JP2005296731A - 飛灰処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】六価クロムが多く含まれている飛灰を、安定して還元、不溶化させ、かつ、処理灰のハンドリングが容易であり、飛灰処理装置の薬剤と処理対象飛灰に接触する部位の腐食磨耗を抑制し、貯留時や供給時に薬剤等が固着することがない、飛灰処理方法を提供する。
【解決手段】 排ガス中から飛灰を捕捉する飛灰捕捉工程ST1と、捕捉された飛灰に硫酸第一鉄一水塩を添加する硫酸第一鉄一水塩添加工程ST2と、捕捉された飛灰にセメントを添加するセメント添加工程ST3と、捕捉された飛灰、硫酸第一鉄一水塩およびセメントとを混合して混合体とする混合工程ST4と、混合体に水を注入する加湿工程ST5と、水を注入された混合体を混錬する混錬工程ST6とを備える飛灰処理方法であって、処理された飛灰の溶出液のpHが9以上12未満である(ST7)飛灰処理方法とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、飛灰処理方法に関し、特に、六価クロムの還元・不溶化及び溶出防止に優れた飛灰処理方法に関する。
ガス化炉におけるガス化工程と溶融炉における燃焼溶融工程とを組合せ、可燃物(廃棄物等)をガス化した後に高温燃焼により可燃物中の灰分を溶融スラグ化して処理する可燃物処理方法が知られている。可燃物をガス化溶融処理する溶融炉は、ガス化炉において発生した生成ガス中の灰分を溶融スラグ化すると共に、溶融スラグ化により発生した排ガスと粒子()とを分離する役割を果たすものである。
排ガス中から分離された飛灰には、鉛、カドミウム等の重金属類が含まれており、六価クロムが含まれていることもある。この場合、六価クロムを無害の3価クロムに還元し更に溶出を防止する処理をする必要がある。この重金属類の溶出防止法のうち、薬剤に鉄塩を使用したものとして、溶融飛灰/焼成飛灰に、該飛灰当たりセメントを1〜100重量%添加して混合後、鉄塩(硫酸第一鉄、ポリ硫酸第二鉄、塩化第一鉄、または塩化第二鉄から選ばれる1種以上からなる)を前記飛灰当たり鉄Fe換算で0.1%以上添加し、水を加えて湿潤状態とするか、または、造粒することを特徴とする溶融飛灰及びまたは焼成飛灰の重金属溶出防止方法が提案されている。(特許文献1参照)
特開2002−86100号公報(表4)
しかし、上記の提案にも下記3点の問題点があった。
先ず第一には、薬剤として第一鉄塩を水溶液化して供給する場合、溶融飛灰に六価クロムが多く含まれている場合は添加量も増えるので、水が過剰に添加されることにより処理した飛灰がペースト状や泥状になる場合があり、ハンドリングが困難になった。続いて第2には、塩化第一鉄は多量の塩素を含み、またこの水溶液は酸性であることから、混練成形機の炭素鋼部材やステンレス鋼部材に腐食磨耗を生ぜしめた。また、硫酸第一鉄を水溶液として供給した場合でも腐食磨耗が起こった。これは、硫酸第一鉄は塩素を含まないが、処理対象飛灰には塩素が5〜10%と多量に含まれることにより、この塩素が速やかに溶出しかつ水溶液が酸性のため腐食が進行したものと考えられる。同時に添加するセメントはアルカリ性であり、水溶液の酸性を中和できるが、セメントからのアルカリ分の溶解が遅いため混練成形機内の短い時間では酸性のままになっていることに起因しているものと考えられる。また第3には、硫酸第一鉄七水塩を結晶のまま添加する場合、硫酸第一鉄七水塩の結晶は固着し易く貯留槽内でブリッジが発生し、また混練成形機に連続的に定量供給することが困難であった。更に、硫酸第一鉄を水溶液で貯留した場合は、空気酸化によりFe2+がFe3+に一部酸化され、Fe(OH)の沈殿を形成し、供給ラインやタンクの側壁に付着し、供給ラインが閉塞するトラブルもあった。
そこで本発明は、六価クロムが多く含まれている飛灰を、安定して還元、不溶化させ、かつ、処理灰のハンドリングが容易であり、飛灰処理装置の薬剤と処理対象飛灰に接触する部位の腐食磨耗を抑制し、貯留時や供給時に薬剤等が固着することがない、飛灰処理方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明に係る飛灰処理方法は、例えば図3に示すように、排ガス中から飛灰を捕捉する飛灰捕捉工程ST1と;捕捉された飛灰に硫酸第一鉄一水塩を添加する硫酸第一鉄一水塩添加工程ST2と;捕捉された飛灰にセメントを添加するセメント添加工程ST3と;捕捉された飛灰、硫酸第一鉄一水塩およびセメントとを混合して混合体とする混合工程ST4と;混合体に水を注入する加湿工程ST5と;水を注入された混合体を混錬する混錬工程ST6とを備える飛灰処理方法であって;処理された飛灰の溶出液のpHが9以上12未満である(ST7)。なお、図3では、硫酸第一鉄一水塩添加工程ST2の後にセメント添加工程ST3が行われているが、逆の順序で行われてもよい。
ここで、処理された飛灰(処理灰という)のpHは、環境庁告示第13号法に準拠し、0.5mm〜5mmの粒径に粉砕した試料に純水(pH5.3〜6.8に調整)を10倍量加え、ポリエチレンボトルに入れて毎分200回で振とう幅4〜5cmで6時間振とうし、静置後、1μmのガラス繊維フィルタでろ過し、このろ液のpHを測定した値である。
このように構成すると、硫酸第一鉄一水塩により飛灰中の六価クロムが還元される。また、セメントを添加し、加湿して混錬することにより、固化し不溶化される。更に、処理した飛灰は充分な圧縮強度を発現し、処理灰のハンドリングは極めて容易となる。また、セメントにより混合体中の硫酸は中和され、混合体はアルカリ性あるいは中性に保たれるので、処理した飛灰に接触する部位の腐食磨耗は抑制される。また、硫酸第一鉄一水塩は、潮解しないので、薬剤が固着することがない。更に、溶出液がアルカリ性であるのでカドミウムが溶出せず、pHが12より小さいので鉛の溶出が防止される。
また、請求項2に記載の発明に係る飛灰処理方法は、請求項1に記載の飛灰処理方法において、硫酸第一鉄一水塩が粉体である。
硫酸第一鉄一水塩が粉体であると、潮解することがないので、貯留時や供給時に薬剤が固着することがない。なお、硫酸第一鉄一水塩は粉体で添加しても、六価クロムの還元に効果がある。また硫酸第一鉄一水塩を粉体のまま供給すると、注水したときに初めて水と接触することになり、硫酸第一鉄一水塩が溶解し酸性化するが、アルカリ性のセメントも同時に溶解を始めるので、中性あるいはアルカリ性の雰囲気に保持される。よって、処理した飛灰に接触する部位の腐食磨耗は抑制される。
なお、粉体とは、硫酸第一鉄一水塩が細かな粒子状であることをいい、一般的に平均粒径は30μm以上300μm以下である。なお、好ましくは50μm以上であり、あるいは200μm以下である。
また、請求項3に記載の発明に係る飛灰処理方法は、請求項1または請求項2に記載の飛灰処理方法において、硫酸第一鉄一水塩の重量またはセメントの重量が、飛灰に対し1〜50%である。
このように構成すると、硫酸第一鉄一水塩の重量またはセメントの添加量が適切であるので、飛灰中の六価クロムが適切に還元される。また、処理した飛灰は充分な圧縮強度を発現し、処理灰のハンドリングは極めて容易となる。また、セメントにより混合体中の硫酸は中和され、混合体はアルカリ性あるいは中性に保たれるので、処理した飛灰に接触する部位の腐食磨耗は抑制される。
本発明による飛灰処理方法によれば、飛灰中の六価クロムが還元され不溶化され、処理灰のハンドリングは容易となる。また、飛灰や薬剤に接触する装置の腐食磨耗は抑制され、薬剤が固着することがない。更に、カドミウムや鉛が溶出することが防止される。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。なお、各図において、互いに同一または相当する装置等には同一符号を付し、重複した説明は省略する。
先ず、図1を参照して、本発明の実施の形態である飛灰処理方法を実施するための飛灰処理装置60の構成について説明する。図1は、飛灰処理装置60の構成を示すブロック図である。ガス化溶融炉などの排ガスには、飛灰が含まれている。飛灰には鉛、カドミニウム等の重金属類が含まれ、六価クロムが含まれていることもあり、大気に放出することは環境上好ましくない。そこで、排ガスに含まれる飛灰h1をバグフィルター13で捕捉する。飛灰h1は細かな粉体であり飛散し易いので、捕捉した飛灰h1は、ダクトを通じて気密なホッパー61に貯留する。飛灰h1は、六価クロムのような有害物質を含むことがあるので、含まれている六価クロムを還元する必要がある。また、粉体のままではハンドリングが煩わしいので、湿潤状態とするか、または、造粒し、扱い易くする。その際に、水に溶け出ることがないように不溶化する必要がある。そこで、以下の処理を行う。
飛灰処理装置60は、排ガス中の飛灰h1を捕捉する飛灰捕捉装置としてのバグフィルター13と、捕捉した飛灰h1を貯留し所定量供給する飛灰ホッパー61と、硫酸第一鉄一水塩xを貯留し所定量供給する硫酸第一鉄一水塩添加装置としての硫酸第一鉄一水塩ホッパー62と、セメントyを貯留し所定量供給するセメント添加装置としてのセメントホッパー63と、飛灰h1と硫酸第一鉄一水塩xとセメントyとを混合し混合体zとする混合手段としてのスクリューミキサー65と、水wが注水され加湿された混合体zを混錬する混錬手段としての混錬成形機68と、水wを注水する注水装置70を備える。更に、混錬成形機68で混錬された処理灰pを搬送するコンベア69を備える。また、スクリューミキサー65と混錬成形機68とを連接するダクト66と、ダクト66中に配設された流量調節弁67とを備える。
バグフィルター13は、排ガスを流通する容器であって、排ガスの流路に濾布28を備える。排ガス中の飛灰h1は、濾布28を排ガスが通過する際に、捕捉される。捕捉された飛灰h1は、バグフィルター13の下部に設けられたダクトを通じて、飛灰ホッパー61に落下する。
飛灰ホッパー61は、略円筒形の容器で、円筒形の胴部の上面が閉じられ、上面にバグフィルター13で捕捉された飛灰h1を導入するノズルが形成されている。なお、飛灰h1はバグフィルター13以外の装置から送られてきてもよい。下部は、下に行くほど細くなるロート形をしており、最下部に飛灰h1を送出する開口が設けられている。開口の下には、飛灰h1を定量的に送り出すための送り出し装置61aが接続し、更に、飛灰計量器61bが接続する。送出装置61aは、粉体である飛灰h1を定量的に送り出すためロータをモータで回転させ、飛灰ホッパー61の下部に堆積する飛灰h1をロータに充填して送り出す。したがって、ロータの回転速度を調整することにより、送り出す飛灰h1の量を調節する。飛灰計量器61bは、通過する飛灰h1の量を計量するもので、バケットを用いて計量してもよいし、他の方法で計量してもよい。飛灰計量器61bの下部にダクトが接続し、スクリューミキサー65に連接する。
硫酸第一鉄一水塩ホッパー62は、略円筒形の容器で、円筒形の胴部の上面が閉じられ、上面に硫酸第一鉄一水塩xを導入するノズルが形成されている。下部は、下に行くほど細くなるロート形をしており、最下部に硫酸第一鉄一水塩xを送出する開口が設けられている。ロート形のコーン部には空気を送り込むエアレーションを備え、空気の流通により硫酸第一鉄一水塩xがブリッジを形成して落下しなくなることを防止する。あるいは、コーン部の壁面を打撃し衝撃を与えることにより硫酸第一鉄一水塩xがブリッジを形成して落下しなくなることを防止するノッカー161を備える。開口の下には、硫酸第一鉄一水塩xを定量的に送り出すための送出装置62aが接続し、更に、硫酸第一鉄一水塩計量器62bが接続する。送出装置62aは、粉体である硫酸第一鉄一水塩xを定量的に送り出すためロータをモータで回転させ、硫酸第一鉄一水塩ホッパー62の下部に堆積する硫酸第一鉄一水塩xをロータに充填して送り出す。したがって、ロータの回転速度を調整することにより、送り出す硫酸第一鉄一水塩xの量を調節する。硫酸第一鉄一水塩計量器62bは、通過する硫酸第一鉄一水塩xの量を計量するもので、バケットを用いて計量してもよいし、他の方法で計量してもよい。硫酸第一鉄一水塩計量器62bの下部にダクトが接続し、スクリューミキサー65に連接する。
セメントホッパー63は、略円筒形の容器で、円筒形の胴部の上面が閉じられ、上面にセメントyを導入するノズルが形成されている。下部は、下に行くほど細くなるロート形をしており、最下部にセメントyを送出する開口が設けられている。開口の下には、セメントyを定量的に送り出すための送り出し装置63aが接続し、更に、セメント計量器63bが接続する。送出装置63aは、粉体であるセメントyを定量的に送り出すためロータをモータで回転させ、セメントホッパー63の下部に堆積するセメントyをロータに充填して送り出す。したがって、ロータの回転速度を調整することにより、送り出すセメントyの量を調節する。セメント計量器63bは、通過するセメントyの量を計量するもので、バケットを用いて計量してもよいし、他の方法で計量してもよい。セメント計量器63bの下部にダクトが接続し、スクリューミキサー65に連接する。
スクリューミキサー65は、水平に配置された円筒の中に、同軸のスクリューが挿入され、スクリューには、円筒の外部に設置されたモータ65aが接続する。円筒の両端は閉じられている。円筒には、飛灰h1、硫酸第一鉄一水塩xおよびセメントyを導入するためのノズルがそれぞれ設けられている。また、スクリューミキサー65で混合された混合物zを送出するための送出ノズルが円筒の底部となる位置に設けられる。なお、スクリューミキサー65は、水平に設置されなくてもよい。
スクリューミキサー65の送出ノズルにはダクト66が接続する。ダクト66には、流量調節弁67が配設されている。ダクト66は定常流量の混合物zに要求されるよりも大径に形成され、流量調節弁67の上部は混合物zを一時的に貯留するスペースにもなっており、スクリューミキサー65で混合される混合物zの量と混錬成形機68で処理される量との差のバッファーとして作用する。ダクト66の他端は、混錬成形機68に接続する。
混錬成形機68は、水平に配置された円筒の中に、同軸の羽根が挿入され、羽根には、円筒の外部に設置されたモータ68aが接続する。円筒の両端は閉じられている。円筒には、混合物zを導入するためのノズルと注水装置70からの水wを導入するためのノズルとが設けられている。また、スクリューミキサー65で混合された混合物zを送出するための送出ノズルが円筒のモータが設置された端面と相対する端面に設けられる。ノズルには、水wと混錬された混合物zを粒状に形成する成形機が備えられていることが好ましい。
注水装置70は、注水するための水wを貯留する水容器71と、水容器71で貯留された水wを圧送するポンプ72とを備える。更に、注水される水wの量を調節するための流量調節弁(不図示)を備える。あるいは、ポンプ72をプランジャーポンプなどの定流量ポンプとしてもよい。水容器71とポンプ72、および、ポンプ72と混錬成形機68とは配管で接続される。
コンベア69は、混錬成形機68で攪拌され混連された処理灰pを搬送するためのもので、飛灰h1と異なり、処理灰pは飛散する恐れがないので、オープンタイプのベルトコンベアでもよい。しかし、安全性を増すために、気密なルートとすることが好ましい。
続いて、図1を参照して、飛灰処理装置60の作用について説明する。
バグフィルター13で捕捉され、飛灰ホッパー61に貯留された飛灰h1を、送出装置61aにより定量送り出す。送り出される飛灰h1の量は、飛灰計量器61bで計量し、送り出す量を調節する。送り出された飛灰h1は、スクリューミキサー65に送り込まれる。
硫酸第一鉄一水塩ホッパー62には、硫酸第一鉄一水塩xが貯留されている。硫酸第一鉄一水塩xは、粉体である。硫酸第一鉄一水塩ホッパー62は気密に保たれ、硫酸第一鉄一水塩xは潮解することがなく、硫酸第一鉄一水塩ホッパー62内で固着することもない。所定量の硫酸第一鉄一水塩xが、送出装置62aにより送り出される。ここで、所定量とは、送り出される飛灰h1の1〜50重量%である。溶液に比較して6.5倍のFeSO4が添加可能である。また、経済的には50重量%以下、好ましくは20重量%以下、更に好ましくは10重量%以下とすることが適当である。ただし、添加量が少ないと効果も表れにくくなるので、1重量%以上、更に好ましくは5重量%以上とする。送り出される硫酸第一鉄一水塩xの量は、硫酸第一鉄一水塩計量器62bで計量され、送出装置62aで調節される。送り出された硫酸第一鉄一水塩xは、スクリューミキサー65に送り込まれ、スクリューミキサー65内の飛灰h1に添加される。
セメントホッパー63には、セメントyが貯留されている。セメントyは、吸湿性の粉体であり、セメントホッパー63は気密に保たれ、乾燥状態に維持される。所定量のセメントyが、送出装置63aにより送り出される。ここで、所定量とは、送り出される飛灰h1の1〜50重量%である。溶液に比較して6.5倍の硫酸第一鉄(FeSO)が添加可能である。また、経済的には50重量%以下、好ましくは20重量%以下、更に好ましくは10重量%以下とすることが適当である。ただし、添加量が少ないと効果も表れにくくなるので、1重量%以上、更に好ましくは5重量%以上とする。なお、送り出される硫酸第一鉄一水塩xの量に応じて、水wに溶解したときに溶液が酸性とならないような量を送り出すことが好ましい。送り出されるセメントyの量は、セメント計量器63bで計量され、送出装置63aで調節される。送り出されたセメントyは、スクリューミキサー65に送り込まれ、スクリューミキサー65内の飛灰h1に添加される。
スクリューミキサー65により、飛灰h1、硫酸第一鉄一水塩xおよびセメントyは混合され、混合体zとなる。飛灰h1が硫酸第一鉄一水塩xと混合されることにより、飛灰h1に含まれる六価クロムは、無害な三価クロムへと還元され不溶化される。飛灰h1に多量の六価クロムが含まれる場合には、硫酸第一鉄一水塩xの量を増加する。混合物zは、混錬成形機68に送られる。
混錬成形機68には、注水装置70から定量の水wが流送される。混錬成形機68で、混合物zは、水wが注水されることにより加湿され、攪拌され混錬される。混合物z中の硫酸第一鉄一水塩xは、初めて水wと接触し、溶解する。硫酸成分を有するので、水wに溶解することにより酸性になる。しかし、硫酸第一鉄一水塩xが溶解するのと同時に、アルカリ性のセメントyも溶解し始めるので、溶液は酸性にならず、中性かあるいはアルカリ性になる。したがって、混錬成形機68の羽根あるいは円筒(外壁)などの混合物zや水wと接触する部分の腐食磨耗が抑制される。水wと攪拌されることにより、混合物zは湿潤状態の処理灰pとなり、飛散することがなくなる。更に、セメントyが含まれているので、固化し、不溶化する。飛灰h1に含まれる他の重金属類、例えば鉛、水銀、カドミウム、砒素およびセレンも、併せて処理灰p中に閉じ込められる。処理灰pは、湿潤状態のままで混錬成形機68から取り出してもよいし、粒状態に造粒して取り出してもよい。混錬成形機68から取り出した処理灰pは、10kg/cm以上の圧縮強度を有しており、処理灰pのハンドリングが容易となる。
上述の飛灰処理方法で処理された処理灰のpHは、9以上12未満となる。pHが9以上12未満であるので、両性金属の鉛が溶出することも防止される。また、アルカリ性であるので、酸性域では溶出するカドミウムの溶出も防止される。好ましくは、pHを9.5以上とする。pHが9.5以上であれば、鉛の含有濃度が3%程度含まれていても、鉛の溶出を防止することができる。更に好ましくは、pHを10以上とする。pHが10以上であれば、両性金属の鉛が完全に不溶化する。また、好ましくは、pHを11.5未満とする。pHが11.5未満であれば、鉛の含有濃度が3%程度含まれていても、鉛の溶出を防止することができる。更に好ましくは、pHを11未満とする。pHが11未満であれば、両性金属の鉛が完全に不溶化する。
次に、図2を参照して、本発明の実施の形態である飛灰処理方法を実施する可燃物処理装置101について説明する。図2は、可燃物処理装置101の全体構成を示すブロック図である。可燃物処理装置101は、可燃物aを貯留するごみピット1、ごみピット1から可燃物aを後述のごみホッパー3に運搬し投入するためのごみクレーン2、可燃物aを一時貯留するごみホッパー3、ごみホッパー3から送出機構(不図示)により送出された可燃物aを後述の流動床ガス化炉5に供給する給塵装置4とを備える。
可燃物処理装置101は、給塵装置4によって定量的に供給された可燃物aを低温で熱分解ガス化して生成ガスmを発生させるガス化炉としての流動床ガス化炉5、流動床ガス化炉5の炉底から放出された不燃物dを、流動媒体(例えば珪砂)cを含む粒径の小さい不燃物(c+d)と、粒径の大きい不燃物dに分級して排出する不燃物排出装置6、流動媒体cを含む粒径の小さい不燃物(c+d)を振動させて、流動媒体cと、不燃物dに分級する振動篩7、不燃物排出装置6および振動篩7により分級された不燃物dを搬送する不燃物搬送装置14、生成ガスmを燃焼し生成ガスm中の固形分を溶融する溶融炉としての旋回溶融炉8を備える。なお、給塵装置4は2段のスクリューフィーダ4a、4bを含み、シール性の確保のため機械的ダンパー(不図示)を設けている。
なお、可燃物を焼却する他の焼却施設(不図示)において、可燃物を焼却することにより発生した焼却灰を、旋回溶融炉8で溶融処理するために搬入した後に、可燃物aと混合して給塵装置4から流動床ガス化炉5に供給することもできる。このように構成すると、広域地域にいくつかの焼却施設と一つの可燃物処理装置を設置することにより、広域地域全体の廃棄物の燃焼溶融処理を行うことができるので好ましい。なお、旋回溶融炉8は、1次燃焼室8a、2次燃焼室8b、スラグ分離部底部8c、3次燃焼室8dを含んで構成される。
更に可燃物処理装置101は、旋回溶融炉8の炉底から排出されるスラグeを運搬するスラグコンベア9、旋回溶融炉8の直後段に配置され、旋回溶融炉8から排出された排ガスjから熱エネルギを回収し、供給された水fを加熱しスチームgに変える廃熱ボイラー10を備える。
また、可燃物処理装置101は、流動床ガス化炉5、および旋回溶融炉8に供給される燃焼空気b1を予熱する空気予熱器11,廃熱ボイラー10に供給される水fを予熱する節炭器12、節炭器12を出た排ガスjを濾過し、塩基灰、重金属灰を含む灰としての飛灰h1を捕捉するバグフィルター13を備える。バグフィルター13は、濾布28を有する。
また、可燃物処理装置101は、バグフィルター13で捕捉された飛灰h1を集積する飛灰ホッパー61、硫酸第一鉄一水塩を貯留する硫酸第一鉄一水塩ホッパー62およびセメントを貯留するセメントホッパー63、飛灰h1に硫酸第一鉄一水塩とセメントを添加して混合し混合体とするスクリューミキサー65、混合体に注水して加湿した上で混錬し処理灰pとする混錬成形機68、注水する水を貯留する水容器71および水容器71に貯留された水を混錬成形機68に流送するためのポンプ72を備える。なお、飛灰ホッパー61に集積した飛灰h1の一部を、旋回溶融炉8に戻すように構成してもよい。ここで、バグフィルター13、飛灰ホッパー61、硫酸第一鉄一水塩ホッパー62、セメントホッパー63、スクリューミキサー65、混錬成形機68、水容器71およびポンプ72は、飛灰処理装置60を構成する。
また、飛灰h1は、廃熱ボイラー10、空気予熱器11/節炭器12でも排ガスjの流速の減少により捕捉されるので、捕捉された飛灰h1を搬送する流路を、バグフィルター13から飛灰ホッパー61にいたる流路に合流するように構成する。よって、これらの飛灰h1も飛灰ホッパー61に集積される。
更に、可燃物処理装置101は、排ガスjをバグフィルター13から誘引する誘引送風機19、排ガスj中の窒素酸化物等を充填された触媒によって分解する触媒塔84、排ガスjを大気に放出する煙突15を備える。また、廃熱ボイラー10で生じたスチームgによって駆動される蒸気タービン16が備えられている。
空気予熱器11への燃焼空気b1の供給ライン51a、空気予熱器11への燃焼空気b4の供給ライン51b、供給ライン51aに連通し空気予熱器11で予熱された燃焼空気b1を旋回溶融炉8へ供給する供給ライン52a、供給ライン51bに連通し空気予熱器11で予熱された燃焼空気b4を流動床ガス化炉5へ供給する供給ライン52b、不燃物排出装置6から振動篩7へ流動媒体cおよび不燃物dの供給ライン53、不燃物排出装置6から不燃物搬送装置14への不燃物dの供給ライン54、振動篩7から不燃物搬送装置14への不燃物dの供給ライン55、旋回溶融炉8の炉底からスラグコンベア9へのスラグeの供給ライン56、節炭器12への水fの供給ライン57a、節炭器12から廃熱ボイラー10への水fの供給ライン57b、廃熱ボイラー10から蒸気タービン16へのスチームgの供給ライン58、廃熱ボイラー10からの捕捉飛灰h1の供給ライン59a、空気予熱器11/節炭器12からの捕捉飛灰h1の供給ライン59b、バグフィルター13から飛灰ホッパー61への捕捉飛灰h1の供給ライン59cが設置されている。なお、供給ライン59aおよび供給ライン59bは、前述のとおりに供給ライン59cに接続するが、供給ライン59aおよび供給ライン59bが飛灰ホッパー61へ直接接続する構成としてもよい。
次に、本実施の形態の可燃物処理装置101の作用を説明する。ごみトラックで搬入された廃棄物aは、ごみピット1に貯留される。ごみピット1に貯留された廃棄物aは、不図示の破砕機で破砕され、再度ごみピット1に貯留される。破砕された廃棄物aは、ごみクレーン2によりごみホッパー3に投入される。廃棄物aは、ごみホッパー3下部に設けられた給塵装置4(2段のスクリューフイーダ4a、4b)によって定量的に送り出され、流動床ガス化炉5に供給される。
流動床ガス化炉5内では、炉底に送入される燃焼空気b4により、流動床ガス化炉5内に形成された空気分散板5a上に流動媒体cの流動床が形成される。廃棄物aは、この450〜650℃の低温に保持された流動媒体cの流動床に落下することにより、熱せられた流動媒体cと燃焼空気b4に接触して速やかに熱分解ガス化され、ガス、および残渣としての固形カーボンとなる。
固形カーボンは流動床の活発な撹乱運動により微粉砕される。炉底では不燃物排出装置6により流動媒体cと不燃物dが排出され、次いで分級される。不燃物排出装置6および振動篩7に分級された不燃物dは、不燃物搬送装置14によって搬送される。不燃物dには、鉄、鋼、アルミニウムといった金属類が含まれるが、炉内が還元雰囲気であるため、未酸化でクリーンな状態で回収できる。
微細化した固形カーボンを同伴しつつ流動床ガス化炉5を出た生成ガスmは、旋回溶融炉8に供給され、予熱された燃焼空気b1と1次燃焼室8aにて旋回流中で混合しながら、1200〜1400℃の高温で高速燃焼する。溶融燃焼反応は、1次燃焼室8aの軸線に対して傾斜して設置された2次燃焼室8bで完結する。
生成ガスm中の灰分の全量は、高温のためにスラグミストとなる。スラグミストの大部分は、旋回流の遠心力の作用により、1次燃焼室8aの炉壁表面の溶融スラグ相に捕捉される。炉壁を流れ下った溶融スラグは、2次燃焼室8bに入った後に、スラグ分離部8cの底部より排出される。スラグ分離部8cの底部より排出されたスラグeは、スラグコンベア9によって運搬される。ガス中に残留する未燃物は、3次燃焼室8dにて供給された燃焼空気b1により燃焼される。
施回溶融炉8を出た排ガスjは、廃熱ボイラー10に導かれ、ここで発生する高温、高圧のスチームgは蒸気タービン16に供給され発電を行う。廃熱ボイラー10を出た排ガスjは、空気予熱器11で燃焼空気b1、b4を、節炭器12で、供給された水fあるいは蒸気タービン16からの復水fを予熱し、自らは降温する。
節炭器12を出た排ガスjは、バグフィルター13に入り、濾布28を通過するときに飛灰h1が捕捉される。定期的にパルスジェット等の払い落とし機(不図示)により飛灰h1を濾布28より払い落とす。
バグフィルター13にて飛灰h1が除去された排ガスjは、誘引送風機19を経て、触媒塔84において排ガスj中の窒素酸化物等が分解され、煙突15より大気放出される。すなわち、鉛、カドミウム等の重金属類を含有し、時には六価クロムを含有する飛灰h1をバグフィルター13にて除去し、更に、排ガスj中の窒素酸化物等を触媒塔84にて分解し、環境への影響を最小限とした排ガスが煙突より大気放出される。
飛灰ホッパー61に集積された飛灰h1は、飛灰処理装置60(図1参照)で、前述したとおりに処理される。すなわち、硫酸第一鉄一水塩ホッパー62に貯留されている硫酸第一鉄一水塩とセメントホッパー63に貯留されているセメントと、スクリューミキサー65で混合され、混合体zとなる。次に、混錬成形機68に送られる。混錬成形機68には、水容器71に貯留された水がポンプ72により圧送されて、注入される。混合体zと水とが攪拌、混錬されて、処理灰pとなり、搬出される。
なお、飛灰ホッパー61から旋回溶融炉8に飛灰h1を戻す場合、戻される飛灰h1の流量は、調整可能であり、捕捉された飛灰h1の50〜90%、好ましくは60〜80%である。このようにすると、廃熱ボイラー10/空気予熱器11/節炭器12/バグフィルター13で捕捉された、塩基灰、重金属灰を含む飛灰h1は、飛灰ホッパー61に集積され、集積された飛灰h1の一部が旋回溶融炉8に戻され(流動床ガス化炉5に戻してもよい)、旋回溶融炉8内で溶融されてスラグとなる。よって、スラグ化率(スラグ重量÷(スラグ重量+処理灰重量)×100(%))を更に向上させることができる。
ここで、本発明の飛灰処理方法の効果を確認するために、飛灰の処理試験を行い、計測した結果を説明する。また、併せて、従来の処理方法による試験を行った結果を、比較のため説明する。
図3の工程図に示す方法で、処理試験を行った。すなわち、都市ごみを、ガス化溶融炉で高温燃焼させて溶融した際に発生し、バグフィルターで捕捉した飛灰であるガス化溶融炉溶融飛灰を所定量採取し(ST1)、ガス化溶融炉溶融飛灰に硫酸第一鉄一水塩を添加した(ST2)。続いて、セメントを添加し(ST3)、5分間の混合を行った(ST4)。混合した後に水を所定量注水して加湿し(ST5)、5分間の攪拌・混錬を行った(ST6)。その後、1日放置した後に、環境庁告示第13号法による溶出試験を行った(ST7)。
図4に処理試験に用いたガス化溶融炉溶融飛灰の化学組成例を示す。この溶融飛灰は全クロムT−Crが760mg/kgと高く、また、カドミウムCdおよび鉛Pbが高濃度に濃縮されている。
図5に、硫酸第一鉄一水塩(FeSO・HO)、高炉セメントおよび水の添加量を種々変化させたときの環境庁告示第13号法による溶出試験結果を示す。図5中、1〜5が本発明の飛灰処理方法による結果である。原灰からは六価クロムCr6+が2.5mg/l溶出した。5〜10%/灰の高炉セメントを添加しても六価クロムCr6+の溶出は止まらなかった。なお、「%/灰」は、飛灰に対する重量%を意味する。しかし、5〜15%/灰の硫酸第一鉄一水塩及び5〜10%/灰の高炉セメントを添加することにより、六価クロムCr6+の溶出濃度が非常に低く抑えられた。また鉛Pb、全水銀T−Hg等他の重金属類の溶出は検出限界以下まで低下した。
(比較例1)
実施例1との比較のため、硫酸第一鉄一水塩に代わり硫酸第一鉄水溶液を用いた処理試験を行った。実施例1と同じガス化溶融炉溶融飛灰を用い、同様の処理を行った。硫酸第一鉄水溶液は硫酸第一鉄七水塩(結晶)30、ポリ硫酸第二鉄(液体)20、水70の重量比で作成した。
図6に処理試験結果を示す。硫酸第一鉄(FeSO)水溶液の添加量を、25%/灰以上に増加すると、処理灰に添加した水が多すぎて処理灰がペースト状となり、ハンドリングに支障をきたした。六価クロムCr6+の溶出試験値はほとんどのケースで埋め立て基準値1.5mg/l以下になっているものの、実施例1に比較してその濃度は高かった。
本発明の飛灰処理装置による飛灰処理を実規模で製造し、図2に示すように実機のガス化溶融炉に設置して、処理試験を実施した。図7に、ガス化溶融炉で都市ごみを高温燃焼させて溶融した際に発生し、バグフィルターで捕捉した飛灰であるガス化溶融炉溶融飛灰の化学組成例を示す。このガス化溶融炉溶融飛灰を供試料とし、高炉セメントおよび硫酸第一鉄一水塩を用いて、処理試験を行った。なお、飛灰処理装置は図1に示すもので、飛灰処理量は500kg/hである。
図8に、環境庁告示第13号法による溶出試験結果を示す。5〜10%/灰の硫酸第一鉄一水塩及び5〜10%/灰の高炉セメントの添加により六価クロムCr6+の溶出濃度が非常に低く抑えられた。また鉛Pb、全水銀T−Hg等他の重金属類の溶出は検出限界以下まで低下した。
(比較例2)
実施例2との比較のため、硫酸第一鉄一水塩に代わり硫酸第一鉄水溶液を用いた処理試験を行った。実施例2と同じガス化溶融炉溶融飛灰を用い、同様の処理を行った。硫酸第一鉄水溶液は硫酸第一鉄七水塩(結晶)30、ポリ硫酸第二鉄(液体)20、水70の重量比のものを使用した。ポリ硫酸第二鉄(液体)を添加しているのは、pH値を低くして硫酸第一鉄の酸化を防ぐためである。
図9に、結果を示す。六価クロムCr6+の溶出濃度は埋め立て基準値1.5mg/l以下になっているものの、実施例2に比較してその濃度は高い。
また、実施例2および比較例2の混練成形機の羽根(炭素鋼製)の運転時間に対する磨耗状況を実測した。結果を図10にまとめて示す。図10に示すように実施例2は比較例2と比較して腐食磨耗が大幅に改善された。
本発明の第1の実施の形態である飛灰処理装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施の形態である可燃物処理装置の全体構成を示すブロック図である。 本発明の飛灰処理方法の効果を確認するための、飛灰処理試験の工程を示す工程図である。なお、飛灰処理方法の工程の一例をも示す。 飛灰処理試験で用いたガス化溶融炉飛灰の組成をまとめて示す図である。 飛灰処理試験(実施例1)における溶出試験結果をまとめて示す図である。 飛灰処理試験(比較例1)における溶出試験結果をまとめて示す図である。 実機による飛灰処理試験で用いたガス化溶融炉飛灰の組成をまとめて示す図である。 実機による飛灰処理試験(実施例2)における溶出試験結果をまとめて示す図である。 実機による飛灰処理試験(比較例2)における溶出試験結果をまとめて示す図である。 実機による飛灰処理試験における混錬成形機の羽根の磨耗の測定値をまとめて示す図である。
符号の説明
1 ごみピット
4 給塵装置
5 流動床ガス化炉(ガス化炉)
8 旋回溶融炉(溶融炉)
10 廃熱ボイラー
11 空気予熱器
12 節炭器
13 バグフィルター(飛灰捕捉装置)
15 煙突
16 蒸気タービン
28 濾布
60 飛灰処理装置
61 飛灰ホッパー
62 硫酸第一鉄一水塩ホッパー(硫酸第一鉄一水塩添加装置)
63 セメントホッパー(セメント添加装置)
65 スクリューミキサー(混合手段)
68 混錬成形機(混錬手段)
70 注水装置
71 水容器
72 ポンプ
84 触媒塔
101 可燃物処理装置
a 可燃物
b1、b4 燃焼空気
c 流動媒体
d 不燃物
e スラグ
f 水
g スチーム
h1 飛灰
j 排ガス
m 生成ガス
p 処理灰
w 水
x 硫酸第一鉄一水塩
y セメント
z (飛灰、硫酸第一鉄一水塩およびセメントの)混合物

Claims (3)

  1. 排ガス中から飛灰を捕捉する飛灰捕捉工程と;
    前記捕捉された飛灰に硫酸第一鉄一水塩を添加する硫酸第一鉄一水塩添加工程と;
    前記捕捉された飛灰にセメントを添加するセメント添加工程と;
    前記捕捉された飛灰、硫酸第一鉄一水塩およびセメントとを混合して混合体とする混合工程と;
    前記混合体に水を注入する加湿工程と;
    前記水を注入された混合体を混錬する混錬工程とを備える飛灰処理方法であって;
    処理された飛灰の溶出液のpHが9以上12未満である飛灰処理方法。
  2. 前記硫酸第一鉄一水塩が粉体である;
    請求項1に記載の飛灰処理方法。
  3. 前記硫酸第一鉄一水塩の重量または前記セメントの重量が、前記飛灰に対し1〜50%である;
    請求項1または請求項2に記載の飛灰処理方法。
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