JP2005289731A - 水素製造方法とその装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 水素リッチガスから高純度の製品水素を製造するに際し、製品水素回収率の向上を図って効率良く製品水素を製造する水素製造方法とその装置の提供。
【解決手段】 吸着剤を収容する水素精製装置内を加圧状態に維持して吸着剤に水素リッチガス中の不純物を吸着させて高純度の製品水素を取り出す水素取り出し工程と、水素精製装置内を減圧状態に維持して吸着剤から不純物を脱着させてオフガスを取り出すオフガス取り出し工程を繰り返しながら、水素リッチガスから高純度の製品水素を製造する水素製造方法で、水素取り出し工程完了後、水素精製装置内の減圧に伴って水素精製装置内に残存する高純度の製品水素を回収する水素回収工程を実行し、その後にオフガス取り出し工程へ移行する水素製造方法とその方法を実施する水素製造装置。
【選択図】 図3

Description

本発明は、吸着剤を収容する水素精製装置内を加圧状態に維持して前記吸着剤に水素リッチガス中の不純物を吸着させて高純度の製品水素を取り出す水素取り出し工程と、前記水素精製装置内を減圧状態に維持して前記吸着剤から不純物を脱着させてオフガスを取り出すオフガス取り出し工程を繰り返しながら、水素リッチガスから高純度の製品水素を製造する水素製造方法とその方法の実施に直接使用する水素製造装置に関する。
水素は、燃料電池の燃料やバーナの燃料をはじめとして不飽和結合への添加用などの各種の用途に供されるもので、燃料ガスの変成法、液体燃料のガス化法、水の電解法、石炭やコークスのガス化法、コークス炉ガスの液化分離法、メタノールやアンモニアの分解法などの各種方法により製造される。
しかし、製造後の水素中に多量の不純物が含まれていると、用途によっては使用不能になる可能性があるため、水素中に含まれる不純物を除去して高純度の水素に精製する必要がある。
例えば、原料として都市ガスや天然ガスを使用して燃料ガス変成法により水素を製造する場合、主成分である水素の他にCOやCO2などの不純物が含まれている。そして、燃料電池のうち、リン酸型燃料電池(PAFC)の燃料として水素を使用する場合には、CO含有量は1%が限度であり、固体高分子型燃料電池(PEFC)の燃料として使用する場合には、100ppmが限度であって、それを越えると電池性能が著しく劣化することになる。
また、不飽和結合への添加用として水素を使用する場合にも、5規定(N)以上の純度が要求され、したがって、上述した水素精製方法によって水素リッチガスを高純度の水素に精製する必要がある。
ところで、従来の水素製造方法では、水素取り出し工程とオフガス取り出し工程を繰り返しながら、水素リッチガスから高純度の製品水素を製造していた。
具体的には、一般に吸着工程と称される水素取り出し工程において、吸着剤を収容する水素精製装置内を加圧状態に維持してその吸着剤に水素リッチガス中の不純物を吸着させて高純度の製品水素を取り出し、その後、均圧工程を経た後、減圧工程および洗浄工程と称されるオフガス取り出し工程において、水素精製装置内を減圧状態に維持して吸着剤から不純物を脱着させてオフガスを取り出し、その後、昇圧工程を経て再び吸着工程を実行しながら製品水素を製造していた(実際に実施してはいるが、この点について詳しく言及した特許文献などは見当たらない)。
このように、従来の水素製造方法では、吸着工程と称される水素取り出し工程完了後、水素精製装置内の圧力を減圧しながら直ちにオフガス取り出し工程へと移行していたので、製品水素の回収率が低くて水素の製造効率に問題があった。
すなわち、本発明者らが各種の実験などを繰り返して追求したところ、水素精製装置から高純度の製品水素を取り出した後、次に水素精製装置内の圧力を減圧する段階においても、その水素精製装置内に製品水素として回収可能な高純度の水素が残存していることが判明した。
しかし、従来の水素精製方法では、そのような残存水素を製品水素として回収していなかったので、製品水素の回収率が低くて製造効率が悪いという欠点があった。
本発明は、このような従来の欠点を解消するもので、その目的は、水素リッチガスから高純度の製品水素を製造するに際し、製品水素回収率の向上を図って効率良く製品水素を製造することの可能な水素製造方法とそのための装置を提供することにある。
本発明の第1の特徴構成は、吸着剤を収容する水素精製装置内を加圧状態に維持して前記吸着剤に水素リッチガス中の不純物を吸着させて高純度の製品水素を取り出す水素取り出し工程と、前記水素精製装置内を減圧状態に維持して前記吸着剤から不純物を脱着させてオフガスを取り出すオフガス取り出し工程を繰り返しながら、水素リッチガスから高純度の製品水素を製造する水素製造方法であって、前記水素取り出し工程完了後、前記水素精製装置内の減圧に伴って水素精製装置内に残存する高純度の製品水素を回収する水素回収工程を実行し、その水素回収工程完了後に前記オフガス取り出し工程へ移行するところにある。
本発明の第1の特徴構成によれば、水素精製装置内を加圧状態に維持して吸着剤に水素リッチガス中の不純物を吸着させて高純度の製品水素を取り出す水素取り出し工程完了後、水素精製装置内の減圧に伴って水素精製装置内に残存する高純度の製品水素を回収する水素回収工程を実行した後に、水素精製装置内を減圧状態に維持して吸着剤から不純物を脱着させてオフガスを取り出すオフガス取り出し工程へ移行するので、従来の方法では未回収であった高純度の残存水素をも、製品水素として確実に回収することができ、その結果、製品水素回収率の向上を図って効率良く製品水素を製造することができる。
本発明の第2の特徴構成は、上述の水素製造方法において、前記水素精製装置内の圧力が所定の設定圧にまで減圧した時点で、前記水素回収工程を完了するところにある。
本発明の第2の特徴構成によれば、水素精製装置内の圧力が所定の設定圧にまで減圧した時点で、前記水素回収工程を完了するので、従来未回収であった残存水素を回収するに際し、より一層確実に高純度の製品水素を回収することができる。
すなわち、水素回収工程を完了するには、例えば、水素取り出し工程完了後、所定時間経過後に完了することもできるが、時間が短すぎると、水素精製装置内の圧力が高くて未だ高純度の製品水素を回収できるにもかかわらず、未回収に終わる可能性があり、逆に時間が長すぎると、水素精製装置内の圧力が低くなって吸着剤から不純物が脱着して、回収する水素の純度が低下する可能性がある。
その点、水素精製装置内の圧力に基づいて水素回収工程を完了すれば、所望どおりの高純度水素を効率良く回収することができる。
本発明の第3の特徴構成は、吸着剤を収容する水素精製装置と、高純度の製品水素を貯蔵する水素貯蔵タンクと、前記水素精製装置から製品水素を取り出して前記水素貯蔵タンクへ搬送する水素取り出しラインを備え、前記水素精製装置内を加圧状態に維持して前記吸着剤に水素リッチガス中の不純物を吸着させて高純度の製品水素に精製し、その製品水素を前記水素取り出しラインを介して前記水素貯蔵タンクへ搬送し、前記水素精製装置内を減圧状態に維持して前記吸着剤から不純物を脱着させてオフガスを取り出すように構成してある水素製造装置であって、前記水素精製装置内の減圧に伴って水素精製装置内に残存する高純度の製品水素を回収して前記水素貯蔵タンクへ搬送する水素回収ラインを設けてあるところにある。
本発明の第3の特徴構成によれば、水素精製装置内を加圧状態に維持して吸着剤に水素リッチガス中の不純物を吸着させて高純度の製品水素に精製し、その製品水素を水素取り出しラインを介して水素貯蔵タンクへ搬送し、水素精製装置内を減圧状態に維持して吸着剤から不純物を脱着させてオフガスを取り出すように構成してある水素製造装置であって、水素精製装置内の減圧に伴って水素精製装置内に残存する高純度の製品水素を回収して水素貯蔵タンクへ搬送する水素回収ラインを設けてあるので、上記第1の特徴構成に関連して記述したように、水素取り出し工程完了後、オフガス取り出し工程へ移行する前に、水素精製装置内に残存する高純度の製品水素を回収する水素回収工程を実行して、その回収した製品水素を水素回収ラインにより水素貯蔵タンクへ搬送することができ、製品水素回収率の向上を図って効率良く製品水素を製造することができる。
本発明の第4の特徴構成は、上述の水素製造装置において、前記水素取り出しラインが、前記水素精製装置内を所定の加圧状態に維持する水素取り出し用調圧機構と水素取り出し用開閉機構を備え、前記水素回収ラインが、前記水素精製装置内を減圧させる水素回収用調圧機構と水素回収用開閉機構を備えているところにある。
本発明の第4の特徴構成によれば、水素取り出しラインが、水素精製装置内を所定の加圧状態に維持する水素取り出し用調圧機構と水素取り出し用開閉機構を備え、水素回収ラインが、水素精製装置内を減圧させる水素回収用調圧機構と水素回収用開閉機構を備えているので、水素取り出し用開閉機構と水素回収用開閉機構を適宜開閉操作することによって、水素取り出し工程から水素回収工程への移行を円滑に行うことができる。
そして、水素取り出し用調圧機構により水素精製装置内を所望の加圧状態に維持して、確実に水素取り出し工程を実行し、かつ、水素回収用調圧機構により水素精製装置内を所望どおりに減圧しながら水素回収工程を実行することができ、その結果、製品水素回収率をより一層向上させることができる。
本発明の第5の特徴構成は、上述の水素製造装置において、前記水素精製装置が複数設けられ、その複数の水素精製装置のそれぞれが、前記水素取り出し用開閉機構を備えて前記水素取り出しラインに並列に接続され、かつ、前記水素回収用開閉機構を備えて前記水素回収ラインに並列に接続されているところにある。
本発明の第5の特徴構成によれば、水素精製装置が複数設けられ、その複数の水素精製装置のそれぞれが、水素取り出し用開閉機構を備えて水素取り出しラインに並列に接続され、かつ、水素回収用開閉機構を備えて水素回収ラインに並列に接続されているので、各水素精製装置の水素取り出し用開閉機構と水素回収用開閉機構を順次開閉操作することにより、複数の水素精製装置を使用して製品水素を効率良くかつ連続的に製造することが可能となる。
本発明の第6の特徴構成は、上述の水素製造装置において、前記水素回収ラインが、前記水素取り出し用調圧機構をバイパスして前記水素取り出しラインに接続されているところにある。
本発明の第6の特徴構成によれば、水素回収ラインが、水素取り出し用調圧機構をバイパスして水素取り出しラインに接続されているので、水素回収ラインと水素取り出しラインの共用化が可能となり、上述したように、製品水素を効率良くかつ連続的に製造することができるのに加えて、ラインの共用化により水素製造装置の低廉化も可能となる。
本発明の第7の特徴構成は、上述の水素製造装置において、前記水素回収ラインの一部が、各水素精製装置内の圧力を均圧化する均圧ラインに兼用されているところにある。
本発明の第7の特徴構成によれば、水素回収ラインの一部が、各水素精製装置内の圧力を均圧化する均圧ラインに兼用されているので、上述した水素回収ラインと水素取り出しラインの共用化に加えて、水素回収ラインと均圧ラインの共用化も可能となり、水素製造装置のより一層の低廉化が可能となる。
本発明による水素製造方法とその装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。
この水素製造方法は、例えば、原料である炭化水素として13Aなどの都市ガスを使用して高純度の水素を製造するもので、そのための装置は、図1に示すように、コンプレッサ1、第1熱交換器2a、脱硫器3、第2熱交換器2b、バーナ4aを有する改質器4、変成器5、第3熱交換器2c、気液分離器6、水素精製装置7、水素貯蔵タンク8、オフガス用タンク9などを備えて構成されている。
コンプレッサ1は、第1配管ラインL1から供給される原料としての炭化水素ガスを圧縮して昇圧するもので、例えば、都市ガスにおける中圧ラインからのガスを原料とする場合であれば、0.1MPaあるいはそれ以上の圧力を有する炭化水素ガスを0.98MPa程度にまで昇圧し、昇圧後の炭化水素ガスは、第1熱交換器2aを有する第2配管ラインL2を通って脱硫器3に送られる。
脱硫器3は、昇圧後の炭化水素ガスから硫黄分をppbレベルにまで除去し、硫黄分除去後の炭化水素ガスは、第2熱交換器2bを有する第3配管ラインL3を通って改質器4に送られ、かつ、その改質器4には、第4配管ラインL4から水蒸気(スチーム)または改質器4内で水蒸気となる純水が供給される。
改質器4は、バーナ4aの燃焼により750℃程度の高温に維持され、0.85MPa程度の圧力下で水蒸気改質用の触媒により炭化水素ガスに水蒸気を反応させて水素リッチなガスに改質し、改質後の水素リッチガスは、第5配管ラインL5を通って第1と第2熱交換器2a,2bにより炭化水素ガスを予熱して変成器5に送られる。
変成器5は、変成用の触媒により水素リッチガス中の一酸化炭素(CO)を二酸化炭素(CO2)に変成し、変成後の水素リッチガスは、第3熱交換器2cを有する第6配管ラインL6を通って気液分離器6に送られ、気液分離器6が、水素リッチガスを常温程度にまで冷却して余分な水分を凝縮除去し、その後、水素リッチガスは、第1電磁バルブV1を有する第7配管ラインL7を通って水素精製装置7に送られる。
水素精製装置7は、例えば、活性アルミナ、カーボンモレキュラーシーブ(CMS)、ゼオライトなどの吸着剤を収容する圧力スイング式水素精製装置で、加圧状態下において水素リッチガスから水、二酸化炭素(CO2)、一酸化炭素(CO)、メタン(CH4)、窒素(N2)などの不純物を吸着除去して高純度の製品水素に精製し、その吸着した不純物を減圧状態下において吸着剤から脱着させるものである。
その水素精製装置7は、図2に詳しく示すように、例えば、3塔の水素精製装置7、つまり、第1水素精製装置7a、第2水素精製装置7b、および、第3水素精製装置7cにより構成されて、それら第1〜第3の水素精製装置7a〜7cが並列に接続され、後に詳しく説明するように、各水素精製装置7a〜7cにおいて、吸着(水素取り出し工程)、均圧(水素回収工程)、均圧(1)、減圧(1)と(2)、洗浄、均圧(2)、昇圧の各工程を順番に繰り返すことにより水素リッチガスから高純度の製品水素を連続的に製造するように構成されている。
各水素精製装置7a〜7cからの高純度水素は、水素取り出し用調圧機構PV1を備えた水素取り出しラインとしての第8配管ラインL8を通って水素貯蔵タンク8へ搬送され、供給側と需要側での流量変動を吸収して常時一定量の製品水素として供給できるように水素貯蔵タンク8に貯蔵され、需要に応じて、第9配管ラインL9から供給される。
そのため、各水素精製装置7a〜7cは、水素取り出し用開閉機構としての第2電磁バルブV2a〜V2cを備えた第8補助配管ラインL8a〜L8cを介してそれぞれ第8配管ラインL8に並列に接続されている。
さらに、各水素精製装置7a〜7cは、水素回収用開閉機構としての第3電磁バルブV3a〜V3cを備えた第10補助配管ラインL10a〜L10cを介してそれぞれ水素回収ラインとしての第10配管ラインL10に並列に接続されている。
その第10配管ラインL10は、水素回収用調圧機構PV2と第4電磁バルブV4を備えていて、水素取り出し用調圧機構PV1よりも下手側において第8配管ラインL8に接続され、換言すると、水素回収ラインとしての第10配管ラインL10は、水素取り出し用調圧機構PV1をバイパスして水素取り出しラインとしての第8配管ラインL8に接続されている。
第10配管ラインL10の途中には、均圧用調圧機構PV3を備えた第11補助配管ラインL11aが分岐接続され、その第11補助配管ラインL11aが水素取り出し用調圧機構PV1よりも上手側において第8配管ラインL8に接続され、その第11補助配管ラインL11a、第10配管ラインL10の一部、ならびに、第10補助配管ラインL10a〜L10cが、各水素精製装置7a〜7c内の圧力を均圧化する均圧ラインとしての第11配管ラインL11を構成している。言い換えると、水素回収ラインとしての第10配管ラインL10の一部が、均圧ラインL11に兼用されている。
また、各水素精製装置7a〜7cからのオフガスは、第12配管ラインL12を通って改質器4用のバーナ4a側に送られるように構成され、そのため、各水素精製装置7a〜7cは、第5電磁バルブV5a〜V5cを有する第12補助配管ラインL12a〜L12cを介してそれぞれ第12配管ラインL12に接続され、その第12配管ラインL12にオフガス用タンク9が介装されるとともに、第12補助配管ラインL12a〜L12cに対し、第1電磁バルブV1を構成する電磁バルブV1a〜V1cを有する第7補助配管ラインL7a〜L7cを介して第7配管ラインL7がそれぞれ接続されている。
各水素精製装置7a〜7cからのオフガスは、バーナ4aに供給され、燃焼後の排ガスは、第14配管ラインL14を通って装置外へ排出される。
第12配管ラインL12に介装のオフガス用タンク9は、各水素精製装置7a〜7cから供給されるオフガスを一時的に貯蔵して常時一定量のオフガスをバーナ4aに供給するためのもので、オフガス用タンク9の前後には、第6電磁バルブV6と第1流量調整バルブFV1が配設されている。
その第12配管ラインL12において、オフガス用タンク9を含んで前後の第6電磁バルブV6と第4圧力調整バルブPV4をバイパスする第15配管ラインL15が設けられ、その第15配管ラインL15には、第7電磁バルブV7と第5圧力調整バルブPV5が配設され、かつ、第15配管ラインL15より下手側の第12配管ラインL12には流量計Fが配設されている。
そして、第7配管ラインL7における第1電磁バルブV1の上手側には、第8電磁バルブV8を備えたパージ用の第16配管ラインL16と、気液分離器6からの水素リッチガスの一部を第1配管ラインL1に戻す第17配管ラインL17が接続されている。
つぎに、この水素製造装置の作動を説明して水素製造方法に言及する。
まず、装置の循環系全体を所定の温度にまで昇温する起動運転を実行した後、水素精製運転を行って製品水素を製造するのであり、水素精製運転では、原料である炭化水素ガスが、第1配管ラインL1から導入されてコンプレッサ1により所定の圧力にまで昇圧され、第1熱交換器2aを通過した後、脱硫器3において硫黄分が除去され、その後、第2熱交換器2bを通過し、改質器4において、バーナ4aの燃焼による高温下で、水蒸気改質用の触媒により水蒸気と反応して水素リッチガスに改質される。
改質後の水素リッチガスは、第1と第2熱交換器2a,2bを通過して原料である炭化水素ガスを予熱し、変成器5において含有一酸化炭素が二酸化炭素に変成され、気液分離器6で余分な水分が除去された後、3塔ある水素精製装置7a〜7cのいずれかにおいて不純物が吸着除去されて高純度の水素に精製される。
例えば、図3の上段に示すように、水素リッチガスが第1水素精製装置7aにおいて精製される場合であれば、図3の下段に示すように、ステップ1〜5(時間t1〜t5)の間、第1電磁バルブV1aの開弁によって第1水素精製装置7aに水素リッチガスが供給され、第1水素精製装置7a内を所定の加圧状態に維持して、吸着剤に水素リッチガス中に含まれる水、二酸化炭素、一酸化炭素、メタン、窒素などの不純物を吸着させ、第2電磁バルブV2aの開弁により、高純度の製品水素を取り出す吸着工程、つまり、水素取り出し工程を実行する。
この水素取り出し工程の間、第1水素精製装置7a内は、例えば、圧力調整バルブからなる水素取り出し用調圧機構PV1によって0.85MPa程度の所定圧に維持され、高純度の製品水素は、水素取り出しラインとしての第8配管ラインL8を介して水素貯蔵タンク8へ搬送されて貯蔵される。
その際、第2水素精製装置7bは、洗浄工程が終了した直後の均圧(2)工程にあり、第3水素精製装置7cは、吸着工程(水素取り出し工程)が終了した直後の均圧工程、つまり、第3水素精製装置7c内に残存する高純度の製品水素を回収する水素回収工程にあって、ステップ1(時間t1)の間、第3電磁バルブV3c,V4b,V10の開弁によって、第2と第3水素精製装置7b,7c内の圧力を均圧化すると同時に、第3水素精製装置7c内の減圧に伴って第3水素精製装置7c内に残存する高純度の製品水素を回収し、その製品水素は、水素回収ラインとしての第10配管ラインL10を介して水素貯蔵タンク8へ搬送されて貯蔵される。
なお、その水素回収工程の前に、第3水素精製装置7c内は、例えば、水素貯蔵タンク8の圧力を調整する圧力調整バルブPV9の設定圧力が0.65MPaであるとき、圧力調整バルブからなる水素回収用調圧機構PV2によって0.65MPa以上の所定圧に維持され、所定の設定圧である0.65MPaにまで減圧した時点で、その水素回収工程を完了する。
その後、ステップ2(時間t2)において、第2水素精製装置7bが昇圧され、さらに、ステップ3と4(時間t3とt4)においても昇圧され、同時に、第3水素精製装置7cが減圧されて、その減圧下において吸着剤に吸着された不純物が脱着されてオフガスが排出される。
第3水素精製装置7cの減圧工程において、その初期の段階では、図4(a)に示すように、第6電磁バルブV6の開弁によって、比較的多量の一酸化炭素を含むオフガスがオフガス用タンク9に貯蔵され、後期の段階では、図4(b)に示すように、第6電磁バルブV6が閉弁され、第7電磁バルブV7が開弁されて、比較的多量の水素を含むオフガスがバイパス路L15を通り、オフガス用タンク9からのオフガスと混合されて改質器4のバーナ4aに供給されて燃焼される。
引き続いて、ステップ5(時間t5)において、第2水素精製装置7bが昇圧され、第3水素精製装置7cには、例えば、水素貯蔵タンク8内の水素が供給されて洗浄され、図4(b)に示すように、その洗浄後のオフガスがバイパス路L15を通り、オフガス用タンク9からのオフガスと混合され、改質器4のバーナ4aに供給されて燃焼される。
そして、第1〜第3の水素精製装置7a〜7cにおいて、このような工程を順次繰り返すことによって高純度の水素を連続的に精製して製品水素を製造するのである。
〔別実施形態〕
(1)先の実施形態では、燃料ガスの変成法により水素リッチガスを製造し、その水素リッチガスから高純度水素を精製して製品水素を製造する例を示したが、水素リッチガスの製造に関しては、燃料ガスの変成法以外にも、液体燃料のガス化法、水の電解法、石炭やコークスのガス化法、コークス炉ガスの液化分離法、メタノールやアンモニアの分解法などの各種方法により製造することができる。
(2)先の実施形態では、3塔の水素精製装置7a〜7cを並列に接続して水素精製装置7を構成した例を示したが、例えば、水素精製装置を2塔使用する水素製造装置においても、また、4塔以上の水素精製装置を並列に接続して使用する水素製造装置においても適用可能である。
水素製造装置の全体を示す概略構成図 水素製造装置の要部を示す概略構成図 水素精製装置の作動を示す説明図 水素精製装置の作動を示す説明図
符号の説明
7(7a〜7c) 水素精製装置
8 水素貯蔵タンク
L8 水素取り出しライン
L10 水素回収ライン
L11 均圧ライン
PV1 水素取り出し用調圧機構
PV2 水素回収用調圧機構
V2a〜V2c 水素取り出し用開閉機構
V3a〜V3c 水素回収用開閉機構

Claims (7)

  1. 吸着剤を収容する水素精製装置内を加圧状態に維持して前記吸着剤に水素リッチガス中の不純物を吸着させて高純度の製品水素を取り出す水素取り出し工程と、前記水素精製装置内を減圧状態に維持して前記吸着剤から不純物を脱着させてオフガスを取り出すオフガス取り出し工程を繰り返しながら、水素リッチガスから高純度の製品水素を製造する水素製造方法であって、
    前記水素取り出し工程完了後、前記水素精製装置内の減圧に伴って水素精製装置内に残存する高純度の製品水素を回収する水素回収工程を実行し、その水素回収工程完了後に前記オフガス取り出し工程へ移行する水素製造方法。
  2. 前記水素精製装置内の圧力が所定の設定圧にまで減圧した時点で、前記水素回収工程を完了する請求項1に記載の水素製造方法。
  3. 吸着剤を収容する水素精製装置と、高純度の製品水素を貯蔵する水素貯蔵タンクと、前記水素精製装置から製品水素を取り出して前記水素貯蔵タンクへ搬送する水素取り出しラインを備え、前記水素精製装置内を加圧状態に維持して前記吸着剤に水素リッチガス中の不純物を吸着させて高純度の製品水素に精製し、その製品水素を前記水素取り出しラインを介して前記水素貯蔵タンクへ搬送し、前記水素精製装置内を減圧状態に維持して前記吸着剤から不純物を脱着させてオフガスを取り出すように構成してある水素製造装置であって、
    前記水素精製装置内の減圧に伴って水素精製装置内に残存する高純度の製品水素を回収して前記水素貯蔵タンクへ搬送する水素回収ラインを設けてある水素製造装置。
  4. 前記水素取り出しラインが、前記水素精製装置内を所定の加圧状態に維持する水素取り出し用調圧機構と水素取り出し用開閉機構を備え、前記水素回収ラインが、前記水素精製装置内を減圧させる水素回収用調圧機構と水素回収用開閉機構を備えている請求項3に記載の水素製造装置。
  5. 前記水素精製装置が複数設けられ、その複数の水素精製装置のそれぞれが、前記水素取り出し用開閉機構を備えて前記水素取り出しラインに並列に接続され、かつ、前記水素回収用開閉機構を備えて前記水素回収ラインに並列に接続されている請求項3または4に記載の水素製造装置。
  6. 前記水素回収ラインが、前記水素取り出し用調圧機構をバイパスして前記水素取り出しラインに接続されている請求項5に記載の水素製造装置。
  7. 前記水素回収ラインの一部が、各水素精製装置内の圧力を均圧化する均圧ラインに兼用されている請求項6に記載の水素製造装置。
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