JP2005291364A - パッキン溝構造及びパッキン材充填方法 - Google Patents

パッキン溝構造及びパッキン材充填方法 Download PDF

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Abstract

【課題】2重成型による溝へのパッキン材の充填において、良好なパッキン面が得られて、後加工を不要にする。
【解決手段】ケース1の填め合わせ部に形成され、パッキン材4を充填するパッキン溝1aと、パッキン溝1aの側壁に開口して形成され、パッキン溝1aに連通する孔1bとを備える。こうしてケース1の填め合わせ部に形成されたパッキン溝1aに対し、そのパッキン溝1aの側壁に開口して形成された孔1bからパッキン材4を注入して充填する。具体的には、孔1bがケース1の内側面に開口されている。このように、ケース1の内側面に開口させて形成した孔1aからパッキン材4を注入する。
【選択図】図2

Description

本発明は、第1のケース部材と第2のケース部材との填め合わせ部を防水するために何れか一方のケース部材の填め合わせ部に形成される、パッキン材を充填するパッキン溝の構造と、パッキン溝へのパッキン材充填方法に関する。
携帯通信機器の機器ケースにおいては、上ケース(第1のケース部材)或いは下ケース(第2のケース部材)の他方のケースとの填め合わせ部の全周に亘って防水リングが設けられている(例えば特許文献1参照)。
図3は従来一般的な防水構造を示したもので、下ケース1には上ケース2との填め合わせ面の全周に亘って溝1aが形成されており、この溝1aにOリング3が入れられている。そして、下ケース1と上ケース2を填め合わせて、Oリング3を挟み込んで圧縮変形することで、気密性を保持した防水構造となっている。
特開2001−292208号公報(段落0019、図3)
従来、溝1aにOリング3を収める作業が大変であり、また、Oリング3を溝1aに収める際のゴミの噛み込みなどにより防水不良が発生する危険性もあった。
そこで、Oリングに代えて、図4に示すように、下ケース1を成型した後、一方の金型(図中Aの金型)は残し他方の金型のみをゴム注入用の金型(図中Bの金型)に替えてゴムを溝1aに注入するという2重成型法を用いてパッキン4を設けることが考えられる。その場合、同図に示すように、溝1aに対し注入ゲート5からゴムを直接注入することになり、またゴムの注入は数箇所で行う必要がある。
しかし、上記のように溝1aに対し注入ゲート5からゴムを直接注入する方法では、図5に示すように、パッキン4の上面に注入ゲート5からゴムのダレ4aが突起状となって残るため、2重成型後にその突起を削る後加工が必要となる。しかも、その後加工は周辺形状及び材料の問題から困難であることが考えられる。
本発明の課題は、2重成型による溝へのパッキン材の充填において、良好なパッキン面が得られて、後加工を不要にすることである。
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、例えば図1及び図2に示すように、防水用のパッキン材が充填されるパッキン溝1aがケース1の填め合わせ部の全周に亘って形成され、且つパッキン溝1aの側壁には当該側壁をその厚み方向に貫通してパッキン溝1aに連通するパッキン材注入用の孔1bが形成されているパッキン溝構造を特徴とする。
請求項5に記載の発明は、例えば図1及び図2に示すように、ケース1の填め合わせ部に形成されたパッキン溝1aに対し、そのパッキン溝1aの側壁をその厚み方向に貫通してパッキン溝1aに連通するように形成された孔1bからパッキン材4を注入して充填するパッキン材充填方法を特徴とする。
請求項1または5に記載の発明によれば、ケースの填め合わせ部のパッキン溝に対し、その側壁に開口した孔からパッキン材を注入して充填するので、従来のような注入ゲートからのゴムのダレが残らない平滑で良好なパッキン面が得られる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のパッキン溝構造であって、例えば図1及び図2に示すように、前記パッキン溝1aの側壁に孔1bに連続して設けられた突部を、パッキン材4を充填するための金型Cの注入ゲート5を位置させる注入部1cとしたことを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載のパッキン材充填方法であって、例えば図1及び図2に示すように、前記孔1bに連続してパッキン溝1aの側壁の外面に形成された突部1cに注入ゲート5を位置させてパッキン材4を注入することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載のパッキン溝構造であって、例えば図1及び図2に示すように、前記孔1bが複数箇所に設けられていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載のパッキン溝構造であって、例えば図1及び図2に示すように、前記孔1bがケース1の内側面に開口されていることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項5または6に記載のパッキン材充填方法であって、例えば図1及び図2に示すように、前記ケース1の内側面に開口させて形成した前記孔1aからパッキン材4を注入することを特徴とする。
請求項4または7に記載の発明によれば、ケースの内側面に開口させた孔からパッキン材を注入するので、ケースの外側面にはパッキン材注入口が残らない。
本発明によれば、ケース填め合わせ部のパッキン溝に対し、その側壁に開口した孔からパッキン材を注入して充填することにより、平滑で良好なパッキン面が得られるため、従来のような後加工を不要にして、生産性を向上できる。
また、ケースの内側面に開口させた孔からパッキン材を注入すれば、ケースの外側面にはパッキン材注入口が残らないため、ケースの外観に影響を与えない。
以下、図を参照して本発明を実施するための最良の形態を詳細に説明する。
実施形態では、図1に示すように、下ケース1には、前述した上ケース2との填め合わせ部の全周に亘ってパッキン溝1aが形成されるとともに、相対向するケース長辺部の複数箇所(図示例では2箇所)に、ケース内側面に開口してパッキン溝1aに連通する孔1bが形成されている。そして、ケース内側面には、孔1bに連続する突部1cが形成されている。より詳細には、図2に示すように、孔1bは下端がパッキン溝1aの底部に連続しており、突部1cは上面が孔1bの下端と同一面となっている。そして、この突部1cの上面が、ゴム等のパッキン材を注入する金型の注入ゲート5が位置する注入部となっている。
図2は、図1のパッキン溝へのパッキン材の充填の仕方を示した拡大断面図であり、図中、Aは下ケース1成型時の一方の金型(或いは下ケース1成型時と同一の金型)、Cは下ケース1成型後に交換されたゴム等のパッキン材注入用の金型、5は金型Cに形成されたパッキン材注入用の注入ゲート、6は下ケース1のパッキン溝1aに充填されるパッキン材の上端面位置を規制するためにパッキン溝1aに合わせて金型Cに形成された凸条部、7はパッキン材充填時にパッキン溝1aの空気を逃がすために凸条部6に形成された孔、8は凸条部6の先端面(パッキン4との接触面)に設けられた通気性を有する膜である。なお、この膜8は、通気性は有するがパッキン材は通さない樹脂製の膜であり、且つパッキン4と接触する側の面は表面が滑らかに形成されている。
パッキン材注入は、下ケース1内の各突部1cの上面において、それぞれ注入ゲート5よりパッキン材4を孔1bからパッキン溝1aの底部に流し込むことによって行われる。
そして、図2に示したように、パッキン溝1aにパッキン材4が所定量充填された時点で注入を止める。なお、金型Cの凸条部6の先端面に設けられた膜8は、前述したように通気性は有するがパッキン材は通さない膜であるので、図示しないパッキン材充填装置の充填圧を適当な値に設定しておけば、パッキン溝1aにパッキン材4が所定量充填された後は充填されなくなるので、充填を停止するタイミングを厳密に管理する必要はない。
このように、パッキン溝1aの側壁に開口した孔1bに対し、その下端と同一面の上面を有する突部1cからパッキン材4を注入してパッキン溝1aに充填することで、従来のような注入ゲートからのゴムのダレが残らない平滑で良好な上面を持ったパッキン4が得られる。
従って、従来のような後加工が不要となり、その結果、生産性の向上に寄与できるものとなる。
しかも、ケース内側面に開口した孔1bからパッキン材4を注入する方式なので、ケース外側面にはパッキン材注入口が残らないものとなっている。
従って、ケースの外観に影響を与えないといった利点も得られる。
なお、以上の実施形態においては、下ケースに設けたパッキン溝としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、上ケースに設けたパッキン溝であっても良い。
また、ケース、パッキン溝、孔及び突部の形状は任意であり、さらに、孔及び突部の個数も適宜に選択すれば良く、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
本発明を適用した一実施形態の構成を示すもので、パッキン溝を有するケースを示した概略斜視図である。 図1のパッキン溝へのパッキン材の充填の仕方を示した拡大断面図である。 従来一般的な防水構造を示した縦断面図である。 2重成型法を用いてパッキン溝に対しゴムを直接注入する方法を示した図である。 図4の方法で成型されたパッキンの形状を示した図である。
符号の説明
1 ケース
1a 溝
1b 孔
1c 突部(注入部)
4 パッキン(パッキン材)
5 注入ゲート

Claims (7)

  1. 第1のケース部材と第2のケース部材との填め合わせ部を防水するために何れか一方のケース部材の填め合わせ部に形成される、防水用のパッキン材が充填されるパッキン溝構造であって、
    前記パッキン溝はケース部材の填め合わせ部の全周に亘って形成され、且つパッキン溝の側壁には当該側壁をその厚み方向に貫通してパッキン溝に連通するパッキン材注入用の孔が形成されていることを特徴とするパッキン溝構造。
  2. 前記側壁の外面には前記孔に連続して突部が設けられ、パッキン材充填用金型の注入ゲートを位置させる注入部となっていることを特徴とする請求項1に記載のパッキン溝構造。
  3. 前記孔は複数箇所に設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のパッキン溝構造。
  4. 前記孔はケース部材の内側面に開口されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のパッキン溝構造。
  5. 第1のケース部材と第2のケース部材との填め合わせ部を防水するために何れか一方のケース部材の填め合わせ部に形成されたパッキン溝に対し、そのパッキン溝の側壁をその厚み方向に貫通してパッキン溝に連通するように形成された孔からパッキン材を注入して充填することを特徴とするパッキン材充填方法。
  6. 前記孔に連続してパッキン溝の側壁の外面に形成された突部にパッキン材充填用金型の注入ゲートを位置させてパッキン材を注入することを特徴とする請求項5に記載のパッキン材充填方法。
  7. 前記ケース部材の内側面に開口させて形成した前記孔からパッキン材を注入することを特徴とする請求項5または6に記載のパッキン材充填方法。
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