JP4695566B2 - 車線逸脱判定装置および車線逸脱回避システム - Google Patents

車線逸脱判定装置および車線逸脱回避システム Download PDF

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Description

本発明は、車線逸脱判定装置および車線逸脱回避システムに係り、特に、撮像画像中から検出した車線に対して自車両が逸脱する可能性を判定する車線逸脱判定装置およびそれを用いた車線逸脱回避システムに関する。
近年、乗用車等の車両が走行レーンの左右いずれかの車線を逸脱して隣接する走行レーン等にはみ出たり進入したりすることを防止するために、CCD(Charge Coupled Device)カメラ等で車両前方や後方を撮像して車線を検出し、検出した車線の位置と自車両の挙動とに基づいて自車両が車線を逸脱する可能性を判定して、逸脱の可能性がある場合にドライバに報知する車線逸脱防止技術の開発が進んでいる(例えば、特許文献1〜3等参照)。
このような車線逸脱防止技術に関して、本出願人は、特許文献4や特許文献5に記載の車両用運転支援装置のように、自車両前方の第1距離および第2距離の地点に自車両の幅方向に平行な2つの判断ラインを設定し、直進した場合の自車両の位置や、自車両の旋回曲率等に基づいて算出された走行軌跡から前記2つの判断ラインの両方で車線を逸脱すると判定される場合に最終的に自車両が車線を逸脱する可能性があると判定する技術を提案している。
特開2004−38487号公報 特開2005−165972号公報 特開平11−189166号公報 特開2001−93092号公報 特開2003−16593号公報
ところで、特許文献4、5に記載の装置では、自車両の比較的近傍の前方定点において車線を逸脱するか否かを判定するため、例えばS字カーブのような複雑な道路形状であっても、遠方の道路形状に影響されずに車線逸脱を判定でき、警報を発したり逸脱回避の自動制御を開始できるという利点を有する。
しかしながら、このような装置では、自車両の車速が速い場合には前述した自車両が前方定点に到達するまでの時間が短くなるためドライバには警報が発せられるタイミングが遅すぎてぎりぎりまで警報が鳴ってくれないように感じられ、一方、自車両の車速が遅い場合には前方定点に到達するまでの時間が長くなりドライバには警報が発せられるタイミングが早すぎると感じられる場合がある。
このように、特許文献4、5に記載の装置は上記利点を有する反面、ドライバには警報の鳴動タイミングや自動制御が作動するタイミングに違和感を与える場合があるという問題点があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、複雑な道路形状に影響されずに的確に車線逸脱を判定でき、しかもドライバに違和感を与えないタイミングで適切に車線逸脱回避措置を取ることが可能な車線逸脱判定装置および車線逸脱回避システムを提供することを目的とする。
前記の問題を解決するために、第1の発明は、
車線逸脱判定装置において、
道路上に標示された車線を検出する車線検出手段と、
自車両の挙動に基づいて自車両の走行軌跡を推定する走行軌跡推定手段と、
前記走行軌跡と前記車線との間隔を自車両前方の所定距離上で検出する間隔検出手段と、
前記間隔の過去の所定時間内のデータの時間的変化に基づいて、現在の時刻から一定時間後の前記間隔の推定値を算出する間隔推定手段と、
前記間隔の推定値と間隔に関する閾値とを比較して自車両の車線逸脱の可能性を判定する判定手段と
を備え
前記間隔推定手段は、前記間隔の過去の所定時間内のデータの時間的変化を近似した関数に基づいて現在の時刻から一定時間後の前記間隔の推定値を算出し、
前記判定手段は、前記近似した関数に対する前記間隔の過去のデータの分散が予め設定された分散に関する閾値以上である場合には、前記自車両の車線逸脱の可能性の判定を行わないことを特徴とする。
第2の発明は、第1の発明の車線逸脱判定装置において、前記近似、一次関数または二次関数で行うことを特徴とする。
の発明は、第1または2の発明の車線逸脱判定装置において、前記判定手段は、前記間隔の過去のデータが予め設定された量以上に記録されていない場合には、前記自車両の車線逸脱の可能性の判定を行わないことを特徴とする。
の発明は、第1から第のいずれかの発明の車線逸脱判定装置において、前記間隔推定手段は、前記車線検出手段により検出された前記車線の位置が前回の検出で検出された車線の位置に対して所定量以上変化した場合には、前記間隔の過去のデータをクリアし、前記現在の時刻から一定時間後の間隔の推定を行わないことを特徴とする。
の発明は、第1から第のいずれかの発明の車線逸脱判定装置において、前記間隔に関する閾値は、自車両の車速が高い場合には大きく車速が低い場合には小さくなるように自車両の車速に応じて可変とされていることを特徴とする。
の発明は、第1から第のいずれかの発明の車線逸脱判定装置において、
前記間隔検出手段は、前記走行軌跡と前記車線との間隔を自車両前方の互いに異なる複数の所定距離上でそれぞれ検出し、
前記間隔推定手段は、前記複数の所定距離上での前記各間隔の過去の所定時間内のデータの時間的変化に基づいて、現在の時刻から一定時間後の前記間隔の推定値をそれぞれ算出し、
前記判定手段は、前記間隔の各推定値がすべて前記間隔に関する閾値以下となった場合に自車両が車線を逸脱する可能性があると判定することを特徴とする。
の発明は、第1から第のいずれかの発明の車線逸脱判定装置において、前記所定距離は、自車両の車速に関わらず一定であることを特徴とする。
の発明は、第の発明の車線逸脱判定装置において、前記複数の所定距離は、予め設定された自車両の車速の範囲に対応して、高速の範囲では前記所定距離同士の間隔が広くなり低速の範囲では前記所定距離同士の間隔が狭くなるように切り替えられ、前記車速の範囲内では一定であることを特徴とする。
の発明は、車線逸脱回避システムにおいて、第1から第のいずれかの発明の車線逸脱判定装置と、前記車線逸脱判定装置からの出力に応じて目標舵角を設定して自車両のステアリングホイールの自動操舵を行う自動操舵装置と、前記自動操舵装置に接続されたステアリングホイールの舵角を測定する舵角検出手段とを備え、
前記自動操舵装置は、前記車線逸脱判定装置からの判定結果の受信後に実際にステアリングホイールの自動操舵が開始されるまでの時間と、前記舵角検出手段により測定された過去の舵角の変化率とに基づいて算出される前記舵角が、前記目標舵角よりも車線逸脱の回避方向に転舵されている場合には、前記自車両のステアリングホイールの自動操舵を中止することを特徴とする。
第1の発明によれば、自車両前方の所定距離における走行軌跡と車線との間隔を検出し、この間隔の過去の所定時間内のデータの時間的変化に基づいて現在の時刻から一定時間後における間隔の推定値を算出する。そして、その間隔の推定値が、例えば自車両の車幅の半分の長さに設定された閾値よりも小さければ自車両が車線を逸脱する可能性があると判定する。
そのため、自車両前方の所定距離を自車両の比較的近傍の前方定点に設定することで、例えばS字カーブのような複雑な道路形状であっても、遠方の道路形状に影響されずに車線逸脱を判定することが可能となる。
また、間隔の過去の所定時間内のデータの時間的変化に基づいて現在の時刻から一定時間後における間隔の推定値を算出して車線逸脱を判定するため、自車両の車速が高速であるか低速であるかに関わりなく自車両の車線逸脱の可能性が生じる前記一定時間前に警報を鳴らしたり車線逸脱回避の自動制御が取られたりする。そのため、ドライバに対して違和感を与えることなく適切に車線逸脱回避措置を取ることが可能となる。
さらに、間隔の過去の所定時間内のデータの時間的変化を関数で近似することで、間隔の過去の所定時間内のデータの時間的変化に基づく間隔の推定値の算出を容易かつ的確に行うことが可能となり、前記発明の効果が的確に発揮される。
また、近似に用いた関数に対する過去の所定時間内の間隔の各データの分散が大きい場合にはそれらのデータに基づいて近似された関数や推定された間隔の推定値の信頼度は低く、それらの推定値を用いた車線逸脱の判定の信頼性も低くなる。そのため、分散が大きい場合に自車両の車線逸脱の可能性の判定を行わないようにすることで、車線逸脱の誤判定を防止し、判定の信頼性を向上させることが可能となる。
第2の発明によれば、間隔の過去の所定時間内のデータの時間的変化を一次関数または二次関数で近似することで、間隔の過去の所定時間内のデータの時間的変化に基づく間隔の推定値の算出を容易かつ的確に行うことが可能となり、前記発明の効果が的確に発揮される。
の発明によれば、間隔のデータが予め設定された量を下回る分しか記録されていないような場合にはそれらのデータに基づいて近似された関数や推定された間隔の推定値の信頼度は低く、それらの推定値を用いた車線逸脱の判定の信頼性も低くなる。そのため、前記各発明の効果に加え、過去の間隔のデータが少ない時間分しか記録されていない場合に自車両の車線逸脱の可能性の判定を行わないようにすることで、車線逸脱の誤判定を防止し、判定の信頼性を向上させることが可能となる。
の発明によれば、車線検出手段により検出された車線の位置が前回の検出で検出された車線の位置に対して大きく変化した場合には今回検出された車線や過去に検出された車線の信頼度は低く、それらを基準として間隔を算出してその推定値を算出してもその数値が的確な値であるとは言い難い。そのため、前記各発明の効果に加え、検出された車線の位置が前回の検出で検出された車線の位置に対して所定量以上変化した場合に間隔の過去のデータをクリアし、現在の時刻から一定時間後の間隔の推定を行わないようにすることで、車線逸脱の誤判定を防止し、判定の信頼性を向上させることが可能となる。
の発明によれば、自車両の車速が速くなると、その分車線を逸脱して他の車両等に衝突や接触した場合などに重大な結果を招くことがある。そのため、前記各発明の効果に加え、間隔に関する閾値を、自車両の車速が高い場合には大きく車速が低い場合には小さくなるように自車両の車速に応じて可変とすることで、車線逸脱に関してより安全に配慮した判定を行うことが可能となる。
の発明によれば、自車両の走行レーンが例えばS字カーブのような複雑な道路形状である場合、自車両前方のある所定距離における走行軌跡と車線との間隔の推定値が間隔に関する閾値以下であっても、より遠方の所定距離では間隔の推定値が閾値より大きい場合がある。このような場合、自車両は現在の走行軌跡を保てば車線逸脱を自然に回避する可能性が高く、自車両が車線を逸脱する可能性があると判定する必要はない。
そのため、自車両前方の互いに異なる複数の所定距離上で走行軌跡と車線との間隔を検出し、間隔の推定値をそれぞれ算出し、判定手段では、前記間隔の各推定値がすべて間隔に関する閾値以下となった場合に初めて自車両が車線を逸脱する可能性があると判定するように構成することで、車線逸脱を適切に判定することが可能となり、前記各発明の効果がより的確に発揮される。
の発明によれば、前記各発明の効果に加え、自車両前方の所定距離を自車両の車速に関わらず一定とすることで、自車両の走行軌跡と車線との間隔の検出や間隔の推定値の算出を容易に行うことが可能となるとともに、自車両前方の所定距離を自車両の比較的近傍の前方定点に設定して遠方の道路形状に影響されずに車線逸脱を判定することが可能となる。
の発明によれば、例えば自車両が低速で走行しているときには、現在の時刻から一定時間後の自車両の走行距離が自車両の前方に設定した前記所定距離の半分にも満たないような場合もある。そのような場合には、自車両の所定距離前方の定点で走行軌跡と車線との間隔を検出し推定するよりも、例えば自車両の車速を0〜20[km/h]、20〜50[km/h]、50〜80[km/h]、80[km/h]以上等の範囲に区分して設定し、同じ範囲内で車速が変化する間は前記所定距離を一定に保ち、車速が速くなるに従ってそれらの間隔が大きくなるように自車両の車速が属する範囲が変化するごとに前記所定距離を切り替えるように構成することが可能である。
このように構成すれば、前記各発明の効果に加え、車速の各範囲内での自車両の走行軌跡と車線との間隔の検出や間隔の推定値の算出を統一的に容易に行うことが可能となるとともに、車速に応じて自車両前方の所定距離を切り替えて適切に車線逸脱を判定することが可能となる。
の発明によれば、前記各発明の車線逸脱判定装置の効果に加え、自動操舵装置は、車線逸脱判定装置から自車両に車線逸脱の可能性がある旨の判定結果が送信されてくると、目標舵角を設定し、ステアリングホイールに操舵トルクを与えて自車両が逸脱しようとしている車線から逸脱しないように自動操舵を行う。
しかし、車線逸脱判定装置からの判定結果の受信後に実際にステアリングホイールの自動操舵が開始されるまでの間にステアリングホイールの舵角が設定した目標舵角よりも車線逸脱の回避方向に転舵される場合に、自車両のステアリングホイールの自動操舵を行わないようにすることで、車線逸脱の回避方向に転舵されているステアリングホイールの舵角を目標舵角に引き戻すように自動操舵して自車両をより危険な車線逸脱の方向に向かわせることを回避することが可能となる。
以下、本発明に係る車線逸脱判定装置および車線逸脱回避システムの実施の形態について、図面を参照して説明する。
本実施形態に係る車線逸脱回避システム1は、図1に示すように、車線逸脱判定装置2と、警報装置3と、自動操舵装置4を含む応動部5とを備えている。また、車線逸脱判定装置2と応動部5には、車速センサやステアリングホイールの舵角を測定する舵角センサ、ヨーレートセンサ等を含むセンサ類Aが接続されている。
本実施形態に係る車線逸脱判定装置2は、自車両前方の道路上に標示された車線を検出してそれと自車両の走行軌跡との間隔を検出するものである。
車線逸脱判定装置2は、図2に示すように、主に撮像手段6と、画像処理手段10と、検出手段13とで構成されている。
撮像手段6は、車両周辺を撮像するものであり、所定のサンプリング周期で車両前方の道路を含む風景を撮像して一対の画像を出力するように構成されている。本実施形態では、互いに同期が取られたCCDやCMOSセンサ等のイメージセンサがそれぞれ内蔵された一対のメインカメラ6aおよびサブカメラ6bからなるステレオカメラが用いられている。本実施形態では、メインカメラ6aおよびサブカメラ6bにはCCDカメラが用いられている。
メインカメラ6aとサブカメラ6bは、例えば、ルームミラー近傍に車幅方向に所定の間隔をあけて取り付けられている。前記一対のステレオカメラのうち、運転者に近い方のカメラが後述するように各画素について距離が算出され車線が検出される基となる画像を撮像するメインカメラ6a、運転者から遠い方のカメラが前記距離等を求めるために比較される画像を撮像するサブカメラ6bとされている。
メインカメラ6aおよびサブカメラ6bには、変換手段7としてのA/Dコンバータ7a、7bがそれぞれ接続されている。A/Dコンバータ7a、7bでは、メインカメラ6aおよびサブカメラ6bから出力されてきた一対のアナログ画像がそれぞれ画素ごとに例えば256階調のグレースケール等の所定の輝度階調の輝度値を有するデジタル画像に変換されるように構成されている。
A/Dコンバータ7aからはメインカメラ6aで撮像され前述した各画素について距離が算出され車線が検出される基となる画像から変換されたデジタル画像が基準画像として出力され、またA/Dコンバータ7bからはサブカメラ6bで撮像され変換されたデジタル画像が比較画像として出力されるようになっている。
A/Dコンバータ7a、7bには、画像補正部8が接続されており、画像補正部8では、A/Dコンバータ7a、7bから出力されてきた基準画像および比較画像に対してメインカメラ6aおよびサブカメラ6bの取付位置の誤差に起因するずれやノイズの除去等を含む輝度値の補正等の画像補正がアフィン変換等を用いて行われるようになっている。
画像補正部8からは、基準画像Tが例えば図3に示されるような各画素に輝度値を有する画像データとして、また比較画像も各画素に輝度値を有する画像データとしてそれぞれ出力されるように構成されている。
画像補正部8には、画像データメモリ9が接続されており、基準画像Tと比較画像とのそれぞれの画像データは画像データメモリ9に格納されると同時に検出手段13に送信されるようになっている。
また、画像補正部8には、画像処理手段10が接続されている。画像処理手段10は、主に、イメージプロセッサ11と距離データメモリ12とで構成されている。
イメージプロセッサ11では、ステレオマッチング処理とフィルタリング処理により、画像補正部8から出力された基準画像Tおよび比較画像のデジタルデータに基づいて基準画像Tの各画素または複数画素から構成される画素ブロックについて実空間における距離を算出するための視差dpを算出するようになっている。
この視差dpの算出については、本願出願人により先に提出された特開平5−114099号公報に詳述されているが、以下、その要点を簡単に述べる。
イメージプロセッサ11は、基準画像Tを例えば4×4画素の領域に分け、ステレオマッチング処理により各画素ブロックごとに1つの視差dpを算出するようになっている。具体的には、1つの画素ブロックを構成する16画素には、前述したようにそれぞれ0〜255の輝度値p1ijが割り当てられており、16画素の輝度値p1ijがその画素ブロック特有の輝度値特性を形成している。なお、輝度値p1ijの添字iおよびjは、基準画像Tの画像平面の左下隅を原点とし、水平方向をi座標軸、垂直方向をj座標軸とした場合の画素のi座標およびj座標を表す。
イメージプロセッサ11は、比較画像を水平方向に延在する4画素幅の水平ラインに分割し、基準画像Tの1つの画素ブロックを取り出してそれに対応する比較画像の水平ライン上を1画素ずつ水平方向すなわちi方向にシフトさせながら、基準画像Tの画素ブロックにおける16個の画素の輝度値p1ij とそれに対応する比較画像における16個の画素の輝度値p2ijとの差の絶対値をそれぞれ合計した下記(1)式で求められるシティブロック距離CBが最小となる水平ライン上の画素ブロック、すなわち基準画像Tの画素ブロックに最も近い輝度値特性を有する比較画像上の画素ブロックを探索するようになっている。
CB=Σ|p1ij−p2ij| …(1)
イメージプロセッサ11は、このようにして特定した比較画像上の画素ブロックともとの基準画像T上の画素ブロックとのずれ量を算出し、そのずれ量を視差dpとして基準画像T上の画素ブロックにそれぞれ対応付けるようになっている。
この視差dpは、前記メインカメラ6aおよびサブカメラ6bの一定距離の離間に由来する基準画像Tおよび比較画像における同一物体の写像位置に関する水平方向の相対的なずれ量であり、メインカメラ6aおよびサブカメラ6bの中央位置から物体までの距離と視差dpとを三角測量の原理に基づいて対応付けることができる。
具体的には、実空間上で、メインカメラ6aおよびサブカメラ6bの中央真下の道路面上の点を原点とし、自車両の車幅方向すなわち左右方向にX軸、車高方向にY軸、車長方向すなわち距離方向にZ軸を取ると、視差dpが割り付けられた基準画像上の点(i,j)から実空間上の点(X,Y,Z)への座標変換は下記の(2)〜(4)式に基づいて行われる。
X=CD/2+Z×PW×(i−IV) …(2)
Y=CH+Z×PW×(j−JV) …(3)
Z=CD/(PW×(dp−DP)) …(4)
なお、このようにして視差dpあるいは後述する距離Lijが各画素ブロックごとに割り付けられた基準画像Tを距離画像という。また、前記(2)〜(4)式において、CDはメインカメラ6aとサブカメラ6bとの間隔、PWは1画素当たりの視野角、CHはメインカメラ6aとサブカメラ6bの取り付け高さ、IVおよびJVは自車両正面の無限遠点の距離画像上のi座標およびj座標、DPは消失点視差を表す。
すなわち、メインカメラ6aおよびサブカメラ6bの中央位置、正確には中央真下の道路面上の点から物体までの距離Lijと視差dpとは、前記(4)式のZを距離Lijとすることで一意に対応付けられる。また、視差dpから前記(4)式に基づいて求められるZを前記(2)、(3)式に代入することで距離画像上のi座標およびj座標と対応付けて求めることができる。
また、イメージプロセッサ11は、視差dpの信頼性を向上させる目的から、このようにして求めた視差dpに対してフィルタリング処理を施し、有効とされた視差dpのみを出力するようになっている。
すなわち、例えば、車道の映像のみからなる特徴に乏しい4×4画素の画素ブロックを比較画像の4画素幅の水平ライン上で走査しても、比較画像の車道が撮像されている部分ではすべて相関が高くなり、対応する画素ブロックが特定されて視差dpが算出されてもその視差dpの信頼性は低い。そのため、そのような視差dpは前記フィルタリング処理で無効とされ、視差dpの値として0を出力するようになっている。
したがって、イメージプロセッサ11から出力される基準画像Tの各画素の距離Lij、すなわち基準画像Tの各画素ブロックについて実空間における距離を算出するための視差dpは、通常、基準画像Tの左右方向に隣り合う画素間で輝度値p1ijの差が大きいいわゆるエッジ部分についてのみ有効な値を持つデータとなる。
イメージプロセッサ11で算出された基準画像Tの各画素ブロックの視差dpは前記(4)式に基づいてZすなわち実空間における距離Lijに変換され、この距離Lijが基準画像T上の画素ブロックに対応付けられ距離画像として画像処理手段10の距離データメモリ12に格納されるようになっている。なお、距離画像上の座標(i,j)は基準画像T上の座標(i,j)に対応する。
検出手段13は、図示しないCPUやROM、RAM、入出力インターフェース等がバスに接続されたマイクロコンピュータより構成されている。また、検出手段13には、前述した車速センサや舵角センサ、ヨーレートセンサ等を含むセンサ類Aが接続されている。なお、ヨーレートセンサの代わりに、自車両の車速V等からヨーレートγを推定する装置等を用いることも可能である。
検出手段13は、図4に示すように、車線検出手段14と、走行軌跡推定手段15と、間隔検出手段16と、間隔推定手段17と、判定手段18と、メモリ19とを備えている。検出手段13の各手段には、センサ類AからI/Oインターフェース20を介して必要なデータが入力されるようになっている。
車線検出手段14は、基準画像Tの各画素の輝度値p1ijと各画素の実空間における距離Lijに基づいて基準画像T上に車線候補点を検出し、検出した車線候補点に基づいて自車両の左右の車線を検出するようになっている。
車線検出手段14は、自車両の左右の車線の位置を検出できるものであればよく、以下の構成に限定されない。本実施形態では、車線検出手段14は本出願の出願に係る特開2001−92970号公報に記載の車線認識装置等をベースに構成されている。詳細な構成の説明は同公報に委ねるが、以下、簡単にその構成を説明する。
車線検出手段14は、画像データメモリ9から基準画像Tの各画素の輝度値p1ijの情報を読み出し、また、距離データメモリ12から距離画像の各画素の実空間における距離Lijの情報を読み出す。そして、基準画像T上の1画素幅の水平ラインj上を左右方向に1画素ずつオフセットしながら探索し、図5に示すように、基準画像Tの各画素の輝度値p1ijに基づいて各画素の輝度微分値すなわちエッジ強度が閾値以上に大きく変化する等の条件を満たす画素を車線候補点(Ij,Jj)としてそれぞれ検出するようになっている。
その際、基準画像Tに対応する距離画像に割り付けられた各画素の距離Lijの情報に基づいて、検出された画素が道路面上にない場合は除外し、車線候補点としては検出しないようになっている。
車線検出手段14は、探索を行う水平ラインjを基準画像Tの下側から上向きに1画素幅ずつオフセットさせながら順次車線候補点の検出を行い、図6に示すように、自車両の右側の領域Aおよび左側の領域Bにそれぞれ車線候補点を検出する。そして、それらの中から整合性を取れない車線候補点を破棄して残りの車線候補点を結ぶことで、図7に示すように基準画像T上で自車両の右側に右車線LRを、左側に左車線LLをそれぞれ検出するようになっている。左右の車線LR、LLはそれぞれ実空間における車線LR、LLにも変換されるようになっている。
なお、本実施形態では、車線検出手段14は、検出された各車線候補点の座標を直線または曲線で近似して左右の車線LR、LLを検出するようになっている。また、車線候補点が検出されていない自車両から遠方の領域についても、前記近似された直線や曲線に基づいて、或いは検出された車線候補点同士を結ぶ直線の傾きの変化率等に応じて検出された左右の車線LR、LLを適切に延長して推定するようになっている。
また、車線候補点の探索は、基準画像T上に探索領域を設定して行われるようになっている。すなわち、今回の検出処理では、前回の検出処理で検出された車線に基づいてその車線を含む基準画像T上の一定の範囲に探索領域を設定する。また、今回の検出で基準画像Tの下側から上向きに水平ラインjを1画素幅ずつオフセットさせながら順次画素の検出を行う際に、ある水平ラインjで前記条件を満たす画素が検出されなかった場合には、次の水平ラインでは探索領域を拡大して車線候補点の探索を行うようになっている。
車線検出手段14は、このようにして検出した左右の車線LR、LLの位置や車線候補点の情報をメモリ19に保存するとともに応動部5に出力するようになっている。
走行軌跡推定手段15は、センサ類Aである車速センサやヨーレートセンサ、舵角センサから入力される自車両の挙動すなわち自車両の車速Vやヨーレートγ、ステアリングホイールの舵角δ等に基づいて自車両の旋回曲率を算出し、図8の仮想的な自車両前方の実空間上に示すように、算出した旋回曲率に基づいて自車両MCの走行軌跡Lestを算出して推定するようになっている。
旋回曲率は、旋回曲率をCuaで表すとき、例えば車速Vとヨーレートγとを用いて、
Cua=γ/V …(5)
に従って算出することができる。また、例えば車速Vと舵角δとを用いて、
Re=(1+Asf・V)・(Lwb/δ) …(6)
Cua=1/Re …(7)
に従って算出することができる。ここで、Reは旋回半径、Asfは車両のスタビリティファクタ、Lwbはホイールベースである。
走行軌跡推定手段15は、このようにして推定した自車両MCの走行軌跡Lestの情報をメモリ19に保存するとともに応動部5に出力するようになっている。
間隔検出手段16は、走行軌跡推定手段15により推定された自車両MCの走行軌跡Lestと車線検出手段14により自車両MCの左右に検出された車線LR、LLとの間隔を、自車両前方の所定距離上で検出するようになっている。
本実施形態では、図8に示すように、自車両MCの走行軌跡Lestと左右の車線LR、LLとの間隔を自車両前方の所定距離Lと所定距離Lの2箇所で検出するようになっており、間隔検出手段16は、自車両前方の所定距離Lの位置で自車両MCの走行軌跡Lestと左右の車線LR、LLとの実空間上の間隔DR、DLを検出し、自車両前方の所定距離Lの位置で自車両MCの走行軌跡Lestと左右の車線LR、LLとの実空間上の間隔DR、DLをそれぞれ検出するようになっている。
なお、本実施形態では、図8に示すように自車両前方の所定距離Lは0mとされており、所定距離Lは例えば20m等に設定されている。また、自車両MCの走行軌跡Lestと左右の車線LR、LLとの間隔を、自車両前方の1箇所のみで検出するように構成することも可能であり、自車両前方のさらに多くの位置で検出するように構成することも可能である。
間隔検出手段16は、このようにして検出した自車両前方の所定距離L、Lにおける走行軌跡Lestと車線LR、LLとの間隔DR、DL、DR、DLのデータをメモリ19に保存するとともに応動部5に出力するようになっている。
間隔推定手段17は、間隔検出手段16が検出した前記間隔DR、DL、DR、DLの過去の所定時間分のデータの時間的変化に基づいて、現在の時刻から一定時間後の前記間隔DR、DL、DR、DLの推定値を算出するようになっている。
具体的には、間隔検出手段16が検出した自車両前方の所定距離Lにおける走行軌跡Lestと車線LRとの間隔DRは、時間tに対して例えば図9に示すように変化する。そこで、本実施形態では、間隔推定手段17は、図10に示すように、時間的に変化する間隔DRの過去の所定時間t内のデータ、すなわち例えば0.5秒前のデータから現在の時刻tまでのデータの時間的変化を例えば最小二乗法等により一次関数
DR=a・t+b …(8)
で近似し、この一次関数に基づいて、現在の時刻tから例えば1秒後等の一定時間t後における間隔DRの推定値DRestを算出するようになっている。
図示は省略するが、自車両前方の所定距離Lにおける走行軌跡Lestと車線LLとの間隔DLについても同様に間隔DLの過去の所定時間t内のデータの時間的変化を一次関数で近似し、この一次関数に基づいて現在の時刻tから一定時間t後における間隔DLの推定値DLestを算出する。
また、自車両前方の所定距離Lにおける走行軌跡Lestと車線LR、LLとの間隔DR、DLについても、同様にして、過去の所定時間t内のデータの時間的変化を近似した一次関数に基づいて現在の時刻tから一定時間t後における間隔DR、DLの推定値DRest、DLestを算出する。
しかし、この場合、Vを車速として、自車両が前方の所定距離Lに到達するまでにL/Vだけ時間がかかる。そのため、間隔推定手段17は、この場合、間隔DR、DLの推定値DRest、DLestを、例えばDRについて図11に示すように、近似した一次直線における現在の時刻tから時間(t−L/V)後の間隔として算出するようになっている。
なお、所定距離Lが本実施形態のように0mではなくそれより大きい値に設定する場合には、間隔DR、DLの推定値DRest、DLestの算出において前記と同様にL/Vの時間遅れを考慮する。また、前記一次関数による近似の代わりに二次関数で近似するように構成することも可能である。
また、前記車線検出手段14により検出された車線LR、LLの位置が前回の検出で検出された車線の位置に対して所定量以上変化した場合には、今回検出された車線LR、LLや過去に検出された車線の信頼度は低いと考えられ、それらを基準として間隔DR、DL、DR、DLを算出して推定値DRest、DLest、DRest、DLestを算出してもその数値が的確な値であるとは言い難い。
そのため、本実施形態では、間隔推定手段17は、そのような場合には、間隔DR、DL、DR、DLの過去のデータをクリアし、所定時間tが経過するまで、現在の時刻tから一定時間t後の間隔DR、DL、DR、DLの推定を行わないようになっている。
間隔推定手段17は、このようにして検出した自車両前方の所定距離L、Lにおける走行軌跡Lestと車線LR、LLとの間隔の推定値DRest、DLest、DRest、DLestやそれらの算出に用いた近似した一次関数の傾きaや切片b等の情報をメモリ19に保存するとともに応動部5に出力するようになっている。
判定手段18は、間隔の推定値DRest、DLest、DRest、DLestと間隔に関する閾値Dthとを比較して自車両の車線逸脱の可能性を判定するようになっている。本実施形態では、間隔に関する閾値Dthは各間隔DR、DL、DR、DLについて同一の値に定められており、具体的には自車両の車幅の半分の長さに設定されている。
すなわち、図8に示したように、走行軌跡Lestは自車両MCの車幅方向中心の軌跡であり、走行軌跡Lestと車線LR、LLとの間隔の推定値DRest、DLest、DRest、DLestのいずれかが閾値Dth以下となるということは、現在の時刻tから一定時間t後に自車両MCの右端側の走行軌跡LestRあるいは左端側の走行軌跡LestLが右車線LRあるいは左車線LLと同一の位置またはそれらの車線LR、LLからはみ出して隣接する走行レーンに進入する状態であることを意味する。
すなわち、各間隔の推定値DRest、DLest、DRest、DLestのいずれかが間隔に関する閾値Dth以下となるということは、自車両が車線を逸脱する可能性がある。
しかし、例えば自車両前方の所定距離Lにおける間隔の推定値DRestが間隔に関する閾値Dth以下であっても自車両前方の所定距離Lにおける間隔の推定値DRestが閾値Dthより大きければ、自車両は現在の走行軌跡Lestを保てば車線逸脱を自然に回避する可能性が高い。
そのため、本実施形態では、判定手段18は、各間隔の推定値DRestとDRestがともに閾値Dth以下となった場合、あるいはDLestとDLestがともに閾値Dth以下となった場合に、自車両が車線を逸脱する可能性があると判定するようになっている。間隔に関する閾値を各間隔の推定値DRest、DLest、DRest、DLestごとに設定することも可能である。
なお、間隔推定手段17における近似に用いた一次関数に対する過去の所定時間t内の間隔DR、DL、DR、DLの各データの分散σが大きい場合には、それらのデータに基づいて近似された一次関数や推定された間隔の推定値DRest、DLest、DRest、DLestの信頼度は低く、それらの推定値を用いた車線逸脱の判定の信頼性も低くなる。
そのため、本実施形態では、判定手段18は、近似に用いた一次関数に対する過去の所定時間t内の間隔DR、DL、DR、DLの各データの分散σが予め設定された分散に関する閾値σth以上である場合には、その間隔のデータに基づく自車両の車線逸脱の可能性の判定を行わないようになっている。
また、過去の所定時間tのうち間隔DR、DL、DR、DLのデータが例えば前記所定時間tの50%未満の時間分しか記録されていないような場合、それらのデータに基づいて近似された一次関数や推定された間隔の推定値DRest、DLest、DRest、DLestの信頼度はやはり低いと言わざるを得ず、それらの推定値を用いた車線逸脱の判定の信頼性も同様に低くなる。
そのため、本実施形態では、判定手段18は、間隔DR、DL、DR、DLの過去のデータが予め設定された量以上すなわち例えば前記所定時間t内の設定された時間分以上に記録されていない場合には、その間隔のデータに基づく自車両の車線逸脱の可能性の判定を行わないようになっている。
判定手段18は、このようにして判定した判定結果をメモリ19に保存するとともに応動部5に出力するようになっている。
車線逸脱判定装置2は、以上のようにして判定した判定結果を、図1に示したように、車線逸脱回避システム1の警報装置3と自動操舵装置4に出力するようになっている。
警報装置3は、図示を省略するが、ブザーやスピーカ等の鳴動装置やランプやモニタ等の視認装置等で構成されており、車線逸脱判定装置2から自車両に車線逸脱の可能性がある旨の判定結果が送信されてくると、鳴動装置を作動させて鳴動させ、あるいは視認装置を点灯させたりその内容を表示したりして、ドライバに車線逸脱の可能性がある旨を認識させるようになっている。
自動操舵装置4は、本実施形態では図示しないステアリングサーボ機能を有する制御システムにより構成されており、車線逸脱判定装置2からの出力に応じてステアリングホイールの自動制御を行うようになっている。また、自動操舵装置4には、前記センサ類Aのうち少なくともステアリングホイールの舵角を測定する舵角検出手段としての舵角センサが接続されている。
自動操舵装置4は、車線逸脱判定装置2から自車両に車線逸脱の可能性がある旨の判定結果が送信されてくると、目標舵角を設定して、前記制御システムを作動させ、ステアリングホイールに操舵トルクを与えて自車両が逸脱しようとしている車線から逸脱しないように自動操舵を行うようになっている。
しかし、このような自動操舵装置においては、一般的に、車線逸脱判定装置2からの判定結果を受信した後、実際にステアリングホイールの自動操舵が開始されるまでにはある程度のタイムラグがある。そして、そのタイムラグの間にステアリングホイールが転舵され、設定した目標舵角よりも車線逸脱の回避方向に転舵される場合がある。そのような場合に、ステアリングホイールの自動操舵を行う必要はない。
そのため、本実施形態では、自動操舵装置4は、車線逸脱判定装置2からの判定結果の受信後に実際にステアリングホイールの自動操舵が開始されるまでの時間と、舵角センサにより測定された過去の舵角の変化率との乗算により算出されるステアリングホイールの舵角が、設定した目標舵角よりも車線逸脱の回避方向に転舵されている場合には、自車両のステアリングホイールの自動操舵を中止するようになっている。
この場合、舵角センサにより測定された過去の舵角の変化率は、例えば、今回の測定値と直前の測定値との変化率として算出されてもよく、また、過去の所定回数の測定値の平均値として算出されるように構成することも可能である。
このように、構成すれば、設定した目標舵角よりも車線逸脱の回避方向に転舵されているステアリングホイールの舵角を目標舵角に引き戻して自車両をより危険な車線逸脱の方向に向かわせることを回避することが可能となる。
以上のように、本実施形態に係る車線逸脱判定装置2によれば、自車両前方の所定距離における走行軌跡と車線との間隔を検出し、この間隔の過去の所定時間内のデータの時間的変化に基づいて現在の時刻から一定時間後における間隔の推定値を算出する。そして、その間隔の推定値が、例えば自車両の車幅の半分の長さに設定された閾値よりも小さければ自車両が車線を逸脱する可能性があると判定する。
そのため、自車両前方の所定距離を自車両の比較的近傍の前方定点に設定することで、例えばS字カーブのような複雑な道路形状であっても、遠方の道路形状に影響されずに車線逸脱を判定することが可能となる。
また、間隔の過去の所定時間内のデータの時間的変化に基づいて現在の時刻から一定時間後における間隔の推定値を算出して車線逸脱を判定するため、自車両の車速が高速であるか低速であるかに関わりなく自車両の車線逸脱の可能性が生じる前記一定時間前に警報を鳴らしたり車線逸脱回避の自動制御が取られたりする。そのため、ドライバに対して違和感を与えることなく適切に車線逸脱回避措置を取ることが可能となる。
また、本実施形態に係る車線逸脱回避システム1によれば、自動操舵装置4は、車線逸脱判定装置2から自車両に車線逸脱の可能性がある旨の判定結果が送信されてくると、目標舵角を設定して、前記制御システムを作動させ、ステアリングホイールに操舵トルクを与えて自車両が逸脱しようとしている車線から逸脱しないように自動操舵を行う。
しかし、車線逸脱判定装置2からの判定結果の受信後に実際にステアリングホイールの自動操舵が開始されるまでの間にステアリングホイールの舵角が設定した目標舵角よりも車線逸脱の回避方向に転舵される場合に、自車両のステアリングホイールの自動操舵を中止するように構成することで、車線逸脱の回避方向に転舵されているステアリングホイールの舵角を目標舵角に引き戻すように自動操舵して自車両をより危険な車線逸脱の方向に向かわせることを回避することが可能となる。
なお、本実施形態に係る車線逸脱判定装置2における前記過去の所定時間tおよび現在の時刻tから一定時間tについては、それらの設定を変更しない限り、装置により自動的に変更されることはない固定値となっている。
また、間隔に関する閾値Dthは、本実施形態では自車両の車速に関係なく例えば自車両の車幅の半分の長さに設定される場合について説明したが、速度が速くなると、その分車線を逸脱して他の車両等に衝突や接触した場合などに重大な結果を招くことがある。そのため、間隔に関する閾値Dthを、自車両の車速が高い場合には大きく、車速が低い場合には小さくなるように自車両の車速に応じて可変とされることも可能である。
この場合、間隔に関する閾値Dthを、自車両の車速に応じて滑らかに増減させるように構成してもよく、また、自車両の車速に複数の範囲を設定して各範囲ごとに閾値を設定するように構成することも可能である。
さらに、本実施形態では、走行軌跡と車線との間隔を検出する自車両前方の所定距離L、Lが自車両の車速に関わらず一定である場合について説明した。このように、所定距離L、Lが自車両の車速に関わらず一定としても本発明の効果は十分的確に発揮される。
しかし、例えば、自車両が低速で走行しているとき、現在の時刻tから一定時間t後の自車両の走行距離が前記所定距離Lの半分にも満たないような場合がある。そのような場合には、自車両の所定距離前方の定点で走行軌跡と車線との間隔を検出し推定するよりも、自車両の車速に応じて監視する自車両前方の所定距離を自車両側に近づける方が推定精度が向上する場合がある。
そのため、例えば、監視する自車両前方の所定距離を複数設ける場合には、それらの複数の所定距離を、予め設定された自車両の車速の範囲に対応して、高速の範囲では所定距離同士の間隔が広くなり低速の範囲では所定距離同士の間隔が狭くなるように切り替えられ、車速の範囲内では一定であるように設定することが可能である。
すなわち、例えば自車両の車速を0〜20[km/h]、20〜50[km/h]、50〜80[km/h]、80[km/h]以上等の範囲に区分して設定し、同じ範囲内で車速が変化する間は前記所定距離は一定に保ち、車速が速くなるに従ってそれらの間隔が大きくなるように自車両の車速が属する範囲が変化するごとに前記所定距離を切り替えるように構成することが可能である。
本実施形態に係る車線逸脱回避システムの構成を示すブロック図である。 本実施形態に係る車線逸脱判定装置の構成を示すブロック図である。 基準画像の一例を示す図である。 本実施形態に係る検出手段の構成を示すブロック図である。 水平ラインj上に検出された車線候補点を説明する図である。 検出された車線候補点を示す図である。 検出された右車線および左車線を示す図である。 実空間上での自車両、車線、走行軌跡、自車両前方の所定距離等の位置関係を説明する図である。 自車両の走行軌跡と車線との間隔の時間的変化を示すグラフである。 自車両前方の所定距離Lにおける間隔の推定値の算出法を説明する図である。 自車両前方の所定距離Lにおける間隔の推定値の算出法を説明する図である。
符号の説明
1 車線逸脱回避システム
2 車線逸脱判定装置
4 自動操舵装置
14 車線検出手段
15 走行軌跡推定手段
16 間隔検出手段
17 間隔推定手段
18 判定手段
DR、DL、DR、DL 間隔
DRest、DLest、DRest、DLest 間隔の推定値
Dth 間隔に関する閾値
LR、LL 車線
Lest 走行軌跡
、L 所定距離
MC 自車両
過去の所定時間
現在の時刻
一定時間
V 車速
δ 舵角
σ 分散
σth 分散に関する閾値

Claims (9)

  1. 道路上に標示された車線を検出する車線検出手段と、
    自車両の挙動に基づいて自車両の走行軌跡を推定する走行軌跡推定手段と、
    前記走行軌跡と前記車線との間隔を自車両前方の所定距離上で検出する間隔検出手段と、
    前記間隔の過去の所定時間内のデータの時間的変化に基づいて、現在の時刻から一定時間後の前記間隔の推定値を算出する間隔推定手段と、
    前記間隔の推定値と間隔に関する閾値とを比較して自車両の車線逸脱の可能性を判定する判定手段と
    を備え
    前記間隔推定手段は、前記間隔の過去の所定時間内のデータの時間的変化を近似した関数に基づいて現在の時刻から一定時間後の前記間隔の推定値を算出し、
    前記判定手段は、前記近似した関数に対する前記間隔の過去のデータの分散が予め設定された分散に関する閾値以上である場合には、前記自車両の車線逸脱の可能性の判定を行わないことを特徴とする車線逸脱判定装置。
  2. 前記近似、一次関数または二次関数で行うことを特徴とする請求項1に記載の車線逸脱判定装置。
  3. 前記判定手段は、前記間隔の過去のデータが予め設定された量以上に記録されていない場合には、前記自車両の車線逸脱の可能性の判定を行わないことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車線逸脱判定装置。
  4. 前記間隔推定手段は、前記車線検出手段により検出された前記車線の位置が前回の検出で検出された車線の位置に対して所定量以上変化した場合には、前記間隔の過去のデータをクリアし、前記現在の時刻から一定時間後の間隔の推定を行わないことを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項に記載の車線逸脱判定装置。
  5. 前記間隔に関する閾値は、自車両の車速が高い場合には大きく車速が低い場合には小さくなるように自車両の車速に応じて可変とされていることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項に記載の車線逸脱判定装置。
  6. 前記間隔検出手段は、前記走行軌跡と前記車線との間隔を自車両前方の互いに異なる複数の所定距離上でそれぞれ検出し、
    前記間隔推定手段は、前記複数の所定距離上での前記各間隔の過去の所定時間内のデータの時間的変化に基づいて、現在の時刻から一定時間後の前記間隔の推定値をそれぞれ算出し、
    前記判定手段は、前記間隔の各推定値がすべて前記間隔に関する閾値以下となった場合に自車両が車線を逸脱する可能性があると判定することを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項に記載の車線逸脱判定装置。
  7. 前記所定距離は、自車両の車速に関わらず一定であることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項に記載の車線逸脱判定装置。
  8. 前記複数の所定距離は、予め設定された自車両の車速の範囲に対応して、高速の範囲では前記所定距離同士の間隔が広くなり低速の範囲では前記所定距離同士の間隔が狭くなるように切り替えられ、前記車速の範囲内では一定であることを特徴とする請求項に記載の車線逸脱判定装置。
  9. 請求項1から請求項のいずれか一項に記載の車線逸脱判定装置と、
    前記車線逸脱判定装置からの出力に応じて目標舵角を設定して自車両のステアリングホイールの自動操舵を行う自動操舵装置と、
    前記自動操舵装置に接続されたステアリングホイールの舵角を測定する舵角検出手段とを備え、
    前記自動操舵装置は、前記車線逸脱判定装置からの判定結果の受信後に実際にステアリングホイールの自動操舵が開始されるまでの時間と、前記舵角検出手段により測定された過去の舵角の変化率とに基づいて算出される前記舵角が、前記目標舵角よりも車線逸脱の回避方向に転舵されている場合には、前記自車両のステアリングホイールの自動操舵を中止することを特徴とする車線逸脱回避システム。
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