JP2005297328A - 画像形成装置の制御方法および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
画像形成装置にエラーが発生した場合であっても、特定の条件下において、画像形成装置に動作を継続させることのできる画像形成装置の制御方法および画像形成装置を提供する。
【解決手段】
画像形成部3がエラーを検出した際に、通知受信部21が画像形成部3からエラー通知を受け、処理判定部23が、当該エラー通知に基づいて、画像形成部3の動作を継続させるか異常停止させるかを判定し、異常停止させると判定した場合に、指示発行部24が画像形成部3を異常停止させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、画像形成装置の制御方法および画像形成装置に関し、特に、画像形成装置にエラーが発生した場合の制御に特徴を有する画像形成装置の制御方法および画像形成装置に関する。
一般に、プリンタ等の画像形成装置は、紙詰まりが発生した場合や消耗品の交換時期が到来した場合等に、エラー状態に遷移し、その動作を停止する。
また、画像形成装置には、そのエラーの内容に応じて特定の動作を行った後に、動作を停止するものもある。ここで、画像形成装置におけるエラー発生時の動作について説明する。図14は、画像形成装置の構成の概略を示した図である。
同図に示すように、画像形成装置503は、制御部530と感光体531、帯電ユニット532、露光ユニット533、トナーユニット534、中間転写体535、排トナー回収ユニット536、給紙カセット537、給紙ローラ538、用紙パス539、二次転写ユニット540、定着ユニット541、カバー542を具備して構成される。
この構成においては、帯電ユニット532により帯電された感光体531に、露光ユニット533がレーザ光を照射して感光体531に静電潜像を形成する。そして、その静電潜像をトナーユニット534のトナーにより現像し、中間転写体535に転写する。なお、感光体531に残存したトナーは、トナー回収ユニット536で回収される。
一方、給紙カセット537からは、給紙ローラ538により用紙が給紙され、用紙パス539を搬送される。そして、二次転写ユニット540で、中間転写体535上のトナー像が用紙上に転写され、そのトナー像は、定着ユニット541で定着される。
また、トナーユニット534は、シアントナー(Cトナー)534C、マゼンタトナー(Mトナー)534M、イエロートナー(Yトナー)534Y、ブラックトナー(Kトナー)534Kを有しており、各トナーは、カバー542を開いた状態で交換を行うことができる。
次に、画像形成装置503のエラー発生時の動作を2例説明する。図15は、トナー未装着時の画像形成装置503およびユーザの処理の流れを示すフローチャートであり、図16は、トナー抜き取り時の画像形成装置503およびユーザの処理の流れを示すフローチャートである。
トナーの未装着時には、画像形成装置503は、電源投入後に自己診断を実行し、Cトナー534C、Mトナー534M、Yトナー534Y、Kトナー534Kの各トナーが未装着のエラーであることを検出する(ステップ601)。このエラー検出に伴って、画像形成装置503は、制御部530が図示しない表示部にCトナー534Cの未装着によるエラーが発生した旨を表示し(ステップ602)、トナーユニット534を、Cトナー534Cの交換位置へ回転する(ステップ603)。Cトナー534Cの交換位置は、カバー542の近傍にCトナー534Cが配される位置で、カバー542を開くことで、Cトナー534Cの着脱が可能な位置である。
続いて、画像形成装置503が表示したエラーに応じて、ユーザがカバー542を開き(ステップ604)、Cトナー534Cを装着して(ステップ605)、カバー542を閉じると(ステップ606)、画像形成装置503は、再び自己診断を実行し、Mトナー534M、Yトナー534Y、Kトナー534Kの各トナーが未装着のエラーであることを検出する(ステップ607)。そして、画像形成装置503は、制御部530が図示しない表示部にMトナー534Mの未装着によるエラーが発生した旨を表示し(ステップ608)、トナーユニット534を、Mトナー534Mの交換位置へ回転する(ステップ609)。これに応じて、ユーザがカバー542を開き(ステップ610)、Mトナー534Mを装着して(ステップ611)、カバー542を閉じると(ステップ612)、画像形成装置503は、再び自己診断を実行し、Yトナー534Y、Kトナー534Kの各トナーが未装着のエラーであることを検出する(ステップ613)。
なお、以降の処理についての説明は省略するが、画像形成装置503は、Cトナー534C、Mトナー534M、Yトナー534Y、Kトナー534Kの全てが装着されるまで、同様の処理を繰り返し、全てのトナーが装着されると、自己診断でエラーが検出されなくなるため、印刷要求待ちの状態に移行する。
また、トナー抜き取り時には、ユーザが、図示しない操作部からCトナー534Cの交換要求を入力すると(ステップ651)、画像形成装置503は、制御部530が当該要求を受け付けて、トナーユニット534をCトナー534Cの交換位置に回転する(ステップ652)。
続いて、ユーザがカバー542を開いて(ステップ653)、Cトナー534Cを取り出し(ステップ654)、カバー542を閉じると(ステップ655)、画像形成装置503は、自己診断を実行し、Cトナー534Cが未装着のエラーであることを検出する(ステップ656)。このエラー検出に伴って、画像形成装置503は、制御部530が図示しない表示部にCトナー534Cの未装着によるエラーが発生した旨を表示し(ステップ657)、トナーユニット534を、Cトナー534Cの交換位置へ回転する(ステップ658)。
なお、エラー発生時に特定の動作を行った後に停止する画像形成装置としては、特許文献1に記載されたもの等がある。
特開2003−156913号公報
ところで、画像形成装置が上述したような動作を行う場合、Cトナーを取り出した際には、Cトナーが装着されるまでは、エラーのために、トナーユニットはCトナーの交換位置に停止した状態となる。このため、画像形成装置を移動させる場合等に全てのトナーを取り出そうとすると、ユーザは、トナーユニットを手で回転させて、トナーを取り出すこととなる。この作業は、ユーザの体にトナーが付着する可能性が高いものとなる。また、画像形成装置側にも、トナーユニットを手で回転させるための把手等を設置する必要がる。
この他にも、画像形成装置がエラー発生に伴って停止してしまうと、例えば、Cトナーのみの交換が必要で、Kトナーでの印刷が可能な状態であっても、Kトナーのみを利用するモノクロ印刷を実行することができない等の不都合が生じることがあった。
そこで、本発明は、画像形成装置にエラーが発生した場合であっても、特定の条件下において、画像形成装置に動作を継続させることのできる画像形成装置の制御方法および画像形成装置を提供することを目的とする。
上述した目的を達成するため、請求項1の発明は、エラーを検出するエラー検出機能を備え、該エラーにより動作の停止を行う画像形成装置の制御方法であって、画像形成装置がエラーを検出した場合に、該エラーの種類と該画像形成装置に対する処理要求に基づいて、該画像形成装置の動作を許可することを特徴とする。
また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記エラーが消耗品の未装着エラーであり、前記処理要求が消耗品の交換要求である場合には、前記画像形成装置の動作を許可することを特徴とする。
また、請求項3の発明は、請求項1の発明において、前記処理要求が消耗品を交換位置に移動する要求であることを特徴とする。
また、請求項4の発明は、請求項1の発明において、前記エラーが消耗品の消耗した旨のエラーであり、前記処理要求が印刷処理を続行する要求である場合には、前記画像形成装置の動作を許可することを特徴とする。
また、請求項5の発明は、エラーを検出するエラー検出手段を備え、該エラーの検出により動作の停止を行う画像形成装置であって、処理要求を受け付ける処理要求受付手段と、前記エラー検出手段が検出するエラーの種類と前記処理要求受付手段が受け付ける処理要求の種類に基づいて、該処理要求に対する動作を許可する許可手段とを具備することを特徴とする。
また、請求項6の発明は、請求項5の発明において、前記判定手段は、前記エラーが消耗品の未装着エラーであり、前記処理要求が消耗品の交換要求である場合には、動作を許可することを特徴とする。
また、請求項7の発明は、請求項5の発明において、前記処理要求は、消耗品を交換位置に移動する要求であることを特徴とする。
また、請求項8の発明は、請求項5の発明において、前記判定手段は、前記エラーが消耗品の消耗した旨のエラーであり、前記処理要求が印刷処理を続行する要求である場合には、印刷処理の続行を許可することを特徴とする。
また、請求項9の発明は、入力された画像情報に基づいて画像形成をする画像形成装置であって、エラーを検出するエラー検出手段と、処理要求を受け付ける処理要求受付手段と、前記処理要求受付手段から処理要求を受け付けている場合、前記エラー検出手段が検出したエラーの種類が、画像形成装置の動作処理に支障を来さないエラーであれば、前記処理要求に基づく動作処理の続行を判断し、前記エラー検出手段が検出したエラーの種類が、画像形成装置の動作処理の続行を阻害する可能性があるエラーであるが画像形成装置の動作処理の続行に重大な支障がないエラーであれば、前記処理要求に基づく動作処理の続行を判断し、前記エラー検出手段が検出したエラーの種類が、画像形成装置の動作処理の続行を阻害する可能性があるエラーであって画像形成装置の動作処理の続行に重大な支障があるエラーであれば、前記処理要求に基づく動作処理の停止を判断する処理続行可否判断手段とを具備することを特徴とする。
本発明によれば、画像形成装置がエラーを検出した際に、そのエラー通知に基づいて、画像形成装置の動作を継続させるか異常停止させるかを判定し、異常停止させると判定した場合に、画像形成装置を異常停止させるように構成したので、エラーが発生した状態で画像形成装置を動作させることができ、消耗品の交換を容易に行うことや、継続して印刷処理を行うことが可能となる。
以下、本発明に係る画像形成装置の制御方法および画像形成装置の一実施の形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明を適用した画像形成装置の構成例を示した図である。同図に示すように、画像形成装置1は、制御部2と画像形成部3を具備して構成される。制御部2は、画像形成部3を制御するもので、画像形成部3は、従来の画像形成装置、例えば、図14に示した画像形成装置503と同様のものである。ただし、画像形成部3は、制御部2の制御下で動作するものである。
また、制御部2は、通知受信部21と要求受付部22、処理判定部23、指示発行部24、表示部25を具備して構成される。通知受信部21は、画像形成部3からエラー通知等の通知を受信する。要求受付部22は、ユーザからの画像形成装置1(画像形成部3)に対する処理要求を受け付ける。処理判定部23は、通知受信部21が受信した通知に基づいて、要求受付部22が受け付けた処理要求が実行可能なものか否かを判定する。指示発行部24は、処理判定部23が実行可能と判定した処理要求に関する処理を画像形成部3に実行させるための指示を発行する。表示部25は、処理判定部23の判定に基づいて、エラーや警告等の表示を行う。
次に、画像形成装置1の動作について説明する。図2は、制御部2の動作の流れを示すフローチャートであり、図3は、画像形成部3の動作の流れを示すフローチャートである。
制御部2は、要求受付部22がユーザからの処理要求を受け付けると(ステップ101でYES)、処理判定部23が当該処理要求が実行可能か否かを判定し、実行可能であれば(ステップ102でYES)、指示発行部24が、画像形成部3に対して、当該処理要求に対応する処理の実行指示を発行する(ステップ103)。なお、処理判定部23では、画像形成部3にエラーが発生していない状態では、全ての処理要求が実行可能と判定される。
また、制御部2は、通知受信部21が画像形成部3からエラー通知を受信すると(ステップ104でYES)、当該エラーが動作限界に達するものでない、つまり、動作の継続が可能であるエラーである場合には(ステップ105でNO)、表示部25が警告を表示する(ステップ106)。なお、処理要求が図示しないコンピュータ等から発せられた場合には、当該コンピュータに警告を表示させる。
一方、通知受信部23が画像形成部3から受信したエラー通知が、動作限界に達するもの、つまり、動作の継続が困難であるエラーである場合には(ステップ105でYES)、処理判定部23は、画像形成装置1をシステムエラーの状態に遷移させ、処理要求の受け付けや画像形成部3への実行指示の発行を停止する(ステップ107)。
また、画像形成部3において、動作限界に達しないエラーが生じている際に、要求受付部22がユーザからの処理要求を受け付けた際に(ステップ101でYES)、処理判定部23が当該処理要求に対応する処理が実行不能であると判定した場合には(ステップ102でNO)、処理判定部23は、画像形成装置1をシステムエラーの状態に遷移させ、処理要求の受け付けや画像形成部3への実行指示の発行を停止する(ステップ107)。
画像形成部3は、制御部2から処理の実行指示を受信すると(ステップ151でYES)、当該指示に対応する処理を実行する(ステップ152)。
また、画像形成部3は、自己診断等によりエラーを検出すると(ステップ153でYES)、制御部2に対して、エラーの発生を通知する(ステップ154)。
次に、画像形成装置1の動作を具体例に基づいて説明するが、最初に、画像形成部3から全てのトナーを取り出す場合の動作例について説明する。図4乃至6は、画像形成部3から全てのトナーを取り出す場合の画像形成装置1の動作の流れを示すフローチャートである。
まず、ユーザが、Cトナーを取り出すために、制御部2に対してCトナーの交換要求を入力すると(ステップ201)、制御部2は、画像形成部3に対して、トナーユニットのCトナー交換位置への回転指示を発行する(ステップ202)。この回転指示に応じて画像形成部3がトナーユニットをCトナーの交換位置へ回転すると(ステップ203)、ユーザは、画像形成部3のカバーを開いて(ステップ204)、Cトナーを取り出し(ステップ205)、カバーを閉じる(ステップ206)。画像形成部3は、カバーが閉じられると、自己診断を実行し、Cトナーの未装着エラーを検出して(ステップ207)、当該エラーを制御部2に通知する(ステップ208)。Cトナーの未装着エラーの通知を受けた制御部2は、当該エラーが動作限界に達したものではないと判断してCトナーが未装着である旨の警告を表示する(ステップ209)。このとき、画像形成部3は、検出したCトナーの未装着エラーに基づいて、トナーユニットをCトナーの交換位置へ回転する(ステップ210)。
続いて、ユーザが、Mトナーを取り出すために、制御部2に対してMトナーの交換要求を入力すると(ステップ211)、制御部2は、画像形成部3に対して、トナーユニットのMトナー交換位置への回転指示を発行する(ステップ212)。この回転指示に応じて画像形成部3がトナーユニットをMトナーの交換位置へ回転すると(ステップ213)、ユーザは、画像形成部3のカバーを開いて(ステップ214)、Mトナーを取り出し(ステップ215)、カバーを閉じる(ステップ216)。画像形成部3は、カバーが閉じられると、自己診断を実行し、CトナーおよびMトナーの未装着エラーを検出して(ステップ217)、当該エラーを制御部2に通知する(ステップ218)。CトナーおよびMトナーの未装着エラーの通知を受けた制御部2は、当該エラーが動作限界に達したものではないと判断してCトナーおよびMトナーが未装着である旨の警告を表示する(ステップ219)。このとき、画像形成部3は、検出したCトナーの未装着エラーに基づいて、トナーユニットをCトナーの交換位置へ回転する(ステップ220)。
続いて、ユーザが、Yトナーを取り出すために、制御部2に対してYトナーの交換要求を入力すると(ステップ221)、制御部2は、画像形成部3に対して、トナーユニットのYトナー交換位置への回転指示を発行する(ステップ222)。この回転指示に応じて画像形成部3がトナーユニットをYトナーの交換位置へ回転すると(ステップ223)、ユーザは、画像形成部3のカバーを開いて(ステップ224)、Yトナーを取り出し(ステップ225)、カバーを閉じる(ステップ226)。画像形成部3は、カバーが閉じられると、自己診断を実行し、Cトナー、Mトナー、Yトナーの未装着エラーを検出して(ステップ227)、当該エラーを制御部2に通知する(ステップ228)。Cトナー、Mトナー、Yトナーの未装着エラーの通知を受けた制御部2は、当該エラーが動作限界に達したものではないと判断してCトナー、Mトナー、Yトナーが未装着である旨の警告を表示する(ステップ229)。このとき、画像形成部3は、検出したCトナーの未装着エラーに基づいて、トナーユニットをCトナーの交換位置へ回転する(ステップ230)。
続いて、ユーザが、Kトナーを取り出すために、制御部2に対してKトナーの交換要求を入力すると(ステップ231)、制御部2は、画像形成部3に対して、トナーユニットのKトナー交換位置への回転指示を発行する(ステップ232)。この回転指示に応じて画像形成部3がトナーユニットをKトナーの交換位置へ回転すると(ステップ233)、ユーザは、画像形成部3のカバーを開いて(ステップ234)、Kトナーを取り出し(ステップ235)、カバーを閉じる(ステップ236)。画像形成部3は、カバーが閉じられると、自己診断を実行し、Cトナー、Mトナー、Yトナー、Kトナーの未装着エラーを検出して(ステップ237)、当該エラーを制御部2に通知する(ステップ238)。Cトナー、Mトナー、Yトナー、Kトナーの未装着エラーの通知を受けた制御部2は、当該エラーが動作限界に達したものではないと判断してCトナー、Mトナー、Yトナー、Kトナーが未装着である旨の警告を表示する(ステップ239)。このとき、画像形成部3は、検出したCトナーの未装着エラーに基づいて、トナーユニットをCトナーの交換位置へ回転する(ステップ240)。
このような処理により、ユーザは、手でトナーユニットを回転させることなく、Cトナー、Mトナー、Yトナー、Kトナーの全てを、画像形成部3から取り出すことができる。
次に、ユーザが画像形成部3から全てのトナーを取り出す処理を行っている最中に、別のユーザが印刷要求を発した場合の動作例について説明する。図7は、画像形成部3から全てのトナーを取り出している最中に、別のユーザにより印刷要求が発せられた場合の画像形成装置1の動作の流れを示すフローチャートである。なお、図7に示すフローチャートは、図5に示したステップ230の直後に続く処理であるものとする。
ユーザが、画像形成部3からCトナー、Mトナー、Yトナーを取り出した状態で、別のユーザにより印刷要求が発せられると(ステップ251)、制御部2は、当該要求が実行不能な要求であると判断して、画像形成装置1をエラー状態に遷移する(ステップ252)。
これにより、画像形成装置1は、動作を停止するため、トナーの取り出しを行っているユーザは、制御部2に対してシステム再起動を要求し(ステップ253)、これを受けた制御部2が画像形成部3に対して再起動指示を発するとともに(ステップ254)、制御部2自身も再起動を行う(ステップ255)。
また、再起動指示を受けた画像形成部3は、当該指示に基づいて再起動し(ステップ256)、再起動後に、自己診断を実行し、Cトナー、Mトナー、Yトナーの未装着エラーを検出して(ステップ257)、当該エラーを制御部2に通知する(ステップ258)。Cトナー、Mトナー、Yトナーの未装着エラーの通知を受けた制御部2は、当該エラーが動作限界に達したものではないと判断してCトナー、Mトナー、Yトナーが未装着である旨の警告を表示する(ステップ259)。このとき、画像形成部3は、検出したCトナーの未装着エラーに基づいて、トナーユニットをCトナーの交換位置へ回転する(ステップ260)。
続いて、ユーザが、Kトナーを取り出すために、制御部2に対してKトナーの交換要求を入力すると(ステップ261)、制御部2は、画像形成部3に対して、トナーユニットのKトナー交換位置への回転指示を発行する(ステップ262)。この回転指示に応じて画像形成部3がトナーユニットをKトナーの交換位置へ回転する(ステップ263)。この後の説明は省略するが、ユーザがカバーを開いてKトナーを取り出すなど、図6のステップ234以降と同様の処理が行われる。
このような処理により、ユーザがトナーを取り出している最中に、印刷要求が発せられた場合であっても、不都合を生じることはない。
次に、画像形成部3のトナーや感光体等の消耗品が消耗した場合の動作例について説明する。図8は、消耗品が消耗した場合の画像形成装置1全体の動作の流れを示すフローチャートである。
画像形成装置1は、まず、正常な状態では、ユーザからの印刷要求があれば(ステップ301でYES)、当該要求に基づいて印刷処理を実行する(ステップ302)。
また、画像形成装置1は、エラーが検出された場合には(ステップ303でYES)、当該エラーに対する警告を表示する(ステップ304)。そして、ユーザにより、エラーが生じている状態での継続利用が指示された場合には(ステップ305でYES)、対象となる消耗品が交換されるか(ステップ306でNO)、動作限界に達するエラーが検出されるまでの間(ステップ309でNO)、ユーザからの印刷要求があれば(ステップ307でYES)、当該要求に基づいて印刷処理を実行する(ステップ308)。消耗品が交換されない状態での印刷処理では、出力される画像の画質が保証されるものではなく、低品質の画像が出力される可能性はあるが、ユーザによる継続利用の指示は、画質を保証しない旨の確認と同様であるため、印刷処理は継続される。
一方、エラーが検出された場合に、ユーザが継続利用を指示しなかった場合には(ステップ305でNO)、画像形成装置1は、エラーを表示し(ステップ310)、動作を停止する。
また、エラーが発生している状態で画像形成装置1が継続利用されている場合に、動作限界に達するエラーが検出された場合には(ステップ309でYES)、画像形成装置1は、エラーを表示し(ステップ310)、動作を停止する。
なお、エラーが発生している状態で、対象となる消耗品が交換された場合には(ステップ306でYES)、画像形成装置1は、正常の状態(エラー検出前)の状態に戻ることとなる。
次に、図8に示した画像形成装置1の動作について、正常動作時、エラー発生後の利用非継続時、エラー発生後の継続利用時、継続利用時における動作限界の検出時の詳細を説明する。
図9は、正常動作時の画像形成装置1の動作の流れを示したフローチャートである。画像形成装置1は、ユーザが印刷要求を発すると(ステップ401)、制御部2がこれを受け付けて画像形成部3に対して印刷指示を発行し(ステップ402)、当該指示を受けた画像形成部3が印刷処理を実行する(ステップ403)。画像形成装置1は、正常動作時には、このような処理を繰り返して実行する。
図10は、エラー発生後の利用非継続時の画像形成装置1の動作の流れを示したフローチャートである。画像形成部3は、消耗品の交換時期等のエラーを検出すると(ステップ421)、当該エラーを制御部2に通知する(ステップ422)。これを受けた制御部2は、当該エラーに基づいて、警告を表示する(ステップ423)。この警告には、ユーザに対する継続利用の可否の問合せを含んでいる。これに対して、ユーザが継続利用を否定する指示を発すると(ステップ424)、制御部2は、画像形成装置1をエラー状態に遷移し、エラーの表示を行い(ステップ425)、動作を停止する。
図11は、エラー発生後の継続利用時の画像形成装置1の動作の流れを示したフローチャートである。画像形成部3は、消耗品の交換時期等のエラーを検出すると(ステップ441)、当該エラーを制御部2に通知する(ステップ442)。これを受けた制御部2は、当該エラーに基づいて、継続利用の可否の問合せを含む警告を表示する(ステップ443)。この警告に対して、ユーザが継続利用指示を発すると(ステップ444)、制御部2は、当該継続利用指示を記憶する(ステップ445)。
この後、ユーザが印刷要求を発すると(ステップ446)、制御部2がこれを受け付けて画像形成部3に対して印刷指示を発行し(ステップ447)、当該指示を受けた画像形成部3が印刷処理を実行する(ステップ448)。画像形成部3は、印刷処理を実行すると、先に検出したエラーと同様のエラーを検出し(ステップ449)、当該エラーを制御部2に通知するが(ステップ450)、制御部2は、当該エラーに対する継続利用指示を受けているので、当該エラーに基づいて、継続利用の可否の問合せを含まない警告を表示する(ステップ451)。
この後、さらにユーザが印刷要求を発した場合も(ステップ452)、制御部2がこれを受け付けて画像形成部3に対して印刷指示を発行し(ステップ453)、当該指示を受けた画像形成部3が印刷処理を実行する(ステップ454)。画像形成部3は、印刷処理を実行すると、先に検出したエラーと同様のエラーを検出し(ステップ455)、当該エラーを制御部2に通知するが(ステップ456)、制御部2は、当該エラーに対する継続利用指示を受けているので、当該エラーに基づいて、継続利用の可否の問合せを含まない警告を表示する(ステップ457)。
図12は、継続利用時における動作限界の検出時の画像形成装置1の動作の流れを示したフローチャートである。画像形成部3は、消耗品の交換時期等のエラーを検出すると(ステップ461)、当該エラーを制御部2に通知する(ステップ462)。これを受けた制御部2は、当該エラーに基づいて、継続利用の可否の問合せを含む警告を表示する(ステップ463)。この警告に対して、ユーザが継続利用指示を発すると(ステップ464)、制御部2は、当該継続利用指示を記憶する(ステップ465)。
この後、ユーザが印刷要求を発すると(ステップ466)、制御部2がこれを受け付けて画像形成部3に対して印刷指示を発行し(ステップ467)、当該指示を受けた画像形成部3が印刷処理を実行する(ステップ468)。画像形成部3は、印刷処理を実行すると、先に検出したエラーと同様のエラーを検出し(ステップ469)、当該エラーを制御部2に通知するが(ステップ470)、制御部2は、当該エラーに対する継続利用指示を受けているので、当該エラーに基づいて、継続利用の可否の問合せを含まない警告を表示する(ステップ471)。
この後、さらにユーザが印刷要求を発すると(ステップ472)、制御部2がこれを受け付けて画像形成部3に対して印刷指示を発行し(ステップ473)、当該指示を受けた画像形成部3が印刷処理を実行する(ステップ474)。画像形成部3は、印刷処理を実行したことにより、先にエラーを検出した消耗品の動作限界となるエラー、例えば、画像形成部3に障害が発生する可能性のあるエラーや排トナーの回収が困難(回収ボックスが満杯)となるエラー等を検出すると(ステップ475)、当該エラーを制御部2に通知する(ステップ476)。制御部2は、当該エラーを受けると、画像形成装置1をエラー状態に遷移し、エラーの表示を行い(ステップ477)、動作を停止する。
ところで、制御部2は、画像形成部3で発生したエラーに対する継続利用の可否の問合せを行うが、この問合せは、発生するエラー毎に行うため、例えば、図13に示すようなテーブルで、画像形成部3の状態を管理する。
なお、本実施例では、画像形成装置1がカラープリンタである場合を例としたが、本発明は、モノクロのプリンタ等の他の画像形成装置にも適用することができる。
本発明を適用した画像形成装置の構成例を示した図である。 制御部2の動作の流れを示すフローチャートである。 画像形成部3の動作の流れを示すフローチャートである。 画像形成部3から全てのトナーを取り出す場合の画像形成装置1の動作の流れを示すフローチャート(1)である。 画像形成部3から全てのトナーを取り出す場合の画像形成装置1の動作の流れを示すフローチャート(2)である。 画像形成部3から全てのトナーを取り出す場合の画像形成装置1の動作の流れを示すフローチャート(3)である。 画像形成部3から全てのトナーを取り出している最中に、別のユーザにより印刷要求が発せられた場合の画像形成装置1の動作の流れを示すフローチャートである。 消耗品が消耗した場合の画像形成装置1全体の動作の流れを示すフローチャートである。 正常動作時の画像形成装置1の動作の流れを示したフローチャートである。 エラー発生後の利用非継続時の画像形成装置1の動作の流れを示したフローチャートである。 エラー発生後の継続利用時の画像形成装置1の動作の流れを示したフローチャートである。 継続利用時における動作限界の検出時の画像形成装置1の動作の流れを示したフローチャートである。 画像形成部3で発生したエラーに対する継続利用の可否の問合せをエラー毎に行うためのテーブルの例を示した図である。 画像形成装置の構成の概略を示した図である。 トナー未装着時の画像形成装置503およびユーザの処理の流れを示すフローチャートである。 トナー抜き取り時の画像形成装置503およびユーザの処理の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
1 画像形成装置
2 制御部
3 画像形成部
21 通知受信部
22 要求受付部
23 処理判定部
24 指示発行部
25 表示部
503 画像形成装置
530 制御部
531 感光体
532 帯電ユニット
533 露光ユニット
534 トナーユニット
534C シアントナー(Cトナー)
534M マゼンタトナー(Mトナー)
534Y イエロートナー(Yトナー)
534K ブラックトナー(Kトナー)
535 中間転写体
536 排トナー回収ユニット
537 給紙カセット
538 給紙ローラ
539 用紙パス
540 二次転写ユニット
541 定着ユニット
542 カバー

Claims (9)

  1. エラーを検出するエラー検出機能を備え、該エラーにより動作の停止を行う画像形成装置の制御方法であって、
    画像形成装置がエラーを検出した場合に、該エラーの種類と該画像形成装置に対する処理要求に基づいて、該画像形成装置の動作を許可することを特徴とする画像形成装置の制御方法。
  2. 前記エラーが消耗品の未装着エラーであり、前記処理要求が消耗品の交換要求である場合には、前記画像形成装置の動作を許可することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置の制御方法。
  3. 前記処理要求が消耗品を交換位置に移動する要求であることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置の制御方法。
  4. 前記エラーが消耗品の消耗した旨のエラーであり、前記処理要求が印刷処理を続行する要求である場合には、前記画像形成装置の動作を許可することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置の制御方法。
  5. エラーを検出するエラー検出手段を備え、該エラーの検出により動作の停止を行う画像形成装置であって、
    処理要求を受け付ける処理要求受付手段と、
    前記エラー検出手段が検出するエラーの種類と前記処理要求受付手段が受け付ける処理要求の種類に基づいて、該処理要求に対する動作を許可する許可手段と
    を具備することを特徴とする画像形成装置。
  6. 前記判定手段は、
    前記エラーが消耗品の未装着エラーであり、前記処理要求が消耗品の交換要求である場合には、動作を許可することを特徴とする請求項5記載の画像形成装置。
  7. 前記処理要求は、
    消耗品を交換位置に移動する要求であることを特徴とする請求項5記載の画像形成装置。
  8. 前記判定手段は、
    前記エラーが消耗品の消耗した旨のエラーであり、前記処理要求が印刷処理を続行する要求である場合には、印刷処理の続行を許可することを特徴とする請求項5記載の画像形成装置。
  9. 入力された画像情報に基づいて画像形成をする画像形成装置であって、
    エラーを検出するエラー検出手段と、
    処理要求を受け付ける処理要求受付手段と、
    前記処理要求受付手段から処理要求を受け付けている場合、前記エラー検出手段が検出したエラーの種類が、画像形成装置の動作処理に支障を来さないエラーであれば、前記処理要求に基づく動作処理の続行を判断し、前記エラー検出手段が検出したエラーの種類が、画像形成装置の動作処理の続行を阻害する可能性があるエラーであるが画像形成装置の動作処理の続行に重大な支障がないエラーであれば、前記処理要求に基づく動作処理の続行を判断し、前記エラー検出手段が検出したエラーの種類が、画像形成装置の動作処理の続行を阻害する可能性があるエラーであって画像形成装置の動作処理の続行に重大な支障があるエラーであれば、前記処理要求に基づく動作処理の停止を判断する処理続行可否判断手段と
    を具備することを特徴とする画像形成装置。
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