JP2005285011A - 人間認識システム、及び画像処理装置 - Google Patents

人間認識システム、及び画像処理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 撮像して得た画像データから人間候補画像の長さを算出し、算出した長さに基づいて人間の存否を認識する人間認識システム及び該人間認識システムを構成する画像処理装置を提供する。
【解決手段】 輝度抽出部351、距離算出部352、演算部353、認識部354において、画像メモリ32から読み出された1フレームの画像データから人間候補画像を含む人間候補領域P1を抽出する。長さ算出部355は、記憶部34から路面座標部342を読み出し、人間候補画像が位置する路面の画像座標を求めることにより人間候補画像の長さを算出する。長さ算出部355は、記憶部34から第1座標補正部343を読み出し、車両の傾き角に応じて、人間候補画像の長さを補正する。判定部356は、人間候補画像の長さと予め定められた閾値T2、及びT3と比較して人間の存否を判定する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、車両の外界を撮像する撮像装置が撮像した画像データを処理して人間の存在の認識をする人間認識システム及び該人間認識システムを構成する画像処理装置に関する。
自動車などの車両に、ボロメータ又は焦電型撮像素子を備えた遠赤外用のビデオカメラを搭載し、夜間走行時に車両前方の歩行者、自転車に乗った人間などを認識して運転者に注意を促す前方監視システムが提案されている。
このようなシステムは、遠赤外用のビデオカメラで人間を撮像した場合、熱源である人間は他の背景物に対して高い輝度を有することを利用して、予め人間の温度分布に応じた輝度分布を示す基準パターンを記憶しておき、遠赤外用のビデオカメラが検出した画像データと前記基準パターンとを比較して人間を認識している(非特許文献1参照)。
「ホンダ アールアンドディー テクニカル レビュー (Honda R&D Technical Review)」 Vol.13 No.1, 2001年4月
しかし、従来のシステムにあっては、人間の輝度分布に基づいて人間を認識しているため、人間の肌が露出している頭部は輝度が高く、衣服を身に付けている部分は比較的輝度が低く表示される。一方、道路脇に設置されている街灯はランプ部分の輝度が高く、他の部分の輝度が低くいため、人間の輝度分布に類似する場合がある。このため、街灯を人間と誤認識する場合、又は人間を街灯と誤認識する場合など、人間又は歩行者の認識に誤りが生ずる虞があった。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであり、撮像して得た画像データから人間候補画像の長さを算出し、算出した長さに基づいて人間を判定することにより、人間の存在の誤認識を防止することができる人間認識システム及び該人間認識システムを構成する画像処理装置を提供することを目的とする。
また、本発明の他の目的は、撮像した画像における光軸位置と抽出した人間候補画像の位置との差を算出し、算出した差に基づいて、前記人間候補画像の長さ算出することにより、人間の存在の誤認識を防止することができる人間認識システムを提供することにある。
また、本発明の他の目的は、前記光学素子の光軸の傾きに基づいて、前記人間候補画像の長さを算出することにより、人間の存在の誤認識を防止することができる人間認識システムを提供することにある。
また、本発明の他の目的は、車両の位置の路面に対する前記人間候補画像が撮像された外界の対象物が位置する路面の傾きに基づいて、前記人間候補画像の長さを出力することにより、人間の存在の誤認識を防止することができる人間認識システムを提供することにある。
第1の発明の人間認識システムは、車両の外界を撮像する撮像装置と、該撮像装置が撮像して得た画像データを処理して人間の存在の認識をする画像処理装置と、該画像処理装置が認識した人間の存在を出力する出力装置とを備える人間認識システムにおいて、前記画像処理装置は、人間の輝度分布を表す基準パターンを記憶する記憶手段と、外界の対象物を撮像して得た画像データと前記基準パターンとを比較して、人間候補画像を抽出する抽出手段と、抽出した人間候補画像の長さを算出する長さ算出手段と、算出した長さに基づいて人間の存否を判定する判定手段とを備えていることを特徴とする。
第2の発明の人間認識システムは、前記長さ算出手段は、撮像した画像における光軸位置と抽出した人間候補画像の位置との差を算出し、算出した差に基づいて、前記人間候補画像の長さを算出すべくなしてあることを特徴とする。
第3の発明の人間認識システムは、車両の傾きを検出する車両姿勢検出手段を備え、前記長さ算出手段は、前記車両姿勢検出手段が検出した車両の傾きに基づいて、光軸の傾きを算出し、算出した光軸の傾きに基づいて、前記人間候補画像の長さを算出すべくなしてあることを特徴とする。
第4の発明の人間認識システムは、路面の勾配を取得する取得手段を備え、前記長さ算出手段は、取得した路面の勾配に基づいて、前記車両の位置の路面に対する前記人間候補が撮像された外界の対象物が位置する路面の傾きを算出し、算出した路面の傾きに基づいて、前記人間候補の長さを算出すべくなしてあることを特徴とする。
第5の発明の画像処理装置は、画像データを処理して人間の存在の認識をする画像処理装置において、人間の輝度分布を表す基準パターンを記憶する記憶手段と、外界の対象物を撮像して得た画像データと前記基準パターンとを比較して、人間候補画像を抽出する抽出手段と、抽出した人間候補画像の長さを算出する長さ算出手段と、算出した長さに基づいて人間の存否を判定する判定手段とを備えていることを特徴とする。
第1の発明又は第5の発明にあっては、車両の外界の対象物を撮像して得た画像データと予め記憶された人間の輝度分布を表す基準パターンとを比較することにより、人間候補画像を抽出し、抽出した人間候補画像の長さを算出する。算出した長さと予め設定された閾値とを比較して、前記人間候補画像が人間であるか否かを判定する。
第2の発明にあっては、撮像した画像の画像中心である光軸位置と抽出した人間候補画像の位置との差を算出し、前記画像中心と人間候補画像が有する画素の中で前記画像中心からの垂直距離が最大である画素との距離を算出する。予め設定された前記距離の基準値に対する算出された距離に基づいて、前記長さ算出手段が算出した人間候補画像の長さを補正する。
第3の発明にあっては、車両の傾きを検出する車両姿勢検出手段により車両の傾きを検出し、検出した車両の傾きから車両に搭載された撮像装置が有する光学素子の光軸の傾きを算出する。算出した前記光軸の傾きに基づいて、前記長さ算出手段が算出した人間候補画像の長さを補正する。
第4の発明にあっては、道路情報から、車両の現在位置と、前記人間候補画像が撮像された外界の対象物の位置とにおける路面の勾配を取得する。取得した路面の勾配から、前記車両の現在位置の路面に対する前記対象物が位置する路面の傾きを算出する。算出した路面の傾きに基づいて、前記長さ算出手段が算出した人間候補画像の長さを補正する。
第1の発明又は第5の発明にあっては、人間候補画像の長さを算出し、算出した長さに基づいて人間の存否を判定することにより、人間以外の物を人間と認識すること、又は人間を人間以外の物と認識することを防止することができる。
第2の発明にあっては、撮像した画像における光軸位置と抽出した人間候補画像の位置との差に基づいて、前記人間候補画像の長さを算出することにより、撮像装置の光学素子の光軸方向が変動した場合であっても、人間候補画像の長さを求めることができ、人間の存在の誤認識を防止することができる。
第3の発明にあっては、路面を走行する車両が、路面状態により傾斜した場合であっても、人間候補画像の長さを求めることができ、人間の存在の誤認識を防止することができる。
第4の発明にあっては、車両前方の路面が平坦でない場合であっても、人間候補画像の長さを求めることができ、人間の存在の誤認識を防止することができる。
実施の形態1
図1は本発明に係る人間認識システムの概要を示す模式図である。図において、1及び2は車両に搭載され、夜間の歩行者、自転車に乗った人間などを認識する遠赤外用のビデオカメラである。ビデオカメラ1、2夫々は、同一高さであって水平方向に適長の間隔を隔ててフロントグリルに並置されてあり、IEEE1394に準拠した車載LAN通信線9を介して画像処理装置3に接続されている。
画像処理装置3には、操作部を有する表示装置4、スピーカーを有し、音声又は効果音により警告を発する警報装置5、車両の傾きを検出する車高センサ6、7、及びGPS機能を備えたカーナビゲーション装置8が接続されている。
図2は、ビデオカメラ1の構成を示すブロック図である。図において、11は画像撮像部であり、光学信号を電気信号に変換する焦電型撮像素子が配置され、車両の外界の赤外光像をRGB(R:赤、G:緑、B:青)のアナログ信号として読み取り、読み取ったRGB信号を、内部バス16を介して信号処理部12へ出力する。
信号処理部12は、画像撮像部11から入力されたアナログ信号をRGBのデジタル信号に変換し、光学系で生じた各種の歪みを取り除くための処理、低周波ノイズの除去処理、ガンマ特性を補正する補正処理などを行う。さらに、RGB信号をYUV(Y:輝度、U、V:色差)信号に変換し、変換したYUV信号を画像データとして一旦画像メモリ13へ記憶する。
図において、14は車載LAN通信線9を介して画像処理装置3と通信を行うインターフェース部を示し、インターフェース部14は、画像処理装置3から送信される指令に従って、画像メモリ13に記憶された画像データを画像処理装置3へ出力するための制御、ビデオカメラ1で撮像した画像の解像度による転送レートの変換、画像データからパケットデータの作成などを行う。また、インターフェース部14は、制御部15の制御に従って、画像メモリ13に記憶された画像データをビデオカメラ1の識別番号とともに画像処理装置3へ出力する。
制御部15は、画像撮像部11、信号処理部12、インターフェース部14の処理を制御する。例えば、画像処理装置3からの指令を解釈して、画像撮像部11が撮像した画像データを画像メモリ13に記憶する。また、記憶された画像データを読み出し、インターフェース部14を介して画像処理装置3へ出力する。なお、ビデオカメラ2も同様の構成を有する。
車高センサ6、7夫々は、車両の前輪部及び後輪部に適長の間隔を有し、レーザ発光面を路面方向に向けて設けられ、路面に対してレーザ光を照射して路面までの距離を算出し、車載LAN通信線9を介して画像処理装置3へ出力する。
カーナビゲーション装置8は、車両の前方の道路情報、例えば、車両が走行している現在地点の標高若しくは道路の勾配、又は車両前方の道路の標高若しくは勾配などを受信し、受信した道路情報を車載LAN通信線9を介して画像処理装置3へ出力する。
図3は、画像処理装置3の構成を示すブロック図である。図において、31はインターフェース部であり、ビデオカメラ1、2に対する指令の転送、ビデオカメラ1、2からの画像データの転送を行う。また、インターフェース部31は、車高センサ6、7、カーナビゲーション装置8からデータを取得する。
画像処理制御部33は、インターフェース部31を介してビデオカメラ1及び2から入力された画像データ夫々を1フレーム単位に同期させて、フレームごとの画像データを画像メモリ32に記憶する。また、画像処理制御部33は、画像メモリ32に記憶された画像データをフレーム単位で認識処理部35へ出力する。
認識処理部35において、輝度抽出部351は、画像メモリ32から読み出されたビデオカメラ1及び2夫々が撮像して得られた1フレーム夫々の各画素の輝度値を算出し、予め定められた標準輝度値L1に基づいて、算出した輝度値を二値化して標準輝度値L1以上の輝度値を有する人間候補画像を含む領域(以下、人間候補領域という)P1、P2…を、前記1フレーム夫々について抽出する。輝度抽出部351は、抽出された人間候補領域P1、P2、…の領域内の画素が有する輝度値とともに、人間候補領域P1、P2、…を距離算出部352へ出力する。
距離算出部352は、ビデオカメラ1の1フレーム内で抽出された人間候補領域P1のエピポーラ線(ビデオカメラの走査線と一致する)上に存在する画素から、輝度値の変位が大きい特徴点を抽出する。次に、ビデオカメラ2の1フレーム内で抽出された人間候補領域P1の同一位置のエピポーラ線上の画素を検索して、前記特徴点に対応する対応点を求め、前記特徴点と対応点との横位置差(以下、視差という)Uを算出する。距離算出部352は、視差Uに基づいて、数1で表される人間候補領域P1に対応する外界の対象物までの距離Z(以下、人間候補領域P1までの距離Zという)を算出する。距離算出部352は、入力された人間候補領域P2、…についても同様の処理を行い、人間候補領域P2、…までの距離を算出する。算出する距離Zは、連続値である必要はなく、人間の存在を認識するための画像処理を容易にするため、離散値でよい。例えば、近距離の場合は、10メートル、20メートル、及び30メートル、中距離の場合は、60メートル、及び90メートル、遠距離の場合は、120メートル、及び200メートルなどのように設定する。
Figure 2005285011
ここで、Lはビデオカメラ1及び2夫々の光軸の間隔、fはビデオカメラ1、2夫々の光学系における撮像レンズの焦点距離である。
距離算出部352は、人間候補領域P1、P2、…ごとに算出された距離Zを人間候補領域P1、P2、…夫々対応させ、距離Zとともに人間候補領域P1、P2、…を示す画像データを演算部353へ出力する。また、距離算出部352は、人間候補領域P1、P2、…ごとに算出された距離Zを長さ算出部355へ出力する。
記憶部34は、人間の輝度分布を示す基準パターンMを有する基準パターン部341を記憶している。図4は基準パターンの一例を示す説明図である。基準パターンMは、長袖のシャツを着た人間の輝度分布を示す。ズボン、及びシャツで覆われている部分は、人間の温度を外部に伝えにくいため、上体部、腰部、及び脚部の輝度値は低くなる一方、頭部は露出しているため、輝度値は高くなる。
演算部353は、記憶部34から基準パターンMを読み出す。演算部353は、距離算出部352から入力された距離Zに対応して予め定められた画素数になるように、基準パターンMが有する画素の補間又は間引きを行い、画素数を変更した基準パターンMを作成する。図5は基準パターンの画素数を変更した例を示す説明図である。図5(a)は、距離Zが近距離である場合であり、記憶部34から読み出された基準パターンMの画素数は変更されずに、そのまま使用される。図5(b)及び(c)は、距離Zが夫々中距離及び遠距離である場合であり、距離Zの大小に応じて、基準パターンMの画素数を変更する。これにより、検出された画像データから抽出された人間候補領域P1、P2、…の画素数と基準パターンMの画素数とを一致させる。
演算部353は、距離算出部352から入力された人間候補領域P1、P2、…を示す画像データ及び基準パターンMが有する輝度値の間において、相関値を算出して、算出した相関値を認識部354へ出力する。相関値の算出は、数2で表される式に基づいて行われる。
Figure 2005285011
ここで、Nは人間候補領域P1、P2、…、及び基準パターンMにおける総画素数、kは零からN−1までの整数、Fkは基準パターン内におけるk番目の画素の輝度値、Gkは人間候補領域におけるk番目の画素の輝度値、及びRは相関値を表す。
認識部354は、演算部353から出力された人間候補領域P1、P2、…夫々について、設定された基準パターンMとの相関値と、予め定められた閾値T1(0<T1<1)とを比較し、前記相関値が閾値T1より大きい場合は、人間候補領域P1、P2、…を示す画像データを長さ算出部355へ出力する。
認識処理部35は、上述の処理を1フレーム単位で行い、1フレーム分の画像データに対して処理が終了すると、次のフレームに対して同様の処理を続ける。
記憶部34は、さらに、車両から前方路面までの距離に対する該路面のフレームにおける画像座標(横軸をX座標、縦軸をY座標とする)の関係を示す路面座標部342、及び車両の傾き角度(ビデオカメラ1、2の光軸の傾き角度)に対するフレームにおける画像座標(Y座標)の変化の関係を示す第1座標補正部343を記憶する。なお、第2座標補正部344及び第3座標補正部345については、後述する。図6は、路面座標部342及び第1座標補正部343の構成を示す概念図である。図に示すように、路面座標部342は、車両から前方路面までの距離に対応する前記路面のフレームにおける画像座標(Y座標)を表す。
図7は、車両から前方路面までの距離に対するフレームの画像座標(Y座標)の関係を示す説明図である。図に示すように、車両が路面と水平である場合には、車両の設けられたビデオカメラの光軸は、路面と水平方向である。フレームの画像座標においては、路面と水平方向である位置は、Y座標がYcに対応している。一方、ビデオカメラの画角に応じて、視界に入る限界距離Z0に対応する画像座標は0である。車両から路面までの距離に応じて、距離Z1、Z2(Z2>Z1)に対応して、距離Z1、Z2における路面の画像座標は、Y1、Y2(Y2>Y1)となる。
長さ算出部355は、認識部354から入力された人間候補領域P1の画像データから、人間の頭部と認識できる高輝度の領域を抽出し、該高輝度の領域の最大Y座標を算出する。
長さ算出部355は、記憶部34から路面座標部342を読み出し、距離算出部352から入力された人間候補領域P1の距離Zから、フレームの画像座標における路面のY座標を求め、高輝度の領域の最大Y座標と前記路面の座標とから、人間候補領域P1における人間候補画像の長さを算出する。
長さ算出部355は、インターフェース部31を介して車高センサ6、7から入力された前輪部及び後輪部の路面からの高さを示すデータに基づいて、前輪部及び後輪部の路面の高さの差を求め、車両が位置する路面に対して車両の前後方向の傾き角度(以下、ピッチ角という)を算出する。
長さ算出部355は、記憶部34から第1座標補正部343を読み出し、算出したピッチ角に対応する画像座標の変化値を求める。図6に示すように、第1座標補正部343は、距離Zごとに、ピッチ角と、該ピッチ角に対応する画像座標のY座標の変化値を記憶している。ピッチ角は、ビデオカメラの光軸が水平方向に対して上側に変化した場合は、正のピッチ角で表し、水平方向に対して下側に変化した場合は、負のピッチ角で表している。
長さ算出部355は、算出したピッチ角が「0」である場合は、算出した人間候補画像の長さを判定部356へ出力する。一方、ピッチ角が「0」でない場合は、算出した人間候補画像の長さに前記ピッチ角に対応する画像座標の変化値の加減算を行って補正し、補正した人間候補画像の長さを判定部356へ出力する。例えば、ピッチ角が−θ1である場合は、算出した人間候補画像の長さに対してy1の値を減算して補正を行なう。
長さ算出部355は、認識部354から入力された人間候補領域P2、…についても、同様の処理を行う。
判定部356は、予め設定された閾値T2、T3(T3>T2)と、人間候補領域P1、P2、…ごとの人間候補画像の長さとを比較し、入力された人間候補画像の長さが、閾値T2以上、かつT3以下である場合は、人間候補領域P1、P2、…には人間が存在すると判定し、判定結果をインターフェース部31へ出力する。
判定部356は、入力された人間候補画像の長さが、閾値T2未満である場合、又は閾値T3を超える場合は、人間候補領域P1、P2、…には人間が存在しないと判定し、判定結果をインターフェース部31へ出力する。
インターフェース部31は、画像メモリ32に記憶された画像データを表示装置4へ出力するとともに、判定部356で判定された判定結果及び人間までの距離Zを表示装置4及び警報装置5へ出力する。
表示装置4は、画像処理装置3から出力された画像データに基づき、外界の状況をディスプレイに表示するとともに、判定部356から出力された判定結果により車両の前方に歩行者などの人間の存在が認識された場合には、検出した人間の周囲に枠を付して、運転者に人間の存在を促すべく強調表示をする。
警報装置5は、判定部356から出力された判定結果により車両の前方に歩行者などの人間の存在が認識された場合には、画像処理装置3から出力された人間までの距離Zが所定の距離よりも短い場合は、音声又は警告音を発し、運転者に注意を促す。また、距離Zの長さに応じて音量を変えることにより、運転者への警告を行う。
上述の通り、ビデオカメラ1、2が撮像した画像データから人間候補画像を含む人間候補領域P1、P2、…を抽出し、人間候補領域P1、P2、…の画素値と基準パターンの画素値の相関値を算出し、算出した相関値と予め設定された閾値T1とを比較して、前記相関値が閾値T1より大きい場合は、人間候補領域P1、P2、…における人間の頭部及び該人間が位置する路面夫々の画像座標を求め、人間候補画像の長さを算出する。また、車両の前後方向の傾きであるピッチ角を検出し、検出したピッチ角に応じて、画像座標のY座標値を補正して、算出した人間候補画像の長さを補正する。補正した長さと予め定められた閾値T2、T3とを比較することにより、人間候補領域P1、P2、…に人間が存在するか否かを判定する。これにより、従来の例に比べて、人間の認識を正確に行なうことができるとともに、路面走行中に車両の前後が傾いた場合であっても、人間候補画像の長さを補正して算出することができるため、人間を人間でないと認識する虞、又は人間ではあり得ない人間候補領域を除外することができ、人間でないものを人間と認識する虞も防止できる。
次に人間認識装置の動作について説明する。夜間走行時に運転者が、表示装置4に備えられた操作部を操作してビデオカメラ1、2の動作スイッチをオンにすると、動作信号を前記操作部から受信した画像処理装置3は、インターフェース部31を介して、初期コマンドをビデオカメラ1、2へ送出する。
初期コマンドを受信したビデオカメラ1、2は、画像撮像部11から車両の外界の撮像を開始する。信号処理部12は、撮像した画像データに対して、RGB信号からYUV信号に変換し、ビデオカメラ1、2ごとの識別番号が挿入された画像データは、一旦画像メモリ13に記録された後に、1フレーム分の画像データごとに同期させて、インターフェース部14を介して、画像処理装置3へ送出される。
画像処理装置3は、ビデオカメラの識別番号ごとに、1フレーム分の画像データを一旦画像メモリ32に記憶する。認識処理部35は、画像メモリ32に記憶された画像データを読み出し、輝度抽出部351へ出力する。
輝度抽出部351は、画像メモリ32から読み出されたビデオカメラ1及び2夫々が撮像して得られた1フレーム夫々の各画素の輝度値を算出し、算出した輝度値に基づいて、人間候補領域P1、P2…を抽出し、抽出結果を距離算出部352へ出力する。
距離算出部352は、ビデオカメラ1及び2夫々の1フレーム内で抽出された人間候補領域P1、P2、…を切り出し、人間候補領域P1、P2、…夫々の特徴点の位置を算出することにより、人間候補領域P1、P2、…内の対象物の視差を算出して、人間候補領域P1、P2、…までの距離Zを算出する。また、距離算出部352は、算出された距離Zを人間候補領域P1、P2、…夫々対応させて、距離Z及び人間候補領域P1、P2、…を示す画像データを演算部353へ出力するとともに、算出された距離Zを長さ算出部355へ出力する。
演算部353は、記憶部34から基準パターンMを読み出し、人間候補領域P1、P2、…の距離Zに対応して予め定められた画素数になるように、基準パターンMが有する画素の補間又は間引きを行い、人間候補領域P1、P2、…の画素数と基準パターンMの画素数とを一致させる。
演算部353は、距離算出部352から入力された人間候補領域P1、P2、…を示す画像データ及び基準パターンMが有する輝度値の間において、相関値を算出して、算出した相関値を認識部354へ出力する。
認識部354は、演算部353から出力された人間候補領域P1、P2、…夫々について、設定された基準パターンMとの相関値と、予め定められた閾値T1(0<T1<1)とを比較し、前記相関値が閾値T1よりも大きい人間候補領域P1、P2、…を長さ算出部355へ出力する。
認識処理部35は、上述の処理を1フレーム単位で行い、1フレーム分の画像データに対して処理が終了すると、次のフレームに対して同様の処理を続ける。
長さ算出部355は、認識部354から入力された人間候補領域P1の画像データから、人間の頭部と認識できる高輝度の領域を抽出し、該高輝度の領域の画像座標における最大Y座標を算出する。
長さ算出部355は、記憶部34から路面座標部342を読み出し、距離算出部352から入力された人間候補領域P1の距離Zから、フレームの画像座標における路面のY座標を求め、高輝度の領域の最大Y座標と前記路面のY座標とから、人間候補領域P1における人間候補画像の長さを算出する。
長さ算出部355は、インターフェース部31を介して車高センサ6、7から入力された前輪部及び後輪部の路面からの高さを示すデータに基づいて、前輪部及び後輪部の路面の高さの差を求め、車両の前後方向の傾き角度(以下、ピッチ角という)を算出する。
長さ算出部355は、記憶部34から路面座標部342を読み出し、算出したピッチ角に対応する画像座標(Y座標)の変化値を求める。算出したピッチ角が0度である場合は、算出した人間候補画像の長さを判定部356へ出力する。一方、ピッチ角が0度でない場合は、算出した人間候補画像の長さに前記ピッチ角に対応する画像座標の変化値の加減算を行って補正し、補正した人間候補画像の長さを判定部356へ出力する。
図8は、車両のピッチ角に対応して人間候補画像の長さを補正する例を示す説明図である。ピッチ角が「0」である場合は、長さ算出部355は、人間候補領域P1における人間の頭部の最大Y座標であるYhを求める。人間候補領域P1の車両までの距離Zに対応した路面のY座標であるYgを求め、人間候補領域P1における人間候補画像の長さh(h=Yh−Yg)を算出する。
ピッチ角が−θ1である場合、すなわち、路面に対して車両が前方に傾いた場合は、ビデオカメラ1、2の光軸は、水平方向に対して路面側に傾くため、人間候補領域P1における人間の頭部の最大Y座標は、Yhよりも大きい値であるYh1となる。一方、人間候補領域P1の車両までの距離Zは同じ距離であるから、人間候補領域P1の車両までの距離Zに対応した路面のY座標はYgである。従って、人間候補領域P1における人間候補画像の長さhは、h=Yh1−Ygとなり、Yh1>Yhであるから、人間候補画像の長さhは、実際の値に比べて大きくなる。しかし、長さ算出部355は、ピッチ角が−θ1である場合の、画像座標のY座標の変化値−y1を読み出し、人間候補画像の長さhを補正することにより、人間候補画像の長さh(h=Yh1−Yg−y1)を算出する。
ピッチ角がθ1である場合、すなわち、路面に対して車両が後方に傾いた場合は、ビデオカメラ1、2の光軸は、水平方向に対して路面と反対側に傾くため、人間候補領域P1における人間の頭部の最大Y座標は、Yhよりも小さい値であるYh2となる。一方、人間候補領域P1の車両までの距離Zは同じ距離であるから、人間候補領域P1の車両までの距離Zに対応した路面のY座標はYgである。従って、人間候補領域P1における人間候補画像の長さhは、h=Yh2−Ygとなり、Yh>Yh2であるから、人間候補画像の長さhは、実際の値に比べて小さくなる。しかし、長さ算出部355は、ピッチ角がθ1である場合の、画像座標のY座標の変化値y1を読み出し、人間候補画像の長さhを補正することにより、人間候補画像の長さh(h=Yh2−Yg+y1)を算出する。
これにより、車両のピッチ角に応じて、画像座標における人間候補画像の長さhを補正することができる。
長さ算出部355は、認識部354から入力された人間候補領域P2、…についても、同様の処理を行う。
判定部356は、人間候補領域P1、P2、…ごとの人間候補画像の長さと閾値T2、T3(T3>T2)とを比較し、人間の存否を判定し、判定結果をインターフェース部31へ出力する。
表示装置4は、画像処理装置3から出力された画像データに基づき、外界の状況をディスプレイに表示するとともに、検出した人間の周囲に枠を付して、運転者に人間の存在を促すべく強調表示をする。
警報装置5は、画像処理装置3から出力された人間までの距離Zが所定の距離よりも短い場合は、音声又は警告音を発し、運転者に注意を促す。また、距離Zの長さに応じて音量を変えることにより、運転者への警告を行う。
上述の実施の形態においては、ビデオカメラと画像処理装置との接続は、IEEE1394に準拠した車載LAN通信線を介して行われたが、これに限らず、NTSCに準拠した通信方式であってもよい。
上述の実施の形態においては、ビデオカメラ1、2を車両のフロントグリルに併設する構成であったが、これに限らず、レーザレーダ、ミリ波レーダなどの測距センサを搭載して、歩行者までの距離を測定する構成であってもよい。この場合は、ビデオカメラは1台のみ搭載すれば足りる。
上述の実施の形態においては、前輪部及び後輪部に設けられた車高センサにより車両の路面からの高さを検出する構成であったが、これに限らず、前輪及び後輪のサスペンションの変化量を検出する構成であってもよい。
上述の実施の形態においては、人間候補領域の距離に応じて、フレームの画像座標における路面の座標を路面座標部342から読み出す構成であったが、これに限らず、算出した距離に応じて路面の画像座標を予め定められた演算式を用いて計算する構成でもよい。
上述の実施の形態においては、車両のピッチ角に応じてフレームの画像座標の変化値を第1座標補正部343から読み出す構成であったが、これに限らず、ピッチ角に応じて予め定められた演算式を用いて計算する構成でもよい。
上述の実施の形態においては、車両のピッチ角に応じてフレームの画像座標の変化値を用いる構成であったが、ピッチ角に応じて、フレームの画像データを座標変換し、路面の位置を変更する構成でもよい。この場合は、画像座標の変化値を用いる必要がなくなる。
上述の実施の形態においては、車両から人間までの距離Zに応じて、基準パターンが有する画素の補間又は間引き処理をすることにより画素数を変更する構成であったが、これに限らず、抽出した人間候補領域の画素数を変更する構成でもよい。これにより、例えば、近距離又は中距離の人間候補領域の画素を補間又は間引きすることにより、遠距離の人間候補領域の画素数まで少なくすることにより、基準パターンの画素数を少なくすることができ、記憶容量の低減を図ることが可能である。
上述の実施の形態においては、基準パターンの画素数を車両から人間までの距離Zに応じて少なくする構成であったが、予め遠距離用の大きさに合わせた基準パターンを記憶しておき、距離Zに応じて画素数を多くする構成であってもよい。
実施の形態2
次に、車両の前方の道路状況に応じて、人間候補画像の長さを補正する場合について説明する。ビデオカメラ1、2、画像処理装置3の構成は実施の形態1と同様である。
記憶部34は、車両の現在位置における道路勾配(路面の勾配)を基準とした車両の前方の道路勾配(路面の勾配)に対するフレームにおける画像座標の変化の関係を示す第2座標補正部344を記憶する。図9は、第2座標補正部344の構成を示す概念図である。第2座標補正部344は、距離Zごとに、道路勾配と、該道路勾配に対応する画像座標のY座標の変化値を記憶している。道路勾配は、車両の位置と車両前方の所要位置との道路勾配の差により算出することができる。また、道路勾配は、車両が位置する路面が平坦である場合には、車両の位置の標高と車両前方の所要位置との標高及び距離により算出することができる。道路が上り坂である場合は、道路勾配は正の値で表し、下り坂の場合は負の値で表す。
認識処理部35において、輝度抽出部351は、実施の形態1と同様に、抽出した人間候補領域P1、P2、…を距離算出部352へ出力する。
距離算出部352は、人間候補画像を含む人間候補領域P1、P2、…ごとに算出された距離Zを人間候補領域P1、P2、…夫々対応させ、距離Zとともに人間候補領域P1、P2、…を示す画像データを演算部353へ出力する。また、距離算出部352は、人間候補領域P1、P2、…ごとに算出された距離Zを長さ算出部355へ出力する。
以下、演算部353、認識部354の動作は実施の形態1と同様であるので、説明は省略する。
長さ算出部355は、距離算出部352から入力された人間候補領域P1の画像データから、人間の頭部と認識できる高輝度の領域を抽出し、該高輝度の領域の最大Y座標を算出する。
長さ算出部355は、記憶部34から路面座標部342を読み出し、距離算出部352から入力された人間候補領域P1の距離Zから、フレームの画像データにおける路面のY座標を求め、高輝度の領域の最大Y座標と前記路面のY座標とから、人間候補領域P1における人間の長さを算出する。
長さ算出部355は、インターフェース部31を介してカーナビゲーション装置8から入力された現在位置の標高、車両から距離Zの道路における標高を示すデータに基づいて、車両から距離Zにおける道路勾配αを算出する。
長さ算出部355は、記憶部34から第2座標補正部344を読み出し、算出した道路勾配に対応する画像座標の変化値を求める。長さ算出部355は、算出した道路勾配が「0」である場合は、算出した人間候補画像の長さを判定部356へ出力する。一方、道路勾配が「0」でない場合は、算出した人間候補画像の長さに前記道路勾配に対応する画像座標(Y座標)の変化値の加減算を行って補正し、補正した人間候補画像の長さを判定部356へ出力する。例えば、道路勾配がα1である場合は、算出した人間候補画像の長さに対してy11の値を減算して補正を行なう。
長さ算出部355は、認識部354から入力された人間候補領域P2、…についても、同様の処理を行う。
判定部356は、予め設定された閾値T2、T3(T3>T2)と、人間候補領域P1、P2、…ごとの人間候補画像の長さとを比較し、入力された人間候補画像の長さが、閾値T2以上、かつT3以下である場合は、人間候補領域P1、P2、…には人間が存在すると判定し、判定結果をインターフェース部31へ出力する。
判定部356は、入力された人間候補画像の長さが、閾値T2未満である場合、又は閾値T3を超える場合は、人間候補領域P1、P2、…には人間が存在しないと判定し、判定結果をインターフェース部31へ出力する。
図10は、道路勾配に対応して人間候補画像の長さを補正する例を示す説明図である。道路勾配が「0」である場合は、長さ算出部355は、人間候補領域P1における人間の頭部の最大Y座標であるYhを求める。人間候補領域P1の車両までの距離Zに対応した路面のY座標であるYgを求め、人間候補領域P1における人間候補画像の長さh(h=Yh−Yg)を算出する。
道路勾配がα1である場合、すなわち、前方の道路が上り坂である場合は、路面上の人間は車両の現在位置よりも高い位置に存在するため、人間候補領域P1における人間の頭部の最大Y座標は、Yhよりも大きい値であるYh3となる。一方、人間候補領域P1の車両までの距離Zは同じ距離であるから、人間候補領域P1の車両までの距離Zに対応した路面のY座標はYgである。従って、人間候補領域P1における人間候補画像の長さhは、h=Yh3−Ygとなり、Yh3>Yhであるから、人間候補画像の長さhは、実際の値に比べて大きくなる。しかし、長さ算出部355は、道路勾配がα1である場合の、画像座標のY座標の変化値−y11を読み出し、人間候補画像の長さhを補正することにより、人間候補画像の長さh(h=Yh3−Yg−y11)を算出する。
道路勾配が−α1である場合、すなわち、前方の道路が下り坂である場合は、路面上の人間は車両の現在位置よりも低い位置に存在するため、人間候補領域P1における人間の頭部の最大Y座標は、Yhよりも小さい値であるYh4となる。一方、人間候補領域P1の車両までの距離Zは同じ距離であるから、人間候補領域P1の車両までの距離Zに対応した路面のY座標はYgである。従って、人間候補領域P1における人間候補画像の長さhは、h=Yh4−Ygとなり、Yh>Yh4であるから、人間候補画像の長さhは、実際の値に比べて小さくなる。しかし、長さ算出部355は、道路勾配が−α1である場合の、画像座標のY座標の変化値y11を読み出し、人間候補画像の長さhを補正することにより、人間候補画像の長さh(h=Yh4−Yg+y11)を算出する。
これにより、車両前方の路面勾配に応じて、画像座標における人間候補画像の長さhを補正することができる。
上述のとおり、車両前方の道路が平坦でない場合であっても、道路勾配に応じて人間候補画像の長さを補正することより、従来の例に比べて、人間の認識を誤りなく行うことができる。すなわち、道路勾配に基づいて、人間候補領域の人間候補画像の路面からの長さを判定することにより、人間を人間以外の物と判定する虞、又は人間ではあり得ない人間候補領域を除外することができ、人間でないものを人間と認識する虞も防止できる。なお、実施の形態2は実施の形態1と同時に用いることも可能である。
上述の実施の形態においては、道路勾配に応じてフレームの画像座標の変化値を第2座標補正部344から読み出す構成であったが、これに限らず、道路勾配に応じて予め定められた演算式を用いて計算する構成でもよい。
実施の形態3
次に、撮像した画像における光軸位置と抽出した人間候補画像の位置との差に基づいて、人間候補画像の長さを補正する場合について説明する。ビデオカメラ1、2、画像処理装置3の構成は実施の形態1又は2と同様である。また、以下、輝度抽出部351、距離算出部352、演算部353、認識部354の動作は実施の形態1と同様であるので、説明は省略する。
図11は撮像した画像における光軸位置と人間候補画像の位置との関係を示す説明図である。ビデオカメラ1、2が有する撮像レンズLeの光軸は、撮像面の中心に位置し、撮像レンズLeと撮像面とは撮像レンズLeの焦点距離fだけ離れて配置されている。
長さ算出部355は、図に示すように、撮像レンズLeを通して人間候補画像が撮像面に撮像された場合、画像座標の中心は、撮像レンズLeの光軸位置となり、人間候補画像が有する画素の中で、前記光軸位置からの垂直距離が最大である画素との距離である人間候補画像の位置mを算出する。
記憶部34は、人間候補画像の位置に対するフレームにおける画像座標の変化の関係を示す第3座標補正部345を記憶する。図12は、第3座標補正部345の構成を示す概念図である。第3座標補正部345は、距離Zごとに、人間候補画像の位置に対応する画像座標のY座標の変化値を記憶している。距離Zごとに、人間候補画像の位置の基準値m0を予め設定しておき、算出された人間候補画像の位置が、前記基準値m0に対して大きいか、又は小さいかに基づいて、画像座標のY座標の変化値を求める。例えば、人間候補画像の位置がm2(m2>m0)の場合は、画像座標の変化値は、負の値−y21となり、一方、人間候補画像の位置がm1(m0>m1)の場合は、画像座標の変化値は、正の値y22となる。
長さ算出部355は、記憶部34から第3座標補正部345を読み出し、算出した人間候補画像の位置に対応する画像座標の変化値を求める。長さ算出部355は、算出した人間候補画像の位置が「m0」である場合は、算出した人間候補画像の長さを判定部356へ出力する。一方、人間候補画像の位置が「m0」でない場合は、算出した人間候補画像の長さに前記人間候補画像の位置に対応する画像座標(Y座標)の変化値の加減算を行って補正し、補正した人間候補画像の長さを判定部356へ出力する。例えば、人間候補画像の位置がm1である場合は、算出した人間候補画像の長さに対してy22の値を加算して補正を行なう。
長さ算出部355は、認識部354から入力された人間候補領域P2、…についても、同様の処理を行う。
判定部356は、予め設定された閾値T2、T3(T3>T2)と、人間候補領域P1、P2、…ごとの人間候補画像の長さとを比較し、入力された人間候補画像の長さが、閾値T2以上、かつT3以下である場合は、人間候補領域P1、P2、…には人間が存在すると判定し、判定結果をインターフェース部31へ出力する。
判定部356は、入力された人間候補画像の長さが、閾値T2未満である場合、又は閾値T3を超える場合は、人間候補領域P1、P2、…には人間が存在しないと判定し、判定結果をインターフェース部31へ出力する。以下の処理は、実施の形態1と同様であるので、説明は省略する。
上述のとおり、撮像した画像における光軸位置に対する抽出した人間候補画像の位置を算出し、算出した人間候補画像の位置に基づいて、人間候補画像の長さを補正することにより、従来の例に比べて、人間の認識を誤りなく行なうことができる。すなわち、撮像装置の光学素子の光軸方向が変動した場合であっても、人間候補画像の位置を算出することにより、人間候補画像の長さを求めることができ、人間を人間以外の物と判定する虞、又は人間ではあり得ない人間候補領域を除外することができ、人間でないものを人間と認識する虞も防止できる。
上述の実施の形態においては、人間候補画像の位置に応じてフレームの画像座標の変化値を第3座標補正部345から読み出す構成であったが、これに限らず、人間候補画像の位置に応じて予め定められた演算式を用いて計算する構成でもよい。
本発明に係る人間認識システムの概要を示す模式図である。 ビデオカメラの構成を示すブロック図である。 画像処理装置の構成を示すブロック図である。 基準パターンの一例を示す説明図である。 基準パターンの画素数を変更した例を示す説明図である。 路面座標部及び第1座標補正部の構成を示す概念図である。 車両から前方路面までの距離に対するフレームの画像座標(Y座標)の関係を示す説明図である。 車両のピッチ角に対応して人間候補画像の長さを補正する例を示す説明図である。 第2座標補正部の構成を示す概念図である。 道路勾配に対応して人間候補画像の長さを補正する例を示す説明図である。 撮像した画像における光軸位置と人間候補画像の位置との関係を示す説明図である。 第3座標補正部の構成を示す概念図である。
符号の説明
1、2 ビデオカメラ
3 画像処理装置
4 表示装置
5 警報装置
6、7 車高センサ
8 カーナビゲーション装置
31 インターフェース部
32 画像メモリ
33 画像処理制御部
34 記憶部
35 認識処理部
341 基準パターン部
342 路面座標部
343 第1座標補正部
344 第2座標補正部
345 第3座標補正部
351 輝度抽出部
352 距離算出部
353 演算部
354 認識部
355 長さ算出部
356 判定部

Claims (5)

  1. 車両の外界を撮像する撮像装置と、該撮像装置が撮像して得た画像データを処理して人間の存在の認識をする画像処理装置と、該画像処理装置が認識した人間の存在を出力する出力装置とを備える人間認識システムにおいて、
    前記画像処理装置は、
    人間の輝度分布を表す基準パターンを記憶する記憶手段と、
    外界の対象物を撮像して得た画像データと前記基準パターンとを比較して、人間候補画像を抽出する抽出手段と、
    抽出した人間候補画像の長さを算出する長さ算出手段と、
    算出した長さに基づいて人間の存否を判定する判定手段と
    を備えていることを特徴とする人間認識システム。
  2. 前記長さ算出手段は、
    撮像した画像における光軸位置と抽出した人間候補画像の位置との差を算出し、算出した差に基づいて、前記人間候補画像の長さを算出すべくなしてあることを特徴とする請求項1に記載された人間認識システム。
  3. 車両の傾きを検出する車両姿勢検出手段を備え、
    前記長さ算出手段は、前記車両姿勢検出手段が検出した車両の傾きに基づいて、光軸の傾きを算出し、
    算出した光軸の傾きに基づいて、前記人間候補画像の長さを算出すべくなしてあることを特徴とする請求項2に記載された人間認識システム。
  4. 路面の勾配を取得する取得手段を備え、
    前記長さ算出手段は、取得した路面の勾配に基づいて、前記車両の位置の路面に対する前記人間候補が撮像された外界の対象物が位置する路面の傾きを算出し、
    算出した路面の傾きに基づいて、前記人間候補画像の長さを算出すべくなしてあることを特徴とする請求項2に記載された人間認識システム。
  5. 画像データを処理して人間の存在の認識をする画像処理装置において、
    人間の輝度分布を表す基準パターンを記憶する記憶手段と、
    外界の対象物を撮像して得た画像データと前記基準パターンとを比較して、人間候補画像を抽出する抽出手段と、
    抽出した人間候補画像の長さを算出する長さ算出手段と、
    算出した長さに基づいて人間の存否を判定する判定手段と
    を備えていることを特徴とする画像処理装置。


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