JP2005285677A - 固体高分子型燃料電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】乾湿による膨潤や伸縮によって電解質膜に面方向に大きな寸法変化が生じても、膜破れが生じることのない、固体高分子型燃料電池を提供する。
【解決手段】外縁側面を、乾湿膨潤伸縮材40を介して封止剤90でシールした電解質膜を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、固体高分子型燃料電池に関する。
燃料電池の主な構成要素は、電解質膜と、その両側に配置される燃料極(「アノード」ともいう。)、及び空気極(「カソード」ともいう。)と、さらにそれらの外側に配置されるセパレータ等である。そして燃料電池は電解質膜の種類により、リン酸型、溶融炭酸塩型、固体電解質型、及び固体高分子型等に分類される。これらのうち、電解質膜として高分子のイオン交換膜を使用する燃料電池を、固体高分子型燃料電池(以下において、「PEFC(Polymer Electrolyte Fuel Cell)」と記述する。)という。PEFCの電解質膜に使用される高分子は、100℃以下でイオン導電性を示すため、他の種類の燃料電池よりも低温領域における運転が可能である他、50〜60%の高いエネルギー変換効率を持ち、起動時間が短く、システムが小型・軽量である等の特徴を有している。これらの特徴を有することから、PEFCは、自動車用の動力源や携帯用電源等として注目を集めている。
PEFCの電解質膜は、その両側の電極に狭持されるとともに、その四辺の周囲は封止材を介してセパレータに固定されている。かかる関連技術分野に関して、特許文献1には、封止材と電解質膜との間に、封止材より低硬度の軟質部材又は粘着性を有する液状部材を介装するなどして、電極が接合される際に電解質膜にしわが発生するのを防止する技術が開示されている。
特開2003−147564号公報
多くの場合、PEFCの電解質膜は、パーフルオロスルホン酸系ポリマー等のフッ素系電解質膜で構成されている。しかし、このフッ素系電解質膜は、乾湿時に膨潤によって面方向に大きな寸法変化を生じることが知られている。このような面方向に大きな寸法変化が生じた場合、封止材で覆われた部分とそうでない部分との間の境目にストレスが集中し、この局所ストレスを受けきれずにその部位を起点として膜破れが生じてしまうことがある。
図4は、従来の固体高分子型燃料電池のユニットセル400の外縁部を示す断面図である。従来の構造では、電解質膜410の外縁端部410Eは、封止材490を介して両側のセパレータ470、480に固定されていた。かかる構成を取る場合、空気極460側の反応が進行して水が生成されると、電解質膜410周囲の系は水分リッチな環境となり、電解質膜410は水分を吸収して膨潤し、図の下方へと伸びようとするが、封止材490(通常エポキシ系樹脂等により形成されている。)は水分による変形が起こらないので、図のB点近傍に圧縮方向のストレスが集中して発生する。一方水分が系外に運び去られて系がドライな環境に変化した場合、電解質膜410は水分を失って収縮し、図の上方へと縮まろうとするが、封止材490は水分による変形が起こらないので、図のB点近傍に引張方向のストレスが集中して発生する。燃料電池内で必然的に発生するこの様な系の乾湿変化の繰り返しにより、ストレスが集中する図のB点を起点とした電解質膜の破断が生じ得る。ひとたび破断が発生すると、燃料極450側から空気極460側へ水素ガスのリーク(いわゆるクロスリーク)が生じ、燃料極におけるプロトン化反応が阻害されるので燃料電池の性能を著しく劣化させてしまうという問題があった。
そこで本発明は、乾湿による膨潤や伸縮によって電解質膜に面方向に大きな寸法変化が生じても、膜破れが生じることのない、固体高分子型燃料電池を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段をとる。すなわち、
請求項1に記載の発明は、外縁側面を、乾湿膨潤伸縮材を介して封止材でシールした電解質膜を備えることを特徴とする固体高分子型燃料電池を提供するものである。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の固体高分子型燃料電池において、電解質膜を挟む乾湿膨潤伸縮材のさらに外側に、前記乾湿膨潤伸縮材より硬い材料が配置され、この硬い材料により前記乾湿膨潤伸縮材が狭持されていることを特徴とする。
また、請求項3の発明は、電解質膜の外縁側面を、乾湿膨潤伸縮材を介して、この乾湿膨潤伸縮材より硬い材料で挟持した固体高分子型燃料電池である。
さらに、請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の固体高分子型燃料電池において、乾湿膨潤伸縮材はフッ素系電解質、又は炭化水素系電解質であり、その吸湿性は電解質膜の吸湿性より高いことを特徴とするものである。
請求項1に記載の発明によれば、電解質膜の外延部において、乾湿膨潤伸縮する電解質膜と、乾湿膨潤伸縮のほとんどない封止材との間に、乾湿膨潤伸縮材が介されているので、例えば系がそれまでより乾燥状態に移行した場合に、電解質膜は収縮するが、乾湿膨潤伸縮材も同時に収縮するので、封止材との間のストレスの発生が緩和され、膜破れの発生を抑制することが可能となる。また、例えば系がそれまでより湿潤状態に移行した場合には、電解質膜は水分により膨潤して膨張するが、乾湿膨潤伸縮材も同時に膨張するので、封止材との間のストレスの発生が緩和され、膜破れの発生を抑制することが可能となる。
請求項2または3に記載の発明によれば、水分の変化及び機械的なストレスに対していわゆる緩衝材として働く乾湿膨潤伸縮材のさらに外側に、硬質の材料が配置されて乾湿膨潤伸縮材を狭持するように保持するので、乾湿膨潤伸縮材の両面に上下方向に僅かな自由度が与えられ、緩衝材としての機能をより実効あるものとすることができる。
請求項4に記載の発明によれば、フッ素系電解質、又は炭化水素系電解質で構成された乾湿膨潤伸縮材の吸湿性は電解質膜の吸湿性より高い、乾湿膨潤伸縮材が水分のリーザーバとして機能しうる。したがって、上記請求項1〜3の構成による効果に加えて、乾燥あるいは湿潤状態に系が変化する際に、膜破れが発生しやすい電解質膜の部位に水分を供給し、あるいは水分を吸収するので、電解質膜の乾湿膨潤伸縮の変化を緩和することが可能となる。よって、さらに封止材との間のストレスの発生が緩和され、膜破れの発生を抑制することが可能となる。
図1は、固体高分子型燃料電池のユニットセルの中央部近傍を示す断面図である。固体高分子型燃料電池のユニットセル100は中央の電解質膜10を挟んで、図の左側に燃料極50、図の右側に空気極60を備えている。さらにこれら燃料極50及び空気極60の外側にはセパレータ70、80が配設されている。
通常、固体高分子型燃料電池においては、電解質膜10は、パーフルオロスルホン酸系のポリマー等からなる高分子により構成されている。また、燃料極50及び空気極60は、電解質膜10側に白金等を炭素粒子に担持させた触媒層20、20を備え、その外側に気体が拡散可能なカーボンペーパーやカーボンクロス等の多孔質材料からなる拡散層30、30を備えている。拡散層30、30の外側面はセパレータ70、80の内側面に当設されている。かかるユニットセル100の構成において、セパレータ70に形成された溝71、72、73、…を通して燃料極50へと届けられた水素は、触媒の力により、水素イオンと電子とに分解される。
燃料極(アノード)側:H→2H+2e
そして、発生した水素イオンは、イオン伝導体である電解質膜10を通過して空気極60へと移動する。電解質膜10はイオンのみを通過させる性質を有するため、発生した電子は電解質膜10を通過することができず、外部の回路を通って空気極60へと移動する。燃料電池においては、かかる電子の移動により、電気が発生する。一方で、空気極60へと届けられた酸素が、空気極60へと移動してきた水素イオンおよび電子と反応することにより、水が生成される。
空気極(カソード)側:2H+2e+(1/2)O→H
なお、図1においては、電子の移動方向が矢印で示されている。
図2は、本発明の第一実施形態にかかる固体高分子型燃料電池のユニットセル100aの外縁部を示す断面図である。なお、図1と同一部材が表されている場合には、図1における場合と同一の参照符号を付してその部材の説明を省略することがある。後に説明する図3においても同様である。
触媒層20、20と拡散層30、30とからなる燃料極50、空気極60とにより狭持されている電解質膜10は、ユニットセル100aの外縁部においては、燃料極50、空気極60の端部からさらに外方(図の下方)に延設されている。この延設部10Eの側面は、乾湿膨潤伸縮材40、40を介して封止材90に挟持されている。さらに封止材90の側方は左右のセパレータ70、80に挟持されている。電解質膜10の外縁端部は、乾湿膨潤伸縮材40、40に狭持されている部位よりさらに外方(図の下方)に突出し、その突出部10Fは、直接封止材に固定されている。
電解質膜10と乾湿膨潤伸縮材40、40との当接面は接着されていない。通常の状態においては、図の左右方向から中央側に圧縮応力が働くように各部材の厚さ及びセパレータ70、80の固定等が行われているので、電解質膜10と乾湿膨潤伸縮材40、40との当接面は固定状態にあるが、所定の上下方向の剪断力が電解質膜10と、乾湿膨潤伸縮材40、40との間に働いた場合、両者は僅かにずれることができる程度の自由度を有している。なお、図では、電解質膜10の一方向の外縁のみ表されているが、ユニットセル100aの額縁状をなす四辺の外縁は全てこのように電解質膜10の両側面が乾湿膨潤伸縮材40、40を介して封止材90に狭持されている。封止材90は、乾湿膨潤伸縮材40、40の外側と、電解質膜10の四辺の最外端部をグリップしており、燃料極50、電解質膜10、及び空気極60との間のシールを実現するとともに、乾湿膨潤伸縮材40、40の上下方向への大きな変位、及び電解質膜10の表面積が変化することを規制している。
各乾湿膨潤伸縮材40の厚みは10μm〜500μmであり、好ましくは10μm〜300μmである。10μm以下では充分な機械的強度が確保できないために適さない。一方、300μm以上では、厚み方向へのクリープ変位が大きく、電解質膜10の保持には適さない。
乾湿膨潤伸縮材40を形成する材料としては、好ましくは、含フッ素高分子を骨格として少なくともスルフォン酸基、ホスホン酸基、及び、リン酸基のうちから一種を有するものである。また、ポリオレフィンのような炭化水素を骨格とするものも使用可能である。含フッ素高分子としては、例えばテトラフルオロエチレン、トリフルオロモノクロロエチレン、トリフルオロエチレン、フッ化ビニリデン、1,1−ジフルオロ−2,2−ジクロロエチレン、1,1−ジフルオロ−2−クロロエチレン、ヘキサフルオロプロピレン、1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロピレン、オクタフルオロイソブチレン、エチレン、塩化ピニル、及びアルキルビニルエステル等の第1群モノマーと、下記一般式(1)
Y-(CF2)a-(CFRf)b-(CFR´f)c-O-
−〔CF(CF2X)-CF2-O〕n-CF=CF2 ‥(1)
(式中、Yは-SO2F、-SO3NH、-COOH、-CN、-COF、-COOR(Rは炭素数1から10のアルキル基)、-PO3H2、PO3Hであり、aは0〜6、bは0〜6の整数、cは0または1であり、ただしa+b+cは0に等しくはならない。Xはn>1の時、Cl、Br、Fまたはそれらの混合物であり、nは0〜6である。RfおよびR´fは独立にF、Cl、約1〜10個の炭素原子を有するフルオロアルキル基、及び1〜10個の炭素原子を有するフルオロクロロアルキル基からなる群から選択される。)で表される第2群のモノマーから選ばれた、第2群モノマーを必須とする2種あるいは3種以上のモノマーの共重合体、上記第2群の1種以上の共重合体などである。特には、スルフォン酸基を有するパーフルオロカーボンの重合体であることが好ましい。
上記重合体は、モノマー2分子以上結合しておれば良いが、耐久性の観点からその分子量は5000以上が好ましい。さらに、重合体と低分子量化合物を混合して用いることにより、EWを適宜調節することも可能である。ここに「EW」とは、Equivalent Weightの略で、スルフォン酸基1モル当りの乾燥重量を表す。スルフォン酸基は水分を抱き込むので、EWが低いほど内部に含有し得る水分量が大となる。このような材料を用いた固体高分子膜はフィブリル状、織布状、不織布状、多孔質シートのパーフルオロカーボン重合体で補強することや、膜表面に無機酸化物あるいは金属をコーティングすることにより補強することもできる。本発明において、乾湿膨潤伸縮材40としてフッ素系樹脂を使用することにより、乾湿膨潤伸縮材40を化学的、熱的に安定したものとすることができる。
これら乾湿膨潤伸縮材40は、燃料電池ユニットセルの系が乾湿変化することにより電解質膜10が伸縮膨潤するのに伴い、それと同様に伸縮膨潤する。かかる構成を取る場合、空気極60側の反応が進行して水が生成されると、電解質膜10周囲の系は水分リッチな環境となり、電解質膜10は水分を吸収して膨潤し、図の下方へと伸びようとする。一方、通常の封止材は水分の影響による体積変化を生じにくい材料が用いられる。しかし、電解質膜10と、封止材90との間に介在する乾湿膨潤伸縮材40は、電解質膜10と同様に膨潤変化し、しかも、電解質膜10と乾湿膨潤伸縮材40との界面は全く自由度なく固定されているわけではないので、従来の構造(図4参照)において、図のB点近傍に集中的に発生する圧縮方向のストレスを十分に緩和することが容易となる。
水分が系外に運び去られて系がドライな環境に移行した場合には、電解質膜10は水分を失って収縮し、図の上方へと縮まろうとする。一方、この場合も封止材90は水分による変形が起こらない。しかし、電解質膜10と、封止材90との間に介在する乾湿膨潤伸縮材40は、電解質膜10と同様に収縮変化し、しかも、電解質膜10と乾湿膨潤伸縮材40との界面は全く自由度なく固定されているわけではないので、従来の構造において、図のB点近傍に集中的に発生する引張方向のストレスを十分に緩和することが容易となる。したがって、燃料電池内で発生する乾湿変化の繰り返しにより、従来の構造では必然的にストレスが集中する図のB点を起点とした電解質膜の破断を防止することが可能となる。
乾湿膨潤伸縮材40のEWは、少なくとも500以上あれば良く、より好ましくは600以上である。500以下では機械的強度が低く実用に供することができない。かかる乾湿膨潤伸縮材40のEWと、燃料電池セル電解質膜10最下流側のEWとの差は100以上あれば本発明の効果を奏し得るものであり、200以上であればより好ましい。特に好ましくは300以上である。乾湿膨潤伸縮材40のEWを電解質膜10のEWより低くすることによって、乾湿膨潤伸縮材40が水分のリーザーバとして機能しうる。したがって、系が乾燥あるいは湿潤状態に変化する際に、膜破れが発生しやすい電解質膜10の部位に水分を供給し、あるいは水分を吸収するので、電解質膜10の乾湿膨潤の変化を緩和することが可能となる。よって、さらに封止材90との間のストレスの発生が緩和され、膜破れの発生を抑制することが可能となる。
図3は、本発明の第二実施形態にかかる固体高分子型燃料電池のユニットセル100bの外縁部を示す断面図である。本実施形態の固体高分子型燃料電池のユニットセル100bにおいては、電解質膜10の外縁部側面は、乾湿膨潤伸縮材40、40に挟持され、さらにこれら乾湿膨潤伸縮材40、40の両側を挟みこむようにセパレータ70、80との間にストッパ材45、45が配置されている。ストッパ材45、45は、乾湿膨潤伸縮材40より硬い材料、例えば、非導電耐熱性樹脂にて形成されている。本実施形態において、乾湿膨潤伸縮材40とストッパ材45との界面は、接着してもよいが、摺動可能に構成して、上下方向への若干の自由度を残したほうが好ましい。乾湿膨潤伸縮材40、40の電解質膜10側、及びストッパ材45側両面の上下方向にずれ得る自由度が増すので、乾湿の変化に対してより対応能力が増すからである。
なお、本実施形態においては、ストッパ材45、45は、その外側面が直接セパレータ70、80の内面側に当接されていても良く、またストッパ材45、45とセパレータ70、80との間に封止材90が配置されていても良い。
40質量%の白金触媒担持カーボンに、プロトンタイプパーフルオロスルホン酸ポリマー樹脂の5質量%溶液を、白金触媒とポリマーとの質量比が2対1となるように添加し、均一に分散させてインクを調整した。このインクをドクターブレード法によりポリテトラフルオロエチレンシート上に塗布した後、N雰囲気中100℃で乾燥・固定化し、白金担持量0.2mg/cmのカソード触媒シートを得た。アノード触媒シートも同様な手順で作製した。これらカソード、アノード触媒シートを向かい合わせ、その間に、EWが1100、厚みが50μmのパーフルオロスルホン酸膜を挟み、温度150℃、圧力5MPaでホットプレスした後、両面のポリテトラフルオロエチレンシートを剥がし、膜・電極複合体を作製した。
ガス拡散層として、厚さ400μmのE−TEK社製撥水層付きカーボンクロスを用い、これら膜・電極複合体とガス拡散層とを、燃料電池単セルに組み込んだ。そして、膜・電極複合体の端部外縁側面をEWが750、厚みが50μmのパーフルオロスルホン酸膜を介して封止材でシールした。
燃料に水素ガス、酸化剤に空気ガスを用いて試験を行った。実施例及び比較例の評価は、ON(0.1A/cm)−OFF(OCV)耐久において、燃料極入口圧力100kPa、空気極圧力50kPaと設定した時の封圧変化量をクロスリークの程度として実施した。結果、実施例は比較例に比べ、およそ1.5倍程度耐久性が向上し、本発明の効果が確認された。
固体高分子型燃料電池のユニットセルの中央部を示す断面図である。 第一実施形態にかかる固体高分子型燃料電池のユニットセルの外縁部を示す断面図である。 第二実施形態にかかる固体高分子型燃料電池のユニットセルの外縁部を示す断面図である。 従来の固体高分子型燃料電池のユニットセルの外縁部を示す断面図である。 実施例の結果を示すグラフである。
符号の説明
10 電解質膜
20 触媒層
30 拡散層
40 乾湿膨潤伸縮材
45 ストッパ材
50 燃料極
60 空気極
70、80 セパレータ
90 封止材
100、100a、100b ユニットセル

Claims (4)

  1. 外縁側面を、乾湿膨潤伸縮材を介して封止材でシールした電解質膜を備えることを特徴とする固体高分子型燃料電池。
  2. 前記電解質膜を挟む乾湿膨潤伸縮材のさらに外側に、前記乾湿膨潤伸縮材より硬い材料が配置され、この硬い材料により前記乾湿膨潤伸縮材が狭持されていることを特徴とする請求項1に記載の固体高分子型燃料電池。
  3. 電解質膜の外縁側面を、乾湿膨潤伸縮材を介して、この乾湿膨潤伸縮材より硬い材料で挟持した固体高分子型燃料電池。
  4. 前記乾湿膨潤伸縮材は、フッ素系電解質、又は炭化水素系電解質であり、その吸湿性は、前記電解質膜の吸湿性より高いことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の固体高分子型燃料電池。
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