JP2005297152A - 薄物ワークの供給方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ワーク保持部材に積層状に保持されたワークを、吸着部材によって1つずつ確実に取り出すことができる薄物ワーク供給方法を提供する。
【解決手段】 保持具17に吊り下げた状態で水平方向に積層状に保持された多数の薄物のワークWのうち、先端のワークW’に吸着部材63を吸着し、吸着部材63をワーク積層方向に後退させて先端のワークW’を保持具17から取り出し、取り出したワークW’を所定の供給位置へ搬送するようにした薄物ワークの供給方法において、保持具17に保持された先端のワークW’に吸着部材63を吸着した状態で、保持具17を吸着部材63に対して下方に相対移動させ、その後、吸着部材63をワーク積層方向に後退させて、先端のワークW’を次のワークWから引き離し、保持具17から取り出す。
【選択図】 図7

Description

本発明は、積層状に保持された多数の薄物のワークから一つのワークを取り出して所定の供給位置に搬送する、薄物ワークの供給方法に関するものである。
研削盤等の工作機械では、多数の薄物のワークを所定の場所で保持しておき、これをワーク供給装置によって1枚ずつ取り出してワークキャリア装置に供給し、ワークキャリア装置によって、砥石等による加工位置にワークを移動させるようにしたものがある。
このうち、ワーク供給装置の一例を図8に示している。図中の符号101は、水平方向に配設された長尺の保持具であって、この保持具101には、リング状の薄物のワークWが多数吊り下げた状態で水平方向に積層状に保持されている。符号102は、吸着部材であって電磁石によって構成されており、電磁ソレノイド等の進退駆動体103によって矢印方向(ワークの積層方向)に進退自在に設けられている。
そして、吸着部材102をワークWの積層方向に進出し、吸着部材102を励磁することにより、多数のワークWのうち先端のワークW’を吸着部材102に吸着し、吸着部材102をワーク積層方向に後退することによって、保持具101からワークW’を取り出すようになっている。その後、吸着部材102を下方に回動することによって、保持具101から取り出したワークW’を所定の供給位置まで搬送するようになっている。
また、下記特許文献1には、吸着部材によってワークを吸着し、搬送する他の技術が開示されている。
特開平8−252640号公報
図8に示す従来技術のように、吸着部材102を電磁石により構成している場合、その磁力が強すぎると、取り出そうとしているワークW’だけでなく、次のワークWにまで磁力が及び、複数のワークW’,Wが吸着されてワーク保持部材101から取り出されることがある。逆に、磁力が弱すぎると、ワークW’を取り出せなかったり、1枚だけ取り出せたとしても、吸着が不十分で、しかも、保持具と先端のワークとの摩擦抵抗により、搬送中に落下してしまう恐れが生じる。このため、吸着部材102の磁力は、厳密に調整を行わなければならず、最適な磁力を得るのは困難であった。
また、磁力による場合だけでなく、ワーク同士がオイル等によって強く密着している場合にも、2以上のワークが同時に取り出されることがあった。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、保持具に積層状に保持された多数の薄物のワークを、吸着部材によって1つずつ確実に取り出すことができる、薄物ワークの供給方法を提供することにある。
請求項1記載の発明は、保持具に多数の薄物のワークを積層状に保持し、保持された多数のワークのうち先端のワークを吸着部材により吸着し、吸着部材をワーク積層方向に後退させて先端のワークを保持具から取り出し、取り出したワークを所定の供給位置へ搬送するようにしたワーク供給方法において、保持具に保持された先端のワークを吸着部材により吸着した状態で、保持具と吸着部材とをワーク積層方向と交差する方向に相対移動させ、その後、吸着部材をワーク積層方向に後退させて、保持具から取り出すようにしていることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、保持具に多数の薄物のワークを吊り下げた状態で水平方向に積層状に保持し、保持された多数のワークのうち、先端のワークを吸着部材により吸着し、吸着部材をワーク積層方向に後退させて先端のワークを保持具から取り出し、取り出したワークを所定の供給位置へ搬送するようにしたワーク供給方法において、保持具に保持された先端のワークを吸着部材により吸着した状態で、保持具を吸着部材に対して下方に相対移動させ、その後、吸着部材をワーク積層方向に後退させて、保持具から取り出すようにしていることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の発明において、先端のワークを吸着部材により吸着する際、保持具に保持されたワークを、プッシャー部材により吸着部材側へ押動するようにしたことを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明において、吸着部材は、弾性支持機構により反ワーク側から弾性的に支持されていることを特徴とする。
請求項1及び請求項2記載の発明によれば、保持具に保持された先端のワークを吸着部材により吸着した状態で、保持具と吸着部材とをワーク積層方向と交差する方向に相対移動させることによって、先端のワークを保持具による保持状態(係止状態)から開放できるとともに、先端のワークと次のワークとの接触面積を小さくすることができ、吸着部材をワーク積層方向に後退させたときに、先端のワークを次のワークから容易に引き離すことができるようになる。したがって、吸着部材の吸着力をさほど厳密に調整しなくとも、確実にワークを1つずつ取り出すことができる。
請求項3記載の発明によれば、先端のワークを吸着部材により吸着する際、プッシャー部材により保持具に保持されたワークを吸着部材へ押動するようにしたので、確実に先端のワークを吸着部材に接触させ、吸着させることができる。
請求項4記載の発明によれば、プッシャー部材により先端のワークを吸着部材に押し付けたときの衝撃を和らげることができ、ワークの損傷等を防止することができる。
図1は、本発明の実施形態に係るワーク供給装置1を含む工作機械の側面図である。ワーク供給装置1は、工作機械としての研削盤2に一体的に組み込まれており、この研削盤2は、砥石3を有する研削盤本体4と、未加工のワークWを保持するとともに、保持されたワークWを一つずつ取り出して所定のワーク供給位置に搬送するワーク供給装置1と、ワーク供給位置にてワークWを受け取って研削盤本体4の砥石3に搬送し、研削後にワークWをワーク排出位置に搬送するワークキャリア装置5と、ワーク排出位置にて研削済のワークWを受け取って蓄積するワーク排出装置6と、を備えている。
なお、本実施形態の研削盤本体4は、竪型両頭平面研削盤であり、垂直軸心回りに回転自在に設けられた上下一対の回転砥石3を備え、上下の回転砥石3間に挿入されたワークWの上下両面を同時に研削するものとなっている。また、加工の対象となるワークWは、図5に示すように、ピストンリング、オイルリング等のようにリング形状の外周に合口Waを形成した金属製のもので、厚さが0.5mm程度の薄肉のワークとされている。
〔ワーク供給装置の構成〕
以下、ワーク供給装置1について詳細に説明する。なお、本明細書においては、説明上、図1の左右方向を前後方向とし、図1の紙面に直交する方向を左右方向とする。
ワーク供給装置1は、未加工のワークWを保持するワーク保持手段10と、ワーク保持手段10からワークWを取り出して所定の供給位置(ワークキャリア装置5)に搬送するワーク取出搬送手段11と、を有する。
図2は、ワーク保持手段10の側面図、図3は、図2のIII−III矢視図である。ワーク保持手段10は、多数のワークWを積層状に保持するワーク保持部13と、ワーク保持部13を左右及び上下に移動させる移動機構15と、を有している。図3に示すように、本実施形態では、ワーク保持部13が左右一対備えられている。
図4は、図3のIV矢視図であり、図5は、図4のV−V矢視図である。ワーク保持部13は、水平方向(前後方向)に配置された長尺の保持具17と、保持具17が取り付けられる保持ブラケット18とを備え、保持具17は、正面視で、下方に末広がり状の2股形状(図5参照)若しくは三角形状(図3参照)を呈している。そして、ワークWは、保持具17の左右の斜面部分に合口Waの両側部分を引っ掛けることにより保持されるようになっている。また、ワークWは、保持具17の長さ方向に多数積層状に保持されるようになっている。
図3及び図4に示すように、保持ブラケット18は、倒立L字状で前後に長いアングル材により主構成され、この保持ブラケット18の下端部に、保持具17の前部及び後部が取付具19を介して取り付けられている。
図4及び図5に示すように、ワーク保持部13には、プッシャー機構14が備わっており、該プッシャー機構14は、保持具17に保持されたワークWを押動するプッシャー本体21と、このプッシャー本体21を移動させる駆動部22と、プッシャー本体21の移動を案内するガイド部23とを有する。
プッシャー本体21は、プッシャー部材25と、取付ブロック26とを有し、ワーク取出搬送手段11とワークWを間に挟んだ配置とされている。プッシャー部材25は、板材によって形成されており、下部は、保持具17を跨ぐように左右2股状に形成され、上部は、左右両端部を直角に折り曲げることによって平面視コの字状に形成されている。また、プッシャー部材25の下部は、保持具17に保持されたワークWの幅よりもやや広幅に形成されている。
取付ブロック26は、上下2分割構造であり、ボルトによって上下のブロック体26A,26Bが連結されている。下ブロック体26Bには、プッシャー部材25の上部が左右方向の軸27を介して回動自在に連結されている。また、プッシャー部材25の上部の左右端部には、棒状のストッパー部材28が架け渡され、このストッパー部材28を下ブロック体26Bの下面に当接することによって、プッシャー部材25の反ワーク側への揺動が規制されている。
なお、プッシャー部材25は、図4に矢印で示すようにワークW側への揺動が可能であり、ワークWを保持具17にセッティングする場合、プッシャー部材25を揺動させることで、ワークWをプッシャー部材25の手前側から挿入することができるようになっている。
駆動部22は、保持ブラケット18の前後端部に設けられた左右方向の軸心を有するプーリー29A,29Bと、前後のプーリー29A,29Bに巻回されたベルト30と、前後一方(後側)のプーリー29Aを回転駆動する駆動体31とを備えている。
プッシャー本体21は、ベルト30の下辺部分を上下のブロック体26A,26Bで挟み込むことによって、ベルト30に固定されている。ガイド部23は、水平方向(前後方向)に配置された棒状のガイド部材32を備え、ガイド部材32は、前後端部が保持ブラケット18に固定されている。このガイド部材32は、取付ブロック26の上ブロック体26Aを前後に摺動自在に貫通している。駆動体31は、正逆転可能なブレーキ付ギヤモータであり、この駆動体31を作動することによって、ベルト30が回送し、プッシャー本体21がガイド部材23に沿って前後に移動するようになっている。
保持ブラケット18には、プッシャー本体21の前後の移動限界位置を検出するセンサー33が設けられている。本実施形態のセンサー33は、近接スイッチであり、プッシャー本体21が前進または後進の限界位置に達したときに取付ブロック26を検出する。駆動体31は、センサー33の検出信号に基づき、プッシャー本体21の移動を停止するように動作制御されている。
図2及び図3に示すように、移動機構15は、ワーク保持部13を左右に移動させる左右移動部35と、上下に移動させる上下移動部36とを備えている。
左右移動部35は、左右方向に配置された作動軸37と、この作動軸37を回転動作させる操作部38とを有し、作動軸37は、その上方に配置された支持プレート39に軸受40を介して回転自在に保持されている。また、作動軸37の左右両側には、互いに逆ねじとなる雄ねじ37A,37Bが形成されている。
操作部38は、操作ハンドル43と、連動手段44とを備えており、操作ハンドル43を回転操作することにより連動手段44を介して作動軸37を回転させる。連動手段44は、操作ハンドル43の回転を伝達する軸や、該軸と作動軸37とを連動させるギヤ機構等を具備してなる。
左右のワーク保持部13の保持ブラケット18の上部には、雌ねじ孔が形成された連結体47が設けられ、作動軸37の左右の雄ねじ37A,37Bが、それぞれ左右の連結体47に螺合されている。したがって、操作部38を介して作動軸37を回転すると、左右のワーク保持部13が互いに接近・離反する方向に移動する。
上下移動部36は、支持プレート39に立設された雌ねじ孔を有する筒体50と、この筒体50の雌ねじ孔に螺合する雄ねじ51Aを下部に形成した昇降ロッド51と、昇降ロッド51の上部を回転自在に保持する保持部材52と、支持プレート39の上方に配置され、保持部材52を取付固定したベースプレート53と、昇降ロッド51の左右両側で、支持プレート39に立設され、ベースプレート53を上下摺動自在に貫通するガイドロッド54と、昇降ロッド51を回転駆動する駆動機構55とを備えている。ベースプレート53は、研削盤2の装置フレームに固定されている。
駆動機構55は、ベースプレート53上に設置された正逆転可能なモーター56と、モーター56の出力軸に接続された減速機57と、減速機57の出力軸の回転を昇降ロッド51に伝達する連動手段58とを有する。連動手段58は、減速機57の出力軸に設けられたプーリー59Aと、昇降ロッド51の上端に設けられたプーリー59Bと、両プーリー59A,59Bに巻回されたベルト60とからなるベルト連動手段が採用されている。
したがって、モーター56を駆動することによって減速機57を介してベルトが回送され、これにより昇降ロッド51が上下軸心回りに回転し、昇降ロッド51に螺合した筒体50を介して支持プレート39とともにワーク保持部13が上下に昇降するようになっている。なお、昇降ロッド51、駆動機構55等に変えて流体圧シリンダ等を用いることも可能である。
移動機構15は、加工されるワークWの直径に応じて、左右のワーク保持部13の間隔を調整したり、高さを調整するために用いられる。但し、上下移動部36については、ワーク取出搬送手段11によるワークWの取出作業の際にも用いられるようになっている。この詳細については後述する。
次に、ワーク取出搬送手段11について説明する。図6は、図1のVI−VI矢視図であって、ワーク取出搬送手段11を正面から見た図であり、図7は、ワーク取出搬送手段11の作用図であって、ワーク取出搬送手段11を側面から見た図である。
ワーク取出搬送手段11は、吸着部材63と、吸着部材63を移動させる移動機構とを有し、移動機構は、吸着部材63を往復進退移動させる進退機構64と、吸着部材63を左右方向の回動軸65を支点として回動させる回動機構66とを有する。
回動機構66は、研削盤2の装置フレーム2Aに設けられたブラケット68に軸受69を介して回動軸65を回動自在に支持し、該回動軸65に基盤70を固定し、回動軸65の一端部に、減速機つきモーターよりなる駆動体71の出力軸を接続し、回動軸65の他端部にロータリーエンコーダーよりなる回動検出器72を設けることにより構成されている。回動検出器72は、回動軸65の回動量を検出し、駆動体71は、回動検出器72の検出信号に基づき動作制御される。
進退機構64は、基盤70の表面に固定された進退駆動体74を有する。進退駆動体74は、電磁ソレノイド、流体圧シリンダ等により構成され、回動軸65の軸心と直交する方向に伸縮するように配置されている。進退駆動体74のロッドの先端には取付板75が固定されている。
基盤70の左右両側には、進退駆動体74と平行にガイド筒体76が固定され、このガイド筒体76にはガイドロッド77が摺動自在に挿通されており、このガイドロッド77の先端は取付板75に固定されている。
吸着部材63は、電磁石により構成されており、励磁することによって磁力を帯び、金属製のワークWを吸着できるようになっている。なお、本実施形態では、ワーク保持部13が左右に2つ備えられているのに対応して、吸着部材63も左右に2つ備えられている。
吸着部材63は、進退機構64の取付板75に弾性支持機構78を介して取り付けられている。弾性支持機構78は、取付板75に互いに平行に設けられた4つのガイド筒79と、各ガイド筒79に摺動自在に挿通されたガイド棒80とを有し、左右の吸着部材63は、左右各2本のガイド棒80の先端にそれぞれ取り付けられている。
ガイド棒80は、反吸着部材63側の端部に取り付けた抜け止具80Aによって吸着部材63側への摺動が規制され、ガイド棒80の外周部には、ガイド筒79と吸着部材63の間で、圧縮コイルばねよりなる付勢具81が設けられている。この付勢具81によって、吸着部材63が取付板75側から弾性的に支持されるようになっている。
〔ワークの供給方法〕
以下、上記ワーク供給装置1を用いた薄物のワークWの供給方法について図7を参照して説明する。なお、図7では、吸着部材63等の各部が動作する方向を矢印で示すとともに、動作の順序を各矢印に括弧付数字で付記している。
まず、ワーク取出搬送手段11は、回動機構66の駆動体71により回動軸65を支点として上方に回動し、略水平な姿勢とされている。この姿勢において、吸着部材63は、ワーク保持部13に保持されたワークWに対して、ワークWの積層方向に対向した状態にある。また、ワーク保持部13は、図3に示すように、ワークWの中心と吸着部材63の中心Oとが一致した関係となるように、予め移動機構15を介して位置設定される。
この状態から、進退駆動体74の作動によって吸着部材63をワークWに向けて進出し(1)、次に、プッシャー機構14の作動でプッシャー部材25によりワーク全体を吸着部材63側に押動し(2)、吸着部材63を励磁する。この動作によって、多数のワークのうち、先端のワークW’が吸着部材63に押し付けられ、吸着される。吸着部材63は、弾性支持機構78の付勢具81が圧縮されることにより弾性的に後退する。
このように、プッシャー部材25によりワーク全体を押動することで、確実に先端のワークW’を吸着部材63に吸着させることができ、また、吸着部材63を弾性支持機構78によって弾性的に支持することで、ワークW’を吸着部材63に吸着する際の衝撃が緩和されるようになっている。
次に、プッシャー機構14を逆作動することで、プッシャー部材25を反吸着部材63側に移動し(3)、吸着部材63に対するワークWの押し付け作用を解除する。
その後、移動機構15の上下移動部36(図2)を作動することにより、ワーク保持部13を下降させ、吸着部材63に対して上下に相対移動させる(4)。この動作により、ワーク保持部13の保持具17に吊り下げられているワークWも同時に下降するが、先端のワークW’は吸着部材63に吸着されているため下降せず、先端のワークW’と、これに隣接する次のワークWとの間で相対移動が生じる。なお、図7には、ワーク保持部13及びワークWが下降した状態を2点鎖線で示している。
次に、先端のワークW’を吸着したまま吸着部材63を反ワーク保持部13側に後退することで、先端のワークW’をワーク保持部13から取り外す(5)。この際、先端のワークW’と次のワークWとは、上下に相対的に位置ずれしているので、互いの接触面積が小さくなっており、吸着部材63の磁力が次のワークWにまで及び難くなっている。したがって、吸着部材63を後退したときに、先端のワークW’を次のワークWから容易に引き離すことができるようになっている。
先端のワークW’を取り外した後、回動機構66によって、ワーク取出搬送手段11を回動軸65回りに下方へ90°回動させ、吸着部材63に吸着したワークW’を、ワークの供給位置であるワークキャリア装置5の上方に搬送する(6)。
この姿勢で、進退機構64によって吸着部材63を下方に進出し(7)、ワークキャリア装置5のワーク保持孔5AにワークW’を挿入するとともに、吸着部材63を消磁して吸着を解除し、ワークキャリア装置5に対するワークW’の供給を完了する。
その後、次のワークの供給動作に入るため、再度、回動機構66によって、ワーク取出搬送手段11を水平姿勢に回動し、前述の動作を繰り返し行う。
なお、ワークキャリア装置5は、ワークW’をワーク保持孔5Aに挿入した状態で回転砥石3側に移動し(8)、ワークW’は、上下の回転砥石3間に挿入されて研削がなされる。研削が終了すると、ワークキャリア装置5はワーク排出装置6側に移動し(9)、ワークW’は装置フレーム2Aが途切れたところでワーク保持孔5Aから落下し、ワーク排出装置6に受け止められて、所定の位置で保持されるようになっている。
〔他の実施形態〕
(1)上記実施形態では、吸着部材63とワーク保持部13との上下の相対移動を、ワーク保持部13の移動により行っているが、ワーク保持部13を固定の状態にして、吸着部材63を移動させる構成としてもよい。
(2)吸着部材63とワーク保持部13との相対移動の方向は、上下方向に限らず、左右方向等とすることができる。つまり、吸着部材63とワーク保持部13とを、ワークの積層方向に直交する方向に相対移動させればよい。また、厳密に直交しなくとも、吸着部材63の後退動作により先端のワークW’を次のワークWから引き離すことができる限りにおいて、吸着部材63とワーク保持部13とをワーク積層方向と交差する方向(直交以外)に相対移動させることも可能である。吸着部材63とワーク保持部13とを左右方向に相対移動させる場合は、左右移動部35を利用することも可能であり、この場合、作動軸37をモーター等によって自動で回転させる構成とすることが好ましい。
(3)ワーク保持部13は、ワークWを上下方向に積層状に保持する構成とすることができる。この場合、吸着部材63は、上方から下方に進出して上端のワークを吸着し、吸着部材63とワーク保持部13とを水平方向に相対移動させる構成とすることができる。
(4)吸着部材63は、エアの吸引によってワークを吸着する構成など、電磁石以外の他の構成とすることができる。
本発明は、多数のワークから1つのワークを取り出して、加工具等へ供給するようにした工作機械に有効に利用できる。
本発明の実施形態に係るワーク供給装置を含む工作機械の全体側面図である。 ワーク保持手段の側面図である。 図2のIII−III矢視図である。 図3のIV矢視図である。 図4のV−V矢視図である。 図1のVI−VI矢視図である。 ワーク取出搬送手段を側面から見た作用図である。 従来技術の作用図である。
符号の説明
1 ワーク供給装置
17 保持具
25 プッシャー部材
63 吸着部材
78 弾性支持機構

Claims (4)

  1. 保持具に多数の薄物のワークを積層状に保持し、保持された多数のワークのうち先端のワークを吸着部材により吸着し、吸着部材をワーク積層方向に後退させて先端のワークを保持具から取り出し、取り出したワークを所定の供給位置へ搬送するようにした薄物ワークの供給方法において、
    保持具に保持された先端のワークを吸着部材により吸着した状態で、保持具と吸着部材とをワーク積層方向と交差する方向に相対移動させ、その後、吸着部材をワーク積層方向に後退させて、保持具から取り出すようにしていることを特徴とする薄物ワークの供給方法。
  2. 保持具に多数の薄物のワークを吊り下げた状態で水平方向に積層状に保持し、保持された多数のワークのうち、先端のワークを吸着部材により吸着し、吸着部材をワーク積層方向に後退させて先端のワークを保持具から取り出し、取り出したワークを所定の供給位置へ搬送するようにした薄物ワークの供給方法において、
    保持具に保持された先端のワークを吸着部材により吸着した状態で、保持具を吸着部材に対して下方に相対移動させ、その後、吸着部材をワーク積層方向に後退させて、保持具から取り出すようにしていることを特徴とする薄物ワークの供給方法。
  3. 先端のワークを吸着部材により吸着する際、保持具に保持されたワークを、プッシャー部材により吸着部材側へ押動するようにしたことを特徴とする請求項1または2記載の薄物ワークの供給方法。
  4. 吸着部材は、弾性支持機構により反ワーク側から弾性的に支持されていることを特徴とする請求項3記載の薄物ワークの供給方法。

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