JP2005282786A - 振動体の安全支持機構 - Google Patents

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裕之 山本
Tsuneyoshi Cho
張  恒良
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Abstract

【課題】 前記振動体より前記設置場所に伝播する振動を減衰するとともに、一時的又は突発的な衝撃や大きな振動等により前記振動体と前記設置場所との相対位置の変位が増大しても、それ自体破損することがなく、さらに、前記振動体と接続している配管、配線等の補器類の亀裂、破損等の不具合の発生を防ぐことができる振動体の安全支持機構を提供する。
【解決手段】 振動体Vbと接続する取付部1と、設置場所PLと接続する台座2と、取付部1と台座2とを連結し、振動を減衰させる防振部材3と、振動体Vbに備えられる第1の移動制限部材4と、設置場所PLに第1の移動制限部材4に対向して備えられる第2の移動制限部材5とを有してなる振動体の安全支持機構A。

【選択図】 図1

Description

本発明は、振動体を安定的に且つ安全に支持する安全支持機構に関するものである。
従来、振動体をその設置場所に設置するとき、前記振動体から前記設置場所に伝播する振動を抑えるために該振動体と前記設置場所の間に防振能力を有する支持機構を配置している。前記支持機構のばね定数を小さくすることで防振能力が高くなることはよく知られており、振動の伝播を低減するための支持機構には、例えば防振ゴムが広く用いられている。前記防振ゴムはばね定数が小さく、前記防振ゴムが変形することで前記振動体より伝播してきた振動が減衰するので、前記設置場所に伝播する振動を低減することができる。
前記振動体及び振動体の設置場所の例としてスターリング冷凍機にて冷却するスターリング冷却庫を挙げることができる。スターリング冷却庫は、冷却室と該冷却室の上に機械室を備えている。冷却装置であるスターリング冷凍機は機械室の床面に支持機構を介して設置されている。前記スターリング冷却庫は前記スターリング冷凍機で発生した冷熱を前記冷却室へ送り、温熱を前記スターリング冷却庫の外部に放出する。前記スターリング冷凍機は内部のピストン及びディスプレーサが往復運動することで内部に封入された冷媒を圧縮、膨張させて温熱、冷熱を取り出すものであり、該スターリング冷凍機自体少なからず振動する。
前記振動は前記支持機構を介して前記機械室の床面に伝播する。前記機械室の床面に振動が伝播すると、その振動によって箱鳴りが発生したり、ボルトやヒンジのがたや緩みを発生したりする。このような振動の伝播を抑えるために上述のようなばね定数の小さな支持機構を用いて前記スターリング冷凍機を前記機械室の床面に設置する。
以上の説明は前記振動体及び振動体の設置場所として、スターリング冷凍機及びスターリング冷却庫を例に説明してきたがこれに限定されるものではない。また、振動の伝播を低減する支持機構として防振ゴムを例に説明しているがそれに限定されるものではなく、伝播してくる振動を減衰することができるようにばね定数の小さな支持機構を広く採用することができる。
また、前記防振ゴムのようにばね定数の小さな支持機構の場合、強度的に弱く前記振動体が重量物の場合、支持機構としては適していない。そこで横方向に主な振動成分を有する重量の大きな振動体を支持する場合、ばね定数の小さな部分と大きな部分を加重方向に積層されているものを支持機構に利用することもできる。すなわち、重量のある振動体を支持する場合、加重方向のばね定数が大きく、振動の振幅方向のばね定数が小さい支持機構を用いることで、振動体から伝播する振動を減衰することができる。
特開平9−303458号公報
しかしながら、前記防振ゴムのようなばね定数の小さな支持機構は、前記振動体及び(又は)振動体の設置場所に一時的又は突発的に大きな衝撃が加えられた場合、その衝撃を瞬時に減衰することができない。上述のような一時的又は突発的に大きな衝撃が加えられると、前記振動体と前記振動体の設置場所の相対的な位置は前記支持機構が衝撃のエネルギを減衰する前に大幅に変形してしまう。
例えば、前記スターリング冷却庫を運搬するときに、凸凹の大きな路面を走行したり、壁、柱等と接触しスターリング冷却庫に衝撃が加えられると、スターリング冷凍機には衝撃による大きな力が短時間に付加される。このとき、ばね定数の小さな防振ゴムでスターリング冷凍機を支持している場合、該防振ゴムは衝撃によるエネルギを減衰する前に大きく変形してしまう。その結果前記スターリング冷凍機はスターリング冷却庫の機械室の壁面と衝突したり、スターリング冷凍機に接続されている配管、配線等を損傷したりする。
そこで本発明は、前記振動体より前記設置場所に伝播する振動を減衰するとともに、一時的又は突発的な衝撃や大きな振動等により前記振動体と前記設置場所との相対位置の変位が増大しても、それ自体破損することがなく、さらに、前記振動体と接続している配管、配線等の補器類の亀裂、破損等の不具合の発生を防ぐことができる振動体の安全支持機構を提供することを目的とする。
また本発明は、前記振動体及び該振動体を設置する設置場所に加工することなく設置することができ、それだけ、簡単に取り付け可能且つ汎用性の高い振動体の安全支持機構を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために本発明は、振動体を支持する安全支持機構であって、前記振動体と着脱可能に接続する取付部と、前記振動体を設置する設置場所と着脱可能に接続する台座と、前記台座と前記取付部とを連結し、前記振動体から伝播する振動を減衰させる防振部材とを備える支持機構と、前記振動体又は前記振動体の設置場所の一方に備えられる第1の移動制限部材と、他方に第1の移動制限部材に対向して備えられる第2の移動制限部材とを備える安全機構とを有しており、前記振動体と前記設置場所との相対位置の変位が所定の長さよりも大きくなると前記第1の移動制限部材と前記第2の移動制限部材が結合するように構成されていることを特徴とするものである。
この構成によると、前記振動体より伝播する定常振動は前記防振部材にて減衰することができる。また、突発的又は一時的な衝撃等による前記振動体と前記設置位置の相対位置の変位が所定長さよりも大きくなると、前記第1の移動制限部材と前記第2の移動制限部材が咬合しそれ以上の変位の増大を制限する。
これによって、前記振動体より発せられる定常振動を減衰するとともに、前記振動体と前記設置場所の相対変位が所定の長さ以上増大しないので、それ自体破損することがなく、さらに、前記振動体と接続している配管、配線等の補器類の亀裂、破損等の不具合の発生を防ぐことができる。
また上述の目的を達成するために本発明は、振動体を支持する安全支持機構であって、前記振動体と着脱可能に接続する取付部と、前記振動体を設置する設置場所と着脱可能に接続する台座と、前記台座と前記取付部とを連結し、前記振動体から伝播する振動を減衰させる防振部材とを供える支持機構と、前記取付部又は前記台座の一方に備えられる第1の移動制限部材と、他方に前記第1の移動制限部材と対向して備えられる第2の移動制限部材とを備える安全機構とを有しており、前記振動体と前記設置場所との相対位置の変位が所定の長さよりも大きくなると前記第1の移動制限部材と前記第2の移動制限部材が咬合するように構成されていることを特徴とするものである。
この構成によると、前記振動体より発せられる定常振動を減衰するとともに、前記振動体と前記設置場所の相対変位が所定の長さ以上増大しないので、それ自体破損することがなく、さらに、前記振動体と接続している配管、配線等の補器類の亀裂、破損等の不具合の発生を防ぐことができる。また、第1の移動制限部材及び第2の移動制限部材を前記振動体に設ける必要がないので、前記振動体を前記設置場所に簡単に取り付けることができ、汎用性も高い。
上記構成の防振部材として前記振動体より伝播する振動の振幅方向のばね定数が小さい弾性部材を有するものを挙げることができる。また前記振動の振幅方向のばね定数が小さい弾性部材は防振ゴムを例示できる。
上記構成において、防振部材は円柱形状を有する弾性部材、内部に気密の空間が形成されており内部に空気が充填されている弾性部材、円柱状の弾性部材と所定強度を有する円盤とを複数段積層したもの及びリング状の弾性部材と所定強度を有する円盤とを交互に複数段積層したものを挙げることができる。
上記構成において、第1の移動制限部材はピンと、該ピンを常に前記第2の移動制限部材に向けて付勢する付勢部材とを有しており、前記第2の移動制限部材は前記ピンの先端部を押える押え部材と、前記ピンに押されて摺動する摺動部材と、前記ピンの側面が接触する接触部材とを有しており、前記安全機構は前記振動体と前記設置場所の相対的なずれが所定変位よりも大きくなると、前記ピンが前記抑え部材から外れて前記摺動部材を押すとともに、側面が前記接触部材と接触するように構成されたものを挙げることができる。
上述の目的を達成するため本発明は、振動体を支持する安全支持機構であって、前記振動体と着脱可能に接続する取付部と、前記振動体を設置する設置場所と着脱可能に接続する台座と、前記台座と前記取付部とを連結し、前記振動体から伝播する振動を減衰させる防振部材と、前記振動体又は前記設置場所のうち少なくとも一方に取り付けられる柱状部材とを有しており、前記取付部又は前記台座の少なくとも一方は前記柱状部材が貫通する貫通孔を有しており、前記防振部材は中心部に軸方向に貫通する孔を有する円筒状の弾性部材と前記弾性部材と同一径の貫通する孔を有し所定強度を有する円盤とを複数段積層固定したものであり、前記柱状部材は前記弾性部材及び円盤の孔の中心部に配置され、前記柱状部材と前記円盤が接触することで前記振動体と前記設置場所の相対的な移動を制限していることを特徴とするものである。
この構成によると、前記振動体より伝播する定常振動は前記防振部材にて減衰することができる。また、突発的又は一時的な衝撃等による前記振動体と前記設置位置の相対位置の変位が所定長さよりも大きくなると、前記柱状部材と前記円盤の孔の内面が接触してそれ以上の変位の増大を制限する。
このことにより、前記振動体より発せられる定常振動を減衰するとともに、前記振動体と前記設置場所の相対変位が所定の長さ以上増大しないので、それ自体破損することがなく、さらに、前記振動体と接続している配管、配線等の補器類の亀裂、破損等の不具合の発生を防ぐことができる。
また、前記防振部材の内部に前記柱状部材が配置されているので、設置場所が小さくてすむ。前記振動体及び前記設置場所の大きさによる制限が少なくなり、汎用性が高い。
上述の目的を達成するため本発明は、振動体を支持する安全支持機構であって、前記振動体と着脱可能に接続する取付部と、前記振動体を設置する設置場所と着脱可能に接続する台座と、前記台座と前記取付部とを連結し、前記振動体から伝播する振動を減衰させる防振部材と、前記取付部又は前記台座のうち少なくとも一方に取り付けられる柱状部材とを有しており、前記防振部材は中心部に軸方向に貫通する孔を有する円筒状の弾性部材と前記弾性部材と同一径の貫通する孔を有し所定強度を有する円盤とを複数段積層固定したものであり、前記柱状部材は前記弾性部材及び円盤の孔の中心部に配置され、前記柱状部材と前記円盤が接触することで前記振動体と前記設置場所の相対的な移動を制限していることを特徴とするものである。
この構成によると、上述の防振効果及び変形による不具合の発生を低減することができると共に、前記振動体又は前記設置場所に前記柱状部材を設けなくてもよいのでより汎用性が高い。
上記構成において、前記防振部材に換えてリング状の弾性部材と、前記弾性部材の内側円と動径の貫通する孔を有し、所定の強度を有する円盤とを積層したものを用いてもよい。
前記振動体はスターリング冷凍機であり、該スターリング冷凍機をスターリング冷却庫に設置するときに用いられるものを例示することができる。
本発明によると、振動体を支持する安全支持機構であって、前記振動体より該振動体を設置する設置場所に伝播する振動を減衰し振動による騒音等の不具合を低減することができると共に、一時的又は突発的な衝撃や大きな振動等によって前記振動体と前記設置場所の相対変位が増大しても、それ自体破損することがなく、前記振動体と接続している配管、配線等の補器類の亀裂、破損等の不具合の発生も防ぐことができる。それだけ長期間にわたって安定して振動体を支持することが可能である。
また本発明によると、振動体を支持する安全支持機構であって、前記振動体及び該振動体を設置する設置場所に加工することなく設置することができ、それだけ、簡単に取り付け可能且つ汎用性を高くすることができる。
以下に本発明の実施するための最良の形態を図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1に本発明にかかる振動体の安全支持機構の一例の断面図を示す。図1に示す振動体の安全支持機構Aは、支持機構A1と安全機構A2とを有している。支持機構A1は振動体Vbに取り付けられる取付部1と、振動体Vbが設置される設置場所PLと接続する台座2と、取付部1と台座2の間に配置される防振部材3とを有している。
取付部1はそれには限定されないがここでは、振動体Vbが接続される側に向けて延びる雄ねじ11を有しており、振動体Vbに予め設けられているねじ孔Vhに嵌入し、座金Wtを挟んでナットNtを螺合することで振動体Vbと着脱可能に連結することが可能である。
台座2はそれには限定されないがここでは、2箇所のねじ孔21、21を有しており、予め設置場所PLに設けられている雌ねじPs、Psと重ね合わせ、ボルトBtをねじ孔21を貫通させ、座金Wtを挟んで雌ねじPsと螺合することで、設置場所PLと着脱可能に接続される。
防振部材3は円柱形状を有するゴム製の弾性部材31を有している。振動が伝播されると弾性部材31は変形することで振動が減衰される。弾性部材31は少なくとも伝播する振動の変位方向(ここでは図中左右方向)のばね定数が小さい部材である。変位方向のばね定数を小さくすることで、変位方向に変形しやすく振動を減衰することが可能である。また、弾性部材31を構成する材料としてゴムを例示しているが、それに限定されるものではなく該振動を減衰することができるばね定数の材料を広く採用することができる。
図1に示す安全機構A2は振動体Vbに取り付け固定された第1の移動制限部材4と、振動体の設置場所PLに、第1の移動制限部材4に対向する向きに取り付け固定されている第2の移動制限部材5とを有している。第1の移動制限部材4は、振動体Vbに固定された本体部41と、本体部41の中央に設けられたピン42と、ピン42と隣り合わせに配置されたばね43とを備えている。ピン42は振動体Vbに対して垂直方向に摺動可能に本体部41に支持されている。ばね43はピン42を振動体Vbから離れる方向に付勢している。本実施例ではピン42を付勢する部材としてばね43を例示しているがそれに限定されるものではなく、常時ピン42を付勢できるものを広く採用することができる。
第2の移動制限部材5は押え部材51と、摺動部材52と、接触部材53とを備えている。押え部材51は接触部材53に固定されており、振動体Vbが通常位置にあるときには第1の移動制限部材4のピン42の先端と接触し、ピン42がばね43によって付勢され摺動するのを押えている。摺動部材52は接触部材53に設置場所PLの設置面PL1に対して垂直な方向に摺動可能に支持されている。接触部材53は設置場所PLに強固に固定されている。接触部材53は設置場所PLと一体的に形成されていてもよい。
図2に振動体が振動しているときの振動体の安全支持機構の状態の断面図を示す。振動体Vbが振動すると取付部1に固定されている防振部材3に振動が伝播する。振動体Vbから設置場所PLに伝播する振動は防振部材3の弾性部材31が変形することによって減衰される。振動体Vbが通常状態で振動している、換言すると、振動体Vbと設置場所PLの相対位置の変位が小さい場合、第1の移動制限部材4のピン42の先端部がピン押え部52から外れない程度に移動する(図2参照)。
安全機構A2が作動する過程を説明する。図3に図1に示す振動体の安全支持機構が作動したときの断面図を示す。振動体Vb又は設置場所PLに一時的又は突発的な衝撃が加えられると、防振部材31が衝撃を減衰することができず、振動体Vbと設置場所PLの相対位置の変位が大きくなる。相対位置の変位が大きくなると、第1の移動制限部材4と移動性全部材5の相対位置の変位も大きくなる。すると、第1の移動制限部材4のピン42が摺動部材52上に到達すると、ピン42はばね43に付勢されて摺動部材52を押し、摺動部材52を設置場所PLに向けて摺動させる。ピン42が摺動部材52と共に移動すると、ピン42の側面が接触部材53と接触して、第1の移動制限部材4と第2の移動制限部材5の相対位置、すなわち振動体Vbと設置場所PLの相対位置の変位がそれ以上大きくなるのを停止させる。
以上のようして振動体Vbと設置場所PLの相対的な移動を、相対位置の変位が大きくなる前に止めてしまうことができ、振動体Vpに接続している配管、配線等の補器の破損、支持機構A1の破損を防止することができる。
安全機構A2を作動した状態から元の状態に戻すためには摺動部材52を元の位置に押し上げ、第1の移動制限部材4と第2の移動制限部材5の位置を、ピン42の先端とピン押え部51が接触するようにすればよい。本実施例では摺動部材52を手動で押し上げるものを例示しているが、電動等の動力で戻すものであってもよい。また、本実施例では第1の移動制限部材4が振動体Vbに、第2の移動制限部材5が設置場所PLに配置されているものを例示しているが、反対に第1の移動制限部材4が設置場所PLに、第2の移動制限部材5が振動体Vbに配置されていてもよい。
(第2の実施形態)
図4に本発明にかかる振動体の安全支持機構の他の例の断面図を示す。図4に示す安全支持機構Bは支持機構B1が図1に示す支持機構A1と異なる以外は安全支持機構Aと同一の構造を有しており、実質上同一の部分には同一の符号が付してある。
図4に示す安全支持機構Bは支持機構B1と安全機構A2とを有している。支持機構B1は振動体Vbに取り付けられる取付部1bと、振動体Vbが設置される設置場所PLと接続する台座2bと、取付部1bと台座2bの間に配置される防振部材3bとを有している。取付部1b及び台座2bは安全支持機構Aの取付部1及び台座2と同一の構造を有している。
防振部材3bは内部に中空部311bを有する袋状の弾性部材31bを有している。弾性部材31bはゴム製であり、中空部311bには圧縮空気が封入されている。中空部311bに封入された空気の弾力を利用して振動体Vbより伝播してくる振動を減衰する。防振部材3bは袋状の外周壁部312b(図示せず)の厚さ及び中空部311bの内部に封入する圧縮空気の内圧を変更することで、弾性部材3bのばね定数を変更することができる。本実施例では中空部311bが1つのものを例示しているがそれに限定されるものではなく、複数の中空部を有していてもよい。
安全機構は図1に示す安全機構Aと同一の形状を有しており、振動体Vbに一時的又は突発的な衝撃が加えられた場合でも、同一の動作で振動体Vbと接続している配管、配線等の補器の破損等の不具合や、支持機構B1の破損等の不具合を防止することができる。
(第3の実施形態)
図5に本発明にかかる振動体の安全支持機構のさらに他の例の断面図を示す。図5に示す安全支持機構Cは支持機構C1が図1に示す支持機構Aと異なる以外は図1に示す安全支持機構Aと同一の構造を有しており、実質上同一の部分には同一の符号が付してある。
図5に示す安全支持機構Cは支持機構C1と安全機構A2とを有している。支持機構C1は振動体Vbに取り付けられる取付部1cと、振動体Vbが設置される設置場所PLと接続する台座2cと、取付部1cと台座2cの間に配置される防振部材3cとを有している。取付部1c及び台座2cは安全支持機構Aの取付部1及び台座2と同一の構造を有している。
防振部材3cは、4個の円柱状に形成されたゴム製の弾性部材31cと、弾性部材31cと同一径の3個の金属製の円盤32cとを有している。弾性部材31cと円盤32cは互いに隣り合うように積層固定されて、防振部材3cを形成している。防振部材3cは図5に示すように、両端部に弾性部材31cが配置されており、一方の端部は取付部1cに、他方の端部は台座2cにそれぞれ強固に固定されている。防振部材3cは弾性部材31cが変形することで伝播してきた振動を減衰する。弾性部材31cはゴム製に限定されるものではなく、振動を減衰することができるばね定数を有するものを広く採用することができる。円盤32cは金属製に限定されるものではなく、十分な強度を確保できるものを広く採用することができる。また、本実施例では、弾性部材31cを4個及び円盤32cを3個積層したものを例示しているが、それに限定されるものではない。
防振部材3cは弾性部材31cと円盤32cとの積層構造になっているので、積層されている方向(図中上下方向)のばね定数が大きくなり、積層されている方向と直交する方向(図中左右方向)のばね定数は小さくなる。支持機構C1は積層方向に大きな力が加えられても変形しにくく、重い振動体を安定して安全に支持することが可能である。また、防振部材3cは横方向のばね定数が小さいので、図中左右方向の振動に対しては高い防振能力も有している。
安全機構は図1に示す安全機構A2と同一の形状を有しており、振動体Vb又は設置場所PLに一時的又は突発的な衝撃が加えられた場合でも、振動体Vbと設置場所PLの相対位置の変位が大きくなりすぎず、振動体Vbと接続している配管、配線等の補器の破損等の不具合や、支持機構C1の破損等の不具合を防止することができる。
(第4の実施形態)
図6に本発明にかかる振動体の安全支持機構のさらに他の例の断面図を示す。図6に示す安全支持機構Dは支持機構D1が図1に示す支持機構A1と異なる以外は図1に示す安全支持機構Aと同一の構造を有しており、実質上同一の部分には同一の符号が付してある。
図6に示す安全支持機構Dは支持機構D1と安全機構A2とを有している。支持機構D1は振動体Vbに取り付けられる取付部1dと、振動体Vbが設置される設置場所PLと接続する台座2dと、取付部1dと台座2dの間に配置される防振部材3dとを有している。取付部1d及び台座2dは安全支持機構Aの取付部1及び台座2と同一の構造を有している。
防振部材3dは、2個のリング状のゴム製の弾性部材31dと、1個の弾性部材31dと同じ外径を有する金属製の円盤32dとを有している。弾性部材31dで円盤32dを挟むように固定され防振部材3dを形成している。防振部材3dは図6に示すように、両端部に弾性部材31dが配置されており、一方の端部は取付部1dに、他方の端部は台座2dにそれぞれ固定されている。防振部材3dは弾性部材31dが変形することで伝播されてきた振動を減衰することができる。弾性部材31dはゴム製に限定されるものではなく、振動を減衰することができるばね定数を有するものを広く採用することができる。また、円盤32dは金属製に限定されるものではなく、十分な強度を確保できるものを広く採用することができる。本実施例ではリング状の弾性部材31dを2個及び円盤32dを1個有するものを例示しているが、それに限定されるものではなく、より多くの弾性部材及び円盤を有するものであってもよい。
安全機構は図1に示す安全機構A2と同一の形状を有しており、振動体Vb又は設置場所PLに一時的又は突発的な衝撃が加えられた場合でも、振動体Vbと設置場所PLの相対位置の変位が大きくなりすぎず、振動体Vbと接続している配管、配線等の補器の破損等の不具合や、支持機構D1の破損等の不具合を防止することができる。
図7に示す安全支持機構Axのように、支持機構Ax1及び安全機構Ax2を有していてもよい。支持機構Ax1は取付部1x、台座2x及び防振部材3xを備えている。第1の移動制限部材4xを取付部1xに、第2の移動制限部材5xを台座2xに取り付けてもよい。このように第1の移動制限部材4x及び第2の移動制限部材5xを振動体Vb及び設置場所PLに設置しなくてもよいので、多くの振動体の設置に対応することが可能である。図7に示す安全支持機構Axは支持機構として安全支持機構Aと同一の構造を有するものを採用しているが、これ以外にも、上記実施形態に示した支持機構を採用することができる。
(第5の実施形態)
図8に本発明にかかる振動体の安全支持機構のさらに他の例の断面図を示す。図8に示す安全支持機構Eは振動体Vbに取り付けられる取付部1eと、振動体Vbが設置される設置場所PLと接続する台座2eと、取付部1eと台座2eの間に配置される防振部材3eと、設置場所PLに設けられた柱状部材6eとを有している。
取付部1eはそれには限定されないがここでは、振動体Vbが接続される側に向けて延びる雄ねじ11eを有しており、振動体Vbに予め設けられているねじ孔Vhに嵌入し、座金Wtを挟んでナットNtを螺合することで振動体Vbと着脱可能に連結することが可能である。
台座2eはそれには限定されないがここでは、2箇所のねじ孔22e、22eを有しており、予め設置場所PLに設けられている雌ねじPs、Psと重ね合わせ、ボルトBtをねじ孔22eを貫通させ、雌ねじPsと螺合することで、設置場所PLと着脱可能に接続される。
防振部材3eは、4個の円筒状に形成されたゴム製の弾性部材31eと弾性部材31eと略同一かやや小さい径の3個の金属製の円盤32eとを有している。弾性部材31eの中央部には軸方向に貫通した孔311eが形成されている。また、円盤32eの中央部には弾性部材31eの孔311eと略同一かやや大きい径の軸方向に貫通した孔322eが形成されている。さらに、台座2eには弾性部材31eの孔311e及び円盤32eの孔322eと同一径の貫通した孔22eが形成されている。
弾性部材31eと円盤32eは互いに隣り合うように積層固定されて、防振部材3eを形成している。弾性部材31eと円盤32eは同軸上に配置されており、弾性部材31eに設けられた孔311eと円盤32eに設けられた孔322eも同軸上に連続して配置されている。防振部材3eは図9に示すように、両端部に弾性部材31eが配置されており、一方の端部は取付部1eに、他方の端部は台座2eにそれぞれ固定されている。台座2eに設けられた孔21eも弾性部材31e及び円盤32eの孔311e、322eと同軸上に連続して配置されている。弾性部材31eはゴム製に限定されるものではなく、振動を減衰することができるばね定数を有するものを広く採用することができる。円盤32eは金属製に限定されるものではなく、十分な強度を確保できるものを広く採用することができる。本実施例では弾性部材31eを4個及び円盤32eを3個背気相したものを例示しているが、それに限定されるものではない。
防振部材3eは弾性部材31eが変形することで伝播してきた振動を減衰するものである。防振部材3eは弾性部材31eと円盤32eとが積層されている方向(ここでは図中上下方向)のばね定数は大きく、重量のある振動体Vbを支持する場合でも防振部材3eの変形を小さく抑えることができる。また、振動方向(ここでは図中左右方向)のばね定数は小さいので、伝播してきた振動を効率よく減衰することができる。
柱状部材6eは設置場所PLから垂直に延びている。柱状部材6eは弾性部材31e、円盤32e及び台座2eの孔311e、322e、21eにて構成される円筒形の空間7eの中央に位置するように配置される。
安全支持機構Eの動作は以下のとおりである。振動体Vbが通常状態で振動している場合、振動体Vbからの振動は支持機構E1の防振部材31eが変形することで減衰する。振動体Vbが通常状態で振動している、換言すると、振動体Vbと設置場所PLの相対位置の変位が小さい場合、振動体Vbの移動距離は小さく振動体Vbと設置場所PLの相対位置のずれは小さい。
図9に図8に示す振動体の安全支持機構が作動したときの断面図を示す。振動体Vbに突発的又は一時的な大きな衝撃が入力されたとき、振動体Vbは短い時間で大きく移動する。このとき、弾性部材31eは衝撃を減衰することができず、振動体Vb及び設置場所PLの相対位置の変位が大きくなる。相対位置の変位が一定以上になったときに設置場所PLに備えられている柱状部材6eに円盤32eの孔322eの内周壁322e、あるいは防振部材31eの孔311eの内周壁312eが接触する。柱状部材6eに円盤32eあるいは防振部材31eが接触して移動が制限されることで、振動体Vbと設置場所PLの相対位置のずれが大きくなるのを抑えることができる。
柱状部材6eが台座2eに取り付けられていてもよい。台座2eに柱状部材6eが取り付けられていることで柱状部材6eが備えられていない設置場所PLに振動体Vbを設置する場合でも、突発的又は一時的な大きな衝撃に対しても、振動体Vbと接続している配管、配線等の補器の破損等の不具合を防止することができる。また、予め設置場所PLに柱状部材6eを備えてなくても安全支持部材を用いることができるので汎用性が高い。柱状部材6eが取付部1eに備えられていても同様の効果を有する。
柱状部材6eが振動体Vbより突出しているものであってもよい。この場合、取付部1eに貫通する孔12eが設けられており、台座2eには貫通する孔を設けなくてもよい。また、振動体Vb及び設置場所PLの両方にピンが備えられているものであってもよい。
(第6の実施形態)
図10に本発明にかかる振動体の安全支持機構のさらに他の例の断面図を示す。図10に示す安全支持機構Fは振動体Vbに取り付けられる取付部1fと、振動体Vbが設置される設置場所PLと接続する台座2fと、取付部1fと台座2fの間に配置される防振部材3fと、設置場所PLに設けられた柱状部材6fとを有している。取付部1f及び台座2fは安全支持機構Eの取付部1e及び台座2eと同一の構造を有している。
防振部材3fは、2個のリング状のゴム製の弾性部材31fと、弾性部材31fと同じ外径を有する1個の金属製の円盤32fとを有している。弾性部材31fを円盤32fを挟むように配置し、固定することで防振部材3fを形成している。円盤32fは中央部にリング状の弾性部材31fの内径よりも小さな径を有し、貫通する孔321fが設けられている。また、台座2fにも円盤32fの孔321fと同軸上に中心を有し貫通する孔21fを有している。
防振部材3fは図10に示すように、両端部に弾性部材31fが配置されており、一方の端部は取付部1fに、他方の端部は台座2fにそれぞれ固定されている。弾性部材31fは変形することで伝播されてきた振動を減衰する。弾性部材31fはゴム製に限定されるものではなく、振動を減衰することができるばね定数を有するものを広く採用することができる。また、円盤32fは金属製に限定されるものではなく、十分な強度を確保できるものを広く採用することができる。本実施例では弾性部材31fを2個及び円盤32fを1個備えたものを例示しているが、それに限定されるものではない。
柱状部材6fは設置場所PLから垂直に延びている。柱状部材6fは弾性部材31fの孔311f、円盤32fの孔321f、台座2fの孔21fにて形成される内部空間7f内部空間7fの中央に位置するように配置される。
図11に図10に示す安全支持機構が作動したときの断面図を示す。安全支持機構Fの動作は第5の実施形態に示す安全支持機構Eの動作と同様である。すなわち、振動体Vb又は設置場所PLに突発的な又は一時的な衝撃が加えられると円盤32fの孔321fの内壁面322fが柱状部材6fと接触し、それ以上変位が増大するのを防止する。また、図示は省略するが、ピンが台座に備えられるもの、振動体に備えられるもの、取付部に備えられるものを例示できる。
上述の第1から第6の実施形態に示す振動体の安全支持機構を適用するものの例として、振動体としてスターリング冷凍機を用いるスターリング冷却庫を挙げることができる。図12にスターリング冷却庫の概略断面図を示す。
図12に示すスターリング冷却庫Stは、安全支持機構として第1の実施形態に示した安全支持機構Aを採用している。本体S1と、スターリング冷凍機S2と、冷却側自然循環回路S3と、放熱側自然循環回路S4とを備えている。本体S1は機械室S11を有しており、スターリング冷凍機S2が配置されている。スターリング冷凍機S2は基盤部材S21に取り付けられて振動体を構成している。基盤部材S21は安全支持機構Aを介して機械室S11の床面S12(設置場所)に配置されている。
スターリング冷凍機S2は冷熱を発生する低温部S22と温熱を発生する高温部S23を有している。低温部S22には冷却庫内部St1を冷却するための冷却側自然循環回路S3が取り付けられており、高温部S23には温熱をスターリング冷却庫Stの外部に放出するための放熱側自然循環回路S3が取り付けられている。
冷却側自然循環回路S3はスターリング冷凍機の低温部S22に取り付けられる凝縮器S31と、下方の本体S1に固定されている蒸発器S32と、凝縮器S31及び蒸発器S32を連結している配管S33とを有している。冷却側自然循環回路S3は内部に封入された二次冷媒を凝縮器S31に送り、蒸発器S32にて冷媒が蒸発することで冷却庫内部St1を冷却するものである。
放熱側自然循環回路S4は内部に封入された冷媒を循環させることで高温部の温熱をスターリング冷却庫St1の外部に放出するものである。放熱側自然循環回路S4はスターリング冷凍機S2の上部に配置している。
スターリング冷凍機S2が駆動すると振動が発生する。スターリング冷凍機S2で発生した振動は安全支持機構Aの支持機構A1の防振部材3にて減衰することができる。振動による騒音や変形等の不具合を低減することができる。
たとえば輸送時に壁面と接触したりして、スターリング冷却庫Stに突発的又は一時的な衝撃が加えられた場合、基盤部材S21と床面S12の相対的なずれの変位が大きくなる。このとき、安全支持機構Aの安全機構A2が作動して変位が増大するのを防止する。変位の増大を防ぐことでスターリング冷却庫Stの内部を冷却する冷却側自然循環回路S3に大きな外力が働くのを防ぎ、冷却側自然循環回路S3の配管S33に許容量以上のひずみが発生し配管に亀裂が入ったり、破損したりする不具合の発生を防止することができる。
振動体の安全支持機構の振動体の例としてスターリング冷却庫の冷却に用いられるスターリング冷凍機を例にとって説明したが、それに限定されるものではなく、本発明の振動体の安全支持機構は振動体をその設置場所に設置するときの支持機構として広く採用することができる。
本発明にかかる振動体の安全支持機構の一例の断面図である。 振動体が振動しているときの振動体の安全支持機構の状態の断面図である。 図1に示す振動体の安全支持機構が作動したときの断面図である。 本発明にかかる振動体の安全支持機構の他の例の断面図である。 本発明にかかる振動体の安全支持機構のさらに他の例の断面図である。 本発明にかかる振動体の安全支持機構のさらに他の例の断面図である。 本発明にかかる振動体の安全支持機構のさらに他の例の断面図である。 本発明にかかる振動体の安全支持機構のさらに他の例の断面図である。 図8に示す振動体の安全支持機構が作動したときの断面図である。 本発明にかかる振動体の安全支持機構のさらに他の例の断面図である。 図10に示す振動体の安全支持機構が作動したときの断面図である。 スターリング冷却庫の概略断面図である。
符号の説明
A〜F 安全支持機構
1 取付部
1b〜1f 取付部
11 雄ねじ
11b〜11f 雄ねじ
2 台座
2b〜2f 台座
21 ねじ孔
21b〜21d ねじ孔
21e、21f 孔
22e、22f ねじ孔
3 防振部材
3b〜3f 防振部材
31 弾性部材
31b〜31f 弾性部材
32e、32f 円盤
4 第1の移動制限部材
5 第2の移動制限部材
6e、6f 柱状部材
Vb 振動体
PL 設置場所
Bt ボルト
Nt ナット
Wt 座金
St スターリング冷却庫

Claims (13)

  1. 振動体と、前記振動体と着脱可能に接続する取付部と、
    前記振動体を設置する設置場所と、前記設置場所と着脱可能に接続する台座と、
    前記台座と前記取付部とを連結し、前記振動体から伝播する振動を減衰させる防振部材とを有する支持機構と、
    前記振動体又は前記振動体の設置場所の一方に備えられる第1の移動制限部材と、他方に第1の移動制限部材に対向して備えられる第2の移動制限部材とを備える安全機構とを有しており、
    前記振動体と前記設置場所との相対位置の変位が所定の長さよりも大きくなると前記第1の移動制限部材と前記第2の移動制限部材が咬合するように構成されたことを特徴とする振動体の安全支持機構。
  2. 前記振動体と着脱可能に接続する取付部と、
    前記振動体を設置する設置場所と着脱可能に接続する台座と、
    前記台座と前記取付部とを連結し、前記振動体から伝播する振動を減衰させる防振部材とを備える支持機構と、
    前記取付部又は前記台座の一方に備えられる第1の移動制限部材と、他方に前記第1の移動制限部材と対向して備えられる第2の移動制限部材とを備える安全機構とを有しており、
    前記振動体と前記設置場所との相対位置の変位が所定の長さよりも大きくなると前記第1の移動制限部材と前記第2の移動制限部材が咬合するように構成されたことを特徴とする振動体の安全支持機構。
  3. 前記防振部材は前記振動体より伝播する振動の振幅方向のばね定数が小さい弾性部材を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の振動体の安全支持機構。
  4. 前記弾性部材は防振ゴムであることを特徴とする請求項3に記載の振動体の安全支持機構。
  5. 前記防振部材は円柱形状を有する弾性部材であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の振動体の安全支持機構。
  6. 前記防振部材は弾性部材であり、内部に気密の空間が形成されており内部に空気が充填されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の振動体の安全支持機構
  7. 前記防振部材は円柱状の弾性部材と所定強度を有する円盤とを複数段積層したものであることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の振動体の安全支持機構。
  8. 前記防振部材はリング状の弾性部材と所定強度を有する円盤とを交互に複数段積層したものであることを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3のいずれかに記載の振動体の安全支持機構。
  9. 前記第1の移動制限部材はピンと、該ピンを常に前記第2の移動制限部材に向けて付勢する付勢部材とを有しており、
    前記第2の移動制限部材は前記ピンの先端部を押える押え部材と、前記ピンに押されて摺動する摺動部材と、前記ピンの側面が接触する接触部材とを有しており、
    前記安全機構は前記振動体と前記設置場所の相対的なずれが所定変位よりも大きくなると、前記ピンが前記抑え部材から外れて前記摺動部材を押すとともに、側面が前記接触部材と接触するように構成されたことを特徴とする請求項1から請求項8のいずれかに記載の振動体の安全支持機構。
  10. 前記振動体と着脱可能に接続する取付部と、
    前記振動体を設置する設置場所と着脱可能に接続する台座と、
    前記台座と前記取付部とを連結し、前記振動体から伝播する振動を減衰させる防振部材と、
    前記振動体又は前記設置場所のうち少なくとも一方に取り付けられる柱状部材とを有しており、
    前記取付部又は前記台座の少なくとも一方は前記柱状部材が貫通する貫通孔を有しており、
    前記防振部材は中心部に軸方向に貫通する孔を有する円筒状の弾性部材と前記弾性部材と同一径の貫通する孔を有し所定強度を有する円盤とを複数段積層固定したものであり、
    前記柱状部材は前記弾性部材及び円盤の孔の中心部に配置され、
    前記柱状部材と前記円盤が接触することで前記振動体と前記設置場所の相対的な移動を制限していることを特徴とする振動体の安全支持機構。
  11. 前記振動体に着脱可能な状態で接続する取付部と、
    前記振動体を設置する設置場所と着脱可能に接続する台座と、
    前記台座と前記取付部とを連結し、前記振動体から伝播する振動を減衰させる防振部材と、
    前記取付部又は前記台座のうち少なくとも一方に取り付けられる柱状部材とを有しており、
    前記防振部材は中心部に軸方向に貫通する孔を有する円筒状の弾性部材と前記弾性部材と同一径の貫通する孔を有し所定強度を有する円盤とを複数段積層固定したものであり、
    前記柱状部材は前記弾性部材及び円盤の孔の中心部に配置され、
    前記柱状部材と前記円盤が接触することで前記振動体と前記設置場所の相対的な移動を制限していることを特徴とする振動体の安全支持機構。
  12. 前記防振部材に換えてリング状の弾性部材と、前記弾性部材の内側円と動径の貫通する孔を有し、所定の強度を有する円盤とを積層したものを用いたことを特徴とする請求項10又は11に記載の振動体の安全支持機構。
  13. 前記振動体はスターリング冷凍機であり、該スターリング冷凍機をスターリング冷却庫に設置するときに用いられることを特徴とする請求項1から請求項12のいずれかに記載の振動体の安全支持機構。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011073741A (ja) * 2009-09-30 2011-04-14 Fuji Electric Holdings Co Ltd 燃料電池輸送構造及び燃料電池輸送方法
CN112996148A (zh) * 2021-02-23 2021-06-18 侯波 一种可扩展式集装箱5g通信基站
CN113865230A (zh) * 2021-10-26 2021-12-31 浙江星星冷链集成股份有限公司 用于冰箱的压缩机固定底板

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