JP3487623B2 - 背圧弁 - Google Patents

背圧弁

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JP3487623B2
JP3487623B2 JP33015593A JP33015593A JP3487623B2 JP 3487623 B2 JP3487623 B2 JP 3487623B2 JP 33015593 A JP33015593 A JP 33015593A JP 33015593 A JP33015593 A JP 33015593A JP 3487623 B2 JP3487623 B2 JP 3487623B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】この発明に係る背圧弁は、例えば
リモートコントロール機構付きのクレーン装置に組み込
んで、リモートコントロール機構用油圧シリンダを作動
させる為の油圧を立ち上がらせるのに利用する。 【0002】 【従来の技術】リモートコントロール機構付きのクレー
ン装置の油圧回路は、図2に示す様に構成されている。
油タンク1から吸引され、油ポンプ2から給油管3に吐
出された油は、この給油管3の下流側部分に設けられ
た、本発明の対象となる背圧弁4の存在に基づいて圧力
上昇する。一般的には、この背圧弁4の存在に基づいて
上記給油管3内の油圧が、数十kgf/cm2 程度に迄上昇す
る(立ち上がる)。 【0003】この様にして給油管3内で立ち上がった油
圧は、分岐管5内に送り込まれ、減圧弁6で15kg/cm2
程度に迄減圧された後、フィルタ7を通過してから、電
磁弁8a〜8d並びに電磁弁9a〜9dの切り換えに基
づき、リモートコントロール用の油圧シリンダ10a〜
10dに、適宜方向から送り込まれる。各油圧シリンダ
10a〜10dのロッド11a〜11dは、軸方向(図
2の左右方向)に亙る変位に基づき、切換弁12a〜1
2dのスプールを駆動し、当該切換弁12a〜12dの
連通状態を切り換える。 【0004】各切換弁12a〜12dと、クレーン装置
を構成する複数の油圧機器、即ち、ブーム伸縮用の油圧
シリンダ、ロープ巻き上げ用の油圧ポンプ、ブーム起伏
用の油圧シリンダ、ブーム旋回用の油圧ポンプ等のアク
チュエータ(何れも図示せず)とは、それぞれ油圧配管
13a〜13d及び油圧配管14a〜14dにより接続
している。クレーン装置を作動させるべく、上記油圧機
器に圧油を送り込む際には、この油圧機器部分に存在す
る抵抗に基づき、当該油圧機器に通じる油圧配管13a
〜13d(又は14a〜14d)内の油圧、並びに前記
給油管3内の油圧が、100〜200kg/cm2程度に迄上
昇する。尚、給油管3内の油圧が過度に上昇する事は、
リリーフ弁29により防止される。 【0005】リモートコントロール機構付きのクレーン
装置の油圧回路は、上述の様に構成されるので、この油
圧回路に組み込まれる背圧弁4としては、次の様な機能
を有する必要がある。即ち、第一に、油圧機器が作動し
ていない場合でも、リモートコントロール用の油圧シリ
ンダ10a〜10dの作動を確保する為、比較的低圧
(数十kgf/cm2 程度)の油圧を立ち上がらせる事。第二
に、油圧機器の作動時には背圧弁4の存在による圧力損
失が出ない様にする事。 【0006】この様な要求を満足すべく、従来から、図
3に示す様なパイロット弁付の背圧弁が使用されてい
る。この背圧弁4は、弁ケース15の内部にシリンダ孔
16を設けている。このシリンダ孔16の一端部(図3
の上端部)には、圧油源である前記油ポンプ2(図2)
の吐出口に通じる、給油ポート17を設けている。又、
上記シリンダ孔16の他端部(図3の下端部)には、前
記油タンク1(図2)に通じる排油ポート18を設けて
いる。 【0007】一方、上記シリンダ孔16の中間部には、
前記各切換弁12a〜12dを介して前記高圧の油を使
用する油圧機器に通じる、第一供給ポート19を設けて
いる。又、上記シリンダ孔16の中間部内周面で、上記
第一供給ポート19と前記給油ポート17との間部分に
は、弁座20を設けている。そして、この弁座20と上
記給油ポート17との間に、前記リモートコントロール
用の油圧シリンダ10a〜10dに通じる、第二供給ポ
ート21を設けている。 【0008】又、上記シリンダ孔16の内側には有底円
筒状のスプール22を、上記弁座20にその底部23を
対向させた状態で、油密に且つこのシリンダ孔16の軸
方向(図3の上下方向)に亙る変位を自在として設けて
いる。又、上記スプール22と、後述するパイロット弁
24のハウジング25との間には、圧縮ばね26を設け
ている。そして、この圧縮ばね26の弾力に基づき、上
記スプール22の底部23を、上記弁座20に向け弾性
的に押圧して、背圧弁4を構成している。上記スプール
22の底部23には、第一の絞り孔27を形成してい
る。前記給油ポート17部分の圧力が上昇すると、この
第一の絞り孔27を通じて、スプール22の下側に存在
する空間32内の圧力が緩徐に上昇する。 【0009】更に、上記スプール22と前記排油ポート
18との間には、パイロット弁24を設けている。この
パイロット弁24は、前記第一の供給ポート19部分の
圧力が背圧弁4の設定圧に満たない場合には前記給油ポ
ート17部分の圧力を設定圧に保ち、第一の供給ポート
19の圧力が背圧弁4の設定圧以上になった場合には、
背圧弁4を通過する油の流れに圧力損失を与えない役目
を果たす。この様な背圧弁4は、前記シリンダ孔16の
他端部で上記スプール22と前記排油ポート18との間
部分に油密に嵌装された、ハウジング25の内側に設け
られている。このハウジング25の基端面は、前記シリ
ンダ孔16の下端開口部に螺着した螺子蓋33の上面に
突き当たって、このシリンダ孔16からの抜け止めを図
られている。 【0010】上記ハウジング25の先端部で、上記スプ
ール22の底部23と対向する部分には、第二の絞り孔
28を設けている。上記ハウジング25の内周面で、こ
の第二の絞り孔28と上記排油ポート18との間部分に
は、弁座30を形成し、この弁座30に対向させて弁体
31を設けている。この弁体31の下面と上記螺子蓋3
3の上面との間には圧縮ばね34を設け、この弁体31
を上記弁座30に向け弾性的に押圧している。 【0011】上述の様に構成される背圧弁4の作用は、
次の通りである。油ポンプ2の停止時には、給油ポート
17部分に油圧が存在しない。従って、この給油ポート
17部分と、第一の絞り孔27、空間32、第二の絞り
孔28を通じて連通した、前記ハウジング25の先端部
内側に存在する空間35内にも、油圧が存在しない。こ
の結果、前記弁体31は圧縮ばね34に押されて、前記
弁座30に当接したままの状態となり、上記給油ポート
17と排油ポート18との連通が断たれた状態となる。 【0012】この状態から油ポンプ2を運転し始める
と、上記給油ポート17部分の油圧が立ち上がる。そし
てこの油圧が、第一の絞り孔27、空間32、第二の絞
り孔28を通じて、上記空間35内に導入される。そし
て、この空間35内の油圧が、前記各油圧シリンダ10
a〜10dを作動させる為に十分な圧力(数十kgf/
cm程度)に達すると、上記弁体31が圧縮ばね34
の弾力に抗して弁座30から離れる。この結果、上記給
油ポート17と排油ポート18とが、第一の絞り孔2
7、空間32、第二の絞り孔28、空間35、上記ハウ
ジング25の基端部に形成した通孔36を介して連通す
る。 【0013】但し、油ポンプ2から給油ポート17部分
に送り込まれる油の量は、第一、第二の絞り孔27、2
8を通じて排油ポート18に送られる油の量に比べて遥
かに多い為、そのまま油ポンプ2の運転を継続すると、
上記給油ポート17部分の圧力が更に上昇する。この結
果、前記スプール22が、前記圧縮ばね26の弾力に抗
して前記弁座20から離れ、上記給油ポート17と前記
第一供給ポート19とが連通する。 【0014】この様に上記給油ポート17と前記第一供
給ポート19とが連通した状態で、何れの油圧機器(前
記ブーム伸縮用の油圧シリンダ、ロープ巻き上げ用の油
圧ポンプ、ブーム起伏用の油圧シリンダ、ブーム旋回用
の油圧モータ等)も使用されていなければ、上記第一供
給ポート19の下流側に抵抗が存在しない状態となり、
この第一供給ポート19部分の油圧がそれ以上上昇する
事はない。従って、上記油ポンプ2の駆動トルクが徒に
上昇する事はない。 【0015】この状態で上記スプール22は、上記弁座
20から少しだけ離れた状態となる。そして、上記第
一、第二の絞り孔27、28には、上記給油ポート17
から排油ポート18に向けて油が流れ続ける。 【0016】何れかの油圧機器を使用すべく前記切換弁
12a〜12dの何れかを切り換えると、上記第一供給
ポート19の下流側に抵抗が存在する状態となり、上記
給油ポート17部分の油圧が更に上昇する。そして、油
ポンプ2の吐出圧力が背圧弁4の設定圧を遥かに越えた
場合には、弁体31の変位量が多くなり、第一の絞り孔
27を通過する流量の増大と共に圧力損失が増大する。
この結果、このスプール22が圧縮ばね26の弾力に抗
して大きく変位し、給油ポート17と第一供給ポート1
9との間の流路面積を広げ、上記油圧機器に対して十分
量の圧油を送る。 【0017】 【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の様に
構成され作用する従来の背圧弁の場合、次述べる様な
不都合を生じる。即ち、油圧機器の使用時、スプール2
2を圧縮ばね26の弾力に抗して大きく変位させ、給油
ポート17と第一供給ポート19との間の流路面積を広
げて、上記油圧機器に対して十分量の圧油を送る状態で
も、給油ポート17から排油ポート18へは、第一、第
二の絞り孔27、28を通じて圧油が送られる。そして
この圧油は、何の仕事もする事なく、そのまま油タンク
1に戻される。 【0018】この様に、何の仕事もする事なく油タンク
1に戻される圧油の分、即ちパイロット流量分だけ、上
記油圧機器に送られる圧油の量が少なくなり、この油圧
機器の作動速度を低下させる原因となる。 【0019】この様に、油圧機器の使用時、無駄に消費
される圧油の量を少なくする為には、第一、第二の絞り
孔27、28の内の一方又は双方の流路面積を狭くすれ
ば良いが、単に流路面積を狭くしただけでは、油圧機器
の不使用時に上記各絞り孔27、28を通じて流れる圧
油の量が少なくなり過ぎて、上記スプール22及び弁体
31の姿勢を安定させる事が難しくなり、これら各部材
22、31が振動して、背圧弁4部分で異音が発生し易
くなる。 【0020】本発明の背圧弁は、上述の様な不都合を解
消すべく考えられたもので、油圧機器の不使用時には上
記パイロット流量を十分に確保し、油圧機器の使用時に
はこのパイロット流量を制限する構造を得る事により、
油圧機器の作動速度が低下する事の防止を図るものであ
る。 【0021】 【課題を解決するための手段】本発明の背圧弁は、前述
した従来の背圧弁と同様に、弁ケースと、この弁ケース
の内部に設けられたシリンダ孔と、このシリンダ孔の一
端部に設けられ、油タンクから吸引した油を加圧して吐
出する油圧源に通じる給油ポートと、上記シリンダ孔の
他端部に設けられ、上記油タンクに通じる排油ポート
と、上記シリンダ孔の中間部に設けられ、比較的高圧の
油圧を使用する高油圧機器に通じる第一供給ポートと、
上記シリンダ孔の中間部内周面で、上記第一供給ポート
と給油ポートとの間部分に設けられた弁座と、この弁座
と上記給油ポートとの間に設けられ、比較的低圧の油圧
を使用する低油圧機器に通じる第二供給ポートと、上記
弁座にその底部を対向させた状態で上記シリンダ孔の内
側に、油密に且つこのシリンダ孔の軸方向に亙る変位自
在に設けられた、有底筒状のスプールと、このスプール
の底部を上記弁座に向け押圧するばねと、上記スプール
の底部に設けられた第一の絞り孔と、上記スプールと排
油ポートとの間に設けられた第二の絞り孔を含む流路を
有し、上記第二供給ポート部分の油圧が上記低油圧機器
を作動させる為に十分なものとなった場合に上記流路を
開いて、上記給油ポートと排油ポートとを連通させるパ
イロット弁とを備えている。 【0022】特に、本発明の背圧弁に於いては、上記ス
プールの一部で上記第二の絞り孔の端部開口に対向する
部分に支持された、プラグを備えている。このプラグの
内部には、上記第一の絞り孔と上記スプールの内側とに
十分な面積で連通する第二の流路が設けられている。そ
して、上記スプールが上記ばねの弾力に抗して大きく変
位した場合に、このプラグの一部が上記第二の絞り孔の
端部開口に当接して、この第二の絞り孔を通じて流れる
圧油の流量を制限する事を特徴としている。 【0023】 【作用】上述の様に構成される本発明の背圧弁の作用
は、次の通りである。先ず、高油圧機器の不使用時に
は、給油ポート部分に存在する油圧は比較的低圧であ
り、スプールの変位量は限られたものとなる。従って、
プラグが第二の絞り孔の端部開口に突き当たる事はな
く、この第二の絞り孔を通じて流れる圧油の流量が、第
一、第二の絞り孔による制限以上に制限される事はな
い。 【0024】次に、高油圧機器の使用時には、上記給油
ポート部分に存在する油圧が高くなり、上記スプールは
ばねの弾力に抗して大きく変位する。この変位により、
スプールに支持されたプラグの一部が上記第二の絞り孔
の端部開口に当接して、この第二の絞り孔を通じて流れ
る圧油の流量を制限する。この結果、高圧機器の使用時
に、何らの仕事も行なわずに油タンクに戻される圧油の
量を少なくする(更にはなくす)事が出来る。 【0025】 【実施例】図1は本発明の実施例を示している。尚、本
発明の背圧弁4aは、スプール22の内側にプラグ37
を設ける事により、油圧機器の不使用時には前記パイロ
ット流量を十分に確保し、油圧機器の使用時にはこのパ
イロット流量を制限する構造に特徴があり、その他の部
分の構成及び作用は、前記図3で説明した従来構造と同
様である。よって、前記従来構造と同等部分には同一符
号を付して重複する説明を省略し、以下、本発明の特徴
部分に就いて説明する。 【0026】下方が開口した有底円筒状のスプール22
の内側には、上方が開口した有底円筒状のプラグ37を
挿入している。このプラグ37の上端部外周縁には、鍔
部38を形成している。そして、この鍔部38の下面
と、パイロット弁24を構成するハウジング25の上面
との間に、圧縮ばね26を設けている。この圧縮ばね2
6は、上記スプール22に対し弁座20に向かう弾力を
付与すると同時に、上記プラグ37をスプール22の底
部23下面に押し付けておく役目を果たす。 【0027】上記プラグ37の側壁部には、このプラグ
37の内外周を連通させる通孔39、39を穿設して、
第一の絞り孔27から第二の絞り孔28に向けて圧油を
送る為の、第二の流路を形成している。この通孔39、
39は、十分に大きな流路面積を有する。又、上記プラ
グ37の上端開口部により、上記底部23の中央部に形
成した第一の絞り孔27の下端開口部を囲んでいる。 【0028】又、上記プラグ37の底部40の中央部に
は、第三の絞り孔41を形成している。この第三の絞り
孔41の流路面積は、上記第一、第二の絞り孔27、2
8の流路面積よりも十分に小さい。更に、上記プラグ3
7の下端面43、並びに前記ハウジング25の上端面4
2は、それぞれの軸に対し直角な平滑面としている。
又、必要に応じて、何れかの面43、42にゴム板等の
シール材を添着する。勿論、シール材の一部で第三の絞
り孔41部分には、孔をあける。従って、前記給油ポー
ト17部分の圧力が上昇し、上記スプール22が前記圧
縮ばねの26弾力に抗して変位した場合には、上記下端
面43と上端面42とは互いに密接し、スプール22の
下側に存在する空間32と上記第二の絞り孔28との連
通を断つ。この状態で、上記第一の絞り孔27と第二の
絞り孔28とは、上記第三の絞り孔41を通じてのみ、
互いに連通する。 【0029】上述の様に構成される本発明の背圧弁の作
用は、次の通りである。先ず、高油圧機器の不使用時に
は、第一供給ポート19の下流側には抵抗が存在しない
為、給油ポート17部分で油圧が立ち上がる事はなく、
この給油ポート17部分に存在する油圧は比較的低圧と
なる。この状態で上記スプール22は、圧縮ばね26の
弾力に抗して、図1の下方に向け少しだけ変位する。従
ってこの状態では、プラグ37の下端面43とハウジン
グ25の上端面42とが当接する事はない。 【0030】上記両端面43、42同士が当接しない状
態では、スリーブ22に形成した第一の絞り孔27とハ
ウジング25に形成した第二の絞り孔28とは、通孔3
9、39及び空間32を介して互いに連通する。これら
通孔39、39及び空間32の流路面積は十分に広い
為、上記第二の絞り孔28を通じて流れる圧油の流量
が、第一、第二の絞り孔27、28による制限以上に制
限される事はない。 【0031】次に、高油圧機器の使用時には、上記第一
供給ポート19の下流側に抵抗が存在する状態となり、
給油ポート17部分で油圧が立ち上がって、この給油ポ
ート17部分に存在する油圧が高くなる。この結果上記
スプール22は、圧縮ばね26の弾力に抗して、図1の
下方に向け大きく変位し、上記下端面43と上端面42
とを当接させる。又、この状態では、第二、第三の絞り
孔28、41同士が直列に接続される。 【0032】この様に両端面43、42同士が互いに密
接した状態では、前述の様に、スプール22の下側に存
在する空間32と上記第二の絞り孔28との連通が断た
れ、上記第一の絞り孔27と第二の絞り孔28とは、上
記第三の絞り孔41を通じてのみ、互いに連通する。こ
の第三の絞り孔41の流路面積は、上記第一、第二の絞
り孔27、28の流路面積よりも十分に小さいので、上
記第二の絞り孔28を通じて流れる圧油の流量が、この
第二の絞り孔28の流路面積に対応した量よりも更に制
限される。この結果、高油圧機器の使用時に何らの仕事
も行なわずに油タンク1(図2)に戻される圧油の量、
即ちパイロット流量を少なく出来る。 【0033】尚、高油圧機器の使用時には、上記スプー
ル22はハウジング25に向け強く押し付けられる。従
って、上記第三の絞り孔41を省略し、高油圧機器の使
用時には、第一の絞り孔27から第二の絞り孔28に向
けて、全く圧油が送られない様に構成する事も出来る。 【0034】 【発明の効果】本発明の背圧弁は、以上に述べた通り構
成され作用するが、高油圧機器の使用時に於けるパイロ
ット流量を制限出来て、高油圧機器に送る圧油の量をそ
の分だけ多く出来るので、圧油吐出用の油ポンプを大型
化する事なく、この高油圧機器の作動速度を高める事が
可能となる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の実施例を示す断面図。 【図2】背圧弁を組み込んだ油圧回路を示す配管図。 【図3】従来構造を示す断面図。 【符号の説明】 1 油タンク 2 油ポンプ 3 給油管 4、4a 背圧弁 5 分岐管 6 減圧弁 7 フィルタ 8a〜8d、9a〜9d 電磁弁 10a〜10d 油圧シリンダ 11a〜11d ロッド 12a〜12d 切換弁 13a〜13d、14a〜14d 油圧配管 15 弁ケース 16 シリンダ孔 17 給油ポート 18 排油ポート 19 第一供給ポート 20 弁座 21 第二供給ポート 22 スプール 23 底部 24 パイロット弁 25 ハウジング 26 圧縮ばね 27 第一の絞り孔 28 第二の絞り孔 29 リリーフ弁 30 弁座 31 弁体 32 空間 33 螺子蓋 34 圧縮ばね 35 空間 36 通孔 37 プラグ 38 鍔部 39 通孔 40 底部 41 第三の絞り孔 42 上端面 43 下端面

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 弁ケースと、この弁ケースの内部に設け
    られたシリンダ孔と、このシリンダ孔の一端部に設けら
    れ、油タンクから吸引した油を加圧して吐出する油圧源
    に通じる給油ポートと、上記シリンダ孔の他端部に設け
    られ、上記油タンクに通じる排油ポートと、上記シリン
    ダ孔の中間部に設けられ、比較的高圧の油圧を使用する
    高油圧機器に通じる第一供給ポートと、上記シリンダ孔
    の中間部内周面で、上記第一供給ポートと給油ポートと
    の間部分に設けられた弁座と、この弁座と上記給油ポー
    トとの間に設けられ、比較的低圧の油圧を使用する低油
    圧機器に通じる第二供給ポートと、上記弁座にその底部
    を対向させた状態で上記シリンダ孔の内側に、油密に且
    つこのシリンダ孔の軸方向に亙る変位自在に設けられ
    た、有底筒状のスプールと、このスプールの底部を上記
    弁座に向け押圧するばねと、上記スプールの底部に設け
    られた第一の絞り孔と、上記スプールと排油ポートとの
    間に設けられた第二の絞り孔を含む流路を有し、上記第
    二供給ポート部分の油圧が上記低油圧機器を作動させる
    為に十分なものとなった場合に上記流路を開いて、上記
    給油ポートと排油ポートとを連通させるパイロット弁と
    を備えた背圧弁に於いて、上記スプールの一部で上記第
    二の絞り孔の端部開口に対向する部分に支持されたプラ
    グを備え、このプラグの内部には、上記第一の絞り孔と
    上記スプールの内側とに十分な面積で連通する第二の流
    路が設けられており、上記スプールが上記ばねの弾力に
    抗して大きく変位した場合に、このプラグの一部が上記
    第二の絞り孔の端部開口に当接して、この第二の絞り孔
    を通じて流れる圧油の流量を制限する事を特徴とする背
    圧弁。
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