JP2005283660A - レンズ付きフイルムユニット及びその管理方法 - Google Patents

レンズ付きフイルムユニット及びその管理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 固有情報が付加され、製品毎に識別可能なレンズ付きフイルムユニット及びその管理方法を提供する。
【解決手段】 レンズ付きフイルムユニット10の上面には、無線でデータの送受信が可能なRFIDタグ22が設けられている。タグライタ35によって、このRFID22に固有のID情報を書き込む。これにより、レンズ付きフイルムユニット10を製品毎に識別可能である。このため、流通過程にて、この固有のID情報を読み取ることにより、出荷及び入荷数量の管理やトレーサビリティ管理を行うことができる。また、レンズ付きユニット10を販売する際に、RFID22に販売店のID情報や支払料金の情報を書き込んで、販売管理に利用しても良い。
【選択図】 図3

Description

本発明は、レンズ付きフイルムユニット、及びその管理方法に関する。
レンズ付きフイルムユニットは、その使用方法が簡単で低価格であることから広く利用されている。このようなレンズ付きフイルムユニットは、内部のフイルムが湿気等で性能が劣化しないように防湿機能を有する包装袋に収納して販売されている。
このような包装袋にはバーコードが印刷されており、工場での製品管理や、販売店での商品管理などに利用されている。また、このバーコードとは別に、ユニット本体を覆う紙箱等の外装体、包装袋、段ボール箱に、レンズ付きフイルムユニットの品種を識別するための識別マークを設け、包装ラインにデザインが異なる外装体、包装袋、段ボール箱が混入するのを防止する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平06−266056号公報
しかしながら、前述のバーコードや上記特許文献1に記載の識別マークは、レンズ付きフイルムユニットの品種のみ識別することが可能であり、製品毎に識別することができず、製品単位での管理ができないという問題があった。
本発明は、固有情報を付加することが可能なレンズ付きフイルムユニット、及びその管理方法を提供することを目的とする。
上述の課題を解決するため、本発明のレンズ付きフイルムユニットは、シャッタ機構やフイルム巻き上げ機構等の簡単な撮影機構がユニット本体に組み込まれ、予め写真フイルムが装填されたレンズ付きフイルムユニットにおいて、各種情報を記憶するICタグを設けたことを特徴とするものである。
また、前記ICタグは、前記ユニット本体を構成する外装部品、前記ユニット本体を覆う包装体、及び前記写真フイルムを収納する写真フイルムパトローネの少なくとも1つに設けられていることが好ましい。
さらに、前記ICタグは、無線により情報を送受信することが可能なRFIDであることが好ましい。
上述の課題を解決するため、本発明のレンズ付きフイルムユニットの管理方法は、前記ICタグに固有のID情報を書き込み、前記固有のID情報を読み取ることにより前記レンズ付きフイルムユニットを識別することを特徴とするものである。
また、前記固有のID情報を前記ICタグに工場で書き込み、前記レンズ付きフイルムユニットの流通過程にて、前記ICタグから前記固有のID情報を読み取ることにより、前記レンズ付きフイルムユニットの数量管理、及びトレーサビリティ管理しても良い。
さらに、前記レンズ付きフイルムユニットを販売する販売店にて、前記ICタグに支払料金や販売店に関する情報を書き込んで販売して、前記情報を販売管理に利用しても良い。
また、特殊効果やプリントサイズを指定するプリント処理情報を前記ICタグに書き込んで販売して、プリント処理時に前記プリント処理情報を読み取って、プリント処理方法を変更しても良い。
本発明のレンズ付きフイルムユニットによれば、各種情報を記憶するICタグを設けたので、ICタグに固有情報を付加することがすることができるので、レンズ付きフイルムユニットを製品毎に識別することができる。
また、本発明のレンズ付きフイルムユニットの管理方法によれば、レンズ付きフイルムユニットのICタグに固有情報を付加して、製品毎に識別することができる。このため、流通過程での数量管理や流通経路の履歴を管理することができる。さらに、販売店にてICタグに所定情報を付加することにより、販売管理を効率的に行うことができる。また、ICタグに特殊効果やプリントサイズを指定するプリント処理情報を付加することにより、製造時に作り分けをせずに済むので、様々なプリント処理方法の専用のレンズ付きフイルムユニットを低コストで提供できる。
図1は、本発明のレンズ付きフイルムユニット(以下、LFと称する)10の外観斜視図である。LF10は、ユニット本体11と、ユニット本体11を覆う包装体である外装ラベル12とから構成されている。ユニット本体11には、写真フイルムが装填され、各種撮影機構が組み込まれている。外装ラベル12は、ユニット本体の外周に巻き付けられるようにして貼付され、ユニット本体11の各部を露呈させるための開口が形成されている。
ユニット本体11の前面には、撮影レンズ13、対物用ファインダ窓14、ストロボ発光部15、ストロボ選択部材16が設けられており、上面には、シャッタボタン17、カウンタ表示窓18、充電完了表示部材19が設けられている。ユニット本体11の背面には、撮影後のフイルム巻き上げに用いられる巻き上げノブ20の一部が露呈されている。
また、ユニット本体11の上面には、無線でデータの送受信が可能なICタグであるRFIDタグ22が設けられている。このRFIDタグ22は、接着剤等で貼り付けても良いし、ユニット本体11を構成する外装部品であるカバー部材に埋め込んでも良し、読み書き可能であれば、どの場所に設けても良く、例えば、外装ラベル12や写真フイルムを収納する写真フイルムパトローネに設けても良い。RFIDタグ22は、後述するタグリーダライタにより、無線でデータの読み書きが可能である。
図2は、RFIDタグ22の構成を示す平面図である。RFIDタグ22は、ICチップ31と、ICチップ31に接続されたコイル状のアンテナ32とを備えている。ICチップ31は、データを記憶する記憶部、電源整流部、送信部、及び受信部の4つを備えており、それぞれが働きを分担して通信を行う。
このRFIDタグ22は、後述するタグリーダライタからの電波をアンテナ32が受信して、共振作用により起電力を発生させる。この起電力によりICチップ31が起動し、記憶部内に記憶された情報を信号化して、アンテナ32により信号を発信する。また、信号を受信する場合も、同様にICチップ31を起動して、アンテナ32を介して信号を受信して、データを記憶部に記憶させる。
LF10は、工場にて固有のIDを書き込むことにより、製品単位で識別することができるので、製品単位での管理が可能となる。このため、数量管理がし易くなる。以下に、LF10の管理方法について、第1〜第3の実施形態の説明をする。まず、第1の実施形態として、このRFIDタグ22を流通過程で利用する場合のLF10の管理方法について説明する。前述のようにRFIDタグ22を取り付けたLF10を工場にて製造する。その後、工場から出荷する前に、図3に示すように、情報を書き込むタグライタ35によって、ユニット本体毎に固有のID情報をRFIDタグ22に書き込む。
工場から出荷する際は、LF10を図示せぬ包装袋で包装して、多数のLF10を段ボール箱36に収納して出荷する。出荷後は、複数の配送センターを経由して販売店に配達される。
また、配送センターには、図4に示すように、RFIDタグ22の情報を読み取るタグリーダ37がセンター毎に設置されている。このタグリーダ37は、センター内のパソコン38に接続されている。タグリーダ37は、段ボール箱36に収納された複数のLF10に取り付けられた各々のRFIDタグ22から固有のID情報を各々から取得して、パソコン38に情報を送信する。パソコン38は、このID情報を取得することにより、入荷及び出荷の数量管理を行うことができる。また、パソコン38は、インターネット39を介してLFの工場内のサーバ40に接続されており、固有のID情報、場所、数量、及び日時等の情報をサーバ40に送信する。
サーバ40は、これらの情報を各配送センターから取得することにより、LF10の数量管理や、その配送経路の履歴を管理することによりトレーサビリティ管理を行うことができる。
次に、第2の実施形態として、RFIDタグ22を販売店で利用する場合のLF10の管理方法について説明する。図5に示すように、販売店50には、RFIDタグ22に対して情報を読み書きする装置であるタグリーダライタ51と、情報処理装置であるサーバ52と、ミニラボ等の現像プリント装置53と、レシートを出力するプリンタ54とが設けられている。
以下、図6及び図7のフローチャートを用いて管理方法を説明する。RFIDタグ22に固有のID情報が書き込まれたLF10が工場にて製造され、販売店50に配送される。なお、工場にて固有のID情報をRFIDタグ22に書き込まずに、販売店にて、固有のID情報を書き込んでも良い。販売店50は、LF10を店頭に陳列して販売する。販売店50は、ユーザがLF10を購入する際に、プリント料金を前払いするか否かを選択させる。
ユーザが、プリント料金を前払いすることを選択した場合、LF10をタグリーダライタ51に通過させて、販売店のID情報及び支払料金の情報をRFIDタグ22に書き込む。その後、ユーザからLF10本体の料金とプリント料金の合計金額を受け取って販売する。なお、RFIDタグ22に書き込む支払料金は、プリント料金でも良いし、本体の料金とプリント料金の合計金額でも良い。
ユーザが、プリント料金を前払いしないことを選択した場合、LF10をタグリーダライタ51に通過させずに、ユーザからLF10本体の料金のみを受け取って販売する。なお、LF10をタグリーダ51に通過させて、販売店のID情報と、支払料金の情報である本体料金とを書き込んでも良い。
その後、ユーザが、LF10を使用して撮影を行い。撮影が終了した時に、LF10を販売店50に持ち込む。販売店50は、現像受付時に、LF10をタグリーダライタ51に通過させる。タグリーダライタ51は、RFIDタグ22から販売店のID情報、支払料金の情報、及びLF10の固有のID情報を読み込む。プリント料金が前払いされている場合、ユーザID及び支払い済み料金の情報をサーバ52に送信する。また、プリント料金が未払いの場合、ユーザID及び未払い料金の情報をサーバ52に送信する。サーバ52は、これらの受信した情報を記憶部に記憶させる。なお、このユーザIDとしては、LF10の固有のID情報が利用される。
その後、現像プリント装置53が、現像プリント処理を行って、プリント枚数の情報をサーバ52に送信して記憶させる。なお、プリント枚数の情報は、オペレータの操作によりキーボード入力されるようにしても良い。
サーバ52は、支払料金の情報、及びプリント枚数の情報に基づいて、未払い料金を算出して、プリンタ54を制御してレシートを印字する。
販売店は、ユーザがプリントを受け取りに来た時に、レシートに印字された料金を受け取ってネガと写真プリントを渡す。つまり、プリント料金が前払いされている場合は、料金を受け取らずに、ネガと写真プリントをユーザに渡す。また、プリント料金が前払いされていない場合、レシートに印字された未払い料金を受け取って、ネガと写真プリントをユーザに渡す。
前述のような販売店におけるLFの管理方法では、LFを販売する際に、プリント料金を前払いできるように管理することができる。このため、プリント料金を前払いすると割引されるように料金設定すれば、ユーザにとっては、お買得感があり、さらに販売店にとっては、そのユーザから現像受付ができるという効果がある。また、プリント料金を前払いしなくても、同じ販売店に現像受付に出した場合、プリント料金を割引するようにしても良く、前述と同様の効果が得られる。この場合、LFを販売した際に、RFIDタグ22に書き込まれた販売店のID情報に基づいて、割引の可否を判断できる。
また、前払いするプリント料金は、20枚まで所定料金に設定して、実際のプリント枚数が少ない場合、差額を返金しても良い。この場合、サーバ52は、記憶されている支払料金の情報に基づいて、自動的に差額を計算して返金額をレシートに印字させれば良い。
さらに、LFを購入した販売店と同じチェーン店であれば、どこの販売店でも、LFを現像受付するようにしても良い。この場合、LFを販売した際に、RFIDタグ22に書き込まれた販売店のID情報に基づいて、現像受付可能か否かを判断できる。
なお、前述の説明では、プリント料金が前払いされているか否かを判断するためにRFIDタグ22を利用するものであるが、バーコードの使用と同様に、商品管理と料金管理にのみ利用しても良い。
次に、第3の実施形態として、特殊効果やプリントサイズ等を指定するプリント処理情報をRFIDタグ22に記憶させてLF10を販売するLF10の管理方法について説明する。
販売店にてLF10を販売する際に、ユーザの要望に応じて特殊効果(例えば、セピアプリント等)やプリントサイズ(例えば、ハガキサイズプリント等)を指定するプリント処理情報をタグライタによりRFIDタグ22にて書き込んで、それぞれ専用のLFとして販売する。なお、RFIDタグ22へのプリント処理情報の書き込みは、工場で行っても良いし、販売店で行っても良い。また、それぞれ指定された情報が、外観で識別できるように対応するマーキングを施しても良い。
現像受付時に、タグライタによりRFIDタグ22から指定された情報を読み取って、その情報に基づいて、プリント処理を行う。
このような管理方法によれば、同じLFのRFIDに書き込む情報を変えるだけで、特殊効果やプリントサイズが指定された専用のLFを販売できるので、製造時に作り分けずに済む。このため、製造コストを安くできる。また、様々なバリエーションの専用LFを販売することができる。
なお、本実施形態において、ICタグとしてRFIDタグを用いる場合について説明したが、これに限るものではなく、他のICタグでも良い。
LFの構成を示す外観斜視図である。 RFIDタグの構成を示す平面図である。 RFIDタグへの情報の書き込みを説明する説明図である。 流通過程でのLFの管理方法を示す説明図である。 販売店でのLFの管理方法を示す説明図である。 販売店でのLFの管理方法を説明するフローチャートである。 販売店でのLFの管理方法を説明するフローチャートである。
符号の説明
10 LF
11 ユニット本体
12 外装ラベル
22 RFIDタグ
35 タグライタ
37 タグリーダ
50 販売店

Claims (7)

  1. シャッタ機構やフイルム巻き上げ機構等の簡単な撮影機構がユニット本体に組み込まれ、予め写真フイルムが装填されたレンズ付きフイルムユニットにおいて、
    各種情報を記憶するICタグを設けたことを特徴とするレンズ付きフイルムユニット。
  2. 前記ICタグは、前記ユニット本体を構成する外装部品、前記ユニット本体を覆う包装体、及び前記写真フイルムを収納する写真フイルムパトローネの少なくとも1つに設けられていることを特徴とする請求項1記載のレンズ付きフイルムユニット。
  3. 前記ICタグは、無線により情報を送受信することが可能なRFIDであることを特徴とする請求項1または請求項2記載のレンズ付きフイルムユニット。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1つに記載のレンズ付きフイルムユニットを管理するレンズ付きフイルムユニットの管理方法において、
    前記ICタグに固有のID情報を書き込み、前記固有のID情報を読み取ることにより前記レンズ付きフイルムユニットを識別することを特徴とするレンズ付きフイルムユニットの管理方法。
  5. 前記固有のID情報を前記ICタグに工場で書き込み、前記レンズ付きフイルムユニットの流通過程にて、前記ICタグから前記固有のID情報を読み取ることにより、前記レンズ付きフイルムユニットの数量管理、及びトレーサビリティ管理することを特徴とする請求項4記載のレンズ付きフイルムユニットの管理方法。
  6. 前記レンズ付きフイルムユニットを販売する販売店にて、前記ICタグに支払料金や販売店に関する情報を書き込んで販売して、前記情報を販売管理に利用することを特徴とする請求項4または請求項5記載のレンズ付きフイルムユニットの管理方法。
  7. 特殊効果やプリントサイズを指定するプリント処理情報を前記ICタグに書き込んで販売して、プリント処理時に前記プリント処理情報を読み取って、プリント処理方法を変更することを特徴とする請求項4ないし請求項6のいずれか記載のレンズ付きフイルムユニットの管理方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010201022A (ja) * 2009-03-04 2010-09-16 Nec Personal Products Co Ltd 不正改造防止装置、不正改造防止システム、それらの不正改造防止方法及びプログラム

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