JP2005289957A - 白首烏のサポニン類の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 白首烏の水または含水アルコール浸出液中より工業的に実施できる効率的な白首烏のサポニン類の抽出、精製および製造法を提供する。
【解決手段】 白首烏の水または含水アルコール浸出液をメタクリル系合成吸着剤あるいは芳香族(スチレン・ジビニルベンゼン)系合成吸着剤で処理することにより、白首烏中のサポニン類が効率的に抽出、精製および製造できる。
【選択図】 なし
【解決手段】 白首烏の水または含水アルコール浸出液をメタクリル系合成吸着剤あるいは芳香族(スチレン・ジビニルベンゼン)系合成吸着剤で処理することにより、白首烏中のサポニン類が効率的に抽出、精製および製造できる。
【選択図】 なし
Description
本発明は、白首烏のサポニン類の抽出、精製、製造方法に関する。
本発明で用いられる白首烏は、中葯志(非特許文献1参照)にも記載されている生薬の一つである。
白首烏は、中国の江蘇省、河北省、河南省、山東省、山西省、遼寧省、吉林省などに広く分布する植物である。白首烏の根茎は、100年以上前から民間で食用に供されて来た。特に、江蘇省の白首烏の品種は、その植物学的特徴から耳葉牛皮消であると考えられ、100年以上の栽培の歴史があり、現在でも盛んに栽培されている。また、中国厚生省によって健康食品として認可され現在広く中国全土において食用に供されている。
白首烏が各種の優れた薬理活性を有することが報告されている。例えば、抗老衰作用(非特許文献2参照)、免疫調節作用(非特許文献3参照)、毛成長促進作用(非特許文献4参照)などである。
これらの薬理活性に関する主要な有効成分の一つがサポニン類であることは、中葯志(非特許文献5参照)にも記載されている。
これらのサポニン類は、類似した化学構造を有する多種類の化合物の混合物であるが、その内の7種類については化学構造が明らかにされた(非特許文献6参照)。それらは、ウイルフォシード(Wilfoside)C3N、C1N、C1G、K1N、シナウリクリクオシード(Cynauricuricuoside)A、B、Cと命名されたC21ステロイド配糖体(プレグナン配糖体)である。
ウイルフォシードは、朝鮮半島において強壮薬として使用されているシナンチャン・ウイルフォルディ(Cynanchum wilfordi Hemsly)にも含有されていることが知られている(非特許文献7参照)。これらのサポニン類は優れた抗腫瘍活性を有する非常に重要な化合物であることが知られている(非特許文献8参照)。
ン配糖体が報告された。例えば、マースデニア・ハイナーネン(Marsdenia hainanaen)中の抗肥満作用を有する新しいプレグナン配糖体(非特許文献9参照)、レプタデニア・ハスタート(Leptadenia hastate Decne)中の抗腫瘍活性を有するプレグナン配糖体(非特許文献10参照)などである。
これらは、白首烏中に含有されるサポニン類が今後益々重要になることを示唆している。
白首烏の食品としての製品形態として、現在、市販されているものは、その根茎部をそのまま片状としたもの、その根茎部を加工、精製したもの(粉末、精製粉末、速溶品など)である。即ち、基本的には、2種類の製品だけである。また、その水抽出物を混合した洗髪液なども市販されている。
白首烏の数百年の歴史の中で、このように少ない製品しか開発されなかったことは驚くべきことであり、白首烏の特徴を生かした各種の製品開発が求められている。
本発明に係わる背景技術の別な点に関して更に説明する。白首烏の食品としての現在の製品形態は、その根茎部をそのまま片状としたもの、その根茎部を加工、精製したものである。根茎部の加工品、精製品の現在の製造方法は、生の根茎部を粉砕し、大量の冷水を加え、混合し、遠心分離して水と固形部を分け、固形部を集め、乾燥する方法である。これは、根茎部からの澱粉の一般的な製造方法と同様な製造方法であり、基本的には、冷水で洗浄し、冷水不溶部の製品化である。白首烏は、その根茎部には多量の澱粉質を含有する特徴を有することから開発された製造方法である。従って、このようにして製造された製品の主成分は澱粉となる。
白首烏に含有される有効成分の多くは水に可溶であり、水部分の廃棄に伴って廃棄されることになる。本発明に係わる重要な有効成分であるサポニン類は、水に対する溶解性はそれほど大きくないが、配糖体として界面活性剤の性質を有するため、水と混合する性質を有し、水部分の廃棄によって大部分が廃棄されることになる。
従って、現在の製造方法では、水の使用量、使用方法などを工夫することによって、できるだけ多量、多種類の有効成分を含有する製品を製造することがなされている。しかし、水の使用量を減らすなどの有効成分の流出を抑える方法は、最終製品の品質を低下させるため大きな問題点の一つとなっており、新たな製造方法が求められている。
白首烏からのサポニン類の抽出に関する従来の技術について説明する。抽出対象が固体状態または液体状態(例えば、水または含水アルコールでの浸出液など)によって異なる。固体状態の時は、医薬品、化粧品などの製造を含めて、一般的には、例えば、クロロフォルム、エタノール、メタノール、水およびそれらの混合溶媒などのサポニン類を溶解する各種の溶媒を用いて抽出する。
食品製造においては、安全性の観点より、エタノール、水およびそれらの混合溶媒の使用が望まれる。これらの抽出物より溶媒を除去して、それ自体を抽出物として製品に供することも可能であるが、一般的には、これらの抽出物は多種類、多量の異物を含有するので、例えば、更なる溶媒抽出、溶媒による分配、イオン交換樹脂を用いた精製、活性炭処理、活性アルミナ処理などの操作により、更に精製を進めることが普通である。
医薬品純度の製品を製造するためには、例えば、シリカゲル、セファデックス、イオン交換樹脂などの各種クロマトグラフィー、更には、分取用の高速液体クロマトグラフィー、アフィニティクロマトグラフィーなどの操作が必要となる場合もある。
抽出対象物が液体状態の時は、超臨界抽出などの特殊な抽出方法もあるが、一般的には、水浸出液の場合には、サポニン類を溶解し水と分離する有機溶媒、例えば、ヘキサン、クロロフォルム、酢酸エチル、n−ブタノールなどを用いてサポニン類を抽出し、溶媒を除去した後、前記したような各種の精製方法を用いて必要な純度まで精製する。
含水アルコールの場合は、抽出溶媒(サポニン類を溶解し水と分離する有機溶媒、例えば、ヘキサン、クロロフォルム、酢酸エチルなど)と分離する程度のアルコール含量の状態において、水抽出液の場合と同様の方法を用いる。
これらの製造方法は、医薬品、化粧品の場合は可能であるが、食品の場合は、大豆からの食用油の製造にヘキサンが用いられることがあるが、多くの場合、安全性の観点より、これらの有機溶媒の使用は望ましくない。
また、医薬品、化粧品の場合でも、白首烏の大量の水浸出液を処理する時には、大規模な抽出装置、溶媒の回収装置、大量の有機溶媒を使用することが必要となり、製造方法が繁雑となり、製造価格が高くなる。従って、工業的には、更に、簡便、安価、省力的、高効率で、環境に優しい抽出方法が強く求められていたが、そのような製造方法は知られていなかった。
中葯志(第二冊、人民衛生出版社、328頁、1979年) 郭肇▲■▼ 他、中国医薬学報、2、32、1987 顧立剛、漢方薬近報、11、50、1986 呉東芹他、中国医薬学報、2、29、1987 中葯志(第二冊、人民衛生出版社、331頁、1979年) J.Chen,Z.Zhang and J.Zhou,Acta Bot.Yunnanica 12,197,1990 H.Mitsuhashi and K.Hayashi,Shoyakugaku Zasshi,39,1,1985 ▲■▼謹 他、中国医薬学報、3、29、1988 B.Ma et al.,J.Nat.Prod.,60,134−138,1997 R.Aquino et al;J.Nat.Prod.,59,555−564,1996
中葯志(第二冊、人民衛生出版社、328頁、1979年) 郭肇▲■▼ 他、中国医薬学報、2、32、1987 顧立剛、漢方薬近報、11、50、1986 呉東芹他、中国医薬学報、2、29、1987 中葯志(第二冊、人民衛生出版社、331頁、1979年) J.Chen,Z.Zhang and J.Zhou,Acta Bot.Yunnanica 12,197,1990 H.Mitsuhashi and K.Hayashi,Shoyakugaku Zasshi,39,1,1985 ▲■▼謹 他、中国医薬学報、3、29、1988 B.Ma et al.,J.Nat.Prod.,60,134−138,1997 R.Aquino et al;J.Nat.Prod.,59,555−564,1996
白首烏は、抗老衰作用、免疫調節作用、毛成長促進作用などの優れた薬理作用を有するのであるから、健康食品、医薬品、化粧品としても、現在の製品よりも少量の服用でより優れた強い薬理作用を発現させることができる製品が求められている。
少量で格段に優れた薬理作用を示す健康食品、医薬品、化粧品の製造には、白首烏に含有される主要な有効成分であるサポニン類の工業的に実施可能な抽出、精製および製造方法の開発が必須であったが、従来は成功していなかった。特に健康食品製造の場合には、生の白首烏または乾燥した白首烏などから、水または含水アルコールを用いて調製した水または含水アルコール浸出液からの工業的に実施可能な白首烏サポニン類の抽出、精製および製造方法の開発が必須であったが、従来は成功していなかった。これらの解決が課題である。
また、現在の白首烏製品の製造方法の大きな問題点の一つは、遠心分離した際の水部分を廃棄していることである。即ち、水部分を廃棄することによって、白首烏のサポニン類を含めて、水に溶解する成分、水に不溶〜溶解度が小さい成分で水より比重の小さい成分などは遠心分離によって廃棄されることになる。
これらの問題点を解決する有効な方法の一つは、大量の廃棄する水部分に含有されるサポニン類を簡単に工業規模で抽出することである。抽出することが可能となれば、それらのサポニン類は、再利用することができるようになる。例えば、現在の市販品に混合し、従来品より格段に有効性の高い製品を製造するとか、新しい健康食品を製造するとか、更には、医薬品、化粧品としての用途も期待でき、白首烏から製造できる製品形態は大きな広がりを持つことになる。
従って、本発明の課題は、白首烏の水または含水アルコール浸出液からの、工業的に実施可能で、簡便、安価、省力的、効率的で、環境に優しい白首烏のサポニン類の抽出、精製および製造方法の開発である。
本発明者らは、これらの課題を解決すべく鋭意検討した結果、白首烏の水または適当なアルコール濃度の含水アルコール中に含有されるサポニン類は、メタクリル系合成吸着剤あるいは芳香族(スチレン・ジビニルベンゼン)系合成吸着剤に吸着し、更に高い適当なアルコール濃度の含水アルコール中、あるいはアセトンにより脱着することを見出し、本発明の完成に至った。
(1)本発明によれば、白首烏の水または含水アルコール浸出液からの白首烏のサポニン類の製造において、白首烏のサポニン類を簡便、安価、省力的、高効率、且つ、環境に優しく、抽出、精製することができ、工業化に最適な白首烏のサポニン類製造法を提供することができる。
(2)白首烏の精製粉末を製造する場合、現在、大量の水で洗浄する方法で製造されている。この大量の水は廃水として廃棄されているが、白首烏のサポニン類はこの廃水に含まれた状態で廃棄されている。この大量の廃水から、高純度のサポニン類を簡便、安価、省力的、効率的で、環境に優しい方法で、抽出、精製および製造することができる。
(3)生の白首烏や乾燥した白首烏片、粉末などよりサポニン類を抽出する場合、サポニン類の水に対する溶解度は大きくないので、更に溶解度の大きい含水アルコールなどで抽出するが、本発明により、このようにして抽出した抽出液からも高純度のサポニン類が簡便、安価、省力的、効率的で、環境に優しい方法で、抽出、精製および製造できる。
(4)本発明により、白首烏のサポニン類は、使用する溶媒としてエタノール、水だけで製造できる。このことは、食品製造においては、非常に望ましいものである。このことは、また、医薬、化粧品分野でも、廃水・廃溶媒処理の面、残存溶媒の面、公害の観点などの点で非常に優れていることであり、安全性、経済性などの観点からも工業化の上では重要なことである。
(5)本発明により製造されたサポニン類は、白首烏に含まれる多種類のサポニン化合物を含有する。白首烏の7種類のサポニンの化学構造式が明らかにされているが(非特許文献6参照)、白首烏には、更に多くのサポニン類が含まれている。それらは、化学構造が未同定の新規化合物であると考えられる。即ち、本発明により、有用な白首烏の新規サポニン類を含有する製品を製造することができる。
本発明で用いられる合成吸着剤は、高分子基体の化学構造により、メタクリル系および芳香族(スチレン・ジビニルベンゼン)系に分けられる。これらの合成吸着剤は、不溶性三次元架橋構造を基本骨格とする高分子化合物であり、一般的には、多孔性を有する。
本発明で用いられる合成吸着剤はイオン交換基は有していないが、大きな表面積を有し、主としてハンデルワールス力により種々の有機化合物を吸着する性質を有する。芳香族系合成吸着剤において、疎水性を増大させる目的で、臭素などを導入した芳香族系化合物とすることもある。
メタクリル系合成吸着剤は、芳香族系化合物を含まず、芳香族系合成吸着剤に比して、高分子基体の極性が高く、比較的極性の高い有機化合物の吸着に適する性質を有している。アクリル系合成吸着剤は、メタクリル系に近縁の化合物であり、メタクリル系合成吸着剤と称されることもある。
芳香族系合成吸着剤は芳香環の置換基の有無、表面積増大のための特殊処理、細孔分布、粒子径の違いなどにより、メタクリル系合成吸着剤は細孔分布、架橋度の違いなどにより、多種類の合成吸着剤が市販され、工業的に広く使用されている。
合成吸着剤の製品名を例示する。三菱化学株式会社製の合成吸着剤としては、メタクリル系製品として、ダイヤイオンHP1MG、HP2MG、芳香族系製品として、ダイヤイオンHP10、HP20、HP21、HP30、HP40、HP50、芳香族系で疎水基を導入した製品として、セパビーズSP205、SP206、SP207、芳香族系で高表面積処理をした製品として、セパビーズSP800、SP825、SP850、SP875、粒子径の小さい精密分離用製品として、ダイヤイオンHP20SS、セパビーズSP20SSなどがある。中国の杭州争光樹脂有限公司製のSD300、SD301、SD302などは芳香族系合成吸着剤である。上海業東核級樹脂有限公司製のHZ802、HZ803などは芳香族系合成吸着剤である。
これらの合成吸着剤を用いて白首烏のサポニン類を抽出、精製、製造する場合、含水アルコールのアルコール濃度と白首烏のサポニン類の吸着および脱着の関係が重要である。吸着と脱着は、合成吸着剤の種類、製造会社による製品の差異、製造毎の品質の差異、温度、使用溶媒量、吸着方法、吸着時間、脱着方法、脱着時間、共存するイオンの種類および濃度など多くの要因の影響を受ける。本発明者らは、鋭意検討した結果、水の中では、白首烏のサポニン類は、メタクリル系および芳香族系合成吸着剤に吸着されることが分かった。
生の白首烏や乾燥した白首烏片、粉末などから含水アルコールなどで抽出する場合、更に高濃度の含水アルコール中での吸着、脱着条件を明らかにすることは、水またはより低いアルコール濃度で吸着したサポニン類の抽出条件を明らかにすることを意味しており、白首烏からのサポニン類の抽出、精製、製造にとって重要なことである。
勿論、公知方法のように、クロロフォルムとメタノールの混合溶媒などで抽出することが一般的であるが、これらの溶媒は、食品分野での使用は望ましいものではなく、医薬、化粧品分野でも、時には完全な除去のために、また、公害防止のために、各種の大規模な装置が必要となり工業上不利である。従って、含水アルコール、特に、含水エタノールでの抽出は、公害の観点より最も有利であり、安全性、経済性などの観点からも、工業化の上では重要なことである。
メタクリル系合成吸着剤を用いた場合、40%含水アルコールでは、吸着は不完全であるが、相当量のサポニン類は吸着されるので、むしろ吸着を不完全にして、不純物を除き、純度を高めることに主眼を置く場合は、推奨される吸着条件となる。このような条件下で吸着されたサポニン類は、40〜100%の更に高いアルコール濃度の含水アルコールまたはアルコール中では、合成吸着剤から脱着してくるので、これらの溶出液を集め、溶媒を除去することにより、白首烏のサポニン類を製造することができる。ここで、100%アルコールでの溶出と表現したが、これは便宜上のことである。即ち、この場合、用いるアルコールとしては、無水アルコールであるが、実際には、サポニン類を吸着した合成吸着剤などは、多かれ少なかれ、水を含んでいるので、文字通り100%でないのは当然のことである。本明細書での100%メタノール、アセトンなどの表現も同様である。
芳香族(スチレン・ジビニルベンゼン)系合成吸着剤を用いた場合、白首烏のサポニン類は、メタクリル系合成吸着剤よりも、より強く合成吸着剤に吸着し、溶出には、より高濃度のアルコール濃度が必要であることが判明した。即ち、含水率が20%より低い含水率の含水アルコールでの浸出液を、芳香族系合成吸着剤に吸着させ、80〜100%の含水アルコールまたはアルコールで溶出させ、これらの溶出液を集め、溶媒を除去することにより、白首烏のサポニン類を製造することができる。これらの高い濃度の含水アルコールを使用できることは、白首烏中のサポニン類の抽出に用いる溶媒量を大幅に減少できることになり、工業上大きな長所となる。
本発明者らの検討の結果、芳香族系合成吸着剤を用いた場合、白首烏のサポニン類の吸着は、共存するイオンの影響を受けることが判明した。即ち、白首烏のサポニン類の合成吸着剤への吸着をより完全に、即ち、工業的により有利に抽出を達成するためには、共存するイオンを除去した状態で合成吸着剤への吸着を実施させた方が有利であることが判明した。脱塩には、イオン交換樹脂処理、電気透析など工業的に一般的に使用されている方法を用いることができる。
食品、医薬、触媒、水処理などの化学領域で使用される代表的樹脂として、イオン交換樹脂がある。イオン交換樹脂には、強酸性、弱酸性、強塩基性、弱塩基性、キレート樹脂などがある。これらのイオン交換樹脂の代表的高分子基体は、スチレンとジビニルベンゼンの共重合体であり、架橋度などの違いにより非常に多種類のイオン交換樹脂があり、工業的に広く使用されている。また、特殊な重合法により、高分子基体を多孔性にしたものもある。本発明では、イオン交換樹脂も補助的に使用することはできるが、発明要件の樹脂はイオン交換樹脂ではない。
本発明者らの検討の結果、芳香族系合成吸着剤を用いた場合、含水アルコールまたはアルコールによる、白首烏のサポニン類の脱着は、非常に強いテーリングをすることが判明した。即ち、合成吸着剤からの脱着が、だらだらと長く続くことであり、そのことは、サポニン類の回収率を減らし、使用する溶媒量を増やし(その結果、より大きな各種装置が必要となり)、合成吸着剤の寿命を減少させるなど、工業的に不利な多くの問題を派生させる。このような問題を解決させるためにアセトンの効果が明らかにされた。即ち、アセトンを用いることにより、合成吸着剤からの脱着を速やかに行わせることが可能となり、工業上の問題点の一つが解決されたのである。この際、用いるアセトンが、支障がない範囲内で、水、アルコールなどを含有しても良いことは当然のことである。
メタクリル系合成吸着剤と芳香族系合成吸着剤において、白首烏のサポニン類に対する吸着、脱着の挙動および白首烏のサポニン類以外の化合物に対する吸着、脱着の挙動は、両者間で大きく異なる。従って、両者の合成吸着剤を組み合わせて用いることにより、より高純度のサポニン類を抽出、精製、製造できることは明らかなことである。
以上のように、白首烏の水または含水アルコール浸出液からメタクリル系合成吸着剤あるいは芳香族系合成吸着剤を用いて、白首烏のサポニン類を抽出、精製、製造することは、これまでに全く報告されていない新規な製造法である。
以下に実施例を挙げて、更に本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらによって制限されるものではない。
以下の実施例において用いられたサポニン類の定量法について記載する。
1.標品
新鮮な白首烏から、公知の方法(非特許文献11)で、ウイルフォシードC1N、C3N、C1G、K1Nを単離した。以下の実施例においては、主としてウイルフォシードC1Nを標品として用いた。
J.Chen,Z.Zhang and J.Zhou,Acta Bot.Yunnanica 12,197,1990
新鮮な白首烏から、公知の方法(非特許文献11)で、ウイルフォシードC1N、C3N、C1G、K1Nを単離した。以下の実施例においては、主としてウイルフォシードC1Nを標品として用いた。
J.Chen,Z.Zhang and J.Zhou,Acta Bot.Yunnanica 12,197,1990
2.定量法
高速液体クロマトグラフィー(HPLC;ウオーターズ社製、2487型)を用いて定量した。カラムはノバパック(Nova−Pack)C18(3.9×150mm)、展開溶媒は82.5%メタノール(メタノール:水=82.5:17.5)、流速は1ml/min、測定はUV(220nm)、被検体の注入量は5μlで分析した。ウイルフォシードC1N、K1Nの標品を用いて、標品濃度と面積の検量線を作成した。2種類のサポニンの検量線は大差なかった。従って、白首烏は多種類のサポニンを含有するが、それらの検量線は、同じと仮定してサポニン類の総含量を算出した。検量線の補正は、実施例毎に行った。
高速液体クロマトグラフィー(HPLC;ウオーターズ社製、2487型)を用いて定量した。カラムはノバパック(Nova−Pack)C18(3.9×150mm)、展開溶媒は82.5%メタノール(メタノール:水=82.5:17.5)、流速は1ml/min、測定はUV(220nm)、被検体の注入量は5μlで分析した。ウイルフォシードC1N、K1Nの標品を用いて、標品濃度と面積の検量線を作成した。2種類のサポニンの検量線は大差なかった。従って、白首烏は多種類のサポニンを含有するが、それらの検量線は、同じと仮定してサポニン類の総含量を算出した。検量線の補正は、実施例毎に行った。
皮を剥いだ新鮮な生の白首烏(25g)を水(250ml)中に懸濁、攪拌し十分浸漬した後、遠心分離した(3000rpm)。遠心上澄液(230ml)を6、50、85、85mlに分けた。6mlは、そのまま、濃縮乾固し2mlのエタノールを用いて、可溶部を分析した。50mlは濃縮乾固し重量を測定したところ、310mgであった。85mlは、そのままダイヤイオンHP2MG(メタクリル系合成吸着剤、三菱化学株式会社製、10ml)のカラムを通過させ水洗して120mlとして、その6mlを濃縮乾固し2mlのエタノールを用いて、可溶部をHPLC分析した。その後、エタノール30mlで2回溶出した。それぞれを、そのままHPLC分析した。別の85mlは、そのまま、ダイヤイオンHP2MG(10ml)のカラムを通過させ十分に水洗した。通過液と洗液を合わせて、濃縮乾固してデシケーターで終夜乾燥した。その重量は490mgであった。その後、0.1M NaClの30mlで溶出した。その後、十分に水洗し、続いて、エタノール(30ml)で溶出した。エタノール溶出画分についてHPLC分析し、0.1M NaCl溶出率を推算した。実施例1の結果は、以下の通りであった。サポニン類は、ウイルフォシードC1Nを基準にしてHPLC分析の結果より計算した。○白首烏の水浸出物は、その約37mgがダイヤイオンHP2MG(10ml)へ吸着した。○白首烏のサポニン類のHP2MGへの吸着率を算出した。その結果、85mlに含まれるウイルフォシードC1Nは、2.1mgであったが、これが、ほぼ100%吸着された。第一回のエタノール溶出量は、2.0mgであり、溶出率は約100%であった。第二回のエタノール溶出率は約3%であった。○0.1M NaClでは、殆ど溶出されなかった。○ダイヤイオンHP2MGに吸着した物質中、ウイルフォシードC1Nの含量は約5.7%であった。ダイヤイオンHP2MGに吸着した物質中、総サポニン量は樹脂吸着物の15.9%と推算された。○ダイヤイオンHP2MGで処理した場合の、サポニン類の濃縮倍率、サポニン類以外の物質の除去率をウイルフォシードC1Nを基準にして推算した。生の白首烏乾物重からは約250倍濃縮され、生の白首烏水抽出物からは約14倍濃縮された。生の白首烏水抽出物のサポニン類以外の物質は約93%が除去された。
皮を剥いだ新鮮な生の白首烏(15g)を水(150ml)中に懸濁、攪拌し十分浸漬した後、遠心分離した(3000rpm)。遠心上澄液(134ml)を6、128mlに分けた。6mlは、そのまま、濃縮乾固し2mlのエタノールを用いて、可溶部をHPLC分析した。128mlは、そのままダイヤイオンHP2MG(10ml)のカラムを通過させ十分に水洗して、50%、70%、90%含水エタノールおよび100%エタノール(各30ml)で溶出し、それぞれを、そのままHPLC分析した。結果は、以下の通りであった。サポニン類の溶出率は、ウイルフォシードC1Nを基準にしてHPLC分析の結果より計算した。50%含水エタノールで37%が溶出し、70%含水エタノールで46%が溶出し、90%含水エタノールで15%が溶出し、100%エタノールで4%が溶出し、計102%であった。
実施例2と同様にして、50%、70%、90%含水メタノールおよび100%メタノールでの溶出を実施した。その結果、含水エタノールおよびエタノールの場合と大差なかった。
皮を剥いだ新鮮な生の白首烏(10g)を水(100ml)中に懸濁、攪拌し十分浸漬した後、遠心分離した(3000rpm)。遠心上澄液(88ml)を強塩基性イオン交換樹脂(三菱化学株式会社製ダイヤイオンSA−11A、OH−型、10ml)を通過させ20mlの水で洗浄した。通過液と水洗液を合わせ、強酸性イオン(ion)交換樹脂(三菱化学株式会社製ダイヤイオンSK−104、H+型、10ml)を通過させ20mlの水で洗浄した。通過液と水洗液を合わせ、HP20(芳香族系合成吸着剤、三菱化学株式会社製、20ml)を通過させ水洗した。通過液と水洗液(200ml)を合わせ、その6mlを濃縮乾固し2mlのエタノールに用いて可溶部をHPLC分析した。更に、ダイヤイオン(HP20)のカラムに50%エタノール(60ml)を通過させ、そのままHPLC分析した。次いで、エタノール(60ml)で溶出し、そのままHPLC分析した。次いで、アセトン(40ml)で溶出し、溶媒を除去後、2mlのエタノールに用いて可溶部をHPLC分析した。HPLC分析の結果をまとめると、○ダイヤイオンHP20カラムの通過液および水洗液中には、サポニン類は検出されず、サポニン類はHP20にほぼ全量が吸着された。○50%エタノール溶出液には、サポニン類は検出されず、溶出されなかった。○エタノール溶出液では、ウイルフォシードC1Nを基準にして算出すると、約50%のサポニン類が溶出回収された。○アセトンでサポニン類の全量が回収できた。
皮を剥いだ新鮮な生の白首烏(30g)を水(300ml)中に懸濁、攪拌し十分浸漬した後、遠心分離した(3000rpm)。遠心上澄液に少量の水を加えて300mlとした。各100mlを、ダイヤイオンHP20(4ml)、セパビーズSP825(芳香族系合成吸着剤、三菱化学株式会社製、4ml)、ダイヤイオンHP2MG(4ml)を通過させた。それぞれの通過液(約100ml)の6mlを濃縮乾固し2mlのエタノールに用いて可溶部をHPLC分析した。その後、それぞれのカラムについて、エタノール50mlで溶出し、そのまま、HPLC分析した。結果は、以下の通りであった。サポニン類は、ウイルフォシードC1Nを基準にしてHPLC分析の結果より計算した。○白首烏のサポニン類の各樹脂への吸着率は、ダイヤイオンHP2MG(約93%)、ダイヤイオンHP20(約75%)、セパビーズSP825(約60%)であり、吸着能力の順番は、ダイヤイオンHP2MG>ダイヤイオンHP20>セパビーズSP825であった。○エタノールでの溶出パターンは、ダイヤイオンHP2MGは殆どテーリングしなかったが、ダイヤイオンHP20、セパビーズSP825では、大きなテーリングが認められた。
皮を剥いだ新鮮な生の白首烏(22g)を水(220ml)中に懸濁、攪拌し十分浸漬した後、遠心分離した(3000rpm)。遠心上澄液(205ml)を25、90、90mlに分けた。25mlは、そのまま、6mlを濃縮乾固し2mlのエタノールを用いて、可溶部をHPLC分析した。90mlは、そのまま、ダイヤイオンHP20(芳香族系合成吸着剤、三菱化学株式会社製、10ml)のカラムを通過させ水洗して150mlとして、その10mlを濃縮乾固し2mlのエタノールを用いて、可溶部をHPLC分析した。別の90mlは、強塩基性イオン交換樹脂(三菱化学株式会社製ダイヤイオンSA−11A、OH−型、10ml)を通過させ90mlの水で洗浄した。通過液と水洗液を合わせ、強酸性イオン交換樹脂(三菱化学株式会社製ダイヤイオンSK−104、H+型、10ml)を通過させ、水洗した。通過液と水洗液を合わせ、200mlとし、その13mlを濃縮乾固し2mlのエタノールを用いて、可溶部をHPLC分析した。溶出は、以下のように実施した。イオン交換樹脂処理の場合は、1M NaCl(30ml)で溶出し、十分に水洗(全液量、200ml)した。続いて、エタノール(30ml)で溶出した。エタノール溶出画分についてHPLC分析し、1M NaCl溶出率を推算した。イオン交換樹脂未処理の場合に対して、エタノール(30ml)で2回溶出し、HPLC分析した。結果は、以下の通りであった。サポニン類は、ウイルフォシードC1Nを基準にしてHPLC分析の結果より計算した。○イオン交換樹脂未処理の場合:ダイヤイオンHP20への吸着率、81.2%。第一回のエタノール溶出率、75.3%。第二回のエタノール溶出率、4.2%。合計79.5%であった。○イオン交換樹脂処理の場合:ダイヤイオンHP20への吸着率、ほぼ100%であった。1M NaCl溶出率、約32%(推定)。エタノール溶出率、48%であった。
皮を剥いだ新鮮な生の白首烏(40g)を水(400ml)中に懸濁、攪拌し十分浸漬した後、遠心分離した(3000rpm)。遠心上澄液(350ml)を6ml、86ml×4に分けた。6mlは、そのまま、濃縮乾固し2mlのエタノールを用いて、可溶部をHPLC分析した。86ml×4は、それぞれ、ダイヤイオンHP2MG(10ml)のカラムを通過させ十分に水洗して、20%、30%、40%、50%含水エタノール30mlも用いて溶出し、それぞれを、濃縮乾固し2mlのエタノールを用いて、可溶部をHPLC分析した。結果は、以下の通りであった。サポニン類は、ウイルフォシードC1Nを基準にしてHPLC分析の結果より計算した。20%含水エタノールでは、殆ど溶出しなかった。30%含水エタノールでは、数%の溶出が認められた。40%で約18%の溶出、50%含水エタノールで約40%の溶出が認められた。
皮を剥いだ新鮮な生の白首烏(50g)を水(500ml)中に懸濁、攪拌し十分浸漬した後、遠心分離した(3000rpm)。遠心上澄液(430ml)を強塩基性イオン交換樹脂(三菱化学株式会社製ダイヤイオンSA−11A、OH−型、50ml)を通過させ100mlの水で洗浄した。通過液と水洗液を合わせ、強酸性イオン交換樹脂(三菱化学株式会社製ダイヤイオンSK−104、H+型、50ml)を通過させ100mlの水で洗浄した。通過液と水洗液を合わせ、水を加えて700mlとした。6ml、約139ml×4に分けた。6mlは、そのまま、濃縮乾固し2mlのエタノールを用いて、可溶部をHPLC分析した。約139ml×4は、それぞれ、ダイヤイオンHP20(10ml)のカラムを通過させ十分に水洗して、50%、70%、80%、90%含水エタノールおよび100%エタノールの30mlを用いて溶出し、それぞれを、濃縮乾固し2mlのエタノールを用いて、可溶部をHPLC分析した。結果は、以下の通りであった。サポニン類は、ウイルフォシードC1Nを基準にしてHPLC分析の結果より計算した。50%、70%含水エタノールでは、溶出は殆ど認められなかった。80%含水エタノールでは、約33%の溶出が認められた。90%で約75%の溶出、100%含水エタノールで90%の溶出が認められた。
実施例8と同様にして、70%、90%含水メタノールおよび100%メタノールでの溶出を実施した。その結果、溶出率は含水エタノールおよびエタノールの場合と大差なかった。
皮を剥いだ新鮮な生の白首烏(10g)を70%含水エタノール(100ml)中に懸濁、攪拌し十分浸漬した後、遠心分離した(3000rpm)。遠心上澄液(90ml)を強塩基性イオン交換樹脂(三菱化学株式会社製ダイヤイオンSA−11A、OH−型、10ml)を通過させ20mlの水で洗浄した。通過液と水洗液を合わせ、強酸性イオン交換樹脂(三菱化学株式会社製ダイヤイオンSK−104、H+型、10ml)を通過させ20mlの水で洗浄した。通過液と水洗液を合わせ、水を加えて200mlとした。6、約140mlに分けた。6mlは、そのまま、濃縮乾固し2mlのエタノールを用いて、可溶部をHPLC分析した。約140mlは、ダイヤイオンHP20(10ml)のカラムを通過させ十分に水洗して、エタノールの30mlを用いて溶出し、それぞれを、濃縮乾固し2mlのエタノールを用いて、可溶部をHPLC分析した。サポニン類は、ウイルフォシードC1Nを基準にしてHPLC分析の結果より計算した。その結果、約78%のサポニン類が抽出された。
皮を剥いだ新鮮な生の白首烏(100g)を水(1000ml)中に懸濁、攪拌し十分浸漬した後、遠心分離した(3000rpm)。遠心上澄液(900ml)を6、894mlに分けた。6mlは、そのまま、濃縮乾固し2mlのエタノールを用いて、可溶部をHPLC分析した。894mlは、ダイヤイオンHP2MG(メタクリル系合成吸着剤、三菱化学株式会社製、30ml)のカラムを通過させ十分に水洗した後、更に、20%含水エタノールで十分に洗浄した。次いで、90%含水エタノールで溶出し、溶出液を濃縮すると不溶物が生じた。これを濾過し、水洗後、この不溶物を50℃、減圧下で終夜乾燥し、237.6mgを得た。本品をHPLC分析した。サポニン類は,ウイルフォシードC1Nを基準にしてHPLC分析の結果より計算した。その結果、本品のサポニン類の含量は、85.3%であった。
Claims (5)
- 白首烏の水または含水アルコールでの浸出液を、メタクリル系合成吸着剤あるいは芳香族系合成吸着剤で処理し、白首烏中のサポニン類を得ることを特徴とする白首烏中に含まれるサポニン類の製造方法
- 白首烏の水または含水率が40%より低い含水率の含水アルコールでの浸出液を、メタクリル系合成吸着剤に吸着させ、40〜100%の含水アルコールまたはアルコールで脱着させることを特徴とする白首烏中に含まれるサポニン類の製造方法
- 白首烏の水または含水率が20%より低い含水率の含水アルコールでの浸出液を、芳香族系合成吸着剤に吸着させ、80〜100%の含水アルコールまたはアルコールで脱着させることを特徴とする白首烏中に含まれるサポニン類を得ることを特徴とする白首烏中に含まれるサポニン類の製造方法
- 白首烏の水または含水率が20%より低い含水率の含水アルコールでの浸出液を、脱塩した後、請求項3の処理をすることを特徴とする白首烏中に含まれるサポニン類を得ることを特徴とする白首烏中に含まれるサポニン類の製造方法
- 白首烏の水または含水率が20%より低い含水率の含水アルコールでの浸出液を、芳香族系合成吸着剤に吸着させ、その脱着にアセトンを用いることを特徴とする白首烏中に含まれるサポニン類の製造方法
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JP2004137897A JP2005289957A (ja) | 2004-04-05 | 2004-04-05 | 白首烏のサポニン類の製造方法 |
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CN113817614A (zh) * | 2021-11-02 | 2021-12-21 | 盐城师范学院 | 一种高效合成c21甾体苷的胶孢炭疽菌z-44及其应用 |
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2004
- 2004-04-05 JP JP2004137897A patent/JP2005289957A/ja active Pending
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