JP2005294837A - リソグラフィー装置及びデバイス製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】描画の品質低下を実質的に抑制するか又は排除する改良リソグラフィー装置を提供すること。
【解決手段】基板をパターン形成するために使用されるリソグラフィー装置において、放射の投影ビームを供給するための照明系と、投影ビームの断面にパターンを与えるための個別制御可能要素のアレイと、露光動作時に基板を支持するための基板テーブルとを具備し、投影系が、パターン形成されたビームを基板の標的部分の上に投影する。制御システムが、前記個別制御可能要素のそれぞれを望ましい状態に設定するための制御信号を送出する。補正装置が、少なくとも1つの他の個別制御可能要素に印加すべき制御信号に基づいて、第1の個別制御可能要素に印加された制御信号を調整する。これは、個別制御可能要素間のクロストークから生じる描画の品質低下を抑制するために実施可能である。
【選択図】図4

Description

本発明は、リソグラフィー装置及びデバイス製造方法に関する。
リソグラフィー装置とは、望ましいパターンを基板の標的部分の上に描画する機械である。リソグラフィー装置は、例えば、集積回路(IC)、平面型表示装置、及び微細構造を伴う他のデバイスの製造に使用可能である。従来のリソグラフィー装置では、パターン形成手段(別法ではマスク又はレチクルとも呼ばれる)を使用してIC(又は他のデバイス)の個別層に対応する回路パターンを作成することが可能であり、このようなパターンは、放射感応材料の層(例えば、レジスト)を有する基板(例えば、シリコン・ウェーハ又はガラス板)上の標的部分(例えば、1個又は数個のダイの一部)の上に描画可能である。このパターン形成手段は、マスクではなく、回路パターンを作成する役割を果たす個別制御可能要素のアレイを備えることができる。
一般には、単一の基板が、連続的に露光される隣接標的部分の網目構造を含む。公知のリソグラフィー装置は、1回の試みで標的部分上にパターン全体を露光することによって、それぞれの標的部分が照射されるステッパと、投影ビームによってパターンを所与の方向(例えば、「走査」方向)に走査する一方で、この方向に対して平行に又は逆平行に同期して基板を走査することによって、それぞれの標的部分が照射されるスキャナとを含む。
分解能を高めるためには、個別制御可能要素のアレイを益々密に実装した配置を作成するのが望ましいことであった。これらの要素がさらに微小化しかつ密集化するにつれて、描画品質が低下することが判明している。
したがって、描画の品質低下を実質的に抑制するか又は排除する改良リソグラフィー装置に対する要望が存在する。
本発明の一実施例は、放射の投影ビームを供給する照明系と、投影ビームの断面にパターンを与える役割を果たす個別制御可能要素のアレイと、パターン形成された投影ビームによる露光時に基板を支持する基板テーブルと、パターン形成されたビームを基板の標的部分上に投影する投影系と、前記個別制御可能要素のそれぞれを所与の状態に設定するための制御信号を送信する制御システムと、少なくとも1つの他の個別制御要素に印加すべき制御信号に基づいて、第1の個別制御可能要素に印加された制御信号を調整するための補正装置とを具備する、リソグラフィー装置を提供する。
描画の品質低下は、個別制御可能要素のアレイの個々の要素間で発生する干渉(すなわち、「クロストーク」)から生じ得る。上述の補正装置は、このようにして生じる描画の品質低下を抑制するための効率的かつ融通性のある装置となり得る。この装置は、互いに相互作用することがない個別制御可能要素のアレイを設計する試みに対して費用対効果が大きい別法を提供する。特に、基板に描画された像に対する過剰な悪影響を伴うことなく、遙かに小型化した要素及び/又はより密に密集するか若しくは機械的に連結された要素が使用可能である。
一実施例では、補正装置は、最隣接要素を含む1つ又は複数の個別制御可能要素に印加された制御信号に基づいて、第1の個別制御可能要素に印加された制御信号を調整するように配置可能である。数多くの状況下では、最隣接要素の集合が第1の個別制御可能要素に最も影響を与える要素の集合を表す。これらの要素のみを考慮することによって、計算量及び/又は補正装置を実装するのに必要なハードウェアの数量を削減することが可能である。このような配置はまた、どれだけ迅速に補正が実施可能であるかにも影響を与え、したがってリソグラフィー装置の動作可能速度に影響し得る。
別の実施例では、補正装置は、次に最も隣接する要素を含む個別制御可能要素の集団に印加された信号に基づいて、第1の個別制御可能要素に印加された制御信号を調整するように配置可能である。次に最も隣接する要素は、第1の個別制御可能要素の動作にとって(最隣接要素に次いで)次に最も重要な要素である(密な空間的離隔距離においても又はそれらが引き起こすクロストークの強さにおいても)。次に最も隣接する要素は最隣接要素の影響よりも小さいことが想定されるが、より高水準の補正を実現するためには、これらの要素を考慮する必要があり得る。
必要な補正の程度及びクロストークの空間的広がりに応じて、次に最も隣接する要素よりも第1の個別制御可能要素から遠くに離隔された要素を追加的に考慮する必要があり得る。
他の一実施例では、補正装置は、第1の個別制御可能要素に機械的に連結された要素を含む個別制御可能要素の集団に印加された制御信号に基づいて、第1の個別制御可能要素に印加された制御信号を調整するように配置可能である。個別制御可能要素のアレイの構成に応じて、第1の個別制御可能要素とのクロストークを考慮するときに最も関係する要素が最隣接要素ではない場合があり得る。同様に、次に最も隣接する要素の集団は、次水準の補正に関して適切な要素の選択ではない場合もあり得る。補正目的に関して最も重要な要素の集団は、一般にはクロストークを引き起こしている物理的相互作用の種類に依存する。例えば、当該の物理的相互作用が機械的相互作用である場合には、補正すべき最も重要な要素は、第1の個別制御可能要素に最も強連結された要素である。例えば、要素が共通のヒンジを共有する場合には、最も重要な要素は、このヒンジの軸線に沿って第1の個別制御可能要素に隣接する要素であり得る。より高水準の補正は、このヒンジの軸線に沿って位置する後続の要素を考慮することによって実現可能である。
さらに他の実施例では、補正装置はメモリ・モジュールを含み得る。このメモリは、少なくとも1つの他の個別制御可能要素に印加された信号によって引き起こされた第1の制御可能要素に対する予測効果を表す補正データを格納し得る。メモリ・モジュールによって格納された補正データは効率的にアクセス可能であり、それは数多くの他の個別制御可能要素に印加された信号によって引き起こされた第1の制御可能要素に対する予測効果を表し得る。このような他の個別制御可能要素は、それぞれが異なる制御信号を受け取っており、したがって異なる状態になっており、同様に、第1の制御可能要素もそれ自体の制御信号によって幾つかの実現可能な状態の1つに設定済みであり得る。このような数多くの実現可能な構成は、適正水準の補正を実現するのに極めて大きな補正データのボリュームが必要となり得ることを意味する。専用メモリ・モジュールの使用は、このような容易にアクセス可能な形態にあるデータを格納するためのより大きな有効範囲を提供する。
さらに他の実施例では、補正装置は、少なくとも1つの他の個別制御可能要素に印加された制御信号と、メモリ・モジュールによって提供された補正データとに基づいて一定量だけ調整される第1の個別制御可能要素に送出すべき補正制御信号を供給するために、制御システムに結合可能である。制御信号が個別制御可能要素のアレイに送出される前に制御信号を調整することは、極めて複雑になり得る補正手順を制御システムのソフトウェア及び/又はハードウェアに組込みできるので有利であり得る。制御信号がその後の段階で調整される状況とは異なり、このような配置は、それが個別制御可能要素の単一のアレイに依存することがないという意味で融通性が備わる利点を有する。また、本装置は個別制御可能要素の多様な異なるアレイに関しても動作するように構成可能である。本装置はまた、個別制御可能要素の所与のアレイに関してもより効果的な態様で動作するように、性能評価に応答して調節又は調整可能である。例えば、補正は、本装置の使用中に調整可能であり、発生し得る個別制御可能要素の特性変化にいずれも効果的に応答することができる。
さらに他の実施例では、補正装置は、第1の個別制御可能要素に関連付けられた補正部材を含むことができる。この補正部材は、制御システムから制御信号を受け取り、少なくとも1つの他の個別制御可能要素に印加された制御信号の所定の関数として、この受け取った信号の水準を調整し、及び/又はこの調整された制御信号を第1の個別制御可能要素に伝送するように配置可能である。このような配置は、クロストーク補正が効果的に個別制御可能要素のアレイ中にハードワイヤードされるという簡素さが備わる利点を有する。このような配置の利点は、制御システムに変更を加える必要がなく、あたかもクロストークが存在しないかのように、制御信号を第1の個別制御可能要素のアレイに供給するだけでよいという点に存在し得る。
一実施例では、補正データは、次のような力、すなわち、静電力、静磁気力、機械力の1つ又は複数の力を考慮することができる。個別制御可能要素アレイの各要素の駆動は、静電引力のような電気的力によって実現可能である。このような力の大きさは、離隔するにつれて急激に低下し、又、シールドされることも可能である。しかし、個別制御可能要素が密集している場合には、1つの要素に関連する電気的駆動力が近隣の他の要素に影響を与えるのを完全に防ぐことはしばしば実現不可能である。同様の問題点は静磁気力にも該当する。個別制御可能要素の極めて微細なアレイが構成される場合には、機械力に関連するクロストークが問題になり得る。この場合には、近隣の他の要素が感じ取るのは、駆動力ではなくその動き自体かもしれない。
別の実施例では、補正データの少なくとも一部が、少なくとも1つの他の個別制御可能要素に印加された制御信号によって引き起こされた第1の個別制御可能要素に対する効果の測定から入手可能である。このような補正データは一連の較正測定から入手可能であり、この較正測定を一緒に使用して個別制御可能要素アレイの最も重要な構成の効果を予測することができる。個別制御可能要素アレイの対称性によって、このような測定はアレイの限定的な領域にわたって実施するだけで済ますことができる。例えば、第1の個別制御可能要素は、複数の対応する制御信号と記録された周囲要素の変位とによって複数の異なる状態に設定可能である。この動作は、名目上平坦な周囲要素に対して、及び/又は様々な状態に設定されている周囲要素に関して実施可能である。
さらに他の実施例では、補正データの少なくとも一部が、少なくとも1つの他の個別制御可能要素に印加された制御信号によって引き起こされる第1個別制御可能要素に対する予測効果の計算から入手可能である。このような計算は、この個別制御可能要素アレイの幾何学的配置に基づき得る。この方式は、それ自体で又は上で論じた測定に基づく較正方式と組み合わせて使用可能である。予測される乱れを計算する利点は、それが較正測定に対する必要性を実質的に減少させるか又は排除し、かつメモリ・モジュールによって格納される必要がある補正データの量も削減できることであり得る。必要な補正データ量の節減は、これらの計算の全部又は一部が「進行中に」(すなわち、リアルタイムで)行われる場合に特に重要であり得る。計算がリアルタイムで実行可能であるか否かは、当該の幾何学配置の複雑さに依存するばかりでなく、クロストークの作用が及ぶ距離にも依存する。
本発明の別の実施例は、第1の個別制御可能要素に既知の制御信号を供給する工程と、少なくとも1つの他の個別制御可能要素の得られる乱れを記録する工程とを含む、リソグラフィー装置における個別制御可能要素のアレイに対する較正方法を提供する。この較正方法は、異なる大きさの既知の制御信号に対してばかりでなく、第1の個別制御可能要素によって影響を受ける個別制御可能要素の様々な開始位置に対しても反復して実施可能である。
本発明の他の実施例は、照明系を使用して投影ビーム放射を供給する工程と、投影ビームの断面にパターンを与えるために個別制御可能要素のアレイを使用する工程と、放射のパターン形成されたビームを基板の標的部分の上に投影する工程と、複数の前記個別制御可能要素のそれぞれに制御信号を供給し、それらを所与の状態に設定する工程と、少なくとも1つの他の個別制御可能要素に印加すべき制御信号に基づいて、第1の個別制御可能要素に印加された制御信号を調整する工程とを含む、デバイス製造方法を提供する。
本発明の他の実施例、特徴、及び利点、並びに本発明の様々な実施例の構造及び動作は、添付の図面を参照して以下に詳細に説明される。
本明細書に組み込まれかつ本明細書の一部を構成する添付図面は、本説明と共に、本発明の原理を説明し、当業者が本発明を構成しかつ使用することを可能にする役割をさらに果たす。
ここで添付の図面を参照して本発明を説明する。これらの図面では、同様の参照符号が同一の又は機能的に同様の要素を示す。
概説及び用語
本明細書で使用する「個別制御可能要素のアレイ」という用語は、望ましいパターンが基板の標的部分の中に作成され得るように、入射する放射ビームにパターン形成された断面を与えるために使用可能な任意の装置を指すものと広く解釈されるべきである。この関連では、「ライトバルブ」及び「空間光変調器」(SLM)という用語も使用可能である。このようなパターン形成装置の実施例を以下に論ずる。
プログラマブル・ミラー・アレイは、粘弾性制御層及び反射表面を有するマトリックス駆動表面を備えることができる。このような装置の背後にある基本原理は、例えば、反射表面のアドレス指定された領域が入射光を回折光として反射する一方で、アドレス指定されていない領域が入射光を非回折光として反射するというものである。適切な空間フィルタを使用すると、非回折光が反射ビームから濾光され、その結果回折光のみが基板に到達する。このような態様で、ビームは、マトリックス駆動表面のアドレス指定パターンに従ってパターン形成される。
別法として、フィルタが回折光を濾光し、その結果非回折光が基板に到達することが理解されよう。回折光学微小電気機械システム(MEMS)デバイスのアレイも対応する様態で使用可能である。それぞれの回折光学MEMSデバイスは、入射光を回折光として反射する格子を形成するために相互に変形可能な複数の反射リボンを含むことができる。
本発明の他の別法は、微小ミラーのマトリックス配置を使用するプログラマブル・ミラー・アレイを含み得るが、微小ミラーのそれぞれは、適切な局在電界の印加によって又は圧電駆動手段の使用によって軸回りに個別に傾斜させることが可能である。この場合も、アドレス指定されたミラーが、入射する放射ビームをアドレス指定されていないミラーに対して異なる方向に反射するようにマトリックス駆動される。このような態様で、反射ビームは、マトリックス駆動ミラーのアドレス指定パターンに従ってパターン形成される。必要なマトリックス駆動は適切な電子的手段を使用して実行可能である。
上で説明した状況は両方とも、個別制御可能要素が1つ又は複数のプログラマブル・ミラー・アレイを備えることができる。ここで言及したミラー・アレイに関するさらに多くの情報は、例えば、米国特許第5,296,891号及び米国特許第5,523,193号、並びにPCT特許出願国際公開第98/38597号及びPCT特許出願国際公開第98/33096号から収集可能であり、それらの全体が参照により本明細書に援用される。
プログラマブルLCDアレイも使用可能である。このような構成の一実施例が米国特許第5,229,872号に記載されており、その全体が参照により本明細書に援用される。
例えば、フィーチュアのプリバイアシング、光学的近位補正フィーチュア、位相変動技法、及び多重露光技法が用いられる場合は、個別制御可能要素のアレイ上に「表示された」パターンが、基板の層に又は基板上に最終的に転写されるパターンとは異なり得ることが理解されるべきである。同様に、最終的に基板上に作成されるパターンは、個別制御可能要素のアレイ上に任意の一瞬に形成されるパターンとは対応しない場合がある。これは、基板のそれぞれの部分上に形成される最終パターンが所与の時間又は所与の露光回数にわたって積み重ねられ、その間に個別制御可能要素のアレイ上のパターン及び/又は基板の相対位置が変化する配置における場合が該当する。
本文では、ICの製造におけるリソグラフィー装置の使用を特定的に言及する場合があるが、本明細書で説明するリソグラフィー装置には、例えば、DNAチップ、微小電子機械システム(MEMS)、微小光電子機械システム(MOEMS)、集積光学系、磁気ドメイン・メモリ用案内及び検出パターン、平面型表示装置、薄膜磁気ヘッド等のような他の応用例もあり得ることが理解されるべきである。このような別法による応用例の関連では、本明細書の「ウェーハ」又は「ダイ」という用語の使用はいずれも、それぞれに「基板」又は「標的部分」というより一般的な用語と同義であると考え得ることを当業者は理解しよう。本明細書で言及する基板は、露光の前に又は後で、例えば、トラック(典型的にはレジスト層を基板に塗布しかつ露光済みのレジストを現像する手段)又は測定若しくは検査手段において処理可能である。応用可能であれば、このような及び他の基板処理手段に本明細書における開示を応用することもできる。さらには、例えば、多層ICを作成するために、基板は1回以上処理されてもよい。その結果、本明細書で使用する基板という用語は複数回処理した層を既に含んでいる基板も指している。
本明細書で使用する「放射」及び「ビーム」という用語は、紫外線(UV)放射(例えば、365、248、193、157、又は126ナノメートルの波長を有する)及び極紫外線(EUV)放射(例えば、5から20ナノメートルまでの域内の波長を有する)ばかりでなく、イオン・ビーム又は電子ビームなどの粒子ビームも含めて、電磁放射のすべての種類を包含する。
本明細書で使用する「投影系」という用語は、屈折光学系、反射光学系、及び反射屈折光学系を含めて、例えば、使用されている露光放射に適切な、又は浸漬液の使用若しくは真空の使用などの他の要素に適切な様々な種類の投影系を包含するものと広義に解釈されるべきである。本明細書の「レンズ」という用語の使用はいずれも、より一般的な用語である「投影系」と同義であると見做されてもよい。
照明系も、屈折光学系、反射光学系、及び反射屈折系を含めて、放射の投影ビームを誘導、成形、又は制御するための様々な種類の光学要素を包含するものと広義に解釈されるべきであり、このような要素は以下では集合的に又は単独で「レンズ」と呼ばれる。
リソグラフィー装置は、2つ(例えば、2連ステージ)又はそれ以上の基板テーブル(及び/又は2つ以上のマスク・テーブル)を有する種類でもよい。このような「多連ステージ」機械では、追加的なテーブルを並行して、すなわち、1つ又は複数のテーブル上で予備工程を実行し、他方で1つ又は複数の他のテーブルを露光用に使用することができる。
リソグラフィー装置はまた、投影系の最終要素と基板の間の空間を充填するために、基板を相対的に大きな屈折率を有する液体(例えば、水)の中に浸漬する種類であり得る。浸漬液は、リソグラフィー装置内の他の空間、例えば、マスクと投影系の最初の要素との間に適用することも可能である。浸漬技法は、投影系の開口数を増やすために当業ではよく知られている。
さらには、本装置に液体処理セルを設けて、(例えば、基板に化学物質を選択的に付着させるか又は基板の表面構造を選択的に改変するために)液体と基板の照射部分との間の相互作用を可能にすることもできる。
リソグラフィー投影装置
図1は、本発明の一実施例によるリソグラフィー投影装置100を模式的に示す。装置100は、少なくとも1つの放射系102(例えば、EX、IL(例えば、AM、IN、CO等)等)、個別制御可能要素のアレイPPM104、物体テーブルWT106(例えば、基板テーブル)、及び投影系(「レンズ」)PL108を具備する。
放射系102は、放射(例えば、紫外線放射)の投影ビームPB110を供給するために使用可能であり、この具体的な場合では、それは放射源LA112も含む。
個別制御可能要素のアレイ104(例えば、プログラマブル・ミラー・アレイ)は、投影ビーム110にパターンを与えるために使用可能である。一般に、個別制御可能要素のアレイ104の位置は投影系108に対して固定式である。しかし、別法による1つの配置では、個別制御可能要素のアレイ104は、それを投影系108に対して正確に位置決めするために位置決め装置(図示せず)に連結可能である。本図に示すように、個別制御可能要素104は反射型である(例えば、個別制御可能要素の反射型アレイを有する)。
物体テーブル106に、基板W114(例えば、レジストを塗布したシリコン・ウェーハ又はガラス基板)を保持するための基板ホルダ(具体的に図示せず)を設けることが可能であり、さらに物体テーブル106は、基板114を投影系108に対して正確に位置決めするための位置決め装置PW116に連結可能である。
投影系(例えば、レンズ)108(例えば、水晶及び/若しくはフッ化カルシウム(CaF)レンズ系又はこのような材料から作製されたレンズ要素を含む反射屈折系、或いはミラー系)は、ビーム分割器118から受け取ったパターン形成されたビームを基板114の標的部分C120(例えば、1個又は複数のダイ)の上に投影するために使用可能である。投影系108は、個別制御可能要素のアレイ104の像を基板114の上に投影することができる。別法として、投影系108は2次放射源の像を投影し得るが、個別制御可能要素のアレイ104の要素は、その放射源ためのシャッタの役割を果たす。投影系108は、2次放射源を形成しかつ微小スポットを基板114の上に投影するための微小レンズ・アレイ(MLA)も含むことができる。
放射源112(例えば、エキシマ・レーザ)は、放射のビーム122を発生し得る。このビーム122は、直接に又は調節装置126(例えば、ビーム拡大器EXなど)を横切った後に、照明系(照明器)IL124の中に送出される。照明器124は、ビーム122中の強度分布の外半径範囲及び/又は内半径(一般にσ−アウター及びσ−インナーとそれぞれに呼ばれる)を設定するための調整装置AM128を含み得る。さらには、それは一般に、積分器IN130及び集光器CO132などの様々な他の構成要素を含む。このようにして、個別制御可能要素のアレイ104に入射するビーム110は、その断面に望ましい均一性及び強度分布を有する。
図1に関して、放射源112はリソグラフィー投影装置100のハウジング内部にあり得ることに留意されたい(しばしば、放射源112が、例えば、水銀灯である場合に該当するように)。別法による実施例では、放射源112がリソグラフィー投影装置100から遠隔に位置し得る。この場合には、(例えば、適切な誘導ミラーの補助によって)放射ビーム122が装置100の中に導入される。このような後者の場合は、しばしば放射源112がエキシマ・レーザである場合に該当する。これらの場合の両方とも本発明の範囲内にあることが企図されているものと理解すべきである。
ビーム110は、ビーム分割器118を使用して誘導された後に、引き続いて個別制御可能要素のアレイ104と交差する。ビーム110は、個別制御可能要素のアレイ104によって反射された後に、基板114の標的部分120の上にビーム110を合焦する投影系108を通過する。
異なる標的部分120をビーム110の経路中に位置決めするために、位置決め装置116(及びビーム分割器140を経由して干渉ビーム138を受け取る、基部プレート136上の光学干渉測定装置IF134)の補助によって基板テーブル106を正確に移動させることができる。個別制御可能要素のアレイ104のための位置決め装置は、使用する場合には、例えば、走査時に、個別制御可能要素のアレイ104の位置をビーム110の経路に対して正確に補正するために使用可能である。一般に、物体テーブル106の移動は、図1には明示しないが、長行程モジュール(粗調整の位置決め)及び短行程モジュール(微調整の位置決め)の補助によって実現可能である。同様のシステムを使用して、個別制御可能要素のアレイ104を位置決めすることもできる。別法として/追加的に、必要な相対移動が備わるように、投影ビーム110は移動可能であるが、他方では物体テーブル106及び/又は個別制御可能要素のアレイ104が固定位置を有し得ることも理解されよう。
本発明の別法による1つの構成では、基板テーブル106は固定式であるが、基板114は基板テーブル106上を移動することができる。これを実施する場合、基板114を支持することができるガス・クッションを設けるために、基板テーブル106には平坦な最上部表面上に数多くの穴が設けられ、これらの穴を介して気体が送出される。これは、従来から空気ベアリングと呼ばれている。基板114をビーム110の経路に対して正確に位置決めできる1つ又は複数のアクチュエータ(図示せず)を使用して、基板114を基板テーブル106上で移動させる。別法として、気体がこれらの穴を通過するのを選択的に開始させかつ遮断することによって、基板114を基板テーブル106上で移動させることもできる。
本明細書では、本発明によるリソグラフィー装置100が基板上のレジストを露光するためにあるように説明されているが、本発明は、このような用途に限定されるものではなく、レジストレス・リソグラフィーで使用するために、本装置100を使用してパターン形成した投影ビーム110を投影できることが理解されよう。
図示の装置100は、4つの好ましい方式で使用可能である。
1. 工程方式。個別制御可能要素のアレイ104上のパターン全体が1回の試み(すなわち、単一の「閃光」)で標的部分120の上に投影される。次いで、異なる標的部分120がビーム110によって照射されるように、基板テーブル106がx方向及び/又はy方向へ異なる位置に動かされる。
2. 走査方式。所与の標的部分120が単一の「閃光」によって露光されないことを除けば、工程方式と基本的に同じである。単一の「閃光」で露光するのではなく、投影ビーム110に個別制御可能要素のアレイ104上を走査させるように、個別制御可能要素のアレイ104は、速度vで所与の方向(いわゆる「走査方向」、例えば、y方向)に移動可能である。並行して、基板テーブル106が速度V=Mv(前式で、Mは投影系108の倍率である)で同方向又は逆方向に同時に動かされる。このような態様で、解像度を損なう必要もなく、相対的に大きな標的部分120を露光することができる。
3. パルス方式。個別制御可能要素のアレイ104を基本的に静止状態に保ち、パルス放射系102を使用してパターン全体が基板114の標的部分120の上に投影される。投影ビーム110に基板114を横切る線を走査させるように、基板テーブル106が基本的に一定の速度で動かされる。個別制御可能要素のアレイ104上のパターンは、必要に応じて放射系102のパルスの合間に更新され、これらのパルスは、基板114上の必要な箇所で連続的な標的部分120を露光するようにタイミングが計られる。したがって、投影ビーム110は、基板114の細い帯ごとにパターン全体を露光するために、基板114を横切って走査することができる。この過程は、線を1本ずつ露光して基板114全体を露光し終えるまで反復される。
4. 連続走査方式。実質的に一定の放射系102が使用され、投影ビーム110が基板114を横切って走査しかつそれを露光するときに個別制御可能要素のアレイ104上のパターンが更新されることを除けば、パルス方式と基本的に同じである。
上述の使用方式の組合せ及び/若しくはその変形、又は全く異なる使用方式も同様に用いることができる。
個別制御可能要素に関する典型的な制御配置
図2は、本発明の一実施例による単一の個別制御可能要素を示す模式的な断面図である。この個別制御可能要素は、ヒンジ3回りに回動自在のミラー1を備える。この図には、ヒンジ3と、ミラー1を支持するアレイ基板6との間の機械的連結が示されていない。ミラー1の駆動は、ヒンジ3の中心を通って本図の中へと延びるヒンジ3の軸線回りの回転を誘発させることによって実現される。この駆動は、アレイ基板6に装着された制御信号受信ユニット2で受信された制御信号に応答してアクチュエータ4a及び4bの一方又は両方によって誘発可能である。アクチュエータ4a及び4bは、ミラー1に対して斥力又は引力(例えば、静電性、磁性、電磁性等)を印加することが可能であり、これらの力はアクチュエータにヒンジ3の軸線回りのトルクを印加させる。アクチュエータ4a及び4bによって印加されたトルクは、ミラー1が、アレイ基板6に対して実質的に平行に配向される中立状態に戻ろうとする復元力に対抗して作用する。本明細書を読めば当業者には明らかとなるように、ミラー1は、一般にアクチュエータ4a及び4bによって印加される力の大きさの違いによって、中立配向とは異なる角度に対応する複数の様々な状態に駆動され得る。
一実施例では、アクチュエータ4a及び4bが、別々に動作してミラー1に対してトルクを与える。例えば、アクチュエータ4aは、それ自体に引力を印加して時計回りのトルクを発生させることが可能であるし、又はアクチュエータ4bが、同じようにして反時計回りのトルクを発生させることも可能である。これが実現可能な1つの方法は、アクチュエータ4a及び4bの静電帯電によるものである。例えば、ミラー1が電気的に導通すれば、電荷をアクチュエータ4aに印加すると、ミラー1の左手側(図では1aと標識されている)がアクチュエータ4aに向かって引き付けられるように、ミラー1内部の電荷の再分布を引き起こす。対向方向におけるトルクは、同様の方式で電荷をアクチュエータ4bに印加することによって実現可能である。
別の一実施例では、ミラー1を帯電させ、かつアクチュエータ4a及び4bのそれぞれをミラー1上の電荷とは反対の極性によって帯電させることができる。これは、ミラー1と同様の複数のミラー(例えば、図3、図4、及び図8参照)が個別にアドレス指定可能であるように配置されていれば特に効果的である。
一般的に言えば、上述のような配置では、静電駆動が常に引力である。2枚のコンデンサ板(この場合では、電極4a及び4b)の間の力の大きさは、V(但し、Vはこれらの板の間の電位差である)に依存すると表現可能である。磁気駆動を用いて引力と斥力の両方を印加することができる。
図3は、本発明の別の一実施例によるヒンジ式ミラー8、10、及び12の駆動を示す。アレイ基板6に対して実質的に平行である中立位置から、平行から離れてある一定の角度を成す被動位置までミラー12を変位させるために、制御信号が制御信号受信ユニット2aで受信される。図示の実施例では、これは、アクチュエータ4aがミラー12に対して斥力を印加し、及び/又はアクチュエータ4bがミラー12に対して引力を印加するように配置することによって実現される。制御信号受信ユニット2b及び2cには制御信号が印加されておらず、したがってミラー8及び10はそれらの中立位置にあるはずである。
個別制御可能要素のアレイ中のミラーは非常に間隔が密接して配置されているので、アクチュエータ4a及び4bの影響が隣接するミラー8及び10に及ぶ可能性は極めて高い。図3で分かるように、アクチュエータ4aによって印加された斥力は、ミラー8に対して僅かに時計回りのトルクを発生させ、同様に、アクチュエータ4bによって印加された引力はミラー10に対して僅かに時計回りのトルクを発生させる。ミラー12とミラー8及び10との間のクロストークの大きさは、ミラー12に対して印加されたトルクの大きさ及び/又はミラー、ヒンジ等の物理的特徴のような要因に依存することになる。したがって、本発明の一実施例によれば、このように単純化した実施例で説明したような、クロストーク効果によって生じる画像の品質低下は、制御信号受信ユニット2b及び2cに補正制御信号を印加することによって回避可能である。図3に示した場合では、これは、アクチュエータ6b及び5bによって印加されている小さな引力及び/又はアクチュエータ6a及び5aによって印加されている小さな斥力をもたらすことになろう。
図4は、本発明の一実施例によるリソグラフィー・システムの一部を示す。図示の部分では、制御システム14が、制御ライン18を経由して補正制御信号を個別制御可能要素8、10、及び12のアレイに送信する補正装置16に結合されている。個別制御可能要素のアレイの代表的な部分20のみが示されているが、任意の数のアクチュエータ及びミラーが使用可能であることが理解されるはずである。この実施例では、3つのミラー8、10、及び12に対して意図されたパターンは、アレイ基板6に対して角度を成すミラー12並びにアレイ基板6に対して実質的に平行である隣接するミラー8及び10を含む。制御システム14は制御信号受信ユニット2aのみを経由して制御信号を中央のミラー12に送信するのではなく、この制御システム14は、それぞれの制御信号受信ユニット2a、2b、及び2cに送信された別個の制御信号から成る補正信号を送信するために補正装置16と相互作用する。
一実施例では、1つの所与の個別制御可能要素に印加された補正制御信号が、単一の隣接する個別制御可能要素の駆動状態ばかりでなく、数多くの他の個別制御可能要素の駆動状態にも依存し得る。これらの他の個別制御可能要素が関係し得るのは、それらが密接しており、したがって離隔距離が増大するにつれて力が減少する駆動力が依然として関係するからであるか、又は当該の個別制御可能要素間の機械的連結部のような他の連結部が存在するからである。しかも、実施すべき補正は、周囲の個別制御可能要素の駆動状態に依存するばかりでなく、クロストーク相互作用の大きさは補正すべき個別制御可能要素の一部と隣接アクチュエータとの間の離隔距離のような幾何学的要因によってしばしば決まるので、当該の個別制御可能要素の駆動状態にも依存する。
個別制御可能要素の典型的な配置
図5は、本発明の一実施例による個別制御可能要素の配置の上面図を示す。本実施例では、個別制御可能要素は5×5格子であり得る。それぞれの要素28は、回動角がアクチュエータ26によって制御されるように、個別にヒンジ24回りに回動自在のミラーから成る。ヒンジ24の回動軸は、ミラー8、10、及び12の辺に対して対角線状に配向されている。ミラー8、10、及び12に対するヒンジ24の回動軸の配向はいずれも、ミラーの辺に対して平行であることが含まれる(例えば、ミラーのこのような辺回りに又は中心線回りにヒンジ留めされる)ことを理解されたい。隣接する個別制御可能要素に対するアクチュエータ26の影響のためにクロストークが発生する場合(アクチュエータ26aとミラー28a、28b、及び28cとの間など)、第1の近似では、考慮すべき最も重要な個別制御可能要素は最隣接要素だけである。
図6a及び図6bは、本発明の実施例による個別制御可能要素の配置を示す上面図である。
図6aでは、位置18にある個別制御可能要素は、周囲の個別制御可能要素20及び22からのクロストークによって影響を受ける。第1水準の近似は、このように個別制御可能要素18を直接包囲する個別制御可能要素20のみを考慮する一方で、個別制御可能要素22を考慮しないことによって実現可能である。第2水準の近似は、以下に論じるように、個別制御可能要素22も考慮することができる。
図6bは、第2のより精細な近似手法が用いられる、本発明による一実施例を示す。本実施例では、この手法は、図6aの個別制御可能要素20よりも遠位に位置する個別制御可能要素による、個別制御可能要素18で感知されるクロストークに対する寄与も考慮することができる。例えば、個別制御可能要素30、32、34、36、及び38は中央の個別制御可能要素18から次第に距離が遠ざかって位置する。この配置によれば、個別制御可能要素30、32、34、36、及び38は、それらが個別制御可能要素18に対して及ぼす予想される影響の大きさに従って5つの異なる集団にグループ分けされる。実際には、クロストーク補正の目的に関する各集団の重要性の程度は、アクチュエータとミラーの厳密な幾何学的配置に依存し、かつ詳細な実験又は計算が必要になる。補正は、それに応じて実施可能である。
図7は、本発明の一実施例による個別制御可能要素の配置を示す上面図である。個別制御可能要素間の機械的相互作用によってクロストークが発生する場合の1つの事例は、個別制御可能要素がヒンジを共有する場合である。この事例では、考慮すべき最も重要な個別制御可能要素は、補正すべき個別制御可能要素を直に包囲する要素ではない。直に包囲する要素ではなく、それは、同一ヒンジ軸に沿って位置する個別制御可能要素である可能性が大きい。図7に示した実施例では、個別制御可能要素18、40、及び42がヒンジ24を共有する。したがって、個別制御可能要素18を補正するときに、考慮すべき最も重要な個別制御可能要素は、個別制御可能要素42が後に連なる個別制御可能要素40であり得る。補正は、それに応じて実施可能である。
典型的な補正動作
補正を実施するために、通常は、補正装置16が個別制御可能要素アレイの個別制御可能要素間におけるクロストークの作用様態を事前に予測できることが必要である。これを実現できる1つの方法は、較正測定を実行することによるものである。例えば、名目上平坦な個別制御可能要素のアレイから始めて、既知の制御信号によって第1の個別制御可能要素を既知の状態まで駆動することができる。次いで、このような駆動が周囲の個別制御可能要素に対して引き起こす乱れを記録する。この実験は、第1の個別制御可能要素の幾つかの異なる駆動状態に関して反復可能である。このようにして、それぞれの個別制御可能要素が周囲の要素に影響を及ぼす態様に関するヒストグラム又は同様のものを作成することができる。個別制御可能要素アレイに印加すべき制御信号を調整するとき、補正は、個別制御可能要素アレイに印加すべく意図した制御信号に対して、たたみこみ型動作を適用することができる。印加すべき制御信号は、制御信号値のマトリックスから成り得る。単一の制御信号値が、個別制御可能要素アレイの個別制御可能要素に対応する各アドレスに割当て可能である。このような特定のアドレスに位置する個別制御可能要素がその隣接要素に対して及ぼす、上述の較正測定によって求めた効果を補正するために、補正装置は、それぞれの個別制御可能要素のアドレスにおいて補正関数を適用する役割を果たし得る。
広範な較正測定の実施に対する別法として、発生が想定される予測クロストーク効果を明示的に計算することも可能である。静電性の斥力及び引力のような物理的相互作用はよく理解されており、アクチュエータ及びミラーの導電性及び幾何学的配置などのパラメータが適切に画定されていれば、正確に計算可能である。いずれの計算法であってもその精度は、上述の較正方法と照らし合わせて試験可能である。所与の個別制御可能要素アレイのクロストーク特徴を表すデータは、これらのデータが、較正測定に由来するものであれ、明示的な計算に由来するものであれ、又はこれらの両方法の組合せに由来するものであれ、補正装置16と連結可能なメモリ・モジュール38(図4参照)に格納可能である。
個別制御可能要素に関する別の典型的な制御配置
図8は、本発明の一実施例による配置を示す。図8の実施例は、図4に示したものと同様である。図8の実施例では、制御信号は、それが制御システム816から伝送された後で補正される。本実施例によれば、制御システム816は、あたかも個別制御可能要素808、810、及び812がクロストークの影響を受けていないかのように動作するように設計かつ配置可能である。これは、補正部材840を補正装置の一部として設けることによって実現される。個別制御可能要素アレイのそれぞれの個別制御可能要素808、810、及び812は、それに関連する1つの補正部材840を有する。それぞれの補正部材840は、それが制御システム816から受け取る制御信号に対して補正を実施するように設計されている。それぞれの個別制御可能要素808、810、及び/又は812に対して実施すべき補正の大きさ及び方向は、周囲の個別制御可能要素808、810、及び812のそれぞれの駆動状態に依存する。それぞれの補正部材840は、それ自体の駆動状態に関する情報を個別制御可能要素の選択された集団に伝送するように配置可能である。
上で論じた実施例では、このように選択された集団の大きさは、どれだけの多くの他の個別制御可能要素が当該の個別制御可能要素の駆動によって重大な影響を受けるかに依存することになる。較正測定及び/又は計算(例えば、上に示した実施例の関連で説明したもの)を利用して、それぞれの補正部材840によって実施される補正を決定することができる。本明細書を読みかつ理解するとき当業者には明らかなように、他の較正測定及び/又は計算も実施可能であることが理解されるはずである。
個別制御可能要素のアレイにおけるヒステリシスに対する補正
典型的な一実施例では、必要な強度(必要な露光量のパターンを基板Wの上に作成するための)が、個別制御可能要素アレイのそれぞれの要素ごとに及びこのアレイを照明するレーザのそれぞれのパルスごとに計算される。これらの必要な強度のそれぞれを反射率設定点に変換し、かつアレイの物理的特性に基づいて当該要素に関する対応する駆動電圧(例えば、ミラー設定点電圧)に変換するためのハードウェアを設けることができる。このような駆動電圧のストリームは、個別制御可能要素のアレイに対する制御信号であると説明可能である。
上述のように、要素間のクロストークは、所与の要素の状態(又は反射率設定点)が、一般にそれ自体の駆動電圧に依存するばかりでなく、隣接要素に印加される駆動電圧にも依存し得ることを意味する。このような効果を考慮するための様々な実施例を説明してきた。
類似の効果が、個別制御可能要素の駆動機構におけるヒステリシスによって発生する恐れがあり、それは上述の方法及び装置の幾つかを使用して対処可能である。このような効果は、それが異なる時点に供給された駆動電圧間の事実上の干渉につながるので(但し、当然のことであるが、隣接要素に同時に送信された駆動信号間に該当し得るような直接的な相互作用、すなわち、空間クロストークに対して想定されるような寄与は、これらの電圧間には存在しない)、一種の「一時的クロストーク」であると見なすことができる。
ヒステリシスは要素の駆動を不可逆的なものにするが、それは、所与の駆動電圧に対して実現された反射率設定点が、先行するレーザ・パルスに対して(又は連続的な照明源が使用される場合では先行する時点において)実現された反射率設定点に、したがって、先行して印加された駆動電圧に依存し始めることを意味する。例えば、ヒステリシスを有するミラーが第1のレーザ・パルスに対して1つの方向に特定角度まで傾斜している場合に、一旦、駆動電圧が除去されても零度の傾斜には完全に復帰できず、かつ/又は次のパルスに対して同じ特定の傾斜を実現するためには駆動電流を低下させる必要があり、及び/又は反対方向に所与の傾斜角を実現するためには通常よりも大きな駆動電圧が必要になり得る。
このような効果は、何らかの方法で考慮されないと、基板に描画される像の品質に対して深刻な影響を与える恐れがある。
ヒステリシスを補正するために、放射の投影ビームを供給する照明系と、この投影ビームにパターンを与える個別制御可能要素アレイと、露光動作時に基板を支持する基板テーブルと、パターン形成された放射ビームを基板の標的部分上に投影する投影系と、個別制御可能要素のそれぞれを所与の状態に設定するために制御信号を送出する制御システムと、個別制御可能要素アレイ中の所与の個別制御可能要素に印加すべき制御信号を、同要素に対して1回又は数回先行して印加された制御信号に基づいて調整する補正装置とを備える、リソグラフィー装置が提供可能である。
1つの典型的な実施として、ヒステリシス補正は、必要な強度と駆動電圧の間の変換を担うハードウェアに組込み可能である。この動作は、例えば、補正装置16(図4参照)によって実行される動作に組込み可能である。空間クロストーク補正の関連で上に説明したように、少なくとも空間的に補正を実行するのに必要な情報を補正装置16に提供するために、較正測定を制御条件下においてテスト・アレイに対して実行することができる。特に本明細書の関連では、較正測定は、このアレイの要素のヒステリシスを表すモデルを構築できるように設計される。このようなモデルを使用すると、少なくとも必要な反射率設定点及び限定的な幾つかの先行する駆動電圧に関する情報を入力し、かつ必要な反射率設定点を作成するために、このような情報から厳密に予測される駆動電圧を導き出すことが可能になるはずである。
ヒステリシス・モデルを適切に構築するのに必要な較正測定は、基準要素を第1のパルスに対する所与の反射率設定点に変位させ、次いで、同じ基準要素に入射する後続のパルスに対する様々な電圧に関して実現された設定点を測定することが伴い得る(較正の「深さ」は、どれだけ多くの後続パルスが考慮可能であるかを基準にして画定可能である)。このような実験は、基準要素の異なる初期設定点に対して反復可能である。適用すべき較正の「深さ」は、ヒステリシスの程度と補正を実施するために入手可能な情報源とに依存することになる。
ヒステリシスは要素ごとに異なり得るので、幾つもの様々な要素に対して較正測定を実行して、補正目的には平均値を用いることが有利であり得る。
要素のヒステリシスは、その駆動履歴によっても異なり得る。例えば、数多く駆動された要素は、それよりも少ない程度に駆動された要素とはかなり異なるヒステリシス挙動を有し得る。上述のような較正測定は、駆動履歴依存型ヒステリシス・モデルを測定するために様々な駆動履歴を有する要素に対して反復可能である。このようなモデルは、駆動履歴の特定の範囲に関して概ね有効な幾つかの個別ヒステリシス・モデルから成り得る。その場合に、アレイ中の要素(又は要素の小集団)の平均駆動履歴(又は経過時間)は変化するので、補正装置16は、動作中に異なるヒステリシス・モデルを適用するように構成可能である。
印加すべき制御信号は、制御信号値のマトリックスから成り得る。単一の制御信号値が、個別制御可能要素に対応する各アドレスに割当て可能である。補正装置16は、先行する駆動電圧を考慮に入れ、ヒステリシス・モデルに基づいて、それぞれのアドレスに補正関数を適用する役割を果たすことができる。
広範な較正測定の実行に対する別法として、例えば、ヒンジの物理的構造(又はヒステリシス効果に寄与する他の構造)の情報に基づいて、予測ヒステリシス効果を明示的に計算することが可能である。
個別制御可能要素の所与のヒステリシス特徴を表すデータは、そのデータが、較正測定に由来するものであれ、明示的な計算に由来するものであれ、又はこれら2つのモデルの組合せに由来するものであれ、補正装置16に連結可能なメモリ・モジュール38(図4参照)に格納可能である。
ヒステリシス補正は、図8の装置によって又は類似の装置によっても実施可能である。このような配置によれば、制御システム816は、あたかも個別制御可能要素アレイがヒステリシスを蒙っていないかのように動作するように設計かつ配置可能である。これは、それぞれの個別制御可能要素をこれらの個別制御可能要素のアレイ内部に組込み可能な1つ又は複数の補正部材840に関連付けることによって可能になる。本実施例によれば、それぞれの補正部材840は、それが制御システム816から受け取る制御信号に補正を実施するように設計される。所与のパルスに対して実施すべき補正の大きさ及び方向は、この場合には、先行する1つ又は複数のパルスに関して印加された駆動電圧に依存し、随意選択的には、当該パルスと好ましくは先行する1つ又は複数のパルスの両方に関して周囲要素に印加された駆動電圧に依存することになる。それぞれの補正部材840には、選択された幾つかの先行パルスに関する駆動電圧を格納するメモリ・バッファを設けることが可能であり、また好ましくは、それ自体の駆動電圧及び駆動電圧履歴に関する情報を個別制御可能要素の他の選択された集団に伝送する手段を設けることが可能である。
ヒステリシス補正に関する上記実施例は、大半がミラー・アレイに関連して説明されているが、本発明はこのような実施に限定されるものと考えるべきではない。事実、関連する実施例は、駆動状態がその駆動履歴に何らかの様式で依存する個別制御可能要素の任意のタイプに容易に適合可能である。
結語
以上に本発明の様々な実施例を説明したが、それらは例示としてのみ提示されており、限定するものではないことを理解されたい。本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく、それらの形態及び細部に様々な変更がなされ得ることが当業者には明らかであろう。したがって、本発明の間口及び範囲は、上述の典型的な実施例のいずれによっても限定されるものではなく、添付の特許請求の範囲及びそれらの均等物のみによって画定されるべきものである。
本発明の一実施例によるリソグラフィー装置を示す図である。 本発明の一実施例による個別制御可能要素を示す図である。 本発明の一実施例による1つの駆動された個別制御可能要素と2つの未補正の乱された個別制御可能要素とを示す図である。 本発明の一実施例による制御システム及び補正装置を示す図である。 個別制御可能要素のアレイの一部を示す上面図であり、アクチュエータ及びヒンジ軸を示す。 本発明の一実施例による個別制御可能要素のアレイの一部を示す上面図であり、第1の個別制御可能要素から様々な離隔距離にある要素の配置を示す。 本発明の一実施例による個別制御可能要素のアレイの一部を示す上面図であり、第1の個別制御可能要素から様々な離隔距離にある要素の配置を示す。 本発明の一実施例による個別制御可能要素のアレイの一部を示す上面図であり、機械的クロストークの結合を示す。 本発明の一実施例による制御システムと補正部材を備える補正装置とを示す図である。

Claims (14)

  1. 放射の投影ビームを供給する照明系と、
    前記投影ビームにパターンを与える個別制御可能要素のアレイと、
    露光動作時に基板を支持する基板テーブルと、
    前記パターン形成されたビームを前記基板の標的部分の上に投影する投影系と、
    前記個別制御可能要素のそれぞれを所与の状態に設定するための制御信号を送出する制御システムと、
    少なくとも1つの他の個別制御可能要素に印加された前記制御信号に基づいて、前記個別制御可能要素アレイ中の第1の個別制御可能要素に印加された前記制御信号を調整する補正装置と
    を備えるリソグラフィー装置。
  2. 前記補正装置は、前記第1の個別制御可能要素の最隣接要素である個別制御可能要素の集団に印加された前記制御信号に基づいて、前記第1の個別制御可能要素に印加された前記制御信号を調整する、請求項1に記載のリソグラフィー装置。
  3. 前記補正装置は、前記第1の個別制御可能要素の次に最も隣接する要素である個別制御可能要素の集団に印加された前記制御信号に基づいて、前記第1の個別制御可能要素に印加された前記制御信号を調整する、請求項1に記載のリソグラフィー装置。
  4. 前記補正装置は、前記第1の個別制御可能要素に機械的に連結された個別制御可能要素の集団に印加された前記制御信号に基づいて、前記第1の個別制御可能要素に印加された前記制御信号を調整するように配置されている、請求項1に記載のリソグラフィー装置。
  5. 前記補正装置が、少なくとも1つの他の個別制御可能要素に印加された信号によって引き起こされた前記第1の制御可能要素に対する予測効果を表す補正データを格納するメモリ・モジュールを備えている、請求項1に記載のリソグラフィー装置。
  6. 前記補正装置は、少なくとも1つの他の個別制御可能要素に印加された前記制御信号と、前記メモリ・モジュールによって提供された前記補正データとに基づいて一定量だけ調整される前記第1の個別制御可能要素に送出される制御信号を供給するための前記制御システムに結合されている、請求項5に記載のリソグラフィー装置。
  7. 前記補正データは、次のような力、すなわち、静電力、静磁気力、及び機械力の1つ又は複数の力を考慮している、請求項5に記載のリソグラフィー装置。
  8. 前記補正データに対する少なくとも1つの寄与が、少なくとも1つの他の個別制御可能要素に印加された制御信号によって引き起こされた前記第1の個別制御可能要素に対する効果の測定から入手されている、請求項5に記載のリソグラフィー装置。
  9. 前記補正データに対する少なくとも1つの寄与が、少なくとも1つの他の個別制御可能要素に印加された制御信号によって引き起こされた前記第1の個別制御可能要素に対する予測効果の計算から入手され、前記計算は前記個別制御可能要素のアレイの幾何学的配置に基づいている、請求項5に記載のリソグラフィー装置。
  10. 前記補正装置が、前記第1の個別制御可能要素に関連付けられた補正部材を備え、前記補正部材は、前記制御システムから前記制御信号を受け取り、少なくとも1つの他の個別制御可能要素に印加すべき前記制御信号の所定の関数として、前記受け取った信号の水準を調整し、及び前記調整した制御信号を前記第1の個別制御可能要素に伝送するように配置されている、請求項1に記載のリソグラフィー装置。
  11. 前記補正装置は前記個別制御可能要素アレイの支持基板の上に位置している、請求項1に記載のリソグラフィー装置。
  12. リソグラフィー装置中の個別制御可能要素のアレイに対する較正方法であって、既知の制御信号が第1の個別制御可能要素に印加され、かつ少なくとも1つの他の個別制御可能要素の得られる乱れが記録される較正方法。
  13. 前記較正方法は、異なる大きさの既知の制御信号に対して反復して適用される、請求項12に記載の較正方法。
  14. 投影ビームの断面にパターンを与えるために個別制御可能要素のアレイを使用する工程と、
    前記放射のパターンが形成されたビームを基板の標的部分の上に投影する工程と、
    複数の前記個別制御可能要素のそれぞれに制御信号を供給し、前記複数の個別制御可能要素のそれぞれを所与の状態に設定する工程と、
    少なくとも1つの他の個別制御可能要素に印加すべき前記制御信号に基づいて、前記複数の個別制御可能要素の第1の1つの要素に印加された前記制御信号を調整する工程と
    を含む製造方法。
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