JP5083172B2 - 衝突予測装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自車両における他車両などの自車両の周囲における対象物体との衝突確率を予測する衝突予測装置に関するものである。
従来、自車両の周囲の車両を検出する装置として、レーダセンサおよび画像センサを用いた車両検出装置がある(たとえば、特許文献1)。この車両検出装置は、前方探査レーダが受信した各反射点のクラスタリング処理によって前方車両を認識するとともに、自車両の前方を撮像した画像に対する画像処理によってエッジを抽出し、抽出したエッジに基づいて前方車両を認識する。これらのクラスタリング処理および画像処理によって認識された前方車両にセンサフュージョンを行い、このセンサフュージョンによって前方車両を検出する。そして、検出した前方車両と自車両との衝突の可能性を判定するというものである。
特開2005−141517号公報
しかし、上記特許文献1に開示された車両検出装置では、画像処理によってエッジを抽出するにあたり、抽出したエッジまでの距離を取得することができず、複数のエッジを抽出した際に、エッジと前方車両との対応関係が不明確となる場合があった。このため、車両の前方における物体のエッジを検出したにも関わらず、検出したエッジが前方車両のものであるか否かが不明確となる結果、前方車両の検出精度が低くなる。そして、前方車両の検出精度が低くなるということから、衝突の可能性の判定精度が低くなるという問題があった。
そこで、本発明の課題は、レーダセンサと画像センサによって対象物体を検出するにあたり、画像センサによる検出精度に応じて、自車両に対する対象物体の衝突確率を精度よく判定することができる衝突予測装置を提供することにある。
上記課題を解決した本発明に係る衝突予測装置は、レーダによって対象物体を検出するレーダ検出手段と、撮像手段によって撮像した画像からエッジを検出し、検出したエッジに基づいて対象物体を検出する画像検出手段と、対象物体と自車両との関係に基づいて、対象物体と自車両との衝突確率を算出する衝突確率算出手段と、レーダ検出手段で検出した対象物体の自車両における車幅方向に対する位置であるレーダ横位置と、画像検出手段で検出した対象物体に対応するエッジである対象物体対応エッジにおけるエッジ幅方向位置との相対位置関係を検出する相対位置関係検出手段と、レーダ横位置と対象物体対応エッジにおけるエッジ幅方向位置との相対位置関係に基づいて、対象物体と自車両との衝突確率を補正する衝突確率補正手段と、を備え、衝突確率補正手段は、レーダ横位置が対象物体対応エッジにおけるエッジ幅方向の端部に位置する場合は、対象物体対応エッジにおけるエッジ幅方向の中央部に位置する場合に比べて、衝突確率が相対的に低くなるように補正することを特徴とする。
本発明に係る衝突予測装置は、対象物体と自車両との関係に基づいて、対象物体と自車両との衝突確率を算出する。ここで、対象物体対応エッジの検出精度が低いとしたとしても、対象物体対応エッジの検出精度レーダ横位置と対象物体対応エッジの幅方向位置との相対位置関係に依存すると考えられる。この点、本発明に係る衝突予測装置では、対象物体の自車両における車幅方向に対する位置であるレーダ横位置と、対象物体に対応するエッジである対象物体対応エッジにおけるエッジ幅方向位置との相対位置関係に基づいて、対象物体と自車両との衝突確率を補正している。このため、レーダセンサと画像センサによって対象物体を検出するにあたり、画像センサによる検出精度に応じて、自車両に対する対象物体の衝突確率を精度よく判定することができる。
レーダ横位置が対象物体対応エッジにおけるエッジ幅方向の中央部に位置する場合には、レーダ横位置が対象物体対応エッジにおけるエッジ幅方向の端部に位置する場合よりも衝突確率が高くなると考えられる。そこで、本発明に係る衝突予測装置では、レーダ横位置が、対象物体対応エッジにおけるエッジ幅方向の端部に位置する場合は対象物体対応エッジにおけるエッジ幅方向の中央部に位置する場合に比べて、衝突確率が相対的に低くなるように補正する。このため、自車両に対する対象物体の衝突確率を精度よく判定することができる。
なお、本発明において「レーダ横位置が対象物体対応エッジにおけるエッジ幅方向の端部に位置する場合は、対象物体対応エッジにおけるエッジ幅方向の中央部に位置する場合に比べて、衝突確率が低くなるように補正する」とは、「レーダ横位置が対象物体対応エッジにおけるエッジ幅方向の中央部に位置する場合を基準としてレーダ横位置が対象物体対応エッジにおけるエッジ幅方向の端部に位置する場合の衝突確率を低く補正する」場合と、「レーダ横位置が対象物体対応エッジにおけるエッジ幅方向の端部に位置する場合を基準として、レーダ横位置が対象物体対応エッジにおけるエッジ幅方向の中央部に位置する場合の衝突確率を高く補正する」場合を含む。さらに、「レーダ横位置が対象物体対応エッジにおけるエッジ幅方向の端部と中央部との間に位置する場合を基準として、レーダ横位置が対象物体対応エッジの幅方向中央部に位置する場合には衝突確率を高く補正し、幅方向の端部に位置する場合には衝突確率を低く補正する」場合も含む。
また、上記課題を解決した本発明に係る衝突予測装置は、レーダによって対象物体を検出するレーダ検出手段と、撮像手段によって撮像した画像からエッジを検出し、検出したエッジに基づいて対象物体を検出する画像検出手段と、対象物体と自車両との関係に基づいて、対象物体と自車両との衝突確率を算出する衝突確率算出手段と、レーダ検出手段で検出した対象物体の自車両における車幅方向に対する位置であるレーダ横位置と、画像検出手段で検出した対象物体に対応するエッジである対象物体対応エッジにおけるエッジ幅方向位置との相対位置関係を検出する相対位置関係検出手段と、レーダ横位置と対象物体対応エッジにおけるエッジ幅方向位置との相対位置関係に基づいて、対象物体と自車両との衝突確率を補正する衝突確率補正手段と、を備え、衝突確率補正手段は、レーダ横位置が、対象物体対応エッジにおけるエッジ幅方向の自車両に近い側の端部に位置する場合には、対象物体対応エッジにおけるエッジ幅方向の自車両に遠い側の端部に位置する場合に比べて、衝突確率が相対的に高くなるように補正することを特徴とする。
自車両に対して対象物体がオフセット衝突を生じる可能性があるとき、対象物体対応エッジには、自車両に近い側の端部と自車両に遠い側の端部が生じる場合がある。また、車両の側方に位置する物体を対象物体と一体であるとして誤認識したときにも対象物体対応エッジには、自車両に近い側の端部と自車両に遠い側の端部が生じる場合がある。ここで、自車両に対して対象物体がオフセット衝突を生じる可能性があるときには、レーダ横位置が対象物体対応エッジにおけるエッジ幅方向の自車両に近い側の端部に位置することとなる。その一方、車両の側方に位置する物体を対象物体と一体であるとして誤認識したときには、レーダ横位置の対象物体対応エッジにおけるエッジ幅方向の位置は種々の位置となると考えられる。そこで、本発明に係る衝突予測装置では、レーダ横位置が対象物体対応エッジにおけるエッジ幅方向の自車両に近い側の端部に位置する場合には対象物体対応エッジにおけるエッジ幅方向の自車両に遠い側の端部に位置する場合には、衝突確率が相対的に高くなるように補正している。このため、自車両に対して対象物体がオフセット衝突を生じる可能性がある場合に、衝突確率を低く見積もりすぎることを防止することができる。したがって、対象物体における自車両に対する対象物体の衝突確率をさらに精度よく判定することができる。
なお、本発明において「レーダ横位置が、対象物体対応エッジにおけるエッジ幅方向の自車両に近い側の端部に位置する場合には、対象物体対応エッジにおけるエッジ幅方向の自車両に遠い側の端部に位置する場合に比べて、衝突確率が相対的に高くなるように補正する」とは、「レーダ横位置が、対象物体対応エッジにおけるエッジ幅方向の自車両に遠い側の端部に位置する場合を基準として、レーダ横位置が、対象物体対応エッジにおけるエッジ幅方向の自車両に近い側の端部に位置する場合を高く補正する」場合と、「レーダ横位置が、対象物体対応エッジにおけるエッジ幅方向の自車両に近い側の端部に位置する場合を基準として、レーダ横位置が、対象物体対応エッジにおけるエッジ幅方向の自車両に遠い側の端部に位置する場合の衝突確率を低く補正する」場合を含む。さらには、「レーダ横位置が、対象物体対応エッジにおけるエッジ幅方向の中央部を基準として、レーダ横位置が、エッジ幅方向の自車両に近い側の端部に位置する場合には、衝突確率を高く補正し、エッジ幅方向の自車両に遠い側の端部に位置する場合には、衝突確率を低く補正する」場合も含む。
さらに、対象物体が自車両進行方向に対して直交する方向に沿った速度成分である横速度成分を有して自車両に接近しているか否かを検出する横速度検出手段を備え、衝突確率補正手段は、対象物体が横速度成分を有して接近している場合は、対象物体が横速度成分を有して接近していない場合に比べて対象物体対応エッジにおけるエッジ幅方向の自車両に遠い側の端部に位置する場合の衝突確率が相対的に高くなるように衝突確率を補正する態様とすることができる。
レーダ横位置が対象物体対応エッジにおけるエッジ幅方向の自車両に遠い側の端部に位置する場合、対象物体が横速度成分を有して自車両に接近している場合と、自車両の側方における不動の物体を対象物体と誤検出してしまう場合とがある。ここで、検出された物体が横速度成分を有している場合には、自車両に衝突する可能性が高い対象物体であり、横速度成分を有していない場合には、自車両衝突する可能性が低い物体を対象物体と誤検出したと考えられる。この点、本発明に係る衝突予測装置では、対象物体が横速度成分を有して自車両に接近している場合には、対象物体が横速度成分を有して接近していない場合に比べて、対象物体対応エッジにおけるエッジ幅方向の自車両に遠い側の端部に位置する場合の衝突確率が相対的に高くなるように補正している。このため、レーダ横位置が対象物体対応エッジにおけるエッジ幅方向の自車両に遠い側の端部に位置する場合における自車両に対する対象物体の衝突確率を低く見積もりすぎることを防止することができる。その結果、自車両に対する対象物体の衝突確率をさらに精度よく判定することができる。
なお、本発明において、「対象物体が横速度成分を有して接近している場合は、対象物体が横速度成分を有して接近していない場合に比べて対象物体対応エッジにおけるエッジ幅方向の自車両に遠い側の端部に位置する場合の衝突確率が相対的に高くなるように衝突確率を補正する」とは、「対象物体が横速度成分を有して接近していない場合を基準として、対象物体が横速度成分を有して接近している場合には対象物体対応エッジにおけるエッジ幅方向の自車両に遠い側の端部に位置する場合の衝突確率を高く補正する」場合と、「対象物体が横速度成分を有して接近している場合を基準として、対象物体が横速度成分を有して接近していない場合には対象物体対応エッジにおけるエッジ幅方向の自車両に遠い側の端部に位置する場合の衝突確率を低く補正する」場合を含む。
また、上記課題を解決した本発明に係る衝突予測装置は、レーダによって対象物体を検出するレーダ検出手段と、撮像手段によって撮像した画像から複数のエッジを検出し、検出した複数のエッジに基づいて対象物体を検出する画像検出手段と、レーダ検出手段および画像検出手段でそれぞれ検出された対象物体と、自車両との関係に基づいて、対象物体と自車両との衝突確率を算出する衝突確率算出手段と、複数のエッジが同一の物体に属する確度であるエッジ確度を検出するエッジ確度検出手段と、エッジ確度に応じて衝突確率を補正する衝突確率補正手段と、を備え、エッジ確度検出手段は、対象物体に対応するエッジである対象物体対応エッジの中央位置からの離反距離をエッジ確度として検出し、前記衝突確率補正手段は、前記レーダ検出手段で検出した前記対象物体の前記自車両における車幅方向に対する位置であるレーダ横位置に対応するエッジのエッジ確度が高い場合に、エッジ確度が低い場合と比べて、前記衝突確率が相対的に高くなるように補正することを特徴とするものである。
本発明に係る衝突予測装置は、エッジ確度に応じて衝突確率を補正している。このため、対象物体と異なるエッジが検出されている場合における衝突確率を低くすることができるので、レーダセンサと画像センサによって対象物体を検出するにあたり、自車両に対する対象物体の衝突確率を精度よく判定することができる。
本発明に係る衝突予測装置によれば、レーダセンサと画像センサによって対象物体を検出するにあたり、画像センサによる検出精度に応じて、自車両に対する対象物体の衝突確率を精度よく判定することができる。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、図示の便宜上、図面の寸法比率は説明のものと必ずしも一致しない。
図1は、本発明に係る衝突予測装置の構成を示すブロック構成図である。図1に示すように、衝突予測装置は、衝突予測ECU1を備えている。衝突予測ECU1には、操舵角センサ2、ヨーレートセンサ3、車輪速センサ4、ミリ波レーダセンサ5、および画像センサ6が接続されている。また、衝突予測ECU1には、警報装置31、衝突回避支援装置32、シートベルト制御装置33、シート位置制御装置34、ブレーキ制御装置35、およびエアバッグ制御装置36といった衝突回避デバイスが接続されている。
衝突予測ECU1は、電子制御する自動車デバイスのコンピュータであり、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、および入出力インターフェイスなどを備えて構成されている。衝突予測ECU1は、推定カーブ半径演算部11、自車両軌道演算部12、自車速演算部13、および相手車速演算部14を備えている。また衝突予測ECU1は、相手車両移動距離演算部15、相手車両横位置演算部16、および相手車両軌道演算部17を備えている。さらに、衝突予測ECU1は、衝突確率演算部18、画像処理部19および衝突確率補正・演算部20を備えている。また、衝突確率演算部18には、衝突位置演算部21および衝突位置分布演算部22が設けられている。
操舵角センサ2は、たとえば車両におけるステアリングロッドに取り付けられており、運転者が操作したステアリングホイールの操舵角を検出する。操舵角センサ2は、検出した操舵角に関する操舵角信号を衝突予測ECU1における推定カーブ半径演算部11に出力する。
ヨーレートセンサ3は、たとえば車体の中央位置に設けられており、車体にかかるヨーレートを検出する。ヨーレートセンサ3は、検出したヨーレートに関するヨーレート信号を衝突予測ECU1における推定カーブ半径演算部11に出力する。
車輪速センサ4は、たとえば車両のホイール部分に取り付けられており、車両の車輪速度を検出する。車輪速センサ4は、検出した車輪速度に関する車輪速度信号を衝突予測ECU1における自車速演算部13に出力する。
ミリ波レーダセンサ5は、たとえば車両のフロントグリルおよびリアトランクのカバー部分にそれぞれ取り付けられており、ミリ波を前方および側方にそれぞれ出射し、その反射波を受信する。ミリ波レーダセンサ5は、受信した反射波に関する反射波信号を衝突予測ECU1における相手車速演算部14、相手車両移動距離演算部15、および相手車両横位置演算部16に出力する。ミリ波レーダセンサ5は、レーダ検出手段を構成する。
画像センサ6は、車両の前方を撮像する車載カメラを備えている。画像センサ6は、車載カメラで撮像した車両の前方の画像を衝突予測ECU1における画像処理部19に送信する。車両の前方を走行する他車両などの障害物が存在する場合には、車載カメラで撮像される画像中にその障害物が映りこむこととなる。画像センサ6は、画像検出手段を構成する。
衝突予測ECU1における推定カーブ半径演算部11は、操舵角センサ2から出力される操舵角信号およびヨーレートセンサ3から出力されるヨーレート信号に基づいて、自車両の推定カーブ半径を演算によって算出する。推定カーブ半径演算部11は、算出した推定カーブ半径を自車両軌道演算部12に出力する。
自車両軌道演算部12は、推定カーブ半径演算部11から出力される推定カーブ半径信号に基づいて、自車両の軌道を演算によって算出する。自車両軌道演算部12は、算出した自車両の軌道である自車両軌道を衝突確率演算部18に出力する。
自車速演算部13は、車輪速センサ4から出力される車輪速度信号に基づいて、自車両の車速を演算によって算出する。自車速演算部13は、算出した自車両の車速である自車速を衝突確率演算部18に出力する。
相手車速演算部14は、ミリ波レーダセンサ5から出力される反射波信号に基づいて、移動体である相手車両の車速を演算によって算出する。相手車速演算部14は、算出した相手車両の車速である相手車速を衝突確率演算部18に出力する。
相手車両移動距離演算部15は、ミリ波レーダセンサ5から出力される反射波信号に基づいて、ミリ波レーダセンサ5が相手車両を捕捉した後における相手車両の移動距離を演算によって算出する。相手車両移動距離演算部15は、算出した相手車両の移動距離である相手車両移動距離を相手車両軌道演算部17に出力する。
相手車両横位置演算部16は、ミリ波レーダセンサ5から出力される反射波信号に基づいて、相手車両の自車両における車幅方向に対する位置である相手車両横位置を演算によって算出する。相手車両横位置演算部16は、算出した相手車両横位置を相手車両軌道演算部17および衝突確率補正・演算部20に出力する。
相手車両軌道演算部17は、相手車両横位置演算部16から出力される相手車両横位置および相手車両移動距離演算部15から出力される相手車両移動距離に基づいて、相手車両の軌道を演算によって算出する。相手車両軌道演算部17は、算出した相手車両の軌道である相手車両軌道を衝突確率演算部18に出力する。
衝突確率演算部18は、衝突位置演算部21において、自車両軌道演算部12から出力される自車両軌道、自車速演算部13から出力される自車速、相手車速演算部14から出力される相手車速、および相手車両軌道演算部17から出力される相手車両軌道に基づいて、自車両における相手車両の衝突位置を演算によって算出する。
また、衝突確率演算部18は、衝突位置分布演算部22において、衝突位置分布を算出する。また、衝突位置分布演算部22では、予め自車両の幅方向の長さを所定間隔で複数の区画に区切っておき、衝突位置演算部21で算出された衝突位置がどの区画に含まれるかを判断する。
続いて、衝突位置が含まれる区画を判断したら衝突位置が含まれる区画に衝突位置計数値を加算する。こうして、各区画について、衝突位置演算部21で算出された回数を計数し、その計数結果を衝突位置分布として算出する。また、衝突位置分布演算部22では、計数回数が所定数に到達した場合には、古い衝突位置データから削除して新しい衝突位置データを計数していく。
さらに、衝突確率演算部18は、算出した衝突位置分布に基づいて、自車両に対する相手車両の衝突確率を算出する。ここで、衝突確率演算部18は、区切られた各区画に衝突する確率として衝突確率を算出する。衝突確率演算部18は、算出した各区画に対する衝突確率を衝突確率補正・演算部20に出力する。
また、衝突確率演算部18は、自車両軌道演算部12から出力される自車両軌跡、相手車両軌道演算部17から出力される相手車両軌跡、および相手車速演算部14から出力される相手車速に基づいて、自車両に対する相手車両の横速度である相手車両横速度を算出する。衝突確率演算部18は、算出した相手車両横速度を衝突確率補正・演算部20に出力する。衝突確率演算部18は、衝突確率算出手段を構成する。
画像処理部19は、画像センサ6から送信される画像に画像処理を施してエッジ検出を行う。また、画像処理部19は、検出したエッジに基づいて相手車両に対応する相手車両エッジを検出する。さらに、画像処理部19は、検出した相手車両エッジを衝突確率補正・演算部20に出力する。
衝突確率補正・演算部20は、衝突確率演算部18から出力される衝突確率に対して、相手車両横位置演算部16から出力された相手車両横位置と画像処理部19から出力される相手車両エッジとの相対位置関係を検出する。衝突確率補正・演算部20は、相対位置関係検出手段を構成する。
また、衝突確率補正・演算部20は、検出した相手車両横位置と相手車両エッジとの相対位置関係に基づいて、衝突確率の補正を行う。衝突確率補正・演算部20は、衝突確率補正手段を構成する。さらに、衝突確率演算部18から出力される相手車両横速度や相手車両エッジが同一の物体に属する確度であるエッジ確度を検出し、相手車両横速度やエッジ確度を用いた衝突確率の補正も行う。衝突確率補正・演算部20は、エッジ確度検出手段を構成する。
衝突確率補正・演算部20は、補正した衝突確率に基づいて自車両における相手車両との衝突位置を演算によって予測する。衝突確率補正・演算部20は、演算した衝突位置に関する衝突確率に応じた衝突対応作動信号を衝突回避デバイスである警報装置31、衝突回避支援装置32、シートベルト制御装置33、シート位置制御装置34、ブレーキ制御装置35、およびエアバッグ制御装置36にそれぞれ出力する。
警報装置31は、警告音を発するスピーカおよびスピーカを制御するスピーカ制御装置、警報を表示するモニタおよびモニタ制御装置を備えている。警報装置31は、衝突確率補正・演算部20から出力された衝突対応作動信号に基づいて、スピーカから発生させる警告音およびモニタに表示する警報をそれぞれスピーカ制御装置およびモニタ制御装置で生成して、それぞれスピーカに発生させ、モニタに表示させる。
衝突回避支援装置32は、自動操舵制御装置および自動操舵装置を備えている。衝突回避支援装置32は、自動操舵制御装置において、衝突確率補正・演算部20から出力された衝突対応作動信号に基づいて、衝突を回避し、または衝突による衝撃を緩和するための自動操舵装置における操舵方向および操舵量を算出する。衝突回避支援装置32は、自動操舵制御装置によって算出した操舵方向および操舵量に基づいて、自動操舵装置を制御する。
シートベルト制御装置33は、シートベルトの締付力を制御している。シートベルト制御装置33は、衝突確率補正・演算部20から出力された衝突対応作動信号に基づいて、シートベルトの締付力を算出し、必要に応じてシートベルトに締付力を付加する。
シート位置制御装置34は、車両のシート位置を自動的に調整するシート位置移動装置の制御を行う。シート位置制御装置34は、衝突確率補正・演算部20から出力された衝突対応作動信号に基づいて、衝突による乗員への衝撃を緩和するためのシート位置を算出する。シート位置制御装置34は、算出したシート位置に基づいて、シート位置移動装置の制御を行う。
ブレーキ制御装置35は、自動的にブレーキを制御して車両減速力を付与するものである。ブレーキ制御装置35は、衝突確率補正・演算部20から出力された衝突対応作動信号に基づいて、車両に付与する減速力を算出し、算出した減速力に基づいて、ブレーキを制御する。
エアバッグ制御装置36は、エアバッグの展開およびその展開準備を制御している。エアバッグ制御装置36は、衝突確率補正・演算部20から出力された衝突対応作動信号に基づいて、エアバッグを展開させるかまたはその展開準備を行わせるかを決定し、その決定に基づいてエアバッグを制御する。
続いて、本実施形態に係る衝突予測装置の制御手順について説明する。図2は、本実施形態に係る衝突予測装置の制御手順を示すフローチャートである。
図2に示すように、衝突予測ECU1では、まず、ミリ波レーダセンサ5から出力された反射波情報に基づいて、相手車両情報を取得する(S1)。具体的には、相手車速演算部14において相手車速を算出するとともに、相手車両移動距離演算部15において、相手車両移動距離を算出する。さらには、相手車両横位置演算部16において、相手車両横位置を算出する。
次に、推定カーブ半径の算出を行う(S2)。推定カーブ半径の算出は、推定カーブ半径演算部11において、操舵角センサ2から出力された操舵角情報およびヨーレートセンサ3から出力されたヨーレート情報に基づいて行われる。推定カーブ半径の算出が済んだら、自車速の算出を行う(S3)。自車速の算出は、自車速演算部13において、車輪速センサ4から出力された車輪速情報に基づいて行われる。自車速の算出が済んだら、自車両軌道線を算出する(S4)。自車両軌道線の算出は、自車両軌道演算部12において、推定カーブ半径演算部11から出力された推定カーブ半径に基づいて行われる。
自車両軌道線の算出が済んだら、相手車両軌道線を算出する(S5)。相手車両軌道線は、相手車両軌道演算部17において、相手車両移動距離演算部15から出力される相手車両移動距離および相手車両横位置演算部16から出力される相手車両横位置に基づいて算出される。相手車両軌道線は、複数の相手車両横位置を用いて行われる。このため、相手車両軌道線を算出する際には、相手車両横位置が複数必要となる。相手車両軌道演算部17では、相手車両横位置演算部16から出力される相手車両横位置を記憶しておき、相手車両横位置が複数揃った際に相手車両軌道線の算出を開始する。複数の相手車両横位置が揃って複数の相手車両横位置が求められたら、これらの複数の相手車両横位置から最小二乗法などを用いて直線回帰を行って相手車両軌道線を算出する。
続いて、衝突確率演算部18において自車両と相手車両との衝突確率を算出する(S6)。衝突確率を算出するにあたり、まず、衝突位置演算部21において、自車速演算部13から出力される自車速および相手車速演算部14から出力される相手車速、さらには自車両軌道演算部12から出力される自車両軌道および相手車両軌道演算部17から出力される相手車両軌道に基づいて、自車両の幅方向に対する相手車両の衝突位置が、予め区切られた複数の区画のうちどの区画に含まれるかを算出する。次に、所定時間、たとえば10ms後に同様の処理を経て相手車両の衝突位置が含まれる区画を算出する。
以後、同様に相手車両の衝突位置が含まれる区画を算出し、相手車両の衝突位置が含まれる区画を複数求める。次に、衝突位置分布演算部22において、衝突位置演算部21で求めた相手車両の衝突位置が含まれる区画に衝突位置計数値を加算して、衝突位置分布を算出する。
ここで、図3に衝突位置分布の例を示す。図3に示す例では、自車両Xに対して、15個の衝突位置計数値が加算されており、第1区画D1〜第5区画D5のうち、第2区画D3に3個の衝突位置計数値が加算され、第3区画D3の8個の衝突位置計数値が加算され、第4区画D4に4個の衝突位置計数値が加算されている。
こうして衝突位置分布を算出したら、衝突位置分布に基づいて衝突確率を算出する。ここで算出する衝突確率は、衝突位置計数値が大きい区画ほど、衝突確率が高くなる数値として算出する。
衝突確率の算出が済んだら、衝突確率演算部18は、自車両軌道、相手車両軌道、および相手車速に基づいて、相手車両横速度を算出し、衝突確率補正・演算部20に出力する。その後、衝突確率補正・演算部20において、衝突確率演算部18で算出した衝突確率を補正する(S7)。衝突確率の補正を行う際には、衝突確率演算部18から出力される衝突確率に対して、相手車両横位置演算部16から出力される相手車両横位置および画像処理部19から出力される相手車両エッジ、さらには衝突確率演算部18から出力される相手車両横速度等から算出される相手車両横位置と相手車両エッジとの相対位置関係に基づく補正処理を行う。補正処理については後に説明する。
補正処理が済んだら、自車両が相手車両に衝突するか否かを判断する(S8)。この判断は、各区画にそれぞれ設定された所定のしきい値を、各区画における衝突位置計数値が超えているか否かによって行われる。ただし、この衝突判定は種々の態様で行うことができる。また、衝突位置計数値によって衝突位置をも判断している。
その結果、自車両が相手車両に衝突すると判断した場合には、衝突対応作動信号を衝突回避デバイスに送信して、衝突回避デバイスを作動させる(S9)。衝突対応作動信号には、衝突位置情報が添付されている。衝突回避デバイスを作動させるにあたり、具体的には、衝突位置情報に対応する区画に衝突するという警報を警報装置31から発生させたり、衝突位置情報に対応する区画に近い側のシートベルトの締付力が強くなるようにシートベルト制御装置33を作動させたりする。そして、衝突予測装置による処理を終了する。一方、ステップS8において、自車両が相手車両に衝突しないと判断した場合には、そのまま衝突予測装置による処理を終了する。
それでは、ステップS7における相手車両横位置と相手車両エッジとの相対位置関係に基づく補正処理について図4〜図6を参照して説明する。図4(a)〜(c)、および図5(a),(b)は、いずれも自車両と相手車両との位置関係およびミリ波レーダセンサ5と画像センサ6とのそれぞれにおける検出結果を模式的に示す図である。また、図6(a)〜(c)は、いずれも衝突確率の補正を行う際の補正割合を示すマップである。
補正処理を行うにあたり、相手車両エッジの位置である相手車両エッジ位置および幅方向長さである相手車両エッジ幅を算出する。次に、相手車両横位置と相手車両エッジとを比較し、相手車両エッジに対する相手車両横位置の位置を算出する。この相手車両エッジに対する相手車両横位置の位置と、相手車両エッジ幅とに基づいて、衝突確率の補正を行う。衝突確率の補正は、具体的には以下のように行われる。
図4(a)に示すように、画像センサ6で検出される相手車両エッジEが自車両Xの正面に検出され、ミリ波レーダセンサ5で検出される相手車両横位置Pが、相手車両エッジEの幅方向略中央に位置していたとする。この場合には、ミリ波レーダセンサ5および画像センサ6によって、相手車両Yを正確に検出できていると考えられる。また、相手車両横位置Pが、相手車両エッジEの中央に近いほど、画像センサ6による検出精度が高いと考えられる。したがって、自車両Xに対する相手車両Yの衝突確率が高くなると考えられるので、衝突確率が高くなるように補正する。
ここで、衝突確率を補正する際には、図6(a)に示すマップを用いることができる。図6(a)に示すマップは、相手車両横位置の相手車両エッジEにおける幅方向の位置と、衝突確率補正値との関係を示している。このマップでは、相手車両横位置が相手車両エッジにおける中央からその近傍範囲において、衝突確率上げ幅を大きくしている。この範囲よりも左右外側の一部の範囲では、端部に移行するほど徐々に上げ幅が小さくなるように衝突確率上げ幅を規定している。さらに、この範囲よりも左右外側の範囲では、衝突確率上げ幅を所定の基準値とするようにしている。このように衝突確率上げ幅を規定することにより、精度の高い衝突確率を算出することができる。
また、図4(b)に示すように、画像センサ6による検出の際、相手車両Yのほか、相手車両Yと自車両Xとの間にある物体Zを含めて、相手車両Yと物体Zとで一体の物体であると誤検出することがある。この誤検出の例では、画像センサ6によって相手車両Yと物体Zとで一体の物体と検出するとともに、ミリ波レーダセンサ5で物体Zを相手車両Yと誤検出している。
相手車両Yと物体Zとで一体の物体であると誤検出した場合、相手車両エッジEの端部に相手車両横位置Pが検出された状態となっている。このような状況となる例としては、たとえば自車両がカーブを走行中に道路の側方に位置する建物や標識などを相手車両と一体物として判断する状況などがある。
この場合、相手車両エッジEが相手車両Yと異なる位置に発生してしまう。この際、実際には相手車両Yに衝突するまでにはまだ距離があるにもかかわらず、衝突確率が高いと判断されてしまうこととなる。その結果、実際には相手車両Yとの衝突確率が高くないものの、衝突回避デバイスが作動してしまうこととなる。
そこで、図4(b)に示すような誤検出の可能性がある場合には、衝突確率を低くするように補正する。このように、相手車両エッジEの端部に相手車両横位置Pが検出された状態となっている場合に衝突確率が低くなるように補正することにより、衝突回避デバイスの早期作動を防止することができる。
さらに、図4(c)に示すように、画像センサ6による検出の際、自車両Xの前方両側方にある物体Z1,Z2を相手車両Yと誤検出することがある。この誤検出の例では、画像センサ6によって物体Z1,Z2を相手車両と誤検出するとともに、ミリ波レーダセンサ5で第1物体Z1を相手車両と誤検出している。
自車両Xの前方両側方の物体Z1,Z2を相手車両と誤検出した場合、実際には相手車両が存在しないものの、相手車両エッジEが物体Z1,Z2の間に発生してしまう。この場合には、実際には衝突の対象となる相手車両Yが存在しない。また、物体Z1,Z2との関係においても、自車両Xが物体Z1,Z2の間を通り抜けることができるにもかかわらず、衝突確率が高いと判断されてしまうこととなる。その結果、実際には相手車両Yとの衝突確率が高くないものの、衝突回避デバイスが作動してしまうこととなる。
そこで、図4(c)に示すような誤検出の可能性がある場合には、衝突確率を低くするように補正する。このように、自車両Xの前方両側方の物体Z1,Z2を相手車両と誤検出した場合に衝突確率が低くなるように補正することにより、衝突回避デバイスの早期作動を防止することができる。
さらに、図4(a)の例のように、相手車両横位置Pが相手車両エッジEの中央に近い場合には、複数のエッジが同一の物体の属する確度であるエッジ確度が高くなる。その一方、図4(b),(c)の例に見られるように、相手車両横位置Pが相手車両エッジEの中央から遠い(端部に近い)場合には、複数のエッジが同一の物体の属する確度であるエッジ確度が低くなる。そこで、たとえば相手車両横位置Pが相手車両エッジEの中央からの離反距離をエッジ確度とし、このエッジ確度に応じて衝突確率を補正することもできる。かかる補正態様によっても、自車両Xに対する相手車両Yの衝突確率を算出するにあたり、精度の高い衝突確率を算出することができる。
また、図5(a)に示すように、相手車両Yが自車両Xの前側方に位置することがあり、この場合には、自車両Xに対して相手車両Yがオフセット衝突をする可能性が高い場合がある。図5(a)に示す例では自車両Xの左前方に相手車両Yが位置しており、画像センサ6で検出される相手車両エッジEには、自車両Xに近い側の端部(以下「近側端部」という)と遠い側の端部(以下「遠側端部」という)がある。また、相手車両横位置Pは相手車両エッジEの上に位置しており、ミリ波レーダセンサ5および画像センサ6における検出は正常であったと考えられる。
この場合、相手車両横位置Pが相手車両エッジEの近側端部の近傍に位置する場合、相手車両エッジEの遠側端部に位置する場合よりも衝突する可能性は高いと考えられる。また、相手車両横位置Pが相手車両エッジEの遠側端部の近傍に位置する場合には、相手車両Yは、自車両Xとの衝突しない位置を走行している可能性も高くなると考えられる。そこで、本実施形態では、相手車両横位置Pが相手車両エッジEの近側端部の近傍に位置する場合、相手車両エッジEの遠側端部に位置する場合よりも衝突確率が高くなるように衝突確率を補正する。
さらに、図4(b)に示すように、自車両Xの前側方に物体Zが存在する場合、物体Zを相手車両Yとして誤検出し、図5(a)に示すように、相手車両エッジEを検出してしまうことが考えられる。ただし、この場合には、ミリ波レーダセンサ5は、物体Zを検出することから、相手車両横位置Pが相手車両エッジEの近側端部の近傍以外の位置に検出されることもあると考えられる。このため、相手車両横位置Pが相手車両エッジEの遠側端部の近傍に位置する場合、衝突確率上げ幅が所定の基準値よりも小さくなるように衝突確率を補正する。
具体的に、衝突確率を補正する際のマップとして、たとえば図6(b)に示すマップを用いることができる。図6(b)に示すマップでは、相手車両横位置が相手車両エッジEにおける幅方向中央からその近傍範囲において衝突確率上げ幅を大きくしている。また、この範囲よりも近側端部側および遠側端部側の一部の範囲では、端部に移行するほど徐々に上げ幅が小さくなるように衝突確率上げ幅を規定している。さらに、この範囲よりも近外側端部側の範囲では、衝突確率上げ幅を所定の基準値とするようにしている。
また、衝突確率上げ幅を大きくしている範囲よりも遠側端部側では、近側端部側よりも衝突確率の上げ幅が徐々に小さくなる範囲が広くされている。さらには、遠側端部側の一部の範囲では、衝突確率上げ幅が所定の基準値よりも小さくなる値とされている。このように衝突確率上げ幅を規定することによって、さらに精度の高い衝突確率を算出することができる。しかも、オフセット衝突を生じる可能性がある場合に、衝突確率を低く見積もりすぎることを防止することができる。
さらに、図5(b)に示すように、相手車両Yが自車両Xの前側方に位置することがあり、また、相手車両Yが自車両Xの方向に向けた横速度成分を有している場合がある。この場合、図5(b)に示す例では自車両Xの左方向から相手車両Yが横速を持って接近しており、相手車両エッジEには、近側端部と遠側端部とがある。ここで、相手車両横位置Pが相手車両エッジEにおける遠側端部に位置するとき、図5(b)に示すように、相手車両Yが横速度成分を有して自車両Xに接近している場合と、図4(b)に示すように、自車両Xの側方における不動の物体Zを相手車両Yと誤検出してしまう場合とがある。ここのとき、検出された相手車両Yに対応する相手車両横位置Pが横速度成分を有している場合には相手車両Yであり、相手車両横位置Pが横速度成分を有していない場合には相手車両Yと誤検出された物体Zであると考えられる。
そこで、相手車両横位置Pが相手車両エッジEの遠側端部の近傍に位置するとき、相手車両横位置Pが横速度成分を有している場合には、横速度成分を有していない場合よりも衝突確率が高くなるように衝突確率を補正する。具体的に、衝突確率を補正する際には、相手車両横位置Pが横速度成分を有していないときには図6(a)に示すマップを参照するとした場合、相手車両横位置Pが横速度成分を有しているときには図6(c)に示す
マップを参照するようにする。
図6(c)に示すマップでは、相手車両横位置が相手車両エッジEにおける幅方向中央からその近傍範囲において衝突確率上げ幅を大きくしている。また、この範囲よりも近側端部側および遠側端部側の一部の範囲では、端部に移行するほど徐々に上げ幅が小さくなるように衝突確率上げ幅を規定している。さらに、この範囲よりも近外側端部側の範囲では、衝突確率上げ幅を所定の基準値とするようにしている。
また、衝突確率上げ幅を大きくしている範囲よりも遠側端部側では、近側端部側よりも衝突確率の上げ幅が徐々に小さくなる範囲が狭くされている。さらには、遠側端部側の一部の範囲では、衝突確率上げ幅が所定の基準値よりも大きくなる値とされている。このように衝突確率上げ幅を規定することによって、相手車両横位置Pが相手車両エッジEにおける遠側端部に位置する場合における自車両Xに対する相手車両Yの衝突確率を低く見積もりすぎることを防止することができる。そして、自車両Xに対する相手車両Yの衝突確率をさらに精度よく判定することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。たとえば、上記実施形態では、レーダセンサとしてミリ波レーダセンサを用いているが、レーザレーダセンサなど、他のレーダセンサを用いることができる。また、上記実施形態では、衝突位置の判定を行う際に衝突位置の判定も行っているが、単に衝突判定のみを行う態様とすることもできる。
本発明に係る衝突予測装置の構成を示すブロック構成図である。 衝突予測装置の制御手順を示すフローチャートである。 自車両における衝突位置分布を示す模式的平面図である。 (a)〜(c)とも、自車両と相手車両との位置関係およびミリ波レーダセンサと画像センサのそれぞれにおける検出結果を模式的に示す図である。 (a),(b)とも、自車両と相手車両との位置関係およびミリ波レーダセンサと画像センサのそれぞれにおける検出結果を模式的に示す図である。 (a)〜(c)は、いずれも衝突確率の補正を行う際の補正割合を示すマップである。
符号の説明
1…衝突予測ECU、2…操舵角センサ、3…ヨーレートセンサ、4…車輪速センサ、5…ミリ波レーダセンサ、6…画像センサ、11…推定カーブ半径演算部、12…自車両軌道演算部、13…自車速演算部、14…相手車速演算部、15…相手車両移動距離演算部、16…相手車両横位置演算部、17…相手車両軌道演算部、18…衝突確率演算部、19…画像処理部、20…衝突確率補正・演算部、21…衝突位置演算部、22…衝突位置分布演算部、31…警報装置、32…衝突回避支援装置、33…シートベルト制御装置、34…シート位置制御装置、35…ブレーキ制御装置、36…エアバッグ制御装置、E…相手車両エッジ、P…相手車両横位置、X…自車両、Y…相手車両、Z(Z1,Z2)…物体。

Claims (4)

  1. レーダによって対象物体を検出するレーダ検出手段と、
    撮像手段によって撮像した画像からエッジを検出し、検出したエッジに基づいて前記対象物体を検出する画像検出手段と、
    前記対象物体と自車両との関係に基づいて、前記対象物体と前記自車両との衝突確率を算出する衝突確率算出手段と、
    前記レーダ検出手段で検出した前記対象物体の前記自車両における車幅方向に対する位置であるレーダ横位置と、前記画像検出手段で検出した前記対象物体に対応するエッジである対象物体対応エッジにおけるエッジ幅方向位置との相対位置関係を検出する相対位置関係検出手段と、
    前記レーダ横位置と前記対象物体対応エッジにおけるエッジ幅方向位置との相対位置関係に基づいて、前記対象物体と自車両との衝突確率を補正する衝突確率補正手段と、
    を備え、
    前記衝突確率補正手段は、
    前記レーダ横位置が前記対象物体対応エッジにおけるエッジ幅方向の端部に位置する場合は、前記対象物体対応エッジにおけるエッジ幅方向の中央部に位置する場合に比べて、前記衝突確率が相対的に低くなるように補正することを特徴とする衝突予測装置。
  2. レーダによって対象物体を検出するレーダ検出手段と、
    撮像手段によって撮像した画像からエッジを検出し、検出したエッジに基づいて前記対象物体を検出する画像検出手段と、
    前記対象物体と自車両との関係に基づいて、前記対象物体と前記自車両との衝突確率を算出する衝突確率算出手段と、
    前記レーダ検出手段で検出した前記対象物体の前記自車両における車幅方向に対する位置であるレーダ横位置と、前記画像検出手段で検出した前記対象物体に対応するエッジである対象物体対応エッジにおけるエッジ幅方向位置との相対位置関係を検出する相対位置関係検出手段と、
    前記レーダ横位置と前記対象物体対応エッジにおけるエッジ幅方向位置との相対位置関係に基づいて、前記対象物体と自車両との衝突確率を補正する衝突確率補正手段と、
    を備え、
    前記衝突確率補正手段は、
    前記レーダ横位置が、前記対象物体対応エッジにおけるエッジ幅方向の前記自車両に近い側の端部に位置する場合には、前記対象物体対応エッジにおけるエッジ幅方向の前記自車両に遠い側の端部に位置する場合に比べて、前記衝突確率が相対的に高くなるように補正することを特徴とする衝突予測装置。
  3. 前記対象物体が前記自車両進行方向に対して直交する方向に沿った速度成分である横速度成分を有して前記自車両に接近しているか否かを検出する横速度検出手段を備え、
    前記衝突確率補正手段は、前記対象物体が前記横速度成分を有して接近している場合は、前記対象物体が前記横速度成分を有して接近していない場合に比べて前記対象物体対応エッジにおけるエッジ幅方向の前記自車両に遠い側の端部に位置する場合の前記衝突確率が相対的に高くなるように前記衝突確率を補正する請求項1または請求項2に記載の衝突予測装置。
  4. レーダによって対象物体を検出するレーダ検出手段と、
    撮像手段によって撮像した画像から複数のエッジを検出し、検出した複数のエッジに基づいて前記対象物体を検出する画像検出手段と、
    前記レーダ検出手段および前記画像検出手段でそれぞれ検出された前記対象物体と、自車両との関係に基づいて、前記対象物体と前記自車両との衝突確率を算出する衝突確率算出手段と、
    前記複数のエッジが同一の物体に属する確度であるエッジ確度を検出するエッジ確度検出手段と、
    前記エッジ確度に応じて前記衝突確率を補正する衝突確率補正手段と、
    を備え、
    前記エッジ確度検出手段は、前記対象物体に対応するエッジである対象物体対応エッジの中央位置からの離反距離を前記エッジ確度として検出し、
    前記衝突確率補正手段は、前記レーダ検出手段で検出した前記対象物体の前記自車両における車幅方向に対する位置であるレーダ横位置に対応するエッジのエッジ確度が高い場合に、エッジ確度が低い場合と比べて、前記衝突確率が相対的に高くなるように補正することを特徴とする衝突予測装置。
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