JP2005287765A - ヘッドレストフレーム及び該ヘッドレストフレームを備えたヘッドレスト - Google Patents
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Abstract
【課題】車体に衝撃が加わった場合に、簡単な構成で乗員の頭部を適切に支持することが可能なヘッドレストフレーム及びヘッドレストを提供する。
【解決手段】ヘッドレストフレーム10の一部に変形部として、ヘッドレスト1の反シートバック2側にヘッドレスト1の両側部側へ延びるように配設される第一の支持部11と、第一の支持部11からヘッドレスト1の頭部面1a側へ延出する第二の支持部12と、第二の支持部12からヘッドレスト1の頭部面1a側に沿ってシートバック2側に延出する第三の支持部13と、第三の支持部13からヘッドレスト1の反頭部面1b側へ延出する第四の支持部14と、第四の支持部14からシートバック2側に延出しシートバック2側に保持される第五の支持部15を備え、第二の支持部12と第三の支持部13の間、第三の支持部13と第四の支持部14の間、第四の支持部14と第五の支持部15の間がそれぞれ屈曲して形成される。
【選択図】図1
【解決手段】ヘッドレストフレーム10の一部に変形部として、ヘッドレスト1の反シートバック2側にヘッドレスト1の両側部側へ延びるように配設される第一の支持部11と、第一の支持部11からヘッドレスト1の頭部面1a側へ延出する第二の支持部12と、第二の支持部12からヘッドレスト1の頭部面1a側に沿ってシートバック2側に延出する第三の支持部13と、第三の支持部13からヘッドレスト1の反頭部面1b側へ延出する第四の支持部14と、第四の支持部14からシートバック2側に延出しシートバック2側に保持される第五の支持部15を備え、第二の支持部12と第三の支持部13の間、第三の支持部13と第四の支持部14の間、第四の支持部14と第五の支持部15の間がそれぞれ屈曲して形成される。
【選択図】図1
Description
本発明はヘッドレストフレーム及び該ヘッドレストフレームを備えたヘッドレストに係り、特に、衝撃吸収機能を備えたヘッドレストフレーム及び該ヘッドレストフレームを備えたヘッドレストに関する。
従来より、自動車において、シートバック上にヘッドレストを設けた座席が採用されている。ヘッドレストには、芯となるフレームと、このフレームの周囲に緩衝材を配して、表面を布などのカバーで被覆して形成されており、走行中に自動車に衝撃を受けたときに、乗員への衝撃を和らげることが可能となる。
走行中に衝撃を受けた場合は、上記従来のヘッドレストにより、十分な緩衝効果を得ることができたが、さらに高い緩衝効果を得るため、フレーム部分においても衝撃を和らげる工夫がなされればより望ましい。
走行中に衝撃を受けた場合は、上記従来のヘッドレストにより、十分な緩衝効果を得ることができたが、さらに高い緩衝効果を得るため、フレーム部分においても衝撃を和らげる工夫がなされればより望ましい。
このため、ヘッドレストフレームに塑性変形可能な変形部を設け、この変形部の塑性変形により衝撃エネルギーを吸収するようにしたヘッドレストが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
実願平5−12290号(実開平6−64548号)の明細書及び図面(第6−7頁、図3)
上記特許文献1の技術では、ヘッドレストフレームを支持するパイプ状の支持部材9に、偏平に潰した変形部13を設けている。そして、車体に追突等により衝撃が加わった場合、変形部13の塑性変形により支持部材9が後方へ折曲され、乗員へ加わる衝撃を吸収するように構成されている。
このように、特許文献1に示す技術では、緩衝材による衝撃吸収に加え、さらに衝突時における乗員への衝撃を緩和することが可能である。
しかし、特許文献1の技術では、変形部13が変形したときに突起状になるため、カバー15で変形部13を被覆しており、部品点数が増加するとともに、カバー15の取付等に手間がかかるという不都合があった。
また、変形部13はパイプ状の支持部材9を偏平にしたものであるため、偏平部は2重構造になっており、さらに直線形状の部材を変形させる構成であるため、衝撃を受けたときに、衝撃緩和のための十分な変形状態を得ることが難しいという不都合があった。
本発明の目的は、車体に衝撃が加わった場合に、簡単な構成で乗員の頭部を適切に支持することが可能なヘッドレストフレーム及び該ヘッドレストフレームを備えたヘッドレストを提供することにある。
しかし、特許文献1の技術では、変形部13が変形したときに突起状になるため、カバー15で変形部13を被覆しており、部品点数が増加するとともに、カバー15の取付等に手間がかかるという不都合があった。
また、変形部13はパイプ状の支持部材9を偏平にしたものであるため、偏平部は2重構造になっており、さらに直線形状の部材を変形させる構成であるため、衝撃を受けたときに、衝撃緩和のための十分な変形状態を得ることが難しいという不都合があった。
本発明の目的は、車体に衝撃が加わった場合に、簡単な構成で乗員の頭部を適切に支持することが可能なヘッドレストフレーム及び該ヘッドレストフレームを備えたヘッドレストを提供することにある。
前記課題は、請求項1に係るヘッドレストフレームによれば、ヘッドレストフレームの一部に変形可能な変形部を設け、前記ヘッドレストフレームに衝撃が作用した状態において前記変形部の変形により衝撃エネルギーを吸収し得るようにしたヘッドレストフレームにおいて、前記変形部として、前記ヘッドレストの反シートバック側の位置に前記ヘッドレストの両側部側へ延びるように配設される第一の支持部と、該第一の支持部からヘッドレストの頭部面側へ延出する第二の支持部と、該第二の支持部から、ヘッドレストの頭部面側に沿ってシートバック側に延出する第三の支持部と、該第三の支持部からヘッドレストの反頭部面側へ延出する第四の支持部と、該第四の支持部からシートバック側に延出し、前記シートバック側に保持される第五の支持部とを備え、前記第二の支持部と第三の支持部の間と、前記第三の支持部と第四の支持部の間と、第四の支持部と第五の支持部の間が、それぞれ屈曲して形成された、ことにより解決される。
本発明のヘッドレストフレームは上記のように構成されているので、緩衝材による衝撃緩和に加え、より高い緩衝効果を得ることが可能となる。
すなわち、車体への衝撃により乗員が後倒し、ヘッドレストに前側からの衝撃がかかったときは、第三の支持部が後方へ向けて変形して衝撃エネルギーを吸収し、乗員への衝撃を緩和する。
また、車体への衝撃により、後部座席の乗員が前倒し、ヘッドレストに後ろ斜め上方からの衝撃がかかったときは、第二の支持部が下方へ向けて変形して、乗員への衝撃を緩和する。
さらに、車体への衝撃により、後部座席の乗員が前倒し、ヘッドレストに後方からの衝撃がかかったときは、第一の支持部に負荷がかかり、これにより第四の支持部が下方へ向けて変形して、乗員への衝撃を緩和する。
さらにまた、車体への衝撃により、ヘッドレストに前斜め上方からの衝撃がかかったときは、第二の支持部及び第三の支持部が後方に向けて変形するとともに、第四の支持部が上方へ向けて変形して、乗員への衝撃を緩和する。
なお、前記ヘッドレストフレームは、より具体的にはパイプ状部材または中実の丸棒部材から形成されると、屈曲形状に形成し易く好適である。
本発明のヘッドレストフレームは上記のように構成されているので、緩衝材による衝撃緩和に加え、より高い緩衝効果を得ることが可能となる。
すなわち、車体への衝撃により乗員が後倒し、ヘッドレストに前側からの衝撃がかかったときは、第三の支持部が後方へ向けて変形して衝撃エネルギーを吸収し、乗員への衝撃を緩和する。
また、車体への衝撃により、後部座席の乗員が前倒し、ヘッドレストに後ろ斜め上方からの衝撃がかかったときは、第二の支持部が下方へ向けて変形して、乗員への衝撃を緩和する。
さらに、車体への衝撃により、後部座席の乗員が前倒し、ヘッドレストに後方からの衝撃がかかったときは、第一の支持部に負荷がかかり、これにより第四の支持部が下方へ向けて変形して、乗員への衝撃を緩和する。
さらにまた、車体への衝撃により、ヘッドレストに前斜め上方からの衝撃がかかったときは、第二の支持部及び第三の支持部が後方に向けて変形するとともに、第四の支持部が上方へ向けて変形して、乗員への衝撃を緩和する。
なお、前記ヘッドレストフレームは、より具体的にはパイプ状部材または中実の丸棒部材から形成されると、屈曲形状に形成し易く好適である。
さらに、前記第二の支持部と第三の支持部との間、または第三の支持部と第四の支持部との間、または第四の支持部と第五の支持部との間には、脆弱部が設けられた構成とすることにより、衝撃が加わったときに各支持部が変形し易くなり、効率よく衝撃エネルギーを吸収することが可能となる。前記脆弱部が設けられる前記支持部間の角度がθであるときに、前記支持部と前記脆弱部部とのなす角度がθ/2とされていると好適である。なお、前記脆弱部は、具体的には切欠き部である。
本発明のヘッドレストは、上記記載のヘッドレストフレームを備えたことを特徴とする。
本発明のヘッドレストは、上記記載のヘッドレストフレームを備えたことを特徴とする。
本発明のヘッドレストフレームによれば、パイプ状部材または中実の丸棒部材を屈曲して形成した簡単な構成で、緩衝材による緩衝効果に加え、ヘッドレストに様々な方向からかかる衝撃を緩和することが可能となる。
また、本発明のヘッドレストフレームは、屈曲した形状に形成されており、この屈曲部分での変形を利用して、ヘッドレストにかかる衝撃を緩衝するものであるため、衝撃が加わった場合に、ヘッドレストフレームが十分変形するように構成されており、効率良く衝撃エネルギーを吸収することが可能となる。
また、本発明のヘッドレストフレームは、屈曲した形状に形成されており、この屈曲部分での変形を利用して、ヘッドレストにかかる衝撃を緩衝するものであるため、衝撃が加わった場合に、ヘッドレストフレームが十分変形するように構成されており、効率良く衝撃エネルギーを吸収することが可能となる。
以下、本発明の一実施形態について、図を参照して説明する。なお、以下に説明する部材、配置等は、本発明を限定するものではなく、本発明の趣旨に沿って各種改変することができることは勿論である。
図1は本実施形態に係るヘッドレストフレーム及びヘッドレストを備えた座席を示す説明図、図2は本実施形態に係るヘッドレストフレームの斜視図、図3乃至図6はヘッドレストフレームの変形状態を示す説明図である。
図1は本実施形態に係るヘッドレストフレーム及びヘッドレストを備えた座席を示す説明図、図2は本実施形態に係るヘッドレストフレームの斜視図、図3乃至図6はヘッドレストフレームの変形状態を示す説明図である。
図1に示す座席Sは、ヘッドレスト1とシートバック2を備えて構成されている。
ヘッドレスト1は、乗員の頭部が当たる頭部面1aを備えている。なお、この頭部面1aとは反対側に位置する面を、反頭部面1bとする。
ヘッドレスト1は、ヘッドレストフレーム10と、このヘッドレストフレーム10の外側に、ヘッドレストフレーム10を加工用に配設されている緩衝材としてのパッド材20と、パッド材20を被覆する表皮材(図示せず)とから構成されている。
本例のヘッドレストフレーム10は、図2に示すように、鋼製のパイプ状部材、または中実の丸棒部材からなり、これらの部材のいずれかを、図示された形状に屈曲することにより形成されている。ヘッドレストフレーム10は、プレス加工又は切削加工により形成される。
ヘッドレストフレーム10の、上記屈曲された部分の両側に位置する第二の支持部12,第三の支持部13,第四の支持部14は、力が作用したときに変形可能とされている。すなわち、ヘッドレストフレーム10に衝撃が作用した状態において、第二の支持部12,第三の支持部13,第四の支持部14が変形することにより、衝撃エネルギーを吸収し得るように構成されている。また、第一の支持部11及び第5の支持部15も、衝撃を受けたときに変形し、衝撃エネルギーを吸収することが可能である。これら支持部11〜15が本発明における変形部を構成する。
ヘッドレストフレーム10を構成するパイプ状部材または丸棒部材としては、径が10〜13mmのものを使用すると好適である。また、パイプ状部材を使用する場合は、厚さが1.0〜1.6mmのものを使用すると好適である。
図1及び図2に示すように、ヘッドレストフレーム10は、第一の支持部11,第二の支持部12,第三の支持部13,第四の支持部14,第五の支持部15を備えて構成されている。
第一の支持部11は、ヘッドレスト1において、シートバック2とは反対側の位置に、ヘッドレスト1の両側部側へ延びるように配設されている。
第二の支持部12〜第五の支持部15は、第一の支持部11の両端部から延出して形成されている。すなわち、第二の支持部12〜第五の支持部15はそれぞれ一対に形成され、対向して設けられている。
第二の支持部12は、第一の支持部11の両端部から、ヘッドレスト1の頭部面1a側へ向けて延出して形成されている。
第三の支持部13は、第二の支持部12から、ヘッドレスト1の頭部面1aに沿ってシートバック2側へ向けて延出して形成されている。
第四の支持部14は、第三の支持部13から、ヘッドレスト1の頭部面1aとは反対方向、つまり反頭部面1bへ向けて延出して形成されている。
第五の支持部15は、第四の支持部14からシートバック2へ向けて延出して形成されている。第五の支持部15は、シートバック2に設けられた支持部材(図示せず)に、高さ位置調節可能に挿入固定されるステーとして使用されるものである。
さらに、ヘッドレストフレーム10は、形状を保持するための形状保持部17を備えている。形状保持部17は、第二の支持部12と第三の支持部13との間の位置において、一方側から、対向する他方側に架け渡されるように設けられている。
ヘッドレスト1は、乗員の頭部が当たる頭部面1aを備えている。なお、この頭部面1aとは反対側に位置する面を、反頭部面1bとする。
ヘッドレスト1は、ヘッドレストフレーム10と、このヘッドレストフレーム10の外側に、ヘッドレストフレーム10を加工用に配設されている緩衝材としてのパッド材20と、パッド材20を被覆する表皮材(図示せず)とから構成されている。
本例のヘッドレストフレーム10は、図2に示すように、鋼製のパイプ状部材、または中実の丸棒部材からなり、これらの部材のいずれかを、図示された形状に屈曲することにより形成されている。ヘッドレストフレーム10は、プレス加工又は切削加工により形成される。
ヘッドレストフレーム10の、上記屈曲された部分の両側に位置する第二の支持部12,第三の支持部13,第四の支持部14は、力が作用したときに変形可能とされている。すなわち、ヘッドレストフレーム10に衝撃が作用した状態において、第二の支持部12,第三の支持部13,第四の支持部14が変形することにより、衝撃エネルギーを吸収し得るように構成されている。また、第一の支持部11及び第5の支持部15も、衝撃を受けたときに変形し、衝撃エネルギーを吸収することが可能である。これら支持部11〜15が本発明における変形部を構成する。
ヘッドレストフレーム10を構成するパイプ状部材または丸棒部材としては、径が10〜13mmのものを使用すると好適である。また、パイプ状部材を使用する場合は、厚さが1.0〜1.6mmのものを使用すると好適である。
図1及び図2に示すように、ヘッドレストフレーム10は、第一の支持部11,第二の支持部12,第三の支持部13,第四の支持部14,第五の支持部15を備えて構成されている。
第一の支持部11は、ヘッドレスト1において、シートバック2とは反対側の位置に、ヘッドレスト1の両側部側へ延びるように配設されている。
第二の支持部12〜第五の支持部15は、第一の支持部11の両端部から延出して形成されている。すなわち、第二の支持部12〜第五の支持部15はそれぞれ一対に形成され、対向して設けられている。
第二の支持部12は、第一の支持部11の両端部から、ヘッドレスト1の頭部面1a側へ向けて延出して形成されている。
第三の支持部13は、第二の支持部12から、ヘッドレスト1の頭部面1aに沿ってシートバック2側へ向けて延出して形成されている。
第四の支持部14は、第三の支持部13から、ヘッドレスト1の頭部面1aとは反対方向、つまり反頭部面1bへ向けて延出して形成されている。
第五の支持部15は、第四の支持部14からシートバック2へ向けて延出して形成されている。第五の支持部15は、シートバック2に設けられた支持部材(図示せず)に、高さ位置調節可能に挿入固定されるステーとして使用されるものである。
さらに、ヘッドレストフレーム10は、形状を保持するための形状保持部17を備えている。形状保持部17は、第二の支持部12と第三の支持部13との間の位置において、一方側から、対向する他方側に架け渡されるように設けられている。
ヘッドレストフレーム10は、図示されているように、第二の支持部12と第三の支持部13との間、第三の支持部13と第四の支持部14との間、第四の支持部14と第五の支持部15との間が、それぞれ屈曲して形成されている。すなわち、固定する部分である第一の支持部11と、衝撃を受ける部分である第五の支持部15との間を、U字形状で繋いだ形状に形成されている。
第二の支持部12と第三の支持部13との間の角度、及び、第三の支持部13と第四の支持部14との間の角度は、90度よりも小さい角度をなすように屈曲されている。
第四の支持部14と第五の支持部15も同様に、両支持部の間での角度が鋭角をなすように屈曲されている。
第二の支持部12と第三の支持部13との間の角度、及び、第三の支持部13と第四の支持部14との間の角度は、90度よりも小さい角度をなすように屈曲されている。
第四の支持部14と第五の支持部15も同様に、両支持部の間での角度が鋭角をなすように屈曲されている。
パッド材20は発泡樹脂材からなり、例えばウレタンフォームから形成されている。パッド材20は、ヘッドレストフレーム10に発泡樹脂材を一体成形することにより形成されている。すなわち、金型内にヘッドレストフレーム10をセットし、この金型に樹脂材を充填し、発泡させることにより形成される。なお、一体成形ではなく、予め所定形状に成形されたパッド材20を、ヘッドレストフレーム10に組み付ける構成であっても良い。
上記パッド材20には、本革,塩ビシート等の合成皮革,或いは布地等からなる表皮材が被覆される。
なお、パッド材20をヘッドレストフレーム10に一体成形する場合は、表皮材を後付けするのではなく、発泡樹脂を成形するときに、金型内に予め表皮材をセットしておき、パッド材20を表皮材と一体に成形するようにしても良い。
上記パッド材20には、本革,塩ビシート等の合成皮革,或いは布地等からなる表皮材が被覆される。
なお、パッド材20をヘッドレストフレーム10に一体成形する場合は、表皮材を後付けするのではなく、発泡樹脂を成形するときに、金型内に予め表皮材をセットしておき、パッド材20を表皮材と一体に成形するようにしても良い。
図3乃至図6は、車体が受けた衝撃によりヘッドレスト1に負荷がかかったときの、ヘッドレストフレーム10の動きを示すものである。
車両乗車中に後ろから追突されたとき、その反動で乗員が後倒し、ヘッドレスト1に前側からの衝撃がかかったときは、図3に示すように第三の支持部13が後方へ向けて変形する。このように、第三の支持部13が変形することにより、衝撃エネルギーが吸収され、乗員への衝撃を緩和することができる。
また、車両乗車中に車両が前方障害物に追突したとき、その反動で後部座席の乗員が前倒し、ヘッドレスト1に後ろ斜め上方からの衝撃がかかったときは、図4に示すように、第二の支持部12が下方へ向けて変形する。このように、第二の支持部12が変形することにより、衝撃エネルギーが吸収され、乗員への衝撃を緩和することができる。
さらに、ヘッドレスト1に後方からの衝撃がかかったときは、図5に示すように、第一の支持部11に負荷がかかり、これにより第四の支持部14が下方へ向けて変形して、乗員への衝撃を緩和する。
また、ヘッドレスト1に前斜め上方からの衝撃がかかったときは、図6に示すように、第二の支持部12及び第三の支持部13が後方へ向けて変形するとともに、第四の支持部が上方へ向けて変形して、乗員への衝撃を緩和する。
本例のヘッドレストフレーム10は、図2に示すように屈曲した形状に形成されており、この屈曲部分での変形を利用して、ヘッドレスト1にかかる衝撃を緩衝するものであるため、衝撃が加わった場合に、ヘッドレストフレーム10を構成する支持部12〜14が、衝撃エネルギーを吸収する方向に変形するように構成されており、効率良く衝撃エネルギーを吸収することが可能となる。
車両乗車中に後ろから追突されたとき、その反動で乗員が後倒し、ヘッドレスト1に前側からの衝撃がかかったときは、図3に示すように第三の支持部13が後方へ向けて変形する。このように、第三の支持部13が変形することにより、衝撃エネルギーが吸収され、乗員への衝撃を緩和することができる。
また、車両乗車中に車両が前方障害物に追突したとき、その反動で後部座席の乗員が前倒し、ヘッドレスト1に後ろ斜め上方からの衝撃がかかったときは、図4に示すように、第二の支持部12が下方へ向けて変形する。このように、第二の支持部12が変形することにより、衝撃エネルギーが吸収され、乗員への衝撃を緩和することができる。
さらに、ヘッドレスト1に後方からの衝撃がかかったときは、図5に示すように、第一の支持部11に負荷がかかり、これにより第四の支持部14が下方へ向けて変形して、乗員への衝撃を緩和する。
また、ヘッドレスト1に前斜め上方からの衝撃がかかったときは、図6に示すように、第二の支持部12及び第三の支持部13が後方へ向けて変形するとともに、第四の支持部が上方へ向けて変形して、乗員への衝撃を緩和する。
本例のヘッドレストフレーム10は、図2に示すように屈曲した形状に形成されており、この屈曲部分での変形を利用して、ヘッドレスト1にかかる衝撃を緩衝するものであるため、衝撃が加わった場合に、ヘッドレストフレーム10を構成する支持部12〜14が、衝撃エネルギーを吸収する方向に変形するように構成されており、効率良く衝撃エネルギーを吸収することが可能となる。
図7及び図8は、他の実施例に係るヘッドレストフレーム10を示す説明図である。本例において、前記実施例と同一部材には、同一符号を付してその説明を省略する。
図7及び図8に示すヘッドレストフレーム10は、第二の支持部12と第三の支持部13との間、及び、第三の支持部13と第四の支持部14との間に、脆弱部が設けられている。本例では、脆弱部として切欠き部16が設けられた例を示している。
図8は、切欠き部16が設けられた部分の拡大図である。図示されているように、切欠き部16は、支持部間の角度をθとしたときに、支持部と前記脆弱部部とのなす角度がθ/2となる位置に形成されている。
また、切欠き部16の幅wは、1.5〜2.0mmとすると好適である。
さらに、切欠き部16の長さhは、ヘッドレストフレーム10の直径をDとしたときに、直径Dの20〜50%とされていると好適である。
切欠き部16を設けることにより、図3に示すようにヘッドレスト1に前方からの衝撃がかかって第三の支持部13が変形する場合に、第三の支持部13を容易に変形させることが可能となる。
また、切欠き部16を設けることにより、図4に示すようにヘッドレスト1に後ろ斜め上方からの衝撃がかかって第二の支持部12が変形する場合に、第二の支持部12を容易に変形させることが可能となる。
このように、切欠き部16を設けることにより、効率よく衝撃エネルギーを吸収することが可能となる。
なお、図7では、最も多く考えられる前方からの衝撃と、後ろ斜め上方からの衝撃に備えて、第二の支持部12と第三の支持部13との間、及び、第三の支持部13と第四の支持部14との間に、切欠き部16を設けた例を示したが、これ以外に、第四の支持部14と第五の支持部15との間に切欠き部16を設けた構成としても良い。また、第一の支持部11、第五の支持部15の所定位置に切欠き部16を設けた構成としても良い。
また、脆弱部としては、上記切欠き部に限らず、薄肉にする構成としたり、切欠されていない折れ溝を形成した構成としても良い。
図7及び図8に示すヘッドレストフレーム10は、第二の支持部12と第三の支持部13との間、及び、第三の支持部13と第四の支持部14との間に、脆弱部が設けられている。本例では、脆弱部として切欠き部16が設けられた例を示している。
図8は、切欠き部16が設けられた部分の拡大図である。図示されているように、切欠き部16は、支持部間の角度をθとしたときに、支持部と前記脆弱部部とのなす角度がθ/2となる位置に形成されている。
また、切欠き部16の幅wは、1.5〜2.0mmとすると好適である。
さらに、切欠き部16の長さhは、ヘッドレストフレーム10の直径をDとしたときに、直径Dの20〜50%とされていると好適である。
切欠き部16を設けることにより、図3に示すようにヘッドレスト1に前方からの衝撃がかかって第三の支持部13が変形する場合に、第三の支持部13を容易に変形させることが可能となる。
また、切欠き部16を設けることにより、図4に示すようにヘッドレスト1に後ろ斜め上方からの衝撃がかかって第二の支持部12が変形する場合に、第二の支持部12を容易に変形させることが可能となる。
このように、切欠き部16を設けることにより、効率よく衝撃エネルギーを吸収することが可能となる。
なお、図7では、最も多く考えられる前方からの衝撃と、後ろ斜め上方からの衝撃に備えて、第二の支持部12と第三の支持部13との間、及び、第三の支持部13と第四の支持部14との間に、切欠き部16を設けた例を示したが、これ以外に、第四の支持部14と第五の支持部15との間に切欠き部16を設けた構成としても良い。また、第一の支持部11、第五の支持部15の所定位置に切欠き部16を設けた構成としても良い。
また、脆弱部としては、上記切欠き部に限らず、薄肉にする構成としたり、切欠されていない折れ溝を形成した構成としても良い。
また、本例では、第一の支持部11がシートバック2とは反対側の位置にヘッドレスト1の両側部側へ延びるように配設され、第二の支持部12〜第五の支持部15は、第一の支持部11の両端部からそれぞれ一対形成された構成を示したが、第二の支持部12〜第五の支持部15を一組だけとし、一本のフレームからなる構成としても良い。
また、第一の支持部11〜第五の支持部15が直線形状である例を示したが、直線形状ではなく、例えば波形形状であっても良い。特に、第一の支持部11を波形形状とすることにより、ヘッドレストフレーム10の剛性を調整することができ好適である。
さらに、第二の支持部12と第三の支持部13、第三の支持部13と第四の支持部14、第四の支持部14と第五の支持部15のなす角度は、本例で図示した角度に限らず、想定される衝撃の方向に合わせて自由に調整することが可能である。
さらに、本例では、第一の支持部11が水平に配設されている例を示したが、これに限らず、第一の支持部11またはヘッドレストフレーム10全体が、所定角度で傾斜して配設されている構成であっても良い。
また、第一の支持部11〜第五の支持部15が直線形状である例を示したが、直線形状ではなく、例えば波形形状であっても良い。特に、第一の支持部11を波形形状とすることにより、ヘッドレストフレーム10の剛性を調整することができ好適である。
さらに、第二の支持部12と第三の支持部13、第三の支持部13と第四の支持部14、第四の支持部14と第五の支持部15のなす角度は、本例で図示した角度に限らず、想定される衝撃の方向に合わせて自由に調整することが可能である。
さらに、本例では、第一の支持部11が水平に配設されている例を示したが、これに限らず、第一の支持部11またはヘッドレストフレーム10全体が、所定角度で傾斜して配設されている構成であっても良い。
1 ヘッドレスト、 1a 頭部面、 1b 反頭部面、 2 シートバック、 10 ヘッドレストフレーム、 11 第一の支持部、 12 第二の支持部、 13 第三の支持部、 14 第四の支持部、 15 第五の支持部、 16 切欠き部、 20 パッド材、 S 座席
Claims (6)
- ヘッドレストフレームの一部に変形可能な変形部を設け、前記ヘッドレストフレームに衝撃が作用した状態において前記変形部の変形により衝撃エネルギーを吸収し得るようにしたヘッドレストフレームにおいて、
前記変形部として、前記ヘッドレストの反シートバック側の位置に前記ヘッドレストの両側部側へ延びるように配設される第一の支持部と、
該第一の支持部からヘッドレストの頭部面側へ延出する第二の支持部と、
該第二の支持部から、ヘッドレストの頭部面側に沿ってシートバック側に延出する第三の支持部と、
該第三の支持部からヘッドレストの反頭部面側へ延出する第四の支持部と、
該第四の支持部からシートバック側に延出し、前記シートバック側に保持される第五の支持部とを備え、
前記第二の支持部と第三の支持部の間と、前記第三の支持部と第四の支持部の間と、第四の支持部と第五の支持部の間が、それぞれ屈曲して形成されたことを特徴とするヘッドレストフレーム。 - 前記ヘッドレストフレームは、パイプ状部材または中実の丸棒部材からなることを特徴とする請求項1記載のヘッドレストフレーム。
- 前記第二の支持部と第三の支持部との間、または第三の支持部と第四の支持部との間、または第四の支持部と第五の支持部との間には、脆弱部が設けられたことを特徴とする請求項1記載のヘッドレストフレーム。
- 前記脆弱部が設けられる前記支持部間の角度がθであるときに、前記支持部と前記脆弱部部とのなす角度がθ/2とされたことを特徴とする請求項3記載のヘッドレストフレーム。
- 前記脆弱部は切欠き部であることを特徴とする請求項3または4記載のヘッドレストフレーム。
- 前記請求項1乃至5のいずれか記載のヘッドレストフレームを備えたことを特徴とするヘッドレスト。
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