JP4714104B2 - 物体傾き検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、物体傾き検出装置に係り、特に、車両前方の撮像画像中から物体を検出し、その傾きを検出する物体傾き検出装置に関する。
近年、自動車等の走行安全性の向上や車両の自動制御等に向けて、車載のステレオカメラやビデオカメラ等で撮像した画像に画像処理を施して画像中から先行車や歩行者、道路面上の障害物等の位置や速度を検出する技術が種々提案されている(例えば特許文献1等参照)。これらの技術は、検出した歩行者や障害物には衝突せず先行車には追従するようにアクセルやブレーキ等を自動的に制御する技術につながる。また、それらの検出の前提となる走行路の車線の位置や道路形状を精度良く認識する装置の開発も進められている(例えば特許文献2等参照)。
このような撮像画像を用いた装置では、画像中の画素の輝度値が大きく変化する部分を物体のエッジ部分と認識して、先行車や歩行者、障害物等の物体や車線を検出する。そのため、道路面上に標示された最高速度やUターン禁止等の規制標示や通行方向別通行区分を示す矢印の標示等のエッジ部分を検出してそれらを誤って物体と検出してしまう可能性がある。これを放置すると、道路に障害となる物体がないにもかかわらずその誤った検出結果に基づいて車両を停止させるように制御動作が行われる等の不都合が生じる。
これを回避するために、例えば、特許文献1に記載の装置では、ステレオカメラで自車両前方を撮像して一対の画像を形成し、それらの撮像画像に基づいて自車両から撮像された物体や車線までの距離を検出して、検出したエッジ部分が道路面上にあるかそれより上方にあるかを検出して道路面上の標示であるか先行車等の物体であるかを検出する。また、特許文献2に記載の装置では、同様にステレオカメラで車線の位置を検出し、過去の検出結果に基づいて今回のサンプリング周期における車線の検出エリアを限定することで道路面上の標示の誤検出を防止する。
また、特許文献3には、ステレオカメラで撮像した自車両前方の画像から障害物を検出し、その幅や高さから障害物が歩行者であるか車両であるか等を判定する装置が記載されており、また、特許文献4には、1つのカメラで自車両前方を撮像した画像中の物体のエッジ部分の動きを道路面での見かけの三次元的な動きとして計測し、その移動速度と自車両の車速とを比較して道路面上の標示と物体とを識別する装置が記載されている。
特開平10−283477号公報 特開2001−92970号公報 特開2002−39747号公報 特開平7−93693号公報
しかしながら、このような従来の装置では、ステレオカメラ等で自車両前方を撮像して複数の画像を形成し、それらのステレオマッチング等のマッチング処理により物体までの距離のデータを生成し、データが集まっている箇所を同一物体としてグループ化することで先行車等の物体を検出する。その際、マッチングのミス等により誤検出を生じる可能性がある。
特に、例えば後述する図15に示すように、遠方の道路面が急な上り坂になっており、上り坂の上り始めの部分の道路面に規制標示等の道路標示があるような場合、前記特許文献1〜3に記載された従来の装置では、左右の車線間の中央に先行車や障害物があるように誤検出されてしまうことがある。また、例えば後述する図17に示す室内駐車場等のように、天井が低い場合には天井が先行車や障害物として誤検出されてしまうことがある。前記特許文献4に記載された装置では、そもそも上り坂のように道路の勾配が大きく変わるような対象には必ずしも有効とは言えない。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、撮像画像中に天井面や上り坂における道路標示等が撮像されている場合にそれらを的確に検出可能な物体傾き検出装置を提供することを目的とする。
前記の問題を解決するために、第1の発明の物体傾き検出装置は、
自車両前方を撮像して画素ごとに輝度値を有する一対の画像を出力する撮像手段と、
前記撮像された一対の画像の画素の前記輝度値に基づいて少なくとも一方の画像の各画素について実空間における距離を算出する画像処理手段と、
前記距離の情報に基づいて実空間上における道路面の高さを検出する道路面検出手段と、
前記距離の情報に基づいて、前記道路面検出手段が検出した道路面より上方に存在するとともに同一立体物を撮像したと見なせる画素をグループ化することで前記一方の画像上に立体物を検出する立体物検出手段と、
前記検出された立体物に該当する前記距離データの変化量を計算することで、前記検出された立体物の傾きを算出する傾き算出手段と
を備え
前記傾き算出手段は、検出された前記立体物の高さをも算出し、さらに、
前記傾き検出手段により算出された前記立体物の傾きが、前記立体物が検出された地点における前記道路面検出手段が検出した道路面の傾きに対して所定の閾値の範囲内にあり、かつ、算出された前記立体物の高さが前記道路面検出手段が検出した道路面の高さに対して所定の閾値の範囲内にある場合に、前記立体物を道路面であると判定する判定手段とを備え、
前記傾き算出手段及び前記判定手段における前記傾きを、前記撮像手段の撮像方向に直交する水平軸回りの角度とすることを特徴とする。
第2の発明は、第1の発明の物体傾き検出装置において、前記傾き算出手段は、検出された前記立体物に対応する前記一方の画像の区域を水平方向に延びる複数の区間に分割し、前記距離の情報に基づいて前記分割した各区間ごとに代表距離を算出し、実空間上に並べた前記代表距離を直線で近似して前記傾きを算出することを特徴とする。
第3の発明は、第2の発明の物体傾き検出装置において、前記傾き算出手段は、前記水平方向に延びる複数の区間において、前記代表距離を算出できない区間が全区間中で所定の割合以上の割合を占める場合には、前記立体物を誤検出であると判断することを特徴とする。
の発明は、第1から第3のいずれかの発明の物体傾き検出装置において、
前記判定手段は、前記傾き検出手段により算出された前記立体物の傾きが、前記立体物が検出された地点における前記道路面検出手段が検出した道路面の傾きに対して所定の閾値の範囲内にあり、かつ、算出された前記立体物の高さが前記道路面検出手段が検出した道路面の高さに対して所定の閾値以上離れている場合に、前記立体物を天井面であると判定することを特徴とする。
の発明は、第または第の発明の物体傾き検出装置において、
前記傾き算出手段は、前記各区間ごとの代表距離の前記直線に対する分散を算出し、
前記判定手段は、設定された閾値より前記分散が小さい場合には前記立体物の傾きおよび高さに対する閾値の少なくとも何れか一方を、前記分散が設定された閾値より大きい場合の閾値に比べて小さな値に設定することを特徴とする。
の発明は、第から第のいずれかの発明の物体傾き検出装置において、前記判定手段は、今回のサンプリング周期で検出された前記立体物の過去のサンプリング周期からの移動速度を算出し、算出した移動速度が、前記立体物が停止していると推定される範囲を超える場合には前記判定を行わず、または前記判定を無効とすることを特徴とする。
第1の発明によれば、道路面上の標示は、道路面と同じ傾きを有し、道路面と同じ高さであるから、検出された立体物の傾きや高さがそれぞれ道路面の傾きや高さに近い値である場合にはその立体物は道路面上の標示等、すなわち道路面を検出したものであると判定することができる。そのため、傾きや高さに適切な閾値を設定することで立体物が道路面であるか否かを的確に判定することが可能となる。
そして、道路面と判定された立体物を検出対象から除外することで、それらを先行車等と誤検出することを確実に防止することが可能となり、自車両前方を撮像した撮像画像中から先行車や歩行者等を的確に検出して、自動車等の走行安全性の向上や車両の自動制御等の実現を有効に図ることが可能となる。
第2の発明によれば、検出された立体物に対応する撮像画像の区域を水平方向に延びる複数の区間に分割し、分割した各区間ごとに代表距離を算出して実空間上に並べた代表距離を直線で近似して傾きを算出することで、距離の情報に基づいて的確に立体物の高さ方向の傾きを算出することが可能となり、前記第1の発明の効果が的確に発揮される。
第3の発明によれば、前記各発明の効果に加え、代表距離を算出できない区間が全区間中で所定の割合以上の割合を占める場合には、そのような立体物の検出はミスマッチング等に起因し、その区域にはもともと検出の対象となる立体物は存在しない可能性が高いから、そのようにして検出された立体物を誤検出であると判断して排除することで、装置の信頼性をより向上させることが可能となる。
の発明によれば、天井面は、道路面にほぼ平行であるが道路面から車高分以上離れた高さに存在するから、検出された立体物の傾きが道路面の傾きに近い値であり、立体物の高さが道路面から車高分以上に離れていれば、その立体物は天井面を検出したものであると判定することができる。そのため、傾きや高さに適切な閾値を設定することで立体物が天井面であるか否かを的確に判定することが可能となり、前記各発明の効果が的確に発揮される。
の発明によれば、各区間ごとに算出された立体物の代表距離を実空間上に並べた場合、その位置にばらつきを生じる。そのばらつきが小さい場合には立体物の傾きや高さは精度良く算出されているから、立体物が道路面や天井面であるか否かの判定に用いる少なくとも何れか一方の閾値を、分散が設定された閾値より大きい場合の閾値に比べて小さな値に設定することができる。このように、代表距離のばらつき、すなわち分散により前記各閾値の値を適宜変更することで、より的確に前記各発明の効果が発揮される。
の発明によれば、道路面や天井面として判定した立体物が道路面に対してある程度以上の移動速度を有している場合は、検出された立体物は道路面の標示や天井面ではない可能性が高いから、道路面や天井面とした判定を無効とすることで前記各発明の効果がより的確に発揮され、装置の信頼性を向上させることができる。
以下、本発明に係る物体傾き検出装置の実施の形態について、図面を参照して説明する。
本実施形態に係る物体傾き検出装置1は、図1に示すように、主に撮像手段2と、変換手段3と、画像処理手段6と、検出手段9とで構成されている。
撮像手段2は、車両周辺を撮像するものであり、所定のサンプリング周期で車両前方の道路を含む風景を撮像して一対の画像を出力するように構成されている。本実施形態では、互いに同期が取られたCCDやCMOSセンサ等のイメージセンサがそれぞれ内蔵された一対のメインカメラ2aおよびサブカメラ2bからなるステレオカメラが用いられている。本実施形態では、メインカメラ2aおよびサブカメラ2bにはCCDカメラが用いられている。
メインカメラ2aとサブカメラ2bは、例えば、ルームミラー近傍に車幅方向に所定の間隔をあけて取り付けられている。前記一対のステレオカメラのうち、運転者に近い方のカメラが後述するように各画素について距離が算出され車線が検出される基となる画像を撮像するメインカメラ2a、運転者から遠い方のカメラが前記距離等を求めるために比較される画像を撮像するサブカメラ2bとされている。
メインカメラ2aおよびサブカメラ2bには、変換手段3としてのA/Dコンバータ3a、3bがそれぞれ接続されている。A/Dコンバータ3a、3bでは、メインカメラ2aおよびサブカメラ2bから出力されてきた一対のアナログ画像がそれぞれ画素ごとに例えば256階調のグレースケール等の所定の輝度階調の輝度値を有するデジタル画像に変換されるように構成されている。
A/Dコンバータ3aからはメインカメラ2aで撮像され前述した各画素について距離が算出され車線が検出される基となる画像から変換されたデジタル画像が基準画像とし出力され、またA/Dコンバータ3bからはサブカメラ3bで撮像され変換されたデジタル画像が比較画像として出力されるようになっている。
A/Dコンバータ3a、3bには、画像補正部4が接続されており、画像補正部4では、A/Dコンバータ3a、3bから出力されてきた基準画像および比較画像に対してメインカメラ2aおよびサブカメラ2bの取付位置の誤差に起因するずれやノイズの除去等を含む輝度値の補正等の画像補正がアフィン変換等を用いて行われるようになっている。
画像補正部4からは、基準画像Tが例えば図2に示されるような各画素に輝度値を有する画像データとして、また比較画像も各画素に輝度値を有する画像データとしてそれぞれ出力されるように構成されている。
画像補正部4には、画像データメモリ5が接続されており、基準画像Tと比較画像とのそれぞれの画像データは画像データメモリ5に格納されると同時に検出手段9に送信されるようになっている。
また、画像補正部4には、画像処理手段6が接続されている。画像処理手段6は、主に、イメージプロセッサ7と距離データメモリ8とで構成されている。
イメージプロセッサ7では、ステレオマッチング処理とフィルタリング処理により画像補正部4から出力された基準画像Tおよび比較画像のデジタルデータに基づいて基準画像Tの各画素または複数画素から構成するブロックからなる各設定領域について実空間における距離を算出するための視差dpを算出するようになっている。この視差dpの算出については、本願出願人により先に提出された特開平5−114099号公報に詳述されているが、以下、その要点を簡単に述べる。
イメージプロセッサ7は、基準画像Tを例えば4×4画素の画素ブロックに分け、ステレオマッチング処理により各画素ブロックごとに1つの視差dpを算出するようになっている。
具体的には、1つの画素ブロックを構成する16画素には、前述したようにそれぞれ0〜255の輝度値p1ijが割り当てられており、16画素の輝度値p1ijがその画素ブロック特有の輝度値特性を形成している。なお、輝度値p1ijの添字iおよびjは、基準画像Tの画像平面の左下隅を原点とし、水平方向をi座標軸、垂直方向をj座標軸とした場合の画素のi座標およびj座標を表す。また、比較画像については基準画像Tの原点に予め対応付けられた画素を原点として同様にi座標、j座標を取る。
イメージプロセッサ7は、比較画像を水平方向に延在する4画素幅の水平ラインに分割し、基準画像Tの1つの画素ブロックを取り出してそれに対応する比較画像の水平ライン上を1画素ずつ水平方向すなわちi方向にシフトさせながら、基準画像Tの画素ブロックにおける16個の画素の輝度値p1ij とそれに対応する比較画像における16個の画素の輝度値p2ijとの差の絶対値をそれぞれ合計した下記(1)式で求められるシティブロック距離CBが最小となる水平ライン上の画素ブロック、すなわち基準画像Tの画素ブロックに最も近い輝度値特性を有する比較画像上の画素ブロックを探索するようになっている。
CB=Σ|p1ij−p2ij| …(1)
イメージプロセッサ7は、このようにして特定した比較画像上の画素ブロックともとの基準画像T上の画素ブロックとのずれ量を算出し、そのずれ量を視差dpとして基準画像T上の画素ブロックに対応付けるようになっている。
この視差dpは、前記メインカメラ2aおよびサブカメラ2bの一定距離の離間に由来する基準画像Tおよび比較画像における同一物体の写像位置に関する水平方向の相対的なずれ量であり、メインカメラ2aおよびサブカメラ2bの中央位置から物体までの距離と視差dpとを三角測量の原理に基づいて対応付けることができる。
具体的には、実空間上で、メインカメラ2aおよびサブカメラ2bの中央真下の道路面上の点を原点とし、自車両の車幅方向すなわち左右方向にX軸、車高方向にY軸、車長方向すなわち距離方向にZ軸を取ると、視差dpが割り付けられた距離画像上の点(i,j)から実空間上の点(X,Y,Z)への座標変換は下記の(2)〜(4)式に基づいて行われる。
X=CD/2+Z×PW×(i−IV) …(2)
Y=CH+Z×PW×(j−JV) …(3)
Z=CD/(PW×(dp−DP)) …(4)
ここで、CDはメインカメラ2aとサブカメラ2bとの間隔、PWは1画素当たりの視野角、CHはメインカメラ2aとサブカメラ2bの取り付け高さ、IVおよびJVは自車両正面の無限遠点の距離画像上のi座標およびj座標、DPは消失点視差を表す。
すなわち、メインカメラ2aおよびサブカメラ2bの中央位置、正確には中央真下の道路面上の点から物体までの距離Lと視差dpとは、前記(4)式のZを距離Lとすることで一意に対応付けられる。また、視差dpから前記(4)式に基づいて求められるZを前記(2)、(3)式に代入することで距離画像上のi座標およびj座標と対応付けて求めることができる。
また、イメージプロセッサ7は、視差dpの信頼性を向上させる目的から、このようにして求めた視差dpに対してフィルタリング処理を施し、有効とされた視差dpのみを出力するようになっている。すなわち、例えば、車道の映像のみからなる特徴に乏しい4×4画素の画素ブロックを比較画像の4画素幅の水平ライン上で走査しても、比較画像の車道が撮像されている部分ではすべて相関が高くなり、対応する画素ブロックが特定されて視差dpが算出されてもその視差dpの信頼性は低い。そのため、そのような視差dpは前記フィルタリング処理で無効とされ、視差dpの値として0を出力するようになっている。
したがって、イメージプロセッサ7から出力される基準画像Tの各画素の距離L、すなわち基準画像Tの各画素ブロックについて実空間における距離を算出するための視差dpは、通常、基準画像Tの左右方向に隣り合う画素間で輝度値p1ijの差が大きいいわゆるエッジ部分についてのみ有効な値を持つデータとなる。
イメージプロセッサ7で算出された基準画像Tの各画素ブロックの視差dpは前記(4)式に基づいてZすなわち実空間における距離Lに変換されて、この距離Lが基準画像T上の画素ブロックに対応付けるようになっている。このようにして距離Lが割り付けられた基準画像Tを、基準画像Tと区別して、以下、距離画像という。イメージプロセッサ7は、この距離画像を画像処理手段6の距離データメモリ8に格納するようになっている。
なお、距離画像上の座標(i,j)は基準画像T上の座標(i,j)に対応する。また、以下に述べる検出手段9における処理では、距離画像上の1つの画素ブロックは4×4個の画素として扱われ、1画素ブロックに属する16個の画素は同一の距離Lを有する独立した画素(i,j)として処理されるようになっている。以下、距離画像上の画素(i,j)の距離LをLijと表す。なお、検出手段9における処理を1画素ずつではなく、画素ブロックを1つの単位として処理するように構成することも可能である。
検出手段9は、図示しないCPUやROM、RAM、入出力インターフェース等がバスに接続されたマイクロコンピュータより構成されている。また、検出手段9には、車速センサやステアリングホイールの操舵角を測定する操舵角センサ等のセンサ類Aが接続されている。
検出手段9は、図3に示すように、車線検出手段91と、車線モデル形成手段92と、立体物検出手段93と、傾き算出手段94と、判定手段95と、メモリ96とを備えている。検出手段9の各手段には、センサ類AからI/Oインターフェース97を介して必要なデータが入力されるようになっている。
車線検出手段91は、基準画像Tの各画素の輝度値p1ijと各画素の実空間における距離Lijに基づいて基準画像T上に車線候補点を検出し、検出した車線候補点に基づいて自車両の左右の車線位置を検出するようになっている。
車線検出手段91は、基準画像Tから車線位置を検出できるものであればよく、車線位置検出の手法は特定の手法に限定されない。本実施形態では、車線検出手段91および後述する車線モデル形成手段92は前記特許文献2に記載の車線認識装置をベースに構成されている。詳細な構成の説明は同公報に委ねるが、以下、簡単にその構成を説明する。
車線検出手段91は、画像データメモリ5から基準画像Tの各画素の輝度値p1ijの情報を読み出し、また、距離データメモリ8から距離画像の各画素の実空間における距離Lijの情報を読み出す。そして、基準画像T上の1画素幅の水平ラインj上を左右方向に1画素ずつオフセットしながら探索し、図4に示すように、基準画像Tの各画素の輝度値p1ijに基づいて各画素の輝度微分値すなわちエッジ強度が閾値以上に大きく変化する等の条件を満たす画素を車線候補点(Ij,Jj)としてそれぞれ検出するようになっている。
その際、基準画像Tに対応する距離画像に割り付けられた各画素の距離Lijの情報に基づいて、検出された画素が道路面上にない場合は除外し、車線候補点としては検出しないようになっている。
車線検出手段91は、探索を行う水平ラインjを基準画像Tの下側から上向きに1画素幅ずつオフセットさせながら順次車線候補点の検出を行い、図5に示すように、自車両の右側の領域Aおよび左側の領域Bにそれぞれ車線候補点を検出する。そして、それらの中から整合性を取れない車線候補点を破棄して残りの車線候補点を結ぶことで、図6に示すように基準画像T上で自車両の右側に右車線位置LRを、左側に左車線位置LLをそれぞれ検出するようになっている。左右の車線位置LR、LLはそれぞれ実空間における車線位置LR、LLにも変換されるようになっている。
なお、本実施形態では、車線検出手段91は、検出された各車線候補点の座標を直線または曲線で近似して左右の車線位置LR、LLを検出するようになっている。また、車線候補点が検出されていない自車両から遠方の領域についても、前記近似された直線や曲線に基づいて、或いは検出された車線候補点同士を結ぶ直線の傾きの変化率等に応じて検出された左右の車線位置LR、LLを適切に延長して推定するようになっている。
また、車線候補点の探索は、基準画像T上に探索領域を設定して行われるようになっている。すなわち、今回の検出処理では、前回の検出処理で検出された車線位置に基づいてその車線位置を含む基準画像T上の一定の範囲に探索領域を設定する。また、今回の検出で基準画像Tの下側から上向きに水平ラインjを1画素幅ずつオフセットさせながら順次画素の検出を行う際に、ある水平ラインjで前記条件を満たす画素が検出されなかった場合には、次の水平ラインでは探索領域を拡大して車線候補点の探索を行うようになっている。
車線検出手段91は、このようにして検出した左右の車線位置LR、LLや車線候補点の情報をメモリ96に保存するとともに外部に出力するようになっている。
車線モデル形成手段92は、車線検出手段91で検出された左右の車線位置LR、LLや車線候補点の情報に基づいて車線モデルを三次元的に形成するようになっている。本実施形態では、車線モデル形成手段92は、図7(A)、(B)に示すように、自車両の左右の車線を所定区間ごとに三次元の直線式で近似し、それらを折れ線状に連結して表現した車線モデルを形成するようになっている。なお、図7(A)はZ−X平面上の道路モデルすなわち水平形状モデル、図7(B)はZ−Y平面上の道路モデルすなわち道路高モデルを表す。
具体的には、車線モデル形成手段92は、自車両前方の実空間を自車両の位置からの距離Z7までの各区間に分け、車線検出手段91で検出された車線候補点の実空間上の位置(X,Y,Z)に基づいてそれぞれの区間内の車線候補点を最小二乗法で直線近似し、各区間ごとに下記の(5)〜(8)式のパラメータa、b、a、b、c、d、c、dを算出して車線モデルを形成するようになっている。
[水平形状モデル]
右車線 X=a・Z+b …(5)
右車線 X=a・Z+b …(6)
[道路高モデル]
右車線 Y=c・Z+d …(7)
右車線 Y=c・Z+d …(8)
このように車線モデル形成手段92は、距離Lijの情報に基づいて道路高モデルを形成することで、実空間上における道路面の高さを検出することが可能であり、本発明の道路面検出手段に相当する。車線モデル形成手段92は、このようにして形成した道路モデルすなわち算出した各区間のパラメータa〜dをそれぞれメモリ96に保存するとともに外部に出力するようになっている。
なお、原点およびX、Y、Z軸は前記と同様にして取られる。また、車線モデル形成手段92で形成された車線モデルは、前述した車線検出手段91における車線候補点の検出の際に次回のサンプリング周期において検出された画素が道路面上にあるか否かの判断の基準等として用いられるとともに、後述する各手段での処理に用いられるようになっている。
立体物検出手段93は、距離画像の各画素の実空間における距離Lijに基づいて道路面より上方に存在する立体物を基準画像T上に検出するようになっている。立体物検出手段93は、道路面より上方に存在する立体物を検出できるものであればよく、検出の手法は特定の手法に限定されない。本実施形態では、立体物検出手段93は前記特許文献1に記載の車外監視装置をベースに構成されており、詳細な構成の説明は同公報に委ねる。以下、簡単にその構成を説明する。
立体物検出手段93は、まず、距離データメモリ8から読み出した距離画像を所定の画素幅で垂直方向に延びる短冊状の区分に分割する。そして、前記道路モデルに基づいて短冊状の各区分に属する各画素の距離Lijのうち道路面より上方に存在すると位置付けられる距離Lijに関してヒストグラムを作成して、度数が最大の区間までの距離をその短冊状の区分における立体物の距離とする。これを全区分について行う。
例えば、図2に示した基準画像Tに対応する距離画像を短冊状の区分に分割し、前記手順で各区分における立体物の距離を算出して実空間上の点に変換すると、図8に示すように、立体物の自車両MCに面した部分に対応する部分に多少バラツキを持って各点がプロットされる。
立体物検出手段93は、図9に示すように、近接する各点の距離や方向性に基づいて同一立体物と見なせる各点をグループG1〜G7にグループ化し、図10に示すように、各点が略X軸方向に並ぶグループには正面O1〜O3とラベルし、各点が略Z軸方向に並ぶグループには側壁W1〜W4とラベルして、立体物に該当するグループをそれぞれ“正面”および“側壁”として検出するようになっている。
立体物検出手段93は、図10中の正面O1と側壁W1のように、“正面”とラベルされたグループと“側壁”とラベルされたグループとがそれぞれ1つの立体物に属する場合には、“正面”のグループと“側壁”のグループとの組み合わせを立体物Sとして認識し、正面O1と側壁W1との境目のような立体物の角部をコーナー点Cとして算出するように構成されている。このようにして検出された正面O、側壁Wおよび立体物Sを枠線で囲うようにして基準画像Tに重ねて表示させた場合には、図11に示すような画像として表示される。
立体物検出手段93は、このようにして検出した立体物Sや、正面Oや側壁Wとラベルされたグループの情報および正面Oとラベルされたグループの左端および右端の位置等をそれぞれメモリ96に保存するとともに外部に出力するようになっている。以下、立体物Sのほか、正面Oや側壁Wをもあわせて立体物Sという。
傾き算出手段94は、立体物検出手段93で検出された立体物Sに該当するグループ内の各点の距離Lijについて、基準画像Tにおける縦方向すなわちj軸方向についての変化量を計算することで、ステレオカメラの撮像方向に対する立体物Sの高さ方向の傾きを算出するようになっている。
具体的には、傾き算出手段94は、図12に示すように、検出された立体物Sに対応する基準画像Tの枠線で囲まれた区域Rを距離画像LIの同一の区域Rにあてはめて、図13に示すように、その区域を水平方向に延びる複数の区間Rnに分割する。本実施形態では、1つの区域Rを10個の区間Rnに分割するようになっている。なお、図12や図13は、前記図2等とは別のシーンの先行車についての距離画像LIである。また、それらの図や後述する図15、図17等では水平方向に対して垂直方向の縮尺が小さくなるように撮像されている。
傾き算出手段94は、続いて、各区間Rnに属する各画素の距離Lijのうち前記道路モデルに基づいて道路面より上方に存在すると位置付けられる距離Lijに関して平均を算出することで各区間Rnごとに代表距離Lnaveを算出する。また、この代表距離Lnaveを前記(3)式、すなわち、
Y=CH+Z×PW×(j−JV) …(3)
のZに代入してその代表距離Lnaveの高さYを算出する。その際、(3)式のjには各区間Rnの中央位置のj座標が代入されて計算される。
そして、図14に示すように、それらの代表距離Lnaveの高さYを自車両前方の距離Zに対してプロットして最小二乗法により直線Hで近似し、その直線Hを表す下記一次式(9)の傾きeをステレオカメラの撮像方向に対する立体物の高さ方向の傾きeとして算出するようになっている。
Y=e・L+f …(9)
傾き算出手段94は、図14に示したようなZ−Y平面上にプロットされた代表距離Lnaveの中で値として最も大きな高さYmaxと最も小さい高さYminを算出して抽出するようになっている。また、傾き算出手段94は、各区間Rnごとの代表距離LnaveのZ−Y平面上での直線Hに対する分散σを算出するようになっている。
また、傾き算出手段94は、前記図13のように区域Rを分割した複数の区間Rnにおいて、距離Lijを有する画素が存在せず代表距離Lnaveを算出できない区間が、全区間中で例えば50%等の所定の割合以上の割合を占める場合には、区域Rにはもともと検出の対象となる立体物が存在しないと判断して、区域Rがあてはめられた立体物を誤検出であると判断するようになっている。
傾き算出手段94は、以上の処理を立体物検出手段93が検出したすべての立体物Sについて行うようになっており、このようにして各立体物Sごとに算出した各区間Rnごとの代表距離Lnave、近似直線Hの傾きe、高さの最大値Ymaxと最小値Ymin、分散σをそれぞれメモリ96に保存するとともに外部に出力するようになっている。また、傾き算出手段94は、立体物Sを誤検出と判断した場合には、その情報をメモリ96に保存するとともに外部に出力するようになっている。
判定手段95は、傾き検出手段94により算出されたステレオカメラの撮像方向に対する立体物Sの高さ方向の傾きeが、その立体物Sが検出された地点における道路面の傾きに近い場合には、その立体物Sを道路面であると判定するようになっている。
具体的には、例えば図15に示すように勾配等が変化した道路面上に標示等があると、前記立体物検出手段93により標示等が立体物として誤検出され、区域Rが設定されることがある。このような場合、前記傾き検出手段94によりその区域Rの傾きeを算出すると、図16に示すように傾きeが前記道路モデル形成手段92により算出され前記(7)、(8)式で示されるその地点における道路高モデルの左右の車線の傾きc、cすなわち道路面の傾きc、cに近い値となる。また、その場合、誤検出された立体物は道路面に近い位置に検出される。
そこで、判定手段95は、立体物検出手段93により検出された立体物Sのうち、傾き検出手段94により算出された立体物Sの傾きeが、立体物Sが検出された地点Zにおける道路面の傾きc、cに対して所定の閾値ethの範囲内にあり、かつ、算出された立体物Sの高さY、特に高さの最小値Yminがその地点Zにおける道路面の高さYに対して所定の閾値の範囲Yth1内にある場合には、検出された立体物Sは道路面に標示された道路標示等であるとして立体物を道路面であると判定するようになっている。
また、例えば図17に示す室内駐車場等のように天井が低い場合には、立体物検出手段93により天井等が立体物として誤検出され、区域Rが設定されることがある。このような場合、前記傾き検出手段94によりその区域Rの傾きeを算出すると、図18に示すように傾きeが前記道路モデル形成手段92により算出され前記(7)、(8)式で示されるその地点における道路面の傾きc、cと近い値となる。また、この場合、誤検出された立体物は道路面からの距離が遠い位置に検出される。
そこで、判定手段95は、立体物検出手段93により検出された立体物Sのうち、傾き検出手段94により算出された立体物Sの傾きeが、立体物Sが検出された地点Zにおける道路面の傾きc、cに対して所定の閾値の範囲内にあり、かつ、算出された立体物Sの高さY、特に高さの最小値Yminがその地点Zにおける道路面の高さYに対して自車両の車高より大きい値に設定された所定の閾値Yth2以上離れている場合には、検出された立体物Sを天井面であると判定するようになっている。
なお、その際、前記傾き算出手段94により算出された前記各区間Rnごとの代表距離Lnaveの近似直線Hに対する分散σが小さければ、検出された立体物Sの高さの最小値Yminの検出誤差は小さいが、分散σが大きい場合には高さの最小値Yminの検出誤差も大きいと考えられる。
そのため、本実施形態では、判定手段95には、前記分散σに対する第1閾値σth1と第2閾値σth2とがσth1<σth2を満たすように予め設定される。そして、判定手段95は、前記分散σが第1閾値σth1より小さい場合には立体物Sの傾きeおよび高さYminに対する閾値eth、Yth1、Yth2をそれぞれ減少させ、前記分散σが第1閾値σth1以上で第2閾値σth2より小さい場合には前記閾値を不変とし、前記分散σが第2閾値σth2より大きい場合には立体物Sの傾きeおよび高さYminに対する閾値をそれぞれ増加させるようになっている。
さらに、前記分散σが非常に大きい場合にはもはや立体物Sの傾きeや高さYの算出値は信頼性に乏しいから、判定手段95には、前記分散σに対する第2閾値σth2よりさらに大きな値である第3閾値σth3が予め設定されており、判定手段95は、前記分散σが第3閾値σth3より大きい場合には立体物Sの傾きeの算出値を無効とするようになっている。
なお、本実施の形態においては、分散σに応じて、立体物Sの傾きeに対する閾値ethと高さYminに対する閾値Yth1、Yth2を共に小さく設定しているが、閾値ethのみを小さくするといった具合に何れか一方のみを小さく設定しても良い。この場合でも、立体物が同路面であるか否か又は天井面であるか否かを適切に判定することができる。
一方、前記判定により立体物Sが道路面や天井面であると判定されたとしても、その立体物Sが動いていると判断される場合には、その判定は誤りである可能性が高い。
そのため、判定手段95は、前回以前の過去のサンプリング周期で検出された立体物Sの自車両からの距離と、今回のサンプリング周期で検出されたその立体物Sの自車両からの距離からその立体物Sの自車両に対する相対速度を算出し、車速センサからの自車両の速度データに基づいてその立体物Sの道路面に対する移動速度を算出するようになっている。
そして、算出した移動速度が、立体物Sが停止していると推定される範囲、例えば算出した移動速度の絶対値が時速5kmを超える場合には、前記判定を無効とするようになっている。なお、前記判定を行う前に立体物Sの移動速度の算出を行い、前記条件を満たすときは前記判定を行わないように構成することも可能である。
判定手段95は、以上の判定処理をすべての立体物Sについて行うようになっており、このようにして各立体物Sごとに判定した結果をそれぞれメモリ96に保存するとともに外部に出力するようになっている。
以上のように、本実施形態に係る物体傾き検出装置1によれば、立体物検出手段で基準画像中から天井面や上り坂における道路標示等が立体物として検出された場合でも、傾き算出手段でステレオカメラの撮像方向に対するそれらの高さ方向の傾きを算出することが可能となる。
天井面や道路標示の傾きは、通常、先行車の背面等の傾きとは大きく異なるから、傾きについて適宜閾値等を設定することで検出された立体物を天井面や道路標示か先行車等かを的確に識別して、天井面や道路標示として的確に判定することが可能となる。
そして、天井面や道路標示として判定された立体物を検出対象から除外することで、それらを先行車等と誤検出することを確実に防止することが可能となり、自車両前方を撮像した撮像画像中から先行車や歩行者等を的確に検出して、自動車等の走行安全性の向上や車両の自動制御等の実現を有効に図ることが可能となる。
本実施形態に係る物体傾き検出装置の構成を示すブロック図である。 基準画像の一例を示す図である。 本実施形態に係る検出手段の構成を示すブロック図である。 水平ラインj上に検出された車線候補点を説明する図である。 検出された車線候補点を示す図である。 最終的に検出された右車線位置および左車線位置を示す図である。 車線モデルの(A)水平形状モデル、(B)道路高モデルを例示する図である。 距離画像の各区分の距離を実空間上の点としてプロットした図である。 図8の各点をグループ化して形成された各グループを示す図である。 図9の各グループをラベルして検出された物体と側壁を示す図である。 物体や側壁を示す枠線を重ね合わせて表示した基準画像を示す図である。 立体物を示す区域があてはめられた距離画像を示す図である。 水平方向に延びる複数の区間に分割された区域を示す図である。 代表距離から近似された直線を説明する図である。 立体物と誤検出された道路面上の標示を例示する図である。 図15の例における近似直線と道路高モデルとを表すグラフである。 立体物と誤検出された天井面を例示する図である。 図17の例における近似直線と道路高モデルとを表すグラフである。
符号の説明
1 物体傾き検出装置
2 撮像手段
6 画像処理手段
92 車線モデル形成手段(道路面検出手段)
93 立体物検出手段
94 傾き算出手段
95 判定手段
、c 道路面の傾き
e 傾き
G1〜G7 グループ
H 直線
Lij 距離
Lnave 代表距離
pnij 輝度値
R 区域
Rn 区間
S 立体物
T 基準画像(一方の画像)
Y 高さ
道路面の高さ
eth 傾きに対する閾値
Yth1、Yth2 高さに対する閾値
σ 分散
σth1、σth2、σth3 分散に対する閾値

Claims (6)

  1. 自車両前方を撮像して画素ごとに輝度値を有する一対の画像を出力する撮像手段と、
    前記撮像された一対の画像の画素の前記輝度値に基づいて少なくとも一方の画像の各画素について実空間における距離を算出する画像処理手段と、
    前記距離の情報に基づいて実空間上における道路面の高さを検出する道路面検出手段と、
    前記距離の情報に基づいて、前記道路面検出手段が検出した道路面より上方に存在するとともに同一立体物を撮像したと見なせる画素をグループ化することで前記一方の画像上に立体物を検出する立体物検出手段と、
    前記検出された立体物に該当する前記距離データの変化量を計算することで、前記検出された立体物の傾きを算出する傾き算出手段と
    を備え
    前記傾き算出手段は、検出された前記立体物の高さをも算出し、さらに、
    前記傾き検出手段により算出された前記立体物の傾きが、前記立体物が検出された地点における前記道路面検出手段が検出した道路面の傾きに対して所定の閾値の範囲内にあり、かつ、算出された前記立体物の高さが前記道路面検出手段が検出した道路面の高さに対して所定の閾値の範囲内にある場合に、前記立体物を道路面であると判定する判定手段とを備え、
    前記傾き算出手段及び前記判定手段における前記傾きを、前記撮像手段の撮像方向に直交する水平軸回りの角度とすることを特徴とする物体傾き検出装置。
  2. 前記傾き算出手段は、検出された前記立体物に対応する前記一方の画像の区域を水平方向に延びる複数の区間に分割し、前記距離の情報に基づいて前記分割した各区間ごとに代表距離を算出し、実空間上に並べた前記代表距離を直線で近似して前記傾きを算出することを特徴とする請求項1に記載の物体傾き検出装置。
  3. 前記傾き算出手段は、前記水平方向に延びる複数の区間において、前記代表距離を算出できない区間が全区間中で所定の割合以上の割合を占める場合には、前記立体物を誤検出であると判断することを特徴とする請求項2に記載の物体傾き検出装置。
  4. 前記判定手段は、前記傾き検出手段により算出された前記立体物の傾きが、前記立体物が検出された地点における前記道路面検出手段が検出した道路面の傾きに対して所定の閾値の範囲内にあり、かつ、算出された前記立体物の高さが前記道路面検出手段が検出した道路面の高さに対して所定の閾値以上離れている場合に、前記立体物を天井面であると判定することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の物体傾き検出装置。
  5. 前記傾き算出手段は、前記各区間ごとの代表距離の前記直線に対する分散を算出し、
    前記判定手段は、設定された閾値より前記分散が小さい場合には前記立体物の傾きおよび高さに対する閾値の少なくとも何れか一方を、前記分散が設定された閾値より大きい場合の閾値に比べて小さな値に設定することを特徴とする請求項または請求項に記載の物体傾き検出装置。
  6. 前記判定手段は、今回のサンプリング周期で検出された前記立体物の過去のサンプリング周期からの移動速度を算出し、算出した移動速度が、前記立体物が停止していると推定される範囲を超える場合には前記判定を行わず、または前記判定を無効とすることを特徴とする請求項から請求項のいずれか一項に記載の物体傾き検出装置。
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