JP5572978B2 - 車両用シート - Google Patents

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本発明は、車両用シートに関する。
車両用シートにおいて、車両の後方衝突時に乗員の頭部が急激に後方へ振れることにより生じる頸部の傷害を低減する技術は既に提案されている。例えば、下記特許文献1に記載の車両用シートでは、ヘッドレストを構成するパッド材が2層構造をなし、中心が高反発パッド材で構成されており、表面が低反発パッド材で構成されている。このヘッドレストによれば、車両の後方衝突時に、乗員の頭部を表面の低反発パッド材で柔らかく受け止め、中心の高反発パッド材で深く沈み込むのを抑制する。それにより、乗員の頭部が急激に後方へ振れるのを抑制し、頸部の傷害を低減することができる。このように、従来は、頭部の後方変位を制御することによって頸部の傷害の低減が図られてきた。
特開2005−170144号公報
ところで、車両の後方衝突時における乗員の頸部の傷害の起こりやすさを評価する指標の一つとして、NICが知られている。NICは、第1胸椎の加速度(T1G)と頭部重心の加速度(頭部G)の差から算出され、T1Gと頭部Gとの両者の差が小さいほどNICの値が小さくなり頚椎の傷害の起こりやすさが低減するとされている。すなわち、NICは、第1胸椎に対する頭部の相対的な変位が大きいほどせん断力が生じて頚椎の傷害が起こりやすくなるという定説に基づいて定められた指標である。車両の後方衝突時には、乗員の頭部が急激に後方へ振れようとしてヘッドレストに当接し、その反発で前方へ押し戻されるが、それに遅れて背中がシートバックに当接して沈み込む傾向にある。そこで、背中がシートバックに当接する際のT1Gのピーク時期に着目してNICを低減すべく鋭意検討した結果、T1Gのピーク時期をコントロールすることにより、該T1Gのピークと頭部がヘッドレストに衝突する際の頭部Gのピークとの両者のピークのタイミングを合わせることで第1胸椎に対する頭部の相対的な変位を小さくすることのできる車両用シートの新規な構成を見出し、本発明に至った。
すなわち、本発明の課題は、車両の後方衝突時の第1胸椎に対する頭部の相対的な変位を低減することにある。
上記課題を解決するために本発明は次の手段を採用する。
本発明は、背凭れ面の外形を形作るパッド部材で骨格をなすフレーム部材が被覆されたシートバックを備えるとともに、着座者の頭部が当接するヘッドレスト本体と、該ヘッドレスト本体から垂下して前記シートバックの上部から前記シートバック内に挿入されて前記シートバックのフレーム部材の上端部位置に支持されたステーとを有するヘッドレストを備える車両用シートであって、前記フレーム部材の上端部位置における前記ステーの支持箇所には、車両の後方衝突時に着座者の背中が前記シートバックに当接する際の第1胸椎の加速度(T1G)のピーク時期をコントロールすることのできるT1Gコントロール部位が設定されており、該T1Gコントロール部位を、前記シートバック内において前記ステーよりも前記背凭れ面側に張り出して設け、該T1Gコントロール部位による第1胸椎の加速度(T1G)のピーク時期と着座者の頭部が前記ヘッドレストに当接する際の頭部の加速度のピーク時期との両者のピーク時期のずれを低減したことを特徴とする。
本発明の車両用シートによれば、T1Gコントロール部位が設けられ、車両の後方衝突時のT1Gコントロール部位による第1胸椎の加速度(T1G)のピーク時期と着座者の頭部がヘッドレストに当接する際の頭部の加速度(頭部G)のピーク時期との両者のピーク時期のずれが低減されている。そのため、頭部がヘッドレストに当接した後にヘッドレストから離れて頭部Gが低下するとき、それに反してT1Gが上昇するのが抑制される。それにより、第1胸椎と頭部との相対的な変位を小さくすることができる。
前記T1Gコントロール部位は、好ましくは、独立形成されたT1Gコントロール部材が前記ステーの支持箇所に取り付けられて設けられる。その場合、シートバックのフレーム部材ないしヘッドレストのステーの形状は制限されず、シートバックのフレーム部材ないしヘッドレストのステーの形状の自由度を確保しつつも、T1Gコントロール部材をステーの支持箇所に取り付ける容易な構成によって車両の後方衝突時の第1胸椎と頭部との相対的な変位を小さくすることができる。
前記T1Gコントロール部材は、後方衝突時に着座者の背中が前記シートバックに当接する際の衝撃を吸収することのできる衝撃吸収構造を備えると一層好ましい。この場合、頭部がヘッドレストに当接した後にヘッドレストから離れて頭部Gが低下した際のT1Gを低下させることができ、車両の後方衝突時の第1胸椎と頭部との相対的な変位を一層小さくすることができる。
本発明によれば、車両の後方衝突時の第1胸椎に対する頭部の相対的な変位を小さくすることができ、その結果、頸部に作用するせん断力が小さくなることによって、着座者の頸部の傷害を低減することができる。
また、独立形成されたT1Gコントロール部材がステーの支持箇所に取り付けられてT1Gコントロール部位を設ければ、シートバックのフレーム部材ないしヘッドレストのステーの形状の自由度を確保しつつも、容易にT1Gコントロール部位を設けて第1胸椎と頭部との相対的な変位を小さくすることができる。
また、T1Gコントロール部材が衝撃吸収構造を備えていれば、車両の後方衝突時の第1胸椎と頭部との相対的な変位を一層小さくすることができ、着座者の頸部の傷害低減に一層寄与することができる。
本発明の実施形態1に係る車両用シートを一部透過して示す斜視図である。 図1に示される車両用シートのシートバックのII−II線断面図であり、着座者の通常の着座姿勢を示す図である。 図1に示される車両用シートのシートバックのIII−III線断面図である。 図2に示される車両用シートのシートバックにおいて車両の後方衝突時の着座者の姿勢を示す図である。 本発明の実施形態1に係る車両用シートの着座者における車両の後方衝突時のT1G及び頭部Gの挙動を模式的に示すグラフである。 本発明の変更例1に係る車両用シートのT1Gコントロール部位を拡大して示す断面図である。 本発明の変更例2に係る車両用シートのT1Gコントロール部位を拡大して示す断面図である。
<実施形態1>
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態について説明する。本実施形態のシート11は自動車等の車両に装備される車両用シートであり、図1に示されるように、座面となるシートクッション13、背凭れとなるシートバック21及びヘッドレスト41を備えている。なお、各図において矢印で示すFR,RR,UPはシート11の着座者から見た方向を基準として定めたシート11の前方,後方,上方を示している。また、各図において矢印で示すWはシート11の幅方向を示している。
図1に示されるように、シートバック21は、骨格をなすフレーム部材としてのシートバックフレーム23を備える。シートバックフレーム23は、左右一対のサイドフレーム25,25と、金属パイプが逆U字状に折り曲げ加工されてなるアッパフレーム27とを備えている。シートバックフレーム23は、左右のサイドフレーム25,25の上部にアッパフレーム27が横架されて成り、全体として門形形状を成している。シートバックフレーム23の上部及び下部には、それぞれ金属板よりなるブラケット29a,29bが横架されており、シートバックパッド33を支持する支持ばね部材31が該上下のブラケット29a,29bに掛け渡されて取り付けられている。かかるシートバックフレーム23の構成自体は公知であり、本実施形態では、かかる公知のシートバックフレームをそのまま用いても構わない。シートバックフレーム23には、シートバックパッド33(本発明のパッド部材に相当する。)が被せ付けられている。シートバックパッド33は、背凭れ面21a(図2参照)の外形を形作るものであって、例えば発泡ウレタンからなり、その外形形状に沿う表皮材で表層されている。
シートバックフレーム23の下端は、シートクッション13の骨格をなすシートクッションフレームにリクライニング機構を介して接続されている。これにより、シートバック21がシートクッション13と接続されている。シートクッション13の構成及びシートクッション13に対するシートバック21の接続構成については公知であるため、詳細な説明は省略する。
シートバックフレーム23の上端部位置、すなわち逆U字状のアッパフレーム27の幅方向に指向する部位(横架部)27aには、後述するヘッドレスト41のステー45,45を支持するためのサポートホルダ35,35が幅方向に間隔をおいて固定されている。サポートホルダ35,35は、金属製の角型の筒状部材であり、上下方向に貫通するようにアッパフレーム27の前方FR側に溶接され、アッパフレーム27に対して一体的に固定されている。そして、サポートホルダ35,35の夫々には、ステー45,45を挿入可能な樹脂製のステー用サポート37,37が嵌挿された状態で組み付けられている。
ヘッドレスト41は、着座者の頭部Hが当接するヘッドレスト本体43と該ヘッドレスト本体43から垂下する左右1対のステー45,45を備えている。ステー45,45は金属製の丸棒からなる。ヘッドレスト本体43は、発泡ウレタン等からなるパッド部材よりなる。図2に示されるように、ヘッドレスト41では、ステー45,45の上部を包み込むようにヘッドレスト本体43が設けられており、ステー45はヘッドレスト本体43から垂下した格好となっている。ステー45の下部は、シートバックパッド33を貫通してシートバック21の内部に挿入されている。そして、ステー用サポート37,37に挿入されて係止されることにより、サポート37,37及びサポートホルダ35,35を介してアッパフレーム27の横架部27aに支持されている。
図3に示されるように、ステー45,45が支持されるアッパフレーム27(横架部27a)におけるステーの支持箇所39には、T1Gコントロール部位50が設けられている。T1Gコントロール部位50は、車両の後方衝突時に着座者の背中Bがシートバック21に当接する際の第1胸椎T1(図2参照)の加速度(T1G)のピーク時期をコントロールすることのできる部位である。図3に示されるように、T1Gコントロール部位50は、ステーの支持箇所39から背凭れ面21a側(前方FR側)に張り出して設けられている。本実施形態のT1Gコントロール部位50は、独立形成されたT1Gコントロール部材52がステーの支持箇所39に取り付けられることで設けられている。
T1Gコントロール部材52は、金属製の帯状の薄板を折曲加工してなる。T1Gコントロール部材52は、左右のサポートホルダ35,35に架設され幅方向Wに沿って配設されている。T1Gコントロール部材52の架設方向(幅方向W)の両末端には、ステーの支持箇所39への取り付け部56,56が設けられている。取り付け部56,56は、サポートホルダ35,35の幅方向Wでみて外側の側面35a,35aに沿い、サポートホルダ35,35よりも前方FRへ突出するようにサポートホルダ35,35の側面35a,35aに接合されている。T1Gコントロール部材52の架設方向(幅方向W)の中央は、着座者の背中が当接する当接部54を成している。当接部54は、その架設方向(幅方向W)の長さが左右の取り付け部56,56の間隔よりも少し短く形成されている。当接部54は、サポートホルダ35,35から前方FRに離間し、その面形状が背凭れ面21aと略平行に配設されている。当接部54の架設方向(幅方向W)の両端には後方へ湾曲して架設方向(幅方向W)の長さを拡張するように傾斜した傾斜部55,55が延設されており、架設方向(幅方向W)の長さをさらに拡張するように屈曲した屈曲部57,57及びそれに連続する段部58,58を介して取り付け部56,56と接続されている。
かかる構成のT1Gコントロール部材52により設定されたT1Gコントロール部位50の車両の後方衝突時における作用を、着座者の頭部Hの加速度(頭部G)及び第1胸椎T1の加速度(T1G)の挙動と併せて説明する。なお、図5には、車両の後方衝突時の頭部GとT1Gの典型的な経時的挙動の大略をグラフで示した。図4に示されるように、車両の後方衝突時、着座者の頭部Hは、後方へ振れてヘッドレスト41のヘッドレスト本体43に当接し、ステー45に受け止められ、反動で前方FRへ戻される。頭部Gの挙動でみれば、図5に示されるように、頭部Hがステー45に受け止められピークHPに達し、その後低下する。このとき、図4に示されるように、着座者の背中Bは後方RRへ相対変位してシートバック21の背凭れ面21aに押し付けられ、シートバックパッド33を圧縮してT1Gコントロール部材52の当接部54に当たり、図5のグラフに示されるように、T1GがピークT1Pに達し、シートバックフレーム23が後方へ撓んで退避することでT1Gが低下する。本実施形態では、このときのT1Gコントロール部位50(T1Gコントロール部材52)の作用には大別して2つの側面がある。すなわち、第1に、着座者の背中Bがシートバック21に当接する際のT1Gのピーク時期をコントロールする作用であり、第2に、そのT1Gのピークを小さくする作用である。
まず、T1Gコントロール部材52のT1Gのピーク時期をコントロールする第1の作用は、T1Gコントロール部材52がステーの支持箇所39よりも背凭れ面21a側に張り出して配設されていることによって発揮可能となっている。すなわち、T1Gコントロール部材52がステーの支持箇所39よりも背凭れ面21a側に張り出しているため、着座者の背中がステーの支持箇所39(サポートホルダ35,35又はアッパフレーム27の横架部27a)に当たる前にT1Gコントロール部材52に受け止められることとなる。それにより、図5に実線で示されるT1Gコントロール部材52が設定されている場合のT1GのピークT1Pは、図5に二点鎖線で示されるT1Gコントロール部材52が設定されていない場合のT1GのピークNP比べて、その時期がA1だけ早められている。T1Gコントロール部材52は、着座者の背中Bが当たる当接部54の背凭れ面21a側への張り出し程度が、T1Gのピーク時期が頭部Gのピーク時期に近づき、略同じになる程度に早めるように調整された状態でステーの支持箇所39に組み付けられている。その結果、着座者の背中B、特に胸の背面のシートバック21に対する沈み込みが、頭部Hがステー45に受け止められるタイミングに合わせて規制されることとなり、頭部GとT1Gとが概ね同時にピークに達する。
次に、T1Gコントロール部材52のT1Gのピークを小さくする第2の作用は、T1Gコントロール部材52の塑性変形を伴って着座者の背中Bが当接する当接部54が後方RRへ退避する衝撃吸収構造により発揮可能となっている。すなわち、着座者の背中Bがシートバック21の背凭れ面21aに当接する衝撃荷重Fが当接部54に加わると傾斜部55,55を介して屈曲部57,57及び段部58,58に伝達され、該伝達方向に対しては相対的に脆弱な屈曲部57,57及び段部58,58が後方へ撓む塑性変形を伴って当接部54が後方RRへ退避する。そして、T1Gコントロール部材52の屈曲部57,57がサポートホルダ35,35に当たり、当接部54が当初よりは後方RRへ変位したが、なおもサポートホルダ35,35よりは背凭れ面21aに近い位置で、当接部54の後退が規制され、着座者の背中Bの後方RRへの変位も規制されてT1GはピークT1Pに達する。このとき、T1Gコントロール部材52の塑性変形によって衝撃荷重Fの一部が吸収され、着座者の背中Bは、T1Gコントロール部材52が設定されてない場合に比べて緩慢に後方へ変位することにより、T1GのピークがA2だけ小さくなる。
このように、T1Gコントロール部位50によれば、車両の後方衝突時に着座者の頭部Hがヘッドレスト41に当接する際の頭部GのピークHPの時期と、背中Bがシートバック21に当接する際のT1GのピークT1Pの時期とのずれが低減されている結果、頭部Hがヘッドレスト41に当接した後に反力で前方へ押し返されて頭部Gが低下するときにはT1Gも低下する。その際のT1Gの低下の程度は頭部Gの低下の程度に比べると緩慢ではあるものの、T1Gコントロール部材52の衝撃吸収構造によって、T1GのピークT1Pが小さくなっているから、頭部GとT1Gとの差R1は、T1Gコントロール部材52が無い場合の頭部GとT1Gとの差R2に比べて格段に小さくなる。したがって、第1胸椎T1に対する頭部Hの相対的な変位が小さくなり、頸部に作用するせん断力が小さくなることによって、車両の後方衝突時における着座者の頸部損傷を低減する効果を奏する。
そして、このシート11によれば、独立形成されたT1Gコントロール部材52をシートバックフレーム23のステーの支持箇所39に取り付ける簡単な構成でもって、上記着座者の頸部損傷を低減する効果を発揮することができる。したがって、例えば、従来のシートバックフレーム23やステー45の構成に変更を加えることなく、シートバックフレーム23におけるステーの支持箇所39にT1Gコントロール部材52を追加設定することによって上記着座者の頸部損傷を低減する効果を発揮することができる。また、外形の異なる複数種のシートにおいても、シート毎でT1Gコントロール部材52の背凭れ面21a側への張り出し程度を調整することによって、着座者の頸部損傷を低減する効果を確保することができる。そのため、着座者の頸部損傷を低減する効果を確保しながらも、複数種のシートにおいてシートバックフレーム23を共通化することができる。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲内でその他種々の変更が可能である。以下の変更例の説明においては、上記実施形態1から変更を要しない部分については図中に同じ符号を付し、詳細な説明は省略する。
<変更例1>
図6を参照しながら変更例1について説明する。変更例1は、上記実施形態1において、T1Gコントロール部材のみを変更した例である。T1Gコントロール部材62は、衝撃加重Fを受ける当接部64が、圧縮可能な材料で形成されている。該材料として、例えば、シートバックパッド33よりは硬いが、衝撃加重Fにより圧縮され得る程度の硬さのチップウレタンや発泡ウレタン等のパッド材を好適に用いることができる。当接部64は、サポートホルダ35の背凭れ面21a側の面35bに配設され、当該当接部64の厚み分だけサポートホルダ35よりも背凭れ面21a側に張り出している。このT1Gコントロール部材62では、当接部64に後方RRへの衝撃加重Fが加わると、圧縮されることで衝撃荷重Fを吸収しつつも、サポートホルダ35の位置よりは背凭れ面21aに近い位置で着座者の背中を受け止めてT1Gのピーク時期と頭部Gのピーク時期とのずれを低減することができる。
<変更例2>
図7を参照しながら変更例2について説明する。変更例2は、上記実施形態1において、T1Gコントロール部材のみを変更した例である。T1Gコントロール部材72は、ポリプロピレン等の合成樹脂が成形されてなる。T1Gコントロール部材72は、衝撃加重Fが直接的に付加される当接部74の背凭れ面21aとは反対側に複数のリブ76を備えている。これらのリブ76がサポートホルダ35の背凭れ面21a側の面35bに突き当たった状態で配設されており、当接部74はサポートホルダ35よりも背凭れ面21a側に張り出して配設されている。このT1Gコントロール部材72は、当接部64に後方RRへの衝撃加重Fが加わると、リブ76がサポートホルダ35に押し付けられて座屈することにより衝撃加重Fを吸収しつつも、サポートホルダ35よりは背凭れ面21aに近い位置で着座者の背中を受け止めてT1Gのピーク時期と頭部Gのピーク時期とのずれを低減することができる。
なお、上記実施形態ないし変形例のT1Gコントロール部位50の構成は、ヘッドレストが、車両の後方衝突時にヘッドレストが前方へ変位する機構を有する所謂アクティブヘッドレストとして装備されているシートにおいても適用可能である。
11 シート
13 シートクッション
21 シートバック
21a 背凭れ面
23 シートバックフレーム
27 アッパフレーム
27a 横架部
33 シートバックパッド
35 サポートホルダ
37 ステー用サポート
39 ステーの支持箇所
41 ヘッドレスト
43 ヘッドレスト本体
45 ステー
50 コントロール部位
52 コントロール部材
54 当接部
55 傾斜部
56 取り付け部
57,57 屈曲部
58,58 段部
62 コントロール部材
64 当接部
72 コントロール部材
74 当接部
76 リブ

Claims (1)

  1. 背凭れ面の外形を形作るパッド部材で骨格をなすフレーム部材が被覆されたシートバックを備えるとともに、着座者の頭部が当接するヘッドレスト本体と、該ヘッドレスト本体から垂下して前記シートバックの上部から前記シートバック内に挿入されて前記シートバックのフレーム部材の上端部位置に位置するアッパフレームの前方に固定されたサポートホルダにより支持されたステーとを有するヘッドレストを備える車両用シートであって、
    前記フレーム部材の上端部位置における前記ステーの支持箇所には、車両の後方衝突時に着座者の背中が前記シートバックに当接する際の第1胸椎の加速度(T1G)のピーク時期をコントロールすることのできるT1Gコントロール部位が設定されており、該T1Gコントロール部位を、前記シートバック内において前記ステーよりも前記背凭れ面側に張り出して設け、前記T1Gコントロール部位は、独立形成されたT1Gコントロール部材がサポートホルダに架設されることで前記ステーの支持箇所に取り付けられて設けられており、前記T1Gコントロール部材は、後方衝突時に後方へ退避することで着座者の背中が前記シートバックに当接する際の衝撃を吸収することのできる衝撃吸収構造を備えており、前記コントロール部材はサポートホルダによって後退が規制されており、該T1Gコントロール部位による第1胸椎の加速度(T1G)のピーク時期と着座者の頭部が前記ヘッドレストに当接する際の頭部の加速度のピーク時期との両者のピーク時期のずれを低減したことを特徴とする車両用シート。
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