JP2005283495A - 移動体の速度測定装置 - Google Patents

移動体の速度測定装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005283495A
JP2005283495A JP2004101185A JP2004101185A JP2005283495A JP 2005283495 A JP2005283495 A JP 2005283495A JP 2004101185 A JP2004101185 A JP 2004101185A JP 2004101185 A JP2004101185 A JP 2004101185A JP 2005283495 A JP2005283495 A JP 2005283495A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
speed
moving body
pressure fluctuation
measuring
pressure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004101185A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuhiro Kikuchi
勝浩 菊地
Takashi Fukuda
傑 福田
Yasuhiko Izumi
康彦 伊積
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Railway Technical Research Institute
Original Assignee
Railway Technical Research Institute
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Railway Technical Research Institute filed Critical Railway Technical Research Institute
Priority to JP2004101185A priority Critical patent/JP2005283495A/ja
Publication of JP2005283495A publication Critical patent/JP2005283495A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Measuring Fluid Pressure (AREA)

Abstract

【課題】 設置が容易であり移動体の速度を簡単に精度よく測定することができる移動体の速度測定装置を提供する。
【解決手段】 速度演算部は、移動体が通過するときに発生する圧力変動P11〜P14に基づいてこの移動体の速度を演算する。速度演算部は、移動体前部が第1の通過点を通過したときに発生する圧力変動(プラスマイナスの波形)P11と、この第1の通過点を通過した移動体前部が第2の通過点を通過したときに発生する圧力変動(プラスマイナスの波形)P13との発生時間差ΔT、及び第1の通過点から第2の通過点までの距離に基づいて、移動体の速度を演算する。速度演算部は、例えば、圧力変動P11〜P14のピーク又はゼロ点に基づいて圧力変動P11,P13の発生時間差ΔTを演算し、一定値である第1の通過点から第2の通過点までの距離をこの発生時間差ΔTによって除算し移動体の速度を演算する。
【選択図】 図2

Description

この発明は、移動体の速度を測定する移動体の速度測定装置に関する。
模型トンネル内に模型列車を通過させたときに発生する圧力変動現象を測定するためのトンネル走行実験装置が知られている。従来のトンネル走行実験装置は、実際のトンネルを模擬した模型トンネルと、実際の列車を模擬した模型列車と、模型列車を発射させる発射装置と、発射装置から発射された模型列車をガイドするガイドワイヤと、模型トンネルを通過した模型列車を制動させる制動装置と、模型トンネルを通過する模型列車の速度を検出する速度センサと、模型トンネル内に模型列車が突入したときにこの模型トンネルの入口から発生する突入波などを測定するマイクロホンなどを備えている(例えば、特許文献1参照)。このような従来のトンネル走行実験装置では、速度センサによって測定した模型列車の速度毎にマイクロホンによって測定した突入波のレベルなどを記録している。
また、現地試験を実施するときに実際の列車の速度を測定する速度測定装置を備える騒音振動測定装置が知られている。従来の騒音振動測定装置は、列車の騒音を測定する騒音計と、列車の振動を測定する振動計と、列車から継続して放射される列車指令応答信号電波などを受信する電界強度測定器と、列車の速度を測定するスピードガンと、これらの測定結果を記録する測定データ記録装置と、電界強度測定器の電界強度のレベルに応じて測定データ記録装置を動作させる制御部などを備えている(例えば、特許文献2参照)。このような従来の騒音振動測定装置では、電界強度測定器によって列車の通過を検出し、測定データ記録装置によって列車が通過している間だけ測定データを記録することによって、列車が通過していない間に発生する騒音や振動が測定されるのを防止している。
特開2001-165821号公報
特開平8-105792号公報
従来のトンネル走行実験装置では、模型列車の移動方向と交差するように配置された一対の光電センサの間を模型列車が横切る時間を測定して模型列車の速度を測定していた。また、従来のトンネル走行実験装置では、模型列車の移動方向に間隔をあけてコイルを2つ設置し、磁石を搭載した模型列車が各コイル内を通過する際に発生する電気信号に基づいて模型列車の通過する時間を測定していた。しかし、光電センサ方式の場合には、模型列車が僅かに揺れながら移動したときに、光電センサ間の光線を模型列車の先頭部が横切る位置が一定ではないため、測定値にばらつきが生じてしまうという問題点があった。また、磁石方式では、模型列車への磁石の取り付けが困難であるとともに、制動装置によって模型列車を制動させたときの衝撃によって模型列車から磁石が脱落するおそれがあるという問題点があった。
また、従来の騒音振動測定装置では、列車の速度をスピードガンで測定したり、列車の車軸を検出する車軸検知器をレールに取り付けて列車の通過時間を測定したり、先頭車両が通過してから後尾車両が通過するまでの時間をストップウォッチで測定したりしていた。しかし、スピードガン方式では、列車に対する光線の照射角度を一定に設定することが困難であり測定値が正確ではないという問題点があった。また、車軸検知器方式では、軌道近くの柵内で設置作業をする必要があり作業が夜間に限定されてしまうとともに、軌道の保安作業を実施する際に検知器が作業の障害になるという問題点がある。さらに、ストップウォッチ方式では、測定者によって測定結果にばらつきが生じてしまう問題点があった。
この発明の課題は、設置が容易であり移動体の速度を簡単に精度よく測定することができる移動体の速度測定装置を提供することである。
この発明は、以下に記載するような解決手段により、前記課題を解決する。
なお、この発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、この実施形態に限定するものではない。
請求項1の発明は、移動体(1,10)の速度を測定する移動体の速度測定装置であって、前記移動体が通過するときに発生する圧力変動(P11〜P14,P31〜P34)に基づいてこの移動体の速度を演算する速度演算手段(8f)を備えることを特徴とする移動体の速度測定装置(8)である。
請求項2の発明は、請求項1に記載の移動体の速度測定装置において、前記速度演算手段は、前記移動体の前部(1a,10a)が第1の通過点(P1)を通過したときに発生する圧力変動(P11,P31)と、前記第1の通過点を通過した前記移動体の前部が第2の通過点(P2)を通過したときに発生する圧力変動(P13,P33)との発生時間差(ΔT)、及び前記第1の通過点から前記第2の通過点までの距離(L1)に基づいて、この移動体の速度を演算することを特徴とする移動体の速度測定装置である。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の移動体の速度測定装置において、前記速度演算手段は、前記移動体の後部(1b,10b)が第1の通過点(P1)を通過したときに発生する圧力変動(P12,P32)と、前記第1の通過点を通過した前記移動体の後部が第2の通過点(P2)を通過したときに発生する圧力変動(P14,P34)との発生時間差(ΔT)、及び前記第1の通過点から前記第2の通過点までの距離(L1)に基づいて、この移動体の速度を演算することを特徴とする移動体の速度測定装置である。
請求項4の発明は、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の移動体の速度測定装置において、前記移動体が通過するときに発生する圧力変動を測定する圧力変動測定手段(8a,8b)を備え、前記圧力変動測定手段は、前記移動体が移動するトンネル区間又はこのトンネル区間以外の明かり区間に所定の間隔をあけて2つ配置されていることを特徴とする移動体の速度測定装置である。
請求項5の発明は、請求項1に記載の移動体の速度測定装置において、前記速度演算手段は、前記移動体の前部(1a,10a)が所定の通過点(P1)を通過したときに発生する圧力変動(P11,P21,P31,P42)と、前記移動体の後部(1b,10b)が前記所定の通過点を通過したときに発生する圧力変動(P12,P22,P32,P43)との発生時間差(ΔT)及び前記移動体の長さ(l)に基づいて、この移動体の速度を演算することを特徴とする移動体の速度測定装置である。
請求項6の発明は、請求項1又は請求項5に記載の移動体の速度測定装置において、前記移動体が通過するときに発生する圧力変動を測定する圧力変動測定手段(8a)を備え、前記圧力変動測定手段は、前記移動体が移動するトンネル区間又はこのトンネル区間以外の明かり区間に1つ配置されていることを特徴とする移動体の速度測定装置である。
請求項7の発明は、請求項5又は請求項6に記載の移動体の速度測定装置において、前記移動体の長さを補正する補正手段(8i)を備え、前記速度演算手段は、前記発生時間差及び前記補正後の前記移動体の長さに基づいて、この移動体の速度を演算することを特徴とする移動体の速度測定装置である。
請求項8の発明は、請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載の移動体の速度測定装置において、前記速度演算手段は、前記圧力変動のピーク及び/又はゼロ点に基づいて前記移動体の速度を演算することを特徴とする移動体の速度測定装置である。
請求項9の発明は、請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載の移動体の速度測定装置において、前記速度演算手段は、前記圧力変動の圧力勾配(P21〜P24,P41〜P47)のピークに基づいて前記移動体の速度を演算することを特徴とする移動体の速度測定装置である。
請求項10の発明は、請求項1から請求項9までのいずれか1項に記載の移動体の速度測定装置において、前記速度演算手段は、前記移動体が車両(10)又は模型車両(1)であるときに、この車両又はこの模型車両が通過するときに発生する圧力変動に基づいて、この車両又はこの模型車両の速度を演算することを特徴とする移動体の速度測定装置である。
この発明によると、設置が容易であり移動体の速度を簡単に精度よく測定することができる。
(第1実施形態)
以下、図面を参照して、この発明の第1実施形態について詳しく説明する。
図1は、この発明の第1実施形態に係る移動体の速度測定装置を備える走行実験装置の平面図である。
図1に示す移動体1は、実際の列車を模擬した模型列車であり、例えば新幹線列車などを縮尺して製作されている。移動体1には、実際の列車の先頭部を模擬した移動体前部1aと、実際の列車の後尾部を模擬した移動体後部1bとが形成されている。構造物2は、実際の構造物を模擬した模型構造物であり、例えば新幹線列車などが通過するトンネル、トンネル緩衝工、跨線橋、橋上駅などの固定構造物を縮尺して製作されている。構造物2には、移動体1が突入する構造物入口2aと、移動体1が退出する構造物出口2bとが形成されている。
走行実験装置3は、構造物2内に移動体1が移動するときに発生する種々の物理現象を測定する装置である。走行実験装置3は、例えば、構造物2内に移動体1が突入したときにこの構造物2の入口から外部に発生する突入波などを測定したり、構造物2と移動体1との相互干渉により発生する通過波などを測定したりする。走行実験装置3は、図1に示すように、発射装置4と、ガイド装置5と、制動装置6と、収音装置7と、速度測定装置8などを備えている。発射装置4は、移動体1を発射させる装置であり、一対の回転体4aと回転体4bとを間隔をあけて配置し、これらの間で移動体1を順次加速させながら、構造物2に向かって発射口4cから移動体1を発射させる。ガイド装置5は、移動体1をガイドする装置であり、発射装置4から発射された移動体1を制動装置6に向かってガイドするワイヤなどである。制動装置6は、移動体1を制動させる装置であり、構造物2を通過した移動体1を減速させ受け止める。収音装置7は、構造物2を移動体1が通過したときに発生する音を測定する装置であり、所定の位置に設置されるマイクロホンなどである。
速度測定装置8は、移動体1の速度を測定する手段である。速度測定装置8は、移動体1が通過するときに観測される圧力変動を測定して移動体1の速度を演算する。速度測定装置8は、図1に示すように、圧力変動測定部8a,8bと、信号処理部8c,8dと、波形変換部8eと、速度演算部8fと、記憶部8gと、制御部8hなどを備えている。
図2は、この発明の第1実施形態に係る移動体の速度測定装置の圧力変動測定部の測定結果を一例として示すグラフであり、図2(A)は圧力波形を示し、図2(B)は圧力勾配を示す。
図2(A)に示す縦軸は圧力に対する電圧(V)であり、横軸は時間(ms)である。図2(B)に示す縦軸は圧力勾配に対する電圧勾配(V/s)であり、横軸は時間(ms)である。図2に示す圧力波形及び圧力勾配は、図1に示す圧力変動測定部8aと圧力変動測定部8bとの間の距離L1=2025mmであり、移動体長さl=1000mmであり、発射装置4からの移動体1の発射速度U=303.2km/hであるときの波形である。なお、図2(B)に示す圧力勾配P21〜P24の正又は負のピークは、図2(A)に示す圧力変動P11〜P14のゼロ点に対応している。
図1に示す圧力変動測定部8a,8bは、移動体1が通過するときに発生する図2に示すような圧力変動P11〜P14を測定する手段である。圧力変動測定部8a,8bは、構造物2と発射装置4との間(明かり区間)に所定の間隔をあけて2つ配置された圧力センサ(圧力計)やマイクロホンなどである。圧力変動測定部8a,8bは、移動体1の移動経路(ガイド装置5)から所定の距離だけ離して設置されており、圧力変動測定部8bは圧力変動測定部8aよりも構造物2側に所定の距離L1だけ離れて配置されている。圧力変動測定部8a,8bは、測定した圧力に応じた圧力検出信号を発生して信号処理部8c,8dに出力する。
信号処理部8c,8dは、圧力変動測定部8a,8bの出力信号を処理する手段である。信号処理部8c,8dは、圧力変動測定部8a,8bが出力する圧力検出信号を増幅する増幅回路と、増幅後のアナログ信号をディジタル信号に変換するA/D変換器などを備えており、A/D変換後の圧力検出信号を制御部8hに出力する。
波形変換部8eは、圧力変動測定部8a,8bが出力する圧力検出信号を波形に変換する手段である。波形変換部8eは、図2(A)に示すように、圧力変動測定部8a,8bが出力する圧力検出信号を圧力の時間変化を表す圧力波形に変換するとともに、図2(B)に示すように圧力波形の時間変化を表す圧力勾配(圧力波形を微分した波形)に変換する。
速度演算部8fは、移動体1が通過するときに発生する圧力変動P11〜P14に基づいてこの移動体1の速度を演算する手段である。速度演算部8fは、図2(A)に示すように、移動体前部1aが通過点P1を通過したときに発生する圧力変動(プラスマイナスの波形)P11と、通過点P1を通過した移動体前部1aが通過点P2を通過したときに発生する圧力変動(プラスマイナスの波形)P13との発生時間差ΔT、及び図1に示す通過点P1から通過点P2までの距離L1に基づいて、移動体1の速度を演算する。また、圧力変動測定部8aは、図2(A)に示すように、移動体後部1bが通過点P1を通過したときに発生する圧力変動(マイナスプラスの波形)P12と、通過点P1を通過した移動体後部1bが通過点P2を通過したときに発生する圧力変動(マイナスプラスの波形)P14との発生時間差ΔT、及び図1に示す通過点P1から通過点P2までの距離L1に基づいて、移動体1の速度を演算する。速度演算部8fは、例えば、図2(A)に示す圧力変動P11〜P14のピーク又はゼロ点に基づいて圧力変動P11,P13の発生時間差ΔTや、圧力変動P12,P14の発生時間差ΔTを演算して、一定値である距離L1をこの発生時間差ΔTによって除算(L1/ΔT)し移動体1の速度を演算する。また、速度演算部8fは、図2(B)に示す圧力勾配P21〜P24のピークに基づいて、圧力変動P11,P13の発生時間差ΔTや圧力変動P12,P14の発生時間差ΔTを演算して、一定値である距離L1をこの発生時間差ΔTによって除算(L1/ΔT)し移動体1の速度を演算する。
記憶部8gは、種々の情報を記憶する手段である。記憶部8gは、図1に示す移動体長さl、距離L1、波形変換部8eが変換した図2に示す圧力波形及び圧力勾配、速度演算部8fが演算した移動体1の速度などの種々の情報を記憶するメモリである。
制御部8hは、速度測定装置8の種々の動作を制御する中央処理部(CPU)である。制御部8hは、例えば、信号処理部8c,8dが出力する圧力検出信号を波形変換部8eに変換させたり、圧力波形及び圧力勾配に基づいて速度演算部8fに速度を演算させたり、圧力波形、圧力勾配及び移動体1の速度などを記憶部8gに記憶させたりする。また、制御部8hは、測定結果や演算結果を印刷装置に印刷させたり表示装置に表示させたりする。制御部8hは、速度測定プログラムに基づいて所定の処理を実行するパーソナルコンピュータなどによって構成されている。
次に、この発明の第1実施形態に係る移動体の速度測定装置の動作を説明する。図3は、この発明の第1実施形態に係る移動体の速度測定装置の動作を説明するためのフローチャートである。
ステップ(以下、Sという)100において、圧力変動測定部8aが圧力変動を測定する。図1に示す発射装置4が移動体1を発射してガイド装置5によってガイドされながら移動体1が通過点P1を通過する。その結果、図2(A)に示すように、移動体前部1aが通過点P1を通過するときに発生する圧力変動P11を圧力変動測定部8aが測定するとともに、移動体後部1bが通過点P1を通過するときに発生する圧力変動P12を圧力変動測定部8aが測定する。
S110において、圧力変動測定部8bが圧力変動を測定する。図2(A)に示すように、通過点P1を通過した移動体前部1aが通過点P2を通過するときに発生する圧力変動P13を圧力変動測定部8bが測定するとともに、移動体後部1bが通過点P2を通過するときに発生する圧力変動P14を圧力変動測定部8bが測定する。
S120において、波形変換部8eが圧力波形及び圧力勾配に変換する。信号処理部8c,8dが出力する圧力検出信号を、図2に示すような圧力波形及び圧力勾配に波形変換部8eが変換し記憶部8gが記憶する。
S130において、速度演算部8fが移動体1の速度を演算する。速度演算部8fが距離L1、圧力波形及び圧力勾配を記憶部8gから読み出して、図2(A)に示すように圧力変動P11〜P14の発生時間差ΔTを演算するとともに、発生時間差ΔTによって距離L1を除算し移動体1の速度を演算する。また、図2(B)に示すように、速度演算部8fが圧力勾配P21〜P24の発生時間差ΔTを演算するとともに、この発生時間差ΔTによって距離L1を除算して移動体1の速度を演算する。
この発明の第1実施形態に係る移動体の速度測定装置には、以下に記載するような効果がある。
(1) この第1実施形態では、移動体1が通過するときに発生する圧力変動P11〜P14に基づいて移動体1の速度を速度演算部8fが演算する。このため、移動体1が揺れながら通過しても測定結果に対する影響を低減することができるとともに、移動体1に磁石を設置するような作業が不要になるため磁石の脱落などの危険性を回避することができる。また、移動体1の側方の適当な位置に圧力変動測定部8a,8bを容易に設置するだけで速度を簡単に精度よく測定することができるため、測定値のばらつきを小さくすることができる。
(2) この第1実施形態では、通過点P1から通過点P2までの距離L1と圧力変動P11〜P14の発生時間差ΔTとに基づいて、移動体1の速度を速度演算部8fが演算する。このため、簡単な演算式(L1/ΔT)で移動体1の速度を簡単に精度よく測定することができる。
(3) この第1実施形態では、移動体1が移動する発射装置4と構造物2との間(明かり区間)に所定の間隔をあけて圧力変動測定部8a,8bが配置されている。このため、図1に示すように、通過点P1から通過点P2までの距離L1が一定となるため図2(A)に示すような圧力変動P11〜P14を測定するだけで移動体1の速度を簡単に演算することができる。また、圧力波形のゼロ点又は微分波形のピーク値を利用する場合には、移動体1の移動方向の距離L1が一定に設定されていればよいため、移動体1の側方から圧力変動測定部8a,8bまでの距離を正確に位置決めする必要がなくなり容易に設置することができる。
(4) この第1実施形態では、圧力変動P11〜P14のピーク及びゼロ点に基づいて移動体1の速度を速度演算部8fが演算する。その結果、図2(A)に示すように、圧力変動P11〜P14の発生時間差ΔTを容易に把握できるため移動体1の速度を簡単に演算することができる。
(5) この第1実施形態では、圧力勾配P21〜P24のピークに基づいて移動体1の速度を速度演算部8fが演算する。その結果、図2(A)に示すように圧力変動P11〜P14のピークやゼロ点を把握する場合に比べて、図2(B)に示すように圧力勾配P21〜P24のピークを把握する場合のほうが明瞭で簡単であるため、移動体1の速度をより一層正確に演算することができる。
(第2実施形態)
図4は、この発明の第2実施形態に係る移動体の速度測定装置を備える走行実験装置の平面図である。以下では、図1〜図3に示す部分と同一の部分については、同一の番号を付して詳細な説明を省略する。
図4に示す圧力変動測定部8a,8bは、構造物2が移動する構造物2内(トンネル区間)に所定の間隔をあけて2つ配置されており、圧力変動測定部8bは圧力変動測定部8aよりも構造物出口2b側に所定の距離L1だけ離れて配置されている。
図5は、この発明の第2実施形態に係る移動体の速度測定装置の圧力変動測定部の測定結果を一例として示すグラフであり、図5(A)は圧力波形を示し、図5(B)は圧力勾配を示す。
図5(A)に示す縦軸は圧力(kPa)であり、横軸は時間(s)である。図2(B)に示す縦軸は圧力勾配(kPa/s)であり、横軸は時間(s)である。図5に示す圧力波形及び圧力勾配は、図4に示す移動体長さl=915mmであり、圧力変動測定部8aと圧力変動測定部8bとの間の距離L1=1000mmであり、発射装置4の長さL2=2300mmであり、発射装置4の発射口4cから構造物入口2aまでの距離L3=1500mmであり、構造物入口2aから圧力変動測定部8aまでの距離L4=1000mmであり、圧力変動測定部8bから構造物出口2bまでの距離L5=8000mmであり、発射装置4からの移動体1の発射速度U=305km/hであるときに波形変換部8eによって変換された波形である。図5に示す太線の波形は、圧力変動測定部8aによる測定結果であり、細線の波形は圧力変動測定部8bによる測定結果である。波形変換部8eは、図5(A)に示す圧力波形に圧力検出信号を変換するとともに、図5(B)に示すようにこの圧力波形を圧力勾配に変換する。
速度演算部8fは、図5(A)に示すように、移動体前部1aが通過点P3を通過したときに発生する圧力変動(プラス側からマイナス側に下降する波形)P31と、通過点P3を通過した移動体前部1aが通過点P4を通過したときに発生する圧力変動(プラス側からマイナス側に下降する波形)P33との発生時間差ΔT、及び図4に示す通過点P3から通過点P4までの距離L1に基づいて、移動体1の速度を演算する。また、速度演算部8fは、移動体後部1bが通過点P3を通過したときに発生する圧力変動(マイナス側から上昇する波形)P32と、通過点P3を通過した移動体後部1bが通過点P4を通過したときに発生する圧力変動(マイナス側から上昇する波形)P34との発生時間差ΔT、及び図4に示す通過点P3から通過点P4までの距離L1に基づいて、移動体1の速度を演算する。速度演算部8fは、例えば、図4に示す距離L1と、図5(A)に示す圧力変動P31〜P34の発生時間差ΔTに基づいて移動体1の速度を演算する。この場合には、速度演算部8fは、圧力変動P31〜P34のピーク又はゼロ点に基づいて圧力変動P31〜P34の発生時間差ΔTを演算して、一定値である距離L1をこの発生時間差ΔTによって除算し移動体1の速度を演算する。また、速度演算部8fは、図5(B)に示す圧力勾配P43,P47のピークに基づいて圧力変動P31〜P34の発生時間差ΔTを演算して、一定値である距離L1をこの発生時間差ΔTによって除算し移動体1の速度を演算する。
この発明の第2実施形態では、構造物2内(トンネル区間)に所定の間隔をあけて圧力変動測定部8a,8bが配置されている。このため、第1実施形態と同様に、構造物2内を移動体1が通過するときに発生する圧力変動P31〜P34に基づいて移動体1の速度を精度よく演算することができる。
(第3実施形態)
図6は、この発明の第3実施形態に係る移動体の速度測定装置を備える走行実験装置の平面図である。図7は、この発明の第3実施形態に係る移動体の速度測定装置の圧力変動測定部の測定結果を模式的に示すグラフであり、図7(A)は圧力波形を示し、図7(B)は圧力勾配を示す。
図6に示す速度測定装置8は、圧力変動測定部8aと、信号処理部8cと、波形変換部8eと、速度演算部8fと、記憶部8gと、制御部8hと、補正部8iなどを備えており、圧力変動測定部8aは構造物2と発射装置4との間(明かり区間)に1つ配置されている。
速度演算部8fは、図7(A)に示すように、移動体前部1aが通過点P1を通過したときに発生する圧力変動(プラスマイナスの波形)P11と、移動体後部1bが通過点P1を通過したときに発生する圧力変動(マイナスプラスの波形)P12との発生時間差ΔT、及び図1に示す移動体長さlに基づいて、移動体1の速度を演算する。速度演算部8fは、例えば、図7(A)に示す圧力変動P11,P12のピーク又はゼロ点に基づいて圧力変動P11,P12の発生時間差ΔTを演算して、一定値である移動体長さlをこの発生時間差ΔTによって除算(l/ΔT)し移動体1の速度を演算する。また、速度演算部8fは、図7(B)に示す圧力勾配P21,P22のピークに基づいて圧力変動P11,P12の発生時間差ΔTを演算して、一定値である移動体長さlをこの発生時間差ΔTによって除算(l/ΔT)し移動体1の速度を演算する。補正部8iは、移動体長さlを補正する手段であり、記憶部8gから移動体長さlの補正に必要な情報を読み出してこの移動体長さlを補正する。
次に、この発明の第3実施形態に係る移動体の速度測定装置の動作を説明する。図8は、この発明の第3実施形態に係る移動体の速度測定装置の動作を説明するためのフローチャートである。
以下では、図3に示す処理と同一の処理については詳細な説明を省略する。
S200において、圧力変動測定部8aが圧力変動を測定し、S210において波形変換部8eが圧力波形及び圧力勾配に変換する。信号処理部8cが出力する圧力検出信号を、図7に示すような圧力波形及び圧力勾配に波形変換部8eが変換し記憶部8gが記憶する。S220において、補正部8iが移動体長さlを補正する。補正部8iは、移動体前部1aの通過による0点から移動体後部1bの通過による0点までの0点間距離(以下、距離L0という)を以下のいずれかの補正方法によって補正する。
(簡便な方法)
1点わき出しモデルによると、圧力変動が0となる点は次のようになる。先ず、補正部8iは、移動体断面積をA0とすると、以下の数1(参考文献1:今井功 流体力学(前編) 裳華房 pp.86-88 1973.11)によって断面積半径bを演算する。
Figure 2005283495
明かり区間における圧力変動の0点は、移動体前部1aの先端からb/2だけ離れた位置で発生する。このため、補正部8iは、以下の数2によって距離L0を演算する。
Figure 2005283495
(前部断面積分布重心を用いる方法)
補正部8iは、移動体前部1aの断面積分布をATn(y1)(0≦y1<a)、先頭部の長さをaとすると、前部断面積分布重心lc(参考文献2:M.S.Howe Journal of Fluids and Structures 17 pp.629-642 2003)を以下の数3によって演算する。
Figure 2005283495
次に、補正部8iは、前部断面積分布重心lcを用いて以下の数4によって距離L0を演算する。
Figure 2005283495
(簡易な数値計算による方法)
図9は、明かり区間で観測される圧力変動の予測のための座標系を示す図である。
図9に示すように、移動体1が一定速度Uでx1の負の方向に進行するものとする。座標系の原点は、移動体1が列車の場合にはまくらぎの長さ方向については移動体1の中心に置き、高さ方向については地面に置く。移動体前部1aは、時間t=0に座標原点を通過するものとする。補正部8iは、移動体長さをl、移動体前部1aの断面積分布をATn(y1)、移動体後部1bの断面積分布をATt(y1)(l−a≦y1<l)として、明かり区間の通過時の圧力変動p(x,t)を以下の数5によって演算する。
Figure 2005283495
但し、図9に示すxは観測点の位置であり、yは音源の位置であり、Rは音源から観測点までの距離である。補正部8iは、数5によって事前に距離L0を演算する。
(数値流体力学による方法)
補正部8iは、差分法、有限要素法、有限体積法、境界要素法などの数値流体力学(CFD)ソルバーを用いて、事前に距離L0を演算する。
図8に示すS230において、速度演算部8fが移動体1の速度を演算する。発生時間差ΔT及び補正後の移動体長さL0に基づいて移動体1の速度を速度演算部8fが演算する。この発明の第3実施形態では、第1実施形態及び第2実施形態に比べて速度測定装置8の構成がより一層簡単になるため、移動体1の速度を容易に測定することができる。
(第4実施形態)
図10は、この発明の第4実施形態に係る移動体の速度測定装置を備える走行実験装置の平面図である。図11は、この発明の第4実施形態に係る移動体の速度測定装置の圧力変動測定部の測定結果を模式的に示すグラフであり、図11(A)は圧力波形を示し、図11(B)は圧力勾配を示す。
速度演算部8fは、図11(A)に示すように、移動体前部1aが通過点P3を通過したときに発生する圧力変動(プラス側からマイナス側に下降する波形)P31と、移動体後部1bが通過点P3を通過したときに発生する圧力変動(マイナス側から上昇する波形)P32との発生時間差ΔT、及び図10に示す移動体長さlに基づいて、移動体1の速度を演算する。速度演算部8fは、例えば、図11(A)に示す圧力変動P31,P32のピークに基づいて圧力変動P31,P32の発生時間差ΔTを演算して、一定値である移動体長さlをこの発生時間差ΔTによって除算し移動体1の速度を演算する。また、速度演算部8fは、図11(B)に示す圧力勾配P42,P43のピークに基づいて圧力変動P31,P32の発生時間差ΔTを演算して、一定値である移動体長さlをこの発生時間差ΔTによって除算し移動体1の速度を演算する。
補正部8iは、数2、数4及び数値流体力学による補正方法によって距離L0を演算する。補正部8iは、このような補正方法によって移動体長さlを補正し、速度演算部8fは発生時間差ΔT及び補正後の移動体長さL0に基づいて移動体1の速度を演算する。この発明の第4実施形態には、第3実施形態と同様の効果がある。
(第5実施形態)
図12は、この発明の第5実施形態に係る移動体の速度測定装置による明かり区間における列車速度の測定状況を示す概念図である。以下では、図1、図4、図6及び図10に示す速度測定装置8によって実際の列車の速度を測定する場合を例に挙げて説明し、図1、図4、図6及び図10に示す部分と対応する部分については対応する符号を付して詳細な説明を省略する。
図12に示す移動体10は、鉄道車両を編成した新幹線列車などである。構造物20は、新幹線列車などが通過するトンネルなどの固定構造物である。圧力変動測定部8a,8bは、図12に示すように、構造物20内(トンネル区間)以外の明かり区間に所定の間隔をあけて2つ配置されており、移動体10が明かり区間の通過点P1,P2を通過するときに発生する圧力変動を測定する。この第5実施形態では、第1実施形態と同様に、移動体10の速度を簡単に精度よく測定することができる。
(第6実施形態)
図13は、この発明の第6実施形態に係る移動体の速度測定装置によるトンネル区間における列車速度の測定状況を示す概念図である。
図13に示す圧力変動測定部8a,8bは、トンネル区間に所定の間隔をあけて2つ配置されており、移動体10が構造物20内の通過位置P3,P4を通過するときに発生する圧力変動を測定する。この第6実施形態では、第2実施形態と同様に、移動体10の速度を簡単に精度よく測定することができる。
(第7実施形態)
図14は、この発明の第7実施形態に係る移動体の速度測定装置による明かり区間における列車速度の測定状況を示す概念図である。
図14に示す圧力変動測定部8aは、明かり区間に1つ配置されており、移動体10が明かり区間の通過点P1を通過するときに発生する圧力変動を測定する。この第7実施形態では、第3実施形態と同様に、移動体10の速度をより一層簡単に測定することができる。
(第8実施形態)
図15は、この発明の第8実施形態に係る移動体の速度測定装置によるトンネル区間における列車速度の測定状況を示す概念図である。
図15に示す圧力変動測定部8aは、トンネル区間に1つ配置されており、移動体10が構造物20内の通過位置P3を通過するときに発生する圧力変動を測定する。この第8実施形態では、第4実施形態と同様に、移動体10の速度をより一層簡単に測定することができる。
(他の実施形態)
この発明は、以上説明した実施形態に限定するものではなく、以下に記載するように種々の変形又は変更が可能であり、これらもこの発明の範囲内である。
(1) この第1実施形態〜第8実施形態では、移動体1,10が鉄道車両や模型車両である場合を例に挙げて説明したが、磁気浮上式鉄道、航空機、自動車などの他の移動体についてもこの発明を適用することができる。また、この第1実施形態〜第8実施形態では、圧力変動P11〜P14,P31〜P34のピーク、ゼロ点及び圧力勾配P21〜P24,P42,P43のピークから発生時間差ΔTを演算しているが、これらのいずれか一つから発生時間差ΔTを演算したり、これらの発生時間差ΔTを平均化して演算したりすることもできる。同様に、この第1実施形態〜第8実施形態では、移動体前部1a,10a及び移動体後部1b,10bが通過したときに発生する圧力変動P11〜P14,P31〜P34に基づいて移動体1,10の速度を演算しているが、移動体前部1a,10a又は移動体後部1b,10bのいずれか一方が通過したときに発生する圧力変動P11〜P14,P31〜P34に基づいて移動体1,10の速度を演算することもできる。さらに、この第1実施形態〜第8実施形態では、トンネル区間又は明かり区間に圧力変動測定部8a,8bを1つ又は2つ配置した場合を例に挙げて説明したが、3つ以上配置することもできる。
(2) この第1実施形態では、圧力変動測定部8aと圧力変動測定部8bとの間の距離L1が移動体長さlよりも長い場合を例に挙げて説明したが、距離L1が移動体長さlよりも短くなるように圧力変動測定部8a,8bを配置することもできる。また、この第3実施形態、第4実施形態、第7実施形態及び第8実施形態では、移動体長さlを補正しているが、この移動体長さlを0点間距離L0として利用することもできる。
(3)この第5実施形態及び第7実施形態では、高架橋又は土路盤区間などの明かり区間に圧力変動測定部8a,8bを設置する場合を例に挙げて説明したが、圧力変動測定部8a,8bを駅ホームなどにも設置することができる。また、この第2実施形態及び第6実施形態では、構造物2,20内を移動体1,10が移動するときに発生する圧力変動を圧力変動測定部8a,8bによって測定する場合を例に挙げて説明し、この第4実施形態及び第8実施形態では構造物2,20内を移動体1,10が移動するときに発生する圧力変動を圧力変動測定部8aによって測定する場合を例に挙げて説明したがこれに限定するものではない。例えば、構造物入口2a,20a内に移動体1,10が突入するときにこの構造物入口2a,20aから外部に放射する突入波や、構造物出口2b、20b内から移動体1,10が退出するときにこの構造物出口2b,20bから外部に放射する退出波などの圧力変動を圧力変動測定部8aによって測定することもできる。
この発明の第1実施形態に係る移動体の速度測定装置を備える走行実験装置の平面図である。 この発明の第1実施形態に係る移動体の速度測定装置の圧力変動測定部の測定結果を一例として示すグラフであり、(A)は圧力波形を示し、(B)は圧力勾配を示す。 この発明の第1実施形態に係る移動体の速度測定装置の動作を説明するためのフローチャートである。 この発明の第2実施形態に係る移動体の速度測定装置を備える走行実験装置の平面図である。 この発明の第2実施形態に係る移動体の速度測定装置の圧力変動測定部の測定結果を一例として示すグラフであり、(A)は圧力波形を示し、(B)は圧力勾配を示す。 この発明の第3実施形態に係る移動体の速度測定装置を備える走行実験装置の平面図である。 この発明の第3実施形態に係る移動体の速度測定装置の圧力変動測定部の測定結果を模式的に示すグラフであり、(A)は圧力波形を示し、(B)は圧力勾配を示す。 この発明の第3実施形態に係る移動体の速度測定装置の動作を説明するためのフローチャートである。 明かり区間で観測される圧力変動の予測のための座標系を示す図である。 この発明の第4実施形態に係る移動体の速度測定装置を備える走行実験装置の平面図である。 この発明の第4実施形態に係る移動体の速度測定装置の圧力変動測定部の測定結果を模式的に示すグラフであり、(A)は圧力波形を示し、(B)は圧力勾配を示す。 この発明の第5実施形態に係る移動体の速度測定装置による明かり区間における列車速度の測定状況を示す概念図である。 この発明の第6実施形態に係る移動体の速度測定装置によるトンネル区間における列車速度の測定状況を示す概念図である。 この発明の第7実施形態に係る移動体の速度測定装置による明かり区間における列車速度の測定状況を示す概念図である。 この発明の第8実施形態に係る移動体の速度測定装置によるトンネル区間における列車速度の測定状況を示す概念図である。
符号の説明
1 移動体(車両模型)
1a 移動体前部
1b 移動体後部
2 構造物
3 走行実験装置
8 速度測定装置
8a,8b 圧力変動測定部
8c,8d 信号処理部
8e 波形変換部
8f 速度演算部
8g 記憶部
8h 制御部
8i 補正部
10 移動体(車両)
10a 移動体前部
10b 移動体後部
20 構造物
1,P3 通過点(第1の通過点)
2,P4 通過点(第2の通過点)
1 距離
11〜P14,P31〜P34 圧力変動
21〜P24,P41〜P47 圧力勾配
l 移動体長さ
ΔT 発生時間差

Claims (10)

  1. 移動体の速度を測定する移動体の速度測定装置であって、
    前記移動体が通過するときに発生する圧力変動に基づいてこの移動体の速度を演算する速度演算手段を備えること、
    を特徴とする移動体の速度測定装置。
  2. 請求項1に記載の移動体の速度測定装置において、
    前記速度演算手段は、前記移動体の前部が第1の通過点を通過したときに発生する圧力変動と、前記第1の通過点を通過した前記移動体の前部が第2の通過点を通過したときに発生する圧力変動との発生時間差、及び前記第1の通過点から前記第2の通過点までの距離に基づいて、この移動体の速度を演算すること、
    を特徴とする移動体の速度測定装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の移動体の速度測定装置において、
    前記速度演算手段は、前記移動体の後部が第1の通過点を通過したときに発生する圧力変動と、前記第1の通過点を通過した前記移動体の後部が第2の通過点を通過したときに発生する圧力変動との発生時間差、及び前記第1の通過点から前記第2の通過点までの距離に基づいて、この移動体の速度を演算すること、
    を特徴とする移動体の速度測定装置。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の移動体の速度測定装置において、
    前記移動体が通過するときに発生する圧力変動を測定する圧力変動測定手段を備え、
    前記圧力変動測定手段は、前記移動体が移動するトンネル区間又はこのトンネル区間以外の明かり区間に所定の間隔をあけて2つ配置されていること、
    を特徴とする移動体の速度測定装置。
  5. 請求項1に記載の移動体の速度測定装置において、
    前記速度演算手段は、前記移動体の前部が所定の通過点を通過したときに発生する圧力変動と、前記移動体の後部が前記所定の通過点を通過したときに発生する圧力変動との発生時間差及び前記移動体の長さに基づいて、この移動体の速度を演算すること、
    を特徴とする移動体の速度測定装置。
  6. 請求項1又は請求項5に記載の移動体の速度測定装置において、
    前記移動体が通過するときに発生する圧力変動を測定する圧力変動測定手段を備え、
    前記圧力変動測定手段は、前記移動体が移動するトンネル区間又はこのトンネル区間以外の明かり区間に1つ配置されていること、
    を特徴とする移動体の速度測定装置。
  7. 請求項5又は請求項6に記載の移動体の速度測定装置において、
    前記移動体の長さを補正する補正手段を備え、
    前記速度演算手段は、前記発生時間差及び前記補正後の前記移動体の長さに基づいて、この移動体の速度を演算すること、
    を特徴とする移動体の速度測定装置。
  8. 請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載の移動体の速度測定装置において、
    前記速度演算手段は、前記圧力変動のピーク及び/又はゼロ点に基づいて前記移動体の速度を演算すること、
    を特徴とする移動体の速度測定装置。
  9. 請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載の移動体の速度測定装置において、
    前記速度演算手段は、前記圧力変動の圧力勾配のピークに基づいて前記移動体の速度を演算すること、
    を特徴とする移動体の速度測定装置。
  10. 請求項1から請求項9までのいずれか1項に記載の移動体の速度測定装置において、
    前記速度演算手段は、前記移動体が車両又は模型車両であるときに、この車両又はこの模型車両が通過するときに発生する圧力変動に基づいて、この車両又はこの模型車両の速度を演算すること、
    を特徴とする移動体の速度測定装置。
JP2004101185A 2004-03-30 2004-03-30 移動体の速度測定装置 Pending JP2005283495A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004101185A JP2005283495A (ja) 2004-03-30 2004-03-30 移動体の速度測定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004101185A JP2005283495A (ja) 2004-03-30 2004-03-30 移動体の速度測定装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005283495A true JP2005283495A (ja) 2005-10-13

Family

ID=35182023

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004101185A Pending JP2005283495A (ja) 2004-03-30 2004-03-30 移動体の速度測定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005283495A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016045128A (ja) * 2014-08-25 2016-04-04 公益財団法人鉄道総合技術研究所 移動体の長さ補正装置とその長さ補正プログラム
WO2016090898A1 (zh) * 2014-12-12 2016-06-16 歌尔声学股份有限公司 一种运动速度的测试方法和设备
JP2019138882A (ja) * 2018-02-15 2019-08-22 公益財団法人鉄道総合技術研究所 トンネル内車両の屋根上流れ解析方法

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52149169A (en) * 1976-06-07 1977-12-12 Sony Corp Apparatus for analyzing motion of moving body
JPS5388770A (en) * 1977-01-14 1978-08-04 Kyowa Electronic Instruments Method for metering weight of axle and speed of vehicle
JPH01311220A (ja) * 1988-06-08 1989-12-15 Mitsubishi Electric Corp 回転位相検出装置
JPH0628739U (ja) * 1992-09-03 1994-04-15 株式会社カンノ製作所 列車速度検出装置
JPH097094A (ja) * 1995-06-19 1997-01-10 Nippon Paakaaraijingu:Kk 交互通行用信号機
JPH1048036A (ja) * 1996-08-06 1998-02-20 Rion Co Ltd 走行列車の情報検出方法
JP2001165821A (ja) * 1999-12-13 2001-06-22 Railway Technical Res Inst トンネル走行実験方法および装置
JP2002168678A (ja) * 2000-12-01 2002-06-14 Omron Corp 車両重量検出装置および車巾検出装置
JP2003187381A (ja) * 2001-12-21 2003-07-04 Hitachi Cable Ltd 車両検知装置

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52149169A (en) * 1976-06-07 1977-12-12 Sony Corp Apparatus for analyzing motion of moving body
JPS5388770A (en) * 1977-01-14 1978-08-04 Kyowa Electronic Instruments Method for metering weight of axle and speed of vehicle
JPH01311220A (ja) * 1988-06-08 1989-12-15 Mitsubishi Electric Corp 回転位相検出装置
JPH0628739U (ja) * 1992-09-03 1994-04-15 株式会社カンノ製作所 列車速度検出装置
JPH097094A (ja) * 1995-06-19 1997-01-10 Nippon Paakaaraijingu:Kk 交互通行用信号機
JPH1048036A (ja) * 1996-08-06 1998-02-20 Rion Co Ltd 走行列車の情報検出方法
JP2001165821A (ja) * 1999-12-13 2001-06-22 Railway Technical Res Inst トンネル走行実験方法および装置
JP2002168678A (ja) * 2000-12-01 2002-06-14 Omron Corp 車両重量検出装置および車巾検出装置
JP2003187381A (ja) * 2001-12-21 2003-07-04 Hitachi Cable Ltd 車両検知装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016045128A (ja) * 2014-08-25 2016-04-04 公益財団法人鉄道総合技術研究所 移動体の長さ補正装置とその長さ補正プログラム
WO2016090898A1 (zh) * 2014-12-12 2016-06-16 歌尔声学股份有限公司 一种运动速度的测试方法和设备
US10612927B2 (en) 2014-12-12 2020-04-07 Goertek Inc. Method and device for testing movement speed
JP2019138882A (ja) * 2018-02-15 2019-08-22 公益財団法人鉄道総合技術研究所 トンネル内車両の屋根上流れ解析方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10768145B2 (en) Measurement apparatus, attenuation characteristic calculation method, program, and measurement system
US6405141B1 (en) Dynamic track stiffness measurement system and method
CN104089690B (zh) 收费站车辆动态称重估算方法与装置
CN202298394U (zh) 铁路轨道动态检测轨距检测系统
WO2014088627A1 (en) System for imaging and measuring rail deflection
KR20070069629A (ko) 철도선로의 선로데이터 측정장치
CN102252627B (zh) 一种高铁轨道轨距检测装置和检测方法
JP2009210437A (ja) Pq測定処理装置及びpq測定処理プログラム
RU2722061C2 (ru) Устройство для измерения веса и способ измерения веса
JP4632460B2 (ja) 模型構造物の試験装置とその試験方法
JP5506599B2 (ja) 通過時刻推定装置、車速算出方法、及びプログラム
JP2005283495A (ja) 移動体の速度測定装置
Wang et al. Response spectrum model of vehicle dynamic load for the prediction of bridge vibration level due to single vehicle-passage
KR100682513B1 (ko) 자기패턴을 이용한 궤도차량의 정차시스템 및 정차방법
KR101303566B1 (ko) 열차 특정 위치의 소음 특성 도출 방법
US11982595B2 (en) Determining abnormalities in the superstructure of a bridge based on acceleration data
Zhu et al. Dynamic axle and wheel loads identification: laboratory studies
JP6707037B2 (ja) 空気力学模型実験装置
JP4308696B2 (ja) 模型構造物の試験装置とその試験方法及び模型構造物
Rupp et al. High‐speed drive‐by monitoring: field testing with an intercity express train (ICE)
JP3107341B2 (ja) 鉄道車両走行車輪検査装置
KR20110130073A (ko) 차축 가속도의 상관관계를 이용한 철도차량 속도 측정 시스템 및 속도 측정 방법
JP2018086876A (ja) 乗り心地測定方法及び装置
JP6261046B2 (ja) 周波数特性予測演算装置及び周波数特性予測演算プログラム
JP7402594B2 (ja) 橋梁の共振検出方法とその共振検出装置及び橋梁の共振検出プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060724

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090427

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090519

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090710

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100203

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100226

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100601

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100720

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20101116