JP5456351B2 - 乗物用シート - Google Patents

乗物用シート Download PDF

Info

Publication number
JP5456351B2
JP5456351B2 JP2009085627A JP2009085627A JP5456351B2 JP 5456351 B2 JP5456351 B2 JP 5456351B2 JP 2009085627 A JP2009085627 A JP 2009085627A JP 2009085627 A JP2009085627 A JP 2009085627A JP 5456351 B2 JP5456351 B2 JP 5456351B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
support member
engagement
seat back
back frame
support
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009085627A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010234971A (ja
Inventor
智行 栗本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TS Tech Co Ltd
Original Assignee
TS Tech Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TS Tech Co Ltd filed Critical TS Tech Co Ltd
Priority to JP2009085627A priority Critical patent/JP5456351B2/ja
Publication of JP2010234971A publication Critical patent/JP2010234971A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5456351B2 publication Critical patent/JP5456351B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Seats For Vehicles (AREA)

Description

本発明は、乗物用シートに係り、特に後面衝突時に乗員の頸部障害値を低減させることのできる乗物用シートに関する。
一般に、自動車などの乗物の後部が追突されたり、後退走行時に大きく衝突したりするなど、いわゆる後面衝突の際には、着座している乗員の頭部が慣性力によって急激に後傾し、頸部が衝撃を受ける虞がある。
そのため、従来から自動車などの乗物用シートには、後面衝突による衝撃から乗員の頭部や頸部を保護し、頸部障害値を低減するために、シートバック上方に乗員の頭部を後方から受けるヘッドレストを設けている。
しかし、ヘッドレストを設けているだけでは、身体への衝撃を軽減できないだけでなく、後面衝突時に乗員の頭部とヘッドレストとの間の隙間を速やかに減少させないと、乗員の頸部障害値を十分に低減できない場合がある。
このような問題を解消するために、後面衝突時に乗員の後方への移動荷重によってヘッドレストを前方に可動させ、乗員の頭部を支持して頸部障害値を低減するようにした技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、シートバック全体或いはシート全体を変形させて乗員の頸部障害値を低減する技術が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
さらに、左右のサイドフレームの間に、多数のワイヤや針金を懸架して、乗員の背面を支持し、後突時にシートバック全体もしくはシート全体を変形させて乗員の頸部障害値を低減する技術も知られている(例えば、特許文献3参照)。
特開2003−341402号公報 特開2000−272395号公報 特表平09−504248号公報
特許文献1に開示された技術は、後面衝突時に、乗員の胸部後方への移動を受圧部材で受け、この受圧部材の後方への移動に連動してヘッドレストを前方に移動させるものである。このような技術においては、ヘッドレストと連動させるため、別途ヘッドレストの移動機構を設ける必要があり、コスト高になるだけでなく、シートバックフレームにヘッドレストを動かすための可動部分が必要であるなど機構が複雑になるという不都合がある。
また、特許文献2で開示される技術は、ばねの弾力を衝撃荷重に対して設定するだけであるので、中央支持部の後方移動する作動荷重を確実に予測でき、必ず後方移動し、作動は確実なものとなる利点を有するものである。
しかし、特許文献2で示される技術は、固定フレームと可動フレームが、下部の取付軸で固定されているため、下部位置近傍での固定フレームと可動フレームの可動が少なく、着座している乗員の身体の全体を乗物の後方側へ沈み込ませることができないという不都合がある。
また、特許文献3の技術のように、左右のサイドフレームの間に、多数のワイヤや針金を懸架する技術では、乗員による通常の着座荷重を快適に受けることを目的とするため、衝撃荷重に対して、シートバック全体もしくはシート全体を変形させることになり、複雑な構成が必要であった。
本発明の目的は、複雑な構成を用いない簡単な構成により、通常の着座荷重時には乗車姿勢を安定的に保ち、後面衝突時には乗員の上体全体を乗物の後方側へ沈み込ませて、頸部障害値を低減させることのできる乗物用シートを提供することにある。
記課題は、請求項の乗物用シートによれば、両側に位置するサイド部と、上方に配設されたアッパー部とを少なくとも備えたシートバックフレームと、前記サイド部の間の上部側に懸架された第1支持部材と、前記サイド部の間の下部側に懸架された第2支持部材と、前記シートバックフレームに一部が取付けられて前記第2支持部材を係合する係合部材と、を備え、前記第1支持部材と前記第2支持部材は、前記シートバックフレームの前後方向に重なる重複配置領域を有し、該重複配置領域において、所定の衝撃荷重が加わるまでは、前記第1支持部材と前記第2支持部材のうち少なくとも一方が他方を支持可能とし、前記第1支持部材と前記第2支持部材のうち少なくとも方が、所定の衝撃荷重によって変形し、前記重複配置領域の係合が外れ、前記第1支持部材が乗物後方へ移動可能となり、前記第2支持部材と前記係合部材は、前記シートバックフレームの前後方向に重なる係合領域を有し、該係合領域において、所定の衝撃荷重が加わるまでは、前記第2支持部材と前記係合部材のうち少なくとも一方が他方を支持可能とし、前記第2支持部材と前記係合部材のうち少なくとも一方が、所定の衝撃荷重によって変形し、前記係合領域の係合が外れ、前記第2支持部材が乗物後方へ移動可能となること、により解決される。
このように、支持部材をサイド部の間の上部側に懸架された第1支持部材及び下部側に懸架された第2支持部材から構成すると、通常の着座荷重時には、第1支持部材と第2支持部材によって乗員の乗車姿勢を安定的に保ち、後面衝突時には、少なくとも第1支持部材と第2支持部材のいずれかが変形して、第1支持部材が乗物後方へ移動するので、乗員の上体が大きくシートバックに沈み込み、頸部障害値を低減させることができる。
さらに請求項のように、前記第1支持部材及び第2支持部材のそれぞれは、ワイヤのみから構成するとよい。このように支持部材をワイヤのみで構成すると、支持部材の変形を確保することが容易となり、簡単な構成によって支持部材が乗物後方へ移動するのを確保できる
本発明の乗物用シートによれば、簡単な構成により、通常の着座荷重時には適切な姿勢保持性能を確保しながら、後面衝突時には支持部材が乗物後方へ移動するので、乗員の上体全体が大きくシートバックに沈み込み、頸部障害値を低減させることが可能となる。
乗物用シートの斜視図である。 シートバックフレームの斜視図である。 図2の変形後におけるシートバックフレームの斜視図である。 図2の概略断面説明図である。 図3の概略断面説明図である。 荷重特性を示すグラフ図である。 他の例のシートバックフレームの斜視図である。 図7の変形後におけるシートバックフレームの斜視図である。 更に他の例のシートバックフレームの斜視図である。 図9の変形後におけるシートバックフレームの斜視図である。
以下、本発明の一実施形態について、図を参照して説明する。なお、以下に説明する部材、配置等は、本発明を限定するものではなく、本発明の趣旨に沿って各種改変することができることは勿論である。また、本明細書において、乗物とは、自動車・鉄道など車輪を有する地上走行用乗物、地上以外を移動する航空機や船舶など、シートを装着できる移動用のものをいうものとする。また通常の着座荷重とは、着座するときに生じる着座衝撃、乗物の急発進によって生じる加速時の荷重などを含むものである。また後面衝突時の荷重とは、後面衝突によって生じる大きな荷重であり、後方側からの乗物による大きな追突、後退走行時における大きな衝突などを指すものであり、通常の着座荷重と同様な荷重領域のものは含まないものである。
図1乃至図10は本発明に係る実施の形態を示し、図1は乗物用シートの斜視図、図2はシートバックフレームの斜視図、図3は図2の衝撃低減におけるシートバックフレームの斜視図、図4は図2の概略断面説明図、図5は図3の概略断面説明図、図6は荷重特性を示すグラフ図、図7は他の例のシートバックフレームの斜視図、図8は図7の衝撃低減におけるシートバックフレームの斜視図、図9は更に他の例のシートバックフレームの斜視図、図10は図9の衝撃低減におけるシートバックフレームの斜視図である。
本実施の形態に係る乗物用シートSは、図1で示すように、シートバックS1(背部)、着座部S2、ヘッドレストS3より構成されており、シートバックS1(背部)は、図2で示すようなシートバックフレームFに、クッションパッド1aを載置して、表皮材1bで被覆されており、乗員の背中を後方から支持するものである。本実施の形態において、シートバックフレームFは、図2で示すように、略矩形状のパイプフレームで構成されており、シートバック幅を構成するサイド部10と、上部側を構成しヘッドレストピラー21を保持するアッパー部20と、下部側を構成するロアー部30を備えている。
本実施形態のシートバックフレームFのサイド部10は、H点近傍の位置で、折れ曲り部12が形成され、後方へ傾斜した形状としている。
なお、本実施形態のシートバックフレームFは、一体のパイプフレームで構成しているが、サイド部10とアッパー部20とロアー部30とをそれぞれ別部材で形成することもできる。
また、着座部S2は不図示の着座フレームの上に、クッションパッド2aを載置し、さらに表皮材2bで覆って形成されている。不図示の着座フレームは脚部で支持され、この脚部には、図示しないインナレールが取り付けられ、車体フロアに設置されるアウタレールとの間で、前後に位置調整可能なスライド式に組み立てられている。また着座フレームの後端部は、リクライニング機構を介してシートバックフレームFと連結されている。
シートバックフレームFのアッパー部20には、ヘッドレストピラー支持部22が配設され、このヘッドレストピラー支持部22には、ヘッドレストS3を支持するヘッドレストピラー21(図1参照)がガイドロック(不図示)を介して取り付けられて、ヘッドレストS3が取り付けられるようになっている。ヘッドレストS3は、頭部の芯材(不図示)にパッド材3aを配して、表皮材3bで被覆して形成され、ヘッドレストS3は、ヘッドレストピラー21によって支持されている。
シートバックフレームFには、図2で示すように、支持部材40と、係合部材50と、保護ワイヤ60が設けられている。なお、保護ワイヤ60は、ヘッドレストピラー21の保護用のもので、公知技術である。
本実施形態の支持部材40は、乗員の背面を支持するもので、ワイヤから構成され、両側のサイド部10の間に懸架されており、上部側に懸架された第1支持部材42と、下部側に懸架された第2支持部材44と、から構成されている。これらの支持部材40(42,44)を構成するワイヤは、SWM−B(普通鉄線)の直径7mmのものを用いており、支持部材40は、1000N(ニュートン)位では永久変形せず、1500N程度で座屈するものを用いている。
図6は、荷重が加わったときの、上記ワイヤの荷重たわみ(荷重特性)を示すグラフ図であり、第1支持部材42及び第2支持部材44をワイヤとしたときに、たわみ量と荷重との関係を示すものであり、通常の着座荷重領域は1400N以下であり、変位量は30mm程度であり弾性変形であるが、1500Nを超えて、変位量が45mm程度を超えると、塑性変形が生じるものである。
そして、第1支持部材42と、第2支持部材44は、図2で示されるように、いずれも底辺42c,44cが直線として形成されたU字形状をしている。本実施形態の第1支持部材42は、両側の自由端部42aがシートバックフレームFのサイド部10の内側に溶接等により固定され、上記保護ワイヤ60に干渉しないように、シートバックフレームFの内側で後方側に若干折れ曲り、さらにサイド部10に沿った延出部42bが、下方(図2)に向けて所定の位置まで延出している。この所定の位置は、次に述べる第2支持部材44との重複領域(重複配置領域)の範囲の位置である。
本実施形態の第2支持部材44は、両側の自由端部44aがシートバックフレームFのサイド部10の内側に溶接等により固定され、上記第1支持部材42に干渉しないように、シートバックフレームFの内側で後方側に若干の折れ曲がった折れ曲り部44dが形成され、この折れ曲り部44dの位置で第1支持部材42と第2支持部材44は、シートバックフレームFの前後方向に重複配置領域を有するように配設されている。
また第1支持部材42と第2支持部材44の上記重複配置領域において、所定の衝撃荷重が加わるまでは、第1支持部材42は、第2支持部材44によって支持することが可能となっている(本実施形態の場合には、第1支持部材42と第2支持部材44の重複配置領域では非接触となっている)。このため、第1支持部材42に通常の着座荷重が加わって、第1支持部材42が弾性変形しても、第2支持部材44によって、シートバックフレームFの後方への移動が阻止されるようになっている。
つまり、第1支持部材42と第2支持部材44の一方又は両方が、所定の衝撃荷重が加わり変形(座屈も含む)するまでは、第1支持部材42がシートバックフレームFの後方への移動ができないように構成され、後述するように第1支持部材42と第2支持部材44の一方又は両方が、所定の衝撃荷重が加わり変形(座屈も含む)すると、第1支持部材42と第2支持部材44の一方又は両方がシートバックフレームFの後方へ移動可能となるように構成されている。
さらに第2支持部材44は、サイド部10に沿った延出部44bが、下方(図2)に向けて所定の位置まで延出している。この所定の位置は、係合部材50によって、第2支持部材44が支持される領域(係合領域)である。なお、第2支持部材44は、シートバックフレームFのサイド部10の形状に合わせて折れ曲がるように形成されている。そして、本実施形態の第2支持部材44は、H点の後方側に位置するように配設されている。ここで、H点とは、「自動車におけるH点の決め方」(D0024−1985)に準拠するもので、乗物の実測H点を決定するために用いる装置を3次元マネキンと称し、3次元マネキンの胴部と大腿部の回転中心点をいうものである。これは、3次元マネキンの両側にある照準点間の中央に位置する。
本実施形態の係合部材50は、図2で示されるように、棒状のワイヤを加工して構成されており、材質は、前述の第1支持部材42と第2支持部材44と同様のものを用いている。そして、係合部材50の一端部50a側をサイド部10の内側に溶接等により固定して、他端部50b側をロアー部30に溶接等により固定されている。そして、H点の後方側の位置で、上記第2支持部材44を保持できるように、内側に向けてループとなるように受け部50cを形成している。この受け部50cは上記第2支持部材44の後方位置になるように加工されている。なお係合部材50は、上記ワイヤではなくプレート等であってもよく、受け部50cの形状は上記ループ状でなくてもよい。
そして、第2支持部材44は、係合部材50との係合領域で、係合部材50によって支持されているが、所定の衝撃荷重によって第2支持部材44が変形して係合が解除され、第2支持部材44が乗物後方へ移動可能になるように形成されている。なお、本実施形態では、係合領域で第2支持部材44が変形した例を示しているが、係合部材50が変形或いは座屈して、第2支持部材44が乗物後方へ移動可能になるように形成するように構成してもよい。
また、ワイヤからなる第1支持部材42の上下方向の長さAと、第2支持部材44の上下方向の長さBとの寸法を調整することによって、変形や座屈荷重の調整を行なうことができる。勿論、ワイヤの径を、上記重複配置領域や係合領域において、異なる径として、変形する荷重を調整することも可能である。さらに第1支持部材42と第2支持部材44の材質を異なるようにして、変形する荷重を調整することも可能である。このように、第1支持部材42と第2支持部材44との長さを調整し、或いはワイヤの径や材質を異なるように構成する(長さと径と材質を組み合わせることもできる)ことで、設計の幅が広がり、シートバックフレームFの大きさ、強度に対応することが、より可能となり、設計の自由度を確保できる。
上記構成からなる実施形態においては、通常の着座荷重では、図2及び図4で示すように、第1支持部材42及び第2支持部材44によって、乗員がシートバックフレームFの後方に移動しないように、支持されている。つまり、第1支持部材42は、第2支持部材44との重複配置領域(接触、非接触を問わない)で後方移動ができないようになっており、また第2支持部材44は、係合部材50との係合領域で保持されて、後方移動ができないようになっている。
そして、後面衝突等によって所定の衝撃荷重である大きな荷重(例えば1500N)が、図3及び図5の矢印のように、第1支持部材42又は第2支持部材44のいずれかに加わると後方移動が可能になる。例えば、第2支持部材44について説明すると、第2支持部材44が変形して、係合部材50との係合領域から第2支持部材44の係合が外れ、同時に、第2支持部材44の変形により、第1支持部材42との重複配置領域から第1支持部材42も外れ、図2及び図4で示す状態から図3及び図5で示す状態になり、シートバックフレームFの後方に移動することになる。これによって、乗員が乗物後方に移動し、乗員の上体が大きくシートバックS1に沈み込み、頸部障害値を低減させる。
また上記説明では、第2支持部材44が変形する場合について説明したが、第1支持部材42に所定の衝撃荷重が加わった場合には、第1支持部材42そのものが変形し重複配置領域から外れて、後方移動を行なうものである。さらに、上記説明では、第1支持部材42又は第2支持部材44のいずれかに加わった例で説明しているが、同時に衝撃荷重が加わった場合には、乗員の慣性によって2800〜3000N以上で第1支持部材42、第2支持部材44は変形(座屈を含む)し、全体として乗員が乗物後方に移動し、乗員の上体が大きくシートバックS1に沈み込み、頸部障害値を低減させる。
つまり、乗員の背部がシートバックS1に沈み込むことで後方に移動しているが、ヘッドレストS3の位置は相対的に変わらないため、ヘッドレストS3と頭部の隙間が縮まり、ヘッドレストS3で頭部を支持することができるため、頸部へ加わる衝撃を効果的に軽減する効果を奏する。
図7及び図8は他の実施形態を示すものであり、前記実施形態と同様部材、配置等には同一符号を付してその説明を省略する。
本実施形態では、係合部材70をシートバックフレームFのロアー部30に保持させた例を示すものである。すなわち、コ字形状をした係合部材70の自由端部70a,70b側をロアー部30に溶接等により固定させ、係合部材70の中間部70cを第2支持部材44の背面側に延出させて、第2支持部材44を支持するように構成したものである。このように構成しても、前記実施形態と同様な作用効果を奏することが可能である。
図9及び図10は更に他の実施形態を示すものであり、本例においても、前記実施形態と同様部材、配置等には同一符号を付してその説明を省略する。
本実施形態では、第1支持部材42を構成するワイヤが、逆U字形となって、自由端部42aの両側がサイド部10と連結している例を示している。また第2支持部材44には、中央に凸部44eが形成されており、この凸部44eの下部の間に連結棒44fが溶接されている。このように構成しても、前記実施形態と同様な作用効果を奏することが可能である。
なお、前記各実施形態では、具体例として、自動車のフロントシートのシートバックS1について説明したが、これに限らず、後部座席のシートバックについても、同様の構成を適用可能であることは勿論である。
本発明の乗物用シートは、自動車・鉄道など車輪を有する地上走行用乗物用シート、地上以外を移動する航空機や船舶などの地上以外の移動用乗物用シートなどに適用できるものである。
1a,2a,3a クッションパッド(パッド材)
1b,2b,3b 表皮材
10 サイド部
12 折れ曲り部
20 アッパー部
22 ヘッドレストピラー支持部
21 ヘッドレストピラー
30 ロアー部
40 支持部材
42 第1支持部材
42a,44a自由端部
42b,44b 延出部
42c,44c 底辺
44d 折れ曲り部
44e 凸部
44f 連結棒
44 第2支持部材
50,70 係合部材
50a,50b 端部
50c 受け部
60 保護ワイヤ
70a,70b 自由端部
70c 中間部
S 乗物用シート
S1 シートバック
S2 着座部
S3 ヘッドレスト
F シートバックフレーム

Claims (7)

  1. 両側に位置するサイド部と、上方に配設されたアッパー部とを少なくとも備えたシートバックフレームと
    記サイド部の間の上部側に懸架された第1支持部材と、
    前記サイド部の間の下部側に懸架された第2支持部材と
    前記シートバックフレームに一部が取付けられて前記第2支持部材を係合する係合部材と、を備え、
    前記第1支持部材と前記第2支持部材は、前記シートバックフレームの前後方向に重なる重複配置領域を有し、該重複配置領域において、所定の衝撃荷重が加わるまでは、前記第1支持部材と前記第2支持部材のうち少なくとも一方が他方を支持可能とし
    記第1支持部材と前記第2支持部材のうち少なくとも方が、所定の衝撃荷重によって変形し、前記重複配置領域の係合が外れ、前記第1支持部材が乗物後方へ移動可能となり、
    前記第2支持部材と前記係合部材は、前記シートバックフレームの前後方向に重なる係合領域を有し、該係合領域において、所定の衝撃荷重が加わるまでは、前記第2支持部材と前記係合部材のうち少なくとも一方が他方を支持可能とし、
    前記第2支持部材と前記係合部材のうち少なくとも一方が、所定の衝撃荷重によって変形し、前記係合領域の係合が外れ、前記第2支持部材が乗物後方へ移動可能となることを特徴とする乗物用シート。
  2. 前記第2支持部材は、前記第2支持部材の一部を変形させて一体に形成された前記第1支持部材を支持する支持部を有する請求項1に記載の乗物用シート。
  3. 前記第2支持部材と前記係合部材とが重なる前記係合領域は、前記第1支持部材と前記第2支持部材とが重なる前記重複配置領域よりも重複範囲が大きいことを特徴とする請求項1又は2に記載の乗物用シート
  4. 前記サイド部の間の上部側にはヘッドレストピラーを保護する保護ワイヤが設けられ、
    該保護ワイヤは、前記第1支持部材と前記シートバックフレームの前後方向に重なる部分において前記第1支持部材よりも前方に配置されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の乗物用シート。
  5. 前記シートバックフレームは、下方に配設されたロアー部を有し、
    前記係合部材は、一端部が前記サイド部に固定され、他端部が前記ロアー部に固定されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の乗物用シート。
  6. 前記係合部材は、前記係合領域において前記第2支持部材を支持する受け部を有し、
    該受け部は、前記係合部材の前記サイド部に固定される一端部よりも後方に配置されることを特徴とする請求項5に記載の乗物用シート。
  7. 前記第1支持部材及び前記第2支持部材のそれぞれは、ワイヤのみからなることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の乗物用シート。
JP2009085627A 2009-03-31 2009-03-31 乗物用シート Expired - Fee Related JP5456351B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009085627A JP5456351B2 (ja) 2009-03-31 2009-03-31 乗物用シート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009085627A JP5456351B2 (ja) 2009-03-31 2009-03-31 乗物用シート

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010234971A JP2010234971A (ja) 2010-10-21
JP5456351B2 true JP5456351B2 (ja) 2014-03-26

Family

ID=43089728

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009085627A Expired - Fee Related JP5456351B2 (ja) 2009-03-31 2009-03-31 乗物用シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5456351B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5397165B2 (ja) * 2009-11-04 2014-01-22 トヨタ紡織株式会社 乗物用シート
JP5584611B2 (ja) * 2010-12-24 2014-09-03 テイ・エス テック株式会社 乗物用シート
JP5584610B2 (ja) * 2010-12-24 2014-09-03 テイ・エス テック株式会社 乗物用シート
EP3354514B1 (en) 2010-12-24 2019-11-27 TS Tech Co., Ltd. Vehicle seat
JP5629204B2 (ja) * 2010-12-24 2014-11-19 テイ・エス テック株式会社 乗物用シート
JP5983354B2 (ja) * 2012-11-27 2016-08-31 トヨタ紡織株式会社 車両用シート
JP6378412B2 (ja) * 2017-10-02 2018-08-22 テイ・エス テック株式会社 シートバックフレーム

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3687493B2 (ja) * 2000-06-21 2005-08-24 日産自動車株式会社 車両用シートバック構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010234971A (ja) 2010-10-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5456351B2 (ja) 乗物用シート
JP5576111B2 (ja) 乗物用シート
JP5925575B2 (ja) ヘッドレスト装置
JP4728670B2 (ja) 自動車用シートのバックレストフレーム
JP5669567B2 (ja) 乗物用シート
JP2016013824A (ja) 車両用シート
JP5852326B2 (ja) 車両用シート
WO2010038699A1 (ja) 車両用シート
JP5363778B2 (ja) 車両用シート
US9254763B2 (en) Vehicle seat
JP5535690B2 (ja) シートバックのフレーム構造体
JP5363777B2 (ja) 車両用シート
JP5989856B2 (ja) 乗物用シート
JP5932007B2 (ja) 乗物用シート
JP5629204B2 (ja) 乗物用シート
JP5420918B2 (ja) 乗物用シート
JP6240276B2 (ja) 乗物用シート
JP2007106378A (ja) 車両用シート
JP5229524B2 (ja) 車両のシート構造
JP5753614B2 (ja) 乗物用シート
JP5584610B2 (ja) 乗物用シート
JP7290775B2 (ja) 乗物用シート
JP5629205B2 (ja) 乗物用シート
JP5566034B2 (ja) 乗物用シート
JP5550972B2 (ja) シートバックのフレーム構造体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120316

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130816

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130827

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131028

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131210

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140108

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees