JP2005286903A - 音響再生装置、音響再生システム、音響再生方法及び制御プログラム並びにこのプログラムを記録した情報記録媒体 - Google Patents

音響再生装置、音響再生システム、音響再生方法及び制御プログラム並びにこのプログラムを記録した情報記録媒体 Download PDF

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軍 彭
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    • H04S7/00Indicating arrangements; Control arrangements, e.g. balance control
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    • H04S7/30Control circuits for electronic adaptation of the sound field
    • H04S7/301Automatic calibration of stereophonic sound system, e.g. with test microphone

Abstract

【課題】 リスニングポイントの位置や音源の配置位置が変更された場合においても、煩雑な作業を行うことなく、簡易に最適な音場の再現を可能とする。
【解決手段】 記録部6には、音声処理部4が各chに対応するオーディオデータに信号処理を行う際に必要な各種のパラメータが格納された設定状態テーブルTBL2と設定画面データが記録されている。この設定画面データは、設定状態テーブルTBL2とリンクしており、この設定画面上に加えられた変更に応じて、設定状態テーブルTBL2が更新される。この結果、音声処理部4においてオーディオデータに対する信号処理を行う際のパラメータに変更が加えられる。
【選択図】 図1

Description

本願は、複数の音源を備えた音響再生装置に関し、特に、オーディオ信号を再生する際における音響再生装置の設定方法に関する。
近年、DVD等の記録メディアの大容量化に伴い、AVアンプのように、複数チャネル(以下、「ch」と略称する)のオーディオデータを再生する音響再生装置が各種提供されるに至っている。この種の音響再生装置においては、再生される音像を聴取者の聴取位置(以下「リスニングポイント」という)に定位させると共に、音場を適切に再現することが望ましい。このため、この種の音響再生装置には、スピーカからリスニングポイントまでの距離に基づいて、各スピーカから出力される音の出力タイミングや音量に変更を加える機能が設けられている。
ここで、従来の音響再生装置において出力タイミング等のパラメータを決定する方法としては、次のようなものが提案されている。
方法1
設定画面上において新たなリスニングポイントからスピーカまでの距離を入力し、当該設定値に応じて出力タイミング等のパラメータを決定する。
方法2
各スピーカから測定用の信号音として、例えば、ピンクノイズやホワイトノイズを出力し、リスニングポイントに配置したマイクにおける測定用信号の検出結果から出力タイミング等のパラメータを算出する。(特許文献1参照)
特開2002−330499号公報
ところで、ユーザが音響再生装置の設置されている部屋を掃除したような場合、リスニングポイントとなっていたソファの配置位置が変更され、或いは、スピーカの配置位置が変更されてしまうような場面が、多々生じうる。このような場合に、最適な音場を再現しようとすれば、新たなリスニングポイントと音源との間の距離に応じて、上記出力タイミング等のパラメータを変更することが必要となる。
しかしながら、上記方法1に示した従来の設定方法では、各スピーカからリスニングポイントまでの距離を、例えば、巻き尺により計測し、当該計測結果を設定画面上において入力することが必要となる。このため、上記のような事情によりリスニングポイント等の変更がなされる度に同様の作業を行うとすれば煩雑さに耐えない。
一方、上記方法2による場合、巻き尺により距離を測定する必要性がないため、煩雑さを解消することが可能である。しかしながら、この方法2による場合、周囲の雑音により検出結果に変動が生じてしまうため、リビングルーム等、人が出入りし雑音の生じやすい環境下に音響再生装置が設置されると、設定を行うことができる機会も限られてしまう。このため、上記方法2による場合、リスニングポイントの変更に合わせて逐一設定変更を行うことが困難となっていた。
本願は、以上説明した事情に鑑みてなされたものであって、その課題の一例としては、リスニングポイントの位置やスピーカの配置位置が変更された場合においても、煩雑な作業を行うことなく、簡易に最適な音場の再現を可能とする音響再生装置、音響再生システム、音響再生方法及び制御プログラム並びにこのプログラムを記録した情報記録媒体を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、本願の一つの観点では、請求項1に記載の音響再生装置は、複数の音響信号に基づいて当該各音響信号に対応する各スピーカを夫々拡声させ、聴取者に対して臨場感のある音場空間を提供する音響再生装置において、前記音場空間が再現された仮想空間を表示する画面であって、当該音場空間内における聴取者の聴取位置及び前記各スピーカの配置位置に対応する位置に選択画像が描画された設定画面を表示手段に表示させると共に、当該設定画面に基づいてユーザが行った入力操作に応じて当該設定画面の変更を行う表示制御手段と、前記設定画面に基づいて前記仮想空間内における前記各スピーカの設定状態及び前記聴取位置の設定状態を認識する認識手段と、前記認識結果に基づいて前記音場空間内における前記各スピーカと前記聴取位置との間の現実の距離を算出する算出手段と、前記算出された距離に対応する信号処理を前記音響信号に対して行う音声処理手段とを具備することを特徴とする。
また、本願の他の観点では、請求項10に記載の音響再生システムは、複数のスピーカと、複数の音響信号に基づいて当該各音響信号に対応する各スピーカを夫々拡声させ、聴取者に対して臨場感のある音場空間を提供する音響再生装置と、を備える音響再生システムにおいて、前記音響再生装置は、前記音場空間が再現された仮想空間を表示する画面であって、当該音場空間内における聴取者の聴取位置及び前記各スピーカの配置位置に対応する位置に選択画像が描画された設定画面を表示手段に表示させると共に、当該設定画面に基づいてユーザが行った入力操作に応じて当該設定画面の変更を行う表示制御手段と、前記設定画面に基づいて前記仮想空間内における前記各スピーカの設定状態及び前記聴取位置の設定状態を認識する認識手段と、前記認識結果に基づいて前記音場空間内における前記各スピーカと前記聴取位置との間の現実の距離を算出する算出手段と、前記算出された距離に対応する信号処理を前記音響信号に対して行う音声処理手段とを具備することを特徴とする。
また更に、本願の他の観点では、請求項11に記載の音響再生システムは、複数のスピーカと、複数の音響信号に基づいて当該各音響信号に対応する各スピーカを夫々拡声させ、聴取者に対して臨場感のある音場空間を提供する音響再生装置と、各種の信号処理を実行する情報処理装置と、を備える音響再生システムにおいて、前記情報処理装置は、前記音場空間が再現された仮想空間を表示する画面であって、当該音場空間内における聴取者の聴取位置及び前記各スピーカの配置位置に対応する位置に選択画像が描画された設定画面を表示手段に表示させると共に、当該設定画面に基づいてユーザが行った入力操作に応じて当該設定画面の変更を行う表示制御手段と、前記設定画面に基づいて前記仮想空間内における前記各スピーカの設定状態及び前記聴取位置の設定状態を認識する認識手段と、前記認識結果に基づいて前記音場空間内における前記各スピーカと前記聴取位置との間の現実の距離を算出する算出手段と、前記算出結果に応じて、前記音響再生装置を制御する制御手段と、を具備し、前記音響再生装置は、前記情報処理装置の制御の下、前記算出された距離に対応する信号処理を前記音響信号に対して行う音声処理手段を具備することを特徴とする。
更に、本願の他の観点では、請求項12に記載の音響再生方法は、複数のスピーカと、複数の音響信号に基づいて当該各音響信号に対応する各スピーカを夫々拡声させ、聴取者に対して臨場感のある音場空間を提供する音響再生装置と、を備える音響再生システムにおける音響再生方法であって、前記音響再生装置が前記音場空間が再現された仮想空間を表示する画面であって、当該音場空間内における聴取者の聴取位置及び前記各スピーカの配置位置に対応する位置に選択画像が描画された設定画面を表示手段に表示させる第1ステップと、前記音響再生装置が前記設定画面に基づいてユーザが行った入力操作に応じて当該設定画面の変更を行う第2ステップと、前記音響再生装置が前記設定画面に基づいて前記仮想空間内における前記各スピーカの設定状態及び前記聴取位置の設定状態を認識する第3ステップと、前記音響再生装置が前記認識結果に基づいて前記音場空間内における前記各スピーカと前記聴取位置との間の現実の距離を算出する第4ステップと、前記音響再生装置が前記算出された距離に対応する信号処理を前記音響信号に対して行う第5ステップとを具備することを特徴とする。
更にまた、本願の他の観点では、請求項13に記載の音響再生方法は、複数のスピーカと、複数の音響信号に基づいて当該各音響信号に対応する各スピーカを夫々拡声させ、聴取者に対して臨場感のある音場空間を提供する音響再生装置と、各種の信号処理を実行する情報処理装置と、を備える音響再生システムにおける音響再生方法であって、前記情報処理装置が前記音場空間が再現された仮想空間を表示する画面であって、当該音場空間内における聴取者の聴取位置及び前記各スピーカの配置位置に対応する位置に選択画像が描画された設定画面を表示手段に表示させる第11ステップと、前記情報処理装置が前記設定画面に基づいてユーザが行った入力操作に応じて当該設定画面の変更を行う第12ステップと、前記情報処理装置が前記設定画面に基づいて前記仮想空間内における前記各スピーカの設定状態及び前記聴取位置の設定状態を認識する第13ステップと、前記情報処理装置が前記認識結果に基づいて前記音場空間内における前記各スピーカと前記聴取位置との間の現実の距離を算出する第14ステップと、前記情報処理装置が前記算出結果に応じて、前記音響再生装置を制御する第15ステップと、前記音響再生装置が、前記情報処理装置の制御の下、前記算出された距離に対応する信号処理を前記音響信号に対して行う第16ステップとを具備することを特徴とする。
また、本願の他の観点では、請求項14に記載の制御プログラムは、複数の音響信号に基づいて当該各音響信号に対応する各スピーカを夫々拡声させ、聴取者に対して臨場感のある音場空間を提供する音響再生装置を、コンピュータにより制御するための制御プログラムであって、前記コンピュータを、前記音場空間が再現された仮想空間を表示する画面であって、当該音場空間内における聴取者の聴取位置及び前記各スピーカの配置位置に対応する位置に選択画像が描画された設定画面を表示手段に表示させると共に、当該設定画面に基づいてユーザが行った入力操作に応じて当該設定画面の変更を行う表示制御手段、前記設定画面に基づいて前記仮想空間内における前記各スピーカの設定状態及び前記聴取位置の設定状態を認識する認識手段、前記認識結果に基づいて前記音場空間内における前記各スピーカと前記聴取位置との間の現実の距離を算出する算出手段、前記算出結果に応じて、前記音響再生装置を制御する制御手段として機能させることを特徴とする。
また更に、本願の他の観点では、請求項15に記載のコンピュータに読み取り可能な情報記録媒体は、請求項14に記載の制御プログラムを記録していることを特徴とする。
以下、図面を参照し、本願の実施の形態について説明する。なお、係る実施形態は、本願を限定するものではなく、本願の技術思想の範囲内において任意に変更可能である。
[1]実施形態
[1.1]実施形態の概要
(1)本実施形態にかかる音響再生システムの構成
まず、図1を参照しつつ、本実施形態にかかる音響再生システムSYについて説明する。なお、図1には、音響再生装置AがAVアンプである場合のシステムSの構成例を示している。
同図に示すように本実施形態にかかる音響再生システムSYは、各種画像を表示するモニタMNと、DVDレコーダ等のメディア再生装置MPと、フロントライトスピーカFRSと、フロントレフトスピーカFLSと、センタスピーカCSと、サラウンドライトスピーカSRS、サラウンドレフトスピーカSLS(以下、各スピーカSを特定する必要がない場合、単に「スピーカS」という)と、サブウーファSWと、音響再生装置Aを有する。
本実施形態にかかる音響再生システムSYにおいては、DVD等の記録メディアからメディア再生装置MPが読み出した映像データとオーディオデータが音響再生装置Aに供給される。そして、音響再生装置Aは、このメディア再生装置MPによって供給される映像データをモニタMNに出力する一方、オーディオデータについては信号処理を施して各スピーカSへと出力する。このように音響再生装置Aが信号処理を施す結果、リスニングポイントにおいて音像が定位し、最適な音場が再現される。
かかる機能を実現するため、本実施形態において音響再生装置Aは、オーディオデータ入力部1と、映像データ入力部2と、セレクタ3と、音声処理部4と、システム制御部5と、記録部6と、リモコン受光部7と、指示入力部8と、映像処理部9と、デジタル/アナログ変換部(以下、「デジタル/アナログ」を「D/A」という)10と、アンプ部11と、各要素間を相互に接続するデータバス12を有する。
なお、例えば、このシステム制御部5は「特許請求の範囲」における「認識手段」及び「算出手段」に対応し、「記録手段」は記録部6に対応している。また、例えば、「特許請求の範囲」における「音声処理手段」はシステム制御部5及び音声処理部4が共同することによって実現され、「表示制御手段」はシステム制御部5及び映像処理部9とが共同することによって実現されるものである。
まず、オーディオデータ入力部1及び映像データ入力部2は、D4端子等のデジタル信号の入力端子を複数有しており、これらの端子を介して接続されたメディア再生装置MPから入力されたオーディオデータや映像データをセレクタ3に出力する。なお、オーディオデータ入力部1に対して何chのオーディオデータを入力するようにするのかは、任意であるが、本実施形態においては、フロントライト(以下、「FR」)、フロントレフト(以下、「FL」)、センタ(以下、「C」)、サラウンドライト(以下、「SR」)、サラウンドレフト(以下、「SL」)の5chと、LFE(Low Frequency Effect)chからなる5.1chのオーディオデータが入力されているものとして説明を行う。
セレクタ3は、オーディオデータ入力部1及び映像データ入力部2に設けられた複数の端子に入力された各データを、ユーザの入力操作に応じて選択し、その選択された、データを音声処理部4及び映像処理部9に出力する。
リモコン受光部7は、例えば、受光素子により構成され、図示せぬリモコン装置から赤外線によって送信された制御信号を受信すると共に、当該受信した制御信号をデータバス12へと出力する。指示入力部8は、セレクタ3において信号を選択するためのキーやカーソルキー等の各種キーを有しており、ユーザの入力操作に対応した制御信号をデータバス12を介してシステム制御部5へと出力する。
映像処理部9は、セレクタ3から入力された映像データやデータバス12を介してシステム制御部5から出力された画像データをモニタMNへと出力する。なお、この映像処理部3にデコーダを設けるか否かは任意であり、モニタMNにデコーダが搭載されている場合には、必ずしも、この映像処理部3にデコーダを設けることは必要とならない。
音声処理部4は、DSP(Digital Signal Processor)を有し、システム制御部5の制御の下、セレクタ3から入力されたオーディオデータに対し各種の信号処理を施して、D/A変換部10へと出力する。この際、音声処理部4は、各chに対応するオーディオデータ毎に別個の信号処理を施すことにより、各スピーカSから出力される音声の音圧レベルや各スピーカSから音声が出力されるタイミング等の特性に変更を加える。例えば、本実施形態のように5.1chのオーディオデータが入力される場合、音声処理部4は、5.1chの各ch毎に出力タイミング、音圧等の特性に変更を加える信号処理を実行するのである。なお、DSPにおける具体的な処理方法に関しては、従来と同様であるため、詳細は、省略する。また、サブウーファSWに対応するLFEchについては指向性を有しないため、本実施形態において音声処理部4は、同chのオーディオデータに対する信号処理を行わないものとして説明を行う。
D/A変換部10は、音声処理部4によって信号処理が施された各ch毎に対応するオーディオデータをD/A変換してアンプ部11に出力する。なお、以下においては、メディア再生装置MPから出力されD/A変換される前のデータをオーディオデータと呼び、このオーディオデータをD/A変換した後に得られる信号を音声信号と呼ぶ。
アンプ部11は、D/A変換部10から入力される音声信号を増幅した後、スピーカSへと出力する。このアンプ部11は、出力可能なch数に応じた数の低周波数増幅器及び出力端子を有しており、D/A変換部10から入力された各chに対応する音声信号を出力端子に接続された各スピーカSに出力する。この結果、各chに対応するオーディオデータをD/A変換した各chに対応する音声信号が、各スピーカSから別個独立に出力される。
記録部6は、EEPROM等の不揮発性のメモリにより構成され、この記録部6には、音響再生装置Aにおいて各種の処理を実行するために必要な各種の情報と共に、図2に示す複数のパラメータテーブルTBL1-k(k=1、2、・・・、n)が格納されている。
図2において「DT」、「DB」及び「F」は、夫々、スピーカSから音声を出力するタイミングを変更するための遅延時間パラメータ、音圧レベルを変更するためのレベルパラメータ、周波数特性を変更するための周波数特性パラメータとなっている。これらの各パラメータは、リスニングポイントとスピーカSの配置位置との間の距離に対応付けてテーブルTBL1-kに格納されており、当該距離において最適な音場を再現するために必要な値が事前に算出されて格納されている。
ここで、スピーカSの機種により、出力可能周波数等の特性に違いがある。このため、音声処理部4がオーディオデータに各種の処理を施す際のパラメータは、スピーカSの機種によって変更することが望ましい。そこで、本実施形態においては、スピーカSの機種毎にパラメータテーブルTBL1-kが設けられており、各パラメータテーブルTBL1-kには、当該テーブルTBL1-kに対応するスピーカ機種名が格納されている。
なお、各パラメータテーブルTBL1-kに全chに対応した「DT」等のパラメータを格納するようにするか否かは任意である。例えば、スピーカSの機種によっては、センタ専用やサラウンド専用、更には、フロント専用のスピーカも存在している。このように、如何なるchに利用するのかが決まっている機種のスピーカに対応するパラメータテーブルTBL1-kについては、全てのchに対応したパラメータを格納することは必要とはならず、必要なchに対応したパラメータのみを格納するようにすれば良い。
次いで、システム制御部5は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、CPU(Central Processing Unit)を有し、ROM内に記録されている制御プログラムを実行することにより音響再生装置Aの各部を制御する。
このシステム制御部5は、以下の処理を実行する。
(a)初期設定処理
この処理は、音響再生装置Aが、未だ電源が投入されたことのないような状態等、初期化されている状態において、電源が投入された場合に、システム制御部5が実行する処理である。この処理においてシステム制御部5は、音響再生装置Aの設置されている部屋の広さや当該部屋内における各スピーカSの配置位置及び機種、リスニングポイントの位置を設定し、これらの情報が格納された設定状態テーブルTBL2(図3)を生成して、記録部6に記録する。また、かかるテーブルTBL2の生成に際して、システム制御部5は、当該リスニングポイントにおいて最適な音場を再現するために適切な「DT」、「DB」、「F」の3つのパラメータを、パラメータテーブルTBL1-kから抽出して、これらのパラメータを設定状態テーブルTBL2に格納する。
このようにして、生成された設定状態テーブルTBL2に格納される「DT」等のパラメータは、音声処理部4が、各chに対応するオーディオデータに信号処理を行う際に利用される。また、この初期設定処理においてシステム制御部5は、生成した設定状態テーブルTBL2に基づいて設定画面データを生成し、記録部6に記録する。この設定画面データは、音場空間、すなわち、スピーカSによって出力される音を聴取者が聴取する空間(部屋)を再現した仮想空間を表示するためのものであり、リスニングポイントやスピーカSの配置位置が仮想的に再現されたものとなっている。なお、設定状態テーブルTBL2及び設定画面データについては後に詳述する。
(b)設定変更処理
この処理は、音響再生装置Aの設定状態を変更する際に、システム制御部5が実行する処理である。上記初期設定がなされた後に、(1)スピーカSの配置位置が変更された場合、(2)リスニングポイントが変更された場合、「DT」等のパラメータを変更することが必要となる。また、ユーザが(3)使用するスピーカの機種を変更する場合があり、上記パラメータを変更することが必要となる。かかる状態の変化に対応すべく、システム制御部5は、指示入力部8やリモコン装置に所定の入力操作が行われると、記録部6に記録されている設定画面データを読み出して、当該設定画面データを含む画像データを映像処理部9に供給すると共に、図4に示すような設定画面をモニタMNに表示させる。
そして、モニタMN上に表示される設定画面に従いユーザが入力操作を行うと、当該設定画面上における変更状態に基づいて実際の音場空間における変更状態を算出し、設定状態テーブルTBL2を更新する。この結果、音声処理部4が各chに対応するオーディオデータに対して信号処理を行う際のパラメータが変更され、当該移動後の位置関係においてリスニングポイントに最適な音場が再現されることとなる。
このように、本実施形態においては、設定画面データと設定状態テーブルTBL2がリンクしており、設定画面データにおける変更内容が設定状態テーブルTBL2に反映されるため、設定画面データに変更を加えることにより設定状態テーブルTBL2が更新され、簡易に音声処理部4において信号処理を行う際のパラメータを変更することが可能となる。
(2)設定状態テーブルTBL2について
ここで、上記処理を実行するための設定状態テーブルTBL2について、詳細に説明することとする。
まず、上記図3に示すように本実施形態において設定状態テーブルTBL2には、音響再生装置Aの設置されている部屋の広さを示す「l1-1」及び「l1-2」なるパラメータ(以下、これらを特に特定する必要がない場合、「l1」という)を格納するためのフィールドが設けられていると共に、各スピーカSの配置位置を示すパラメータ「l2-1」及び「l2-2」(以下、これらを特に特定する必要がない場合、「l2」という)が格納されている。この「l2-1」及び「l2-2」は夫々、各スピーカSの中心から部屋の壁までの距離を示し、「l2-1」がスピーカSの背面方向の距離(聴取者から見てスピーカ後方の壁までの距離)、「l2-2」がスピーカSの正面向かって左側面方向の距離(聴取者から見てスピーカ左方向の壁までの距離)を示すものとなっている。
なお、音響再生装置Aの初期設定時に、如何なる方法によってパラメータ「l1」及び「l2」を設定するのかは、任意である。例えば、ユーザが、任意に登録可能な構成としても良い。また、パラメータ「l2」については、部屋の広さからITU-R(International Telecommunications Union - Radiocommunication Sector)BS(Broadcasting service)775-1に準拠する数値を算出し、当該値を利用するようにしても良い。
また、この設定状態テーブルTBL2には、各chに対応するスピーカSからリスニングポイントまでの距離を示すパラメータ「r」と対応付けて、上記「DT」、「DB」、「F」の3パラメータが格納されている。これら「DT」、「DB」、「F」の3つのパラメータは、現在使用中のスピーカSの機種に対応するパラメータテーブルTBL1-kから抽出されて、格納されるものであり、当該パラメータテーブルTBL1-kにおいてパラメータ「r」に対応する距離と対応付けて格納された「DT」等のパラメータとなっている。
音声処理部4において各chに対応するオーディオデータに信号処理を施す場合、この設定状態テーブルTBL2に格納されている「DT」等のパラメータが利用される。この結果、リスニングポイントに最適な音場が再現されることとなる。なお、初期設定時に、パラメータ「r」を如何なる方法にて設定するかは任意であり、例えば、ユーザが任意に登録する構成としても良い。ただし、本実施形態においては、説明をより具体的なものとするため自動にて「r」が設定されるものとして説明を行う。具体的には、本実施形態において音声処理部4は、システム制御部5の制御の下、マイクを接続した状態において各ch毎にインパルス信号を出力する。そして、マイクにより集音された音声に基づいて、遅延時間パラメータ「DT」、レベルパラメータ「DB」、周波数特性パラメータ「F」を算出する。システム制御部5は、この音声処理部によって算出された、これらのパラメータに一致するパラメータと対応付けてパラメータテーブルTBL1-kに格納されている距離を読み出すことにより、リスニングポイントと各スピーカSの間の距離を算出するのである。
(3)設定画面データについて
次いで、設定画面データについて詳述する。まず、上記図4に示すように、設定画面データに基づいてモニタMNに表示される設定画面には、枠Wが描画されている。この枠Wは、音響再生装置Aの設置されている部屋の内部空間を示すものであり、設定状態テーブルTBL2に格納されている「l1」パラメータと対応した値を有している。システム制御部5は、この枠Wを描画するに際して、パラメータ「l1」の値とモニタMNの表示可能画素数に基づいて、枠Wのサイズを決定し、当該枠W内に座標を設定する。なお、システム制御部5が枠Wのサイズ及び座標を設定する方法については、任意である。但し、本実施形態においてシステム制御部5は、以下の方法により、設定するものとする。すなわち、システム制御部5はモニタMNの表示可能画素数とパラメータ「l1」から、例えば、「0.1m」あたり(単位長さあたり)の画素数を決定する。例えば、モニタMNの表示可画素数が横方向「1024」画素、縦方向「768」画素の場合に、「l1-1」=「3.6m」、「l1-2」=「2.7m」であるとすると、「0.1m」あたりの設定可能画素数は、「21」が最大値ということとなる。
この場合に、枠Wの描画範囲に対して所定のブランク部分を表示させつつ、枠Wの全体をモニタMN上に表示させるためには、単位長さあたり「15」画素程度の画素数とすることが望ましい。従って、システム制御部5は、単位長さあたりの画素数として、例えば、「15」を設定し、縦方向「540」画素、横方向「405」画素の枠Wを描画するのである。このようにして、描画された枠Wを、システム制御部5が縦方向及び横方向に単位長さ毎に分割すると共に、枠Wの左下を0点として枠Wを分割する軸の交点に座標(X,Y)を設定する。例えば、上記例の場合、枠Wは、横方向に「27」分割、縦方向に「36」分割され、座標は(0,0)〜(27,36)まで、設定されるのである。
また、この枠W内には、各スピーカSの配置位置を示すアイコンFRP、FLP、CP、SRP、SLP(以下、特に特定する必要のない場合、これらを総称して「アイコンP」という)と、リスニングポイントを示すアイコンLとが描画される。このアイコンPは、設定状態テーブルTBL2のパラメータ「l2」に対応した位置に描画されるものである。例えば、「FR」chのスピーカFRSに対して「l2-1」=「0.3m」、「l2-2」=「0.3m」となっている場合、システム制御部5は、枠W内の左枠から「0.3m」、上枠から「0.3m」の位置に対応する座標、すなわち、(3,3)の位置にプロッティングし、当該プロットを中心位置として、アイコンPを描画する。
また、アイコンLは、上記スピーカ配置位置Pのプロット位置と、設定状態テーブルTBL2に格納されたパラメータ「r」に基づいて描画される。具体的には、各スピーカSの配置位置に対応するプロットの座標を中心として半径を「r」とする同心円を想定する。例えば、図3に示す設定状態テーブルTBL2の例の場合、「FR」chに対応するフィールドに「r=1.0m」なるパラメータが格納されている。この場合、上記(3,3)の座標を中心として、半径「1.0m」の同心円を設定する。
そして、システム制御部5は、各スピーカSに対して設定した、全ての円の交わった位置に最も近い座標点にプロットを行い、当該座標位置を中心としてアイコンLを描画する。また、この際、各円が正確に一点において交わらない可能性があるが、この場合に、システム制御部5が如何なる点をリスニングポイントとして設定するかについては、任意である。例えば、各円の交わった、複数の点を補正値として認識し、所定の位置にプロットするようにしても良いし、各円の交わった複数の点の中心点にプロットを行うようにしても良い。何れにしても、かかる場合には、誤差として処理を行うことにより処理エラーを防止することが可能となる。
ここで、上記のように、この設定画面には座標が設定されていることから、各アイコンP、Lが移動された場合、当該アイコンP、Lの移動前後の座標位置に基づいて、音場空間におけるスピーカSとリスニングポイントとの間の新たな距離を算出することが可能となる。システム制御部5は、かかる算出結果に基づいて、設定状態テーブルTBL2のパラメータ「r」を更新する。そして、システム制御部5は、当該更新後の「r」を検索キーとしてパラメータテーブルTBL1-kを検索し、当該「r」に対応する距離と対応付けてパラメータテーブルTBL1-kに格納されている「DT」等のパラメータを読み出して、当該読み出したパラメータによって設定状態テーブルTBL2に格納されている「DT」等のパラメータを更新する。
[1.2]実施形態の動作
(1)初期設定時の動作
次に、図5を参照しつつ本実施形態にかかる音響再生システムSYにおける初期設定時の動作について説明する。初期設定を行う場合、ユーザは、まず、各chに対応するスピーカSを配置して、音響再生装置Aの電源を投入すると共に、リモコン装置や指示入力部8に対して所定の入力操作を行うことが必要となる。なお、この際の入力操作の内容については任意である。例えば、指示入力部8及びリモコン装置に初期設定のための専用キーを設けるようにしても良い。
かかる入力操作をトリガとして、システム制御部5は、図5に示す初期設定処理を実行する。この処理においてシステム制御部5は、まず、画像データを生成し、映像処理部9に供給して(ステップS1)、ユーザによる入力を待機する状態となる(ステップS2「no」)。
一方、上記表示処理が実行されると、モニタMNには、例えば、図6に示すようにパラメータ「l1」及び「l2」の入力を促す画像と共に、これらのパラメータを入力するためのボックスと、「完了」なるボタンが表示される。この状態において、ユーザは、部屋の広さと、スピーカSの中心から後方の壁までの距離及びスピーカ正面左側の壁までの距離を測定し、指示入力部8等に対して当該測定結果を入力することが必要となる。そして、全てのパラメータの入力が完了し、ユーザが、指示入力部8等に対して完了ボタンを選択する旨の入力操作を行うと、システム制御部5は、ステップS2において「yes」と判定して、当該入力内容を図示せぬRAMに記憶する(ステップS3)。
次いで、システム制御部5は、パラメータテーブルTBL1-kに格納されているスピーカSの機種名を読み出し(ステップS4)、この読み出した機種名を選択するための一覧表に対応する画像データを生成して、映像処理部9に供給した後(ステップS5)、ユーザの入力操作を待機する状態となる(ステップS6「no」)。この結果、モニタMNには、選択可能なスピーカSの機種名の一覧が表示される。この状態において、ユーザが、指示入力部8、或いは、リモコン装置に対して機種名を選択する旨の入力操作を行う。すると、システム制御部5は、ステップS6において「yes」を判定し、当該選択された機種名をRAMに記憶し(ステップS7)、再度、画像データを生成し映像処理部9に出力して(ステップS8)、ユーザの入力を待機する状態となる(ステップS9「no」)。
この結果、モニタMNには、「リスニングポイントLの位置を自動検出します。用意が完了したら、開始ボタンを選択してください」等の文字列と共に、「開始」なるボタンが表示される。この状態において、ユーザがマイクをリスニングポイントとなる位置に配置し、指示入力部8等に対して「開始」ボタンを選択する旨の入力操作を行うと、システム制御部5は、ステップS9において「yes」と判定し、音声処理部4に対して制御信号を出力する(ステップS10)。この結果、音声処理部5は、インパルス信号に対応した音声データをD/A変換部10に出力し、マイクに集音された音声に従って、パラメータ「DT」、「DB」、「F」を算出する。
このようにして、これらのパラメータが算出されると、システム制御部5は、RAMに記憶されている機種名に対応するパラメータテーブルTBL1-kを検索し、当該算出された「DT」等のパラメータと対応付けて格納されている距離を読み出す。そして、システム制御部5は、当該距離及びRAMに記憶されている機種名とパラメータ「l1」及び「l2」に基づいて設定状態テーブルTBL2を生成する(ステップS11)。
以上の処理がなされる結果、設定状態テーブルTBL2が生成されると、システム制御部5は、生成した設定状態テーブルTBL2に基づいて、図7に示す設定画面データ生成処理を実行し(ステップS12)、初期設定処理を終了する。
この設定画面データ生成処理(ステップS12)において、システム制御部5は、まず、生成した設定状態テーブルTBL2から、部屋の広さに関するパラメータ「l1-1」及び「l1-2」を読み出し(ステップSa1)、これらのパラメータ「l1-1」及び「l1-2」に基づいて、RAM上に枠Wを描画する(ステップSa2)。この際、システム制御部5は、パラメータ「l1-1」及び「l1-2」と、モニタMNの表示可能画素数に基づいて、単位長さ(例えば、10cm)あたりの画素数を算出し、当該画素数に応じて枠Wを描画する。
次いで、システム制御部5は、この描画した枠Wの内部に座標軸を設定した後(ステップSa3)、設定状態テーブルTBL2から各chに対応するスピーカSの配置位置に関するパラメータ「l2-1」及び「l2-2」を読み出し(ステップSa4)、当該パラメータ「l2-1」及び「l2-2」に基づいて、枠W内にプロッティングを行う(ステップSa5)。この際、例えば、「FR」chのスピーカFRSに対して「l2-1」=「0.3m」、「l2-2」=「0.3m」となっている場合、システム制御部5は、座標(3,3)の位置にプロッティングを行う。
このようにしてプロッティングがなされると、システム制御部5は、当該プロット上にアイコンPに対応する画像を描画し(ステップSa6)、設定状態テーブルTBL2から、パラメータ「r」を読み出す(ステップSa7)。そして、システム制御部5は、これらのパラメータに基づいてリスニングポイントに対応する位置にプロットを行い(ステップSa8)、アイコンLに対応する画像を描画して(ステップSa9)、処理を終了する。
以上のような一連の処理が実行される結果、音響再生装置Aの記録部6には初期設定に対応した設定状態テーブルTBL2と設定画面データが記録されることとなる。
(2)設定変更時の動作
次に、図8及び図9を参照しつつ、本実施形態にかかる音響再生装置Aにおいて設定変更を行う際の動作について説明する。音響再生装置Aの設定を変更する場合、ユーザは、まず、指示入力部8に対して所定の入力を行い、或いは、図示せぬリモコン装置に対して所定の入力操作を行うことが必要となる。なお、この際の入力操作の内容については任意である。
かかる入力操作が行われると、システム制御部5は、図8及び図9に示す設定変更処理を開始する。この設定変更処理において、システム制御部5は、まず、記録部6に記録されている設定画面データを読み出し、当該設定画面データを描画した画像データを生成して、当該画像データを映像処理部9へと供給し(ステップSb1)、ユーザによる選択を待機する状態となる(ステップSb2「no」)。この結果、モニタMNには、例えば、図10に示すような画像が表示されることとなる。
同図に示すように、この際、モニタMNに表示される画像には設定画面に対応した画像が表示されると共に、例えば、変更しようとする設定内容を選択するためのアイコンI1及びI2が表示される。ここで、これらのアイコンI1及びI2は、各々、
(アイコンI1)スピーカSの機種の変更コマンド、
(アイコンI2)スピーカSの配置位置及びリスニングポイントの位置の変更コマンド、
に対応したものとなっている。従って、同画面上において、何れかのアイコンI1、I2を選択すると、当該アイコンI1、I2に対応する処理がシステム制御部5によって実行されることとなる。
この状態において、ユーザが指示入力部8、或いは、リモコン装置に対してアイコンI1若しくはI2を選択する旨の入力操作を行うと、システム制御部5は、ステップSb2において「yes」と判定し、その選択されたものがアイコンI1、I2の何れであるかを判定する状態となる(ステップSb3)。ユーザがアイコンI1を選択する旨の入力操作を行っていた場合、システム制御部5は、この判定において「yes」と判定し、設定画面データと共に、例えば、「機種を変更するスピーカSを選択してください」なる文字列を描画した画像データを生成して映像処理部9に供給し(ステップSb4)、ユーザの入力を待機する状態となる(ステップSb5「no」)。ユーザは、この状態において、機種を変更すべきスピーカSを選択する入力操作を行うことが必要となる。
そして、ユーザが、機種を変更すべきスピーカSを選択する旨の入力操作を行うと、システム制御部5は、ステップSb5において「yes」と判定して、当該選択されたスピーカSの座標を抽出し、当該座標をRAM上に記憶する(ステップSb6)。次いで、システム制御部5は、記録部6に記録されているパラメータテーブルTBL1-kからスピーカ機種名を読み出した後(ステップSb7)、この読み出した機種名に基づいてスピーカ機種を選択するための一覧表に対応する画像データを生成し、映像処理部9に供給して(ステップSb8)、ユーザの入力操作を待機する状態となる(ステップSb9「no」)。
かかる処理がなされる結果、モニタMN上には、選択可能なスピーカSの機種名の一覧が表示される。この状態において、ユーザが、指示入力部8、或いは、リモコン装置を操作することにより、機種名を選択する旨の入力操作を行う。すると、システム制御部5は、ステップSb9において「yes」を判定し、設定状態テーブルTBL2を更新する(ステップSb10)。この際、システム制御部5は、設定状態テーブルTBL2から各chに対応するパラメータ「r」を読み出し、当該「r」に対応する距離と対応付けてパラメータテーブルTBL1-kに格納されているパラメータ「DT」、「DB」、「F」を読み出す。そして、システム制御部5は、設定状態テーブルTBL2の当該「r」に対応するフィールドにこれら「DT」等のパラメータを格納することにより、設定状態テーブルTBL2を更新する(ステップSb10)。
次いで、システム制御部5は、画像データを生成して映像処理部9に供給し(ステップSb11)、ユーザの入力を待機する状態となる(ステップSb12「no」)。この結果、モニタMNには、例えば、「設定が変更されました、引き続き設定変更を行いますか」等の文字列と共に、「続行」及び「終了」なる二つのボタンが表示される。この状態において、ユーザが指示入力部8、或いは、リモコン装置に対して、何れかのボタンを選択する旨の入力操作を行うと、システム制御部5は、ステップSb12において「yes」と判定し、当該選択されたボタンが「終了」ボタンであるか否かを判定する(ステップSb13)。そして、この判定において「yes」と判定した場合、システム制御部5は、処理を終了する。
これに対して、この判定において「no」と判定した場合、すなわち、ユーザが「継続」ボタンを選択する旨の入力操作を行っていた場合、システム制御部5は、再度、ステップSb1及びステップSb2を実行する。この結果、モニタMNには、上記図10に示すような画像が表示されることとなる。そして、ユーザが、アイコンI2を選択する旨の入力操作を行った場合、システム制御部5は、例えば、「設定画面上において移動対象を選択し、ドラッグアンドドロップしてください」等の文字列に対応したデータと、設定画面データを含む画像データを生成して映像処理部9に供給し(ステップSb14)、ユーザの入力操作を待機する状態となる(ステップSb15「no」)。
この状態において、システム制御部5は、指示入力部8等に対する入力を監視し、ドラッグされているアイコンが移動前の位置から横方向及び縦方向に、どの程度、座標が変化したのかを算出する。そして、システム制御部5は、当該アイコンの横方向及び縦方向に対する座標変化から、当該アイコンの聴取空間内における縦方向の移動距離及び横方向の移動距離をモニタMNに表示させる。
一方、モニタMN上に表示されている画像に従って、ユーザが選択中のアイコンをドロップする旨の入力操作を指示入力部8等に行う。すると、システム制御部5は、ステップSb15において「yes」と判定し、当該移動されたものがアイコンPに対応したものであるか否かを判定する状態となる(ステップSb16)。
ここで、例えば、ユーザが、指示入力部8に対して「FL」chのスピーカSに対応するアイコンFLPを選択し、移動先の位置を決定する旨の入力操作を行っていた場合、システム制御部5は、ステップSb16において「yes」と判定し、設定画面上における「FL」chに対応するスピーカSの移動先の座標から、リスニングポイントまでの距離を算出する(ステップSb17)。なお、この際の距離の算出方法については、任意である。例えば、以下のような方法を採ることも可能である。すなわち、移動先に対応する座標が(X’、Y’)であり、リスニングポイントの座標が(X1、Y1)とした場合、
Figure 2005286903
(ただし、RはスピーカSの移動先からリスニングポイントまでの距離)
を算出することにより、スピーカSの移動先とリスニングポイントとの間の距離を算出するのである。
このようにして、距離の算出が完了すると、システム制御部5は、この算出結果に基づいて設定画面データと設定状態テーブルTBL2を更新する(ステップSb18)。この際、システム制御部5は、設定状態テーブルTBL2に格納されている機種名を読み出し、パラメータテーブルTBL1-kを決定すると共に、この算出された距離と対応付けて、当該パラメータテーブルTBL2に格納されている「DT」等のパラメータを読み出す。そして、システム制御部5は、この読み出した「DT」等のパラメータにより設定状態テーブルTBL2に格納されているパラメータを上書きして、設定状態テーブルTBL2を更新する(ステップSb18)。また、この際、システム制御部5は、設定画面データについても、移動先の位置に対応する座標にプロットを行いアイコンP或いは、アイコンLの描画位置を変更し、当該変更後の設定画面データを記録部6に記録する(ステップSb18)。
一方、ユーザが、リスニングポイントに対応するアイコンLを選択し、移動先の位置を決定する旨の入力操作を行っていた場合、システム制御部5は、ステップSb16において「no」と判定し、当該移動先から各スピーカSまでの距離を算出する(ステップSb19)。なお、この場合についても、距離の算出方法は、上記と同様に任意である。このようにして、リスニングポイントとスピーカSの間の距離が算出されると、システム制御部5は、この算出結果に基づいて設定状態テーブルTBL2と設定画面データを更新する(ステップSb20)。
かかる処理が完了すると、システム制御部5は、再度、ステップSb11〜ステップSb13の処理を実行し、「終了」ボタンが選択された場合には、ステップSb13において「yes」と判定して処理を終了する一方、「継続」ボタンが選択された場合には、ステップSb1〜ステップ20の処理を繰り返す。
以上の処理を経て、設定状態テーブルTBL1が変更されると、音声処理部4は、この更新後の設定状態テーブルTBL2に基づいて、入力されるオーディオデータに対する信号処理を実行する。具体的には、当該更新後の設定状態テーブルTBL2に格納されているパラメータ「DT」に基づいて、各chに対応するオーディオデータの遅延時間を変更し、或いは、パラメータ「DB」に基づいてオーディオデータの音圧に変更を加え、更には、周波数特性の変更も行うのである。
このように本実施形態にかかる音響再生装置Aは、例えば、複数のchに対応するオーディオデータのような、複数の音響信号に基づいて当該各音響信号に対応する各スピーカを夫々拡声させ、聴取者に対して臨場感のある音場空間を提供する音響再生装置Aにおいて、音場空間が再現された仮想空間を表示する画面であって、当該音場空間内におけるリスニングポイント(聴取者の聴取位置)及び各スピーカSの配置位置に対応する位置にアイコンP及びLが描画された設定画面をモニタMNに表示させると共に、当該設定画面に基づいてユーザが行った入力操作に応じて当該設定画面の変更を行う映像処理部9及びシステム制御部5と、設定画面に基づいて仮想空間内における各スピーカSの設定状態及びリスニングポイントの設定状態として、例えば、リスニングポイントやスピーカSの配置位置の移動状態を認識し、その認識結果に基づいて音場空間内における各スピーカSとリスニングポイントとの間の現実の距離を算出するシステム制御部5と、算出された距離に対応する信号処理を音響信号に対して行う音声処理部4及びシステム制御部5とを具備する構成となっている。
この構成により、ユーザが行った入力操作に応じて設定画面が変更された場合に、当該変更後の設定画面に基づいて各スピーカSやリスニングポイントの設定状態として、例えば、これらの移動状態がシステム制御部5によって認識され、当該移動後の距離がシステム制御部5によって算出される。この結果、オーディオデータは、音声処理部4によって、当該算出された距離に対応するパラメータを利用しつつch毎に信号処理されることとなる。このため、リスニングポイントの位置やスピーカSの配置位置が変更された場合においても、再度、自動測定を行ったり、巻き尺によりスピーカと壁との距離を測定することなく、簡易に最適な音場を再現することが可能となる。
また、本実施形態において音響再生装置Aのシステム制御部5は、仮想空間内においてリスニングポイントが移動され若しくは各スピーカSが移動されたことが認識された場合に、当該認識結果に基づいて音場空間内における各スピーカSとリスニングポイントとの間の現実の距離を算出する構成となっている。この構成により、設定画面上におけるリスニングポイント等の位置変更が随時、認識され、当該移動後の距離が算出されることとなる。このため、煩雑な作業を行うことなく移動後の距離に応じて、オーディオデータの信号処理を行う際のパラメータを適切に変更し、スピーカS等の移動後においてもリスニングポイントにおいて最適な音場を再現することが可能となる。
また更に、本実施形態において音響再生装置Aのシステム制御部5は、設定画面内に座標点を定め、当該設定画面上におけるアイコンP及びLの描画された座標に基づいて、仮想空間内におけるスピーカSの移動先及びリスニングポイントの移動先を認識する構成を採用している。このため、スピーカS等の移動前後における移動距離を各点の座標に基づき、正確に算出することが可能となり、もって、スピーカS等の移動後においてもリスニングポイントにおいて最適な音場を再現することが可能となる。
更に、本実施形態にかかる音響再生装置Aは、音声処理部4が各chに対応するオーディオデータに対して信号処理を行う際のパラメータ(演算係数)がスピーカSとリスニングポイントとの間の距離と対応付けて予め格納されたパラメータテーブルTBL1-kが記録された記録部6を更に有し、音声処理部4は、算出された距離と対応付けてパラメータテーブルTBL1-kに格納されたパラメータを利用しつつ信号処理を行う構成となっている。この構成により、パラメータテーブルTBL1-kに格納されているパラメータに基づく信号処理が行われることとなるため、スピーカS等を移動した場合であっても、リスニングポイントにおいて最適な音場を再現することが可能となる。
更にまた、本実施形態にかかる音響再生装置Aの音声処理部4は、算出された距離に基づいて、各chに対応したオーディオデータの遅延時間と音圧レベルと周波数特性とに変更を加える信号処理を行う構成となっている。このため、各ch毎に適切な信号処理がなされ、リスニングポイントにおいて、最適な音場が再現されることとなる。
また、本実施形態にかかる音響再生装置Aにおいてシステム制御部5は、音場空間内におけるリスニングポイントに対応する位置を表すアイコンLを描画すると共に、各スピーカSの配置位置に対応する位置にスピーカを表すアイコンPを描画する構成となっている。このため、設定画面を視認した聴取者は、現在の設定状態を一目で判別して、設定を行うことが可能となる。
なお、本実施形態において音響再生装置Aは、5.1chのオーディオデータが入力される場合について、説明したが、入力されるオーディオデータのch数は何chであっても良い。
また、本実施形態において音響再生装置Aには、FRS、FLS、CS、SRS、SLSの5本のスピーカが接続され、各々異なるchの音声信号を出力する構成となっているが、5本以上のスピーカが接続できるようにしても良い。
また更に、本実施形態にかかる音響再生装置Aは、スピーカSの機種を変更する場合に、既に設定状態テーブルTBL2に格納されているパラメータ「r」、すなわち、リスニングポイントとスピーカSとの間の距離を利用する構成としている。しかし、スピーカSの機種を変更する際に、新たに距離を計算するようにしても良い。
また更に、上記実施形態において音響再生装置Aの記録部6には、各機種に対応するパラメータテーブルTBL1-kが事前に記録されている構成となっている。しかし、これらパラメータデーブルTBL1-kは、インターネット等のネットワークを介してダウンロードする構成としても良い。この場合、音響再生装置AにWWW(World Wide Web)ブラウザを搭載すると共に、ネットワークインターフェイスを設けることが必要となる。一方、インターネット内にパラメータテーブルTBL1-kをリソースとして保持するFTP(File Transfer protocol)サーバを設け、必要に応じて、当該サーバからパラメータテーブルTBL1-kをダウンロードするようにすれば良い。
更に、本実施形態において音響再生装置Aは、設定画面上においてスピーカSの位置が変更された場合にシステム制御部5が設定状態テーブルTBL2の内容を更新し、当該更新後の設定状態テーブルTBL2に格納されている各種パラメータを利用して音声処理部がオーディオデータを処理することにより、リスニングポイントに対する音像定位を実現する構成となっていた。しかし、上記配置位置の変更のみならず、設定画面上における操作により、新たにスピーカSを追加したり、或いは、既に配置されているスピーカを削除するようにすることも可能である。
この構成を採用する場合、以下のような方法を採用することが必要となる。すなわち、設定画面上において既に配置されているスピーカSの削除が行われた場合、システム制御部5は、設定状態テーブルTBL2の当該削除されたスピーカSに対応するフィールドに格納されている各パラメータを削除すると共に、当該削除後のスピーカ台数に対応する「DT」等のパラメータをパラメータテーブルTBL1-kから読み出し、当該パラメータにて設定状態テーブルTBL1-kを更新する。そして、音声処理部4は、当該削除されたスピーカSに対応するchのオーディオデータを他chのオーディオデータに重畳すると共に、更新後の設定状態テーブルTBL2に格納されているパラメータを利用して、当該重畳されたオーディオデータの演算及び加工を行う。そして、音声処理部4が当該処理後のオーディオデータをD/A変換部10に出力するようにし、当該削除されたスピーカSに対する音声信号の出力をオフにする。
これに対して、設定画面上において新たなスピーカSが追加された場合、システム制御部5は、設定状態テーブルTBL2に当該追加されたスピーカSに対応するフィールドを作成し、当該フィールドに各種のパラメータを追記する。そして、音声処理部4が当該更新後の設定状態テーブルTBL2に基づいてオーディオデータに対する加工及び演算を行うようにすれば良い。
更にまた、本実施形態においては、音響再生システムSYの設置される部屋の広さをユーザがモニタMNに表示されている画像に従って、入力する構成が採用されている。しかし、部屋の広さを測定するに際しては、各スピーカSから音声を拡声し、当該音声をマイクにより集音して、自動的に部屋の広さを測定するようにすることも可能である。
更にまた、本実施形態においては、メディア再生装置MPからデジタル形式のオーディオデータ及び映像データが音響再生装置に入力される構成となっている。しかし、メディアから読み出されたコンテンツデータをメディア再生装置MPにおいてアナログ信号に変換し、当該アナログ信号を音響再生装置Aに入力するようにしても良い。この場合、映像処理部9にデコーダを設けることは必要とならず、更に、D/A変換部8を設けることも必要とならない。
[2]実施形態の変形例
(1)変形例1
上記実施形態にかかる音響再生システムSYにおいては、パラメータテーブルTBL1-kをスピーカ機種毎に設け、使用するスピーカの機種によって利用するパラメータテーブルTBL1-kを変更する構成が採用されていた。しかし、このパラメータテーブルTBL1-kは、スピーカSの機種毎に設けることは必ずしも必要とならず、例えば、「LARGE」、「SMALL」等のスピーカのサイズに応じて設けるようにしても良い。特に、スピーカSによって拡声される音声の周波数特性は、スピーカサイズに依存するところが大きいので、スピーカサイズに応じてパラメータテーブルTBL1-kを設けるようにしておけば、スピーカSの機種に対応して信号処理を行う際のパラメータを変更することも可能となる。また、このような方法を採用する場合、パラメータテーブルTBL1-kは複数設けなくとも、一つのテーブルTBL1-kに各サイズのスピーカSに対応する「DT」等のパラメータを格納するようにしても良い。
更に、パラメータテーブルTBL1-kにスピーカSの機種名と、サイズとを対応付けて格納するようにし、機種名に基づいて使用するスピーカSを選択するための画面をモニタMNに表示させ、当該画面に従って、ユーザが行った入力操作に基づいて実際に使用されるスピーカのサイズを決定するようにしても良い。
更にまた、スピーカSの機種によってパラメータの変更を行う必要性がない場合、一つのパラメータテーブルTBL1-kに各距離に対応した「DT」等のパラメータを格納し、このパラメータを利用して、設定状態テーブルTBL2の生成及び更新を行うようにすることも可能である。
(2)変形例2
上記実施形態にかかる音響再生システムSYにおいては、AVアンプ等の単一の装置により音響再生装置Aが構成されていた。これに対して、本変形例においては、例えば、AVアンプと、パーソナルコンピュータ(Personal Computer)等の情報処理装置とを接続し、上記実施形態において音響再生装置Aが単独にて実行していた処理をコンピュータにおいて実行しようとするものである。
かかる機能を実現する本変形例にかかる、音響再生システムSYの構成を図11に示す。なお、同図において上述した図1に示す要素と同一の要素については、同一の符号を付してある。従って、同一の符号が付された要素は、特に示さない限り上記実施形態と同様の構成を有し、同一の動作を行うものである。同図に示すように、本変形例にかかる音響再生システムSYは、モニタMNと、DVDレコーダ等のメディア再生装置MPと、音源となるフロントライトスピーカFRS、フロントレフトスピーカFLS、センタスピーカCS、サラウンドライトスピーカSRS、サラウンドレフトスピーカSLSと、音響再生装置A1と、情報処理装置PCとを有する。
ここで、本変形例において音響再生装置A1は、情報処理装置PCとの間のデータの授受を仲介する外部機器インターフェイス部(以下、「インターフェイス」を「I/F」と略称する)13を有し、この外部機器I/F部13を介して情報処理装置PCと接続されている。この音響再生装置A1に接続された情報処理装置PCは、記録部P1と、制御部P2と、外部機器I/F部P3と、表示部P4を有しており、この記録部P1には、上記実施形態において音響再生装置Aの記録部6に記録されていたパラメータテーブルTBL1-kと、設定状態テーブルTBL2と、設定画面データとが格納されている。
また、この記録部P1には、上記テーブルと共に、制御部P2が情報処理装置PCの各部を制御するための制御プログラムが記録されており、制御部P2は、この制御プログラムを実行することにより、設定状態テーブルTBL2及び設定画面データの生成及び更新を行う。なお、この制御部P2が音響再生装置A1の初期設定時に設定状態テーブルTBL2及び設定画面データを生成する際の動作は、上記図5及び図7と同様であり、設定状態テーブルTBL2及び設定画面データを更新する際の動作は、上記図8及び図9と同様であるため詳細は省略する。なお、設定変更を行う場合、表示部P4に設定画面が表示されることとなる。
また、この制御部P2は、設定状態テーブルTBL2を生成した際、及び当該設定状態テーブルTBL2を更新した際に、当該設定状態テーブルTBL2を外部機器I/F部P3を介して音響再生装置A1に送信する機能を有する。この情報処理装置PCによって送信された設定状態テーブルTBL2は、音響再生装置A1の記録部16に記録され、音響再生装置A1の音声処理部4がオーディオデータの加工及び演算を行う際に利用される。
従って、情報処理装置PCにおいて設定状態テーブルTBL2の内容が更新された場合には、常に、当該更新後の設定状態テーブルTBL2が音響再生装置A1においても共用されることとなり、ユーザによる設定変更内容が音響再生装置A1にフィードバックされ、オーディオデータの加工等に利用されることとなる。
このように、本変形例にかかる音響再生システムSY1は、複数のスピーカSと、例えば、複数のchに対応するオーディオデータのような、複数の音響信号に基づいて当該各音響信号に対応する各スピーカを夫々拡声させ、聴取者に対して臨場感のある音場空間を提供する音響再生装置A1と、各種の信号処理を実行する情報処理装置PCと、を備える音響再生システムSY1において、情報処理装置PCは、音場空間が再現された仮想空間を表示する画面であって、当該音場空間内におけるリスニングポイント及び各スピーカSの配置位置に対応する位置にアイコンP、Lが描画された設定画面を表示部P3に表示させると共に、当該設定画面に基づいてユーザが行った入力操作に応じて当該設定画面の変更い、設定画面に基づいて仮想空間内における各スピーカの設定状態及びリスニングポイントの設定状態を認識する一方、この認識結果に基づいて音場空間内における各スピーカSとリスニングポイントとの間の現実の距離を算出して、その算出結果に応じて、音響再生装置A1を制御する制御部P2と、を具備し、音響再生装置A1は、情報処理装置PCの制御の下、算出された距離に対応する信号処理を各chに対応するオーディオデータに対して行う音声処理部4を具備する構成となっている。
この構成により、ユーザが行った入力操作に応じて設定画面が変更された場合に、当該変更後の設定画面に基づいて各スピーカSやリスニングポイントの設定状態として、例えば、これらの移動状態が情報処理装置PCの制御部P2によって認識され、当該移動後の距離が制御部P2によって算出される。この結果、オーディオデータは、音響再生装置A1の音声処理部4によって、当該算出された距離に対応するパラメータを利用しつつch毎に信号処理されることとなる。このため、リスニングポイントの位置やスピーカSの配置位置が変更された場合においても、再度、自動測定を行ったり、巻き尺によりスピーカと壁との距離を測定することなく、簡易に最適な音場を再現することが可能となる。
なお、本変形例では、設定画面上における設定内容に応じて、音場空間内における現実の距離、すなわち、リスニングポイントと各スピーカSとの間の距離を算出し、音響再生装置A1が各chに対応するオーディオデータに対して信号処理を行う際の制御を情報処理装置PCにより行う構成となっているが、当該制御処理の動作を規定するプログラムが記録された記録媒体と、それを読み取るコンピュータと、を備え、このコンピュータで当該プログラムを読み込むことによって上述と同様の記録処理の動作を行うようにしてもよい。
実施形態における音響再生システムSYの構成を示すブロック図である。 同実施形態におけるパラメータテーブルTBL1-kの記録内容の一例を示す図である。 同実施形態における設定状態テーブルTBL2の記録内容の一例を示す図である。 同実施形態における設定画面データに基づいて表示される画像の一例を示す図である。 同実施形態における音響再生装置Aのシステム制御部5が実行する処理を示すフローチャートである。 同実施形態におけるモニタMNに表示される画像の一例を示す図である。 同実施形態における音響再生装置Aのシステム制御部5が実行する処理を示すフローチャートである。 同実施形態における音響再生装置Aのシステム制御部5が実行する処理を示すフローチャートである。 同実施形態における音響再生装置Aのシステム制御部5が実行する処理を示すフローチャートである。 同実施形態におけるモニタMNに表示される画像の一例を示す図である。 変形例2における音響再生システムSY1の構成を示す図である。
符号の説明
SY、SY1・・・音響再生システム
MN・・・モニタ
MP・・・メディア再生装置
FRS、FLS、CS、SRS、SLS・・・スピーカ
A、A1・・・音響再生装置

Claims (15)

  1. 複数の音響信号に基づいて当該各音響信号に対応する各スピーカを夫々拡声させ、聴取者に対して臨場感のある音場空間を提供する音響再生装置において、
    前記音場空間が再現された仮想空間を表示する画面であって、当該音場空間内における聴取者の聴取位置及び前記各スピーカの配置位置に対応する位置に選択画像が描画された設定画面を表示手段に表示させると共に、当該設定画面に基づいてユーザが行った入力操作に応じて当該設定画面の変更を行う表示制御手段と、
    前記設定画面に基づいて前記仮想空間内における前記各スピーカの設定状態及び前記聴取位置の設定状態を認識する認識手段と、
    前記認識結果に基づいて前記音場空間内における前記各スピーカと前記聴取位置との間の現実の距離を算出する算出手段と、
    前記算出された距離に対応する信号処理を前記音響信号に対して行う音声処理手段と
    を具備することを特徴とする音響再生装置。
  2. 前記認識手段は、前記設定画面に基づいて前記仮想空間内における(1)聴取位置の移動、(2)各スピーカの配置位置の移動、(3)既に配置されたスピーカの削除、(4)新たなスピーカの追加、(5)スピーカの機種の変更、(6)スピーカのサイズの変更、の少なくとも何れか一の設定状態を認識することを特徴とする請求項1に記載の音響再生装置。
  3. 前記認識手段によって、前記仮想空間内における前記聴取位置の移動若しくは前記各スピーカの配置位置の移動が認識された場合に、
    前記算出手段は、
    前記認識結果に基づいて、前記音場空間内における前記各スピーカと前記聴取位置との間の現実の距離を算出する
    ことを特徴とする請求項2に記載の音響再生装置。
  4. 前記認識手段によって、前記仮想空間内に既に配置された前記スピーカの削除が認識された場合に、
    前記音声処理手段は、
    当該削除されたスピーカに対応する音響信号を当該他の音響信号に重畳して信号処理を行う
    ことを特徴とする請求項2に記載の音響再生装置。
  5. 前記認識手段によって、前記仮想空間内に前記スピーカが新たに追加されたことが認識された場合に、
    前記算出手段は、
    前記認識結果に基づいて、前記音場空間内における当該追加されたスピーカと前記聴取位置との間の現実の距離を算出し、
    前記音声処理手段は、
    当該追加されたスピーカに対して出力すべき前記音響信号を割り当てると共に、前記算出された距離に対応する信号処理を当該音響信号に行う
    ことを特徴とする請求項2に記載の音響再生装置。
  6. 前記表示制御手段は、
    前記設定画面内に座標点を定め、
    前記認識手段は、
    前記設定画面上における前記選択画像の描画された座標に基づいて、前記仮想空間内における前記スピーカの移動先及び前記聴取位置の移動先を認識する
    ことを特徴とする請求項2に記載の音響再生装置。
  7. 前記音声処理手段が前記音響信号に対して信号処理を行う際の演算係数が前記スピーカと前記聴取位置との間の距離に対応付けて予め記録された記録手段を更に有し、
    前記音声処理手段は、
    前記算出された距離と対応付けて前記記録手段に記録された前記演算係数を読み出して、当該演算係数を利用しつつ信号処理を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の音響再生装置。
  8. 前記音声処理手段は、前記算出された距離に基づいて、各音響信号の遅延時間と音圧レベルと周波数特性とに変更を加える信号処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の音響再生装置。
  9. 前記表示制御手段は、
    前記音場空間内における前記聴取位置に対応する位置に前記選択画像として聴取者を表すアイコンを描画すると共に、前記各スピーカの配置位置に対応する位置に前記選択画像としてスピーカを表すアイコンを描画する
    ことを特徴とする請求項1に記載の音響再生装置。
  10. 複数のスピーカと、
    複数の音響信号に基づいて当該各音響信号に対応する各スピーカを夫々拡声させ、聴取者に対して臨場感のある音場空間を提供する音響再生装置と、を備える音響再生システムにおいて、
    前記音響再生装置は、
    前記音場空間が再現された仮想空間を表示する画面であって、当該音場空間内における聴取者の聴取位置及び前記各スピーカの配置位置に対応する位置に選択画像が描画された設定画面を表示手段に表示させると共に、当該設定画面に基づいてユーザが行った入力操作に応じて当該設定画面の変更を行う表示制御手段と、
    前記設定画面に基づいて前記仮想空間内における前記各スピーカの設定状態及び前記聴取位置の設定状態を認識する認識手段と、
    前記認識結果に基づいて前記音場空間内における前記各スピーカと前記聴取位置との間の現実の距離を算出する算出手段と、
    前記算出された距離に対応する信号処理を前記音響信号に対して行う音声処理手段と
    を具備することを特徴とする音響再生システム。
  11. 複数のスピーカと、
    複数の音響信号に基づいて当該各音響信号に対応する各スピーカを夫々拡声させ、聴取者に対して臨場感のある音場空間を提供する音響再生装置と、
    各種の信号処理を実行する情報処理装置と、を備える音響再生システムにおいて、
    前記情報処理装置は、
    前記音場空間が再現された仮想空間を表示する画面であって、当該音場空間内における聴取者の聴取位置及び前記各スピーカの配置位置に対応する位置に選択画像が描画された設定画面を表示手段に表示させると共に、当該設定画面に基づいてユーザが行った入力操作に応じて当該設定画面の変更を行う表示制御手段と、
    前記設定画面に基づいて前記仮想空間内における前記各スピーカの設定状態及び前記聴取位置の設定状態を認識する認識手段と、
    前記認識結果に基づいて前記音場空間内における前記各スピーカと前記聴取位置との間の現実の距離を算出する算出手段と、
    前記算出結果に応じて、前記音響再生装置を制御する制御手段と、を具備し、
    前記音響再生装置は、
    前記情報処理装置の制御の下、前記算出された距離に対応する信号処理を前記音響信号に対して行う音声処理手段を具備する
    ことを特徴とする音響再生システム。
  12. 複数のスピーカと、
    複数の音響信号に基づいて当該各音響信号に対応する各スピーカを夫々拡声させ、聴取者に対して臨場感のある音場空間を提供する音響再生装置と、を備える音響再生システムにおける音響再生方法であって、
    前記音響再生装置が前記音場空間が再現された仮想空間を表示する画面であって、当該音場空間内における聴取者の聴取位置及び前記各スピーカの配置位置に対応する位置に選択画像が描画された設定画面を表示手段に表示させる第1ステップと、
    前記音響再生装置が前記設定画面に基づいてユーザが行った入力操作に応じて当該設定画面の変更を行う第2ステップと、
    前記音響再生装置が前記設定画面に基づいて前記仮想空間内における前記各スピーカの設定状態及び前記聴取位置の設定状態を認識する第3ステップと、
    前記音響再生装置が前記認識結果に基づいて前記音場空間内における前記各スピーカと前記聴取位置との間の現実の距離を算出する第4ステップと、
    前記音響再生装置が前記算出された距離に対応する信号処理を前記音響信号に対して行う第5ステップと
    を具備することを特徴とする音響再生方法。
  13. 複数のスピーカと、
    複数の音響信号に基づいて当該各音響信号に対応する各スピーカを夫々拡声させ、聴取者に対して臨場感のある音場空間を提供する音響再生装置と、
    各種の信号処理を実行する情報処理装置と、を備える音響再生システムにおける音響再生方法であって、
    前記情報処理装置が前記音場空間が再現された仮想空間を表示する画面であって、当該音場空間内における聴取者の聴取位置及び前記各スピーカの配置位置に対応する位置に選択画像が描画された設定画面を表示手段に表示させる第11ステップと、
    前記情報処理装置が前記設定画面に基づいてユーザが行った入力操作に応じて当該設定画面の変更を行う第12ステップと、
    前記情報処理装置が前記設定画面に基づいて前記仮想空間内における前記各スピーカの設定状態及び前記聴取位置の設定状態を認識する第13ステップと、
    前記情報処理装置が前記認識結果に基づいて前記音場空間内における前記各スピーカと前記聴取位置との間の現実の距離を算出する第14ステップと、
    前記情報処理装置が前記算出結果に応じて、前記音響再生装置を制御する第15ステップと、
    前記音響再生装置が、前記情報処理装置の制御の下、前記算出された距離に対応する信号処理を前記音響信号に対して行う第16ステップと
    を具備することを特徴とする音響再生方法。
  14. 複数の音響信号に基づいて当該各音響信号に対応する各スピーカを夫々拡声させ、聴取者に対して臨場感のある音場空間を提供する音響再生装置を、コンピュータにより制御するための制御プログラムであって、
    前記コンピュータを、
    前記音場空間が再現された仮想空間を表示する画面であって、当該音場空間内における聴取者の聴取位置及び前記各スピーカの配置位置に対応する位置に選択画像が描画された設定画面を表示手段に表示させると共に、当該設定画面に基づいてユーザが行った入力操作に応じて当該設定画面の変更を行う表示制御手段、
    前記設定画面に基づいて前記仮想空間内における前記各スピーカの設定状態及び前記聴取位置の設定状態を認識する認識手段、
    前記認識結果に基づいて前記音場空間内における前記各スピーカと前記聴取位置との間の現実の距離を算出する算出手段、
    前記算出結果に応じて、前記音響再生装置を制御する制御手段
    として機能させることを特徴とする制御プログラム。
  15. 請求項14に記載の制御プログラムを記録した、コンピュータに読み取り可能な情報記録媒体。
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