JP2005282895A - 換気装置 - Google Patents

Abstract

【課題】 電気部品を高湿度雰囲気から保護でき、電気部品の耐久性と信頼性を確保できる換気装置を得る。
【解決手段】 下面が開口し、一側に排気口を有する本体箱体３内に下面の開口から排気口に向かう気流を形成する送風機４を組込み、送風機４の樹脂製のファンケーシング７がその吸込口８以外の本体箱体３の下面の開口部分を閉止した換気装置であって、本体箱体３内部のファンケーシング７の風路外のコーナ部に送風機４に入力する外部電源電線９を接続する接続ターミナル１０を設け、ファンケーシング７にはこの接続ターミナル１０を覆い外周が本体箱体内面と密着し内側が開放した保護枠１１を形成し、保護枠１１を外側から水密状態に密閉する開閉可能な端子カバー１３を設ける。
【選択図】 図１

Description

本発明は、天井等に取付けられダクトを通じて室内の空気を室外に排気する換気装置に関するものである。

換気装置の中には、天井構造に取付けられ、天井側から吸込んだ室内の空気をダクトを通じて室外へ排気するものがある。この種の換気装置には、電気部品をプラスチックの電装ボックスに収めた特許文献１に示されているものがある。

特開平８−２１９５２１号公報

従来のこの種の換気装置では、速結端子等の電気部品が、本体箱体内に取付けた電装ボックスに収められ発火等に対する安全対策が講じられている。しかしながら、電装ボックスは本体箱体の風路部分に露出していて、浴室等の高湿度雰囲気下では、自体に防湿構造が採られていないこともあり、電気部品を湿気から保護することはできない。また、外部電源電線を引込んでいる本体箱体の上部のコードブッシングは、室内と天井裏に通じているため、浴室等に設置した場合には、浴室の湿気がコードブッシングを通じて天井裏に侵入し、建物の構造に悪影響を及ぼすといった問題がある。

本発明は、上記した問題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、電気部品を高湿度雰囲気から保護でき、電気部品の耐久性と信頼性を確保できる換気装置を得ることであり、建物の構造に湿気などによる悪影響を及ぼすことのない換気装置を得ることである。

上記課題を解決するために本発明は、下面が開口し、一側に排気口を有する本体箱体内に下面の開口から排気口に向かう気流を形成する送風機を組込み、この送風機の樹脂製のファンケーシングがその吸込口以外の本体箱体の下面の開口部分を閉止した換気装置について、本体箱体内部のファンケーシングの風路外のコーナ部に送風機に入力する外部電源電線を接続する接続ターミナルを設け、ファンケーシングには接続ターミナルを覆い外周が本体箱体内面と密着し内側が開放した保護枠を形成し、保護枠を外側から水密状態に密閉する開閉可能な端子カバーを設ける手段を採用する。

本発明によれば、接続ターミナルは、本体箱体内部のファンケーシングの風路外のコーナ部に設けられた保護枠と端子カバーで浴室等の高湿度雰囲気とは隔離されるため、高湿度雰囲気下でも湿気から保護される。そして、送風機に入力する外部電源電線の引込み部分も高湿度雰囲気とは隔離されるため、建物の構造に湿気の悪影響を及ぼすことがない。

本発明の換気装置は、本体の大半が天井裏空間に臨むように建物の天井構造に取付けられ、吸込んだ室内の空気をダクトを介して室外へ排気するものである。換気装置そのものは、箱型の樹脂製の本体箱体と、この本体箱体内に組付けられた送風機と、本体箱体の一側の排気口に係脱可能に装着されるダクト接続枠と、本体箱体の開口部に天井面に沿って装着される化粧パネルとから構成されている。送風機は、本体箱体の下面の開口部から排気口に向かう排気流を形成するもので、送風機の樹脂製のファンケーシングは、その吸込口以外の本体箱体の下面の開口部を閉止している。本体箱体内部のファンケーシングの風路外のコーナ部には、送風機に入力する外部電源電線を接続する速結端子を持つ接続ターミナルが設けられている。ファンケーシングにはこの接続ターミナルを覆い外周が本体箱体内面と密着し内側が開放した保護枠が形成されている。この保護枠には保護枠の外側を水密状態に密閉するセルフヒンジによって開閉可能な端子カバーが一体に設けられている。保護枠と端子カバーとは印籠の嵌合いによる閉止形態が採られ、高湿度雰囲気下でも接続ターミナルは送風機の吸込み側とは隔離され、湿気から保護される。

実施の形態１．
図１は、本実施の形態の換気装置を端子カバーを開いた状態で示した斜視図、図２は、同じく端子カバーを閉じた状態で示した換気装置の斜視図、図３は、取付け状態で示した換気装置の断面図、図４は、端子カバーと保護枠の断面図、図５は、収納ケースの分解斜視図、図６は、収納ケースの斜視図である。この換気装置は、図３に示すように本体の大半が天井裏空間に臨むように建物の天井構造１に取付けられ、吸込んだ室内の空気をダクト２を介して室外へ排気するものである。

換気装置自体は、箱型の樹脂製の本体箱体３と、この本体箱体３内に組付けられた送風機４と、本体箱体３の一側の排気口に係脱可能に装着されるダクト接続枠５と、本体箱体３の開口部に天井面に沿って装着される化粧パネル６とから構成されている。送風機４は、本体箱体３の下面の開口部から排気口に向かう排気流を形成するもので、送風機４の樹脂製のファンケーシング７は、その吸込口８以外の本体箱体３の下面の開口部を閉止している。本体箱体３内部のファンケーシング７の風路外のコーナ部には、送風機４に入力する外部電源電線９を接続する速結端子を持つ接続ターミナル１０が設けられている。ファンケーシング７にはこの接続ターミナル１０を覆い外周が本体箱体内面と密着し内側が開放した保護枠１１が形成されている。この保護枠１１には保護枠１１の外側を水密状態に密閉するセルフヒンジ１２によって開閉可能な端子カバー１３が一体に設けられている。端子カバー１３は、保護枠１１に設けられた係止突起１４に掛止まる爪によって閉止され、保護枠１１と端子カバー１３とは図４に示すように印籠の嵌合い１５による閉止形態が採られている。これにより、高湿度雰囲気下でも保護枠１１内の接続ターミナル１０は送風機４の吸込み側とは隔離され、湿気から保護される。

接続ターミナル１０は、図５，図６に示すように鋼板製の端子取付板１６に取付られ、端子取付板１６に設けられたブッシュ１７を介して本体箱体３の上面から引込まれた外部電源電線９が接続ターミナル１０に接続されている。端子取付板１６には、送風機４のモーター回転駆動用のコンデンサー１８及び速度調整用の分圧コンデンサー１９も取付けられ、カバー２０で覆われ収納ケース２１を構成している。この他、端子取付板１６にはアース端子２２が接続され、端子取付板１６とカバー２０とは電気的に接続されている。

この換気装置においては、接続ターミナル１０やモーター回転駆動用のコンデンサー１８及び速度調整用の分圧コンデンサー１９は、送風機４の吸込み側の室内空間とは隔離されているため、浴室等の高湿度雰囲気な所に設置しても電気部品の耐久性や信頼性は損なわれない。本体箱体３の上面から引込まれる外部電源電線９についても送風機４の吸込み側の室内空間とは隔離された場所にあるため、室内の高湿度雰囲気が引込み部分から天井裏の空間に流れ込むことがなく、建物の構造を腐食させたりカビを発生させたりすることを回避できる。速結端子の結線作業に当っては、端子カバー１３を開け、結線して閉じるだけで特別な工具も必要なく、ネジ締め操作もなくいたって容易である。

保護枠１１と端子カバー１３が密閉性の高い印籠の嵌合い１５であり、保護枠１１の断面形状が凹状なため強度も確保でき、保護枠１１の変形を防ぐことができる。電気部品は、収納ケース２１にひとまとまりになっていて、湿気に晒される確立が低く、組立もし易い。端子取付板１６にアース端子２２が接続されているため、アース用の専用配線も不要である。安全性の観点から収納ケース２１を鋼板製としているが難燃性のあるプラスチックで形成してもよい。

換気装置を端子カバーを開いた状態で示した斜視図である。（実施の形態１） 端子カバーを閉じた状態で示した換気装置の斜視図である。（実施の形態１） 取付け状態で示した換気装置の断面図である。（実施の形態１） 端子カバーと保護枠の断面図である。（実施の形態１） 収納ケースの分解斜視図である。（実施の形態１） 収納ケースの斜視図である。（実施の形態１）

符号の説明

３ 本体箱体、 ４ 送風機、 ７ ファンケーシング、 ８ 吸込口、 ９ 外部電源電線、 １０ 接続ターミナル、 １１ 保護枠、 １２ セルフヒンジ、 １３ 端子カバー、 １５ 印籠の嵌合い、 １８ コンデンサー、 １９ 分圧コンデンサー、 ２１ 収納ケース、 ２２ アース端子。

Claims (8)

1. 下面が開口し、一側に排気口を有する本体箱体内に下面の開口から前記排気口に向かう気流を形成する送風機を組込み、この送風機の樹脂製のファンケーシングがその吸込口以外の前記本体箱体の下面の開口部分を閉止した換気装置であって、本体箱体内部の前記ファンケーシングの風路外のコーナ部に前記送風機に入力する外部電源電線を接続する接続ターミナルを設け、前記ファンケーシングにはこの接続ターミナルを覆い外周が本体箱体内面と密着し内側が開放した保護枠を形成し、この保護枠を外側から水密状態に密閉する開閉可能な端子カバーを設けた換気装置。
2. 請求項１に記載の換気装置であって、保護枠と端子カバーが印籠の嵌合いの閉止形態である換気装置。
3. 請求項１又は請求項２のいずれかに記載の換気装置であって、接続ターミナルにはコンデンサーが収納されている換気装置。
4. 請求項３に記載の換気装置であって、コンデンサーが送風機のモーター回転駆動用のコンデンサー及び速度調整用の分圧コンデンサーである換気装置。
5. 請求項４に記載の換気装置であって、接続ターミナルとモーター回転駆動用のコンデンサー及び速度調整用の分圧コンデンサーが収納ケースに収められた換気装置。
6. 請求項５に記載の換気装置であって、収納ケースが難燃性樹脂又は鋼板で構成されている換気装置。
7. 請求項５に記載の換気装置であって、収納ケースが鋼板で構成され、アース端子と電気的に接続されている換気装置。
8. 請求項１〜請求項７までのいずれかに記載の換気装置であって、保護枠と端子カバーがセルフヒンジで一体成形されている換気装置。

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