JP2005291147A - 横型ベローズポンプ - Google Patents

横型ベローズポンプ Download PDF

Info

Publication number
JP2005291147A
JP2005291147A JP2004109861A JP2004109861A JP2005291147A JP 2005291147 A JP2005291147 A JP 2005291147A JP 2004109861 A JP2004109861 A JP 2004109861A JP 2004109861 A JP2004109861 A JP 2004109861A JP 2005291147 A JP2005291147 A JP 2005291147A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
bellows
pump
passage
suction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004109861A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4597560B2 (ja
Inventor
Mitsugi Ichiki
貢 一木
Mitsuharu Hodota
光治 保土田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Entegris Techno KK
Original Assignee
Entegris Techno KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Entegris Techno KK filed Critical Entegris Techno KK
Priority to JP2004109861A priority Critical patent/JP4597560B2/ja
Publication of JP2005291147A publication Critical patent/JP2005291147A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4597560B2 publication Critical patent/JP4597560B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Reciprocating Pumps (AREA)
  • Details Of Reciprocating Pumps (AREA)
  • Multiple-Way Valves (AREA)

Abstract

【課題】弁切り換え途中で停止したときにも正常に再度運転でき、簡易化、小型化、メンテナンス性に優れた横型ベローズポンプを提供する。
【解決手段】吸入通路11及び吐出通路12を有したポンプヘッド1と、シリンダケースと、交互に伸縮するベローズと、ポンプヘッド1に設けられた吸込用逆止弁13及び吐出用逆止弁14とを備え、各ベローズが交互に伸長・収縮されることで前記対応する逆止弁を介し、流体を吸入通路11から吸引し、吐出通路12から吐出して一方向へ移送する横型ベローズポンプにおいて、ポンプヘッド1は、両側に開設されて吸入通路11に連通している導入穴6,7と、外周面より前記対応する導入穴に連通している一対の取付穴1c,1dとを有していると共に、吸込用逆止弁13が各取付穴1c,1dにそれぞれ装着されて、弁体35の自重により閉弁となる自重式一方向弁からなる。
【選択図】図4

Description

本発明は、特に、ポンプヘッドの両側にシリンダケースを設けた2連式に好適な横型ベローズポンプに関するものである。
図8のベローズポンプは、主部材がポンプヘッド60と、シリンダケース61,62と、ベローズ67,68とからなる。ポンプヘッド60は、吸入通路70及び吐出通路71と、これら通路の一方に連通している2つの挿入孔72,73とを形成し、その各挿入孔の両側に逆止弁74,75(逆止弁74a,74bは吸込用、逆止弁75a,75bは吐出用)を装着している。各対の逆止弁74,75は、対応するベローズ67,68内に突出配置された状態となっている。シリンダケース61,62は、ポンプヘッド60の対応端面に接合された弁ケース63,65と、カバー64,66とにより区画形成され、対応するベローズ67,68を伸縮自在に収納し、又、駆動流体用出入口61a,62a、近接センサ69a,69b、リークセンサ79a,79b等を有している。そして、吸入通路70はポンプヘッド60の周面から略水平に延び、液体貯蔵部との間にパイプを介して接続される。吐出通路71はポンプヘッド60の真上から下向きに延び、液体を送る移送部との間にパイプ77を介して接続される。各シリンダケース61,62には出入口61a,62aから交互に駆動流体が導入される。すると、各ベローズ67,68は、交互に伸長・収縮されることにより、前記対応する吸込用逆止弁74a又は74bと、吐出用逆止弁75a又は75bの作動を介して、液体をベローズ67又は68内に吸入通路70から吸引し、逆にベローズ68又は67から吐出通路71及びパイプ77を通じ一方向へ移送する。符号80は連結ボルトである。
以上のポンプ構造は、特許文献1に例示されるごとく色々改良されてはいるが、ポンプヘッド60に付設される各逆止弁74,75は弁部材をばね部材により付勢したスプリングチャッキである。作動的には、例えば、吸込用のうち左側逆止弁74aが開、右側逆止弁74bがスプリング圧を受けて閉、吐出用のうち右側逆止弁75bが開、左側逆止弁75aがスプリング圧を受け閉となる。ベローズの内圧は、液体を吸入した後、供給される駆動流体の圧力により収縮されて液体を吐出す過程で最大となる。このときの駆動流体は、吐出側のベローズの内圧V0に加え、対応する逆止弁のスプリング圧Vsに比例した圧が必要となり、駆動流体圧をより小さくして省エネを図ることが難しい。また、各逆止弁74,75を構成しているスプリングは、継続使用により次第に減衰し、初期スプリング圧を長期に維持できなくなる。そこで、本発明者らは、先に、特許文献2に示されるように上記逆止弁としてフローチャッキ、つまり弁部材が軸の両側に弁部を有し、該弁部材を前記挿入孔に直接又は弁ケースを介して配置すると共に、両側の弁部に対応して弁座を前記挿入孔の両側に設けることにより、前記した問題を解消できるようにした。
特開2002−174180号公報(第4−5頁) 特開2000−213465号公報(第2−5頁)
特許文献2のフローチャッキ構造において、特に、吸込側の逆止弁は、両ベローズ内を連通している挿通孔に配置される2個の弁ケースと、両弁ケースの内径をガイドとして摺動自在に配置される弁部材と、前記挿通孔内にあって弁ケースの両側に設けられる弁座とから構成されているため、複雑であり弁部材の安定した切換作動を維持し難く、ポンプ故障や停電等により弁部材の切り換え途中で停止した後、再駆動するときに正常に運転できなくなったり逆流するという虞があった。これは、特にポンプが高い箇所に設置されるような場合に問題となる。また、ポンプ構造としては、ポンプの小型化やメンテナンス性を向上する点から、ポンプヘッドをよりコンパクトにしたり各ベローズ内へ突出する部材を極力なくしたい。
本発明の目的は、前記したフローチャッキ構造を更に改良することにより、低圧駆動(例えば、駆動流体圧が1Kg/cm)を可能し、従来スプリングに起因する短寿命やダスト発生要因をなくしてポンプ性能を向上し、加えて停電等により弁切り換え途中で停止したときにも正常に再度運転でき、簡易化と小型化及びメンテナンス性に優れた横型ベローズポンプを実現することにある。
前記目的を達成するため本発明は、図面の例で特定すると、吸入通路11及び吐出通路12を形成しているポンプヘッド1と、前記ポンプヘッド1の両側に設けられたシリンダケース2A,2Bと、前記各シリンダケースに配設されて各シリンダケースに吸排気される駆動流体により交互に伸縮するベローズ3A,3Bと、前記吸入通路11及び吐出通路12に対応して前記ポンプヘッド1に設けられた吸込用逆止弁13及び吐出用逆止弁14とを備え、前記各ベローズ3A,3Bが交互に伸長・収縮されることにより前記対応する逆止弁を介し、流体を前記吸入通路11から吸引し、前記吐出通路12から吐出して一方向へ移送する横型ベローズポンプにおいて、前記ポンプヘッド1は、両側に開設されて前記吸入通路11に独立して連通している導入穴6,7と、外周面より前記対応する導入穴に連通している一対の取付穴1c,1dとを有していると共に、前記吸込用逆止弁13が前記各取付穴1c,1dにそれぞれ装着されて、弁体35の自重により閉弁となる自重式一方向弁からなることを特徴としている。
以上の発明工夫点は、吸込用逆止弁として、ポンプヘッドに設けられて吸入通路と独立して対応するベーロズ内と連通している両側の導入穴、及びヘッド外周面より対応する導入穴に連通している一対の取付穴を有し、その各取付穴に対し自重式一方向弁を装着したものである。この自重式一方向弁は、図4〜図6の例のごとく弁体が自重により閉弁となる簡易なものであり、各一方向弁がポンプの非駆動時に、対応ベローズ内と吸入通路とを閉じた閉弁状態となる。
以上の本発明は、請求項2〜5のように具体化されることがより好ましい。
・第1に、自重式一方向弁は、前記吸込通路と前記導入穴とを連通し、かつ弁座を形成している弁ケースと、前記弁ケースの上空間部に配置されて前記弁座に当接される弁体と、前記弁ケース上側に設けられた通路付のキャップとからなる構成である(請求項2)。
・第2に、前記キャップが内面略中心に突設されたガイド用軸部及び該軸部に設けられて上下に貫通した逃げ孔を有していると共に、前記弁体が前記軸部と摺動自在に嵌合する有底の筒部を有している構成である(請求項3)。
・第3に、前記弁ケースとキャップとは、前記取付穴に挿入された状態で前記弁ケースを該取付穴に溶着することにより一体化される構成である(請求項4)。
・第4に、前記吐出用逆止弁は、前記ポンプヘッドに設けられて前記吐出通路と前記両側のベローズ内とを連通している連通孔に対しそれぞれ摺動自在に収容されて、前記吐出通路と一方ベローズ内とを開閉する第1弁体と、前記吐出通路と他方ベローズ内とを開閉する第2弁体とからなると共に、前記第1弁体及び第2弁体が一体的に動いて作動切換可能で、かつ、前記吐出通路より逆向きの流体圧を受けたときに離間して前記対応ベローズとの間をそれぞれ閉弁状態に切換可能になっている構成である(請求項5)。
・請求項1の発明では、吸込用逆止弁として、自重式一方向弁を採用することによりポンプが不用意に停止したしても、常に閉弁に切り換えられ、逆流等の虞を解消できる。加えて、自重式一方向弁は簡易であり、図面から推察されるようにポンプヘッドへ簡単に組み込んだりシール性を充足し易い。また、従来のスプリングチャッキに対して、スプリング圧に相当する分だけ低圧駆動でき、スプリングの寿命及びスプリングの接触部から発生するダスト等の問題も一掃できる。
・請求項2の発明では、自重式一方向弁が弁ケース、弁体、キャップという簡明な構成であるため故障し難く、良好な弁体の開閉作動を期待できる。
・請求項3の発明では、弁体がキャップ側の逃げ孔付の軸部に対し筒部を嵌合した状態、つまり軸部及び筒部のガイド機構により弁体の不用意な振動等を防いで安定した弁切り換え作動を維持できる。
・請求項4の発明では、キャップが取付穴の穴形状と弁ケースとで位置規制されて当該弁ケースに一体化されることで、弁ケースに対するキャップの連結操作を省略できる。
・請求項5の発明では、吐出用逆止弁として、ポンプヘッドの連通孔に配置されて互いに離接する第1弁体及び第2弁体で構成することにより、特許文献2等で付設していた異常停止時用の逆止弁を省略でき、トラブル発生要因を弁構造自体で解消して簡素化を実現できる。また、弁構造的には、ベローズ内に突出配置せず、簡易であり、不純物発生要因等の虞も一掃できる。
本発明の最良の形態について図1〜図7を参照し説明する。図1は本発明を適用したベローズポンプを示す模式断面図、図2は同ベローズポンプの模式外観図である。図3はポンプヘッドと吐出側逆止弁と吸込側逆止弁との関係を示す模式分解図である。図4(a),(b)はポンプヘッドを片側から見た模式側面図及び周囲中間部で断面した模式断面図である。図5は吸込側逆止弁を分解した模式構成図である。図6は図4(a)のA−A線とB−B線に沿う拡大断面図であり、同(a)は吸込側逆止弁の開状態を、同(b)は閉状態を示している。図7は図4(a)のC−C線に沿う拡大断面図であり、同(a)は吐出側逆止弁の通常時の開閉状態を、同(b)は異常停止時の閉状態を示している。以下の説明では、ベローズポンプの基本構造、各要部、作動特徴の順に述べる。
(基本構造)図1〜図4において、形態例のベローズポンプは、2連式であり、ポンプヘッド1と、左右のシリンダケース2A,2Bと、シリンダケース2A,2B内に配置されたベローズ3A,3Bと、シリンダケース2A,2B同士を結合している締結手段4と、ベローズ3A,3B同士を連結している連結板9及び2本のロッド10等を備えている。材質は、ポンプヘッド1とベローズ3A,3Bが樹脂製であり、シリンダケース2A,2Bと締結手段4及び連結板9並びにロッド10は金属製であるが、これ以外でもよい。
前記ポンプヘッド1は、略円盤状をなし、外周面1aから内径方向に延びている吸入通路11及び吐出通路12と、両端面の外周側に周設されているベローズ装着用取付溝1bと、両端面に開設されて吸入通路11と独立に連通している導入穴6,7と、外周面1aより対応する導入穴6,7に連通している一対の取付穴1c,1dと、両端面を貫通して吐出通路12と連通している連通孔5とを有している。
このうち、吸入通路11は、図4のごとく中心より少し下側にあって外周面1aから水平に延びている。ここにはパイプ19aが装着されて、流体移送部から液体(又は気体)を導入する。吐出通路12は、ヘッド真上から中心付近より少し上側まで垂直に延びている。ここにはパイプ19bが装着されて液体(又は気体)を目的の箇所へ移送する。導入穴6,7は、吸入通路11より少し上側に位置した円状の穴であり、ポンプヘッド1の両端面にあって水平方向に位置をずらし、かつ、対応する取付穴1c,1dを介し吸入通路11にそれぞれ連通した状態に設けられている。取付穴1c及び取付穴1dは、吐出通路12の下延長線の両側に位置し、外周面1aから対応する導入穴6,7に連通している。各取付穴1c,1dの上側は、吸込通路11を通過して対応する導入穴6,7の途中まで達していると共に、導入穴6,7内の箇所が後述するキャップ35を位置規制する段差形状に形成されている。そして、各取付穴1c,1dには後述する吸込用逆止弁13がそれぞれ装着される。これに対し、連通孔5は、両端面の導入穴6,7よりも上側中間に位置し、かつ、吐出通路12の下端と連通した状態に設けられている。該連通孔5には後述する吐出用逆止弁14が装着される。
前記シリンダケース2A,2Bは、概略有底円筒形で左右対称となっており、ポンプヘッド1を両側より挟み込む。外周面は、開口側の外径20aに対し端面側の外径20bが少し小さくなっている。外径20aには、外周にあって略上下左右の角部である合計4箇所にボス部26と、パイプ19a,19bを導出する孔等が設けられている。各ボス部26は同形であり、締結手段4等に対応した孔を形成している。これに対し、内周面は、開口側の内径21aがポンプヘッド1に対応して径大に形成され、対応ベローズが少し径小となった内径21bの筒内に配置される。各端面には、中心部に装着された軸受22と、軸受22より外側に設けられて駆動流体を吸排気するためのノズル23と、近接センサ24と、液漏れを検出するリークセンサ25とが設けられている。近接センサ24は、ベローズ3A,3Bの伸長状態を検出し、該検出信号を特許第2798664号に記載のごとく駆動流体用の2位置方向切換弁の制御用として用い、駆動流体が両側のノズル23から交互に導入可能にする。
前記ベローズ3A,3Bは、水平方向に伸縮自在の略円筒状本体30と、開口している一端側に設けられた鍔状取付部31と、閉じられて厚くなった他端32に埋設されている硬質板33とを有しており、取付部31がポンプヘッド1の対応取付溝1bに対し装着される。該装着状態では、取付部31の外周が取付溝1bの内周により規制され、外側端面がシリンダケース2A,2Bの対応段差端面にシール材29a等を介在して押え込まれる。硬質板33には、軸部材8がベローズ中心線方向に突設されている。該軸部材8は、先端に雄ねじ部を有し、前記した軸受22及びシール材29b等を介し対応シリンダケース2A,2B内より外へ突出されている。なお、各軸部材8には、シリンダケース2A,2B同士を締結手段4により結合した後、連結板9が取り付けられる。各連結板9は、4箇所のボス部26のうち、斜めにあるボス部26とボス部26とを結ぶ長さにほぼ設定されている。そして、各連結板9は、対応軸部材8に対し雄ねじ部を取付孔に挿通し、ナット16cで係止することにより取り付けられる。
締結手段4は、シリンダケース2A,2B同士をボス部26に挿通して締め付ける部材である。この例では、図2のごとく2箇所のボス部26に適用される筒形ボルト15及びナット16aを組とした構成と、他の2箇所のボス部26に適用される不図示の通常ボルト及びナットを組とした構成とからなる。筒形ボルト15は、内径がロッド10に対応し、軸部先端側の雄ねじ部を形成しており、ボス部26同士の通し孔よりも同じか若干長くなっている。そして、シリンダケース2A,2B同士は、締結手段4により両側のボス部26を介し締め付けることで同軸線上に結合される。その後、連結板9同士は、対応する筒形ボルト15内を摺動自在に挿通される2本のロッド10により連結される。このロッド10の連結構造は、ロッド10が両端に雄ねじ部を有し、該雄ねじ部を対応する連結板9の取付孔に挿通し、ナッド16dで係止する構成である。また、シリンダケース2A,2Bの端面にはカバー部材kが取り付けられる。以上のポンプ構造は、特願2002−369193号と類似しており、細部はその先願を参照されたい。
(弁構造)前記取付穴1c,1dに装着される吸込用逆止弁13は、吸入通路11から供給される液体を各逆止弁13を介し対応するベローズ3A,3B内に交互に導入可能にする。これに対し、前記連通孔5に組み込まれる吐出用逆止弁14は、各ベローズ3A,3Bの液体を逆止弁14を介し吐出通路12に交互に移送して、パイプ19bを通じて目的の箇所へ供給可能にする。なお、逆止弁13及び逆止弁14の各構成部材は全て耐熱及び耐薬品性に優れた樹脂製である。
ここで、吸込用逆止弁13は、図3〜図6のごとく弁ケース34Aと、該弁ケース34Aの上開口に付設されるキャップ34Bと、弁ケース34Aの上空間部とキャップ34Bとの間に配置される弁体35とからなり、弁体35が自重で閉弁状態となる自重式一方向弁である。
弁ケース34Aは、取付穴1c,1dに対応した大きさの略円柱状で、上側にあって径方向に貫通している下孔34aと、真上から下孔34aの内底面に向かって略凹状にした中間穴34bと、中間穴34bの上側を径大にした上穴34cと、上穴34cと中間穴34bとの境界に設定された小円筒状の弁座34dとを形成している。下穴34aは、吸込通路11と連通し、液体を吸込通路11から中間穴34bを通って上穴34cへ導く。上穴34cは、キャップ34Bと共に弁体35を上下動自在に配置する空間を形成している。
前記キャップ34Bは、外径が弁ケース34Aと略同一であり、弁ケース34Aの上端面に載せた状態で、上穴34cの真上に弁体用の空間部を拡大形成する。キャップ端面には、複数の通路34fが設けられていると共に、内面略中心に突設された軸部34eを有している。また、軸部34eには上下に貫通した逃げ孔34fが設けられている。一方、弁体35は、弁座34dに対し当接したり離間することにより下穴34a(及び中間穴34b)と上穴34cとの間を開閉する。弁体35の上面には筒部35aが中心に突設されている。筒部35aは、上開口しかつ有底に形成されていて、前記軸部34eを余裕を持って挿入可能にする。
以上の逆止弁13は、弁ケース34Aが弁体35を上穴34c内に収容し、かつ、キャップ34Bが軸部34eを弁体35の筒部35aに挿入した状態で弁ケース34Aの上端に載せられて、取付穴1cや1dに押し込められる。そして、弁ケース34Aは、取付穴1cや1dに対し溶着固定されることによりシール性が保たれると共に、キャップ34Bと一体化される。この取付状態において、各逆止弁13は、図6(b)のごとく弁体35が弁座34dに当接した閉弁状態となっている。そして、この自重式一方向弁では、閉弁から、対応するベローズ3A,3Bが収縮状態から伸長されるときに、弁体35が該ベローズの内圧により開弁状態に切り換えられる。開弁時には、吸込通路11の液体が下孔34a、中間穴34b、上穴34c、通路34fを通って対応する導入穴6,7からベローズ3A又は3Bへ導入されるようになっている。
すなわち、各弁ケース34A内の弁体35は、ベローズ3A,3Bの収縮と伸長の切り換えに応じて、一方が開又は閉に、他方が閉又は開というように切り換えられる。この構造では、弁体35が自身の筒部35a内にキャップ側軸部34eを挿入した状態、つまり筒部35a及び軸部34eのガイド機構を介して弁位置を上下動ないしは開閉移動するため、不用意に傾いたり揺動することなく切り換え作動を安定化できる。また、軸部34の逃げ孔34fは、弁体35の上下動に伴って筒部35a内に入っている液体を逃がすことにより、前記した良好な切り換え作動を維持可能にする。
これに対し、吐出用逆止弁14は、図3と図7のごとく連通孔5に摺動自在に配置される雄・雌型の第1弁体36及び第2弁体37と、連通孔5の両孔縁内に装着された2個のリング形弁座38とからなる。各弁座38は、外周に設けられた雄ねじと、外端面に設けられた対の穴38aとを有し、連通孔5の両孔縁内に設けられた雌ねじに穴38aを利用して螺合操作される。第1弁体36は、一方の弁座28に対して開閉する弁部36a、該弁部36aの後側に突出した軸形部36b、弁部36aの外周囲にあって周囲を等分する位置に突設された複数(この例では4つ)の小当接部36cとを一体に形成している。第2弁体37は、他方の弁座28に対して開閉する弁部37a、該弁部37aの後側に突出して前記軸形部36bを摺動自在に受け入れる筒形部37b、弁部37aの外周囲にあって周囲を等分する位置に突設された複数(この例では4つ)の小当接部37cとを一体に形成している。
以上の両弁体36,37は、軸形部36bと筒形部37bとの嵌合を介し離接可能に組み合わされた状態で、連通孔5に対し配置され、連通孔5の両側に固着される各弁座38により抜け止めされる。そして、通常は、両弁体36,37が図7(a)のごとく最大まで接近しており、連通孔5の内周に対し小当接部36cや小当接部37cを介し摩擦力を減じた状態で摺動される。そして、両弁体36,37は、一方弁座38側に摺動されると、該一方弁座側にある弁体が閉弁、他方弁座38に位置する弁体が開弁となり、逆に、他方弁座38側に摺動されると、該他方弁座側にある弁体が閉弁、一方弁座38に位置する弁体が開弁となる。
(通常時の作動)以上のベローズポンプは、従来と同様に、駆動流体が各ノズル23に交互に導入されると、該駆動流体圧によりベローズ3A,3Bが交互に伸長・収縮される。例えば、図1の状態は、シリンダケース2B内に駆動流体が導入され始めたときであり、シリンダケース2A内の駆動流体が排気される。ベローズ3Bは収縮し、ベローズ3Aはロッド10を介して連動して伸長する。そして、ベローズ3B内の液体は逆止弁14(実際は図7(a)のような通常状態である)、吐出通路12及びパイプ19bを通じて液体移送部へ移送される。ベローズ3A内へは、液体貯蔵部の液体がパイプ19a、吸入通路11、対応逆止弁13を介して導入される。これは、ベローズ3Aが設計値まで伸長されたことを近接センサ24で検出し、該検出信号に基づいて駆動流体の供給経路が切り換えられるまで継続される。切り換えられると、今度は駆動流体が左側のノズル23からシリンダケース2A内に導入され、シリンダケース2B内の駆動流体が排気される。ベローズ3Aは収縮し、ベローズ3Bは連動して伸長する。このように、ベローズポンプは、ベローズ3A,3Bが交互に伸縮作動され、液体を吸入通路11からベローズ3A又は3B内に導入し、吐出通路12を通じて移送する。
(異常停止時の作動)2連式のベローズポンプでは、通常、ベローズ3A,3B内のガス(液体に含まれていたガスや液体から発生するガス)を追い出し易くする上で、吐出通路12がポンプヘッド1に対し垂直上向きに設けられている。このため、ポンプが異常停止した様な場合には、吐出通路12又はパイプ19bから連通孔5側へ流体圧が加わる。この構造では、上記した逆止弁14側において、両弁体36,37が図7(b)のごとく軸形部36bと筒形部37bとの嵌合を介し、つまり筒形部37bに対する軸形部36bの差込量を減じるようにして離間される。両弁体36,37は、そのようにして離間されると、各弁部36a,37aが対応する弁座38に対しそれぞれ圧接して閉弁に切り換えられる。このため、ポンプ構造としては、液体が吐出通路12から連通孔5側へ逆流しても、両弁体36,37が閉弁となり、各ベローズ3A,3B内への流入を確実に阻止できる。これは、従来のように専用の逆止弁を追加することなく、吐出用逆止弁14により異常時の故障要因を解消できることを意味している。また、この構造では、両弁体36,37が弁部36a,37aの閉弁状態で軸形部36bと筒形部37bとの嵌合を維持しているため、再びポンプ駆動するときには図7(a)の状態、つまり通常の弁切り換え作動が行えるという利点もある。
なお、本発明は以上の形態に何ら制約されない。本発明は請求項1で特定した要件を備えておればよく、細部はこれをベースにして種々変更可能なものである。
本発明を適用したベローズポンプの模式断面図である。 図1のポンプヘッドを示す概略外観図である。 図1のポンプヘッド及び各逆止弁を示す模式分解図である。 上記ポンプヘッドと各逆止弁との関係を示す模式構成図である。 上記吸込用逆止弁を分解して示す構成図である。 上記吸込用逆止弁の作動を示す模式作動図である。 上記吐出用逆止弁の構成及び作動を示す模式構成図である。 従来ベーズポンプの縦断面図である。
符号の説明
1…ポンプヘッド(11は吸入通路、12は吐出通路)
1c,1d…取付穴
2A,2B…シリンダケース
3A,3B…ベローズ
5…連通孔
6,7…導入穴
13…吸込用逆止弁(自重式一方向弁)
14…吐出用逆止弁(フローチャッキ)
34A…弁ケース(34aは下穴、34cは上穴、34dは弁座)
34B…キャップ(34eは軸部、34fは逃げ孔)
35…弁体(35aは筒部)
36…第1弁体(36aは弁部、36bは軸形部、36cは小当接部)
37…第2弁体(37aは弁部、37bは筒形部、37cは小当接部)
38…弁座

Claims (5)

  1. 吸入通路及び吐出通路を形成しているポンプヘッドと、前記ポンプヘッドの両側に設けられたシリンダケースと、前記各シリンダケースに配設されて各シリンダケースに吸排気される駆動流体により交互に伸縮するベローズと、前記吸入通路及び吐出通路に対応して前記ポンプヘッドに設けられた吸込用逆止弁及び吐出用逆止弁とを備え、前記各ベローズが交互に伸長・収縮されることにより前記対応する逆止弁を介し、流体を前記吸入通路から吸引し、前記吐出通路から吐出して一方向へ移送する横型ベローズポンプにおいて、
    前記ポンプヘッドは、両側に開設されて前記吸入通路に独立して連通している導入穴と、外周面より前記対応する導入穴に連通している一対の取付穴とを有していると共に、前記吸込用逆止弁が前記各取付穴にそれぞれ装着されて、弁体の自重により閉弁となる自重式一方向弁からなることを特徴とする横型ベローズポンプ。
  2. 前記自重式一方向弁は、前記吸込通路と前記導入穴とを連通し、かつ弁座を形成している弁ケースと、前記弁ケースの上空間部に配置されて前記弁座に当接される弁体と、前記弁ケース上側に設けられた通路付のキャップとからなる請求項1に記載の横型ベローズポンプ。
  3. 前記キャップが内面略中心に突設されたガイド用軸部及び該軸部に設けられて上下に貫通した逃げ孔を有していると共に、前記弁体が前記軸部と摺動自在に嵌合する有底の筒部を有している請求項2に記載の横型ベローズポンプ。
  4. 前記弁ケースと前記キャップとは、前記取付穴に挿入された状態で前記弁ケースを当該取付穴に装着することにより一体化される請求項2又は3に記載の横型ベローズポンプ。
  5. 前記吐出用逆止弁は、前記ポンプヘッドに設けられて前記吐出通路と前記両側のベローズ内とを連通している連通孔に対しそれぞれ摺動自在に収容されて、前記吐出通路と一方ベローズ内とを開閉する第1弁体と、前記吐出通路と他方ベローズ内とを開閉する第2弁体とからなると共に、前記第1弁体及び第2弁体が一体的に動いて作動切換可能で、かつ、前記吐出通路より逆向きの流体圧を受けたときに離間して前記対応ベローズとの間をそれぞれ閉弁状態に切換可能になっている請求項1から4の何れかに記載の横型ベローズポンプ。

JP2004109861A 2004-04-02 2004-04-02 横型ベローズポンプ Expired - Fee Related JP4597560B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004109861A JP4597560B2 (ja) 2004-04-02 2004-04-02 横型ベローズポンプ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004109861A JP4597560B2 (ja) 2004-04-02 2004-04-02 横型ベローズポンプ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005291147A true JP2005291147A (ja) 2005-10-20
JP4597560B2 JP4597560B2 (ja) 2010-12-15

Family

ID=35324352

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004109861A Expired - Fee Related JP4597560B2 (ja) 2004-04-02 2004-04-02 横型ベローズポンプ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4597560B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009085049A (ja) * 2007-09-28 2009-04-23 Anlet Co Ltd 安全弁を備えたルーツ式ブロワ
JP2009114983A (ja) * 2007-11-07 2009-05-28 Alps Electric Co Ltd 弁構造及びポンプ装置

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6259781U (ja) * 1985-10-03 1987-04-14
JPH03172686A (ja) * 1989-12-01 1991-07-26 Nippo Valve Kogyo Kk 逆止弁
JPH0457680U (ja) * 1990-09-26 1992-05-18
JP2000213465A (ja) * 1999-01-20 2000-08-02 Nisso Engineering Co Ltd 横型ベロ―ズポンプ
JP2001248741A (ja) * 2000-03-06 2001-09-14 Nippon Pillar Packing Co Ltd チェックバルブ
JP2002228026A (ja) * 2001-01-30 2002-08-14 Fujikura Rubber Ltd 液体用逆止弁

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6259781U (ja) * 1985-10-03 1987-04-14
JPH03172686A (ja) * 1989-12-01 1991-07-26 Nippo Valve Kogyo Kk 逆止弁
JPH0457680U (ja) * 1990-09-26 1992-05-18
JP2000213465A (ja) * 1999-01-20 2000-08-02 Nisso Engineering Co Ltd 横型ベロ―ズポンプ
JP2001248741A (ja) * 2000-03-06 2001-09-14 Nippon Pillar Packing Co Ltd チェックバルブ
JP2002228026A (ja) * 2001-01-30 2002-08-14 Fujikura Rubber Ltd 液体用逆止弁

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009085049A (ja) * 2007-09-28 2009-04-23 Anlet Co Ltd 安全弁を備えたルーツ式ブロワ
JP2009114983A (ja) * 2007-11-07 2009-05-28 Alps Electric Co Ltd 弁構造及びポンプ装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4597560B2 (ja) 2010-12-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5030242B2 (ja) ベローズポンプおよびベローズポンプの運転方法
KR100452836B1 (ko) 스크롤압축기
US7740454B2 (en) Thermal actuation pump
KR20120054596A (ko) 다이어프램 밸브
ES2393276T3 (es) Bomba de diafragma
JP4597560B2 (ja) 横型ベローズポンプ
JP2808415B2 (ja) ポンプの脈動幅抑制装置
KR20020062700A (ko) 펌프전환밸브의 재시동장치
JP2006200429A (ja) ベローズポンプ
JPH03213676A (ja) 真空ポンプにおける吸引系切換装置
JP4944069B2 (ja) 圧力スイッチ
CN219422733U (zh) 液体缓存结构、液体缓存箱和清洁设备
JP2001027188A (ja) スクロール流体機械
JPS6393626A (ja) 燃料タンク
TW200415310A (en) A pump
JP4699501B2 (ja) 容積形圧縮機
CN111535783B (zh) 一种双层管用负压抽吸与气举复合作用泵
JP2004332590A (ja) ベローズポンプ
JP2004124838A (ja) 横型ベローズポンプ
JP5680344B2 (ja) ベローズポンプ及びチェックバルブ
JP3487623B2 (ja) 背圧弁
JPH11270458A (ja) ポンプの脈動抑制装置
JP2000213465A (ja) 横型ベロ―ズポンプ
CN116291939B (zh) 一种燃烧发动机用主动式密封机构
CN218818336U (zh) 一种自调节安全阀

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20060330

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20060410

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070330

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091104

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100203

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100907

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100922

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131001

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees