主走査モータ41は、図2に示す、主走査方向にキャリッジ部2を移動するモータである。また、副走査モータ42は、記録媒体1を副走査方向に搬送する、モータである。
制御部80は、CPU60およびメモリ65を含み、主走査モータ41および副走査モータ42の制御と共に転送手段71を制御し、記録媒体1上へのインクの吐出を制御する。
操作パネル30は、操作手段をなし、LCDおよびキーボード等で構成され、印刷条件、また後述する個別数値情報および補正テーブル等の入力あるいは表示等が行われる。
図1は、制御部80の機能的な構成を示す機能ブロック図である。制御部80は、パラメータ生成手段81、推定手段90をなす個別数値情報82、算定手段83、中間情報84、演算手段85および着弾位置情報86、そして、補正手段92をなす補正テーブル生成手段87および補正テーブル88を含む。
推定手段90は、個別数値情報82から算定手段83を用いて、ヘッドから吐出される液滴の着弾位置を計算するための中間情報84を算定し、この中間情報84から着弾位置情報86を演算手段85により求める。
個別数値情報82は、インクジェットプリンタ10を構成する各構成要件ごとの、ヘッド21a〜dから吐出される液滴が着弾する位置を確定するパラメータを数値データとしたものである。個別数値情報82には、インク物性情報、ヘッド射出情報、ヘッド取り付け位置情報、ヘッド駆動信号情報、プリンタ走査情報および環境情報等が含まれ、インク、ヘッドおよびプリンタの走査を行う機構部分の各構成要件をなす単体ごとの着弾位置に影響を与える着弾位置のパラメータが含まれる。
ここで、インク物性情報は、使用されるインクの粘度、表面張力等を含み、ヘッド射出情報は、ヘッド単体のインクの吐出方向を含み、ヘッド取り付け位置情報は、ヘッドをキャリッジ部2に装着する際の取り付け位置情報を含み、ヘッド駆動信号情報は、ヘッドを駆動する際の駆動周期、駆動電圧等を含み、プリンタ走査情報は、主として主走査方向のキャリッジ部2の位置を補正する補正情報を含み、エンコーダセンサ26により計測されるキャリッジ部2の位置情報に補正を加え、より精度の高いものとする。環境情報は、温度および湿度等の情報を含む。
中間情報84は、インク吐出情報、ヘッド位置情報およびヘッド速度情報を含む。図5にこれら情報の物理的意味を図示する。インク吐出情報は、記録媒体1と鉛直をなす方向を基準とした液滴の吐出方向、液滴の速度および液滴の体積を含む。また、ヘッド位置情報は、例えばホームポジションから液滴の吐出が行われる主走査方向のヘッド位置までの正確な位置補正情報およびヘッドの吐出口の記録媒体1からの高さ情報を含む。また、ヘッドの速度情報は、ヘッドが収納されるキャリッジ部2の主走査方向への移動速度情報を含む。なお、これらインク吐出情報、ヘッド位置情報およびヘッド速度情報に含まれる物理量から、液滴の着弾位置は計算により正確に推定され、さらに液滴の体積および記録媒体1への液滴の入射角度からドット形状をも考慮して位置が特定される。
一方、中間情報84を構成するインク吐出情報、ヘッド位置情報およびヘッド速度情報は、個別数値情報82から算定手段83により算定される。例えば、インク吐出情報の吐出方向は、個別数値情報82のヘッド単体の場合の液滴射出方向情報を含むヘッド射出情報およびヘッド取り付け位置情報に含まれる取り付け位置情報から、記録媒体1に対する正確な吐出方向が算定される。インク吐出情報の液滴の速度は、インク物性情報の粘度、表面張力等の値、ヘッド駆動信号情報の駆動電圧、駆動周期等の情報に基づいて算定手段83により算定される。
また、ヘッド位置情報は、例えば、プリンタ走査情報に含まれるキャリッジ部2の位置情報およびヘッド取り付け位置情報に含まれる取り付け位置から正確な吐出位置が算定される。また、ヘッド速度情報は、プリンタ走査情報に含まれるキャリッジ部2の主走査方向への移動速度から決定される。
ここで、算定手段83では、理論的あるいは実験的に、個別数値情報82から中間情報84を算定する関係式が定められる。これら関係式は、インクジェットプリンタ10固有のもであり、同一機種ごとに決定され、また上述した個別数値情報82は、インクジェットプリンタ10ごとに固有の値が設定される。また、インクあるいはヘッドの交換ごとに、インク物性情報、ヘッド射出情報およびヘッド取り付け位置情報は、オペレータにより更新される。
なお、個別数値情報82は、温度あるいは湿度等の環境情報を考慮することにより、さらに精密なものとすることができる。特に、個別数値情報82の中で温度あるいは湿度に敏感なパラメータに対しては、温度係数あるいは湿度計数等を情報に含めることにより、精密化される。例えば、インク物性情報の粘度あるいは表面張力等の温度係数情報を含めることにより、インク吐出情報の吐出速度を温度変化があっても精密なものとすることができる。
着弾位置情報86は、中間情報84から演算手段85により求められる。この着弾位置情報86は、例えば、ヘッド21a〜dごとの主走査方向の特定位置で吐出される液滴の、往路および復路での着弾パターンを計算により導出したもので、図6(b)に示す確認パターンの形状を示す。なお、図6(b)に示すパターン111a〜d,112a〜dは,図6(a)に示す往路でのヘッド21a〜dから吐出される液滴の吐出パターン111a〜dおよび図6(b)に示す復路でのヘッド21a〜dから吐出される液滴の吐出パターン112a〜dである。
補正テーブル生成手段87は、図6(b)に示すパターン111a〜d,112a〜dの間隔から補正テーブル88を生成する。補正テーブル生成手段87は、図6(b)に示すパターン111a〜d,112a〜dのパターン間隔から、図7に示す様な補正テーブルを生成する。図7に示す補正テーブルでは、図7(A)欄に実測された図6(b)のパターン間隔が示され、図7(B)欄にこのパターン間隔を画素単位に置き換え、図7(C)欄にこの相対距離の標準距離が画素単位で示され、図7(D)欄に標準距離からのずれ量を画素単位で求める。なお、図7の例では、液滴が0.0353mm間隔の画素単位で吐出される場合を例示した。
補正テーブル88は、図7(D)欄に示すずれ量を、転送手段71に転送し、転送手段71はこのずれ量に応じた画素数分だけ、吐出タイミングを変化させる。
パラメータ生成手段81は、操作パネル30からの指示により、新たな個別数値情報82を設定する。この設定では、予め設定される個別数値情報82の各パラメータの上限および下限の値の範囲内で、所定の変化幅を持って操作パネル30からの指示ごとに新たな数値が個別数値情報82に設定される。パラメータ生成手段81は、例えば、ヘッド21a〜dのいずれかを交換した際に、ヘッド取り付け位置情報が適正でなく、印刷された画像情報の劣化が生じる場合等に、個別数値情報82のヘッド取り付け位置情報を最適化するために用いられる。
つづいて、制御部80の動作を図8を用いて説明する。図8は、制御部80の動作を示すフローチャートである。まず、制御部80は、操作パネル30から個別数値情報82を入力する(ステップS801)。この個別数値情報82は、工場出荷時、インクの交換時あるいはヘッドの交換時に行われる。工場出荷時には、すべての個別数値情報82が入力され、インクあるいはヘッドの交換時には、交換により変化するもの、例えばインク物性情報あるいはヘッド取り付け位置情報等のパラメータが更新される。
その後、制御部80は、推定手段90により着弾位置を推定する(ステップS802)。そして、この着弾位置情報から、図7に示す様な補正テーブル88を求め(ステップS803)、図7(D)欄に示すずれ量を転送手段71に送信する。
その後、制御部80は、転送手段71が吐出タイミングを図7(D)欄のずれ量だけずらして、順次画像メモリ64の画像情報を印刷する(ステップS804)。そして、オペレータは、記録媒体1上に印刷された画像が良好かどうかを判定し(ステップS805)、良好でない場合には(ステップS805否定)、パラメータ生成手段81を起動し個別数値情報82のパラメータを再設定し(ステップS806)、ステップS802に移行し、再度補正テーブル88の生成および印刷を行う。そして、制御部80は、画像が良好でない場合には、さらにステップS806で異なるパラメータの値を設定して、ステップS802〜804を繰り返す。また、オペレータは、記録媒体1上に印刷された画像が良好である場合には(ステップS805肯定)、個別数値情報82が適切であるとして本処理を終了する。
上述してきたように、本実施の形態では、ヘッドから吐出される液滴の着弾位置に影響を与える、インク、ヘッドおよびプリンタ本体の単体ごとの個別数値情報82を保存し、個別数値情報82から着弾位置を演算により推定した確認パターン11を求め、この確認パターン11から補正テーブルを作成し、この補正テーブルによりヘッドからのインクの吐出タイミングを制御することとしているので、オペレータが確認パターン11を記録媒体1に印刷し、この確認パターン11の情報を操作パネル30に入力することなしに、高精度の補正テーブルを自動的に生成し、良好な画質を維持することができる。
また、本実施の形態では、個別数値情報82のインク物性情報は、操作パネル30から入力されるとしたが、インクを交換する都度に入力されるインク種情報あるいはインクカートリッジの管理番号情報等に連動して入力されるとすることもできる。さらに、個別数値情報82のヘッド射出情報も同様に、ヘッドの管理番号情報等に連動して入力されるとすることもできる。
また、本実施の形態では、着弾位置情報86を推定手段90により計算により求めることとしたが、同時に着弾位置情報86を、オペレータによる計測された確認パターン11の実測データに基づいたものとすることもできる。
実施の形態にかかる制御部の機能的な構成を示す機能ブロック図である。 インクジェットプリンタの機械的な全体構成を示す図である。 インクジェットプリンタのヘッド部分の構成を示す図である。 インクジェットプリンタの電気的な構成を示す図である。 ヘッドからの液滴の吐出を示す図である。 インクジェットプリンタのヘッドからのインクの液滴の吐出および吐出されたインクの液滴により形成される確認パターンの図である。 確認パターンから生成される補正テーブルの図である。 実施の形態にかかる制御部の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1K〜Y カートリッジ
1 記録媒体
2 キャリッジ部
3 支持棒
4 駆動ベルト
6a,6b ローラ
10 インクジェットプリンタ
11 確認パターン
21a〜d ヘッド
22 駆動回路
23a〜d ヘッド駆動制御回路
26 エンコーダセンサ
30 操作パネル
41 主走査モータ
42 副走査モータ
50 ホストコンピュータ
61 インターフェースコントローラ
64 画像メモリ
65 メモリ
71 転送手段
80 制御部
81 パラメータ生成手段
82 個別数値情報
83 算定手段
84 中間情報
85 演算手段
86 着弾位置情報
87 補正テーブル生成手段
88 補正テーブル
90 推定手段
92 補正手段

Claims (7)

  1. インクの液滴を記録媒体に吐出するヘッドと、
    前記液滴を前記記録媒体上の画素位置に着弾させるプリント部と、
    を備えるインクジェットプリンタであって、
    前記インク、前記ヘッドおよび前記プリント部ごとの、前記液滴の着弾位置を確定させるパラメータの個別数値情報に基づいて、前記着弾位置を推定する推定手段と、
    前記推定の情報に基づいて、前記着弾位置の補正を行う補正手段と、
    を備えることを特徴とするインクジェットプリンタ。
  2. 前記個別数値情報は、前記インクジェットプリンタが配設される環境の環境情報を備えることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットプリンタ。
  3. 前記個別数値情報は、前記インクの物性情報を含むことを特徴とする請求項1あるいは2のいずれか1つに記載のインクジェットプリンタ。
  4. 前記物性情報は、前記インクのインク種あるいはインク色ごとに設定されることを特徴とする請求項3に記載のインクジェットプリンタ。
  5. 前記補正手段は、前記ヘッドが移動される主走査方向位置での前記吐出のタイミングを制御して前記補正を行うことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載のインクジェットプリンタ。
  6. 前記インクジェットプリンタは、前記ヘッドが移動される主走査方向の特定位置での液滴の吐出により、前記記録媒体上に形成される確認パターンを形成し、前記確認パターンに基づいた前記補正の情報を入力する操作パネルを備えることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載のインクジェットプリンタ。
  7. 前記インクジェットプリンタは、前記個別数値情報のパラメータの値に、予め設定される範囲内の異なる値を順次設定するパラメータ生成手段を備えることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つに記載のインクジェットプリンタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009226628A (ja) * 2008-03-19 2009-10-08 Seiko Epson Corp 液体噴射装置
US20120225208A1 (en) * 2009-11-10 2012-09-06 Yasuhiro Tanaka Fabrication method and fabrication apparatus for solid shaped product

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