JP4721278B2 - 車線逸脱判定装置、車線逸脱防止装置および車線追従支援装置 - Google Patents

車線逸脱判定装置、車線逸脱防止装置および車線追従支援装置 Download PDF

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Description

本発明は、車線逸脱判定装置、車線逸脱防止装置および車線追従支援装置に係り、特に、自車両前方の撮像画像から種々の情報を検出しそれに基づいてドライバの車線逸脱の意思を判定する車線逸脱判定装置およびそれを用いた車線逸脱防止装置および車線追従支援装置に関する。
近年、乗用車等の車両が走行レーンの左右いずれかの車線を逸脱することを予め防止するためのキープレーン技術の開発が進んでいる。このようなキープレーン技術としては、車線逸脱の可能性を判定して逸脱回避制御を行う装置のほか、自車両が現在走行中の走行レーンに沿って走行するように自動的に制御する車線追従支援装置の開発も進められている(例えば、特許文献1等参照)。
なお、本発明で、車線とは、追い越し禁止線等の道路中央線や車両通行帯境界線、路側帯と車道とを区画する区画線等の道路面上に標示された連続線や破線をいい、走行レーンとは、車線と車線との間の車両が走行する車両通行帯をいう。
逸脱回避制御や車線追従制御においては、通常、車両が走行レーンを逸脱しないようにすなわち左右の車線を逸脱しないように制御が行われる。しかし、自車両前方に駐車車両や走行レーンを横断する歩行者がある場合、ドライバがそれらを避けようと走行レーンを逸脱するようにステアリングホイールを操作すると、走行レーンに引き戻すように制御が加わるため走行が不安定になり危険性が増す。また、ドライバが意図して車線を逸脱しようとしている場合に逸脱警報が鳴動すると煩わしさを感じてしまう。
そのため、このような問題を解消するために、例えば、特許文献2では、ドライバが方向指示器を操作した場合には逸脱警報の出力を中止する車線逸脱警報装置が提案されている。また、特許文献3では、前方に駐車車両がある場合にはその分だけ自車両の左右の車線位置を仮想的にずらし、その仮想的な車線に基づいて逸脱回避制御を行う車線逸脱防止装置が提案されている。
特開2003−16593号公報 特開平9−295525号公報 特開2005−324782号公報
しかしながら、特許文献2に記載の車線逸脱警報装置に示されているように方向指示器の操作はドライバの車線逸脱の意思を明確化するものではあるが、駐車車両の横を通過する際などには方向指示器を操作しないドライバも多く、方向指示器の操作のみでドライバの車線逸脱意図を確実に判定することは困難である。
また、特許文献3に記載の車線逸脱防止装置のように、自車両の左右の車線位置を仮想的にずらすことは駐車車両との衝突回避には有効であるが、先行車両や対向車両の有無や横断歩行者の有無、片側1車線である場合や複数車線である場合、道路脇の障害物がドアが開く可能性がある駐車車両ではなく電柱等である場合など、自車両の走行環境や道路状況が種々であり、一律に車線位置を仮想的にずらすことが必ずしも有効であるとは限らない。
逸脱回避制御や車線追従制御においては、走行レーンに障害物がある場合などにドライバが意図的に車線を逸脱して危険を回避する場合に、それを妨害しないように制御を停止するなどの措置が必要である。そのためには意図的な車線逸脱の可能性があるかないかを的確に判定することが重要となる。そして、その判定に基づいて逸脱警報の鳴動を中止したり逸脱回避制御等を中断したりすれば、ドライバの意図に反して逸脱警報が鳴動して煩わしさを感じたり意図に反して制御を行って走行が不安定になったりすることを防止することが可能となる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、自車両の走行の障害となる走行レーン上の立体物を確実に検出して、ドライバが意図的に車線を逸脱する可能性の有無を的確に判定可能な車線逸脱判定装置を提供することを目的とする。また、このような車線逸脱判定装置を有効に用いた車線逸脱防止装置および車線追従支援装置を提供することを目的とする。
前記の問題を解決するために、第1の発明は、
車線逸脱判定装置において、
自車両前方の道路を含む風景を撮像して画素ごとに輝度値を有する一対の画像を出力する撮像手段と、
前記撮像された一対の画像に基づいて少なくとも一方の画像の各画素について実空間における距離を算出する画像処理手段と、
前記輝度値および前記距離の情報に基づいて前記一方の画像から車線候補点を検出して前記車線候補点に基づいて自車両の左右の車線位置を検出する車線検出手段と、
前記輝度値および前記距離の情報に基づいて前記一方の画像から立体物を検出する立体物検出手段と、
前記距離の情報に基づいて算出した前記立体物の左右端とそれぞれ対応する側の車線位置との間隔に基づいてドライバが意図的に車線を逸脱する可能性があるか否かを判定する判定手段と
を備え、
前記判定手段は、自車両と立体物との距離が遠くなるに従って狭くなるように前記立体物の端部と車線位置との間に確保されるべき間隔の閾値を設定し、前記立体物の端部と前記車線位置との間隔を算出し、前記間隔が前記閾値未満であればドライバが意図的に当該側の車線を逸脱する可能性があると判定することを特徴とする。
第2の発明は、第1の発明の車線逸脱判定装置において、前記立体物検出手段は、前記画像処理手段により算出された前記一対の画像の各画素についての距離のうち、道路面より高い位置に存在すると位置付けられる距離に基づいて前記画素に対応する実空間上の点を1つの立体物に属する点としてグループ化し、各グループの左右端を前記立体物の左右端として出力することを特徴とする。
の発明は、第の発明の車線逸脱判定装置において、前記判定手段は、自車両の速度が速くなるほど前記閾値を拡大することを特徴とする。
の発明は、第または第の発明の車線逸脱判定装置において、
前記一方の画像中から人を検出する人検出手段を備え、
前記判定手段は、前記立体物が前記人検出手段により人であると検出された場合には、その立体物に対する前記閾値を拡大することを特徴とする。
の発明は、第1から第のいずれかの発明の車線逸脱判定装置において、
先行車を検出する先行車検出手段を備え、
前記判定手段は、前記一方の画像のうち、前記先行車が撮像されている領域を除外した領域に存在する前記立体物に対して判定を行うことを特徴とする。
の発明は、車線逸脱防止装置において、
第1から第のいずれかの発明の車線逸脱判定装置と、
検出された車線位置に基づいて自車両が車線を逸脱する可能性があると判断した場合には、警報を発し、または逸脱を回避するように自車両を制御する制御装置と
を備え、
前記制御装置は、前記車線逸脱判定装置によりドライバが意図的に車線を逸脱する可能性があると判定された場合には、警報を停止し、または逸脱する可能性があると判定された車線について逸脱回避制御を停止することを特徴とする。
の発明は、車線追従支援装置において、
第1から第のいずれかの発明の車線逸脱判定装置と、
検出された車線位置に追従するように自車両を制御する制御装置と
を備え、
前記制御装置は、前記車線逸脱判定装置によりドライバが意図的に車線を逸脱する可能性があると判定された場合には、車線追従制御を停止することを特徴とする。
第1の発明によれば、ステレオ撮像により得られた一対の画像に基づいて自車両から一方の画像上に撮像された立体物や車線までの距離を正確に検出することが可能となる。そして、正確に検出された距離の情報に基づいて自車両の左右の車線位置や立体物の検出を行うことでそれらの位置を正確に検出することが可能となる。また、それにより立体物の端部と車線位置との間隔を正確に算出することが可能となる。
そのため、自車両と立体物との距離が遠くなるに従って狭くなるように立体物の端部と車線位置との間に確保されるべき間隔の閾値を適切に設定し、立体物の端部と車線位置との間隔と閾値とを比較して、前記間隔が閾値未満であればドライバが意図的に車線を逸脱する可能性が高いと判定するように構成することでドライバの意図を的確に判定することが可能となる。ステレオ撮像においても自車両から立体物までの距離が遠くなるほど、通常、その立体物に対応する実空間上の点の検出精度が悪くなる。そのため、仮に閾値をいずれの立体物に対しても同じ値に設定した場合、自車両から距離が遠い立体物については実際には閾値が広めに設定されたことと同じ効果をもたらす場合がある。このような場合、自車両から距離が遠い位置に立体物が検出されると容易にドライバによる意図的な逸脱の可能性があると判定されて、例えばその車線に対する逸脱回避制御が停止されてしまうが好ましくない。そのため、第1の発明のように閾値を自車両と立体物との距離が遠くなるに従って狭くなるように設定することで、前記事態の発生を防止することが可能となる。
第2の発明によれば、1つの立体物に属する実空間上の点をグループ化し、各グループの左右端を立体物の左右端とすることで、実空間上の位置や距離が正確に検出された点に基づいて前記間隔を算出することが可能となり、前記発明の効果がより精度良く発揮されるとともに、生データを用いることで処理速度の向上を図ることが可能となる。
の発明によれば、自車両の車速が遅い場合には閾値を小さくして逸脱の可能性の判定を行い難くし、車速が速い場合には閾値を拡大して逸脱の可能性の判定を行い易くすることで、車速が速い場合には障害物との間隔をあけてその横を通過したいというドライバの感覚に適合するように判定を行うことが可能となり、前記各発明の効果がより効果的に発揮される。
の発明によれば、自車両の走行レーン中に歩行者等の人が検出された場合に、その人に対する閾値を拡大することで、人に対してはより大きく間隔をあけてその横を通過したいというドライバの感覚に適合するように判定を行うことが可能となり、前記各発明の効果がより効果的に発揮される。
の発明によれば、自車両と同一の走行レーンを自車両と同一の方向に走行する先行車が存在しても、通常、ドライバはその先行車を避けるために意図的に車線を逸脱することはない。しかし、先行車を判定の対象とすると、先行車がある場合には常に左右の車線を逸脱する可能性があると誤判定してしまう。
そのため、先行車がある場合には先行車を判定の対象から除外することで前記誤判定を防止してより適切に判定処理を行うことが可能となり、前記各発明の効果をより適切に発揮することが可能となる。
の発明によれば、車線位置に基づいて自車両が車線を逸脱する可能性があると判断した場合に警報を発しまたは逸脱を回避するように自車両を制御する制御装置を備えた車線逸脱防止装置において、制御装置を、車線逸脱判定装置からドライバが意図的に車線を逸脱する可能性がある旨の信号が送信されてきた場合には、警報を停止し、または逸脱する可能性があると判定された車線について逸脱回避制御を停止するように構成することが可能となる。
前記各発明の車線逸脱判定装置は前記のようにドライバが意図的に車線を逸脱する可能性を的確に判定することができるため、このように構成することで、ドライバが意図的に車線を逸脱しようとしている場合に、警報の鳴動が的確に停止されるから、意図に反して逸脱警報が鳴動してドライバが煩わしさを感じることを防止することが可能となる。また、車線を逸脱しようとしている場合に的確に逸脱回避制御が停止されるから、ドライバの意図に反して自車両が元の走行レーンに引き戻されるように制御され走行が不安定になることを防止することが可能となる。
の発明によれば、検出された車線位置に追従するように自車両を制御する制御装置を備えた車線追従支援装置において、制御装置を、車線逸脱判定装置からドライバが意図的に車線を逸脱する可能性がある旨の信号が送信されてきた場合には車線追従制御を停止するように構成することが可能となる。
前記各発明の車線逸脱判定装置は前記のようにドライバが意図的に車線を逸脱する可能性を的確に判定することができるため、このように構成することで、ドライバが意図的に車線を逸脱しようとしている場合には的確に車線追従制御が停止されるから、ドライバの意図に反して自車両が元の走行レーンに引き戻されるように制御され走行が不安定になることを防止することが可能となる。
以下、本発明に係る車線逸脱判定装置、車線逸脱防止装置および車線追従支援装置の実施の形態について、図面を参照して説明する。
まず、車線逸脱判定装置について説明する。本実施形態に係る車線逸脱判定装置1は、図1に示すように、主に撮像手段2と、画像処理手段6と、検出手段9と、判定手段10とで構成されている。
撮像手段2は、車両周辺を撮像するものであり、所定のサンプリング周期で車両前方の道路を含む風景を撮像して一対の画像を出力するように構成されている。本実施形態では、互いに同期が取られたCCDやCMOSセンサ等のイメージセンサがそれぞれ内蔵された一対のメインカメラ2aおよびサブカメラ2bからなるステレオカメラが用いられている。本実施形態では、メインカメラ2aおよびサブカメラ2bにはCCDカメラが用いられている。
メインカメラ2aとサブカメラ2bは、例えば、ルームミラー近傍に車幅方向に所定の間隔をあけて取り付けられている。前記一対のステレオカメラのうち、運転者に近い方のカメラが後述するように各画素について距離が算出され車線が検出される基となる画像を撮像するメインカメラ2a、運転者から遠い方のカメラが前記距離等を求めるために比較される画像を撮像するサブカメラ2bとされている。
メインカメラ2aおよびサブカメラ2bには、変換手段3としてのA/Dコンバータ3a、3bがそれぞれ接続されている。A/Dコンバータ3a、3bでは、メインカメラ2aおよびサブカメラ2bから出力されてきた一対のアナログ画像がそれぞれ画素ごとに例えば256階調のグレースケール等の所定の輝度階調の輝度値を有するデジタル画像に変換されるように構成されている。そして、前述した各画素について距離が算出され車線が検出される基となる画像から変換されたデジタル画像が基準画像として、また距離等を求めるために比較される画像から変換されたデジタル画像が比較画像として出力されるようになっている。
A/Dコンバータ3a、3bには、画像補正部4が接続されている。画像補正部4では、A/Dコンバータ3a、3bから出力されてきた基準画像および比較画像に対してメインカメラ2aおよびサブカメラ2bの取付位置の誤差に起因するずれやノイズの除去等を含む輝度値の補正等の画像補正がアフィン変換等を用いて行われるようになっている。
なお、例えば、基準画像Tは図2に示されるような水平方向が512画素、垂直方向が200画素分の輝度値からなる画像データとして、比較画像は図示を省略するが水平方向が640画素、垂直方向が200画素分の輝度値からなる画像データとしてそれぞれ画像補正部4から出力されるように構成されている。また、それぞれの画像データは画像補正部4に接続された画像データメモリ5に格納され、同時に検出手段9に送信されるようになっている。
前述したように、本実施形態では、メインカメラ2a等にCCDカメラが用いられている。メインカメラ2aやサブカメラ2bは、自車両前方の風景を下側から順に水平方向にライン状に走査して撮像し、各水平ラインごとに撮像されたデータを順次変換手段3に送信する。そして、変換手段3で送信させてきた水平ラインの各画素ごとに撮像データを所定の輝度階調の輝度値に変換され、画像補正部4で画像補正が行われた後、各水平ラインごとの画像データが画像データメモリ5に格納されると同時に検出手段9に順次送信されるようになっている。
また、画像データメモリ5には、メインカメラ2aとサブカメラ2bから一定の時間間隔をおいて送信され、画像補正等を受けた画像のデジタルデータが時系列的に格納されるようになっている。
画像補正部4には、画像処理手段6が接続されており、画像処理手段6は、主に、イメージプロセッサ7と距離データメモリ8とで構成されている。
イメージプロセッサ7では、ステレオマッチング処理とフィルタリング処理により画像補正部4から出力された基準画像Tおよび比較画像のデジタルデータに基づいて基準画像Tの各画素または複数画素で構成するブロックからなる各設定領域について実空間における距離を算出するための視差dを算出するようになっている。この視差dの算出については、本願出願人により先に提出された特開平5−114099号公報に詳述されているが、以下、その要点を簡単に述べる。
イメージプロセッサ7は、512×200画素を有する基準画像Tについて4×4画素の画素ブロックごとに1つの視差dを算出するようになっている。1つの画素ブロックを構成する16画素には、前述したようにそれぞれ0〜255の輝度値p1ijが割り当てられており、その16画素の輝度値p1ijがその画素ブロック特有の輝度値特性を形成している。
なお、輝度値p1ijの添字iおよびjは、基準画像Tの画像平面の左下隅を原点とし、水平方向をi座標軸、垂直方向をj座標軸とした場合の画素ブロックの左下隅の画素のi座標およびj座標を表す。また、比較画像については基準画像Tの原点に予め対応付けられた画素を原点として同様にi座標、j座標を取る。
イメージプロセッサ7におけるステレオマッチング処理では、前記のように基準画像Tを4×4画素ごとに最大128×50個の画素ブロックに分割し、比較画像を水平方向に延在する4画素幅の水平ラインに分割する。そして、基準画像Tの1つの画素ブロックを取り出してそれに対応する比較画像の水平ライン上を1画素ずつ水平方向、すなわちi方向にシフトさせながら下記(1)式で求められるシティブロック距離CBが最小となる水平ライン上の画素ブロック、すなわち基準画像Tの画素ブロックと似た輝度値特性を有する比較画像上の画素ブロックを探索するようになっている。
CB=Σ|p1ij−p2ij| …(1)
なお、p2ijは比較画像上の座標(i,j)の画素の輝度値を表す。また、本実施形態では、前述したように画像補正部4から水平ラインごとの画像データが出力されるため、イメージプロセッサ7では、水平ライン4本分の画像データが入力されるごとに前記4×4画素の画素ブロックに対するステレオマッチング処理を行うようになっている。
イメージプロセッサ7は、このようにして特定した比較画像上の画素ブロックともとの基準画像T上の画素ブロックとのずれ量を算出し、そのずれ量を視差dとして基準画像T上の画素ブロックに割り付けるようになっている。
この視差dは、前記メインカメラ2aおよびサブカメラ2bの一定距離の離間に由来する基準画像Tおよび比較画像における同一物体の写像位置に関する水平方向の相対的なずれ量であり、メインカメラ2aおよびサブカメラ2bの中央位置から物体までの距離と視差dとを三角測量の原理に基づいて対応付けることができる。
具体的には、実空間上で、メインカメラ2aおよびサブカメラ2bの中央真下の道路面上の点を原点とし、自車両の車幅方向すなわち左右方向にX軸、車高方向にY軸、車長方向すなわち距離方向にZ軸を取ると、画像上の点(i,j,d)から実空間上の点(X,Y,Z)への座標変換は下記の(2)〜(4)式に基づいて行われる。
X=CD/2+Z×PW×(i−IV) …(2)
Y=CH+Z×PW×(j−JV) …(3)
Z=CD/(PW×(d−DP)) …(4)
すなわち、メインカメラ2aおよびサブカメラ2bの中央位置、正確には中央真下の道路面上の点から物体までの距離と視差dとは、前記(4)式のZを距離とすることで一意に対応付けられる。ここで、CDはメインカメラ2aとサブカメラ2bとの間隔、PWは1画素当たりの視野角、CHはメインカメラ2aとサブカメラ2bの取り付け高さ、IVおよびJVは自車両正面の無限遠点のi座標およびj座標、DPは消失点視差を表す。
また、イメージプロセッサ7は、視差dの信頼性を向上させる目的から、このようにして求めた視差dに対してフィルタリング処理を施し、有効とされた視差dのみを出力するようになっている。すなわち、例えば、車道の映像のみからなる特徴に乏しい4×4画素の画素ブロックを比較画像の4画素幅の水平ライン上で走査しても、比較画像の車道が撮像されている部分ではすべて相関が高くなり、対応する画素ブロックが特定されて視差dが算出されてもその視差dの信頼性は低い。そのため、そのような視差dは前記フィルタリング処理で無効とされ、視差dの値として0を出力するようになっている。
したがって、イメージプロセッサ7から出力される基準画像Tの各画素の距離Z、すなわち基準画像Tの各画素ブロックについて実空間における距離を算出するための視差dは、通常、基準画像Tの左右方向に隣り合う画素間で輝度値p1ijの差が大きいいわゆるエッジ部分についてのみ有効な値を持つデータとなる。
イメージプロセッサ7で算出された基準画像Tの各画素ブロックの視差dは距離データとして画像処理手段6の距離データメモリ8に格納されるようになっている。また、距離データメモリ8には、イメージプロセッサ7から一定の時間間隔をおいて送信されてくる距離データが時系列的に格納されるようになっている。
なお、検出手段9における処理では、基準画像Tの1つの画素ブロックは4×4個の画素として扱われ、1画素ブロックに属する16個の画素は同一の視差dを有する独立した画素として処理されるようになっている。なお、以下、距離データメモリ8に記憶されている各画素に視差dが割り付けられた擬似画像を距離画像という。
検出手段9は、図3に示すように、車線検出手段91と、立体物検出手段92と、先行車検出手段93と、人検出手段94と、メモリ95とを備えている。
また、検出手段9には、I/Oインターフェース96を介して車速センサやヨーレートセンサ等のセンサ類Aが接続されており、センサ類Aから車速Vやヨーレートω等が入力されるようになっている。なお、ヨーレートセンサを用いる代わりに、例えば特開2004−249812号公報に記載の車両運動モデル生成装置等のヨーレート推定装置を接続することも可能であり、その場合、検出手段9にはヨーレートωの推定値が入力される。
車線検出手段91は、基準画像Tの各画素の輝度値p1ijと各画素の実空間における距離Zijに基づいて基準画像T上に車線候補点を検出し、検出した車線候補点に基づいて自車両の左右の車線位置を検出するようになっている。
車線検出手段91は、基準画像Tから車線位置を精度良く検出できるものであればよく、車線位置検出の手法は特定の手法に限定されない。本実施形態では、車線検出手段91は特開2001−92970号公報に記載の車線認識装置をベースに構成されている。詳細な構成の説明は同公報に委ねるが、以下、簡単にその構成を説明する。
車線検出手段91は、画像データメモリ5から基準画像Tの各画素の輝度値p1ijの情報を読み出し、また、距離データメモリ8から距離画像の各画素の視差dの情報を読み出す。そして、基準画像T上の1画素幅の水平ラインj上を左右方向に1画素ずつオフセットしながら探索し、図4に示すように、基準画像Tの各画素の輝度値p1ijに基づいて各画素の輝度微分値すなわちエッジ強度が閾値以上に大きく変化する等の条件を満たす画素を車線候補点(Ij,Jj)としてそれぞれ検出するようになっている。
その際、基準画像Tに対応する距離画像に割り付けられた各画素の視差dの情報に基づいて各画素の距離Zijを算出し、検出された画素が道路面上にない場合は除外し、車線候補点としては検出しないようになっている。
車線検出手段91は、探索を行う水平ラインjを基準画像Tの下側から上向きに1画素幅ずつオフセットさせながら順次車線候補点の検出を行い、図5に示すように、自車両の右側の領域Aおよび左側の領域Bにそれぞれ車線候補点を検出する。そして、それらの中から整合性を取れない車線候補点を除外して残りの車線候補点を結ぶことで、図6に示すように基準画像T上で自車両の右側に右車線位置LRを、左側に左車線位置LLをそれぞれ検出するようになっている。左右の車線位置LR、LLはそれぞれ実空間における車線位置LR、LLにも変換されるようになっている。
なお、本実施形態では、車線検出手段91は、検出された各車線候補点の座標を直線または曲線で近似して左右の車線位置LR、LLを検出するようになっている。また、車線候補点が検出されていない自車両から遠方の領域についても、前記近似された直線や曲線に基づいて、或いは検出された車線候補点同士を結ぶ直線の傾きの変化率等に応じて検出された左右の車線位置LR、LLを適切に延長して推定するようになっている。
また、車線候補点の探索は、基準画像T上に探索領域を設定して行われるようになっている。すなわち、今回の検出処理では、前回の検出処理で検出された車線位置に基づいてその車線位置を含む基準画像T上の一定の範囲に探索領域を設定する。また、今回の検出で基準画像Tの下側から上向きに水平ラインjを1画素幅ずつオフセットさせながら順次画素の検出を行う際に、ある水平ラインjで前記条件を満たす画素が検出されなかった場合には、次の水平ラインでは探索領域を拡大して車線候補点の探索を行うようになっている。
車線検出手段91は、このようにして検出した左右の車線位置LR、LLの情報をメモリ95に保存するとともに、判定手段10に送信するようになっている。
立体物検出手段92は、距離画像の各画素の視差dから算出される実空間における距離Zijに基づいて基準画像T上に立体物を検出するようになっている。立体物検出手段92は、道路面より高い位置に存在する立体物を精度良く検出できるものであればよく、検出の手法は特定の手法に限定されない。本実施形態では、立体物検出手段92は特開平10−283477号公報等に記載の車外監視装置をベースに構成されており、詳細な構成の説明は同公報に委ねる。以下、簡単にその構成を説明する。
立体物検出手段92は、まず、距離データメモリ8から読み出した距離画像を所定の画素幅で垂直方向に延びる短冊状の区分に分割する。そして、短冊状の各区分に属する各画素の視差dから各画素について距離Zijを算出し、道路面より高い位置に存在すると位置付けられる距離Zijに関するヒストグラムを作成して、度数が最大の区間までの距離をその短冊状の区分に含まれる立体物の距離とする。これを全区分について行う。
例えば、図2に示した基準画像Tに対応する距離画像を短冊状の区分に分割して得られた各区分の距離を実空間上の点に変換すると、図7に示すように、立体物の自車両MCに面した部分に対応する部分に多少バラツキを持って各点がプロットされる。
立体物検出手段92は、図8に示すように、各点の距離や方向性に基づいて各点をグループG1〜G7にグループ化し、図9に示すように、各点が略X軸方向に並ぶグループには正面O1〜O3とラベルし、各点が略Z軸方向に並ぶグループには側壁W1〜W4とラベルして、立体物を“正面”および“側壁”として検出するようになっている。
ここで、X軸方向とは自車両の進行方向に向かって垂直の車幅方向すなわち左右方向、Z軸方向とは車長方向すなわち前後方向をいい、原点はメインカメラ2aおよびサブカメラ2bの中央位置の真下の道路面上の点にとられる。なお、Y軸方向は車高方向すなわち上下方向をいう。
立体物検出手段92は、図9中の正面O1と側壁W1のように、“正面”と“側壁”とがそれぞれ1つの立体物に属する場合には、“正面”と“側壁”との組み合わせを立体物Sとして認識し、正面O1と側壁W1との境目のような立体物の角部をコーナー点Cとして算出するように構成されている。
このようにして検出された正面O、側壁Wおよび立体物Sを枠線で囲うようにして基準画像Tに重ねて表示させた場合には、図10に示すような画像として表示される。
立体物検出手段92は、このようにして検出した立体物Sや正面O、側壁Wの情報および正面Oとラベルされたグループの左端および右端の位置、側壁Wとラベルされたグループの距離方向の中間位置をメモリ95に保存するとともに、判定手段10に送信するようになっている。
先行車検出手段93は、基準画像T中から先行車を検出するようになっている。本実施形態では、先行車とは自車両と同一の走行レーンを自車両と同一の方向に走行する車両をいい、例えば、自車両と同一の方向に走行する車両であっても自車両とは別の走行レーンを走行する車両は含まれず、また、同一の走行レーン内にあっても停止した先行車以外の停車・駐車車両は含まれない。
なお、先行車検出手段93は、基準画像T中から先行車を検出できるものであればよく、検出の手法は特定の手法に限定されない。本実施形態では、先行車検出手段93は特開2006−47057号公報等に記載の車外監視装置をベースに構成されており、詳細な構成の説明は同公報に委ねる。以下、簡単にその構成を説明する。
本実施形態の先行車検出手段93には、レーダ手段Bとしてミリ波送受信装置が接続されている。レーダ手段Bは自車両の先端に設けられ、例えば30GHzから100GHzの電波を自車両前方に送信して、反射されて戻ってくる電波を受信して送受信データを先行車検出手段93に送信するようになっている。
先行車検出手段93は、レーダ手段Bから送信されてくる送受信データに基づいて電波が先行車を含む目標に反射されて戻ってくるまでの時間差を計測し、自車両から目標までの相対距離を算出するようになっている。そして、距離の分布状態から、同一の距離の値が連続する部分を1つの立体物として抽出し、メモリ95に記録するようになっている。
そして、メモリ95から前回抽出された立体物のデータを読み出して、今回抽出した立体物と同一である確率を求め、確率が予め設定された閾値以上であれば今回抽出したデータで立体物のデータを更新して立体物として継続登録する。また、対応する過去のデータがない場合には新たな立体物として登録するようになっている。
また、先行車検出手段93は、立体物検出手段92が検出した立体物S等の情報をメモリ95から読み出して、レーダ手段Bからのデータに基づいて登録した立体物のデータと対照し、立体物を、立体物検出手段92のみにより検出された立体物、レーダ手段Bのみにより抽出された立体物、および両者の組み合わせによる立体物に分類する。そして、立体物の確認処理を行い、立体物が虚像か否かを判定するようになっている。
なお、これらの立体物の情報には、当該立体物と自車両との距離すなわちZ座標、横方向の位置すなわちX座標、当該立体物の道路面に対する速度、当該立体物の横方向の幅等の情報が含まれている。
先行車検出手段93は、これらの情報をメモリ95に保存するとともに、判定手段10に送信するようになっている。
人検出手段94は、基準画像T中から歩行者等の人を検出するようになっている。なお、人検出手段94は、歩行者等の人を検出できるものであればよく、検出の手法は特定の手法に限定されない。本実施形態では、人検出手段94は、本出願人らの出願に係る特願2004−321927に記載の移動物体検出装置等をベースに構成されている。以下、簡単にその構成を説明する。
人検出手段94は、まず、画像データメモリ5から今回撮像された基準画像Ttと1フレーム前の基準画像Tt-1とを読み出して、イメージプロセッサ7での処理と同様に基準画像Tt、Tt-1に対してステレオマッチング処理を行い、基準画像Ttの例えば図11に示すような4×4画素の画素ブロックPBijについて前記(1)式に示されるシティブロック距離CBが最小となる基準画像Tt-1の画素ブロックを探索して、基準画像上の位置的な変化量、すなわちi方向およびj方向のオプティカルフローΔi、Δjをそれぞれ検出するようになっている。
また、人検出手段94は、距離データメモリ8から基準画像Tt、Tt-1に対応する2つの距離画像を読み出し、同様にして、基準画像上の画素ブロックPBijに対応する位置の視差dtを今回撮像された基準画像Ttに対応する距離画像から読み取る。そして、1フレーム前の画素ブロックに対応する位置の視差dt-1を1フレーム前の基準画像Tt-1に対応する距離画像から読み取って、その差から視差d方向のオプティカルフローΔdを検出するようになっている。
なお、視差方向は距離方向と同義である。また、1フレーム前の基準画像Tt-1やそれに対応する距離画像を用いる代わりに、例えば、数フレーム前の基準画像等を用いることも可能である。
人検出手段94は、さらに、図11に示したように、メモリ95から立体物検出手段92によって検出された立体物Sや正面Oのデータを読み出す。そして、各立体物Snの“正面”の部分Onの左端のi座標inLと右端のi座標inR、および各立体物Snのグループ内の視差の平均値や最頻値等で表されるグループを代表する視差dnを各立体物Snに対応付けるようになっている。
そして、人検出手段94は、各立体物SnのデータinL、inR、dnに基づいて、各立体物Snに属する基準画像上の画素ブロックPBijを特定し、それらの画素ブロックPBijのオプティカルフローΔi、Δj、Δdに基づいて各立体物Snの三次元移動成分フローを算出するようになっている。
ここで、オプティカルフローΔi、Δj、Δdは、自車両自体の移動の際に静止物体に対して観測される見かけ成分フローFst_i、Fst_j、Fst_dと、各立体物Snの地面に対する実質的な移動成分である三次元移動成分フローFmv_i、Fmv_j、Fmv_dとの和で表されるから、各立体物Snの三次元移動成分フローは、下記(5)式〜(7)式で示される。
Figure 0004721278
また、見かけ成分フローFst_i、Fst_j、Fst_dは、それぞれセンサ類Aの車速センサやヨーレートセンサから入力される自車両の車速Vおよびヨーレートωを用いて、下記(8)式〜(10)式から求められる。
Figure 0004721278
ここで、前記各式において、fはメインカメラ2aおよびサブカメラ2bの焦点距離、Lはメインカメラ2aとサブカメラ2bとの距離、Wiはi方向の撮像素子ピッチを表す。また、前記各式において、iおよびjは、基準画像における無限遠点を原点としたときのi座標およびj座標に変換された値が用いられる。
人検出手段94は、立体物Snに属するすべての画素ブロックPBijについて三次元移動成分フローFmv_i、Fmv_j、Fmv_dを算出し、三次元移動成分フローの各方向成分フローについてそれぞれ最頻値を求めて、その立体物Snの三次元代表移動成分フローFni、Fnj、Fndとするようになっている。
人検出手段94は、このようにして算出した各立体物Snの三次元代表移動成分フローFni、Fnj、Fndに基づいて、各立体物Snがそれぞれ移動しているか静止しているかを判定するようになっている。具体的には、人検出手段94は、各立体物Snに属する画素ブロック群の三次元代表移動成分フローの各方向成分フローFni、Fnj、Fndについて所定の閾値との比較を行い、3つの方向成分フローのうちの1つでも閾値を超えている場合にはその立体物Snは移動物体であると判定し、3つの方向成分フローFni、Fnj、Fndのすべてが閾値以下である場合にはその立体物Snは静止物体であると判定するようになっている。
人検出手段94は、同時に、図12に示すような画素ブロックPBijが属する立体物Snの番号nの分布を示す立体物番号マップMsと、図13に示すような画素ブロックPBijについて算出された三次元移動成分フローの各移動成分フローFmv_i、Fmv_j、Fmv_dのそれぞれの分布を示す移動成分フローマップMi、Mj、Mdとを生成するようになっている。
そして、人検出手段94は、生成した移動成分フローマップMi、Mj、Mdに基づいて同一立体物Snに属する画素ブロック群のうち移動成分フローFmv_i、Fmv_j、Fmv_dの差が所定の閾値よりも大きな画素ブロック群を異なる立体物Snewとして分離するようになっている。
具体的には、図11や図12、13の立体物S2について説明すると、人検出手段94は、立体物番号マップMsにおいて、図14に示すように、立体物S2を縦方向に延びる列単位のブロック列R1〜R8に分割し、移動成分フローマップMiを参照して各ブロック列R1〜R8のそれぞれについてブロック列に属するブロックBijの移動成分フローFmv_iの平均値Fr1〜Fr8を算出する。そして、図15に示すように、隣接するブロック列の移動成分フローFmv_iの平均値が近似するブロック列同士をグループG1〜G3にグループ化し、それぞれのグループ毎に移動成分フローFmv_iの平均値Fg1〜Fg3を算出するようになっている。
そして、人検出手段94は、例えば図15におけるグループG1およびグループG3のように、前記移動成分フローFmv_iの平均値の差が設定された所定の閾値よりも小さいグループ同士を同一の立体物S2と判定して1つのグループにまとめ、移動成分フローFmv_iの平均値の差が前記所定の閾値よりも大きなグループG2を別の新たな立体物Snewとして立体物S2から分離し、図16に示すように立体物Snewに新たな番号を付すようになっている。なお、図11には立体物S1〜S3が示されているので、図16では、立体物Onewには新たな番号として4が付され、立体物S4とされている。
人検出手段94は、他の移動成分フローFmv_j、Fmv_dについても同様に処理し、新たな立体物Snewがある場合には、立体物Snから分離するようになっている。また、人検出手段94は、新たな立体物Snewを含むすべての立体物Snについて、立体物Snに属するすべての画素ブロックPBijの三次元移動成分フローの各方向成分フローについてそれぞれ最頻値を求めて、その立体物Snの三次元代表移動成分フローFni、Fnj、Fndを算出するようになっている。
人検出手段94は、このようにして歩行者等の人を検出するようになっている。人検出手段94は、各立体物Snについての三次元代表移動成分フローFni、Fnj、Fnd等をメモリ95に保存するとともに、判定手段10に送信するようになっている。
判定手段10は、図17に示すフローチャートに従って、条件に応じて立体物の左右端と左右の車線位置との間に確保されるべき間隔の閾値を設定し、当該車線の車線位置と立体物の当該端との間隔が閾値未満であればドライバが意図的に該当側の車線を逸脱する可能性があると判定するようになっている。
具体的には、判定手段10は、自車両から非常に遠方の立体物に対してドライバの車線逸脱の意図を判定する必要はないので、まず、どの範囲の立体物について判定を行うかを区画する立体物位置チェック最大距離Zmaxをセットする(ステップS1)。最大距離Zmaxは、本実施形態では自車両の前方70mの範囲に設定される。
なお、この立体物位置チェック最大距離Zmaxを、本実施形態のように例えば70mに区切らずに、車線位置LR、LLが検出されている距離とし、車線位置LR、LLが検出されている距離までに存在する立体物Snに対して判定を行うように構成することも可能である。このように構成すれば、左右の車線位置が検出されている距離までに存在する立体物に対して判定処理を行うことで、位置が正確に検出された車線位置に基づいて立体物との間隔を算出することが可能となる。
続いて、判定手段10は、先行車検出手段93から送信されてきた先行車の情報に基づいて自車両の前方の最大距離Zmax内に先行車があるか否かを判断するようになっている(ステップS2)。そして、例えば図18に示すように、最大距離Zmax内に先行車Vaがある場合には(ステップS2:YES)、基準画像Tのうち先行車Vaが撮像されている領域Saを分離するようになっている(ステップS3)。
領域Saについては前記立体物位置チェック最大距離Zmaxを短くして先行車Vaの手前の距離までに存在する立体物のみを対象とするようになっている。本実施形態では、先行車Vaが撮像されている領域Saでは、最大距離Zmaxは自車両と先行車Vaとの距離の3/4までの距離に設定されるようになっている。
自車両と同一の走行レーンを自車両と同一の方向に走行する先行車Vaが存在しても、通常、ドライバはその先行車Vaを避けるために意図的に車線を逸脱することはない。それにもかかわらず、先行車Vaを他の避けるべき立体物と同様に判定の対象として下記のフローを適用すると、先行車Vaがある場合には常に左右の車線を逸脱する可能性があると誤判定してしまう。それを回避するためである。また、上記のように、先行車Vaが撮像されている領域Saでは最大距離Zmaxを自車両と先行車Vaとの距離の3/4までの距離に設定したように、先行車が撮像されている領域については先行車の手前の距離までの立体物に対して判定を行うように構成することで、処理の負荷をより低減することが可能となる。
従って、以下の処理では、先行車Vaは立体物には含まれない。なお、前記領域Sa以外の領域では、立体物位置チェック最大距離Zmaxは最初の設定通り、例えば自車両の前方70mである。
なお、基準画像T中の先行車Vaが撮像されている領域すなわち図18で先行車Vaを囲む矩形状の領域以外の領域に存在する立体物Snに対してはすべて判定を行うように構成することも可能である。
また、本実施形態では、判定手段10は、先行車Vaが右車線位置LRまたは左車線位置LLを跨ぐ際に先行車Vaを通常の立体物Snとみなして他の立体物Snと同様に判定の対象とするようになっている。しかし、先行車Vaが跨いだ車線位置と同じ車線位置を自車両も跨ぐ場合、すなわち自車両のドライバが意図的に逸脱する可能性があるとして判定された車線を先行車Vaが跨ぐ場合には、先行車Vaを引き続き判定の対象から除外するようになっている。これは、先行車が車線変更等により自車両の走行レーンから退出する場合には、もはや前記のように先行車として判定の対象から除外する必要がなくなるから、先行車だった車両を通常の立体物として判定の対象とするが、例えば、走行レーン中に障害物があり、それを避けるために自車両も先行車も車線を逸脱する場合には、先行車を引き続き判定の対象から除外する方がよいためである。
判定手段10は、続いて、図19に示すような立体物検出手段92により検出された立体物Snや正面On、側壁Wnのすべてについてチェックを終えていない場合は(ステップS4:NO)、各立体物Snや正面On、側壁Wnごとに以下の判定処理を行うようになっている。なお、図19に示すように、以下、立体物Sn、正面On、側壁Wnをまとめて立体物Snという。また、立体物Snの検出には、先行車検出手段93や人検出手段94の検出結果も参照される。
判定手段10は、立体物Snを選択すると、その立体物Snが立体物位置チェック最大距離Zmax以内にあるか否かを判断し(ステップS5)、その立体物Snが立体物位置チェック最大距離Zmax以内になければ(ステップS5:NO)、その立体物Snについての判定処理を終了し、次の立体物Snに移行するようになっている。
また、判定手段10は、選択した立体物Snが立体物位置チェック最大距離Zmax以内にあれば(ステップS5:YES)、車線検出手段91で自車両の左右に車線位置LR、LLが検出されたか否かを判断し(ステップS6)、左右の車線位置LR、LLが検出されていれば(ステップS6:YES)、第1間隔判定処理を行うようになっている(ステップS7)。
第1間隔判定処理(ステップS7)では、判定手段10は、図20に示すように、立体物検出手段92から送信されたその立体物Snに属するグループの左右端の位置と左右の車線位置LR、LLの位置とを比較して(ステップS71)、その立体物Snが左右の車線位置LR、LLの間にあるか否かを判断するようになっている(ステップS72)。
前述したように、左右の車線位置LR、LLは、車線検出手段91により各車線候補点の座標、近似された直線の傾きと切片、或いは近似された曲線の係数等として与えられている。そのため、本実施形態では、実空間上で例えば図8に示すように算出された立体物Snに属するグループGnの左端の座標と、左車線位置LLの対応する位置の座標すなわち立体物Snに属するグループGnの左端の座標(X,Y,Z)のZ座標と同じZ座標の位置の左車線位置LLの座標を算出し、同様にして立体物Snに属するグループGnの右端の座標のZ座標と同じZ座標の位置の右車線位置LRの座標を算出する。また、それぞれグループGnの左端と左車線位置LLとの間隔および右端と右車線位置LRとの間隔を算出する。
そして、グループGnの左端が左車線位置LLより右側であり右端が右車線位置LRより左側であれば、すなわちグループGnの左端のX座標が左車線位置LLのX座標より大きく右端のX座標が右車線位置LRのX座標より小さければ、その立体物Snが左右の車線位置LR、LLの間にあると判断するようになっている。なお、グループGnの左右端を用いる代わりに、例えば人検出手段94で算出した各立体物Snの左端のi座標inLと右端のi座標inRとを用いることも可能である。
判定手段10は、その立体物Snが左右の車線位置LR、LLの間にあると判断すると(ステップS72:YES)、算出したグループGnの右端に対応する右車線位置LRの座標とグループGnの左端に対応する左車線位置LLの座標とから立体物Snの位置における自車両の走行レーンの中央位置の座標を算出するようになっている(ステップS73)。
そして、図21(A)に示すようにグループGnの左右端がともに走行レーンの中央より左側にあれば、すなわちグループGnの左右端のX座標がともに走行レーンの中央位置のX座標より小さければ、その立体物Snが走行レーンの中央より左寄りすなわち左側に位置すると判断し(ステップS74:YES)、ドライバが意図的に逸脱する可能性がある車線をその反対側の右車線であると判定してフラグ1をたてて、その立体物Snに属するグループGnの右端と右車線位置LRとの間隔を図示しないメモリに保存する(ステップS75)。
また、判定手段10は、その立体物Snが左右の車線位置LR、LLの間にあり(ステップS72:YES)、その立体物Snが走行レーンの中央より左側に位置しておらず(ステップS74:NO)、図21(B)に示すようにグループGnの左右端がともに走行レーンの中央より右側にあり、その立体物Snが走行レーンの中央より右寄りすなわち右側に位置すると判断すると(ステップS76:YES)、ドライバが意図的に逸脱する可能性がある車線をその反対側の左車線であると判定する。そして、フラグ2をたて、その立体物Snに属するグループGnの左端と左車線位置LLとの間隔をメモリに保存する(ステップS77)。
さらに、判定手段10は、図21(C)に示すようにグループGnの左右端の間に自車両の走行レーンの中央が存在し、その立体物Snが走行レーンの中央より左側にも右側にも位置しないと判断した場合には(ステップS75:NO)、ドライバが意図的に逸脱する可能性がある車線を左右いずれかの車線であると判定してフラグ3をたて、その立体物Snに属するグループGnの右端と右車線位置LRとの間隔および左端と左車線位置LLとの間隔をそれぞれメモリに保存するようになっている(ステップS78)。本実施形態の車線逸脱判定装置1では、このように、立体物が自車両の走行レーンの右寄りにあるか左寄りにあるか、或いは中央にあるかを精度良く検出できるため、ドライバが、立体物が自車両の走行レーンの右寄りにある場合には左車線を、左寄りにある場合には右車線を、走行レーンの中央にある場合には左右いずれかの車線を逸脱する可能性が高いと適切に判定することが可能となり、逸脱する車線を適切に特定することが可能となる。
判定手段10は、立体物Snが左右の車線位置LR、LLの間にあるか否かの判断(ステップS72)において、その立体物Snが左右の車線位置LR、LLの間にないと判断すると(ステップS72:NO)、立体物Snに属するグループGnの右端が右車線位置LRより左側にあれば(ステップS79:YES)グループGnの左端は左車線位置LRより左側にあるから、ドライバが意図的に逸脱する可能性がある車線を右車線であると判定してフラグ1をたて、その立体物Snに属するグループGnの右端と右車線位置LRとの間隔をメモリに保存する(ステップS80)。
また、判定手段10は、その立体物Snが左右の車線位置LR、LLの間になく(ステップS72:NO)、立体物Snに属するグループGnの右端の座標が右車線位置LRより左側になく(ステップS79:NO)、左端の座標が左車線位置LLより右側にあれば(ステップS81:YES)、ドライバが意図的に逸脱する可能性がある車線を左車線であると判定してフラグ2をたて、その立体物Snに属するグループGnの左端と左車線位置LLとの間隔をメモリに保存するようになっている(ステップS82)。
なお、前記いずれの場合(ステップS75、S77、S78、S80、S82)においても、同一の立体物Snに属し側壁Wnに分類されるグループGnがある場合は、そのグループGnについて立体物検出手段92から送信されてきた距離方向の中間位置と右車線位置LRとの間隔を算出してメモリに保存するようになっている。また、中間位置と右車線位置LRとの間隔の代わりに或いはそれとともに側壁Wnに分類されたグループGn中の自車両に最も近い点や自車両から最も遠い点と右車線位置LRとの間隔を算出して保存してもよい。
一方、判定手段10は、その立体物Snが左右の車線位置LR、LLの間になく(ステップS72:NO)、立体物Snに属するグループGnの右端の座標が右車線位置LRより左側になく(ステップS78:NO)、さらに左端の座標が左車線位置LLより右側にもなければ(ステップS80:NO)、立体物Snが左右の車線位置LR、LLに跨っていると判断するようになっている。
この場合、本実施形態では、判定手段10は、ドライバが意図的に左右いずれかの車線を逸脱する可能性が高いと判定して、メモリに「左」および「右」を表す値を保存し、第1間隔判定処理(ステップS7)を終了するようになっている。本実施形態の車線逸脱判定装置1では、このように、立体物が左右の車線位置に跨って存在していることを精度良く検出できるため、そのような場合にはドライバは左右いずれかの車線を逸脱する可能性が高いと適切に判定することが可能となる。
さらに、図17のフローチャートの後述する閾値セット処理(ステップS12)以下の処理を行わずにその立体物Snについての処理を終了し、次の立体物Snがあればその立体物Snについて処理を行う(ステップS4:NO)。また、すべての立体物Snについてチェックを終えていれば(ステップS4:YES)ドライバが意図的に逸脱する可能性が高いのは左右両方の車線である旨を装置外に出力するようになっている。
なお、判定手段10がドライバが意図的に左右いずれかの車線を逸脱する可能性が高いと判定した時点で、メモリに「左」および「右」を表す値を保存し、ドライバが意図的に逸脱する可能性が高いのは左右両方の車線である旨を装置外に出力して、すべての処理を終了するように構成することも可能である。
また、判定手段10は、図17のフローチャートにおいて、車線検出手段91で自車両の左側または右側に車線位置LR、LLが検出されなかった場合には(ステップS6:NO)、自車両の右側に右車線位置LRが検出されていれば(ステップS8:YES)、第2間隔判定処理を行うようになっている(ステップS9)。
第2間隔判定処理(ステップS9)では、判定手段10は、図22に示すように、立体物Snの右端が右車線位置LRより左側に位置するか否かを判断し(ステップS91)、左側に位置する場合には(ステップS91:YES)、その立体物Snの左端が右車線位置LRから走行レーンの道幅の半分だけ左側に離れた位置、すなわちいわば仮想的な走行レーンの中央より左側に位置するか否かを判断するようになっている(ステップS92)。
この場合、走行レーンの道幅は、それまでに検出された左右の車線位置LR、LLの間隔の平均値等を用いてもよく、また、走行レーンの一般的な道幅を予め記憶させておいてもよい。
判定手段10は、その立体物Snの左端が右車線位置LRから走行レーンの道幅の半分だけ左側に離れた位置より左側に位置すると判断すると(ステップS92:YES)、ドライバが意図的に逸脱する可能性がある車線を右車線であると判定してフラグ1をたて、その立体物Snに属するグループGnの右端と右車線位置LRとの間隔をメモリに保存する(ステップS93)。
ステップS91、S92をともに満たす場合は、前記第1間隔判定処理(ステップS7)において立体物Snが左右の車線位置LR、LLの間にあって図21(A)に示したように走行レーンの中央より左側に位置する場合や図21(C)に示したように中央を跨いでいる場合、或いは立体物Snが左右の車線位置LR、LLの間になく右車線位置LRより左にある場合(ステップS79:YES)に相当する。そのため、検出された右車線をドライバが意図的に逸脱する可能性があると判断される。本実施形態の車線逸脱判定装置1では、このように、車線検出手段により片方の車線位置しか検出できていない場合でも、その検出されている車線をドライバが逸脱する可能性があるか否かを判定することが可能となる。
また、前記条件(ステップS91、S92)を1つでも満たさない場合は、図17のフローチャートの後述する閾値セット処理(ステップS12)以下の処理を行わずにその立体物Snについての処理を終了し、次の立体物Snがあればその立体物Snについて処理に移るようになっている(ステップS4)。
判定手段10は、図17のフローチャートにおいて、車線検出手段91で自車両の左側または右側に車線位置LR、LLが検出されておらず(ステップS6:NO)、自車両の右側に右車線位置LRが検出されていなければ(ステップS8:NO)、自車両の左側に左車線位置LLが検出されているか否かを判断する(ステップS10)。
そして、自車両の左側に左車線位置LLが検出されていれば(ステップS10:YES)、第3間隔判定処理を行うようになっている(ステップS11)。
第3間隔判定処理(ステップS11)では、判定手段10は、図23に示すように、前記第2間隔判定処理(ステップS9)と同様の処理を行うようになっている。すなわち、判定手段10は、立体物Snの左端が左車線位置LLより右側に位置するか否かを判断し(ステップS111)、右側に位置する場合には(ステップS111:YES)、その立体物Snの右端が左車線位置LLから走行レーンの道幅の半分だけ右側に離れた位置、すなわちいわば仮想的な走行レーンの中央より右側に位置するか否かを判断するようになっている(ステップS112)。
そして、その立体物Snの右端が左車線位置LLから走行レーンの道幅の半分だけ右側に離れた位置より右側に位置すると判断すると(ステップS112:YES)、ドライバが意図的に逸脱する可能性がある車線を左車線であると判定してフラグ2をたて、その立体物Snに属するグループGnの左端と左車線位置LLとの間隔をメモリに保存するようになっている(ステップS113)。
また、前記条件(ステップS111、S112)を1つでも満たさない場合は、図17のフローチャートの後述する閾値セット処理(ステップS12)以下の処理を行わずにその立体物Snについての処理を終了し、次の立体物Snがあればその立体物Snについて処理に移るようになっている(ステップS4)。
判定手段10は、図17のフローチャートにおいて、自車両の右側に右車線位置LRが検出されておらず(ステップS8:NO)、自車両の左側に左車線位置LLが検出されていない場合には(ステップS10:NO)、その立体物Snについての処理を終了し、次の立体物Snがあればその立体物Snについて処理に移るようになっている(ステップS4)。
判定手段10は、第1、第2および第3の間隔判定処理(ステップS7、S9、S11)で、ドライバが意図的に逸脱する可能性がある車線が右側や左側或いは両方の車線であると判定してフラグをたてると、続いて、閾値セット処理(ステップS12)を行うようになっている。
この閾値は、自車両が左右の車線を逸脱しないで立体物の横を通過する場合に立体物Snの左右端と左右の車線位置LR、LLとの間に最低限確保されるべき間隔であり、車線逸脱の可能性の有無の判定基準となる。そして、立体物の左右端と左右の車線位置LR、LLとの間に確保されるべき間隔は、種々の条件に応じて異なるため、この閾値セット処理(ステップS12)において種々の条件を想定してセットされるようになっている。
閾値セット処理(ステップS12)では、判定手段10は、前記第1、第2および第3の間隔判定処理(ステップS7、S9、S11)でたてたメモリに基づいて閾値をセットすべき車線位置LR、LLを決定する。すなわち、フラグが1であれば右車線位置LR、フラグが2であれば左車線位置LL、フラグが3であれば両方と決める。
そして、図24に示すように、まず、基準となる閾値の設定を行うようになっている(ステップS121)。本実施形態では、基準となる閾値として、自車両の車幅以上の値を設定する。このように、閾値を自車両の車幅以上の値に設定すれば、少なくとも前方の立体物と衝突することなく立体物の横を通過する際に車線を逸脱するか否かを判定することが可能となり、本発明の効果が的確に発揮される。そして、本実施形態では、原則的に自車両の車幅に1mを加算した値が設定されるようになっている。これは、立体物の横を通過する際に自車両と立体物との間隔が最低限1mは必要であることを意味する。
しかし、自車両から立体物Snまでの距離が遠くなればなるほど、図8に示した各グループGnに属する実空間上の点のX座標の精度が悪くなる。また、ドライバによる意図的な逸脱の可能性の判定はレーンキープ制御等の自動制御の解除等につながることから、自車両から立体物Snまでの距離が遠い場合には、フェールセーフの観点から逸脱の可能性の判定を行い難くなるように構成することが好ましい。
そのため、本実施形態では、自車両に近い立体物Snに対しては基準となる閾値を広く設定し、自車両と立体物Snとの距離が遠くなるに従って基準となる閾値が狭くなるように設定するようになっている。具体的には、基準となる閾値を、自車両の10m程度前方では自車両の車幅に1mを加算した値に設定し、自車両と立体物Snとの距離に比例して基準となる閾値が狭くなるように設定し、前記立体物位置チェック最大距離Zmaxで自車両の車幅とほぼ同じ値が設定されるようになっている。
判定手段10は、続いて、人検出手段94による検出結果から、現在処理の対象としている立体物Snが歩行者等の人か否かを判断し(ステップS122)、立体物Snが人であれば(ステップS122:YES)、前記のように設定された閾値をさらに拡大するようになっている(ステップS123)。本実施形態では、立体物Snが人である場合には、閾値を前記基準となる閾値からさらに1m拡大するようになっている。
また、判定手段10は、立体物検出手段92により経時的に検出された立体物Snの位置変化からその立体物Snの移動速度を算出し、算出した移動速度に応じてその立体物に対する閾値を変更するようになっている(ステップS124)。
具体的には、例えば図25に示すように、自車両の走行レーンの前方左寄りに歩行者等の立体物Snが検出されると、ドライバが意図的に逸脱する可能性がある車線を右車線であると判定して、現時点で立体物Snの右端と右車線位置LRとの間に確保されるべき間隔として基準となる閾値TH0が設定される。
しかし、立体物Snが例えば図25に示すように走行レーンの内側に入り込むように移動する場合、自車両MCが立体物Snの横を通過する際には、立体物Snの位置は図中破線で示されるように走行レーンのより中央側に変化している。その際にも立体物Snからの閾値TH0が要求される。そのため、現時点での車線逸脱の可能性の判定基準となる閾値をその移動距離分だけ変更しておく必要がある。
本実施形態では、判定手段10は、自車両MCと立体物Snとの距離を車速センサから入力される自車両MCの速度Vで除して自車両MCが立体物Snの位置に到達するまでの時間を算出する。また、前記のように立体物Snの移動速度を算出し、算出した移動速度と時間とを乗算することで立体物Snの移動距離を算出する。そして、基準となる閾値TH0にその移動距離を加算して現時点における閾値TH1に変更するようになっている。
また、判定手段10は、例えば図26に示すように、自車両の走行レーンの前方左寄りに歩行者等の立体物Snが検出され、その立体物Snが走行レーンの外側に出て行くように移動する場合には、設定された基準となる閾値TH0に算出した立体物Snの移動距離を減算して閾値TH1に変更するようになっている。このように、立体物が走行レーンから出て行く場合には車線逸脱の可能性は低下し、立体物が走行レーンの中央に向かって進入してくる場合にはより車線逸脱の可能性は向上するため、立体物の移動速度に応じて閾値を拡大したり縮小したりして変更することで、よりドライバの感覚に適合するように判定を行うことが可能となる。
なお、この立体物Snの位置変化の検出および移動距離の算出に、人検出手段94で算出されたその立体物Snの三次元代表移動成分フローFni、Fnj、Fndを用いることも可能である。
判定手段10は、続いて、自車両の車速Vに応じて閾値を拡大するようになっている(ステップS125)。具体的には、本実施形態では、判定手段10は、設定された値以上の車速Vでは、速度Vの変化率に比例して閾値を拡大するようになっている。
判定手段10は、以上のようにして閾値セット処理(図17のステップS12)を終了すると、メモリに保存したその立体物Snに属するグループGnの右端と右車線位置LRとの間隔や左端と左車線位置LLとの間隔を読み出してセットした閾値と比較し、閾値より小さいか否かを判断するようになっている(ステップS13)。
そして、その立体物Snに属するグループGnの右端と右車線位置LRとの間隔や左端と左車線位置LLとの間隔が閾値未満であると判断すると(ステップS13:YES)、フラグが1であればドライバが意図的に右側の車線を逸脱する可能性が高いと判定して(ステップS14)、メモリに「右」を表す値を保存するようになっている。
同様に、フラグが2であればドライバが意図的に左側の車線を逸脱する可能性が高いと判定してメモリに「右」を表す値を保存し、フラグが3であればドライバが意図的に左右いずれかの車線を逸脱する可能性が高いと判定してメモリに「右」および「左」を表す値を保存するようになっている。
判定手段10は、以上の処理をすべての立体物Snについて行い(ステップS4:YES)、メモリに保存された「右」や「左」を表す値に基づいてドライバが意図的に逸脱する可能性が高いのは右側、左側、或いは左右両方の車線である旨を装置外に出力して、すべての処理を終了するようになっている。
次に、本実施形態に係る車線逸脱判定装置1の作用について説明する。
車線逸脱判定装置1では、撮像手段2により例えば図27に示すような自車両前方を撮像した基準画像Tおよび図示しない比較画像が得られると、画像処理手段6により図28に示すような距離画像Idが得られる。なお、図28の距離画像Idでは、視差dが0より大きい画素が黒く、視差dが0である画素が白く表現されている。
検出手段9の各手段91〜94は、これらの基準画像Tや距離画像Idに基づいて基準画像T中から車線位置や立体物等を検出するようになっている。この場合、立体物Snとしては電柱やガードレール、生垣等が検出されるが、自車両のドライバが意図的に車線を逸脱する可能性の判定の主な対象となるのは、自車両の最も近くに撮像されている駐車車両Snである。
判定手段10は、図17に示した判定処理のフローチャートに従って処理を行う。この場合、右車線位置は検出されるが左車線位置は検出されないので、右車線位置のみを検出した場合(ステップS8:YES)の処理に従い、第2間隔判定処理(ステップS9)を行う。
すなわち、判定手段10は、図29に示すように、駐車車両である立体物Snの右端が右車線位置LRより左側に位置し(図22のステップS91:YES)、その立体物Snの左端が右車線位置LRから走行レーンの道幅Pの半分P/2だけ左側に離れた位置より左側に位置する(ステップS92:YES)から、ドライバが意図的に逸脱する可能性がある車線を右車線であると判定する(ステップS93)。そして、立体物Snの右端と右車線位置LRとの間隔Qを算出する。
続いて、判定手段10は、閾値セット処理(図17のステップS12)で、まず、自車両の車幅プラス1mの基準閾値TH0を設定し(図24のステップS121)、立体物Snは人ではなく(ステップS122:NO)、立体物の位置変化はないからステップS124をスキップして、車速Vに応じて基準閾値TH0を拡大して閾値THを設定する。
そして、判定手段10は、立体物Snの右端と右車線位置LRとの間隔Qと閾値THとを比較して、この場合、間隔Qが閾値THより小さいから(図17のステップS13:YES)、メモリに「右」を表す値を保存する。
判定手段10は、すべての立体物Snについて処理を行い(ステップS4:YES)、この場合は、メモリには「右」を表す値が保存されているから、ドライバが意図的に逸脱する可能性が高いのは右側の車線である旨を装置外に出力する。
以上のように、本実施形態に係る車線逸脱判定装置1によれば、一対のメインカメラ2aおよびサブカメラ2bによるステレオ撮像により得られた一対の基準画像Tと比較画像とに基づいて基準画像T上に撮像された立体物や車線までの距離を正確に検出することが可能となる。
そして、正確に検出された距離の情報に基づいて自車両の左右の車線位置LR、LLや立体物Snの検出を行うことでそれらの位置を正確に検出することが可能となる。また、それにより立体物Snの端部と車線位置LR、LLとの間隔を正確に算出することが可能となる。
そのため、自車両の車幅等を考慮して立体物Snの端部と車線位置LR、LLとの間に確保されるべき間隔の閾値を適切に設定し、立体物Snの端部と車線位置LR、LLとの間隔と閾値とを比較して、前記間隔が閾値未満であればドライバが意図的に車線を逸脱する可能性が高いと判定するように構成することでドライバの意図を的確に判定することが可能となる。
また、障害となる立体物の走行レーンにおける位置取りに基づいてドライバの意図を判定することで、ドライバが意図的に逸脱する可能性が高い車線が右車線であるか、左車線であるか、或いは左右いずれかであるかを適切に判定することが可能となる。
さらに、立体物Snの端部と車線位置LR、LLとの間に確保されるべき間隔の閾値を道路環境や走行状況等に応じて可変とすることで、ドライバの車線逸脱の意図をより的確に把握して判定することが可能となる。
次に、本実施形態に係る車線逸脱判定装置1を用いた車線逸脱防止装置および車線追従支援装置について説明する。本実施形態に係る車線逸脱判定装置1は、以上のようにドライバが意図的に車線を逸脱する可能性を的確に判定することができるものであるから、車線逸脱防止装置や車線追従支援装置に適用することが可能である。
図示を省略するが、例えば、自車両が左右いずれかの車線位置LR、LLを逸脱する可能性があると判断した場合に接続された警報装置から警報を発するように指示を出す制御装置を有する公知の車線逸脱防止装置において、本実施形態に係る車線逸脱判定装置1を前記制御装置に接続し、制御装置を、車線逸脱判定装置からドライバが意図的に車線を逸脱する可能性がある旨の信号が送信されてきた場合には、警報を発することを停止するように構成することが可能である。
このように構成すれば、ドライバが意図的に車線を逸脱しようとしている場合には警報の鳴動が停止されるから、意図に反して逸脱警報が鳴動してドライバが煩わしさを感じることを防止することが可能となる。
また、例えば、自車両が左右いずれかの車線位置LR、LLを逸脱する可能性があると判断した場合に自動的に自車両を走行レーンに引き戻して逸脱を回避するように自車両を制御する制御装置を有する公知の車線逸脱防止装置において、本実施形態に係る車線逸脱判定装置1を前記制御装置に接続し、制御装置を、車線逸脱判定装置からドライバが意図的に車線を逸脱する可能性がある旨の信号が送信されてきた場合には、逸脱回避制御を停止するように構成することが可能である。
このように構成すれば、ドライバが意図的に車線を逸脱しようとしている場合には逸脱回避制御が停止されるから、ドライバの意図に反して自車両が元の走行レーンに引き戻されるように制御され、走行が不安定になることを防止することが可能となる。
さらに、例えば、検出された左右の車線位置LR、LLを追従するように自車両を制御する制御装置を有する公知の車線追従支援装置において、本実施形態に係る車線逸脱判定装置1を前記制御装置に接続し、制御装置を、車線逸脱判定装置からドライバが意図的に車線を逸脱する可能性がある旨の信号が送信されてきた場合には車線追従制御を停止するように構成することが可能である。
このように構成すれば、ドライバが意図的に車線を逸脱しようとしている場合には車線追従制御が停止されるから、ドライバの意図に反して自車両が元の走行レーンに引き戻されるように制御され、走行が不安定になることを防止することが可能となる。
本実施形態に係る車線逸脱判定装置の構成を示すブロック図である。 基準画像の一例を示す図である。 本実施形態に係る検出手段の構成を示すブロック図である。 水平ラインj上に検出された車線候補点を説明する図である。 検出された車線候補点を示す図である。 最終的に検出された右車線位置および左車線位置を示す図である。 距離画像の各区分の距離を実空間上の点としてプロットした図である。 図7の各点をグループ化して形成された各グループを示す図である。 図8の各グループをラベルして検出された物体と側壁を示す図である。 物体や側壁を示す枠線を重ね合わせて表示した基準画像を示す図である。 人検出手段で認識された立体物を説明する図である。 立体物番号マップを説明する図である。 移動成分フローマップを説明する図である。 立体物をブロック列に分割した状態を示す図である。 ブロック列毎の移動成分フローの平均値のグラフである。 立体物から分離された新たな立体物を示す図である。 判定手段における判定処理の手順を示すフローチャートである。 先行車が撮像されている場合に分離される領域を説明する図である。 判定手段において判定処理の対象となる立体物等を表す図である。 判定手段における第1間隔判定処理の手順を示すフローチャートである。 (A)はグループが左寄りの場合、(B)はグループが右寄りの場合、(C)はグループの左右端の間に走行レーンの中央が存在する場合を説明する図である。 判定手段における第2間隔判定処理の手順を示すフローチャートである。 判定手段における第3間隔判定処理の手順を示すフローチャートである。 判定手段における閾値セット処理の手順を示すフローチャートである。 走行レーンの内側に入り込む歩行者を表す図である。 走行レーンの外側に出て行く歩行者を表す図である。 基準画像の一例を示す図である。 図27の基準画像に基づく距離画像を示す図である。 図27の場合の立体物と右車線位置との間の間隔と閾値を表す図である。
符号の説明
1 車線逸脱判定装置
2 撮像手段
6 画像処理手段
91 車線検出手段
92 立体物検出手段
93 先行車検出手段
94 人検出手段
10 判定手段
T 基準画像
p1ij 輝度値
V 車速
Zij 距離
LR、LL 車線位置
MC 自車両
Gn グループ
Sn 立体物
Va 先行車
Sa 先行車が撮像されている領域
Q 立体物の端部と車線位置との間隔
TH 閾値
P 道幅

Claims (7)

  1. 自車両前方の道路を含む風景を撮像して画素ごとに輝度値を有する一対の画像を出力する撮像手段と、
    前記撮像された一対の画像に基づいて少なくとも一方の画像の各画素について実空間における距離を算出する画像処理手段と、
    前記輝度値および前記距離の情報に基づいて前記一方の画像から車線候補点を検出して前記車線候補点に基づいて自車両の左右の車線位置を検出する車線検出手段と、
    前記輝度値および前記距離の情報に基づいて前記一方の画像から立体物を検出する立体物検出手段と、
    前記距離の情報に基づいて算出した前記立体物の左右端とそれぞれ対応する側の車線位置との間隔に基づいてドライバが意図的に車線を逸脱する可能性があるか否かを判定する判定手段と
    を備え、
    前記判定手段は、自車両と立体物との距離が遠くなるに従って狭くなるように前記立体物の端部と車線位置との間に確保されるべき間隔の閾値を設定し、前記立体物の端部と前記車線位置との間隔を算出し、前記間隔が前記閾値未満であればドライバが意図的に当該側の車線を逸脱する可能性があると判定することを特徴とする車線逸脱判定装置。
  2. 前記立体物検出手段は、前記画像処理手段により算出された前記一対の画像の各画素についての距離のうち、道路面より高い位置に存在すると位置付けられる距離に基づいて前記画素に対応する実空間上の点を1つの立体物に属する点としてグループ化し、各グループの左右端を前記立体物の左右端として出力することを特徴とする請求項1に記載の車線逸脱判定装置。
  3. 前記判定手段は、自車両の速度が速くなるほど前記閾値を拡大することを特徴とする請求項に記載の車線逸脱判定装置。
  4. 前記一方の画像中から人を検出する人検出手段を備え、
    前記判定手段は、前記立体物が前記人検出手段により人であると検出された場合には、その立体物に対する前記閾値を拡大することを特徴とする請求項または請求項に記載の車線逸脱判定装置。
  5. 先行車を検出する先行車検出手段を備え、
    前記判定手段は、前記一方の画像のうち、前記先行車が撮像されている領域を除外した領域に存在する前記立体物に対して判定を行うことを特徴とする請求項1から請求項いずれか一項に記載の車線逸脱判定装置。
  6. 請求項1から請求項のいずれか一項に記載の車線逸脱判定装置と、
    検出された車線位置に基づいて自車両が車線を逸脱する可能性があると判断した場合には、警報を発し、または逸脱を回避するように自車両を制御する制御装置と
    を備え、
    前記制御装置は、前記車線逸脱判定装置によりドライバが意図的に車線を逸脱する可能性があると判定された場合には、警報を停止し、または逸脱する可能性があると判定された車線について逸脱回避制御を停止することを特徴とする車線逸脱防止装置。
  7. 請求項1から請求項のいずれか一項に記載の車線逸脱判定装置と、
    検出された車線位置に追従するように自車両を制御する制御装置と
    を備え、
    前記制御装置は、前記車線逸脱判定装置によりドライバが意図的に車線を逸脱する可能性があると判定された場合には、車線追従制御を停止することを特徴とする車線追従支援装置。
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