JP2014093698A - 音響再生システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 現在のリスナの聴取位置とスイートスポットとの位置関係をリスナが容易に把握することができる音響再生システムを提供する。
【解決手段】 リスナMは、携帯端末10を操作してLチャネルスピーカ27の設置位置、Rチャネルスピーカ28の設置位置、リスナの聴取位置をそれぞれ測定する。音響再生装置20は、これらの位置情報に基づいて音場の設定および制御を行う。これとともに、最適聴取領域算出部210は、音場設定情報に基づいて音響空間の各位置において音の変化の程度のレベルをシミュレートしスイートスポット(最適聴取領域)を算出する。そして、携帯端末10は、表示入力部12の画面に、定期的および自動的に取得した現在のリスナの聴取位置を示す情報と最適聴取領域算出部210にて算出したスイートスポットを示す情報とを表示する。
【選択図】図1

Description

この発明は、スピーカにより音響空間内に音場を形成する音響再生システム関する。
家庭のリビングなどで例えばテレビ番組を視聴する際、臨場感のある音で視聴するために、5.1chなどの多チャネルの音響再生システムをリビングなどの視聴環境に構築することがある。しかし、多チャネルの音響再生システムを構築するには、通常、多チャネル分のスピーカを視聴環境に設置する必要があり、視聴環境によっては多チャネル分のスピーカを設置することが困難な場合がある。そこで、例えば2つのスピーカを視聴環境に設置し、そのスピーカから信号処理を施した音を放音することで、あたかも5.1chなどの多チャネルの音を聴いているとリスナに知覚させるバーチャルサラウンド技術を用いて音響再生システムを構築することがある。また、スピーカアレイを視聴環境に設置し、そのスピーカアレイから制御した音響ビームを放射する技術を用いて音響再生システムを構築することもある。
バーチャルサラウンド技術では、スピーカの設置位置と最適聴取位置(所望の音場効果が得られる聴取位置)に基づいた信号処理を入力オーディオ信号に施しており、この信号処理を施したオーディオ信号をスピーカから音として放音することにより最適聴取位置において所望の音場効果を得ている。また、音響ビームによる技術では、スピーカアレイの設置位置、最適聴取位置および音響空間の壁面の位置に基づいた信号処理を入力オーディオ信号に施しており、この信号処理を施したオーディオ信号をスピーカアレイを構成する各スピーカユニットに供給することで音響ビームを生成し、音響ビームを音響空間の壁面に反射させることにより最適聴取位置において所望の音場効果を得ている。
バーチャルサラウンドまたは音響ビームによる音響再生システムでは、リスナが移動することにより移動後(すなわち現在)のリスナの聴取位置が最適聴取位置からずれた場合、スピーカに供給するオーディオ信号を生成するための信号処理の内容を現在のリスナの聴取位置に対応した内容に変更する必要がある。このように最適聴取位置の変更を行い所望の音場の再現を可能にする音響再生システムは、例えば特許文献1に開示されている。この特許文献1に開示された音響再生システムでは、最適聴取位置を表現した仮想空間を表示装置の画面に表示し、その画面に表示された最適聴取位置を変更する操作を受け付ける。そして、この操作により変更された最適聴取位置に合わせて、スピーカに供給するオーディオ信号を得るための信号処理の内容を決定する。
特開2005−286903号公報
ところで、特許文献1に開示された技術では、音場の制御を指示する操作を行うことはできるが、現在のリスナの聴取位置と、スイートスポット、すなわち、最適聴取位置の近傍の所望の音場効果が得られる領域(音の変化の程度のレベルが所定値以上である音が得られる領域)との位置関係を認識することができないという問題がある。
すなわち、現在のリスナの聴取位置がスイートスポットの外にあれば、リスナは、スイートスポットへ移動するか、あるいは所望の音場効果を得るために音場の再制御を指示する操作を行う必要があるが、現在のリスナの聴取位置がスイートスポット内にあれば、リスナは、スイートスポットへ移動し、あるいは音場の再制御を指示する操作を行う必要はない。
この発明は以上のような事情に鑑みてなされたものであり、現在のリスナの聴取位置とスイートスポットとの位置関係をリスナが容易に把握することができる音響再生システムを提供することを目的としている。
この発明は、位置情報を取得する位置情報取得手段と、入力オーディオ信号に所定の信号処理を施す音場付与手段と、前記音場付与手段による信号処理が施された信号に基づく音を放音するスピーカにより形成される音場において、最適聴取領域を決定する最適聴取領域決定手段と、前記位置情報取得手段が取得する聴取位置を示す位置情報と前記最適聴取領域決定手段が決定する最適聴取領域を示す情報とを表示する表示手段と、を具備することを特徴とする音響再生システムを提供する。
この発明によれば、表示手段に聴取位置を示す位置情報と最適聴取領域を示す情報とが表示されるので、リスナは、現在の聴取位置において所望の音場効果が得られているか否かを把握することができる。
この発明の第1実施形態である音響再生システムを含むホームシアターシステム1の構成を示すブロック図である。 同ホームシアターシステム1における音場付与部25が実行する信号処理の内容を示す図である。 最適聴取位置にリスナMが滞在している場合におけるクロストークキャンセルフィルタ処理40の入力ノードからリスナMまでの伝達関数を説明する図である。 最適聴取位置からずれた位置にリスナMが滞在している場合におけるクロストークキャンセルフィルタ処理40の入力ノードからリスナMまでの伝達関数を説明する図である。 同ホームシアターシステム1における携帯端末10の表示入力部12の画面14に現在のリスナの聴取位置およびスイートスポットを表示した例を示す図である。 リスナの聴取位置がスイートスポット外となった場合における携帯端末10の表示入力部12の画面14の表示内容を示す図である。 この発明の第2実施形態である音響再生システムを含むホームシアターシステム1Aの構成を示すブロック図である。 同ホームシアターシステム1Aにおける音場制御について説明する図である。 同ホームシアターシステム1Aにおける携帯端末10の表示入力部12の画面14に現在のリスナの聴取位置およびスイートスポットを表示した例を示す図である。 音響空間を音の変化の程度のレベルにより3種類の領域に分けて携帯端末10の表示入力部12の画面14に表示した例を示す図である。 表示入力部12の画面14に最適聴取方向を表示した例を示す図である。
以下、図面を参照し、この発明の実施形態について説明する。
<第1実施形態>
図1は、この発明の第1実施形態による音響再生システムを含むホームシアターシステム1の構成を示すブロック図である。このホームシアターシステム1は、音響再生システムを構成する携帯端末10および音響再生装置20と、Lチャネルスピーカ27と、Rチャネルスピーカ28と、再生装置30と、モニタ32とを有する。
図1に示すように、携帯端末10は、測位部11、表示入力部12、通信部13を有している。測位部11は、例えばGPS(Global Positioning System:全地球測位システム)であり、携帯端末10の位置を測定する装置である。本実施形態によるホームシアターシステム1では、測位部11を利用してLチャネルスピーカ27の設置位置、Rチャネルスピーカ28の設置位置およびリスナの聴取位置を測定する。本実施形態において、リスナは、この携帯端末10に測位させたリスナの聴取位置を最適聴取位置とする音場制御を音響再生システムに対して指示することが可能である。なお、このリスナの聴取位置を最適聴取位置とするための処理の詳細については後述する。表示入力部12は、例えばタッチパネルであり、表示画面に情報の表示を行い、また、ユーザ(リスナ)がタップなどの操作により入力する情報や各種指示を受け取る装置である。本実施形態によるホームシアターシステム1では、表示入力部12の画面に現在のリスナの聴取位置およびスイートスポットを示す画像を表示する。通信部13は、例えば無線LAN機器であり、音響再生装置20と短距離無線通信を行う装置である。
本実施形態による音響再生システムを構成する携帯端末10は、例えば、スマートホン(携帯電話の一形態)である。本実施形態では、携帯端末10に音場制御のためのアプリケーションをインストールすることにより、携帯端末10を、音響再生装置20を遠隔操作するリモートコントローラとして機能させるとともに、GPSによりリスナおよびスピーカの測位を行い、その結果を無線LAN機器により音響再生装置20に送信する手段として機能させる。
なお、スマートホンである携帯端末10にインストールするアプリケーションは、本実施形態による音響再生装置20と共に取引されても良いし、アプリケーション単体として別個に取引されても良い。後者の例として、このアプリケーションは、ネットワークを介してダウンロードにより取引されても良いし、フラッシュメモリなどのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を介して取引されても良い。
再生装置30は、CD(Compact Disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、BD(Blue−ray Disk)などの各種媒体を再生することによって、または、放送電波を受信することによって、再生信号を生成する装置である。なお、再生信号には音声信号のほか、再生媒体によっては映像信号が含まれる場合がある。再生装置30は、再生信号を映像信号と音声信号に分離し、映像信号をモニタ32に、音声信号を音響再生装置20に供給する。
モニタ32は、液晶表示装置やプラズマディスプレイなどであり、再生信号から分離された映像信号を映像として表示する。
音響再生装置20は、図1に示すように、通信部21、位置情報記憶部22、音場設定部23、HRTF記憶部24、音場付与部25、増幅部26、最適聴取領域算出部210および最適聴取領域記憶部220を有している。ここで、増幅部26には、Lチャネルスピーカ27およびRチャネルスピーカ28が接続されている。
通信部21は、例えば無線LAN機器であり、携帯端末10の通信部13と短距離無線通信を行う装置である。位置情報記憶部22は、携帯端末10で測定したLチャネルスピーカ27の設置位置、Rチャネルスピーカ28の設置位置および現時点における最適聴取位置のそれぞれの位置情報を記憶する装置である。HRTF記憶部24は、リスナを基準とした3次元空間内の各種の位置に対応付けて各位置からリスナの左右の各耳までの各頭部伝達関数(HRTF:Head Related Transfer Function)の対を予め記憶している装置である。
音場設定部23および音場付与部25は、例えばDSP(Digital Signal Processor)によって実現される。再生装置30から音響再生装置20に供給される音声信号は、C、L、R、SLおよびSRの各チャネルのオーディオ信号を含む。音場付与部25は、これらの5チャネルのオーディオ信号にバーチャルサラウンド技術に基づく信号処理を施すことにより2チャネルのオーディオ信号を生成する。増幅部26は、この音場付与部25が出力する2チャネルのオーディオ信号を増幅し、Lチャネルスピーカ27およびRチャネルスピーカ28から音として出力させる。この音場付与部25の信号処理は、クロストークキャンセルフィルタ処理と音像定位処理とにより構成されている。音場設定部23は、携帯端末10により測定されるLチャネルスピーカ27の設置位置、Rチャネルスピーカ28の設置位置および現時点における最適聴取位置と、HRTF記憶部24に記憶された各種の頭部伝達関数とに基づいて、音場付与部25の信号処理のパラメータ、具体的にはクロストークキャンセルフィルタ処理のパラメータを決定する装置である。なお、音場付与部25により行われる信号処理および音場設定部23により行われるパラメータ設定については、説明の重複を避けるため、本実施形態の動作説明においてその詳細を明らかにする。
最適聴取領域算出部210は、音場付与部25が実行する信号処理のパラメータに基づいて、スイートスポット、すなわち、最適聴取位置の近傍の所望の音場効果が得られる領域(最適聴取領域)を算出する装置である。最適聴取領域算出部210も例えばDSPによって実現される。最適聴取領域算出部210により行われる処理については、説明の重複をさけるため、本実施形態の動作説明においてその詳細を明らかにする。また、最適聴取領域記憶部220は、最適聴取領域算出部210の処理結果である最適聴取領域を示す情報を記憶する装置である。
以上が、本実施形態によるホームシアターシステム1の構成である。
次に、本実施形態によるホームシアターシステム1の動作について説明する。図2は、音場付与部25が実行する信号処理の内容を示す図である。図2に示すように、音場付与部25が実行する信号処理は、音像定位処理50と、クロストークキャンセルフィルタ処理40とにより構成されている。また、クロストークキャンセルフィルタ処理40は、フィルタ処理41〜44と演算処理45および46とにより構成されている。このクロストークキャンセルフィルタ処理40のパラメータは、次のようにして設定される。
図2に示すように、モニタ32の左右には、Lチャネルスピーカ27とRチャネルスピーカ28が配置されている。そして、リスナMは、モニタ32の正面の位置P1においてホームシアターシステム1の視聴を行っている。
まず、リスナMは、携帯端末10(スマートホン)にインストールされている本実施形態によるホームシアターシステム1のアプリケーションを起動する。これにより携帯端末10にインストールされたアプリケーションは、表示入力部12の画面にLチャネルスピーカ27およびRチャネルスピーカ28の設置位置やリスナの聴取位置の測定に関するソフトウェアボタンなどを表示させる。
この状態において、リスナMは、携帯端末10を用いてLチャネルスピーカ27とRチャネルスピーカ28の設置位置を測定することができる。より詳細に説明する。まず、リスナMは、携帯端末10を携帯してLチャネルスピーカ27の設置位置に移動する。そして、リスナMは、Lチャネルスピーカ27の設置位置において、携帯端末10の表示入力部12の画面に表示されたメニューの中からLチャネルスピーカ27を指示し、その設置位置の測定の開始を指示するソフトウェアボタンをタップする。この結果、携帯端末10は、測位部11であるGPSを利用して携帯端末10の現在位置を取得する。携帯端末10は、この取得した携帯端末10の現在位置をLチャネルスピーカ27の設置位置情報として通信部13を介して音響再生装置20に送信する。音響再生装置20は、通信部21を介して送信されたLチャネルスピーカ27の設置位置情報を位置情報記憶部22に書き込む。
次に、リスナMは、Lチャネルスピーカ27の設置位置の測定と同様に、Rチャネルスピーカ28の設置位置に移動して携帯端末10を操作し、Rチャネルスピーカ28の設置位置情報を取得して音響再生装置20に送信する。音響再生装置20は、このRチャネルスピーカ28の設置位置情報を位置情報記憶部22に書き込む。なお、Lチャネルスピーカ27の設置位置の測定とRチャネルスピーカ28の設置位置の測定のどちらを先に行っても良い。
次に、リスナMは、携帯端末10を用いてリスナの聴取位置を測定する。より詳細に説明する。まず、リスナMは、例えばテレビ番組等を視聴しようとする位置P1に携帯端末10を携帯して移動する。そして、リスナMは、携帯端末10の表示入力部12の画面に表示されたメニューの中から現在のリスナの聴取位置を最適聴取位置として設定することを指示するソフトウェアボタンをタップする。この結果、携帯端末10は、測位部11であるGPSを利用して携帯端末10の現在位置を取得し、最適聴取位置情報として通信部13を介して音響再生装置20に送信する。音響再生装置20は、通信部21を介して送信された最適聴取位置情報を位置情報記憶部22に記憶する。
次に、音場設定部23は、位置情報記憶部22に記憶されたLチャネルスピーカ27の設置位置情報、Rチャネルスピーカ28の設置位置情報および最適聴取位置情報(すなわち位置P1の情報)を位置情報記憶部22から読み出す。次に、音場設定部23は、Lチャネルスピーカ27の設置位置情報と最適聴取位置情報とに基づいて、リスナ(最適聴取位置)を基準とした3次元空間内におけるLチャネルスピーカ27の相対位置を求める。そして、音場設定部23は、この相対位置に対応付けてHRTF記憶部24に記憶された左耳用および右耳用の各頭部伝達関数をLチャネルスピーカ27とリスナMの左耳ELとの頭部伝達関数HLL1、Lチャネルスピーカ27とリスナMの右耳ERとの頭部伝達関数HLR1として読み出す。また、音場設定部23は、Rチャネルスピーカ28の設置位置情報と最適聴取位置情報とに基づいて、リスナ(最適聴取位置)を基準とした3次元空間内におけるRチャネルスピーカ28の相対位置を求める。そして、音場設定部23は、この相対位置に対応付けてHRTF記憶部24に記憶された左耳用および右耳用の各頭部伝達関数をRチャネルスピーカ28とリスナMの左耳ELとの頭部伝達関数HRL1、Rチャネルスピーカ28とリスナMの右耳ERとの頭部伝達関数HRR1として読み出す。そして、音場設定部23は、読み出した頭部伝達関数HLL1、HLR1、HRL1およびHRR1からクロストークキャンセルフィルタ処理40におけるフィルタ処理41〜44のパラメータA1、B1、C1およびD1をそれぞれ算出し、フィルタ処理41〜44に設定する。
以上が本実施形態において行われるクロストークキャンセルフィルタ処理40のパラメータ設定動作である。
なお、リスナの聴取位置情報等に対応する頭部伝達関数からクロストークキャンセルフィルタ処理40におけるパラメータを都度算出する態様の他、予めいくつかの頭部伝達関数の組み合わせを想定しておき、その組み合わせに基づいたクロストークキャンセルフィルタ処理40におけるパラメータを予め算出して記憶しておく態様としても良い。この場合、予め算出しておいたクロストークキャンセルフィルタ処理40におけるパラメータをリスナの聴取位置情報等に応じて読み出す。
次に、音場付与部25の動作について説明する。まず、音場付与部25は、再生装置30からの入力オーディオ信号に対して音像定位処理50を施す。この音像定位処理50では、再生装置30の再生信号から取り出されるセンタチャネルC、LチャネルL、RチャネルR、サラウンドLチャネルSL、サラウンドRチャネルSRの各チャネルのオーディオ信号が処理対象となる。図2には、これらの各チャネル(C、L、R、SR、SL)のオーディオ信号に与えるべき音像定位が示されている。音像定位処理50では、例えばSLチャネルのオーディオ信号に対して、図2に示す位置SLからリスナの左耳までの頭部伝達関数を模したフィルタ処理を施すことにより後段の信号処理に引き渡すLチャネルのオーディオ信号を生成し、図2に示す位置SLからリスナの右耳までの頭部伝達関数を模したフィルタ処理を施すことにより後段の信号処理に引き渡すRチャネルのオーディオ信号を生成する。SLチャネル以外のC、L、RおよびSRチャネルの各オーディオ信号についても同様である。そして、音像定位処理50では、C、L、R、SLおよびSRの各チャネルについて得られたLチャネルのオーディオ信号同士を加算するとともに、Rチャネルのオーディオ信号同士を加算し、音像定位処理結果であるLチャネルのオーディオ信号XおよびRチャネルのオーディオ信号Yを生成する。
次に、音場付与部25は、音像定位処理50により得られたLチャネルおよびRチャネルのオーディオ信号XおよびYにクロストークキャンセルフィルタ処理40を施す。このクロストークキャンセルフィルタ処理40では、オーディオ信号Xにフィルタ処理41を施したオーディオ信号からオーディオ信号Yにフィルタ処理43を施したオーディオ信号を減算してLチャネルスピーカ27に供給するオーディオ信号を生成し、オーディオ信号Yにフィルタ処理44を施したオーディオ信号からオーディオ信号Xにフィルタ処理42を施したオーディオ信号を減算してRチャネルスピーカ28に供給するオーディオ信号を生成する。
以上が本実施形態における音場付与部25の動作である。
次に、最適聴取領域算出部210の動作について説明する。最適聴取領域算出部210は、Lチャネルスピーカ27の設置位置、Rチャネルスピーカ28の設置位置、最適聴取位置およびクロストークキャンセルフィルタ処理40のパラメータの各情報を音場設定部23から受け取り、音響空間の各位置における音の変化の程度のレベルをシミュレートし、音の変化の程度のレベルが所定値を越える値となる位置(領域)を算出する。ここで、音響空間の各位置における音の変化の程度のレベルのシミュレートについて、以下に説明する。
図3は、最適聴取位置にリスナMが滞在している場合におけるクロストークキャンセルフィルタ処理40の入力ノードからリスナMまでの伝達関数を説明する図である。リスナMが最適聴取位置(図3では位置P1)に滞在している場合、音場付与部25が行うクロストークキャンセルフィルタ処理40によりクロストークがキャンセルされ、Lチャネルスピーカ27から放音される音はリスナMの左耳ELにのみ届き、Rチャネルスピーカ28から放音される音はリスナMの右耳ERにのみ届く。すなわち、図3に示すように、クロストークキャンセルフィルタ処理40のLチャネルオーディオ信号入力ノードNL1からリスナの左耳ELまでの伝達関数Ha1LLは1、クロストークキャンセルフィルタ処理40のRチャネルオーディオ信号入力ノードNR1からリスナの左耳ELまでの伝達関数Ha1RLは0となる。また、クロストークキャンセルフィルタ処理40のRチャネルオーディオ信号入力ノードNR1からリスナの右耳ERまでの伝達関数Ha1RRは1、クロストークキャンセルフィルタ処理40のLチャネルオーディオ信号入力ノードNL1からリスナの右耳ERまでの伝達関数Ha1LRは0となる。
図4は、最適聴取位置からずれた位置にリスナMが滞在している場合におけるクロストークキャンセルフィルタ処理40の入力ノードからリスナMまでの伝達関数を説明する図である。リスナの聴取位置(図4では位置P2)が最適聴取位置(図4では位置P1)からずれると、リスナの聴取位置P2と最適聴取位置P1のずれに伴い、図4に示すように、クロストークキャンセルフィルタ処理40のLチャネルオーディオ信号入力ノードNL1からリスナMの左耳ELまでの伝達関数Ha2LL、クロストークキャンセルフィルタ処理40のRチャネルオーディオ信号入力ノードNR1からリスナMの左耳ELまでの伝達関数Ha2RL、クロストークキャンセルフィルタ処理40のRチャネルオーディオ信号入力ノードNR1からリスナMの右耳ERまでの伝達関数Ha2RR、クロストークキャンセルフィルタ処理40のLチャネルオーディオ信号入力ノードNL1からリスナMの右耳ERまでの伝達関数Ha2LR、のそれぞれの内容が変化する。これは、リスナMが最適聴取位置P1から最適聴取位置からずれた位置P2に移動したときに、最適聴取位置P1におけるフィルタ処理41〜44のパラメータと最適聴取位置からずれた位置P2のフィルタ処理41〜44のパラメータとは同じであるが、最適聴取位置P1における頭部伝達関数HLL1、HLR1、HRL1およびHRR1と、最適位置からずれた位置P2における頭部伝達関数HLL2、HLR2、HRL2およびHRR2とが異なるからである。これにより、リスナMが位置P2にて聴取する音は最適聴取位置P1にて聴取する音から変化することとなり、その結果、リスナMが位置P2において知覚する音像の定位は意図したものではなくなる。
この音の変化の程度は、最適聴取位置P1における頭部伝達関数HLL1、HLR1、HRL1およびHRR1にて生成したフィルタ処理41〜44のパラメータを用いて、最適聴取位置からずれた位置P2のリスナの両耳ELおよびERへの伝達関数Ha2LL、Ha2LR、Ha2RLおよびHa2RRを算出することにより評価可能である。この音の変化の程度の算出方法には各種の方法が考えられるが、例えば次のような方法を採用しても良い。
リスナMの左耳ELでは、クロストークキャンセルフィルタ処理40のLチャネルオーディオ信号入力ノードNL1に発生するオーディオ信号に基づく音(信号成分)に対して、クロストークキャンセルフィルタ処理40のRチャネルオーディオ信号入力ノードNR1に発生するオーディオ信号に基づく音がノイズ成分となる。また、リスナMの右耳ERでは、クロストークキャンセルフィルタ処理40のRチャネルオーディオ信号入力ノードNR1に発生するオーディオ信号に基づく音(信号成分)に対して、クロストークキャンセルフィルタ処理40のLチャネルオーディオ信号入力ノードNL1に発生するオーディオ信号に基づく音がノイズ成分となる。
そこで、最適聴取領域算出部210は、音響空間の各位置(より具体的には最適聴取位置の周囲の各位置)について次の手順によりリスナMの左耳ELおよび右耳ERでのSN比に影響を与えるパラメータ(すなわち音の変化を示すパラメータ)を算出する。
まず、音響空間のある位置において、クロストークキャンセルフィルタ処理40のLチャネルオーディオ信号入力ノードNL1からリスナMの左耳ELまでの伝達関数HaLL、クロストークキャンセルフィルタ処理40のRチャネルオーディオ信号入力ノードNR1からリスナMの左耳ELまでの伝達関数HaRL、クロストークキャンセルフィルタ処理40のRチャネルオーディオ信号入力ノードNR1からリスナMの右耳ERまでの伝達関数HaRR、クロストークキャンセルフィルタ処理40のLチャネルオーディオ信号入力ノードNL1からリスナMの右耳ERまでの伝達関数HaLRを算出する。
次に、算出した伝達関数HaLL、HaRL、HaRRおよびHaLRから次式(1)および(2)に示す伝達関数の比DNLおよびDNRを求める。
DNL=HaRL/HaLL ・・・(1)
DNR=HaLR/HaRR ・・・(2)
次に、可聴周波数帯域内の所定周波数範囲内において上記式(1)の計算結果の絶対値|DNL|を積分する。この積分結果をSDNLとする。また、可聴周波数帯域内の所定周波数範囲内において上記式(2)の計算結果の絶対値|DNR|を積分する。この積分結果をSDNRとする。そして、算出したSDNLおよびSDNRを加算した結果(SDNL+SDNR)を音の変化の程度を示すパラメータとする。
このようにして、最適聴取領域算出部210は、音の変化の程度を示すパラメータ(SDNL+SDNR)を音響空間の各位置において算出する。そして、最適聴取領域算出部210は、音の変化の程度を示すパラメータが所定値以上である領域をスイートスポットとして算出し、算出したスイートスポットを示す情報を最適聴取領域記憶部220に送る。このようにして、最適聴取位置の近傍の音の変化の程度のレベルが所定値以上であるスイートスポットの情報を取得することができる。
以上が本実施形態における最適聴取領域算出部210の動作である。
なお、音の変化の程度を示すパラメータの算出態様について、音響空間の各位置において算出する態様の他、音響空間の一部の位置において当該パラメータを算出し、音響空間の他の位置においては音響空間の一部の位置において算出したパラメータを利用して補間(または推定)する態様としても良い。
また、最適聴取領域算出部210におけるスイートスポットを示す情報の取得態様について、音の変化を示すパラメータからスイートスポットを示す情報を算出する態様の他、最適聴取位置情報に基づいて自動的にその最適聴取位置から特定の範囲をスイートスポットとして決定する態様としても良い。
次に、携帯端末10の表示入力部12の画面の表示内容について説明する。本実施形態によるホームシアターシステム1では、携帯端末10の表示入力部12の画面に、現在のリスナの聴取位置を示す情報および最適聴取領域算出部210で算出したスイートスポットを示す情報を表示する。
まず、現在のリスナの聴取位置について説明する。携帯端末10は、定期的および自動的にGPSを利用して、携帯端末10の現在位置を示す情報を取得する。ここで、携帯端末10は、リスナMが常に携帯していると想定される装置である。このため、本実施形態では、携帯端末10が定期的および自動的に取得する携帯端末10の位置情報を現在のリスナの聴取位置を示す情報として利用する。
次に、携帯端末10は、現在のリスナの聴取位置を示す情報に加え、音響再生装置20の通信部21を介して最適聴取領域記憶部220からスイートスポットを示す情報を、音場設定部23からLチャネルスピーカ27の設置位置情報およびRチャネルスピーカ28の設置位置情報をそれぞれ取得する。そして、携帯端末10は、これら取得した情報を表示入力部12の画面に表示する。ここで、携帯端末10は、表示する各情報を逐次取得することで表示入力部12の画面の表示内容を逐次更新する。
図5は、携帯端末10の表示入力部12の画面14に現在のリスナの聴取位置およびスイートスポットを表示した例を示す図である。図5に示す例では、携帯端末10の表示入力部12の画面14に、現在のリスナの聴取位置MP1、スイートスポットSSP1、Lチャネルスピーカ27の設置位置27P1、Rチャネルスピーカ28の設置位置28P1のそれぞれを示す情報が、実際の位置関係を画面上に縮小したようにそれぞれ表示されている。図5では、現在のリスナの聴取位置MP1をリスナMを示すアイコンで示し、Lチャネルスピーカ27の設置位置27P1およびRチャネルスピーカ28の設置位置28P1をスピーカを示すアイコンで示し、スイートスポットSSP1をハッチング画像で示している。図5では、スイートスポットSSP1としてハッチングされた領域以外は非スイートスポットを示している。また、現在のリスナの聴取位置MP1を示すアイコンは、スイートスポットSSP1を示すハッチング画像内に表示されている。リスナMは、この画面14に表示された内容を見ることで、自分はスイートスポットSSP1内に居ることを把握することができる。
次に、現在のリスナの聴取位置がスイートスポット外となった場合について説明する。図6は、リスナの聴取位置がスイートスポット外となった場合における携帯端末10の表示入力部12の画面14の表示内容を示す図である。図6に示す例では、現在のリスナの聴取位置MP1Aを示すアイコンは、リスナMの移動に伴いスイートスポットSSP1を示すハッチング画像の領域外に表示された。リスナMは、この画面14に表示された内容を見ることで、自分はスイートスポットSSP1外に居ることを把握することができる。
図6に示す例において、聴取位置MP1AがスイートスポットSSP1外にあることを認識したリスナMは、携帯端末10の表示入力部12に表示された所定のソフトウェアボタン(図示略)をタップすることにより、現在のリスナの聴取位置MP1Aを最適聴取位置とするための信号処理のパラメータ設定を音響再生装置20に指示することができる。この場合、携帯端末10は、現在のリスナの聴取位置MP1Aを新たな最適聴取位置情報として通信部13を介して音響再生装置20に送信する。音響再生装置20は、通信部21を介して送信された新たな最適聴取位置情報を位置情報記憶部22に上書きする。そして、音場設定部23は、新たな最適聴取位置情報に基づいて頭部伝達関数を再設定しクロストークキャンセルフィルタ処理40のパラメータを再設定する。これにより、現在のリスナの聴取位置MP1Aが新たな最適聴取位置に制御され、現在のリスナの聴取位置MP1Aにおいて最適な音場効果が得られる。
また、図6に示す例において、リスナMは、現在の聴取位置を最適聴取位置とするためのパラメータ設定の指示を行う代わりに、スイートスポットSSP1内に移動しても良い。
以上のように、本実施形態によれば、リスナMの聴取位置MP1(MP1A)とスイートスポットSSP1との位置関係を示す情報が携帯端末10に表示されるため、リスナMは、現在の聴取位置を最適聴取位置とするためのパラメータ設定の指示を行い、あるいはスイートスポットSSP1に移動することができ、スイートスポットSSP1において音響再生を聴取することができる。
なお、図5および図6では、現在のリスナの聴取位置MP1(MP1A)、スイートスポットSSP1、Lチャネルスピーカ27の設置位置27P1およびRチャネルスピーカ28の設置位置28P1を画面14に表示していた。しかし、画面14に表示する内容は、リスナMが音場環境を把握するのに役に立つ情報であれば良く、これらに限られない。例えば、バーチャルサラウンドにより仮想的に配置された仮想センタチャネルスピーカC、仮想LチャネルスピーカL、仮想RチャネルスピーカR、仮想サラウンドLチャネルスピーカSLおよび仮想サラウンドRチャネルスピーカSRを示す画像を画面14に表示しても良い。また、現在のリスナの聴取位置MP1(MP1A)、スイートスポットSSP1、Lチャネルスピーカ27の設置位置27P1およびRチャネルスピーカ28の設置位置28P1のすべてを画面14に表示する必要はなく、少なくとも現在のリスナの聴取位置MP1(MP1A)およびスイートスポットSSP1を示す情報を画面14に表示すれば良い。現在のリスナの聴取位置MP1(MP1A)およびスイートスポットSSP1を示す情報を表示すれば、リスナMは、現在の聴取位置MP1(MP1A)において最適な音場効果が得られているかが分かるためである。
<第2実施形態>
第1実施形態によるホームシアターシステム1は、Lチャネルスピーカ27およびRチャネルスピーカ28を用いたバーチャルサラウンドにより所望の音場効果を得る場合の音場情報の表示について説明した。この他にスピーカアレイを用いた音響ビームにより所望の音場効果を得る場合においても同様に音場情報の表示を行っても良い。図7は、この発明の第2実施形態によるホームシアターシステム1Aの構成を示す図である。図7に示すように、本実施形態によるホームシアターシステム1Aは、音響再生装置20に代えて音響再生装置20Aを有する点、Lチャネルスピーカ27およびRチャネルスピーカ28に代えてスピーカアレイ29を有する点、音場設定部23に代えて音場設定部23Aを有する点、音場付与部25に代えて音場付与部25Aを有する点、最適聴取領域算出部210に代えて最適聴取領域算出部210Aを有する点およびHRTF記憶部24を削除した点で第1実施形態のホームシアターシステム1(図1参照)と異なる。
スピーカアレイ29は、n個(nは複数)のスピーカユニット29Aをライン状に配置したものである。なお、スピーカユニット29Aの配列はライン状の他、マトリクス状やハニカム状などとしても良い。スピーカアレイ29は、例えばテレビなどのモニタ32の下部の位置にモニタ32と並列に設置される。
音場付与部25Aは、再生装置30において再生信号から取り出されるセンタチャネルC、LチャネルL、RチャネルR、サラウンドLチャネルSL、サラウンドRチャネルSRの各チャネルの入力オーディオ信号からスピーカアレイ29を構成する各スピーカユニット29Aに供給するオーディオ信号を生成する信号処理を実行する装置である。
音場設定部23Aは、この音場付与部25Aが実行する信号処理のパラメータの設定を行う装置である。
次に、本実施形態によるホームシアターシステム1Aの動作について説明する。図8は、本実施形態における音場制御について説明する図である。図8に示すように、リスナMは、スピーカアレイ29の中央正面の位置P11においてホームシアターシステム1Aの視聴を行っている。
まず、リスナMは、携帯端末10(スマートホン)にインストールされている本実施形態によるホームシアターシステム1Aのアプリケーションを起動し、携帯端末10の表示入力部12の画面に各種のソフトウェアボタンなどを表示させる。
この状態において、リスナMは、携帯端末10を用いてスピーカアレイ29の設置位置(より正確にはスピーカアレイ29の左端位置および右端位置)を測定することができる。この測定についてより詳細に説明する。リスナMは、携帯端末10を携帯してスピーカアレイ29の左端の位置SALに移動する。そして、リスナMは、スピーカアレイ29の左端の位置SALにおいて、携帯端末10の表示入力部12の画面に表示されたメニューの中のスピーカアレイ左端位置を指示し、位置測定の開始を指示するソフトウェアボタンをタップする。この結果、携帯端末10は、GPSを利用して携帯端末10の現在位置取得する。携帯端末10は、この取得した携帯端末10の現在位置をスピーカアレイ左端位置情報として通信部13を介して音響再生装置20Aに送信する。音響再生装置20Aは、通信部21を介して送信されたスピーカアレイ左端位置情報を位置情報記憶部22に書き込む。
次に、リスナMは、スピーカアレイ29の左端位置の測定と同様に、スピーカアレイ29の右端位置SARに移動して携帯端末10を操作し、スピーカアレイ29の右端位置情報を取得して音響再生装置20Aに送信する。音響再生装置20Aは、このスピーカアレイ29の右端位置情報を位置情報記憶部22に書き込む。なお、スピーカアレイ29の左端位置の測定と右端位置の測定はどちらを先に行っても良い。
次に、リスナMは、第1実施形態と同様に、聴取しようとする位置P11に移動して携帯端末10を操作し、最適聴取位置情報を音響再生装置20Aに送信させる。音響再生装置20Aは、この最適聴取位置情報を位置情報記憶部22に書き込む。
次に、リスナMは、音響空間(図8では、壁面110〜140に囲まれた空間)の四方の壁面の位置(例えば部屋の4つの角)に移動して、スピーカアレイ29の設置位置および最適聴取位置P11の測定と同様に携帯端末10を操作し、音響空間の壁面の位置を取得して音響再生装置20Aに送信する。音響再生装置20Aは、この音響空間の壁面の位置情報を位置情報記憶部22に書き込む。
次に、音場設定部23Aは、スピーカアレイ29の左端位置情報、スピーカアレイ29の右端位置情報、最適聴取位置情報、音響空間の壁面の位置情報のそれぞれを位置情報記憶部22から読み出し、これら読み出した情報に基づいて音場付与部25Aが実行する遅延処理のパラメータを設定する。
この遅延処理のパラメータの設定についてより詳細に説明する。図8に示すように、スピーカアレイ29から放射される各チャネル(C、L、R、SLおよびSRチャネル)の音響ビームは、直接または音響空間の壁面120、130および140で反射して最適聴取位置P11に到達するように制御される。例えば、SLチャネルの音響ビームは、音響空間の左壁面120で反射してから後壁面140で反射して最適聴取位置P11に到達するように制御される。これは、スピーカアレイ29の設置位置(より正確にはスピーカアレイ29の左端位置および右端位置)、音響空間の左壁面120の位置および後壁面140の位置、最適聴取位置P11の各位置情報から音響ビームの左壁面120および後壁面140の反射点をそれぞれ求めることにより行われる。そして、音場設定部23Aは、スピーカアレイ29からこの左壁面120の反射点にSLチャネルの音響ビームが放射されるように、各スピーカユニット29Aに供給する遅延オーディオ信号を生成するためのスピーカユニット29A毎の遅延処理のパラメータをそれぞれ設定する。
同様にして、音場設定部23Aは、Cチャネルの音響ビームがスピーカアレイ29から最適聴取位置P11に直接到達するように、Lチャネルの音響ビームが音響空間の左壁面120で反射して最適聴取位置P11に到達するように、Rチャネルの音響ビームが音響空間の右壁面130で反射して最適聴取位置P11に到達するように、SRチャネルの音響ビームが音響空間の右壁面130で反射してから後壁面140で反射して最適聴取位置P11に到達するように、各スピーカユニット29Aに供給する遅延オーディオ信号を生成するためのスピーカユニット29A毎の遅延処理のパラメータをC、L、R、SRのチャネル毎にそれぞれ設定する。
次に、音場付与部25Aは、再生装置30から供給される入力オーディオ信号に含まれるC、L、R、SLおよびSRの各チャネルの入力オーディオ信号に対して音場設定部23Aで設定したパラメータの遅延処理を施し、C、L、R、SLおよびSRの各チャネルごとにスピーカユニット29Aに供給する遅延オーディオ信号を生成する。そして、スピーカユニット29A毎に、当該スピーカユニット29Aに対応したC、L、R、SLおよびSRの各チャネルの遅延オーディオ信号を加算し、当該スピーカユニット29Aに供給する。これにより図8に例示する各経路を介してC、L、R、SLおよびSRの各チャネルの音響ビームが放射される。
次に、最適聴取領域算出部210Aの動作について説明する。最適聴取領域算出部210Aは、スピーカアレイ29の左端位置、スピーカアレイ29の右端位置、最適聴取位置、音響空間の壁面の位置および遅延処理のパラメータの各情報を音場設定部23Aから受け取り、音響空間の各位置(より具体的には最適聴取位置の周囲の各位置)における音の変化の程度のレベルをシミュレートし、音の変化の程度のレベルが所定値を越える値となる位置(領域)を算出する。
ここで、本実施形態における音の変化の程度のレベルのシミュレートについて説明する。本実施形態では、C、L、R、SLおよびSRチャネルの各入力オーディオ信号について、各々の波形が現在のリスナの聴取位置にどのような波形の音となって伝搬するかをシミュレーションにより求める。すなわち、入力オーディオ信号の波形と、リスナの聴取位置における当該入力オーディオ信号に対応した音波形との間のSN比を算出する。そして、各チャネルについて求めたこのSN比を例えば加算したものを音の変化の程度を示すパラメータとする。そして、音の変化の程度が所定レベル以上である領域をスイートスポットとする。
第1実施形態と同様に、本実施形態によるホームシアターシステム1Aの携帯端末10は、定期的および自動的にGPSを利用して現在のリスナの聴取位置を取得している。そして、音響再生装置20Aは、最適聴取領域算出部210Aで算出したスイートスポットを示す情報を携帯端末10に送信する。携帯端末10は、このスイートスポットと現在のリスナの聴取位置との位置関係を示す画像を表示入力部12の画面14に表示する。
図9は、ホームシアターシステム1Aにおける携帯端末10の表示入力部12の画面14に現在のリスナの聴取位置およびスイートスポットを表示した例を示す図である。図9に示す例では、表示入力部12の画面14に、現在のリスナの聴取位置MP2、スイートスポットSSP2、スピーカアレイの設置位置29P2、および音響空間の壁面の位置R2が、実際の位置関係を画面上に縮小したようにそれぞれ表示されている。ここで、スピーカアレイの設置位置29P2は、スピーカアレイの左端位置と右端位置を結ぶ線に基づいて画像表示されている。そして、図9では、現在のリスナの聴取位置MP2を示すアイコンが、スイートスポットSSP2を示すハッチング画像の領域内に表示されている。これにより、リスナMは、自己の聴取位置MP2がスイートスポットSSP2内にあることを把握することができる。また、本実施形態では、音響空間の壁面の位置情報に基づいて音響空間の壁面の位置R2を示す枠画像を表示している。音響空間の壁面の位置R2を画像表示することで、より容易に音場環境を把握することができる。
本実施形態においても上記第1実施形態と同様な効果が得られる。
なお、第1実施形態と同様に、表示入力部12の画面14に表示する内容は、リスナが音場環境を把握するのに役立つ情報であれば良い。例えば、本実施形態では音響ビームを最適聴取位置に放射することにより所望の音場効果を得ているため、音響ビームを示す画像を表示入力部12の画面14に表示しても良い。また、第1実施形態と同様に、少なくとも現在のリスナの聴取位置MP2およびスイートスポットSSP2を画面14に表示すれば良い。
<他の実施形態>
以上、この発明の第1および第2実施形態について説明したが、この発明には他にも実施形態が考えられる。例えば次の通りである。
(1)上記各実施形態では、音響空間をスイートスポットとそれ以外の領域の2つに分けたが、音の変化の程度のレベルに関する閾値を2種類以上設けて、音響空間を音の変化の程度のレベルにより3以上の領域に分けて表示しても良い。
図10に示す例では、最も音の変化の程度のレベルの高い(ランクA)スイートスポットSSP1A、次に音の変化の程度のレベルの高い(ランクB)スイートスポットSSP1B(すなわち、スイートスポットの音の変化の程度のレベルはSS1A>SS1B)のそれぞれが異なるハッチング画像により区別されて表示されている。そして、現在のリスナの聴取位置MP1を示すアイコンは、最も音の変化の程度のレベルの高いスイートスポットSSP1A内に表示されている。このように複数ランクのスイートスポットを画面14に表示することで、リスナMは、どの音の変化の程度のレベルのスイートスポットに居るかを把握することができる。
なお、図10の例では、音の変化の程度のレベルに応じて2段階のランクに区別したスイートスポットSSP1AおよびSSP1Bを表示しているが、音の変化の程度のレベルに応じたスイートスポットのランクは、3段階以上であっても良く、2段階に限られない。
(2)上記各実施形態では、スイートスポットSSP1(SSP2)をハッチング画像により表示しているが、表示方法はこれに限られない。例えば、スイートスポットSSP1(SSP2)を色別に表示しても良いし、色の濃淡により表示しても良い。また、現在のリスナの聴取位置MP1(MP2)、LチャネルおよびRチャネルスピーカの設置位置27P1および28P1、スピーカアレイの設置位置29P2、音響空間の壁面の位置R2の各情報についても種々の表示方法により表示して良い。
(3)ホームシアターシステム1および1Aは、リスナMが移動して現在のリスナの聴取位置を示すアイコンがスイートスポットを示す画像の領域外に表示された場合、現在のリスナの聴取位置がスイートスポット外となった旨の表示または警告、あるいはスイートスポット内への移動の催促などを行っても良い。例えば、表示入力部12の画面14に、「スイートスポット内へ移動してください」というような表示を行うなどである。また、スイートスポット外となった旨の警告等は、表示入力部12の画面14に表示する方法に限られず、例えば、「スイートスポット内へ移動してください」というような音声やアラーム音等を携帯端末10のスピーカから放音することにより行っても良いし、携帯端末10を振動させることにより行っても良い。このように、現在のリスナの聴取位置がスイートスポット外となった場合、その旨の警告等をリスナMに行うことにより、リスナMは、より確実に音場環境を把握することができる。
(4)ホームシアターシステム1および1Aにおける音場設定部23および23Aは、リスナの聴取位置がスイートスポット外に所定時間に亙って滞在した場合、現在のリスナの聴取位置が最適聴取位置となるように音場付与部25および25Aが実行する信号処理のパラメータ設定を行うようにしても良い。これにより、リスナMがスイートスポット外に所定時間に亙って滞在した場合、リスナMは携帯端末10を操作することなくスイートスポットを再設定することができ、携帯端末10を操作する手間を省くことができる。
(5)上記各実施形態では、携帯端末10の表示入力部12の画面14に現在のリスナの聴取位置およびスイートスポットを表示していた。しかし、現在のリスナの聴取位置およびスイートスポットをリスナMに認識させる態様はこれに限られない。例えば、現在のリスナの聴取位置およびスイートスポットなどの音場環境情報を携帯端末10以外のモニタ(例えばテレビのモニタ32など)に表示させる態様としても良い。ホームシアターシステム1および1Aは、テレビ番組などの視聴に伴って使用されることも想定されるため、テレビのモニタ32に音場環境情報を表示させることによりそれら音場環境情報をリスナMに認識させることができる。この場合、音響再生装置20および20Aからモニタ32に音場環境情報を外部インタフェース(図示略)等を介して送れば良い。このとき、モニタ32上に表示される音場環境情報に対する操作(例えば、音場環境情報の表示/非表示の切り替え等)を、リスナMが携帯端末10を操作することなどにより行っても良い。
(6)上記各実施形態では、リスナの聴取位置を測定し、その聴取位置とスイートスポットとの位置関係を示す画像を携帯端末10の画面14に表示させた。しかし、これに加えて、携帯端末10のジャイロ機能を利用して、リスナMが向いている方向を測定し、このリスナMが向いている方向と最適聴取方向(最適な音場効果を得るためにリスナが向くべき方向)との関係を示す画像を携帯端末10の画面14に表示させても良い。
図11は、表示入力部12の画面14に最適聴取方向を表示した例を示す。図11では、最適聴取方向を矢印AR3で表示している。また、現在のリスナの聴取方向を、現在のリスナの聴取位置MP3を示すアイコンの向きで表示している。このように、表示入力部12の画面14に最適聴取方向および現在のリスナの聴取方向を表示することで、リスナMは、より詳細に音場環境を把握することができる。なお、最適聴取方向の表示は、矢印で表示する態様に限られない。
(7)スイートスポットを算出するための方法として、上記各実施形態において説明した方法以外のものを採用しても良い。例えば、音響空間内の複数種類の聴取位置の各々について、その聴取位置を最適聴取位置とするための音場付与部25(25A)の信号処理のパラメータ設定を行い、C、L、R、SL、SRの各チャネルのテスト信号をスピーカから放音させる。そして、音響空間内の各位置において、その位置において収音される音のSN比を求め、その結果に基づいて、各位置の音の変化の程度のレベルを決定する。そして、音の変化の程度のレベルが所定値以上である各位置からなる領域をスイートスポットとする。このようにして得られるスイートスポットを示す情報と、最適聴取位置を示す情報と、その最適聴取位置に対応した音場付与部25(25A)の信号処理のパラメータとを対応付けて音響再生装置20(20A)のメモリ(図示略)に記憶させておくのである。そして、携帯端末10から最適聴取位置を示す情報が供給された場合、音響再生装置20(20A)では、音場設定部23(23A)がその最適聴取位置に対応付けられた信号処理のパラメータをメモリから読み出して音場付与部25(25A)に設定し、その最適聴取位置に対応したスイートスポットを示す情報をメモリから読み出して携帯端末10に送信するのである。あるいは音響空間内の各位置においてSN比を求める代わりに、音響空間内の各位置においてリスナMに聴感上の音の変化の程度のレベルを評価させるようにしても良い。
(8)上記各実施形態では、音響再生装置20および20Aに位置情報記憶部22、HRTF記憶部24および音場設定部23および23Aを設けた。しかし、位置情報記憶部22、HRTF記憶部24および音場設定部23および23Aを携帯端末10側に設けても良い。この場合、携帯端末10側の音場設定部23および23Aで設定されたパラメータを、通信部13および21を介して、音響再生装置20および20Aの音場付与部25および25Aに送るようにすれば良い。
(9)上記第1および第2実施形態では、頭部伝達関数をホームシアターシステム1内のHRTF記憶部24に記憶する態様としていた。しかし、ネットワーク接続されたクラウド上に頭部伝達関数を記憶する手段を備え、携帯端末10により取得したリスナの位置情報やスピーカ位置情報等に基づいて特定された頭部伝達関数をクラウド上の頭部伝達関数記憶手段に記憶し、必要に応じてその頭部伝達関数をクラウド上の頭部伝達関数記憶手段から取得する態様としても良い。
(10)上記各実施形態では、リスナの聴取位置が最適聴取位置となるように音場付与部25(25A)の信号処理のパラメータを設定する機能を設けた。しかし、このような機能を設けず、例えば上記第1実施形態では、L、Rのスピーカの設置位置に基づき、上記第2実施形態では、壁面のレイアウトとスピーカアレイの設置位置に基づき、最適聴取位置を決定するようにしても良い。
1,1A…ホームシアターシステム、10…携帯端末、11…測位部、12…表示入力部、13,21…通信部、14…画面、20,20A…音響再生装置、22…位置情報記憶部、23,23A…音場設定部、24…HRTF記憶部、25,25A…音場付与部、26…増幅部、27…Lチャネルスピーカ、28…Rチャネルスピーカ、29…スピーカアレイ、29A…スピーカユニット、30…再生装置、32…モニタ、40…クロストークキャンセルフィルタ、41,42,43,44…フィルタ処理、45,46…演算処理、50…音像定位処理、210…最適聴取領域算出部、220…最適聴取領域記憶部、EL…左耳、ER…右耳、M…リスナ。

Claims (4)

  1. 位置情報を取得する位置情報取得手段と、
    入力オーディオ信号に所定の信号処理を施す音場付与手段と、
    前記音場付与手段による信号処理が施された信号に基づく音を放音するスピーカにより形成される音場において、最適聴取領域を決定する最適聴取領域決定手段と、
    前記位置情報取得手段が取得する聴取位置を示す位置情報と前記最適聴取領域決定手段が決定する最適聴取領域を示す情報とを表示する表示手段と、
    を具備することを特徴とする音響再生システム。
  2. 前記最適聴取領域決定手段は、前記位置情報取得手段が取得するスピーカの設置位置を示す位置情報に基づいて前記最適聴取領域を決定することを特徴とする請求項1に記載の音響再生システム。
  3. 前記位置情報取得手段が取得する聴取位置を示す位置情報に基づいて前記音場付与手段が実行する信号処理のパラメータを設定する音場設定手段を具備することを特徴とする請求項1または2に記載の音響再生システム。
  4. 前記位置情報取得手段が取得する聴取位置を示す位置情報が所定時間に亙って前記最適聴取領域の領域外となった場合、前記音場付与手段は、前記聴取位置が最適聴取位置となるように前記信号処理を実行することを特徴とする請求項3に記載の音響再生システム。

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