JP2005290913A - 木造住宅用防音床構造 - Google Patents

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Yoshihiko Kitazawa
芳彦 北澤
Masaki Noda
将樹 野田
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PORASU KURASHI KAGAKU KENKYUSH
Polus R&D Center of Life Styles Inc
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PORASU KURASHI KAGAKU KENKYUSH
Polus R&D Center of Life Styles Inc
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Abstract

【課題】木造住宅における配線・配管空間を確保し、かつ簡易な構成によって重量床衝撃音と軽量床衝撃音の双方を効果的に低減することを可能にする木造住宅用防音床構造を提供する。
【解決手段】木造住宅において、床面に遮音性を付与するための防音床構造3であって、床梁4と床梁4の上面に敷設される下地板5で構成されている下側床面13と、該下側床面13上に空気層14を介して、間隔をおいて複数配置される根太部材7と該根太部材7の上面に敷設される床下地板8とで構成される該下側床面13と独立した上側床面16、該床面間に配置されるスペーサー材6とによって構成される。
【選択図】図1

Description

本発明は木造住宅における上階から下階に伝搬する音や振動を効果的に抑制することの出来る防音構造に関するものである。
住宅内で発生する騒音(衝撃音)には、例えば、子供の飛び跳ねや走り回り等による重くて柔らかいものの衝撃による重量床衝撃音や、ハイヒールの歩行や家具の移動或いはテーブルから落下したスプーンの落下音等による比較的軽くて硬いものの衝撃による軽量床衝撃音や、テレビや話声等の空気中を伝搬する空気伝搬音があり、特に2階以上の複数階を有する建物においては、上階で生じるこれら床衝撃音が下階に伝達されることによる弊害を回避できるように種々の工夫がなされる必要がある。
鉄筋コンクリート造等の重量建築物では、上下階の間に重量物であるコンクリートによる床を敷設することが容易であり、コンクリートの床を厚くすることや、また緩衝材を組み込んだ床構成とすることで十分な遮音性能を確保することが可能である。
しかし、例えば木造住宅等の軽量建築物に重量物、例えばコンクリート板などを敷設することは、従来と異なる特殊工程となるために施工コストが嵩む上、床面のみの重量物では梁や柱を伝播する振動音を解消しにくいという欠点がある。
また、上階室の床構造の剛性を高めて衝撃の発生自体を抑えるので構造上過剰設計となり、コストが増大するという問題があり、更には重量床衝撃音に対しては防音効果があるが、軽量床衝撃音に対しては十分な防音効果が得られないという問題がある。


したがって、このような木造住宅では緩衝材や吸音材を組み合わせた様々な床構造が開発され、振動音を解消することが試みられているが、重量床衝撃音と軽量床衝撃音の双方を効果的に低減する床構造として有効な手段とは成り得ていない。
また、このような床衝撃音を低減する手段として天井空間が効果的な役割を果たしているが、床衝撃音の低減の他に各種配線・配管等の隠蔽空間としての役割も果たしている。
しかし、この天井は下階の用途に応じて様々な高さで設置されるものであるため、その用途によっては床梁との間隔が各種配線・配管を設置するには不十分となる可能性がある。
さらに、床梁やその直上の下地板を下階の天井板によって覆うことなく露出させることにより、下階に木質感に富んだ趣のある居室空間を形成することが可能となるが、この場合は各種配線・配管の隠蔽空間が確保できなくなることになる。
本発明は、床梁の上面に敷設される床面と、該床面上に該床面と独立した上階室床面を設置することを特徴とする木造住宅用防音床構造を提供することにより、重量床衝撃音と軽量床衝撃音の双方を効果的に低減し、かつ配線や配管等の隠蔽空間を確実に確保することを可能にすることを目的とする。
上記構成において、上階室床面に入力される衝撃振動は、該床構造体中を伝搬して下階室の天井や壁から音として放射される。その大部分の振動は上階室の床面垂直下方に伝搬するが、下階室の天井部との間には該床面と独立した床面及び下階室の天井が存在するため、上階室からの振動が該上階室の床面から下階室の天井部へ伝搬して発生する放射音は十分に抑制される。
本発明の木造住宅用防音床構造によれば、木造住宅における配線・配管空間を確保し、簡易な構成によって重量床衝撃音と軽量床衝撃音の双方を効果的に低減することができる。
以下本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。図1に示す本発明の第1実施形態に係る木造住宅用防音床構造3は、例えば2階以上の複数階を有する木造住宅において、一例として床梁の上面に敷設される下側床面13と該下側床面13上に該下側床面13と独立した上側床面16を設置することで、該床構造に遮音性能を付与して、上階2で生じる重量床衝撃音や軽量床衝撃音が下階1に伝達されることによる弊害を効果的に回避すべく設けられるものである。
本第1実施形態の木造住宅用防音床構造3の下側床面13は、床梁4と床梁4の上面に敷設される下地板5で構成されている。
また、本第1実施形態の木造住宅用防音床構造3の上側床面16は、根太部材7と根太部材7の上面に敷設される床下地板8とによって構成されており、床下地板8の上面には床化粧材9が敷設されている。
なお、下側床面13と上側床面16の間には空気層14が生じているため、下側床面13と上側床面16の間には必要に応じてスペーサー材6や吸音材12を設置することが可能である。
本第1実施形態によれば、床梁4は、例えば幅105〜120mm程度、高さ210〜330mm程度の矩形断面を有する角材からなる木製梁部材であって、例えば壁10の内部に設けられる柱等で両端を支持され架設された主梁にその両端が支持されることにより、上階2の床面16の下方に位置して複数平行に架設される。なお、隣接する床梁4の間、或いは床梁4と主梁との間に架設されて、これらと直行する方向に根太11を適宜設けることができる。
下側床面13に敷設される下地板5は、例えば厚さ12〜35mm程度の合板からなり、上階2の床面16が設けられる領域の下方全域に亘って取り付けられる。
下側床面13の上面に敷設される吸音材12は、例えばグラスウールを用いることができ、好ましくは下側床面13の上面の略全域を覆って設けられ、床構造3の中に吸音材12が組み込まれていることによって、床衝撃音を効果的に低減することが可能になる。
吸音材12としては、グラスウールの他、例えばロックウール等を用いることができる。
上側床面16は、間隔をおいて複数配置される根太部材7と根太部材7の上に敷設される下地板8で構成される。
根太部材7は、4角形断面を有する棒状部材からなり、下地板8の下面に互いに平行に配置される。
根太部材7の上面に敷設される床下地板8は、例えば厚さ15〜30mm程度の合板やパーティクルボードからなり、上階2の床面16が設けられる領域の下方全域に亘って取り付けられる。
床下地板8の上面には、床化粧材9が敷設されており、木質床材、畳、カーペット等の床用の化粧材として用いられる種々のものを用いることができる。
本第1実施形態によれば、下側床面13と上側床面16の間には、スペーサー材6が介在し、スペーサー材6としては、例えば木材、ゴム等からなるものを使用することができる。
スペーサー材6が下側床面13と上側床面16の間に介在することにより、上側床面16から下側床面13及び建物躯体への振動の伝播経路を遮断することが可能になる。
また、スペーサー材6により下側床面13と上側床面16の間には空気層14が確保されるため、空気層14内を使用することで、配線・配管空間が確保される。
なお、本発明は上記実施形態に限定されることなく種々の変更が可能である。
例えば、下側床面13上には積層物20として、合板やプラスターボード等を用いることができ、また、上側床面16の床下地板8上には質量層21として合板やプラスターボード、遮音マット等を挿入することができる。
なお、本発明は、下階天井材17の有無に関わらず、例えば下階の天井材17を取り除き、床梁4上に配置される床下地板5を下階に露出させて下階の天井材を兼ねる床構造としても、上階からの衝撃音を低減することは可能である。
以下、本発明の木造住宅用防音床構造をさらに詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
上記第1実施形態の木造住宅用防音床構造19をJIS A 1418−1及びJIS A 1418−2に従って、重量床衝撃音レベル及び軽量床衝撃音レベルを各々測定した。測定結果を図5(a)及び(b)に示す。
図4に示すように、床梁4の上方に下側下地板5を取り付け、下側下地板5の上面に厚さ12.5mmのプラスターボード20を敷設したうえで床化粧材9を敷設した木造住宅用床構造29をJIS A 1418−1及びJIS A 1418−2に従って、重量床衝撃音レベル及び軽量床衝撃音レベルを各々測定した。
木造住宅用防音床構造19の測定結果と木造住宅用床構造29の測定結果を図5(a)及び(b)に比較して示す。
図5(a)及び(b)に示す測定結果から、本発明に係る木造住宅用防音床構造によれば、重量床衝撃音と軽量床衝撃音の双方を効果的に低減できることが判明する。
本発明は木造住宅における防音床構造に関する。
本発明の第1実施形態に係る木造住宅用防音床構造の構成を説明する部分断面図である。 本発明の第2実施形態に係る木造住宅用防音床構造の構成を説明する部分断面図である。 本発明の第3実施形態に係る木造住宅用防音床構造の構成を説明する部分断面図である。 木造住宅用床構造の構成を説明する部分断面図である。 (a)及び(b)は重量床衝撃音と軽量床衝撃音の測定結果を示すグラフである。
符号の説明
1 1階の部屋
2 2階の部屋
3,19 木造住宅用防音床構造
4 床梁
5 下地板
6 スペーサー材
7 根太部材
8 床下地板
9 床化粧材
10 柱
11 根太
12 吸音材
13 下側床面
14 空気層
15 上部積層面
16 上側床面
17 天井材
20 積層物
21 質量層
29 木造住宅用床構造

Claims (4)

  1. 木造住宅において、床面に遮音性を付与するための防音床構造であって、床梁の上面に敷設される下地板による下側床面と、間隔をおいて複数配置される根太部材と該根太部材の上面に敷設される床下地板とで構成される該下側床面と独立した上側床面と、該床面間に配置されるスペーサー材及び吸音材とによって構成されることを特徴とする木造住宅用防音床構造。
  2. 前記上側床面は、前記下側床面と空気層が介在した状態で設けられる請求項1記載の木造住宅用防音床構造。
  3. 前記スペーサー材は木材、ゴム等からなる請求項1又は2に記載の木造住宅用防音床構造。
  4. 前記吸音材は繊維系吸音体である請求項1〜3のいずれかに記載の木造住宅用防音床構造
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015010346A (ja) * 2013-06-27 2015-01-19 大和ハウス工業株式会社 防音床構造

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